JP2518035Y2 - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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JP2518035Y2
JP2518035Y2 JP1990405293U JP40529390U JP2518035Y2 JP 2518035 Y2 JP2518035 Y2 JP 2518035Y2 JP 1990405293 U JP1990405293 U JP 1990405293U JP 40529390 U JP40529390 U JP 40529390U JP 2518035 Y2 JP2518035 Y2 JP 2518035Y2
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JP
Japan
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engaging portion
casing
seal
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planar antenna
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JP1990405293U
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憲雄 高橋
勇 平井
清 瀬下
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、衛星通信等に用いられ
る平面アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星通信等に用いられる平面アンテナと
して、多数の放射スロットが穿設された円形の放射板
と、この放射板の裏面側に導波空間を郭成するケーシン
グと、放射板の放射面及び側面を覆う盆状のカバーと、
導波空間の中央部に設けられた給電手段と、給電手段に
接続されたコンバータとを有する導波管型平面アンテナ
が提案されている。
【0003】このような平面アンテナは主に屋外に設置
されることから、該アンテナの導波空間に内設された遅
波回路や給電素子、カバーと放射板との間に郭成された
レードーム層の充填材などを保護するためのシールを確
実にする必要があった。従来は、ケーシング及びカバー
の外周にフランジを設け、ケーシング内に上記各内蔵部
品を組付けた後、エラストマ材などからなるガスケット
を介してフランジ同士を数箇所クリップ、またはねじを
もって固着し、かつシールを行っていた。また、特開平
1−143505号公報に開示されたアンテナにあって
は、上記フランジの周囲を樹脂製モールをもって弾発的
に覆い、更にフランジの合わせ面から水が侵入すること
を防止するべくフランジの中間部に溝を形成することに
よりシールを行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ねじま
たはクリップを設けた部分は比較的確実にシールできる
が、カバーが通常樹脂の薄板であり、かつケーシングと
カバーと上記ねじまたはクリップの熱膨張係数が互いに
異なることからねじまたはクリップを設けた部分以外の
部分が温度変化時に変形する等の理由により上記ガスケ
ットのシールが不完全となり、シール性が低下する問題
があった。
【0005】上述のような従来技術の問題点に鑑み、本
考案の主な目的は、外部の雨滴などを確実にシールで
き、かつ組付けが容易な平面アンテナを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、概ね盆状をなす下側ケーシングと、前記ケ
ーシングの上面及び側面を覆う盆状のカバーと、前記ケ
ーシング及び前記カバーにより郭成された空間内に受容
された内蔵部品とを有する平面アンテナであって、前記
ケーシングの周縁部全周に亘り設けられた半径方向に突
出または膨出する係合部と、前記係合部に外側から弾発
的に係合するべく、前記盆状カバーの開口縁部に全周に
亘り設けられ、かつの開口縁部が拡開する対応係合部
と、前記係合部と前記対応係合部との間をシールするべ
く前記係合部の外周面及び/または前記対応係合部の内
周面の全周に亘り予め塗布された弾性変形容易な液体シ
ール材からなる第1のシールと、前記対応係合部の拡開
部と前記ケーシングの周縁部との間の環状溝に充填され
た弾性変形容易な液体シール材からなる第2のシールと
を有することを特徴とする平面アンテナを提供すること
により達成される。
【0007】
【作用】このような構成によれば、ケーシングにカバー
を弾発係合させるのみで両者を固着でき、また、ケーシ
ング及びカバーの周縁部全周に亘り設けられた係合部に
向けて対応係合部が常に弾発付勢され、かつ係合部と対
応係合部との間に弾性変形容易な液体シール材からなる
第1のシールと、対応係合部の拡開部とケーシングの周
縁部との間の環状溝に充填された上記同様な液体シール
材からなる第2のシールとが介在していることからシー
ル性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。図1は、本考案が適用された平面
アンテナの第1の実施例の構成を示す。平面アンテナ本
体1は導波管型であり概ね円板状をなしている。本体1
の背面にはホルダ3を介してコンバータ2が設けられて
いる。また、本体1の背面側には該本体に固着された可
動部5と、該可動部に枢支部7をもって枢着される固定
部6とからなるブラケット4が設けられている。これら
可動部5と固定部6との間の枢支部7に対して離間する
位置には、本体1の前後の傾倒角度を調整するためのス
ロット及びピンからなる角度調整部8が設けられてい
る。
【0009】固定部6は円筒状をなす嵌合部6aを有
し、該嵌合部に図示されない地面等に固定されたパイプ
10が嵌合することにより当該平面アンテナが固定され
ることとなる。
【0010】図2に併せて示すように、平面アンテナ本
体1は、上記したブラケット4を介してパイプ10に固
定され、かつ概ね盆状をなすアルミニウム製のケーシン
グ11と、アクリロニトリルゴムと特殊エチレンゴムと
スチレンとの共重合体(AES樹脂)からなり、かつケ
ーシング11に弾発係合する上側カバー12とを有して
いる。ここで、ケーシング11の表面には陽極酸化皮膜
処理が施されている。また、実際には上側カバー12は
アクリロニトリルゴムと特殊アクリルゴムとスチレンと
の共重合体(AAS樹脂)であっても良い。
【0011】ケーシング11の周縁部はカバー12側に
向けて折曲され、かつ概ねくの字状断面をなすように中
間部が外部に向けて膨出する係合部11aが全周に亘り
形成されている。一方、上側カバー12は概ね盆状をな
し、その周縁部がケーシング11側に向けて折曲される
と共に全周に亘り周縁部11aの形状に沿って断面がく
の字状をなすように湾曲する対応係合部12aが形成さ
れている。係合部11aと対応係合部12aとの間はシ
リコンRTVゴムからなる液体シール材を充填してなる
第1のシール13aが設けられている。また、対応係合
部12aの端縁は拡開部12bをなし、該拡開部12b
と係合部11aとの間に郭成された部分にも上記と同様
の液体シール材を充填してなる第2のシール13bが設
けられている。ここで、実際には第1のシール13a及
び第2のシール13b液体シール材はウレタン変性シリ
コンであっても良い。
【0012】両係合部11a、12aの外周面部には、
その全周に亘り非移行性軟質塩化ビニルからなる外周リ
ング14が被着している。この外周リング14の一方の
端縁部は第2のシール13bの液体シール材により係合
部12a及び/または対応係合部12aに接着されてい
る。また、対応係合部12aの拡開部12bと外周リン
グ14との間に空室が郭成されることが考えられるが、
外周リング14の下端となる部分に水抜き孔14aを形
成されていることによりこの空室に水が溜ることがな
い。
【0013】ケーシング11と上側カバー12とに郭成
された空間は放射板15をもって上側の導波空間16と
下側の導波空間17とに分割されている。上側導波空間
16には高発泡ポリスチレン樹脂からなるレードーム層
20が充填されている。また、下側導波空間17には、
発泡ポリエチレン樹脂、発泡ポリスチレン樹脂及び発泡
ポリプロピレン樹脂のいずれかからなるスペーサを兼ね
る遅波回路部材18が充填されている。ここで、本実施
例では、ホットメルト接着剤により給電素子9近傍の中
央接着部19のみで各々接着されている。従って、ケー
シング11と遅波回路部材18と放射板15とが全面に
亘り接着されることによる温度変化時に各部材同士の形
状の歪みや、ケーシング11と遅波回路部材18と放射
板15とが接着されていないことによる各部材同士の偏
心が発生する心配がない。
【0014】上述したような平面アンテナを組み立てる
には、まず、ケーシング11に遅波回路部材18及び放
射板15をホットメルト接着剤により接着し、レードー
ム層20を搭載した後、第1のシールとして液体シール
材を対応係合部12a内面に塗布したカバー12をケー
シング11に嵌込み係合部11aと対応係合部12aと
を弾発的に係合させる。このとき拡開部12bが設けら
れていることから両係合部を互いに係合させ易くなって
いる。
【0015】次に、ケーシング11にホルダ3を介して
コンバータ2を組付ける。そして、拡開部12bと係合
部11aとの間の環状溝に第2のシールとして液体シー
ル材を充填し、該液体シール材が乾燥する前に外周リン
グ14を、その端縁部が液体シール材により両係合部1
1a、12aに接着されるように、かつ水抜き孔14a
が下端となるように、両係合部11a、12aの外周に
被着させる。
【0016】そして、上記した手順で組立てられた本体
1をブラケット4を介してパイプ10に組付けることと
なる。
【0017】図3は本考案が適用された第2の実施例を
示す図2と同様の図であり、第1の実施例と同様の部分
には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0018】ケーシング21の係合部21aが外向フラ
ンジ状をなし、カバー22の対応係合部22aが、中間
部が内向きにくの字状に縮径する形状をなし、かつ対応
係合部22aの端縁は拡開部22bをなしている。そし
て、係合部21aと対応係合部22aとの間に液体シー
ル材からなる第1のシール23aが設けられ、係合部2
1aと拡開部22bとの間に液体シール材からなる第2
のシール23bが設けられている。
【0019】本実施例では、ケーシング21の係合部2
1aに於けるフランジの下面に第1のシールを設けるた
めの環状空隙が確保されている。このアンテナを組立て
る際に、第1のシール23aの液体シール材は係合部2
1aのフランジ下面に塗布し、カバー22の対応係合部
22aを弾発係合させる。従って、第1のシール23a
にて液体シール材がむらなく全周に充填される。それ以
外の構造は第1の実施例と同様である。
【0020】
【考案の効果】上述の説明により明らかなように、ケー
シングにカバーを弾発係合させるのみで両者を固着で
き、また、ケーシング及びカバーの周縁部全周に亘り設
けられた係合部に向けて対応係合部が常に弾発付勢さ
れ、かつ係合部と対応係合部との間に弾性変形容易な液
体シール材からなる第1のシールと、対応係合部の拡開
部とケーシングの周縁部との間の環状溝に充填された上
記同様な液体シール材からなる第2のシールとが介在し
ていることからシール性が向上し、内蔵される部品を確
実に外乱から保護でき、アンテナの寿命が延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく平面アンテナの第1の実施例を
示す部分断面側面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】本考案に基づく平面アンテナの第2の実施例を
示す図2と同様の図である。
【符号の説明】
1 平面アンテナ本体 2 コンバータ 3 ホルダ 4 ブラケット 5 可動部 6 固定部 6a 嵌合部 7 枢支部 8 角度調整部 10 パイプ 11 ケーシング 11a 係合部 12 上側カバー 12a 対応係合部 12b 拡開部 13a 第1のシール 13b 第2のシール 14 外周リング 14a 水抜き孔 15 放射板 16 導波空間 17 導波空間 18 遅波回路部材 20 レードーム層 21 ケーシング 21a 係合部 22 上側カバー 22a 対応係合部 22b 拡開部 23a 第1のシール 23b 第2のシール

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】概ね盆状をなす下側ケーシングと、前記ケ
    ーシングの上面及び側面を覆う盆状のカバーと、前記ケ
    ーシング及び前記カバーにより郭成された空間内に受容
    された内蔵部品とを有する平面アンテナであって、前記
    ケーシングの周縁部全周に亘り設けられた半径方向に突
    出または膨出する係合部と、前記係合部に外側から弾発
    的に係合するべく、前記盆状カバーの開口縁部に全周に
    亘り設けられ、かつの開口縁部が拡開する対応係合部
    と、前記係合部と前記対応係合部との間をシールするべ
    く前記係合部の外周面及び/または前記対応係合部の内
    周面の全周に亘り予め塗布された弾性変形容易な液体シ
    ール材からなる第1のシールと、前記対応係合部の拡開
    部と前記ケーシングの周縁部との間の環状溝に充填され
    た弾性変形容易な液体シール材からなる第2のシールと
    を有することを特徴とする平面アンテナ。
  2. 【請求項2】前記拡径する部分及び前記第2のシール部
    を全周に亘り外部から覆うと共に前記第2のシールに接
    着するリングを有することを特徴とする請求項1に記載
    の平面アンテナ。
  3. 【請求項3】前記カバーが、アクリロニトリルゴムと特
    殊エチレンゴムとスチレンとの共重合体及びアクリロニ
    トリルゴムと特殊アクリルゴムとスチレンとの共重合体
    のうちのいずれか一方からなり、前記ケーシングが、表
    面に陽極酸化処理を施したアルミニウム材からなり、前
    記液体シール材が、シリコンRTVゴム及びウレタン変
    性シリコンのうちのいずれか一方からなり、前記リング
    が非移行性軟質塩化ビニルからなることを特徴とする請
    求項1若しくは請求項2に記載の平面アンテナ。
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