JP2792618B2 - ボールジョイントのボールシート - Google Patents

ボールジョイントのボールシート

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JP2792618B2
JP2792618B2 JP4069686A JP6968692A JP2792618B2 JP 2792618 B2 JP2792618 B2 JP 2792618B2 JP 4069686 A JP4069686 A JP 4069686A JP 6968692 A JP6968692 A JP 6968692A JP 2792618 B2 JP2792618 B2 JP 2792618B2
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ball
ball seat
seat
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明 根本
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の懸架装
置及び操舵装置等に使用されるボールジョイントのボー
ルシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールジョイントのボールシートは、図
1に示す如く、ボールスタッド2の球頭部4とハウジン
グ6との間に介設され、ボールスタッド2を揺動回動自
在に内包する。このようなボールシート5は、ボールジ
ョイント1が自動車で使用された際の作動トルクを低減
するために、図3に示す如く、ボールシート105の内
壁面113に、赤道線X’に沿って周状の内壁溝114
が形成されていた。また、この内壁溝114はグリスを
充填して、ボールシート105の摩耗防止を計ることに
使用されることもある。
【0003】上述の如きボールジョイントのボールシー
トとしては、実開昭55−161916号、実開昭51
−27745号、実公平1−18886号などが挙げら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ボールシート10
5は、赤道線X’に沿って内壁面113に周状の内壁溝
114が形成されているため、ボールジョイント1が自
動車で使用された際の作動トルクを低減させることはで
きるが、ボールジョイント1にかかる荷重、特にボール
ジョイント1の軸線の垂直方向荷重に対し内壁溝114
により充分に荷重を受けることができず、耐荷重性能が
低下するという問題がある。
【0005】この問題を解決するために内壁溝114を
赤道線X’より充分に上方あるいは下方にずらして形成
するということも考えられる。しかし内壁溝114を赤
道線X’より上方あるいは下方にずらして形成すると荷
重を一番受ける赤道線X’からずれてしまうため、トル
ク低減のために内壁溝114の面積をより広くしなけれ
ばならず、そのため内壁溝114の巾が広がってしま
う。また内壁溝114が赤道線X’からずれると円周が
小さくなるため、赤道線X’に内壁溝114を形成した
場合の面積を確保するために内壁溝114の巾を更に広
くしなければならない。このように赤道線X’からずれ
た内壁溝114の巾が広くなると、球頭部4にかかる荷
重のバランスが悪くなり耐久性が低下するという問題が
あった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたもので、耐久性に優れ、かつ作動トルクの低
減及び耐荷重性能の向上を施したボールジョイントのボ
ールシートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は次のとお
りである。
【0008】ボールシートの内壁面に、赤道線を横断し
赤道線に沿って蛇行する周状の内壁溝を形成する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2に基づ
いて発明する。
【0010】図1は本発明のボールシート5を使用した
ボールジョイント1を表わすもので、図において2はボ
ールスタッドで、軸部3と球頭部4とからなる。5は合
成樹脂または合成ゴム製のボールシートで、球頭部4を
揺動及び回動自在に包含する。6はボールシート5を収
容する内周面8を有する略円筒状のハウジングで、その
一端小開口7からボールスタッド2の軸部3を突出し、
他端大開口9は閉止板10により塞がれ、ハウジング6
の大開口9側端部をかしめ加工することにより、閉止板
10をハウジング6に固定する。
【0011】ここで、前記ボールシート5について図2
を基に説明する。ボールシート5は、ポリエチレン、ポ
リウレタンなど弾性ならび耐摩耗性を有する合成樹脂ま
たは合成ゴムを使用する。ボールシート5の内壁面13
の半径はボールスタッド2の球頭部4の半径に等しいか
わずかに小さく、球頭部4を内壁面13に嵌合すると、
内壁面13は球頭部4に子圧を与える。またボールシー
ト5には、上端開口部12から軸線方向に沿って下方に
延びる数条のスリット15、及び内壁面13に赤道線X
を横断し赤道線に沿って蛇行する周状の内壁溝14が形
成され、更にボールスタッド2の球頭部4を包含する内
壁面13から連続して底部略中心を貫通する貫通孔17
が形成されている。この貫通孔17は内壁面13にボー
ルスタッド2の球頭部4を挿入する際の空気抜き、及び
グリス溜りとして使用される。また、内壁面13には、
赤道線Xより張り出したランド部13aが形成される。
【0012】次に上記ボールシート5を用いたボールジ
ョイント1の組立てについて説明する。まず、ボールシ
ート5の内壁面13にボールスタッド2の球頭部4を挿
入し、ついでボールシート5をハウジング6の内周面に
沿って圧入する。そしてさらに閉止板10をハウジング
6の大開口9より圧入し、ボールシート5を軸線方向に
押圧し、ボールシート5を軸線方向に押圧した状態でハ
ウジング6の大開口9側端部をかしめ加工して固定す
る。
【0013】このように組立てられたボールジョイント
1のボールシート5には赤道線Xを横断し赤道線に沿っ
て蛇行する周状の内壁溝14が形成されているので、ホ
ールジョイント1の軸線の垂直方向荷重を赤道線Xから
張り出したランド部13aが受けることができ、また作
動トルクに対してもボールスタッド2の球頭部4とボー
ルシート5の内壁面13との接触面積を減らすことによ
り低減できる。
【0014】上記実施例においては、ボールスタッド2
の球頭部4がボールシート5内に容易に挿入できるよう
軸線に沿って延びる数条のスリット15がボールシート
5に形成してあるが、このスリット15は形成しなくて
もよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ボールジ
ョイントの内壁面に、赤道線を横断し赤道線(X)に沿
って蛇行する周状の内壁溝を形成したので、ボールジョ
イントの軸線の乗直方向荷重を赤道線から張り出したラ
ンド部が受けるため耐荷重性能の向上を計ることがで
き、更に荷重のバランスが良く耐久性が向上する。また
作動トルクに対してもボールスタッドの球頭部とボール
シートの内壁面との接触面積を減らすことにより低減で
き、低トルク化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールジョイントの部分断面平面
図である。
【図2】本発明の実施例によるボールシートの断面平面
図である。
【図3】従来のボールシートの断面平面図である。
【符号の説明】
2 ボールスタッド 4 球頭部 5 ボールシート 6 ハウジング 13 内壁面 14 内壁溝 X 赤道線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールスタッド(2)の球頭部(4)と
    ハウジング(6)との間に介設する合成樹脂または合成
    ゴムから成るボールジョイントのボールシートにおい
    て、前記ボールシート(5)の内壁面(13)に、赤道
    線(X)を横断し赤道線(X)に沿って蛇行する周状の
    内壁溝(14)を形成したことを特徴とするボールジョ
    イントのボールシート。
JP4069686A 1992-02-19 1992-02-19 ボールジョイントのボールシート Expired - Lifetime JP2792618B2 (ja)

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JPH05231421A JPH05231421A (ja) 1993-09-07
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DE19930445C2 (de) * 1999-07-02 2002-03-07 Zf Lemfoerder Metallwaren Ag Radialkugelgelenk
CN105221561A (zh) * 2015-10-30 2016-01-06 四川望锦机械有限公司 一种等壁厚汽车球铰
CN107882866A (zh) * 2017-10-31 2018-04-06 成都望锦汽车部件有限公司 一种提高力矩一致性的汽车球铰结构

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JPS5127745U (ja) * 1974-08-21 1976-02-28
JPS6353015U (ja) * 1986-09-26 1988-04-09

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