JPH05231421A - ボールジョイントのボールシート - Google Patents
ボールジョイントのボールシートInfo
- Publication number
- JPH05231421A JPH05231421A JP6968692A JP6968692A JPH05231421A JP H05231421 A JPH05231421 A JP H05231421A JP 6968692 A JP6968692 A JP 6968692A JP 6968692 A JP6968692 A JP 6968692A JP H05231421 A JPH05231421 A JP H05231421A
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- JP
- Japan
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- ball
- wall surface
- ball seat
- load
- seat
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ボールシートの内壁面に、赤道線に沿って蛇
行する周状の内壁溝を形成させる。 【効果】 ボールジョイントの軸線の垂直方向荷重を赤
道線方向にふくらむ内壁面が受けるので耐荷重性能の向
上を計ることができ、更に荷重のバランスが良く耐久性
が向上する。また、ボールスタッドの球頭部とボールシ
ートの内壁面の接触面積を減らすことにより作動トルク
を低減でき、低トルク化が実現できる。
行する周状の内壁溝を形成させる。 【効果】 ボールジョイントの軸線の垂直方向荷重を赤
道線方向にふくらむ内壁面が受けるので耐荷重性能の向
上を計ることができ、更に荷重のバランスが良く耐久性
が向上する。また、ボールスタッドの球頭部とボールシ
ートの内壁面の接触面積を減らすことにより作動トルク
を低減でき、低トルク化が実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の懸架装
置及び操舵装置等に使用されるボールジョイントのボー
ルシートに関する。
置及び操舵装置等に使用されるボールジョイントのボー
ルシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールジョイントのボールシートは、図
1に示す如く、ボールスタッド2の球頭部4とハウジン
グ6との間に介設され、ボールスタッド2を揺動回動自
在に内包する。このようなボールシート5は、ボールジ
ョイント1が自動車で使用された際の作動トルクを低減
するために、図3に示す如く、ボールシート105の内
壁面113に、赤道線X’に沿って周状の内壁溝114
が形成されていた。また、この内壁溝114はグリスを
充填して、ボールシート105の摩耗防止を計ることに
使用されることもある。
1に示す如く、ボールスタッド2の球頭部4とハウジン
グ6との間に介設され、ボールスタッド2を揺動回動自
在に内包する。このようなボールシート5は、ボールジ
ョイント1が自動車で使用された際の作動トルクを低減
するために、図3に示す如く、ボールシート105の内
壁面113に、赤道線X’に沿って周状の内壁溝114
が形成されていた。また、この内壁溝114はグリスを
充填して、ボールシート105の摩耗防止を計ることに
使用されることもある。
【0003】上述の如きボールジョイントのボールシー
トとしては、実開昭55−161916号、実開昭51
−27745号、実公平1−18886号などが挙げら
れる。
トとしては、実開昭55−161916号、実開昭51
−27745号、実公平1−18886号などが挙げら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ボールシート10
5は、赤道線X’に沿って内壁面113に周状の内壁溝
114が形成されているため、ボールジョイント1が自
動車で使用された際の作動トルクを低減させることはで
きるが、ボールジョイント1にかかる荷重、特にボール
ジョイント1の軸線の垂直方向荷重に対し内壁溝114
により充分に荷重を受けることができず、耐荷重性能が
低下するという問題がある。
5は、赤道線X’に沿って内壁面113に周状の内壁溝
114が形成されているため、ボールジョイント1が自
動車で使用された際の作動トルクを低減させることはで
きるが、ボールジョイント1にかかる荷重、特にボール
ジョイント1の軸線の垂直方向荷重に対し内壁溝114
により充分に荷重を受けることができず、耐荷重性能が
低下するという問題がある。
【0005】この問題を解決するために内壁溝114を
赤道線X’より充分に上方あるいは下方にずらして形成
するということも考えられる。しかし内壁溝114を赤
道線X’より上方あるいは下方にずらして形成すると荷
重を一番受ける赤道線X’からずれてしまうため、トル
ク低減のために内壁溝114の面積をより広くしなけれ
ばならず、そのため内壁溝114の巾が広がってしま
う。また内壁溝114が赤道線X’からずれると円周が
小さくなるため、赤道線X’に内壁溝114を形成した
場合の面積を確保するために内壁溝114の巾を更に広
くしなければならない。このように赤道線X’からずれ
た内壁溝114の巾が広くなると、球頭部4にかかる荷
重のバランスが悪くなり耐久性が低下するという問題が
あった。
赤道線X’より充分に上方あるいは下方にずらして形成
するということも考えられる。しかし内壁溝114を赤
道線X’より上方あるいは下方にずらして形成すると荷
重を一番受ける赤道線X’からずれてしまうため、トル
ク低減のために内壁溝114の面積をより広くしなけれ
ばならず、そのため内壁溝114の巾が広がってしま
う。また内壁溝114が赤道線X’からずれると円周が
小さくなるため、赤道線X’に内壁溝114を形成した
場合の面積を確保するために内壁溝114の巾を更に広
くしなければならない。このように赤道線X’からずれ
た内壁溝114の巾が広くなると、球頭部4にかかる荷
重のバランスが悪くなり耐久性が低下するという問題が
あった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたもので、耐久性に優れ、かつ作動トルクの低
減及び耐荷重性能の向上を施したボールジョイントのボ
ールシートを提供することを目的とする。
に成されたもので、耐久性に優れ、かつ作動トルクの低
減及び耐荷重性能の向上を施したボールジョイントのボ
ールシートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は次のとお
りである。
りである。
【0008】ボールシートの内壁面に、赤道線に沿って
蛇行する周状の内壁溝を形成する。
蛇行する周状の内壁溝を形成する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1及び図2に基づ
いて発明する。
いて発明する。
【0010】図1は本発明のボールシート5を使用した
ボールジョイント1を表わすもので、図において2はボ
ールスタッドで、軸部3と球頭部4とからなる。5は合
成樹脂または合成ゴム製のボールシートで、球頭部4を
揺動及び回動自在に包含する。6はボールスタッド2を
収容する内周面8を有する略円筒状のハウジングで、そ
の一端小開口7からボールスタッド2の軸部3を突出
し、他端大開口9は閉止板10により塞がれ、ハウジン
グ6の大開口9側端部をかしめ加工することにより、閉
止板10をハウジング6に固定する。
ボールジョイント1を表わすもので、図において2はボ
ールスタッドで、軸部3と球頭部4とからなる。5は合
成樹脂または合成ゴム製のボールシートで、球頭部4を
揺動及び回動自在に包含する。6はボールスタッド2を
収容する内周面8を有する略円筒状のハウジングで、そ
の一端小開口7からボールスタッド2の軸部3を突出
し、他端大開口9は閉止板10により塞がれ、ハウジン
グ6の大開口9側端部をかしめ加工することにより、閉
止板10をハウジング6に固定する。
【0011】ここで、前記ボールシート5について図2
を基に説明する。ボールシート5は、ポリエチレン、ポ
リウレタンなど弾性ならび耐摩耗性を有する合成樹脂ま
たは合成ゴムを使用する。ボールシート5の内壁面13
の半径はボールスタッド2の球頭部4の半径に等しいか
わずかに小さく、球頭部4を内壁面13に嵌合すると、
内壁面13は球頭部4に予圧を与える。またボールシー
ト5には、上端開口部12から軸線方向に沿って下方に
延びる数条のスリット15、及び内壁面13に赤道線X
に沿って蛇行する周状の内壁溝14が形成され、更にボ
ールスタッド2の球頭部4を包含する内壁面13から連
続して底部11略中心を貫通する貫通孔17が形成され
ている。この貫通孔17は内壁面13にボールスタッド
2の球頭部4を挿入する際の空気抜き、及びグリス溜り
として使用される。蛇行する内壁溝14は、一部が赤道
線Xに掛かるように形成される。
を基に説明する。ボールシート5は、ポリエチレン、ポ
リウレタンなど弾性ならび耐摩耗性を有する合成樹脂ま
たは合成ゴムを使用する。ボールシート5の内壁面13
の半径はボールスタッド2の球頭部4の半径に等しいか
わずかに小さく、球頭部4を内壁面13に嵌合すると、
内壁面13は球頭部4に予圧を与える。またボールシー
ト5には、上端開口部12から軸線方向に沿って下方に
延びる数条のスリット15、及び内壁面13に赤道線X
に沿って蛇行する周状の内壁溝14が形成され、更にボ
ールスタッド2の球頭部4を包含する内壁面13から連
続して底部11略中心を貫通する貫通孔17が形成され
ている。この貫通孔17は内壁面13にボールスタッド
2の球頭部4を挿入する際の空気抜き、及びグリス溜り
として使用される。蛇行する内壁溝14は、一部が赤道
線Xに掛かるように形成される。
【0012】次に上記ボールシート5を用いたボールジ
ョイント1の組立てについて説明する。まず、ボールシ
ート5の内壁面13にボールスタッド2の球頭部4を挿
入し、ついでボールシート5をハウジング6の内周面に
沿って圧入する。そしてさらに閉止板10をハウジング
6の大開口9より圧入し、ボールシート5を軸線方向に
押圧し、ボールシート5を軸線方向に押圧した状態でハ
ウジング6の大開口9側端部をかしめ加工して固定す
る。
ョイント1の組立てについて説明する。まず、ボールシ
ート5の内壁面13にボールスタッド2の球頭部4を挿
入し、ついでボールシート5をハウジング6の内周面に
沿って圧入する。そしてさらに閉止板10をハウジング
6の大開口9より圧入し、ボールシート5を軸線方向に
押圧し、ボールシート5を軸線方向に押圧した状態でハ
ウジング6の大開口9側端部をかしめ加工して固定す
る。
【0013】このように組立てられたボールジョイント
1のボールシート5には赤道線Xに沿って蛇行する周状
の内壁溝14が形成されているので、ホールジョイント
1の軸線の垂直方向荷重を赤道線X方向にふくらむ内壁
面13aが受けることができ、また作動トルクに対して
もボールスタッド2の球頭部4とボールシート5の内壁
面13との接触面積を減らすことにより低減できる。
1のボールシート5には赤道線Xに沿って蛇行する周状
の内壁溝14が形成されているので、ホールジョイント
1の軸線の垂直方向荷重を赤道線X方向にふくらむ内壁
面13aが受けることができ、また作動トルクに対して
もボールスタッド2の球頭部4とボールシート5の内壁
面13との接触面積を減らすことにより低減できる。
【0014】上記実施例においては、ボールスタッド2
の球頭部4がボールシート5内に容易に挿入できるよう
軸線に沿って延びる数条のスリット15がボールシート
5に形成してあるが、このスリット15は形成しなくて
もよい。また赤道線Xにかかる内壁面13aは、必要に
応じて赤道線Xに掛からなくても良い。
の球頭部4がボールシート5内に容易に挿入できるよう
軸線に沿って延びる数条のスリット15がボールシート
5に形成してあるが、このスリット15は形成しなくて
もよい。また赤道線Xにかかる内壁面13aは、必要に
応じて赤道線Xに掛からなくても良い。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ボールジ
ョイントの内壁面に、赤道線に沿って蛇行する周状の内
壁溝を形成したので、ボールジョイントの軸線の垂直方
向荷重を赤道線方向にふくらむ内壁面が受けるので耐荷
重性能の向上を計ることができ、更に荷重のバランスが
良く耐久性が向上する。また作動トルクに対してもボー
ルスタッドの球頭部とボールシートの内壁面との接触面
積を減らすことにより低減でき、低トルク化が実現でき
る。
ョイントの内壁面に、赤道線に沿って蛇行する周状の内
壁溝を形成したので、ボールジョイントの軸線の垂直方
向荷重を赤道線方向にふくらむ内壁面が受けるので耐荷
重性能の向上を計ることができ、更に荷重のバランスが
良く耐久性が向上する。また作動トルクに対してもボー
ルスタッドの球頭部とボールシートの内壁面との接触面
積を減らすことにより低減でき、低トルク化が実現でき
る。
【図1】本発明に係るボールジョイントの部分断面平面
図である。
図である。
【図2】本発明の実施例によるボールシートの断面平面
図である。
図である。
【図3】従来のボールシートの断面平面図である。
2 ボールスタッド 4 球頭部 5 ボールシート 6 ハウジング 13 内壁面 14 内壁溝 X 赤道線
Claims (1)
- 【請求項1】 ボールスタッド(2)の球頭部(4)と
ハウジング(6)との間に介設する合成樹脂または合成
ゴムから成るボールジョイントのボールシートにおい
て、前記ボールシート(5)の内壁面(13)に、赤道
線(X)に沿って蛇行する周状の内壁溝(14)を形成
したことを特徴とするボールジョイントのボールシー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069686A JP2792618B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ボールジョイントのボールシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4069686A JP2792618B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ボールジョイントのボールシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05231421A true JPH05231421A (ja) | 1993-09-07 |
JP2792618B2 JP2792618B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=13410004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4069686A Expired - Lifetime JP2792618B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | ボールジョイントのボールシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2792618B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003503660A (ja) * | 1999-07-02 | 2003-01-28 | ツェットエフ レムフェルダー メタルヴァーレン アクチエンゲゼルシャフト | ラジアル玉継手 |
CN105221561A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-01-06 | 四川望锦机械有限公司 | 一种等壁厚汽车球铰 |
CN107882866A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-04-06 | 成都望锦汽车部件有限公司 | 一种提高力矩一致性的汽车球铰结构 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5127745U (ja) * | 1974-08-21 | 1976-02-28 | ||
JPS6353015U (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-09 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4069686A patent/JP2792618B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5127745U (ja) * | 1974-08-21 | 1976-02-28 | ||
JPS6353015U (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-09 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003503660A (ja) * | 1999-07-02 | 2003-01-28 | ツェットエフ レムフェルダー メタルヴァーレン アクチエンゲゼルシャフト | ラジアル玉継手 |
CN105221561A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-01-06 | 四川望锦机械有限公司 | 一种等壁厚汽车球铰 |
CN107882866A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-04-06 | 成都望锦汽车部件有限公司 | 一种提高力矩一致性的汽车球铰结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2792618B2 (ja) | 1998-09-03 |
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