JP2518016B2 - 電着シ―ト砥石およびその製造方法 - Google Patents
電着シ―ト砥石およびその製造方法Info
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- JP2518016B2 JP2518016B2 JP63139772A JP13977288A JP2518016B2 JP 2518016 B2 JP2518016 B2 JP 2518016B2 JP 63139772 A JP63139772 A JP 63139772A JP 13977288 A JP13977288 A JP 13977288A JP 2518016 B2 JP2518016 B2 JP 2518016B2
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- weft
- sheet
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ディスク砥石やベルト砥石として使用され
る電着シート砥石に関する。
る電着シート砥石に関する。
「従来の技術」 この種の電着シート砥石として、従来より、第5時な
いし第7図に示すものが知られている。
いし第7図に示すものが知られている。
この電着シート砥石は、ポリエステル等の合成樹脂繊
維1を束ねた横糸2…および縦糸3…を平織りした布基
材4の表面に、無電解めっきでCu,Ni等の金属皮膜5を
形成し、さらにこの金属皮膜5上に、Ni,C0等の金属め
っき層7で超砥粒6…を電着して砥粒層8を形成したも
のである。
維1を束ねた横糸2…および縦糸3…を平織りした布基
材4の表面に、無電解めっきでCu,Ni等の金属皮膜5を
形成し、さらにこの金属皮膜5上に、Ni,C0等の金属め
っき層7で超砥粒6…を電着して砥粒層8を形成したも
のである。
そして、このシート砥石は、適当な大きさに切断され
た後、リング状につながれてベルト砥石としたり、ある
いはディスクに貼り付けられてディスク砥石等として使
用に供される。
た後、リング状につながれてベルト砥石としたり、ある
いはディスクに貼り付けられてディスク砥石等として使
用に供される。
「発明が解決しようとする課題」 ところで上記のような電着シート砥石では、布基材4
の全面に砥粒層8を形成しているため、布基材4の表面
の凹凸が緩和されて、全体的に平坦な研削面となってお
り、布基材4を用いる上で重要な利点である凹凸による
切粉排出性や、凹部による研削液の保持作用が十分に得
られないという問題があった。
の全面に砥粒層8を形成しているため、布基材4の表面
の凹凸が緩和されて、全体的に平坦な研削面となってお
り、布基材4を用いる上で重要な利点である凹凸による
切粉排出性や、凹部による研削液の保持作用が十分に得
られないという問題があった。
また、砥粒層8によって隣合う糸2,3同士が強固に接
合されているので、柔軟性が低く、可撓性を必要とする
用途には使用上不都合があるうえ、布基材4によるクッ
ション効果が低下するために被削材への当たりが硬く、
被削材表面に条痕等を形成して仕上げ面粗さを悪化させ
る傾向もあった。
合されているので、柔軟性が低く、可撓性を必要とする
用途には使用上不都合があるうえ、布基材4によるクッ
ション効果が低下するために被削材への当たりが硬く、
被削材表面に条痕等を形成して仕上げ面粗さを悪化させ
る傾向もあった。
さらに、上記電着シート砥石に用いられている布基材
4の表面では、糸織り時の張力のバラツキから、縦糸2
…および横糸3…の頂点P…の高さにバラツキがあり、
このため、相対的に突出した箇所の砥粒層8に主に研削
に使用され、相対的に沈んだ箇所の砥粒層8は研削にあ
まり関与しないまま砥石寿命が尽き、使用されなかった
超砥粒6…が無駄になってコストが高くつくという欠点
があった。
4の表面では、糸織り時の張力のバラツキから、縦糸2
…および横糸3…の頂点P…の高さにバラツキがあり、
このため、相対的に突出した箇所の砥粒層8に主に研削
に使用され、相対的に沈んだ箇所の砥粒層8は研削にあ
まり関与しないまま砥石寿命が尽き、使用されなかった
超砥粒6…が無駄になってコストが高くつくという欠点
があった。
本願発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてな
されたものであり、切粉排出性や研削液の保持作用が向
上するとともに、柔軟性およびクッション性を高めて被
削材を仕上げ面粗さを向上させ、かつ、砥粒層中の超砥
粒の使用効率が高くて寿命の長い電着シート砥石および
その製造方法を提供することを目的としている。
されたものであり、切粉排出性や研削液の保持作用が向
上するとともに、柔軟性およびクッション性を高めて被
削材を仕上げ面粗さを向上させ、かつ、砥粒層中の超砥
粒の使用効率が高くて寿命の長い電着シート砥石および
その製造方法を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明は上記課題を解決するためになされたもので、
本発明に係わる電着シート砥石は、縦糸と横糸を織りあ
げてなる布基材を備え、前記縦糸の前記横糸とは接触し
ない全表面にのみ、超砥粒を金属めっき層で固着して砥
粒層を形成したことを特徴とする。
本発明に係わる電着シート砥石は、縦糸と横糸を織りあ
げてなる布基材を備え、前記縦糸の前記横糸とは接触し
ない全表面にのみ、超砥粒を金属めっき層で固着して砥
粒層を形成したことを特徴とする。
なお、上記電着シート砥石に、合成樹脂塗料を含浸さ
せてもよい。
せてもよい。
一方、本発明に係わる電着シート砥石の製造方法は、
表面触媒化処理を施した糸を縦糸、同処理を施さない糸
を横糸として布基材を織りあげ、この布基材に無電解め
っきを施して、前記縦糸の前記横糸とは接触しない全表
面にのみ金属皮膜を形成したのち、この金属皮膜上に超
砥粒を金属めっき層で固着して砥粒層を形成することを
特徴とする。
表面触媒化処理を施した糸を縦糸、同処理を施さない糸
を横糸として布基材を織りあげ、この布基材に無電解め
っきを施して、前記縦糸の前記横糸とは接触しない全表
面にのみ金属皮膜を形成したのち、この金属皮膜上に超
砥粒を金属めっき層で固着して砥粒層を形成することを
特徴とする。
なお、上記無電解めっきに先立ち、布基材を前記横糸
方向に加熱伸張してもよい。「作 用」 この電着シート砥石では、横糸の露出部分が研削面に
おける凹部となるため、これら凹部により、切粉排出性
および研削液の保持作用を向上することができる。ま
た、縦糸と横糸が砥粒層により相互に接合されていない
ため、柔軟性に富み、しかも布基材のクッション性が生
かされて、被削材への当たりが柔らかであり、被削材に
条痕等が形成されにくく、仕上げ面粗さが向上できる。
方向に加熱伸張してもよい。「作 用」 この電着シート砥石では、横糸の露出部分が研削面に
おける凹部となるため、これら凹部により、切粉排出性
および研削液の保持作用を向上することができる。ま
た、縦糸と横糸が砥粒層により相互に接合されていない
ため、柔軟性に富み、しかも布基材のクッション性が生
かされて、被削材への当たりが柔らかであり、被削材に
条痕等が形成されにくく、仕上げ面粗さが向上できる。
さらに、縦糸の前記横糸とは接触しない全表面にのみ
砥粒層が形成されているので、縦糸あるいは横糸の頂点
高さに若干のむらがあっても、布基材の柔軟性により縦
糸上の砥粒層はその略全面に亙って研削に関与し、砥粒
層の使用効率が高い。
砥粒層が形成されているので、縦糸あるいは横糸の頂点
高さに若干のむらがあっても、布基材の柔軟性により縦
糸上の砥粒層はその略全面に亙って研削に関与し、砥粒
層の使用効率が高い。
なお、この電着シート砥石に合成樹脂塗料を含浸させ
た場合には、樹脂糸の隙間を前記合成樹脂塗料で完全に
埋め、金属めっき層の腐食が防止できる。
た場合には、樹脂糸の隙間を前記合成樹脂塗料で完全に
埋め、金属めっき層の腐食が防止できる。
また、布基材に対して横糸方向に加熱伸張処理を施し
た場合には、各横糸の緩みを引き締め、各交差部での縦
糸の頂点に比して横糸の頂点を低く揃えることができ
る。したがって、縦糸上に形成された砥粒層の相対突出
量を一層高め、砥石の研削効率を向上でき、同時に研削
面の凹部を深くして研削液保持性を高めることが可能で
ある。
た場合には、各横糸の緩みを引き締め、各交差部での縦
糸の頂点に比して横糸の頂点を低く揃えることができ
る。したがって、縦糸上に形成された砥粒層の相対突出
量を一層高め、砥石の研削効率を向上でき、同時に研削
面の凹部を深くして研削液保持性を高めることが可能で
ある。
「実施例」 以下、本発明に係わる電着シート砥石およびその製造
方法の一実施例を説明する。
方法の一実施例を説明する。
始めに、この電着シート砥石の製造方法から説明す
る。まず、ポリエステル等の合成繊維を束ねた繊維糸を
用意し、この繊維糸に、無電解めっき時にNiまたはCuを
析出させるための表面触媒化処理を施す。この触媒化処
理は、繊維糸の表面にAu,Pt,Pd,Ag等の貴金属触媒核を
付与する処理であり、繊維糸をまずSnCl2等の還元剤溶
液に浸漬してセンシタイジング後、これを水洗し、さら
にPdCl2等の貴金属塩溶液に浸漬して水洗する。次い
で、この繊維糸を水性合成糊にて所定量の糊付けをし、
乾燥させて触媒化処理糸とする。この糊付け処理は、糸
のケバを伏せさせるとともに、滑り性を向上するための
ものである。
る。まず、ポリエステル等の合成繊維を束ねた繊維糸を
用意し、この繊維糸に、無電解めっき時にNiまたはCuを
析出させるための表面触媒化処理を施す。この触媒化処
理は、繊維糸の表面にAu,Pt,Pd,Ag等の貴金属触媒核を
付与する処理であり、繊維糸をまずSnCl2等の還元剤溶
液に浸漬してセンシタイジング後、これを水洗し、さら
にPdCl2等の貴金属塩溶液に浸漬して水洗する。次い
で、この繊維糸を水性合成糊にて所定量の糊付けをし、
乾燥させて触媒化処理糸とする。この糊付け処理は、糸
のケバを伏せさせるとともに、滑り性を向上するための
ものである。
次に、こうして得られた処理糸を縦糸10、前記同様の
糊付けを施し、前記触媒化処理は施していない糸を横糸
11として機械にかけ(縦糸と横糸を逆にしてもよい)、
第3図に示すような平織り布基材12を作成する。なお、
この状態では、まだ各糸10,11に微視的な緩みがあり、
縦糸頂点10Aおよび横糸頂点11Aの高さにはバラツキがあ
る。
糊付けを施し、前記触媒化処理は施していない糸を横糸
11として機械にかけ(縦糸と横糸を逆にしてもよい)、
第3図に示すような平織り布基材12を作成する。なお、
この状態では、まだ各糸10,11に微視的な緩みがあり、
縦糸頂点10Aおよび横糸頂点11Aの高さにはバラツキがあ
る。
このため次に、この布基材12を伸張機にセットし、前
記未処理の横糸11方向に、布基材12を加熱しつつ伸張さ
せる。好適な加熱温度および伸張率は、繊維種および繊
維太さに応じて異なるが、例えば、ポリエステル撚糸
(繊維96本)を使用する場合は、加熱温度120〜160℃、
伸張率2〜10%程度が適当である。上記温度より低いと
十分な伸張効率が得られず、高いと糸が軟化変形する。
また伸張率が2%未満では布目の整形が不十分で、10%
を越えると繊維切断等のおそれが生じる。
記未処理の横糸11方向に、布基材12を加熱しつつ伸張さ
せる。好適な加熱温度および伸張率は、繊維種および繊
維太さに応じて異なるが、例えば、ポリエステル撚糸
(繊維96本)を使用する場合は、加熱温度120〜160℃、
伸張率2〜10%程度が適当である。上記温度より低いと
十分な伸張効率が得られず、高いと糸が軟化変形する。
また伸張率が2%未満では布目の整形が不十分で、10%
を越えると繊維切断等のおそれが生じる。
この伸張処理により、第4図のように横糸11…のみが
引き締められ、布基材12表面における縦締頂点10A…に
比べて横糸頂点11A…が低くなり(第2図参照)、しか
も縦糸頂点10A同士、横糸頂点11A同士の高さは、それぞ
れ略一定に揃えられる。
引き締められ、布基材12表面における縦締頂点10A…に
比べて横糸頂点11A…が低くなり(第2図参照)、しか
も縦糸頂点10A同士、横糸頂点11A同士の高さは、それぞ
れ略一定に揃えられる。
次いで、布基材12を温水で水洗して糊を完全に除去し
た後、Ni,Cu等の無電解めっき液に浸漬して、無電解め
っきを施す。すると前記表面触媒化処理がなされた縦糸
10…の横糸11とは接触しない全表面にのみ金属皮膜が形
成され、導電性が付与される。
た後、Ni,Cu等の無電解めっき液に浸漬して、無電解め
っきを施す。すると前記表面触媒化処理がなされた縦糸
10…の横糸11とは接触しない全表面にのみ金属皮膜が形
成され、導電性が付与される。
次に、こうして無電解めっきが完了した布基材12を、
超砥粒を分散したNi,C0等の電気めっき液に浸漬し、縦
糸10…を電源陰極に接続して、その露出面に超砥粒を金
属めっき層で固着し、第1図および第2図に示すよう
に、所望肉厚の砥粒層13を形成する。
超砥粒を分散したNi,C0等の電気めっき液に浸漬し、縦
糸10…を電源陰極に接続して、その露出面に超砥粒を金
属めっき層で固着し、第1図および第2図に示すよう
に、所望肉厚の砥粒層13を形成する。
そして、この布基材12を洗浄・乾燥した後、その全面
に合成樹脂塗料を含浸させる。この合成樹脂塗料は、耐
水,耐食性,耐熱性を有するもので、固形後に柔軟性を
有するものがよい。例を挙げると、ポリウレタン樹脂塗
料、クロロプレンゴム樹脂塗料、シリコーン変成樹脂塗
料などを溶剤で希釈したものが好適である。またエポキ
シ系樹脂塗料、アクリル系樹脂塗料なども場合により使
用可能である。
に合成樹脂塗料を含浸させる。この合成樹脂塗料は、耐
水,耐食性,耐熱性を有するもので、固形後に柔軟性を
有するものがよい。例を挙げると、ポリウレタン樹脂塗
料、クロロプレンゴム樹脂塗料、シリコーン変成樹脂塗
料などを溶剤で希釈したものが好適である。またエポキ
シ系樹脂塗料、アクリル系樹脂塗料なども場合により使
用可能である。
以上の製造方法により得られる電着シート砥石にあっ
ては、その研削面において、横糸11…の露出部分が第2
図に示すように凹部14…となっているため、これら凹部
14…により、切粉の排出性および研削液の保持作用を著
しく向上することができ、研削面の目詰まりや過熱を防
止することができる。
ては、その研削面において、横糸11…の露出部分が第2
図に示すように凹部14…となっているため、これら凹部
14…により、切粉の排出性および研削液の保持作用を著
しく向上することができ、研削面の目詰まりや過熱を防
止することができる。
また、この電着シート砥石は、縦糸10…と横糸11…が
砥粒層13で相互に接合されていないため、いずれの方向
に対しても柔軟性に富み、例えばベルト砥石等のように
可撓性を要する用途にも好適である。しかも、布基材12
のクッション性が有効に生かされて、被削材への当たり
が柔らかとなり、被削面に条痕等が形成されにくく、仕
上げ面粗さを向上することが可能である。
砥粒層13で相互に接合されていないため、いずれの方向
に対しても柔軟性に富み、例えばベルト砥石等のように
可撓性を要する用途にも好適である。しかも、布基材12
のクッション性が有効に生かされて、被削材への当たり
が柔らかとなり、被削面に条痕等が形成されにくく、仕
上げ面粗さを向上することが可能である。
さらにこの砥石では、前記伸張処理によって縦糸頂点
10A…の高さが揃えられるので、砥粒層13は、その略全
面に亙って均等に研削に関与し、従来品に比べて砥粒層
13中の超砥粒の使用効率が格段に高く、製造コストおよ
び加工コストの低減が図れる。
10A…の高さが揃えられるので、砥粒層13は、その略全
面に亙って均等に研削に関与し、従来品に比べて砥粒層
13中の超砥粒の使用効率が格段に高く、製造コストおよ
び加工コストの低減が図れる。
さらにまた、この電着シート砥石では、全体に合成樹
脂塗料を含浸させているので、樹脂糸の隙間を前記合成
樹脂塗料で完全に埋め、湿気の多い場所に長期保管した
り、研削液を用いた研削を行う場合にも、金属めっき層
の腐食が防止できる。
脂塗料を含浸させているので、樹脂糸の隙間を前記合成
樹脂塗料で完全に埋め、湿気の多い場所に長期保管した
り、研削液を用いた研削を行う場合にも、金属めっき層
の腐食が防止できる。
なお、布基材の織り方は、平織りに限ることはなく、
必要に応じて綾織り等の他の織り方を用いてもよい。
必要に応じて綾織り等の他の織り方を用いてもよい。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の電着シート砥石にあっ
ては、横糸が露出した部分が研削面における凹部となる
ため、これら凹部により、切粉排出性および研削液の保
持作用を向上することができる。また、縦糸と横糸が砥
粒層により相互に接合されていないため、この電着シー
ト砥石は柔軟性に富み、可撓性を要する用途にも好適に
使用できるうえ、布基材のクッション性が有効に生かさ
れて、被削材への当たりが柔らかになり、よって被削材
に条痕等が形成されにくく、仕上げ面粗さを向上するこ
とが可能である。
ては、横糸が露出した部分が研削面における凹部となる
ため、これら凹部により、切粉排出性および研削液の保
持作用を向上することができる。また、縦糸と横糸が砥
粒層により相互に接合されていないため、この電着シー
ト砥石は柔軟性に富み、可撓性を要する用途にも好適に
使用できるうえ、布基材のクッション性が有効に生かさ
れて、被削材への当たりが柔らかになり、よって被削材
に条痕等が形成されにくく、仕上げ面粗さを向上するこ
とが可能である。
さらに、縦糸の前記横糸とは接触しない全表面にのみ
砥粒層が形成されているので、各交差部で縦糸あるいは
横糸のいずれが相対的に突出していようとも、布基材の
柔軟性により、縦糸上の砥粒層はその略全面に亙って必
ず研削に関与し、砥粒層中の超砥粒の使用効率が高い。
砥粒層が形成されているので、各交差部で縦糸あるいは
横糸のいずれが相対的に突出していようとも、布基材の
柔軟性により、縦糸上の砥粒層はその略全面に亙って必
ず研削に関与し、砥粒層中の超砥粒の使用効率が高い。
なお、この電着シート砥石に合成樹脂塗料を含浸させ
た場合には、樹脂糸の隙間を前記合成樹脂塗料で完全に
埋め、研削液による金属めっき層の腐食が防止できる。
た場合には、樹脂糸の隙間を前記合成樹脂塗料で完全に
埋め、研削液による金属めっき層の腐食が防止できる。
一方、本発明の電着シート砥石の製造方法によれば、
上記のように優れた効果を奏する電着シート砥石を容易
に得ることができる。
上記のように優れた効果を奏する電着シート砥石を容易
に得ることができる。
なお、布基材に対して横糸方向に加熱伸張処理を施し
た場合には、各横糸の緩みを引き締め、各交差部での縦
糸の頂上に比して横糸の頂上を低くすることができ、こ
れにより、縦糸上に形成された砥粒層の高さを相対的に
一層高めて、砥石の研削効率を向上できるとともに、研
削面の凹部を相対的に深くして研削液保持性をさらに高
めることが可能である。
た場合には、各横糸の緩みを引き締め、各交差部での縦
糸の頂上に比して横糸の頂上を低くすることができ、こ
れにより、縦糸上に形成された砥粒層の高さを相対的に
一層高めて、砥石の研削効率を向上できるとともに、研
削面の凹部を相対的に深くして研削液保持性をさらに高
めることが可能である。
第1図および第2図は本発明に係わる電着シート砥石の
第1実施例を示す平面図およびII−II線断面図、第3図
および第4図はその製造過程における布基材の断面図お
よび平面図である。 一方、第5図および第6図は従来の電着シート砥石を示
す平面図およびVI−VI線視断面図、第7図はVII枠内の
拡大図である。 10……縦糸、10A……縦糸頂点、 11……横糸、11A……横糸頂点、 12……布基材、13……砥粒層、 14……凹部。
第1実施例を示す平面図およびII−II線断面図、第3図
および第4図はその製造過程における布基材の断面図お
よび平面図である。 一方、第5図および第6図は従来の電着シート砥石を示
す平面図およびVI−VI線視断面図、第7図はVII枠内の
拡大図である。 10……縦糸、10A……縦糸頂点、 11……横糸、11A……横糸頂点、 12……布基材、13……砥粒層、 14……凹部。
Claims (4)
- 【請求項1】縦糸と横糸を織りあげてなる布基材を備
え、前記縦糸の前記横糸とは接触しない全表面のみ、超
砥粒を金属めっき層で固着して砥粒層を形成したことを
特徴とする電着シート砥石。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の電着シート砥
石に、合成樹脂塗料を含浸させたことを特徴とする電着
シート砥石。 - 【請求項3】表面触媒化処理を施した糸を縦糸、同処理
を施さない糸を横糸として布基材を織りあげ、この布基
材に無電解めっきを施して、前記縦糸の前記横糸とは接
触しない全表面にのみ金属皮膜を形成したのち、この金
属皮膜上の超砥粒を金属めっき層で固着して砥粒層で形
成することを特徴とする電着シート砥石の製造方法。 - 【請求項4】表面触媒化処理を施した糸を縦糸、同処理
を施さない糸を横糸として布基材に織りあげ、この布基
材を前記横糸方向に加熱伸張したのち、この布基材に無
電解めっきを施して前記縦糸の前記横糸とは接触しない
全表面のみ金属皮膜を形成し、さらにこの金属皮膜上に
超砥粒を金属めっき層で固着して砥粒層を形成すること
を特徴とする電着シート砥石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63139772A JP2518016B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 電着シ―ト砥石およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63139772A JP2518016B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 電着シ―ト砥石およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01310871A JPH01310871A (ja) | 1989-12-14 |
JP2518016B2 true JP2518016B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=15253052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63139772A Expired - Lifetime JP2518016B2 (ja) | 1988-06-07 | 1988-06-07 | 電着シ―ト砥石およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518016B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07108513B2 (ja) * | 1991-05-23 | 1995-11-22 | 三菱マテリアル株式会社 | 可撓性円板砥石 |
JPH0957633A (ja) * | 1994-02-01 | 1997-03-04 | Nippon Micro Coating Kk | 研磨テープ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51274U (ja) * | 1974-06-24 | 1976-01-05 | ||
JPS5148830A (ja) * | 1974-10-25 | 1976-04-27 | Hitachi Ltd | Kanonben |
JPH0710503B2 (ja) * | 1986-07-04 | 1995-02-08 | 三菱マテリアル株式会社 | 電着シ−ト砥石 |
-
1988
- 1988-06-07 JP JP63139772A patent/JP2518016B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01310871A (ja) | 1989-12-14 |
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