JPS6337539Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6337539Y2 JPS6337539Y2 JP1983048872U JP4887283U JPS6337539Y2 JP S6337539 Y2 JPS6337539 Y2 JP S6337539Y2 JP 1983048872 U JP1983048872 U JP 1983048872U JP 4887283 U JP4887283 U JP 4887283U JP S6337539 Y2 JPS6337539 Y2 JP S6337539Y2
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- JP
- Japan
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- axis
- bushing
- inner cylinder
- outer cylinder
- bush
- Prior art date
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- Expired
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Landscapes
- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ブツシユ組立体に係り、更に詳細に
は自動車等の車輌のサスペンシヨンの枢支連結部
に組込まれるに適したブツシユ組立体に係る。
は自動車等の車輌のサスペンシヨンの枢支連結部
に組込まれるに適したブツシユ組立体に係る。
例えば自動車等の車輌のサスペンシヨンのコン
トロールアームの枢支連結部に組込まれるブツシ
ユ組立体は、一般に、一つの軸線に対し実質的に
同心に配置された内筒及び外筒と、内筒と外筒と
の間に介装されたゴム弾性体のブツシユとよりな
つており、ブツシユの緩衝作用によりブツシユ組
立体の軸線に垂直な方向の衝撃が緩和され、ブツ
シユの軸線周りの弾性捩り変形によりコントロー
ルアームの枢動が許されるようになつている。
トロールアームの枢支連結部に組込まれるブツシ
ユ組立体は、一般に、一つの軸線に対し実質的に
同心に配置された内筒及び外筒と、内筒と外筒と
の間に介装されたゴム弾性体のブツシユとよりな
つており、ブツシユの緩衝作用によりブツシユ組
立体の軸線に垂直な方向の衝撃が緩和され、ブツ
シユの軸線周りの弾性捩り変形によりコントロー
ルアームの枢動が許されるようになつている。
従来のブツシユ組立体に於ては、ブツシユの弾
性、形状、大きさ等によりブツシユ組立体の軸線
に垂直な方向の剛性及び軸線周りの捩り剛性が一
義的に定められてしまうため、ブツシユ組立体の
軸線に垂直な方向の剛性及び軸線周りの捩り剛性
をブツシユ組立体に要求される特性に応じて互い
に独立して適宜に設定することが困難である。例
えばブツシユの緩衝作用を重視してブツシユ組立
体の軸線に垂直な方向の剛性を増大させればこれ
に伴つて軸線周りの捩り剛性も増大してしまうた
め、コントロールアームのスムーズな枢動が阻害
され、逆にコントロールアームの枢動が円滑に行
われるよう軸線周りの捩り剛性を低減すればこれ
に伴つて軸線に垂直な方向の剛性も低下してしま
うため、車輌の旋回時等に於ける車輌の安定性が
損われてしまう。
性、形状、大きさ等によりブツシユ組立体の軸線
に垂直な方向の剛性及び軸線周りの捩り剛性が一
義的に定められてしまうため、ブツシユ組立体の
軸線に垂直な方向の剛性及び軸線周りの捩り剛性
をブツシユ組立体に要求される特性に応じて互い
に独立して適宜に設定することが困難である。例
えばブツシユの緩衝作用を重視してブツシユ組立
体の軸線に垂直な方向の剛性を増大させればこれ
に伴つて軸線周りの捩り剛性も増大してしまうた
め、コントロールアームのスムーズな枢動が阻害
され、逆にコントロールアームの枢動が円滑に行
われるよう軸線周りの捩り剛性を低減すればこれ
に伴つて軸線に垂直な方向の剛性も低下してしま
うため、車輌の旋回時等に於ける車輌の安定性が
損われてしまう。
尚実開昭57−184336号公報には、ゴムブツシユ
と軸部材との間に減摩手段(硬質の剛性樹脂から
なる軸受部材)が介装された緩衝装置が記載され
ている。この緩衝装置によれば、ゴムブツシユ自
身が軸部材の周りに容易に回転することができる
ので、減摩手段が組込まれていない場合に比して
緩衝装置の軸線周りの捩り剛性をできるだけ小さ
い値に低減し、また軸線に垂直な方向の剛性を増
大させることができるが、ゴムブツシユ全体が軸
部材の周りに回転してしまうため、軸線周りの捩
り剛性及び軸線に垂直な方向の剛性をそれぞれ互
いに独立して適正に設定することが困難である。
と軸部材との間に減摩手段(硬質の剛性樹脂から
なる軸受部材)が介装された緩衝装置が記載され
ている。この緩衝装置によれば、ゴムブツシユ自
身が軸部材の周りに容易に回転することができる
ので、減摩手段が組込まれていない場合に比して
緩衝装置の軸線周りの捩り剛性をできるだけ小さ
い値に低減し、また軸線に垂直な方向の剛性を増
大させることができるが、ゴムブツシユ全体が軸
部材の周りに回転してしまうため、軸線周りの捩
り剛性及び軸線に垂直な方向の剛性をそれぞれ互
いに独立して適正に設定することが困難である。
本考案は、従来のブツシユ組立体に於ける上述
の如き不具合に鑑み、ブツシユ組立体に要求され
る特性に応じて軸線に垂直な方向の剛性及び軸線
周りの捩り剛性を互いに独立して任意の値に容易
に設定することができるよう改良されたブツシユ
組立体を提供することを目的としている。
の如き不具合に鑑み、ブツシユ組立体に要求され
る特性に応じて軸線に垂直な方向の剛性及び軸線
周りの捩り剛性を互いに独立して任意の値に容易
に設定することができるよう改良されたブツシユ
組立体を提供することを目的としている。
かかる目的は、本考案によれば、一つの軸線に
対し実質的に同心に配置された内筒及び外筒と、
前記内筒と前記外筒との間に介装されたゴム状弾
性体のブツシユと、前記内筒と前記ブツシユとの
間及び前記外筒と前記ブツシユとの間の少なくと
も一方に介装されそれらの間の摩擦抵抵を低減す
る減摩手段とを有し、前記ブツシユの少なくとも
一部は前記減摩手段が当接する前記内筒若しくは
前記外筒にこれに対し実質的に前記軸線の周りに
相対的に摺動しないよう当接しているブツシユ組
立体によつて達成される。
対し実質的に同心に配置された内筒及び外筒と、
前記内筒と前記外筒との間に介装されたゴム状弾
性体のブツシユと、前記内筒と前記ブツシユとの
間及び前記外筒と前記ブツシユとの間の少なくと
も一方に介装されそれらの間の摩擦抵抵を低減す
る減摩手段とを有し、前記ブツシユの少なくとも
一部は前記減摩手段が当接する前記内筒若しくは
前記外筒にこれに対し実質的に前記軸線の周りに
相対的に摺動しないよう当接しているブツシユ組
立体によつて達成される。
かかる構成によれば、内筒とブツシユとの間及
び外筒とブツシユとの間の少なくとも一方に介装
された減摩手段によりそれらの間の摩擦抵抗が低
減され、ブツシユは内筒又は外筒に対し比較的容
易に軸線周りに相対的に摺動することが可能であ
り、従つて内筒及び外筒が軸線の周りに互いに他
に対し相対的に回転してもブツシユの減摩手段と
外筒又は内筒との間の部分に於ける弾性的な捩り
変形は非常に小さく、ブツシユの前記一部、即ち
内筒若しくは外筒にこれに対し実質的に軸線の周
りに相対的に摺動しないよう当接している部分の
接触面積、又は該接触面積と減摩手段の接触面積
との間の比率を適宜に設定することにより、ブツ
シユ組立体の軸線の周りの捩り剛性を軸線に垂直
な方向の剛性とは実質的に無関係に適宜に設定す
ることができ、従つてブツシユ組立体に要求され
る特性に応じて軸線に垂直な方向の剛性及び軸線
周りの捩り剛性をそれぞれ相互に独立して任意の
所望の値に容易に且適宜に設定することができ
る。
び外筒とブツシユとの間の少なくとも一方に介装
された減摩手段によりそれらの間の摩擦抵抗が低
減され、ブツシユは内筒又は外筒に対し比較的容
易に軸線周りに相対的に摺動することが可能であ
り、従つて内筒及び外筒が軸線の周りに互いに他
に対し相対的に回転してもブツシユの減摩手段と
外筒又は内筒との間の部分に於ける弾性的な捩り
変形は非常に小さく、ブツシユの前記一部、即ち
内筒若しくは外筒にこれに対し実質的に軸線の周
りに相対的に摺動しないよう当接している部分の
接触面積、又は該接触面積と減摩手段の接触面積
との間の比率を適宜に設定することにより、ブツ
シユ組立体の軸線の周りの捩り剛性を軸線に垂直
な方向の剛性とは実質的に無関係に適宜に設定す
ることができ、従つてブツシユ組立体に要求され
る特性に応じて軸線に垂直な方向の剛性及び軸線
周りの捩り剛性をそれぞれ相互に独立して任意の
所望の値に容易に且適宜に設定することができ
る。
本考案の一つの詳細な特徴によれば、ブツシユ
の内筒若しくは外筒に当接している部分はブツシ
ユの減摩手段を受ける部分より軸線方向に隔置し
て設けられ、ブツシユの内筒若しくは外筒に当接
している部分と減摩手段を受ける手段との間の部
分は減摩手段が当接する内筒若しくは外筒より径
方向に隔置される。かかる構成によれば、内筒若
しくは外筒に当接している部分と減摩手段を受け
る部分との間に於ける境界捩り歪を低減すること
ができ、これによりブツシユの耐久性を向上させ
ることができる。
の内筒若しくは外筒に当接している部分はブツシ
ユの減摩手段を受ける部分より軸線方向に隔置し
て設けられ、ブツシユの内筒若しくは外筒に当接
している部分と減摩手段を受ける手段との間の部
分は減摩手段が当接する内筒若しくは外筒より径
方向に隔置される。かかる構成によれば、内筒若
しくは外筒に当接している部分と減摩手段を受け
る部分との間に於ける境界捩り歪を低減すること
ができ、これによりブツシユの耐久性を向上させ
ることができる。
また本考案の他の一つの詳細な特徴によれば、
内筒若しくは外筒に当接している部分は減摩手段
に対し軸線方向両側に設けられる。かかる構成に
よれば、内筒若しくは外筒に当接している部分は
減摩手段とブツシユとの間や減摩手段と内筒若し
くは外筒との間に泥水等が侵入することを防止す
るシールとしての機能をも果すので、ブツシユ組
立体の耐久性を向上させることができ、またこの
場合そのシール効果は内筒若しくは外筒に当接し
ている部分がこれらに対し相対的に軸線の周りに
摺動する構造の場合に比して高い。
内筒若しくは外筒に当接している部分は減摩手段
に対し軸線方向両側に設けられる。かかる構成に
よれば、内筒若しくは外筒に当接している部分は
減摩手段とブツシユとの間や減摩手段と内筒若し
くは外筒との間に泥水等が侵入することを防止す
るシールとしての機能をも果すので、ブツシユ組
立体の耐久性を向上させることができ、またこの
場合そのシール効果は内筒若しくは外筒に当接し
ている部分がこれらに対し相対的に軸線の周りに
摺動する構造の場合に比して高い。
尚本考案によるブツシユ組立体に於て使用され
る減摩手段は、金属や含油プラスチツクにて構成
された円筒体であつてよく、減摩手段は内筒の外
周面及び/又はブツシユの内周面に形成された環
状溝、及び/又は外筒の内周面及び/又はブツシ
ユの外周面に形成された環状溝内に配置されるこ
とが好ましい。
る減摩手段は、金属や含油プラスチツクにて構成
された円筒体であつてよく、減摩手段は内筒の外
周面及び/又はブツシユの内周面に形成された環
状溝、及び/又は外筒の内周面及び/又はブツシ
ユの外周面に形成された環状溝内に配置されるこ
とが好ましい。
以下に添付の図を参照しつつ、本考案を実施例
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
第1図は本考案によるブツシユ組立体の一つの
実施例を示す長手方向断面図、第2図は第1図に
示された実施例の要部を示す拡大部分断面図、第
3図は第1図に示された実施例の内筒及び減摩手
段が挿入される以前に於ける外筒及びブツシユを
示す部分断面図である。これらの図に於て、1及
び2はそれぞれ軸線3に対し実質的に同心に配置
された内筒及び外筒を示しており、4は内筒1と
外筒2との間に圧入式に介装されたゴム製のブツ
シユを示している。ブツシユ4は外周面にて外筒
2に接着されており、内周面にて内筒1に摩擦係
合している。
実施例を示す長手方向断面図、第2図は第1図に
示された実施例の要部を示す拡大部分断面図、第
3図は第1図に示された実施例の内筒及び減摩手
段が挿入される以前に於ける外筒及びブツシユを
示す部分断面図である。これらの図に於て、1及
び2はそれぞれ軸線3に対し実質的に同心に配置
された内筒及び外筒を示しており、4は内筒1と
外筒2との間に圧入式に介装されたゴム製のブツ
シユを示している。ブツシユ4は外周面にて外筒
2に接着されており、内周面にて内筒1に摩擦係
合している。
外筒2はブツシユ組立体が図には示されていな
いコントロールアームに対し適正に位置決めされ
るよう、段部5及びフランジ部6を有している。
内筒1は軸線3に沿つて延びるボルト挿通孔7を
有しており、大径部8と小径部9とよりなつてい
る。小径部9にはスリーブ10が圧入によつて固
定されており、これにより内筒1の軸線3に沿う
方向の中央の外周面には軸線3の周りに延在する
環状溝1が郭定されている。ブツシユ4の内周面
には環状溝11に対向する位置にて軸線3の周り
に延在する環状溝12が形成されており、該環状
溝の両側にはそれより隔置された位置にて軸線3
の周りに延在する環状溝13及び14が形成され
ている。環状溝11及び12は互いに共働して内
筒1とブツシユ4との間に軸線3の周りに延在す
る円筒状の空間を郭定しており、該空間内には減
摩手段としての含油プラスチツクよりなる円筒体
15が配置されている。この円筒体15はブツシ
ユ4及び外筒2が内筒1に対し相対的に軸線3の
周りに回動することを容易にする作用をなす。
いコントロールアームに対し適正に位置決めされ
るよう、段部5及びフランジ部6を有している。
内筒1は軸線3に沿つて延びるボルト挿通孔7を
有しており、大径部8と小径部9とよりなつてい
る。小径部9にはスリーブ10が圧入によつて固
定されており、これにより内筒1の軸線3に沿う
方向の中央の外周面には軸線3の周りに延在する
環状溝1が郭定されている。ブツシユ4の内周面
には環状溝11に対向する位置にて軸線3の周り
に延在する環状溝12が形成されており、該環状
溝の両側にはそれより隔置された位置にて軸線3
の周りに延在する環状溝13及び14が形成され
ている。環状溝11及び12は互いに共働して内
筒1とブツシユ4との間に軸線3の周りに延在す
る円筒状の空間を郭定しており、該空間内には減
摩手段としての含油プラスチツクよりなる円筒体
15が配置されている。この円筒体15はブツシ
ユ4及び外筒2が内筒1に対し相対的に軸線3の
周りに回動することを容易にする作用をなす。
ブツシユ4の一端16と環状溝13との間の部
分17及びブツシユ4の他端18と環状溝14と
の間の部分19は、環状溝12と環状溝13との
間の部分20及び環状溝12と環状溝14との間
の部分21よりも大きい圧入代にて内筒1と外筒
2との間に圧入されており、それぞれスリーブ1
0の外周面及び大径部8の外周面に対し実質的に
軸線の周りに相対的に摺動しないよう密に当接し
ている。
分17及びブツシユ4の他端18と環状溝14と
の間の部分19は、環状溝12と環状溝13との
間の部分20及び環状溝12と環状溝14との間
の部分21よりも大きい圧入代にて内筒1と外筒
2との間に圧入されており、それぞれスリーブ1
0の外周面及び大径部8の外周面に対し実質的に
軸線の周りに相対的に摺動しないよう密に当接し
ている。
かくして図示の実施例によれば、環状溝11の
軸線3の方向の長さLを一定にして、部分17の
軸線3に沿う方向の長さl1と部分19の軸線3に
沿う方向の長さl2との合計長さl1+l2を変化させ
ることにより、第4図に示されている如くブツシ
ユ組立体の軸線周りの捩り剛性を任意の値に変化
させることができ、また長さLに対するl1+l2の
比を変化させることによつてもブツシユ組立体の
軸線周りの捩り剛性を任意の値に設定することが
できる。更に第5図に示されている如く、l1+l2
又は長さLに対するl1+l2の比を増大させること
により軸線周りの捩り剛性を増大させても軸線に
垂直な方向の剛性は実質的に一定であるので、軸
線に垂直な方向の剛性を変化させずに軸線周りの
捩り剛性を任意の値に設定することができる。尚
第5図に於て、各直線はブツシユ4自身の硬度が
大きくなればなる程ブツシユ組立体の軸線周りの
捩り剛性及び軸線に垂直な方向の剛性が増大し、
逆にブツシユ4の硬度が小さくなればなる程両剛
性が減小することを示している。
軸線3の方向の長さLを一定にして、部分17の
軸線3に沿う方向の長さl1と部分19の軸線3に
沿う方向の長さl2との合計長さl1+l2を変化させ
ることにより、第4図に示されている如くブツシ
ユ組立体の軸線周りの捩り剛性を任意の値に変化
させることができ、また長さLに対するl1+l2の
比を変化させることによつてもブツシユ組立体の
軸線周りの捩り剛性を任意の値に設定することが
できる。更に第5図に示されている如く、l1+l2
又は長さLに対するl1+l2の比を増大させること
により軸線周りの捩り剛性を増大させても軸線に
垂直な方向の剛性は実質的に一定であるので、軸
線に垂直な方向の剛性を変化させずに軸線周りの
捩り剛性を任意の値に設定することができる。尚
第5図に於て、各直線はブツシユ4自身の硬度が
大きくなればなる程ブツシユ組立体の軸線周りの
捩り剛性及び軸線に垂直な方向の剛性が増大し、
逆にブツシユ4の硬度が小さくなればなる程両剛
性が減小することを示している。
また図示の実施例によれば、円筒体15は内筒
1の環状溝11及びブツシユ4の環状溝12内に
配置されているので、内筒1及び/又は外筒2に
軸線3に沿つてそれらを相対的に変位させる荷重
が作用した場合にも、ブツシユ組立体の構成要素
の位置ずれが生じることが回避されるだけでな
く、ブツシユ組立体の軸線方向の剛性も実質的に
一定に維持されるので、l1+l2又は長さLに対す
るl1+l2の比を変化させることによりブツシユ組
立体の軸線方向の剛性を変化させずに軸線周りの
捩り剛性を任意の値に設定することができる。
1の環状溝11及びブツシユ4の環状溝12内に
配置されているので、内筒1及び/又は外筒2に
軸線3に沿つてそれらを相対的に変位させる荷重
が作用した場合にも、ブツシユ組立体の構成要素
の位置ずれが生じることが回避されるだけでな
く、ブツシユ組立体の軸線方向の剛性も実質的に
一定に維持されるので、l1+l2又は長さLに対す
るl1+l2の比を変化させることによりブツシユ組
立体の軸線方向の剛性を変化させずに軸線周りの
捩り剛性を任意の値に設定することができる。
更に図示の実施例によれば、環状溝13及び1
4により環状溝12の両端近傍の境界捩り歪が低
減されるので、ブツシユの耐久性が向上され、ま
た部分17及び19の圧入代が大きく、これらの
部分が内筒1と密に当接していることにより、こ
れらの部分と内筒1との間を経て泥水等が環状溝
11及び12内へ侵入することが確実に防止され
る。
4により環状溝12の両端近傍の境界捩り歪が低
減されるので、ブツシユの耐久性が向上され、ま
た部分17及び19の圧入代が大きく、これらの
部分が内筒1と密に当接していることにより、こ
れらの部分と内筒1との間を経て泥水等が環状溝
11及び12内へ侵入することが確実に防止され
る。
第6図は本考案によりブツシユ組立体の他の一
つの実施例を示す第1図と同様の長手方向断面図
ある。尚この第6図に於て、第1図乃至第3図に
示された部分と実質的に同一の部分には同一の符
号が付されている。この実施例は、外筒2が軸線
3に沿つて延在する円筒状をなしており、円筒体
15がブツシユ4の外周面に設けられた環状溝2
2と外筒6の内周面に設けられた環状溝23とに
より郭定された環状空間内に配置されており、環
状溝13及び14もブツシユ4の外周面に形成さ
れている点を除き、第1図及び第3図に示された
実施例と同様に構成されており、また同様の特長
を有している。
つの実施例を示す第1図と同様の長手方向断面図
ある。尚この第6図に於て、第1図乃至第3図に
示された部分と実質的に同一の部分には同一の符
号が付されている。この実施例は、外筒2が軸線
3に沿つて延在する円筒状をなしており、円筒体
15がブツシユ4の外周面に設けられた環状溝2
2と外筒6の内周面に設けられた環状溝23とに
より郭定された環状空間内に配置されており、環
状溝13及び14もブツシユ4の外周面に形成さ
れている点を除き、第1図及び第3図に示された
実施例と同様に構成されており、また同様の特長
を有している。
以上に於ては本考案を二つの実施例について詳
細に説明したが、本考案はこれらの実施例に限定
されるものではなく、本考案の範囲内にて他の
種々の実施例が可能であることは当業者にとつて
明らかであろう。
細に説明したが、本考案はこれらの実施例に限定
されるものではなく、本考案の範囲内にて他の
種々の実施例が可能であることは当業者にとつて
明らかであろう。
第1図は本考案によるブツシユ組立体の一つの
実施例を示す長手方向断面図、第2図は第1図に
示された実施例の要部を示す拡大部分断面図、第
3図は内筒及び減摩手段が挿入される以前に於け
る外筒及びブツシユを示す部分断面図、第4図は
寸法l1+l2とブツシユ組立体の軸線周りの捩り剛
性との関係を示すグラフ、第5図はブツシユ組立
体の軸線周りの捩り剛性と軸線に垂直な方向の剛
性との関係を示すグラフ、第6図は本考案による
ブツシユ組立体の他の一つの実施例を示す第1図
と同様の長手方向断面図である。 1……内筒、2……外筒、3……軸線、4……
ブツシユ、5……段部、6……フランジ部、7…
…ボルト挿通孔、8……大径部、9……小径部、
10……スリーブ、11〜14……環状溝、15
……円筒体、16……一端、17……部分、18
……他端、19〜21……部分、22,23……
環状溝。
実施例を示す長手方向断面図、第2図は第1図に
示された実施例の要部を示す拡大部分断面図、第
3図は内筒及び減摩手段が挿入される以前に於け
る外筒及びブツシユを示す部分断面図、第4図は
寸法l1+l2とブツシユ組立体の軸線周りの捩り剛
性との関係を示すグラフ、第5図はブツシユ組立
体の軸線周りの捩り剛性と軸線に垂直な方向の剛
性との関係を示すグラフ、第6図は本考案による
ブツシユ組立体の他の一つの実施例を示す第1図
と同様の長手方向断面図である。 1……内筒、2……外筒、3……軸線、4……
ブツシユ、5……段部、6……フランジ部、7…
…ボルト挿通孔、8……大径部、9……小径部、
10……スリーブ、11〜14……環状溝、15
……円筒体、16……一端、17……部分、18
……他端、19〜21……部分、22,23……
環状溝。
Claims (1)
- 一つの軸線に対し実質的に同心に配置された内
筒及び外筒と、前記内筒と前記外筒との間に介装
されたゴム状弾性体のブツシユと、前記内筒と前
記ブツシユとの間及び前記外筒と前記ブツシユと
の間の少なくとも一方に介装されそれらの間の摩
擦抵抗を低減する減摩手段とを有し、前記ブツシ
ユの少なくとも一部は前記減摩手段が当接する前
記内筒若しくは前記外筒にこれに対し実質的に前
記軸線の周りに相対的に摺動しないよう当接して
いるブツシユ組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4887283U JPS59153736U (ja) | 1983-03-31 | 1983-03-31 | ブツシユ組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4887283U JPS59153736U (ja) | 1983-03-31 | 1983-03-31 | ブツシユ組立体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59153736U JPS59153736U (ja) | 1984-10-15 |
JPS6337539Y2 true JPS6337539Y2 (ja) | 1988-10-04 |
Family
ID=30179394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4887283U Granted JPS59153736U (ja) | 1983-03-31 | 1983-03-31 | ブツシユ組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59153736U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3239286A (en) * | 1962-06-21 | 1966-03-08 | Gen Tire & Rubber Co | Low-torque bushing assembly |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6325405Y2 (ja) * | 1981-05-19 | 1988-07-11 |
-
1983
- 1983-03-31 JP JP4887283U patent/JPS59153736U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3239286A (en) * | 1962-06-21 | 1966-03-08 | Gen Tire & Rubber Co | Low-torque bushing assembly |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59153736U (ja) | 1984-10-15 |
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