JP2518801B2 - 遊技機の外枠 - Google Patents
遊技機の外枠Info
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Description
の外周を形成する略長方形の遊技機の外枠に関する。
ル式遊技機(アレパチ)等の鋼製の遊技球を使用する遊
技機は、本体枠、蝶番を介して本体枠に装着された前
枠、前枠と遊技盤との間に介装された中枠、遊技盤の裏
側に配されて遊技球通路等が設けられた裏パック、金枠
を介して前枠に装着されたガラス枠、上下の受け皿等が
備えられていた。これらの部材は、本体枠および前枠は
木製、中枠、裏パックおよび上下の受け皿はプラスチッ
ク製、金枠およびガラス枠は金属製と、様々な材質であ
った。しかしながら、このように様々な材質を使用して
いたために、例えば新台入替え等で遊技機を廃棄する場
合にはそれぞれの材質毎に区分して廃棄する必要があ
り、廃棄に要する労力も大きかった。またプラスチック
材は再生されることもあったが、本体枠や前枠等の木製
品は殆どが再利用されることなく処分されており森林資
源保護の面からも問題があった。このような背景から、
廃棄処理が簡単で省資源性に優れた遊技機が求められて
いた。この課題を解決するために本願出願人は、特願平
5−270938号の「遊技機」に示されるように、遊
技機の外周を形成する外枠としての本体枠等をほぼプラ
スチック製とする発明を行った。該発明は、産業廃棄物
の再利用については言うに及ばず、遊技機の軽量化や強
度性及び耐久性の面についても優れた効果を奏する。
明には次の課題が考えられた。即ち、遊技機をトラック
等で搬送する場合、図13に示されるように、荷台に積
み込まれた遊技機は横一列に並べられ、荷崩れしないよ
うに、又搬送中に遊技機と遊技機とがぶつかって破損し
ないように、並べられた遊技機の上に板を渡しこの板を
介して外枠に釘が打たれる。又、パチンコホールの遊技
機設置島に遊技機を固定する場合にも遊技機の外枠に釘
が打たれる。ところが遊技機の外枠がプラスチック製で
あれば、釘が打たれると破損することになる。この課題
を解決するために、まず搬送時については、 (1)荷台に積み込まれた遊技機と遊技機との間に緩衝
材としての発泡スチロールを挿入し、この後ロープ掛け
する。 (2)個々の遊技機を箱詰めし、箱詰めした遊技機を積
み込んた後に荷崩れしないようにロープ掛けする。 (3)個々の遊技機に木製の蓋状の部材を被し、この上
に板を渡して釘打ちをする。 等の手法が考えられる。又、遊技機設置島に固定する場
合については、 (4)プラスチック樹脂の外枠の下辺等にネジ釘や釘用
の穴をあける。 等の手法が考えられた。しかし、上記(1)〜(3)の
いずれの手法にしても、積み込み作業に手間がかかり作
業性が悪い、遊技機を多く積み込めない、荷崩れ防止の
強度性が弱い、あるいはコストが高くなるといった課
題、更に遊技機を積み込むトラックには他メーカの遊技
機が積み込まれることも多々あり、他メーカの木製枠の
遊技機と同様の取扱いができなくなるという課題が考え
られた。又、上記(4)の手法については、釘等を打ち
込む位置が特定され、ガタ付きなく固定するのが困難な
場合があるという課題が考えられた。本発明は、これら
の課題を好適に解決し、プラスチック製の遊技機の搬送
及び遊技機設置島への固定を容易にするために為された
ものである。
の手段として、請求項1に記載の発明の遊技機の外枠
は、遊技機の外周を形成する略長方形の遊技機の外枠で
あって、該外枠をほぼプラスチック製とし、該外枠の少
なくとも一辺の全部又は一部を釘打ち可能な部材により
構成したことを特徴とする。又、請求項2に記載の発明
の遊技機の外枠は、遊技機の外周を形成する略長方形の
遊技機の外枠であって、該外枠をプラスチック製とし、
該外枠の少なくとも一辺に釘打ち可能な部材を取り付け
たことを特徴とする。ここで、釘打ち可能な部材とは、
釘を打っても割れたり破損したりすることなく、しかも
一定の強度性を有する部材であればよく、発泡ポリエチ
レン樹脂により成型された部材や木材等が考えられる。
また、釘打ち可能な部材を取り付けるとは、釘打ち可能
な部材を接着剤等で取り外しができないよう固定しても
よいし、あるいは脱着可能に取り付けるよう構成しても
よい。
発明の遊技機の外枠は、プラスチック製の外枠の少なく
とも一辺の全部又は一部が釘打ち可能部材により構成さ
れ、請求項2に記載の発明の遊技機の外枠は、プラスチ
ック製の外枠の少なくとも一辺に釘打ち可能な部材が取
り付けられているので、この部分に従来と同様に釘打ち
を行うことができる。
10の正面図であり、周知の遊技盤12を備えている。
遊技盤12の前面側は、装飾部13aを備えるほぼ全体
がプラスチック製のガラス枠13を介してほぼ全体がプ
ラスチック製の前面枠14に装着された二重のガラス1
6a、16bで覆われており、遊技盤12と内側のガラ
ス16aおよび装飾部13aとの間に遊技領域18が形
成されている。前面枠14の上部にはいわゆる大当り状
態が発生した際に点灯する大当りランプ20が組み付け
られている。また、前面枠14は、右側部22に設けら
れた錠24を操作することにより、左側部26の裏面側
に装着されている迫出しヒンジ176a、176b(詳
細は後述)を軸として開閉可能である。前面枠14の下
方には、プラスチック製で、上受け皿28および下受け
皿30が一体的に設けられた皿部材32が配されてい
る。上受け皿28および下受け皿30には、それぞれに
パチンコ機10内部からの遊技球を排出するための上皿
排出口34および下皿排出口36が開口している。ま
た、皿部材32には複数の小孔からなるスピーカ面38
0が設けられており、スピーカ面38の裏側には遊技状
態に応じて音声を発するスピーカ(図示略)が装着され
ている。さらに皿部材32には、上受け皿28から供給
される遊技球を遊技領域18に発射するためのモータ
(図示略)を操作する発射ハンドル40および遊技球の
発射を一時的に停止するためのストップスイッチ420
が設置されている。さらに皿部材32の下方には、裾板
43が設置されている。この皿部材32は左裏側に装着
された迫出しヒンジ176c、176d(詳細は後述)
を軸として開閉可能であるが、通常の使用時には右裏側
にてロックされて閉状態に保持されている。また通常の
使用時には、皿部材32は前面枠14によって上辺部分
を押さえられ開放を防止されている。したがって、皿部
材32を開くには、前面枠14を開放し右裏側のロック
を解除する必要がある。
には、パチンコ機10の各部材を支持すると共に遊技機
設置島(以下、単に島という)に装着するための部材で
もあるプラスチック製の本体枠44が配されており、上
述の前面枠14および皿部材32はヒンジを介して本体
枠44と連結されている。この本体枠44には、遊技盤
12、役物の作動制御や遊技条件の変更等を実施するた
めのLSI等の電気部品を組み込んだ制御基盤46、制
御基盤46を保護するカバー46a等を支承する裏盤4
8が組み付けられている。なお図示を省略しているが、
遊技盤12の裏面側には、入賞球通路や入賞口に設置さ
れた遊技球検出センサ、役物、ランプ等に接続されたリ
ード線等の周知の部材が配されている。この裏盤48の
上端部には島の上部に設置された球供給路(図示略)か
ら供給される遊技球を貯留するプラスチック製の賞球タ
ンク50が設置されている。賞球タンク50には、中央
やや左寄りに遊技球の荷重の有無によって遊技球の有無
を検知する荷重センサ52が設置されており、賞球タン
ク50の下部には遊技球が流出可能な賞球流出口54が
設けられている。賞球流出口54は、遊技球を整列させ
ながら流下させる透明プラスチック製の賞球誘導樋56
を介して、賞球排出装置58に接続されている。また賞
球誘導樋56の中間部には荷重センサ60が設置されて
おり、遊技球の誘導状況を検出可能である。賞球排出装
置58の排出口64の下方には、賞球排出装置58から
排出される遊技球を導く賞球排出樋76が接続されてい
る。賞球排出樋76は、裏盤48と透明プラスチック製
の背板78、80によって形成されており、遊技球の落
下速度を規制するための屈曲部82および屈曲部82に
連なる斜行部84を備えている。この斜行部84は、遊
技球を上受け皿28と下受け皿30とに振り分けて排出
するための遊技球振り分け機構88に接続されている。
このため、賞球排出装置58から排出された遊技球は、
賞球排出樋76を経て遊技球振り分け機構88へと導か
れる。また賞球排出樋76には、斜行部84において、
図示しないソレノイドで駆動されるダンパ90を介して
玉抜樋92が接続されている。この玉抜樋92は、例え
ばパチンコ機10を島から撤去する場合等に、賞球タン
ク50、賞球誘導樋56等に貯留されている遊技球を機
外へ排出するための経路であり、玉抜スイッチ(図示
略)をオンするとダンパ90が矢印A方向に駆動され
て、斜行部84を遮断すると共に賞球排出樋76と玉抜
樋92とを連通させる。併せて賞球排出装置58が稼動
して賞球タンク50からの遊技球を排出する。排出され
た遊技球は賞球排出樋76および玉抜樋92を経て機外
へ排出される。従来の遊技機においては、賞球排出装置
の上流側に設置されたダンパを操作ピンによって機械的
に操作して玉抜き作業を実施する構成であったため、ダ
ンパ操作のために操作ピンを挿通させる操作穴をダンパ
近傍に設ける必要があった。このためダンパの設置位置
や操作穴の設置位置の自由度は低く、遊技機全体の構成
を制限することもあった。ところが本実施例のパチンコ
機10では、上述のようにダンパ90および賞球排出装
置58が電気的に操作されるので、ダンパ90や玉抜ス
イッチの設置位置は事実上制限されず、機構配置上の自
由度が高まっている。遊技球振り分け機構88は、上受
け皿28へ通ずる上皿導入口96および下受け皿30に
通ずる下皿導入口98が互いに隣接して開口している。
上皿導入口96と下皿導入口98との間には遊技球の半
径程度の高さを有する陣壁100が設量され、障壁10
0の上方には遊技球が通過可能な連通口102が設けら
れている。このため、賞球排出樋76から落下した遊技
球は、通常は障壁100によって上皿導入口96側から
下皿導入口98側への水平方向の移動を阻まれて上受け
皿28へと導かれることになる。ところが、入賞の連続
等があり上受け皿28に多量の遊技球が蓄積されると上
皿導入口96付近まで遊技球によって満たされて、上皿
導入口96へ遊技球が進入できなくなることがある。こ
のような状態で賞球排出樋76から排出された遊技球
は、上皿導入口96付近に滞留する遊技球によって通路
を遮られるので、障壁100の上方の連通口102を通
過して下皿導入口98側へ溢流し、下受け皿30へと導
かれることになる。遊技球振り分け機構88に隣接し
て、遊技盤12から入賞球を集中して導く入賞球集合樋
104が設置されている。この入賞球集合樋104の出
口側には入賞球排出装置106が設置されている。入賞
球排出装置106の下方には入賞球排出装置106から
排出された遊技球の通路としての入賞球排出樋128が
設けられている。また入賞球排出装置106の左方に
は、遊技盤12の下部に開口するアウト穴(図示略)に
接続されているアウト球排出樋129が設置されてい
る。図示のように、入賞球排出樋128とアウト球排出
樋129とは合流して合流樋131に接続されており、
この合流樋131には玉抜樋92も合流している。さら
に合流樋131の出口131aには島に設置されている
回収路(図示略)が接続されている。こうした構成によ
り、パチンコ機10が稼動しているとき(遊技中)に
は、入賞球は入賞球排出装置106および入賞球排出樋
128を経て合流樋131に導かれ、アウト球はアウト
球排出樋129を経て合流樋131に導かれ、いずれも
回収路へと排出される。また上述した玉抜き作業の実施
に当たって玉抜樋92へと導かれた遊技球は、合流樋1
31を経て回収路へと排出される。このように、入賞
球、アウト球および玉抜き作業によって排出される遊技
球のいずれもが、合流樋131から排出される。したが
って、回収路は合流樋131の出口131aのみに接続
されればよく、パチンコ機10と回収路とを複数箇所と
する必要はないので、パチンコ機10と島との接続を簡
略化できる。図2および図3に示すように、本体枠44
の下部に設けられた8箇所の係合口130には、裾板4
3の裏面に設けられている8個の係合片43aがそれぞ
れ係合し、これによって本体枠44と裾板43とが連結
されている。また本体枠44の最下部に形成された上部
に多数の開口部を有する凹部44a内には、発泡ポリエ
チレン樹脂よりなる成型部材としての一対のスペーサ1
32、132が収納され接着剤により固定されている。
このスペーサ132、132としての発泡ポリエチレン
樹脂よりなる成型部材は、内部に多数の気泡を有し釘等
を打込んでも破損することはない。また、このスペーサ
132、132は、その板厚tを調節することで、本体
枠44の設置高さを調節できる。このため、関東枠サイ
ズの本体枠44を使用しているパチンコ機10に板厚t
を増したスペーサ132を組み込めば、関東枠サイズの
パチンコ機10を関西枠サイズの島に設置することがで
きる。したがって、関東枠と関西枠との2種類の本体枠
44を製造する必要はなくなる。なお、関西枠は横幅に
おいても関東枠よりも大きいので、本体枠44の側面に
沿って設置できる縦スペーサを使用すれば横幅も調整で
きる。尚、言うまでもないことたが、パチンコ機等の遊
技機の枠の大きさは、関東枠が縦809mm、横521
mm、関西枠が縦818mm、横530mmである。
2等の荷重を支承する本体枠44の第1側壁44bに
は、鋼製の補強レール134がボルト止めされている。
また第1側壁44bと対向する第2側壁44cには、前
面枠14を係止するためのL部材136、136および
皿部材32を係止するための下係止部材138が取り付
けられている。この下係止部材138は所定の範囲で矢
印Z方向に沿って往復動可能であり、ばねによって図示
上方に付勢されているが、上部に設けられた押下部13
8aを図示下方へ押圧することにより、下係止部材13
8をばねの付勢力に抗して下降させることができる。図
4に示すように、裏盤48は、2個のヒンジ139、1
39を介して本体枠44の第1側壁44bに軸支され、
また図2および図4に示すように、一対の係止機構14
0、140を介して第2側壁44cに係脱可能に係止さ
れている。図5に示すように、この係止機構140は、
ピン142に軸支されて矢印Cに沿って揺動可能に裏盤
48に装着された係止部材144と本体枠44の第2側
壁44cに固着された係止バー146とから構成されて
いる。係止部材144には、係止バー146と係止可能
な係上鈎144aおよびハンドル144bとが設けられ
ており、ハンドル144bを矢印Cに沿って揺動させる
ことによって係止鈎144aを係止バー146に係脱さ
せることができ、この操作によって裏盤48を本体枠4
4に係止させ、その係止を解除できる。図2およびパチ
ンコ機10から前面枠14および皿部材32を取り去っ
た状態の正面図である図4に示すように、裏盤48には
4箇所の圧締機構148を介して遊技盤12が保持され
ている。
対の板状の突起150a、150bを備えた圧締部材1
50、半月状の横断面形状を有し圧締部材150を貫通
する軸152および軸152を回転操作するノブ154
が設けられている。圧締機構148は圧締部材150と
ノブ154との間の軸152を裏盤48の軸穴156に
回動自在に保持されており、圧締部材150は裏盤48
に形成された挿通部158に収容されている。このよう
な構成により、ノブ154を介して圧締部材150を約
90度の範囲で回動させれば、遊技盤12と裏盤48の
圧締縁部160とを密接、圧締状態(図8(a)、
(c)参照)とし、この状態から解放(図6(b)、
(d)参照)することができる。図4に示すように、裏
盤48に装着された遊技盤12は、上述の圧締機構14
8によって水平方向の移動を規制され、裏盤48のサポ
ート部162によって支承されて重力方向の移動を規制
されているが、圧締機構148による圧締を解除すれ
ば、遊技盤12を図4における紐面垂直方向に移動させ
て裏盤48から離脱させることができる。またこれと逆
に作業すれば遊技盤12を裏盤48に装着できる。この
ように遊技盤12の裏盤48への着脱が裏盤48の前面
側から可能であり、しかも容易である。したがって、例
えば遊技盤12のみを新規な遊技盤と交換する作業は、
きわめて容易となる。このように、本体枠44に保持さ
れる裏盤48にて直接に遊技盤12を支えるので、従来
のパチンコ機等では本体枠に軸支されて遊技盤を保持す
ると共に発射ハンドル40等を固定していた木製の前枠
が不要となっている。また前枠に固定されて遊技盤を支
承するプラスチック製の中枠も不要となっている。すな
わち、本実施例の裏盤48は、従来のプラスチック製の
いわゆる裏パックと遊技盤を保持する前枠および中枠と
の機能を備えており、このように構成することで部品点
数を削滅できる。
下部には遊技球を遊技領域18に発射するための打球槌
164および打球槌164を駆動するモータ166を備
えた発射装置168が収容されている。また発射装置1
68の斜め上方には、発射される遊技球を案内するため
の発射レール170が配されており、発射レール170
の後端部170aに置かれた遊技球を打球槌164の打
撃部164aによって打撃することで、遊技球を発射す
ることができる。発射された遊技球は、発射レール17
0を経て、遊技盤12に固着されているガイドレール1
72に沿って誘導されて遊技領域18へ放出される。な
お、発射レール170とガイドレール172との間に
は、例えば打球槌164による付勢が不足して、遊技領
域に到達できなかった遊技球を回収して下受け皿30へ
と導くためのファール球誘導路174が設けられてい
る。本体枠44の第1側壁44bの内面側には、4箇所
の迫出しヒンジ176a、176b、176c、176
dが設置されており、迫出しヒンジ176a、176b
には前面枠14が取り付けられ、迫出しヒンジ176
c、176dには皿部材32が取り付けられている。図
8、図9および図10に示すように、迫出しヒンジ17
6a〜176dは、固定部材178を介して第1側壁4
4bに固定されている。この固定部材178には、ピン
180を中心として揺動自在に板状片182が連結さ
れ、ピン184を中心として揺動自在に三角片186が
連結されている。また板状片182の他端はピン188
を介して相互に揺動自在にL字板190の後端部に連結
されており、三角片186の中央頂点部はピン192を
介して相互に揺動自在にL字板190の中央部に連結さ
れている。このL字板190の先端側は略コの字状とな
っており、その突端は、前面枠14(皿部材32)に固
着された凹部材194に、ピン196を介して相互に揺
動自在に連結されている。さらに、この凹部材194
に、ピン198を介して連結されたS字片200の他端
は、ピン202を介して三角片186に連結されてい
る。このような迫出しヒンジ176a〜176dでは、
閉鎖状態(図9参照)から開放状態(図8、図10参
照)へ移行する際には、L字板190およびS字片20
0が矢印E方向に沿って引き出されるように変位する。
しかし、三角片186の中央付近に連結されているL字
板190の変位量よりも三角片186の先端部に連結さ
れているS字片200の変位量が大きくなるので、前面
枠14(皿部材32)は矢印E方向に沿って迫出すと共
に矢印F方向に沿って揺動することになる。このよう
に、前面枠14(皿部材32)は本体枠44から離脱し
つつ扇形に移動するので、開放状態では前面枠14(皿
部材32)と本体枠44との間に空隙Kが形成される。
したがって、例えば隣接する他のパチンコ機やパチンコ
機の間に設置されている玉貸機と開放された前面枠14
(皿部材32)との間にも空隙Kに応じた距離的なゆと
りが確保できる。従って、例えば前面枠14を従来より
も大きな角度で開くことが可能となり、パチンコ機10
内部のメンテナンス等が一層容易となる。また、例えば
空隙Kに見合っただけ上下の受け皿を張り出すことも可
能となり、上下の受け皿の容積を増加することができ
る。
ジ176a〜176dを介して本体枠44に取り付けら
れている前面枠14および皿部材32の裏面側には、各
種の部材が設置されている。なお、図11にては前面枠
14と皿部材32とを明瞭に区別するために、実際以上
に両者を離隔させて表示している。先ず前面枠14につ
いて説明すると、上辺206に沿って大当りランプ20
への配線を保護するための保護板208が設置されてい
る。また迫出しヒンジ176a、176bと対向する側
辺に沿って、本体枠44の第2側壁44cに固着された
図3に示されるL部材136、136と係止して前面枠
14を閉鎖状態に維持するための前面枠係止機構210
が配されている。この前面枠係止機構210は、所定の
範囲で上下動可能な係止板212、係止板212を上方
向に付勢するばね214および錠24を介して回動操作
され係止板212を下方へ押し下げ可能な押部材216
を備えている。前面枠14が閉じられた状態では係止板
212とL部材136、136とが相互に係止し、ばね
214はこの状態を保持すべく係止板212を付勢して
いるが、錠24を介して押部材216を回動させ、係止
板212をばね214の付勢力に抗して押し下げると、
係止板212とL部材136、136との係止は解除さ
れ、前面枠14を開放可能となる。また、前面枠14に
は迫出しヒンジ176a、176bとの間に配された一
対の軸ピン218、218に軸支されて、ガラス枠13
が装着されている。
でガラス16a、16bを保持する一対のガラス溝22
0a、220bを備える外周部材222と外周部材22
2の内部に配されて中央に略円形の空間を形成している
装飾部13aとで構成されており、図示左側には軸ピン
218、218と係合可能な穴を備えた係合部224
a、224bを有する金属製の係合支持金具226が固
着されている。また、係合支持金具226と対向する辺
には、ガラス16a、16bをガラス溝220a、22
0b内に保持すると共に、蝶番部228a、228bを
軸として開閉しガラス16a、16bの挿入、取出しを
可能とする金属製のガラス押え板230が装着されてい
る。ガラス押え板230の中央付近には、鋼製の弾性板
232が配されている。この弾性板232は矢印G方向
に沿って弾性変形可能である。図11に示すように、ガ
ラス枠13を前面枠14に密接させた際には、弾性板2
32は押部材216の後端部234に当接している。こ
のためガラス枠13は、後端部234によって前面枠1
4からの離脱を規制されている。一方、弾性板232を
ガラス枠13の中心方向に向かって弾性変形させた際に
は、弾性板232は後端部234との当接状態から解放
され、ガラス枠13は軸ピン218、218を軸として
揺動可能となる。したがって、弾性板232を操作する
ことによってガラス枠13,を前面枠14に密接する状
態から離脱させることができる。なお、弾性板232
は、後端部234からの押圧力によって、ガラス押え板
230を閉鎖状態に保持する機能も有しており、上記の
ようにしてガラス枠13を前面枠14から離脱させた時
には、ガラス押え板230も開放可能となる。次に、皿
部材32の裏面側について説明すると、皿部材32の裏
面はプラスチック製の裏板236で覆われており、裏板
236を貫通して上受け皿28の上皿排出口34に通ず
る通路238が開口している。この通路238の下方に
配された略平行四辺形の部材は、下皿導入口98からの
遊技球を下受け皿30の下皿排出口36へと導くための
バイパス部材240であり、上辺部に遊技球口242が
設けられている。またバイパス部材240下部の凸状部
244に対応して、裏板236には下受け皿30に通ず
る開口が設けられている。さらに、バイパス部材240
の凸状部244の斜め上方には、発射装置168から発
射されて遊技領域18に到達できなかった遊技球が回収
されるファール球誘導路174からの遊技球を受け入れ
るためのファール球受口246が設けられている。バイ
パス部材240の図示左側は裏板236が一部削除され
ており、この内部には、上受け皿28から供給される遊
技球を1球ずつ発射レール170内に供給する発射球供
給装置248が設置されている。また裏板236には、
発射球供給装置248の下方に、発射ハンドル40と発
射装置168とを接続するリード線(図示略)の通路と
してのリード線穴250が設けられている。さらに、皿
部材32の迫出しヒンジ176c、176dと対向する
辺に沿って、本体枠44に設置された図5に示される下
係止部材138と係止可能な係止部252a、252b
を有する鋼製の係止金具252が取り付けられている。
したがって、本体枠44の下係止部材138の押下部1
38aを押し下げることにより、下係止部材138と係
止部252a、252bとの係止を解除すれば皿部材3
2を迫出しヒンジ176c、176dを軸として開放で
きる。また開放した皿部材32を本体枠44に押し付け
るように閉じれば、係止部252a、252bを本体枠
44の係止部材138と係止させることができ皿部材3
2と本体枠44とを接合状態に保持できる。
は、本体枠44の最下部に形成された凹部44a内に、
発泡ポリエチレン樹脂よりなる成型部材としての一対の
スペーサ132、132が収納され接着剤により固定さ
れている。この発泡ポリエチレン樹脂よりなるスペーサ
132、132は、材木と同様に釘打ちが可能である。
従って、パチンコ機10をトラック等で搬送する場合
に、パチンコ機10の下部を上になるよう搭載し板を渡
しこの板を介してスペーサ132、132の部分に釘を
打つことにより搬送する多数パチンコ機10を相互に固
定することができる。また、パチンコ機10を遊技機設
置島に固定するときには、スペーサ132、132の部
分から釘打ちを行い固定することができる。これによ
り、強度性、耐久性及び資源の有効利用の面からも優れ
た特徴を有するプラスチック製の本体枠44は、簡易な
構成により、従来の木製の本体枠に遜色なく運搬作業を
行い、又遊技機設置島への取り付け作業を行うことがで
きるという極めて優れた効果を奏する。また、本実施例
においては、釘打ち可能な部材として発泡ポリエチレン
樹脂樹脂よりなるスペーサ132、132を用いる構成
としているので、プラスチック製の本体枠44との美観
上の調和も良く、また木材に比して釘打ちに対する強度
性も高いという優れた効果も有している。更に、本実施
例においては、本体枠44の凹部44aに釘打ち部材と
してのスペーサ132、132を収納し固定するよう構
成しているので、固定されたスペーサ132、132が
安定すると共に、本体枠44の強度性も何等損なわない
という優れた効果も奏している。
発明である遊技機の外枠は、強度性、耐久性及び資源の
有効利用の面からも優れた特徴を有するプラスチック製
の外枠は、簡易な構成により、従来の木製の外枠に遜色
なく運搬作業を行い、又遊技機設置島への取り付け作業
を行うことができるという極めて優れた効果を秦する。
る。
部材を撤去した状態の正面図である。
面図である。
り、図6(a)、(b)は一部縦断面図、図6(c)は
圧締状態の正面図、図6(d)は解除状態の正面図であ
る。
ある。
視図である。
である。
た状態の平面図である。
の背面図である。
ある。
図である。
ガラス枠、14・・・前面枠、16a・・・ガラス(ガ
ラス板)、18・・・遊技領域、28・・・上受け皿、
30・・・下受け皿、32・・・皿部材、44・・・本
体枠、48・・・裏盤、58・・・賞球排出装置、13
2・・・スペーサ(釘打ち部材)148・・・圧締機
構、168・・・発射装置。
Claims (2)
- 【請求項1】遊技機の外周を形成する略長方形の遊技機
の外枠であって、 該外枠をほぼプラステック製とし、 該外枠の少なくとも一辺の全部又は一部を釘打ち可能な
部材により構成したことを特徴とする遊技機の外枠。 - 【請求項2】遊技機の外周を形成する略長方形の遊技機
の外枠であって、 該外枠をプラステック製とし、 該外枠の少なくとも一辺に釘打ち可能な部材を取り付け
たことを特徴とする遊技機の外枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5355489A JP2518801B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 遊技機の外枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5355489A JP2518801B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 遊技機の外枠 |
Publications (2)
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---|---|
JPH07185094A JPH07185094A (ja) | 1995-07-25 |
JP2518801B2 true JP2518801B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=18444247
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP5355489A Expired - Lifetime JP2518801B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 遊技機の外枠 |
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Country | Link |
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Citations (1)
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JPS605183A (ja) * | 1983-06-22 | 1985-01-11 | 株式会社三共 | パチンコ機の外枠 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5355489A patent/JP2518801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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JPS605183A (ja) * | 1983-06-22 | 1985-01-11 | 株式会社三共 | パチンコ機の外枠 |
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