JP2518173Y2 - ローディング時の位相決め機構 - Google Patents

ローディング時の位相決め機構

Info

Publication number
JP2518173Y2
JP2518173Y2 JP1991062587U JP6258791U JP2518173Y2 JP 2518173 Y2 JP2518173 Y2 JP 2518173Y2 JP 1991062587 U JP1991062587 U JP 1991062587U JP 6258791 U JP6258791 U JP 6258791U JP 2518173 Y2 JP2518173 Y2 JP 2518173Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
phase
spindle
reference hole
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991062587U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH055343U (ja
Inventor
和久 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp filed Critical Okuma Corp
Priority to JP1991062587U priority Critical patent/JP2518173Y2/ja
Publication of JPH055343U publication Critical patent/JPH055343U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2518173Y2 publication Critical patent/JP2518173Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Positioning Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は表裏の位相合わせが必要
な工作物を、チャックに自動取付けする際の位相決め機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複合旋盤又はマシニングセンタ等
の主軸チャック又は回転テーブルに、裏面の前加工部に
対して表面の指定位相位置に加工を行う必要がある工作
物を取付ける場合、図5に示すように手動で例えば複合
旋盤の主軸チャック101に設けられた位相決めピン1
02に、工作物W裏面に前加工されている基準穴103
を嵌挿して、工作物Wを所定の位相でチャック101に
チャッキングし、図6に示すように表面の指定位相位置
に加工する穴104の中心がX軸線上に来るように主軸
を割出して、タレットの回転工具軸に装着の回転工具で
穴明け加工を行っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた方
法は、手動で工作物の着脱を行う場合には支障ないが、
ロボット,ローダ等による自動着脱の場合は、主軸停止
時の位相決めピン102と、ロボット又はローダのワー
クハンドに把持される工作物の基準穴の位相を正確に合
わせる必要がある。しかしワークハンドにおける工作物
の位相決めは、コンベア又は置き台上の工作物を把持す
るときから位相管理を行わねばならず、かなりの誤差が
生じるのが普通で、位相決めピンと基準穴との隙間を大
きくしてこの誤差分を吸収するとそれだけ加工精度が悪
くなるという問題点を有している。本考案は従来の技術
の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは基準穴と位相決めピンの隙間量
を大きく取って容易に挿入できるようにし、しかも正確
な位相位置に加工ができるローディング時の位相決め機
構を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案におけるローディング時の位相決め機構は、工
作物把持用チャックに設けられた位相決めピンと、該位
相決めピンより大径の前記工作物の基準穴と、前記工作
物を把持して前記チャックにローディングするロボット
又はローダと、該ロボット又はローダに把持する前記工
作物の基準穴に主軸の回転により前記位相決めピンが当
接したのを検知する手段と、前記基準穴と位相決めピン
の径の差から生ずる位相ずれ量を補正する手段とを含ん
でなるものである。
【0005】
【作用】ロボット又はローダのワークハンドに、ほぼ位
相を合わせて工作物を把持し、チャックと同心に把持す
る工作物を位置決めして、位相決めピンに基準穴を隙間
を有して嵌挿し、主軸の低速回転で位置決めピンを基準
穴の内壁に当接させ、このときの当接信号で主軸の低速
回転を停止し、チャックの把持爪を閉じて工作物を把持
する。そして基準穴と位相決めピンの径の差及び回転中
心からの距離から求めた補正値により原点補正を行って
径の差から生ずる位相ずれを補正する。
【0006】
【実施例】実施例について図1,図4を参照して説明す
る。複合NC旋盤の主軸台1に主軸2が回転可能に軸承
されており、主軸2の先端にチャック3が同心に嵌着さ
れている。主軸2はNC装置4により回転制御される主
軸モータ5によりベルト6を介して回転され、主軸の後
側寄り位置にエンコーダ7が嵌着され、主軸台1の対応
位置に主軸の旋回角度を検出する主軸位置検出器8が取
付けられている。チャック3には位相決めピン9が回転
中心に対して平行かつ所定距離離れた位置に植設されて
おり、位相決めピン9の径は正確な寸法に形成されてい
る。そしてこの位相ピン9の取付角度位置は主軸位置検
出器8により読み取り可能とされている。
【0007】一方主軸台1の前側床上にはロボットが設
置されており、このロボットアーム11の先端にロボッ
トハンド12が固着されている。ロボットハンド12の
本体13には図示しない流体圧シリンダにより開閉され
る一対のフィンガ14が移動可能に支持されており、こ
のフィンガ14に把持されてチャック3に自動装着され
る工作物Wは、チャック3側を向く裏側となる面の位相
決めピン対応位置に、基準穴15が穿設されており、基
準穴15は位相決めピン9の径より大きな穴径で、穴径
寸法が正確に形成されている。
【0008】ロボットハンド本体13のフィンガ用案内
面近くの比較的剛性の小さい歪みやすい位置に例えば歪
ゲージ等のセンサ16が取付けられており、この歪ゲー
ジは位相決めピンが基準穴に当接して本体13に歪が生
じたときの微弱な信号を出力するもので、この出力信号
を増幅して当接信号を出力する当接検知器17が機外に
設置されている。
【0009】図3はNC装置4内の主軸に関わるサーボ
システムのブロック線図で、プログラム保存部18は加
工プログラムを保存する部分、プログラム解釈部19は
この加工プログラムを1ブロックずつ読み取って位置指
令を出力する部分、位置制御部20はこの位置指令にも
とづいて位置制御指令を出力する部分、サーボ制御部2
1はこの位置制御指令にもとづいて主軸モータを制御す
る部分、原点オフセット保存部は予め入力されている基
準穴15と位相決めピン9の径の差及び回転中心からの
距離Rにより求めた位相ずれ量(補正値)を保持する部
分である。
【0010】続いて本実施例の作用を図4のフローチャ
ートの順に説明する。ステップS1において、主軸2が
定位置停止する。ステップS2において、ロボットハン
ド12のフィンガ14でコンベア又は置き台上の工作物
Wを基準穴15をほぼ所定角度位置にして把持する。ステ
ップS3において、ロボットアーム11の旋回と旋回軸
方向の移動で工作物Wを把持するロボットハンド12が
主軸2と同心に位置決めされ、ステップS4においてロ
ボットハンド12のZ軸方向チャック側への移動でチャ
ックの位相決めピン9に工作物Wの基準穴15が隙間を
有して嵌挿される。次いでステップS5において、主軸
2を低速回転し、ステップS6において、位相決めピン
9が基準穴15の内壁に当接したときの当接信号が出て
いるかを確認し、ノーの場合にはステップS5に戻り主
軸の低速回転を続行する。
【0011】ステップS6においてイエスになると、ス
テップS7において、主軸の低速回転が停止され、ステ
ップS8において初品かが確認されイエスの場合にはス
テップS9において予め原点オフセット値保存部22に
保存する位相補正値により主軸位置の原点補正をする。
二個目からはノーとなってステップS9をパスする。ス
テップS11において、工作物Wの表面に加工する穴2
3の位置がX軸線上になるよう基準穴中心からの角度θ
を割出し、ステップS10において刃物台の回転工具軸
に装着の回転工具により穴明け加工を行う。
【0012】上述の実施例は複合NC旋盤における一実
施例について説明したが、マシニングセンタの回転テー
ブル上に同様の工作物を取付ける際にも応用可能であ
る。尚、センサ6は歪ゲージと限定されるものでなく、
当接時の衝撃振動を感知する振動センサ、当接時の衝撃
音を感知するAEセンサ等を使用することも可能であ
り、更に当接時の電気的導通で微弱な電流が流れるよう
にして、この電流を検知するようにすることも可能であ
る。
【0013】
【考案の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。チャックに設けた位相
決めピンの径より工作物裏面の基準穴を大きくして、ロ
ボット又はローダによる自動ワーク装着時に容易に両者
の嵌合ができるようにし、工作物把持前にチャックを低
速回転して位相決めピンが基準穴の内壁に当接したのを
センサにより検知して、低速回転を停止させ,予め記憶
する基準穴と位相決めピンの径の差により生ずる位相ず
れ量を補正値として原点補正し、正確に指定位相に主軸
の角度に割出すようにしたので、ロボット又はローダ等
に把持する工作物の取付時の位相ずれを心配する必要が
なくなり、短時間に効率よく位相合わせができ工作物精
度が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の位相決め機構の構成図である。
【図2】本実施例の工作物を把持したチャックの正面図
である。
【図3】本実施例の制御機構のブロック線図である。
【図4】本実施例の作用説明用フロチャート図である。
【図5】従来の技術の手動位相合わせ操作の説明図であ
る。
【図6】従来の技術の工作物を把持したチャックの正面
図である。
【符号の説明】
2 主軸 3 チャック 5 主軸モータ 9 位相決めピン 12 ロボットハンド 15 基準穴 16 センサ 17 当接検知器 22 原点オフセット値保存部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物把持用チャックに設けられた位相
    決めピンと、該位相決めピンより大径の前記工作物の基
    準穴と、前記工作物を把持して前記チャックにローディ
    ングするロボット又はローダと、該ロボット又はローダ
    に把持する前記工作物の基準穴に主軸の回転により前記
    位相決めピンが当接したのを検知する手段と、前記基準
    穴と位相決めピンの径の差から生ずる位相ずれ量を補正
    する手段とを含んでなることを特徴とするローディング
    時の位相決め機構。
JP1991062587U 1991-07-12 1991-07-12 ローディング時の位相決め機構 Expired - Lifetime JP2518173Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991062587U JP2518173Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 ローディング時の位相決め機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991062587U JP2518173Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 ローディング時の位相決め機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH055343U JPH055343U (ja) 1993-01-26
JP2518173Y2 true JP2518173Y2 (ja) 1996-11-20

Family

ID=13204607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991062587U Expired - Lifetime JP2518173Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 ローディング時の位相決め機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2518173Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS549936Y2 (ja) * 1975-04-02 1979-05-10
JPH11239945A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd ローダハンドによるワークのチャッキング方法
JP4605936B2 (ja) * 2001-05-10 2011-01-05 中村留精密工業株式会社 同一円周上の複数箇所の旋削加工方法
JP2003181735A (ja) * 2001-12-19 2003-07-02 Mst Corporation 主軸装置
JP6809310B2 (ja) * 2017-03-14 2021-01-06 株式会社ジェイテクト 電磁チャック装置の制御方法、及び電磁チャック装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01270018A (ja) * 1988-04-22 1989-10-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ケーブル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01270018A (ja) * 1988-04-22 1989-10-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH055343U (ja) 1993-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6742422B1 (en) Numerically controlled lathe and method of cutting workpiece on the numerically controlled lathe
JPH06335801A (ja) バランス修正機能付数値制御旋盤
JP2518173Y2 (ja) ローディング時の位相決め機構
JPH11239945A (ja) ローダハンドによるワークのチャッキング方法
US10875136B2 (en) Machine tool system and clamping method
JP2919754B2 (ja) 球面又は円弧面加工時におけるバックラッシュ計測補正装置
JP3626834B2 (ja) 固定工具の刃先の角度位相差検出方法
JP2829212B2 (ja) 自動工具交換制御方法及び装置
JP4054199B2 (ja) 偏心ワークの加工方法
JPH0367823B2 (ja)
JPH10309653A (ja) 刃先位置変位検出方法及び刃先位置変位検出機能を備えた工作機械並びに該工作機械用工具ホルダ
JPS6254653A (ja) 位相合わせ方法
JPH0711841Y2 (ja) 送りモータの負荷監視による位置決め制御装置
JP5674439B2 (ja) 自動芯出しシステム及び自動芯出し方法
JP2585768B2 (ja) 工作機械の切削送り設定装置
JP2574228Y2 (ja) 旋盤の機内計測装置
JP3057218B2 (ja) 工具刃先検出装置
JPS5841995B2 (ja) ロボツト制御方式
JPH09300177A (ja) 工具刃先検知装置
JPH1190788A (ja) 数値制御工作機械の工具刃先位置計測装置及び方法
JPH04372331A (ja) クランプによるワーク変形を補正した機械加工方法及びこの方法を実施するnc工作機械
JPH056847B2 (ja)
JPH07106536B2 (ja) Nc工作機械の原点位置補正装置
JPS639370Y2 (ja)
JPH042721Y2 (ja)