JP2518569Y2 - 留め具 - Google Patents

留め具

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JP2518569Y2
JP2518569Y2 JP1990011051U JP1105190U JP2518569Y2 JP 2518569 Y2 JP2518569 Y2 JP 2518569Y2 JP 1990011051 U JP1990011051 U JP 1990011051U JP 1105190 U JP1105190 U JP 1105190U JP 2518569 Y2 JP2518569 Y2 JP 2518569Y2
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徳義 佐々木
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は複数の板材等の組付けに用いられる留め具
の提供に関し、より詳細にはスタッドボイル代用の螺子
桿を有する留め具の提供に関する。
〔従来の技術〕
通例、自動車び床面に張り込まれたインシュレータの
面にフロアマットを敷き込むような場合には、第7図で
示されるように自動車のボディB′に予めスタッドボル
トS′を溶接で立設し、このスタッドボルトS′がイン
シュレータI′の取付け穴i′から突き出すように、該
インシュレータI′をボディB′の床面に張り込み、次
いで、この床面に張り込まれたインシュレータI′は、
上端外側に張り出し鍔を有し、しかも底壁に前記スタッ
ドボルトS′に螺合する小径の孔を有する筒状のクリッ
プC′−2によって固定されていた。このクリップC′
−2によるインシュレータI′の固定は、クリップC′
−2の底壁にある小径の孔にスタッドボルトS′を螺合
するようにして、インシュレータI′の取付け穴i′に
クリップC′−2の筒部を該クリップC′−2の筒部を
該クリップC′−2の張出し鍔がインシュレータI′の
面を圧設するまで挿入することで行なっていた。
次いでフロアマットM′は、フロアマットM′の取付
け穴m′が前記のクリップC′−2の筒孔に臨むように
位置づけてインシュレータI′の面に重ね合せた状態
で、この取付け穴m′からクリップC′−2の筒孔内に
クリップC′−1を挿入して固定していた。このクリッ
プC′−1は、一方に鍔状の頭部を有する筒状の胴部を
有しており、この胴部には前記スタッドボルトS′の螺
挿される孔を前記頭部の側に向けて設けてあると共に、
この孔内に突き出すように複数の係止片が該胴部に設け
られている。そして、該クリップC′−1の孔内にスタ
ッドボルトS′が挿入されるように該クリップC′−1
の胴部を、該クリップC′−1の頭部がフロアマット
M′の面に圧接するまで、前記クリップC′−2の筒孔
内に挿入し、スタッドボルトS′と胴部の係止片を係止
して固定していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
かゝるスタッドボルトを用いたインシュレータあるい
はフロアマット等の取付けでは、金属製のスタッドボル
トS′を、クリップC′−1、クリップC′−2と共に
用意する必要があり、しかも逐一組付け現場でボディ
B′の面にスタッドボルトS′の溶接をする必要があっ
た。
この結果、従来のインシュレータあるいはフロアマッ
ト等の取付けでは、合成樹脂製のクリップC′−1と、
クリップC′−2と共に金属製のスタッドボルトS′を
別段に必要とすることから部品コストが割高となり、し
かも溶接に伴う作業手間によって組付けコストが必然的
に割高とされていた。
又、インシュレータI′を固定するクリップC′−2
は、スタッドボルトS′との噛合が、該クリップC′−
2の底壁にある小径の孔の孔縁のみでなされていること
から、インシュレータI′に強い刹ぎ取り方向の力が加
わった場合に、スタッドボルトS′から抜け出す不都合
があった。
更に、スタッドボルトS′は通例表面仕上げのなされ
ているボディB′に溶接されることから、このボディ
B′面の塗装皮膜が破壊され、スタッドボルトS′の溶
接部分から往々にして発錆する不都合があった。
この考案の留め具は、ボディ面に逐一スタッドボルト
の溶接をすることなく、留め具自体にスタッドボルト代
用の螺子桿を設けることで、別部材としての金属製スタ
ッドボルトと、その溶接作業とを不要とし、溶接に伴う
塗装皮膜面の破壊を生じないようにした留め具の提供を
目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の留め具は、叙上の目的を達成するものとし
て、螺子桿1を立設した盤部2と、この螺子桿1を挾む
ようにして該盤部2に一体に設けられる一対の立上り部
3、3と、この立上り部3の上部に外向きに設けられる
鍔4とを一体のプラスチック成形品とし、この一体に成
形された留具の前記立上り部3、3が、弾性的に撓み自
在とされていると共に、この立上り部3の外側に係合突
起5を設けて構成してある。
〔作用〕
留め具を構成する立上り部3、3は弾性的に撓むこと
から、ボディパネル、インシュレータ等に設けられてい
る孔に、この立上り部3、3を互に接近する側に撓めて
挿通し、この立上り部3の外側にある係合突起5が、こ
れらの孔を通り抜けた位置で、該立上り部3の撓みを開
放することによって、この係合突起5と鍔4との間にボ
ディパネル、インシュレータ等を挾持できする。
このボディパネルにインシュレータ等への留め具の固
定をすることによって、螺子桿1はこのボディパネル、
インシュレータ等に対し直立した状態を維持し、マット
クリップ等によるフロアマットMの取付けが可能とな
る。
又、マットクリップ等を螺子桿1に押し入れることに
よって、留め具の立上り部3、3は互に接近する側に向
けた撓み変形が阻止され、ボディパネル、インシュレー
タ等への取付け状態が安定に維持される。
〔実施例〕
以下、本考案にかゝる留め具の典型的な一実施例を添
付の図面について説明する。
第1図は、本考案にかゝる留め具Aを用いてボディパ
ネルBに、インシュレータIと、フロアマットMとをマ
ットクリップCを用いて組付けた状態の断面図であり、
第2図は、その要部を破断して示した部品の分離斜視図
である。
先ず、こゝで用いられている留め具Aは、インジェク
ション成形で一体に成形されるプラスチック製のもので
あって、略円形の盤部2の略中央にスタッドボルトと同
一の機能を有する螺子桿1を挾むように一対の立上り部
3、3を前記盤部2の側縁に沿って立設してあり、この
立上り部3、3の面が互に対向するように構成してあ
る。そして、この立上り部3の上端には、円弧頂端部を
挾む両側が割欠状とされた半円弧状の鍔4が外向きに設
けられていると共に、この鍔4との間にボディパネルB
等の取付け穴縁を挾持する係合突起5を該立上り部3の
外側に設け、この係合突起5が、この立上り部3の立上
り基部側から前記鍔4の側に向けて漸次隆起するテーパ
面5aを有するものとし、この係合突起5の前記鍔4の側
を、該立上り部3の外側の面に略直交する係合面5bとし
てある。
尚、鍔4の下面側に設けられている突起6は、マット
クリップCを留め具Aから回しながら脱装する際に、留
め具Aが共回りするのを防止して、インシュレータI等
を床面に安定に維持する。
このように構成された留め具Aは、留め具A自体がス
タッドボルト代用の螺子桿1を有していると共に、素材
及び構造上での特徴から立上り部3、3が互に接近する
側に向けて撓み込み自在に構成されており、立上り部
3、3の撓み特性を利用して該留め具Aをボディパネル
B等に容易に取付けることができる。又、この留め具A
のボディパネルBに対する取付けに際して、留め具Aの
鍔4と、係合突起5との間隔を充分にあけ、この間隔内
にボディパネルBと、このボディパネルBに重ね合せ状
に敷き込んだインシュレータIの取付け穴の穴縁が納ま
るようにすることによって、ボディパネルBに対する留
め具Aの取付けと同時にインシュレータIをボディパネ
ルBの面に組付けることができる。
又、叙上の留め具Aの構成からして、螺子桿1に噛合
するマットクリップCを留め具Aの上方から立上り部
3、3間に挿入することができ、この螺子桿1とマット
クリップCとを用いて、留め具Aの鍔4上にフロアマッ
トMを重ね合せ状態で固定することができる。
更に、叙上の留め具Aは、盤部2の略中央に立設され
ている螺子桿1を挾むように一体の立上り部3、3を対
向して設けてあることから、螺子桿1の螺子山の形成が
第4図の矢印F、F方向に向けた型抜きのみで形成する
ことができる。
又、図示例のように盤部2を円盤状とし、この盤部2
の対抗する縁部に沿って立上り部3、3を、この立上り
部3の面が対向するように設けると共に、この立上り部
3の外側に設けられる係合突起5と、立上り部3の上端
に設けられる外向きの鍔4とを、夫々水平方向に設ける
ことによって前記留め具Aの型成形を、二方向に向けた
型抜きとすることができる。
尚、叙上留め具Aに組付け使用されるマットクリップ
Cは、この留め具Aの螺子桿1の納まる雌孔7を有する
と共にフロアマットMの取付け穴mの穴縁に当接する鍔
状の頭部8を有するものであればよく、既に用いられて
いる各種の形状、寸法のクリップを用いることができ
る。
第1図と第2図とで示されているマットクリップC
は、その典型的なものであって、鍔状の頭部8と、この
頭部8に向けて雌孔7を有する筒状胴部9とからなり、
筒状胴部9の周側には該雌孔7に連通する窓孔7aが設け
られていると共に、筒状胴部9の筒端側の窓孔7aの孔縁
に設けられた係止片10が雌孔7の内奥側に向けて起立さ
れ、該係止片10の尖端側が該雌孔7の中心線方向に突き
出されて構成されている。
尚、前記筒状胴部9に設けられている係止片10には、
係止突部10aが、雌孔7の円周方向に設けられており、
螺子桿1の螺子溝に沿って噛合できる構成としてある。
又、このマットクリップCの係止片10と、雌孔7の中心
線方向に突き出す係止突部10aとを型抜きで一発形成す
るために、このマットクリップCの頭部8には前記窓孔
7aと該雌孔7とに連通する孔7bが設けてある。
かゝる構成からして、ボディパネルB、インシュレー
タI、フロアマットMに設けられている夫々の取付け穴
b、i、mを夫々連通するように重ね合せ、これらの部
材を順次に留め具AとマットクリップCとを用いて固定
する。
先ず、ボディパネルBにインシュレータIを張り込
み、このボディパネルBとインシュレータIの取付け穴
b、iに留め具Aの立上り部3を盤部2の側から挿入す
る。
この留め具Aの立上り部3の挿入に伴って、該立上り
部3、3はボディパネルBの取付け穴bの縁鍔b′によ
って係止突起5のテーパ面5aを押され、互に接近する側
に撓められ、次いでこの縁鍔b′を係止突起5が過ぎた
位置で、この撓みが解かれることによって外方に弾み出
して、係止面5bに縁鍔b′の縁が係止される。この結
果、ボディパネルBとインシュレータIの夫々の取付け
穴b、iの穴縁が留め具Aの係止突起5と鍔4との間で
挾持されることゝなり、インシュレータIはボディパネ
ルBの面に安定に組付けられる。又、留め具Aは、この
留め具Aの螺子桿1を起立した状態でボディパネルBに
組付けられることから、この留め具Aの螺子桿1をスダ
ッドボルトの代用としてフロアマットMの取付けを行な
うことができる。
先ず、留め具AでボディパネルBに組付けられている
インシュレータIの面にフロアマットMを敷き込み、こ
のフロアマットMの取付け穴mに留め具Aの螺子桿1が
臨むようにする、そして、この穴mからマットクリップ
Cの筒状胴部9を挿入し、螺子桿1を該マットクリップ
Cの雌孔7内に導き入れるようになすことによって、こ
の雌孔7内に突き出していた係止片10が筒状胴部9の窓
孔7aの側に撓み出され、螺子桿1が雌孔7内に挿入され
る。そこで、マットクリップCの頭部8がフロアマット
Mの面に圧接されるまで該マットクリップCを留め具A
に押し入れ、この状態でマットクリップCの押圧を解く
ことによって、マットクリップCの係止片10が螺子桿1
の螺子溝に係止し、頭部8と、留め具Aの鍔4との間で
フロアマットMを挾持固定する。
尚、叙上の螺子桿1に対する挿入、係止を、より良く
するため前記マットクリップCの係止片10の係止凸部10
aの頂端側を水平な面とし、この係止片10の基部側にあ
る係止凸部10aの面を傾斜面とし、螺子桿1の挿入を容
易なものになすと共に、挿入された螺子桿1の抜け出し
を防止する構成とする。
〔効果〕
本考案にかゝる留め具は叙上の特長ある構成よりし
て、インシュレータ、フロアマット等の取付けに際して
逐一ボディパネル等にスタッドボルトを溶接で取付ける
必要がなく、単にボディパネル等の面に取付け用の穴を
設けておけば良く、インシュレータ、フロアマット等の
組付けが容易で、しかも部品数が少なくてすむ利点を有
している。
又、このような現場における溶接作業による塗装皮膜
の破壊を生ずることがなく、用いられる部品がプラスチ
ック成形品であることから、インシュレータ、フロアマ
ット等の取付け部分からの錆出しが無い利点を有してい
る。
本考案にかゝる留め具は、かゝる特長を有することか
ら種々の板状部品、フォーム材、マット材等の取付けに
用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る留め具の一実施例の取付け状態を
示す断面図、第2図は同要部を破断で示した部品の分離
斜視図、第3図は同留め具の正面図、第4図は同平面
図、第5図は同側面図、第6図は同底面図、第7図は従
来例の取付け状態を示す断面図である。 A…留め具、B…ボディパネル、I…インシュレータ、
M…フロアマット、C…マッットクリップ、1…螺子
桿、2…盤部、3…立上り部、4…鍔、5…係合突起、
6…突起、7…雌孔、8…頭部、9…筒状胴部、10…係
止片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一体に螺子桿の立設された盤部と、この螺
    子桿を挾むように対向して該盤部に一体に設けられ、且
    つ上部に外向きの鍔を有する一対の立上り部とからなる
    プラスチック製の留め具であって、 前記立上り部の外側には係合突起が設けられていると共
    に、該立上り部が弾性的に撓み自在であることを特徴と
    する留め具。
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