JP2003293853A - 自動車用エンジンの樹脂製ヘッドカバー及びその製造方法 - Google Patents

自動車用エンジンの樹脂製ヘッドカバー及びその製造方法

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JP2003293853A
JP2003293853A JP2002132106A JP2002132106A JP2003293853A JP 2003293853 A JP2003293853 A JP 2003293853A JP 2002132106 A JP2002132106 A JP 2002132106A JP 2002132106 A JP2002132106 A JP 2002132106A JP 2003293853 A JP2003293853 A JP 2003293853A
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hole
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inner diameter
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Yoshimasa Chino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用エンジンの樹脂製ヘッドカバーにお
いて、変形を防いで成形時間を短縮するため、内部をプ
ラグホール20とする円筒16の部分を薄肉にする。 【解決手段】 本体10は、ドーム状に上方へ膨らんで
左右には上方へ更に膨らんだ両分離室11を備えて両分
離室11の中間に円形の穴12を設けたものとしてい
る。中仕切板15は、両分離室11の下方をふさぐもの
として本体10の穴12に対応する位置において円筒1
6を設けており、円筒16の下部の内径は穴12の内径
と同じにして下部より上の部分では内径が大きくなるよ
うにして肉薄にしている。そして、本体10の穴12と
中仕切板15の円筒16とが同心になるようにして両分
離室11の下方をふさぎながら本体10に中仕切板15
を一体に接合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
の樹脂製ヘッドカバー及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの樹脂製ヘッドカバー
は、これまでは通常ナイロン66又はナイロン6を使用
し、射出成形で製作していた。構造としては、箱形状に
したものや点火コイルをヘッドカバーに差すように組み
付けるものがある。点火コイルを組み付けるタイプを図
4に示した。後で示す図2は本発明の実施の形態を示す
平面図であるが、図4は図2のA−A個所の縦断面図に
相当する。図2及び図4に基づき、点火コイルを組み付
けるタイプの従来例を説明する。
【0003】ヘッドカバーの本体1は全体を長方形の形
状に形成し、上方へ膨らむドーム状のものとしている。
そして、更に上方へ膨らむ分離室2の二つを左右に寄せ
て長手方向にそれぞれ設けている。二つの分離室2に挟
まれた中央位置において、長手方向に互いの間隔をあけ
ながら四つの円筒3を垂直に設けている。円筒3はやや
肉厚のものであり、内部の円形の垂直穴がプラグホール
4となる。本体1の両端の下端縁及び円筒3の下端縁に
上向きのくぼみ5及びくぼみ6をそれぞれ設けている。
以上のものは射出成形で一体に成形する。くぼみ5及び
くぼみ6は、ガスケット7及びガスケット8をそれぞれ
はめて取り付けるためのものである。ガスケット7・8
によってオイルをシールする。
【0004】ヘッドカバーの上面にインサート成形等に
よってナットを組み付け、点火コイルをボルトで固定す
る。そして、プラグホール4に組み付けた点火プラグに
点火コイルの先端を接続させる構造にしているのであ
る。
【0005】各分離室2の下方をふさぐ中仕切板9を振
動溶着等によって分離室2の下面に固定する。分離室2
は、ブローバイガス中のオイルミストを分離するための
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構造とす
る本体1を射出成形する場合、上下に型割を行う。とこ
ろで、十分な大きさのガスケット8をはめて取り付ける
のに十分な大きさのくぼみ6を設けるため、円筒3の肉
厚をかなり大きくする必要がある。各円筒3の部分が厚
肉であると、成形時にひけやひずみが生じ、円筒3の高
さ寸法・心円度が出にくく、見掛けも良くない。したが
って、製品下端すなわちくぼみ5・6にガスケット7・
8を取り付けたものの下端を同じレベルにできず、ヘッ
ドカバーをエンジンヘッドに取り付けた場合、シール性
の確保が難しくなる。また、円筒3が厚肉であると、成
形時間も長くなる。
【0007】円筒3の部分は薄肉にする必要がある。本
発明が解決しようとする課題は、円筒3の部分を薄肉に
した自動車用エンジンの樹脂製ヘッドカバー及びその製
造方法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車用
エンジンの樹脂製ヘッドカバーは、本体10と中仕切板
15とからなるものとしている。本体10は、ドーム状
に上方へ膨らんで左右には上方へ更に膨らんだ両分離室
11を備えて両分離室11の中間に円形の穴12を設け
たものとしている。中仕切板15は、両分離室11の下
方をふさぐものとして本体10の穴12に対応する位置
において円筒16を設けており、円筒16の下部の内径
は穴12の内径とほぼ同じにして下部より上の部分では
内径が大きくなるようにして肉薄にしている。そして、
本体10の穴12と中仕切板15の円筒16とが同心に
なるようにして両分離室11の下方をふさぎながら本体
10に中仕切板15を一体に接合している。
【0009】請求項1に係る自動車用エンジンの樹脂製
ヘッドカバーにおいては、円筒16を中仕切板15側に
設けている。そして、円筒16の下部の内径は穴12の
内径とほぼ同じにし下部より上の部分では内径が大きく
なるようにすることで、肉薄にすることができた。
【0010】請求項2に係る製造方法は、請求項1記載
の自動車用エンジンの樹脂製ヘッドカバーを製造する製
造方法であって、本体10と円筒16を設けた中仕切板
15とを別別に成形し、本体10の穴12と中仕切板1
5の円筒16とが同心になるようにして両分離室11の
下方をふさぎながら本体10に中仕切板15を一体に接
合することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1・2・
3に基づいて説明する。図2はヘッドカバーの平面図、
図1は図2のA−A断面図、図3は図1のものの組立て
前の2部材を示す縦断面図である。この実施の形態にお
いては、ヘッドカバーの本体には円筒を設けずに中仕切
板の方に円筒を設け、その2部材を一体にしている。
【0012】ヘッドカバーの本体10は、図2が示すよ
うに長方形の形状としている。図3が示すように、本体
10は従来のものから円筒を除いたものに相当する。す
なわち、本体10はドーム状に上方へ膨らみ、左右には
上方へ更に膨らんだ両分離室11を備え、円筒を設けた
位置には円筒の内径と同じ内径とした円形の穴12を設
けている。そして、本体10の下端には全周に渡ってく
ぼみ13を設けている。くぼみ13はガスケット14を
はめて取り付けるためのものである。両分離室11の下
方をふさぐ中仕切板15には、本体10の穴12に対応
する位置において円筒16を設けている。円筒16の下
部の内径は穴12の内径と同じにしているが、下部より
上の部分では内径が大きくなるようにして肉薄にしてい
る。中仕切板15の外周位置において及び円筒16の外
周位置における中仕切板15に、くぼみ17を設けてい
る。くぼみ17は、溶着する際の樹脂たまりとなる。円
筒16の下端にはくぼみ18を設け、ガスケット19を
はめて取り付けるようにしている。
【0013】本体10の穴12と中仕切板15側の円筒
16とが同心になるようにして本体10と中仕切板15
とを溶着等によって一体にする。このとき、中仕切板1
5のくぼみ17に樹脂がたまって図1に示す状態にな
る。本体10の穴12から円筒16の内部がプラグホー
ル20となる。プラグホール20内へ点火コイル一体結
合型点火プラグキャップ21をはめてシール片を介して
取り付ける。
【0014】なお、溶着は、円筒16の上部周辺部のみ
で行うようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】請求項1に係る自動車用エンジンの樹脂
製ヘッドカバーにおいては、内部をプラグホール20と
する円筒16が薄肉である。このため、ほぼ均一肉厚と
なって変形が少ない。成形後の寸法精度や耐久性が向上
し、成形時間も短くて済む。品質面やコスト面で有利と
なる。
【0016】請求項2に係る製造方法によるときは、円
筒16の肉厚が薄いので、成形での円筒16の高さ寸法
・心円度を出し易く精度を確保し易い。そして、本体1
0と中仕切板15とを溶着一体化するときに、溶着時の
溶け代規制(振動溶着では時間設定と溶着寸法設定)を
することによって高さ寸法の精度を出し易い。したがっ
て、シール性に優れたものを得ることができる。また、
厚肉部分がないので成形時間が短い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図3】図1のものの一体にする前の2部材を示す縦断
面図である。
【図4】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 本体 11 分離室 12 穴 15 中仕切板 16 円筒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体(10)と中仕切板(15)とから
    なって、本体(10)はドーム状に上方へ膨らんで左右
    には上方へ更に膨らんだ両分離室(11)を備えて両分
    離室(11)の中間に円形の穴(12)を設けたものと
    し、中仕切板(15)は両分離室(11)の下方をふさ
    ぐものとして本体(10)の穴(12)に対応する位置
    において円筒(16)を設けており、円筒(16)の下
    部の内径は穴(12)の内径とほぼ同じにして下部より
    上の部分では内径が大きくなるようにして肉薄にしてお
    り、そして本体(10)の穴(12)と中仕切板(1
    5)の円筒(16)とが同心になるようにして両分離室
    (11)の下方をふさぎながら本体(10)に中仕切板
    (15)を一体に接合した自動車用エンジンの樹脂製ヘ
    ッドカバー。
  2. 【請求項2】 本体(10)と円筒(16)を設けた中
    仕切板(15)とを別別に成形し、本体(10)の穴
    (12)と中仕切板(15)の円筒(16)とが同心に
    なるようにして両分離室(11)の下方をふさぎながら
    本体(10)に中仕切板(15)を一体に接合すること
    を特徴とする、請求項1記載の自動車用エンジンの樹脂
    製ヘッドカバーの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009197722A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関におけるカム軸の回転位置検出装置
JP2009299613A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Mahle Filter Systems Japan Corp シリンダヘッドカバーの取付構造
EP2604836A2 (en) 2011-12-15 2013-06-19 MAHLE Filter Systems Japan Corporation Plastic Head Cover of Internal Combustion Engine

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