JP2519122Y2 - 椅子の背もたれ装置 - Google Patents
椅子の背もたれ装置Info
- Publication number
- JP2519122Y2 JP2519122Y2 JP1991016695U JP1669591U JP2519122Y2 JP 2519122 Y2 JP2519122 Y2 JP 2519122Y2 JP 1991016695 U JP1991016695 U JP 1991016695U JP 1669591 U JP1669591 U JP 1669591U JP 2519122 Y2 JP2519122 Y2 JP 2519122Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- backrest
- support
- tilting
- chair
- elastic
- Prior art date
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- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C7/00—Parts, details, or accessories of chairs or stools
- A47C7/36—Support for the head or the back
- A47C7/40—Support for the head or the back for the back
- A47C7/44—Support for the head or the back for the back with elastically-mounted back-rest or backrest-seat unit in the base frame
Landscapes
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、椅子における後傾式背
もたれの支持構造に関するものである。
もたれの支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子において背もたれ体を後傾動可能に
構成する場合、一般に、背もたれ体を傾動式支持体に取
付け、この傾動式支持体をばね体で弾性的に支持した構
造になっていることが多いが、単に背もたれを傾動式支
持体に取付けにた過ぎない構成では、人が背もたれ体に
もたれかかった場合に、上半身の回動中心(腰のあた
り)から背もたれが遠ざかり勝手になるため、背もたれ
が人の背中に沿って上向きに滑る現象を生じて、椅子に
座った人に不快感を与えたり、椅子に座った人の上着や
シャツが上向きに引っ張られたりする問題があった。
構成する場合、一般に、背もたれ体を傾動式支持体に取
付け、この傾動式支持体をばね体で弾性的に支持した構
造になっていることが多いが、単に背もたれを傾動式支
持体に取付けにた過ぎない構成では、人が背もたれ体に
もたれかかった場合に、上半身の回動中心(腰のあた
り)から背もたれが遠ざかり勝手になるため、背もたれ
が人の背中に沿って上向きに滑る現象を生じて、椅子に
座った人に不快感を与えたり、椅子に座った人の上着や
シャツが上向きに引っ張られたりする問題があった。
【0003】そこで、先行技術としての実公昭62−1
2349号公報は、前記問題を解消する手段として、座
体の後方に立設した支柱に、背もたれが取り付く支持金
具を後傾動自在に枢着し、該支持金具に、前記背もたれ
を、スライド機構を介して下降動自在に装着し、且つ、
前記支柱に対する支持金具の後傾動(換言すると、背も
たれの後傾動)を弾性的に支持する第1ばね体と、支持
金具に対する背もたれの下降動を弾性的に支持する第2
ばね体とを設けた構成が記載されている。
2349号公報は、前記問題を解消する手段として、座
体の後方に立設した支柱に、背もたれが取り付く支持金
具を後傾動自在に枢着し、該支持金具に、前記背もたれ
を、スライド機構を介して下降動自在に装着し、且つ、
前記支柱に対する支持金具の後傾動(換言すると、背も
たれの後傾動)を弾性的に支持する第1ばね体と、支持
金具に対する背もたれの下降動を弾性的に支持する第2
ばね体とを設けた構成が記載されている。
【0004】つまり、この先行技術は、椅子に座った人
が身体を後傾させると、背もたれに対して作用する押圧
力(つまり背もたれ荷重)の作用線が斜め下向きにな
り、背もたれ荷重が、背もたれを水平後ろ向きに押圧す
る水平分力と、背もたれを下向きに押圧する垂直分力と
に分解されることを利用して、背もたれ荷重の下向き垂
直分力にて、背もたれを後傾動に連れて下降動させ、以
って、人の背中と背もたれとの相対的な位置関係を不変
にするようにしたものであった。
が身体を後傾させると、背もたれに対して作用する押圧
力(つまり背もたれ荷重)の作用線が斜め下向きにな
り、背もたれ荷重が、背もたれを水平後ろ向きに押圧す
る水平分力と、背もたれを下向きに押圧する垂直分力と
に分解されることを利用して、背もたれ荷重の下向き垂
直分力にて、背もたれを後傾動に連れて下降動させ、以
って、人の背中と背もたれとの相対的な位置関係を不変
にするようにしたものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、背もたれに対
して作用する背もたれ荷重の下向き垂直分力はあまり大
きくないため、この先行技術のように、背もたれを、支
持金具に対して下降動のみ自在に装着したに過ぎない構
成では、背もたれに対する下向きの押圧力を大きくする
ことできず、しかも、スライド機構にこじれ等による摩
擦抵抗が発生しやすいため、背もたれを後傾動に連れて
下降させることが不確実であると言う問題があった。
して作用する背もたれ荷重の下向き垂直分力はあまり大
きくないため、この先行技術のように、背もたれを、支
持金具に対して下降動のみ自在に装着したに過ぎない構
成では、背もたれに対する下向きの押圧力を大きくする
ことできず、しかも、スライド機構にこじれ等による摩
擦抵抗が発生しやすいため、背もたれを後傾動に連れて
下降させることが不確実であると言う問題があった。
【0006】また、背もたれを下降動自在に構成するこ
とのために、スライド機構と第2ばね体とを設けねばな
らないから、構造が複雑であると言う問題もあった。他
方、実開昭58−17051号公報には、背もたれが後
傾しないタイプの椅子において、背もたれの背面の上下
左右4か所をゴム又はコイルスプリングで支持すること
が記載されている。しかし、ゴムやコイルスプリングは
伸縮自在で且つ不特定の方向に撓み変形するため、この
実開昭58−17051号公報における背もたれの支持
構造を後傾式背もたれの支持手段に転用しても、単に背
もたれのクッション性を向上できるに過ぎず、背もたれ
を後傾させつつ確実に下降動させることはできない。
とのために、スライド機構と第2ばね体とを設けねばな
らないから、構造が複雑であると言う問題もあった。他
方、実開昭58−17051号公報には、背もたれが後
傾しないタイプの椅子において、背もたれの背面の上下
左右4か所をゴム又はコイルスプリングで支持すること
が記載されている。しかし、ゴムやコイルスプリングは
伸縮自在で且つ不特定の方向に撓み変形するため、この
実開昭58−17051号公報における背もたれの支持
構造を後傾式背もたれの支持手段に転用しても、単に背
もたれのクッション性を向上できるに過ぎず、背もたれ
を後傾させつつ確実に下降動させることはできない。
【0007】本考案は、背もたれが後傾動に連れて下降
動することを確実に行うと共に、構造を簡単にし、しか
も、背もたれのクッション機能を向上できるようにする
ことを目的とするものである。
動することを確実に行うと共に、構造を簡単にし、しか
も、背もたれのクッション機能を向上できるようにする
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、「椅子における座体の後方の部位に、背もた
れの背面との間に適宜間隔を隔てて略上向きに延びる傾
動式支持体を、ばね体の弾性に抗して後傾動するように
設け、該傾動式支持体と前記背もたれとの上下複数箇所
を、伸縮不能で撓み変形のみが可能な板状又は棒状若し
くはパイプ状の弾性連結体によって一体的に連結し、前
記各弾性連結体を椅子の側面視で水平状又は前傾状に延
びる姿勢と成すことにより、背もたれに人がもたれ掛か
ると傾動式支持体が後傾しつつ各連結体が傾動式支持体
との付け根を中心にして下向き回動する方向のみに撓み
変形するように設定する」のに構成した。
本考案は、「椅子における座体の後方の部位に、背もた
れの背面との間に適宜間隔を隔てて略上向きに延びる傾
動式支持体を、ばね体の弾性に抗して後傾動するように
設け、該傾動式支持体と前記背もたれとの上下複数箇所
を、伸縮不能で撓み変形のみが可能な板状又は棒状若し
くはパイプ状の弾性連結体によって一体的に連結し、前
記各弾性連結体を椅子の側面視で水平状又は前傾状に延
びる姿勢と成すことにより、背もたれに人がもたれ掛か
ると傾動式支持体が後傾しつつ各連結体が傾動式支持体
との付け根を中心にして下向き回動する方向のみに撓み
変形するように設定する」のに構成した。
【0009】
【考案の作用・効果】この構成において、椅子に座った
人が背もたれにもたれ掛かると、背もたれと傾動式支持
体とはばね体に抗して一体的に後傾し、且つ、各弾性連
結体が撓み変形することにより、背もたれは、傾動式支
持体に対して相対的に接近しつつ下降動する。
人が背もたれにもたれ掛かると、背もたれと傾動式支持
体とはばね体に抗して一体的に後傾し、且つ、各弾性連
結体が撓み変形することにより、背もたれは、傾動式支
持体に対して相対的に接近しつつ下降動する。
【0010】この場合、弾性連結体は伸縮不能で撓み変
形のみ可能となるよう板状又は棒状若しくはパイプ状に
形成されており、この弾性連結体の撓み変形を利用して
背もたれを下降動させるものであるから、背もたれの下
降動に対する摩擦抵抗が生じることは全くない。しか
も、弾性連結体が椅子の側面視で略水平状又は前傾状に
延びているから、背もたれ荷重が弾性連結体に対して曲
げモーメントとして作用して、弾性連結体を背もたれ荷
重にて確実に撓み変形させることができる。換言する
と、背もたれを傾動式支持体の後傾動に追従して確実に
下降させることができる。
形のみ可能となるよう板状又は棒状若しくはパイプ状に
形成されており、この弾性連結体の撓み変形を利用して
背もたれを下降動させるものであるから、背もたれの下
降動に対する摩擦抵抗が生じることは全くない。しか
も、弾性連結体が椅子の側面視で略水平状又は前傾状に
延びているから、背もたれ荷重が弾性連結体に対して曲
げモーメントとして作用して、弾性連結体を背もたれ荷
重にて確実に撓み変形させることができる。換言する
と、背もたれを傾動式支持体の後傾動に追従して確実に
下降させることができる。
【0011】従って本考案によると、背もたれを傾動式
支持体と共に後傾させつつ下降動させることを確実に行
えるから、背もたれにもたれ掛かった人の上着やシャツ
が上向きに引っ張られる現象を防止して椅子の座り心地
を向上することを確実に達成できる効果を有する。ま
た、弾性連結体が、背もたれを下向きに下降するように
ガイドする機能と、背もたれの下降動を弾性的に支持す
るばねとしての機能とを併有するから、構造を簡単にす
ることができると共に、不快な作動音が発生するこもな
く、しかも、背もたれに人の背中を当てるに際して、背
もたれに対する衝撃を弾性連結体の弾性変形で吸収する
ことができるから、背もたれのクッション性能も向上で
きるのである。
支持体と共に後傾させつつ下降動させることを確実に行
えるから、背もたれにもたれ掛かった人の上着やシャツ
が上向きに引っ張られる現象を防止して椅子の座り心地
を向上することを確実に達成できる効果を有する。ま
た、弾性連結体が、背もたれを下向きに下降するように
ガイドする機能と、背もたれの下降動を弾性的に支持す
るばねとしての機能とを併有するから、構造を簡単にす
ることができると共に、不快な作動音が発生するこもな
く、しかも、背もたれに人の背中を当てるに際して、背
もたれに対する衝撃を弾性連結体の弾性変形で吸収する
ことができるから、背もたれのクッション性能も向上で
きるのである。
【0012】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4に示すのは第1の実施例であり、この
うち図1は要部の縦断右側面図、図2は椅子を後方から
見た斜視図、図3は図1のIII − III視断面図、図4は
図1のIV−IV視断面図である。
する。図1〜図4に示すのは第1の実施例であり、この
うち図1は要部の縦断右側面図、図2は椅子を後方から
見た斜視図、図3は図1のIII − III視断面図、図4は
図1のIV−IV視断面図である。
【0013】これらの図において符号1は椅子の脚体
を、符号2は前記脚体1の上端に固着したクッション体
付き座体を、符号3はクッション体付き背もたれをそれ
ぞれ示し、該背もたれ3は、座体2の後方に後傾状に配
設した傾動式支持体4を介して取り付けられている。前
記傾動式支持体4は、断面後ろ向きコ字状に形成されて
おり、その左右両側板4aの下部を、前記座体2の後部
に形成した左右一対の支持部2aに水平横向きの支軸5
にて枢着し、更に、傾動式支持体4の下端に形成した前
向き突出部4bと座体2の下面との間に、傾動式支持体
4の後傾動を弾性的に支持する圧縮コイル式のばね体6
を介挿している。
を、符号2は前記脚体1の上端に固着したクッション体
付き座体を、符号3はクッション体付き背もたれをそれ
ぞれ示し、該背もたれ3は、座体2の後方に後傾状に配
設した傾動式支持体4を介して取り付けられている。前
記傾動式支持体4は、断面後ろ向きコ字状に形成されて
おり、その左右両側板4aの下部を、前記座体2の後部
に形成した左右一対の支持部2aに水平横向きの支軸5
にて枢着し、更に、傾動式支持体4の下端に形成した前
向き突出部4bと座体2の下面との間に、傾動式支持体
4の後傾動を弾性的に支持する圧縮コイル式のばね体6
を介挿している。
【0014】なお、前記傾動式支持体4は、前記座体2
の支持部2aに設けたストッパーピン7にて前傾動不能
に保持されている。符号8は、前記背もたれ3を傾動式
支持体4に取り付けるための硬質合成樹脂製の連結具を
示す。この連結具8は、背もたれ3の背面板9に接着又
はねじ止め等にて固着するようにした前部取り付け板1
0aと、その背面に連接した左右横長で板状の多数の弾
性連結体11とから成っている。各弾性連結体11は上
下多段状に配置されており、また、側面視で若干前傾状
に延びる姿勢に形成されている。更に、各弾性連結体1
1の後端にはフランジ部11aを形成し、これらフラン
ジ部11aを前記傾動式支持体4の前面に接着等にて固
着している。
の支持部2aに設けたストッパーピン7にて前傾動不能
に保持されている。符号8は、前記背もたれ3を傾動式
支持体4に取り付けるための硬質合成樹脂製の連結具を
示す。この連結具8は、背もたれ3の背面板9に接着又
はねじ止め等にて固着するようにした前部取り付け板1
0aと、その背面に連接した左右横長で板状の多数の弾
性連結体11とから成っている。各弾性連結体11は上
下多段状に配置されており、また、側面視で若干前傾状
に延びる姿勢に形成されている。更に、各弾性連結体1
1の後端にはフランジ部11aを形成し、これらフラン
ジ部11aを前記傾動式支持体4の前面に接着等にて固
着している。
【0015】以上の構成において、椅子に座った人が背
もたれ3にもたれ掛かると、背もたれ3に作用した背も
たれ荷重により、図1に二点鎖線で示すように、背もた
れ3と傾動式支持体4とがばね体6の弾性に抗して一体
的に後傾動すると共に、背もたれ3は、各弾性連結体1
1の撓み変形により、傾動式支持体4に対して接近しつ
つ下降する。
もたれ3にもたれ掛かると、背もたれ3に作用した背も
たれ荷重により、図1に二点鎖線で示すように、背もた
れ3と傾動式支持体4とがばね体6の弾性に抗して一体
的に後傾動すると共に、背もたれ3は、各弾性連結体1
1の撓み変形により、傾動式支持体4に対して接近しつ
つ下降する。
【0016】その場合、各弾性連結体11の撓み変形を
利用して背もたれ3を後傾動しつつ下降動させるもの
で、背もたれ3の下降動を機械的にガイドするものでは
ないから、背もたれ3の下降動に対する摩擦抵抗が生じ
ることは全くなく、しかも、各弾性連結体11が伸縮不
能で撓み変形のみ可能であるから、各弾性連結体11に
対して曲げモーメントとして作用した背もたれ荷重によ
り、各弾性連結体11を確実に撓み変形させることがで
きるのであり、これにより、背もたれ3を傾動式支持体
4に対して相対的に下降動させることを確実ならしめる
ことができるのである。
利用して背もたれ3を後傾動しつつ下降動させるもの
で、背もたれ3の下降動を機械的にガイドするものでは
ないから、背もたれ3の下降動に対する摩擦抵抗が生じ
ることは全くなく、しかも、各弾性連結体11が伸縮不
能で撓み変形のみ可能であるから、各弾性連結体11に
対して曲げモーメントとして作用した背もたれ荷重によ
り、各弾性連結体11を確実に撓み変形させることがで
きるのであり、これにより、背もたれ3を傾動式支持体
4に対して相対的に下降動させることを確実ならしめる
ことができるのである。
【0017】このように、背もたれ3を傾動式支持体4
の後傾動に追従して確実に下降動させることができるか
ら、人の背中と背もたれ3との相対的な位置関係を略不
変に保持して、座り心地を向上できるのである。更に、
単純な形態の弾性連結体11が、背もたれ3の下降動を
ガイドするガイド機能と、背もたれ3の下降動を支持す
るばねとしての機能とを併有するから、全体の構造を簡
単にすることができると共に、作動音による不快感を与
えることもない。加えて、背もたれ3に人の背中が接当
するに際して、背もたれ3に作用した衝撃を弾性連結体
11で吸収することができるから、背もたれ3のクッシ
ョン性能も向上できるのである。
の後傾動に追従して確実に下降動させることができるか
ら、人の背中と背もたれ3との相対的な位置関係を略不
変に保持して、座り心地を向上できるのである。更に、
単純な形態の弾性連結体11が、背もたれ3の下降動を
ガイドするガイド機能と、背もたれ3の下降動を支持す
るばねとしての機能とを併有するから、全体の構造を簡
単にすることができると共に、作動音による不快感を与
えることもない。加えて、背もたれ3に人の背中が接当
するに際して、背もたれ3に作用した衝撃を弾性連結体
11で吸収することができるから、背もたれ3のクッシ
ョン性能も向上できるのである。
【0018】図5に示すのは第2の実施例であり、この
実施例では、前後一対の取付け板10a,10bの間
に、多数枚の板状の弾性連結体11を上下多段で且つ左
右複数列に配設した状態に一体的に連接し、後部取り付
け板10bを傾動式支持体4に固着するようにしたもの
である。図6に示す第3実施例は、背もたれ3の背面板
9を硬質合成樹脂にて形成し、該背面板9の後面に、板
状の弾性連結体11を上下多段状で且つ左右複数列に並
ぶ状態で一体成形し、各弾性連結体11の後端に、傾動
式支持体4に対する後部取り付け板10bを一体成形し
たものである。
実施例では、前後一対の取付け板10a,10bの間
に、多数枚の板状の弾性連結体11を上下多段で且つ左
右複数列に配設した状態に一体的に連接し、後部取り付
け板10bを傾動式支持体4に固着するようにしたもの
である。図6に示す第3実施例は、背もたれ3の背面板
9を硬質合成樹脂にて形成し、該背面板9の後面に、板
状の弾性連結体11を上下多段状で且つ左右複数列に並
ぶ状態で一体成形し、各弾性連結体11の後端に、傾動
式支持体4に対する後部取り付け板10bを一体成形し
たものである。
【0019】図7に示す第4実施例は、上下多段状で且
つ左右複数列に配設した多数枚の弾性連結体11を板ば
ね製とし、各弾性連結体11の前端を、背もたれ3の背
面に取り付く前部取り付け板10aに溶接等にて固着
し、各弾性連結体11の後端を、傾動式支持体4の前面
に取り付く後部取り付け板10bに溶接等にて固着した
ものである。
つ左右複数列に配設した多数枚の弾性連結体11を板ば
ね製とし、各弾性連結体11の前端を、背もたれ3の背
面に取り付く前部取り付け板10aに溶接等にて固着
し、各弾性連結体11の後端を、傾動式支持体4の前面
に取り付く後部取り付け板10bに溶接等にて固着した
ものである。
【0020】図8に示す第5実施例は、多数枚の弾性連
結体11を板ばねにて形成して、これを上下多段状に配
設した場合において、各弾性連結体11の前端を、合成
樹脂製の前部取り付け板10aに埋設し、各弾性連結体
11の後端を、合成樹脂製の後部取り付け板10bに埋
設したものである。上記の各実施例は、弾性連結体を板
状に形成した場合であったが、弾性連結体は棒状やパイ
プ状であっても良い。また、その数も任意に設定できる
ことは言うまでもない。
結体11を板ばねにて形成して、これを上下多段状に配
設した場合において、各弾性連結体11の前端を、合成
樹脂製の前部取り付け板10aに埋設し、各弾性連結体
11の後端を、合成樹脂製の後部取り付け板10bに埋
設したものである。上記の各実施例は、弾性連結体を板
状に形成した場合であったが、弾性連結体は棒状やパイ
プ状であっても良い。また、その数も任意に設定できる
ことは言うまでもない。
【0021】また、弾性連結体を上下多段に設けた場合
において、各弾性連結体の前後長さを、上部に位置した
弾性連結体から下部に位置した弾性連結体に向けて順次
異ならせるとか、各弾性連結体の板厚寸法を、上部に位
置した弾性連結体から下部に位置した弾性連結体に向け
て順次異なるせるとかして、各弾性連結体のばね定数
を、上部に位置した弾性連結体から下部に位置した弾性
連結体に向けて徐々に異ならせることにより、背もたれ
が傾動式支持体と一体的に後傾しつつも、背もたれが傾
動式支持体に対して相対的に前傾したり後傾したりする
ように、換言すると、傾動式支持体の後傾角度と背もた
れの後傾角度とが異なるように構成しても良いのであ
る。
において、各弾性連結体の前後長さを、上部に位置した
弾性連結体から下部に位置した弾性連結体に向けて順次
異ならせるとか、各弾性連結体の板厚寸法を、上部に位
置した弾性連結体から下部に位置した弾性連結体に向け
て順次異なるせるとかして、各弾性連結体のばね定数
を、上部に位置した弾性連結体から下部に位置した弾性
連結体に向けて徐々に異ならせることにより、背もたれ
が傾動式支持体と一体的に後傾しつつも、背もたれが傾
動式支持体に対して相対的に前傾したり後傾したりする
ように、換言すると、傾動式支持体の後傾角度と背もた
れの後傾角度とが異なるように構成しても良いのであ
る。
【0022】なお、傾動式支持体は座体の後方に立設し
た支柱に枢着したり、脚体に枢着したりしても良い。ま
た、座体を前後何れか一方または両方に傾動するように
構成したり、前方に向けてスライドするように構成して
も良い。
た支柱に枢着したり、脚体に枢着したりしても良い。ま
た、座体を前後何れか一方または両方に傾動するように
構成したり、前方に向けてスライドするように構成して
も良い。
【図1】第1の実施例の要部を示す縦断側面図で、図2
のI−I視断面図である。
のI−I視断面図である。
【図2】第1実施例の椅子の斜視図である。
【図3】図1のIII − III視断面図である。
【図4】図1のIV−IV視背面図である。
【図5】第2実施例を示す一部破断斜視図である。
【図6】第3実施例を示す一部破断斜視図である。
【図7】第4実施例を示す一部破断斜視図である。
【図8】第5実施例を示す一部破断斜視図である。
1 脚体 2 座体 3 背もたれ 4 傾動式支持体 5 支軸 6 ばね体 8 連結具 10a,10b 取り付け板 11 弾性連結体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩淵 浩 大阪市城東区今福東1丁目4番18号 株 式会社伊藤喜工作所 内 (56)参考文献 実開 昭57−198956(JP,U) 実開 昭58−17051(JP,U) 実公 昭62−12349(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】椅子における座体の後方の部位に、背もた
れの背面との間に適宜間隔を隔てて略上向きに延びる傾
動式支持体を、ばね体の弾性に抗して後傾動するように
設け、該傾動式支持体と前記背もたれとの上下複数箇所
を、伸縮不能で撓み変形のみが可能な板状又は棒状若し
くはパイプ状の弾性連結体によって一体的に連結し、前
記各弾性連結体を椅子の側面視で水平状又は前傾状に延
びる姿勢と成すことにより、背もたれに人がもたれ掛か
ると傾動式支持体が後傾しつつ各連結体が傾動式支持体
との付け根を中心にして下向き回動する方向のみに撓み
変形するように設定していること、を特徴とする椅子の
背もたれ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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