JP2518876Y2 - 戸車等の車輪 - Google Patents

戸車等の車輪

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JP2518876Y2
JP2518876Y2 JP1990015233U JP1523390U JP2518876Y2 JP 2518876 Y2 JP2518876 Y2 JP 2518876Y2 JP 1990015233 U JP1990015233 U JP 1990015233U JP 1523390 U JP1523390 U JP 1523390U JP 2518876 Y2 JP2518876 Y2 JP 2518876Y2
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tire
center hole
ceramic tube
peripheral surface
wheel
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洋治 増田
進一 海老沢
賢一 新野
泰文 小口
明 峯岸
正樹 横尾
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泰榮商工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はサッシ用戸車及びキャスタ等の車輪に係
り、特に耐摩耗性,組立性にすぐれたサッシ用戸車及び
キャスタ等の車輪に関する。
〔従来の技術〕
従来アルミニュームサッシ引戸の戸車の車輪は、タイ
ヤ部分がナイロンその他の合成樹脂材で形成され、タイ
ヤの中心孔にベアリング或いはフッ素入りポリアセター
ル樹脂製ブッシュを嵌装したものが使用されて、車軸に
は一般に鋼材が使用されている。またキャスタも同様な
構成である。また金属タイヤにセラミックブッシュを使
用したものも知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記ベアリング入りタイヤの場合、荷重の大きな引戸
に使用できる利点がある反面、ベアリングの大きさが荷
重との関係で或程度の大きさを必要とすることからこの
ベアリングを組み込むタイヤの大きさが必然的に大きく
なり、組み込み作業とコスト増になる難点がある。
加えて、小型ベアリングを使用することから、大型引
戸の荷重と摩擦により油切れによる擦過音が生じる等、
耐久性に問題があった。
ブッシュを用いたタイヤにおいて、ブッシュが合成樹
脂のために車軸との摩擦により、回転が悪化し、タイヤ
の溝の摩擦によりブッシュに傾斜方向の摩擦が生じる難
があった。また金属タイヤにセラミックでブッシュを使
用したものは双方が硬質なので嵌着精度を悪くしておい
て接着剤で接着させることから手間がかかりすぎ、かつ
熱影響による固定ゆるみが生じる難があった。一方、樹
脂タイヤにセラミックブッシュを組合せることは、双方
の熱影響の差が大きすぎるため冬夏の経過によりブッシ
ュと車軸のガタツキ以前にブッシュとタイヤ間のガタツ
キが生じるという難があった。
特に最近はハイクラス志向によって、長尺大型引戸の
要望が高まり、上記のことから重い荷重にも耐え、組立
性にすぐれた戸車が要望されている。この考案はそのよ
うな実情に鑑みて、小型で組立性並びに耐久性にすぐ
れ、大型引戸にも適した戸車及び耐久性にすぐれたキャ
スタ等の車輪を提供することを目的として開発されたも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は前記課題を解決するために、車輪ケースに
車軸を介して軸着する車輪のタイヤを合成樹脂材で形成
し、チューブをセラミックで形成すると共に、該セラミ
ックチューブは外周面をタイヤの中心孔よりやや大きい
正円形としてその外周面に縦横無数の溝条を形成して、
該セラミックチューブをタイヤ中心孔に圧入し、タイヤ
中心孔内周面の一部がタイヤ素材の弾力反発性によって
セラミックチューブの溝条内に反発圧入して固着してい
る戸車等の車輪という技術的な手段を講じた。
〔作用〕
上記のように構成されたこの考案は、車輪のタイヤは
合成樹脂で形成されているから、この中心孔に外径の大
きなセラミックチューブを圧入させると、合成樹脂素材
の持つ撓み性で容易に嵌着される。しかしてセラミック
チューブ外周面に形成された溝条にタイヤ中心孔内周面
の一部が合成樹脂素材の持つ弾発力で圧入するので、温
度変化により収縮或いは膨張してもタイヤとセラミック
チューブの嵌着緩みが生じないレセラミックチューブは
硬質なので、車軸との摩擦によって摩耗しにくい、とい
う作用を有している。
〔実施例〕
この考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1図
は戸車の車輪の正面図で第2図は一部縦断側面図であ
る。
車輪Aはタイヤ1とチューブ3で構成され、タイヤ1
は合成樹脂材で射出成形された両フランジ車輪形で、正
面中心部に中心孔1Aが開設されている。
該中心孔1Aにセラミックチューブ3が圧入嵌着されて
いる。前記セラミックチューブ3の外周面3Bには第3図
に示すように縦横無数の細かな溝条3A…が形成されてい
る。従ってセラミックチューブ3の外径をタイヤ1の中
心孔1Aの径よりわずかに大きく形成しておいて、セラミ
ックチューブ3を中心孔1Aに圧入させれば、溝条3Aへタ
イヤ1の中心孔1Aの内周面の一部が反発力で圧入するた
め、北海道その他の寒冷地においてタイヤ1が収縮して
もセラミックチューブ3が空回転したり横ずれする等、
固着がゆるむことがない。また夏期にタイヤ1が膨張し
てもセラミックチューブ3の外周面の溝条3A…にタイヤ
1の中心孔1A内周面の膨張部分が入り込むため、変形が
生じることがない。
上記車輪Aは第4図に示すように、鋼製の車軸4を介
してケース5に軸着されて戸車2が形成されている。図
中符号6はレールである。
上記構成のこの考案によれば、タイヤ1に嵌着したセ
ラミックチューブ3の軸孔3Cが車軸4と摺接するため
に、長年使用してもタイヤ側が摩耗することがなく、ま
た車軸4は周面が均等に摩耗するため戸車6のガタつき
が生じにくくなり、耐久性にすぐれている効果がある。
またセラミックチューブ3をタイヤ1の中心孔1Aに圧入
するだけであるので、組立工程が単純であり、ベアリン
グを組込んだり接着剤で接着するものと違って組込み手
間がかからない効果があり、重い荷重にも耐えるので、
大型引戸に使用しても戸車を大きくしなくてすむ効果が
ある。
なお、キャスタのケース(図示せず)を前記実施例の
ケース5と置き代えてタイヤ1の形状を無フランジ型に
すれば、一般的なキャスタとして使用することができ、
耐久性において前記実施例と同様の効果を得ることがで
きる。従って本願考案において戸車という記述はキャス
タと読み代えてキャスタも包含されるものである。
〔考案の効果〕
上記のように構成されたこの考案は次のようなすぐれ
た効果を有している。
(1)セラミックチューブの外周面に無数の溝条を形成
し、この外周面の径よりも小さなタイヤの中心孔に圧入
してあるため、タイヤの中心孔内周面の1部がチューブ
外周面の溝条内に圧入して、寒暖の変化による膨張収縮
に遭ってもタイヤとチューブが空回りや横ずれをせず固
着されている効果がある、重量の重い大型引戸に使用し
ても耐久性にすぐれている。
(2)タイヤの中心孔にセラミックチューブを圧入する
だけで確実かつ耐久性にすぐれた戸車の車輪を得ること
ができ、圧入するだけなので組立工程が簡易で、構造が
簡単なので故障しにくく、コストを低下させることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例に係り、第1図は車輪の正面
図、第2図は車輪の側面図、第3図はセラミックチュー
ブの側面図、第4図は戸車の側面図である。 1…タイヤ、1A…中心孔、2…戸車、2A…軸孔、3…セ
ラミックチューブ、3A…溝条、3B…外周面、3C…軸孔、
4…車軸、5…ケース、6…レール、A…車輪。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小口 泰文 東京都目黒区碑文谷3丁目18番9号 泰 榮商工株式会社内 (72)考案者 峯岸 明 東京都目黒区碑文谷3丁目18番9号 泰 榮商工株式会社内 (72)考案者 横尾 正樹 東京都目黒区碑文谷3丁目18番9号 泰 榮商工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−133074(JP,U) 実公 昭62−19805(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪ケースに車軸を介して軸着する車輪の
    タイヤを合成樹脂材で形成し、チューブをセラミックで
    形成すると共に、該セラミックチューブは外周面をタイ
    ヤの中心孔よりやや大きい正円形としてその外周面に縦
    横無数の溝条を形成して、該セラミックチューブをタイ
    ヤ中心孔に圧入し、タイヤ中心孔内周面の一部がタイヤ
    素材の弾力反発性によってセラミックチューブの溝条内
    に反発圧入して固着していることを特徴とする戸車等の
    車輪。
JP1990015233U 1990-02-20 1990-02-20 戸車等の車輪 Expired - Lifetime JP2518876Y2 (ja)

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