JP2518502Y2 - ロッカーカバー - Google Patents
ロッカーカバーInfo
- Publication number
- JP2518502Y2 JP2518502Y2 JP2859091U JP2859091U JP2518502Y2 JP 2518502 Y2 JP2518502 Y2 JP 2518502Y2 JP 2859091 U JP2859091 U JP 2859091U JP 2859091 U JP2859091 U JP 2859091U JP 2518502 Y2 JP2518502 Y2 JP 2518502Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil seal
- rocker cover
- seal support
- cover body
- synthetic resin
- Prior art date
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は内燃機関の合成樹脂製
ロッカーカバーに関する。
ロッカーカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来合成樹脂製ロッカーカバー本体の天
井部に開口を設けてエンジンヘッドに立設したパイプを
挿通させ、パイプ内に点火栓を挿入するものが用いられ
ている。その例を図3、図4、図5に示す。
井部に開口を設けてエンジンヘッドに立設したパイプを
挿通させ、パイプ内に点火栓を挿入するものが用いられ
ている。その例を図3、図4、図5に示す。
【0003】ロッカーカバー30は、天井部31aに開
口32を有し下端が開放された合成樹脂製のロッカーカ
バー本体31と、ロッカーカバー本体31内の上部にブ
ローバイ処理室33を区画するバッフルプレート34
と、開口32と同心に設けられたオイルシール35を備
えている。バッフルプレート34はビス36でロッカー
カバー本体31にビス止めされ、オイルシール35の外
周部35bはロッカーカバー本体31の筒状部31bに
圧入され保持される。筒状部31bの一端の環状溝31
c及びバッフルプレート34がロッカーカバー本体31
に当接する部分には予めシール剤が塗布される。開口3
2には点火栓装着用のパイプ37が挿通され、パイプ3
7の外周にオイルシール35の内向きリップ部35aが
弾性的に当接してロッカーカバー30内を外気と遮断す
る。
口32を有し下端が開放された合成樹脂製のロッカーカ
バー本体31と、ロッカーカバー本体31内の上部にブ
ローバイ処理室33を区画するバッフルプレート34
と、開口32と同心に設けられたオイルシール35を備
えている。バッフルプレート34はビス36でロッカー
カバー本体31にビス止めされ、オイルシール35の外
周部35bはロッカーカバー本体31の筒状部31bに
圧入され保持される。筒状部31bの一端の環状溝31
c及びバッフルプレート34がロッカーカバー本体31
に当接する部分には予めシール剤が塗布される。開口3
2には点火栓装着用のパイプ37が挿通され、パイプ3
7の外周にオイルシール35の内向きリップ部35aが
弾性的に当接してロッカーカバー30内を外気と遮断す
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなオイルシ
ール35はロッカーカバー本体31自身の振動とパイプ
37から伝わる振動とを受けるから筒状部31bとの固
着は強固に密着していないと、ガス洩れやオイルシール
落失という不具合を生ずる。一方ロッカーカバー本体3
1は合成樹脂成形品であるから筒状部31bには抜き勾
配が形成されており、しかも成形時に避け難い筒状部3
1bの曲りや真円度不良が生ずる。
ール35はロッカーカバー本体31自身の振動とパイプ
37から伝わる振動とを受けるから筒状部31bとの固
着は強固に密着していないと、ガス洩れやオイルシール
落失という不具合を生ずる。一方ロッカーカバー本体3
1は合成樹脂成形品であるから筒状部31bには抜き勾
配が形成されており、しかも成形時に避け難い筒状部3
1bの曲りや真円度不良が生ずる。
【0005】これに対しオイルシールが筒状部31bに
当接する部分をこれらの抜き勾配や歪みに密着する形状
に成形することは困難であり、固着するにあたり、オイ
ルシール34の不密着部分が生じたり、弾性的に変形さ
せることによる不均一な内部応力を生じさせたりする。
従って密着不十分、あるいは固着が強固でなく、ガス洩
れや落失の危険がある。
当接する部分をこれらの抜き勾配や歪みに密着する形状
に成形することは困難であり、固着するにあたり、オイ
ルシール34の不密着部分が生じたり、弾性的に変形さ
せることによる不均一な内部応力を生じさせたりする。
従って密着不十分、あるいは固着が強固でなく、ガス洩
れや落失の危険がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案のロッカーカバ
ーはオイルシールの外周部と、環状をなすオイルシール
支持体の内周面とを固着しオイルシール支持体の上面を
ロッカーカバー本体に設けた下向き面に溶着するもので
ある。
ーはオイルシールの外周部と、環状をなすオイルシール
支持体の内周面とを固着しオイルシール支持体の上面を
ロッカーカバー本体に設けた下向き面に溶着するもので
ある。
【0007】
【作用】上記の構成によりオイルシールはオイルシール
支持体に固着されるが、オイルシール支持体はロッカー
カバー本体に較べて小型であり、環状の対称形状である
から、成形が正確にできるので、その内周面とオイルシ
ール外周部との固着には問題を生じない。オイルシール
支持体上面とロッカーカバーに形成した下向き面との溶
着は溶着面を歪みの少ない平面とすることでき、わづか
な歪みは溶着時の溶け代によって解消されるので、密着
度および固着強度は十分に確保できる。
支持体に固着されるが、オイルシール支持体はロッカー
カバー本体に較べて小型であり、環状の対称形状である
から、成形が正確にできるので、その内周面とオイルシ
ール外周部との固着には問題を生じない。オイルシール
支持体上面とロッカーカバーに形成した下向き面との溶
着は溶着面を歪みの少ない平面とすることでき、わづか
な歪みは溶着時の溶け代によって解消されるので、密着
度および固着強度は十分に確保できる。
【0008】
【実施例】実施例を図1によって説明する。図1は図4
のA部分に相当する部分を示すものである。ロッカーカ
バー1は合成樹脂製のロッカーカバー本体2、合成ゴム
等の弾性材料でなるオイルシール3、合成樹脂製のオイ
ルシール支持体4、及び合成樹脂製のバッフルプレート
5を備えている。ロッカーカバー本体2は天井部2aに
開口6を有し、下端が開放された箱形である。バッフル
プレート5の上部はブローバイ処理室7を形成しオイル
ミスト分離フィルタ(図示せず)等が収容される。オイ
ルシール3は内向きの環状リップ部3aを備え、外周部
3bが、環状をなすオイルシール支持体4の内周部4b
に固着される。オイルシール内周部4bとオイルシール
支持体内周部4bとには対応する環状の凹凸面が図1に
示すように設けられて互に係合している。
のA部分に相当する部分を示すものである。ロッカーカ
バー1は合成樹脂製のロッカーカバー本体2、合成ゴム
等の弾性材料でなるオイルシール3、合成樹脂製のオイ
ルシール支持体4、及び合成樹脂製のバッフルプレート
5を備えている。ロッカーカバー本体2は天井部2aに
開口6を有し、下端が開放された箱形である。バッフル
プレート5の上部はブローバイ処理室7を形成しオイル
ミスト分離フィルタ(図示せず)等が収容される。オイ
ルシール3は内向きの環状リップ部3aを備え、外周部
3bが、環状をなすオイルシール支持体4の内周部4b
に固着される。オイルシール内周部4bとオイルシール
支持体内周部4bとには対応する環状の凹凸面が図1に
示すように設けられて互に係合している。
【0009】このオイルシール支持体4の上面には複数
の小突起4aが設けられており、ロッカーカバー本体2
の開口6を囲む筒状部2bの下面2cに超音波溶着によ
り溶着される。小突起4aは溶け代であって溶着完了後
は消滅して筒状部2bの下面2cと一体化され、オイル
シール支持体4の上面は筒状部2bの下面に密着する。
筒状部2bの下面2cとオイルシール支持体4の上面と
はいずれも平面に形成され歪みはほとんど生ぜず、しか
もわずかな歪みがあっても溶着の溶け代で解消できる。
また、オイルシール支持体は対称的な円環形状であるか
ら正確に成形でき、溶着度および固着強度は十分に確保
される。
の小突起4aが設けられており、ロッカーカバー本体2
の開口6を囲む筒状部2bの下面2cに超音波溶着によ
り溶着される。小突起4aは溶け代であって溶着完了後
は消滅して筒状部2bの下面2cと一体化され、オイル
シール支持体4の上面は筒状部2bの下面に密着する。
筒状部2bの下面2cとオイルシール支持体4の上面と
はいずれも平面に形成され歪みはほとんど生ぜず、しか
もわずかな歪みがあっても溶着の溶け代で解消できる。
また、オイルシール支持体は対称的な円環形状であるか
ら正確に成形でき、溶着度および固着強度は十分に確保
される。
【0010】図2に他の実施例を示す。この例ではロッ
カーカバー本体2の筒状部2bの下面に段差を設け、下
面2d,2eを形成したものである。内周側は上段2d
となりオイルシール支持体4が超音波溶着される。外周
側は下段2eとなり、バッフルプレート5が振動溶着さ
れる。バッフルプレート5の端部5bはオイルシール支
持体4の下方に延出している。振動溶着用のリブ5aは
端部5bとの間に距離tを要するから、この分をオイル
シール支持体4の下方へオーバーラップさせることによ
り筒状部2bの厚さTを図1のものに較べ少なくするこ
とができる。
カーカバー本体2の筒状部2bの下面に段差を設け、下
面2d,2eを形成したものである。内周側は上段2d
となりオイルシール支持体4が超音波溶着される。外周
側は下段2eとなり、バッフルプレート5が振動溶着さ
れる。バッフルプレート5の端部5bはオイルシール支
持体4の下方に延出している。振動溶着用のリブ5aは
端部5bとの間に距離tを要するから、この分をオイル
シール支持体4の下方へオーバーラップさせることによ
り筒状部2bの厚さTを図1のものに較べ少なくするこ
とができる。
【0011】
【考案の効果】この考案のロッカーカバーがオイルシー
ルを取付けるのにオイルシール支持体を設け、オイルシ
ールとオイルシール支持体とを固着し、オイルシール支
持体はロッカーカバー本体へ平面溶着が可能な上下面で
溶着したので、密着および固着強度が確保され、振動を
受けてもシール部のガス洩れやオイルシール落失のおそ
れがない。
ルを取付けるのにオイルシール支持体を設け、オイルシ
ールとオイルシール支持体とを固着し、オイルシール支
持体はロッカーカバー本体へ平面溶着が可能な上下面で
溶着したので、密着および固着強度が確保され、振動を
受けてもシール部のガス洩れやオイルシール落失のおそ
れがない。
【図1】実施例の要部を示す断面図である。
【図2】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図3】ロッカーカバーの斜視図である。
【図4】ロッカーカバーの断面を示す図である。
【図5】従来のロッカーカバーの要部を示す断面図であ
る。
る。
2 ロッカーカバー本体 2b 筒状部 3 オイルシール 4 オイルシール支持体 5 バッフルプレート 6 開口
Claims (1)
- 【請求項1】 開口を有する天井部が上端に形成され、
下端が開放された箱型の合成樹脂製ロッカーカバー本体
と、前記開口と同心の環状内向きリップ部を有するオイ
ルシールとを備えたロッカーカバーにおいて、環状をな
す合成樹脂製のオイルシール支持体を設け、オイルシー
ル外周部をオイルシール支持体の内周面に固着し、オイ
ルシール支持体上面をロッカーカバー本体に形成された
下向き面に溶着してなるロッカーカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2859091U JP2518502Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ロッカーカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2859091U JP2518502Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ロッカーカバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117293U JPH04117293U (ja) | 1992-10-20 |
JP2518502Y2 true JP2518502Y2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=31912651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2859091U Expired - Fee Related JP2518502Y2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | ロッカーカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518502Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4709068B2 (ja) * | 2006-05-31 | 2011-06-22 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | ヘッドカバーのシール構造 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP2859091U patent/JP2518502Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04117293U (ja) | 1992-10-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |