JP2517960Y2 - カス上り防止装置を備えたプレス機械 - Google Patents

カス上り防止装置を備えたプレス機械

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JP2517960Y2
JP2517960Y2 JP1243791U JP1243791U JP2517960Y2 JP 2517960 Y2 JP2517960 Y2 JP 2517960Y2 JP 1243791 U JP1243791 U JP 1243791U JP 1243791 U JP1243791 U JP 1243791U JP 2517960 Y2 JP2517960 Y2 JP 2517960Y2
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重義 河野
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Amada Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、カス上り防止装置を
備えたプレス機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から例えばタレットパンチプレスに
おけるカス上り防止装置に関しては、種々なものが知ら
れている。
【0003】第1に、パンチにエジェクターピンやキッ
カーピンを付けたり、逆シャー角を付けたりすることが
知られている。又、パンチにエアーブロー金型を使用す
ることも知られている。
【0004】第2に、ダイのストレート部を長くした
り、更にダイのストレート部のパスラインより下に電気
ペンなどを使用してキズをつけたり、又パスラインの
下、例えば1〜1.5mmの付近をダイの刃先より小さい
寸法にしておくことも知られている。
【0005】第3に、打抜き加工時に下部タレット底面
を支えているディスクサポートに、バキューム装置を取
り付けてスクラップを吸引することも知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で知られて
いたカス上り防止装置としての第1の装置では、パンチ
にエジェクターピンやキッカーピンをつけたり、逆シャ
ー角を付けたり、又パンチにエアーブロー金型を使用し
ているが、幅の薄いパンチを必要とする追い抜き加工に
は意味がない。又エアーブロー金型のようなものは構造
が複雑になって高価につく。
【0007】次に、第2の装置では、ダイのストレート
部を長くしたり、このダイのストレート部のパスライン
よりやや下に傷を付けたり、ダイの刃先より小さい寸法
にしたりしているから、パンチ上昇時にカスが一様に引
掛ってくれればカス上り防止になるが、部分的に引掛っ
てカスが斜めになるとかえってダイの上面に一部が飛び
出して問題を起す。特にカスが上方へ反ると上記のよう
な不都合が起こり易い。
【0008】更に第3の装置では、ディスクサポートに
バキューム装置を取り付けるやり方としては、ディスク
サポートの下部にカス出しのための空間がかなり大きく
設けられているので、真空度が高まらず効果が薄いと言
う問題がある。
【0009】本考案の目的は、上記の問題点に鑑み、追
い抜き加工に対応でき、かつカスが斜めに上って来るこ
ともない効果の大きなバキューム装置によるカス上り防
止装置を備えたプレス機械を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は上記ホルダに装着された複数のパンチ
と、下部ホルダに装着された複数のダイとから選択され
たパンチとダイとを加工位置に移動して、パンチとダイ
との協働によりワークにプレス加工を行うプレス機械で
あって、プレス加工されたカスが前記パンチの上昇にと
もなって前記ダイ上に上ってくるのを防止するため、前
記加工位置における前記下部ホルダの底部と下部フレー
ムとの間にバキュームに通じる吸込孔を設けたディスク
サポートを設けると共に、このディスクサポートに先端
が前記下部ホルダの底面に接しかつ上下動自在な複数の
シャッタを設け、これらのシャッタを上下動せしめる上
下動装置を設けてカス上り防止装置を備えたプレス機械
を構成した。
【0011】
【作用】この考案のカス上り防止装置を備えたプレス機
械を採用することにより、先ず上部ホルダと下部ホルダ
を移動して所望のパンチとダイが選択されて、加工位置
に移動位置決めされる。
【0012】上記移動中は、ディスクサポートに設けら
れたシャッタの両端が上下動装置によって押し下げられ
るので、シャッタの上端は下部ホルダ底から離れ、互に
傷つけ合うことはない。
【0013】また、ワークの所望の位置が加工位置にお
ける前記パンチとダイとの間に位置決めされると、パン
チとダイとの協働によりプレス加工が行われる。
【0014】又、上記パンチとダイが加工位置に位置決
めされて停止された時は、上下動装置によりシャッタは
上方へ押し上げられて先端が下部ホルダに接触する。従
ってディスクサポートのバキュームに通じる孔が真空に
引かれると、シャッタにより密閉度が高くなっているた
めバキューム効果が上ってカスを強く吸引するからカス
上りが防止される。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの考案の実施例
を説明する。
【0016】先ず、公知ではあるが、図5によってプレ
ス機械としての例えばタレットパンチプレス1の概要に
ついて述べる。即ち、ふところ部3を備えたフレーム5
を有したタレットパンチプレス1には、ワークWを支持
する下部フレーム7に固定された固定テーブル9と、ワ
ークWの位置決めを行うワーク位置決め装置11とが設
けられている。さらに、複数のパンチ13を円周状に装
着して、上部フレーム15に回転軸17で回転自在に支
承された上部タレット(上部ホルダ)19と、複数のダ
イ21を円周上に装着して下部フレーム7に回転軸23
で回転自在に支承された下部タレット(下部ホルダ)2
5とが設けられている。上記の上部タレット19と下部
タレット25とは、図示されていない一つのタレット駆
動装置により同調して回転され、所望の一組のパンチ1
3とダイ21を選択してストライカ27の下方である加
工位置に位置決めされるものである。
【0017】なお、前記上部フレーム15には、上部タ
レット19のパンチ13を打撃するストライカ27を備
えたラム本体29が昇降自在に装着されている。さらに
打抜き加工(プレス加工)時に、上記ストライカ27の
打撃力を受け止めるべく下部フレーム7には、前記下部
タレット25の底面との間にディスクサポート31が固
定されて設けられている。
【0018】上記構成により、タレット駆動装置を作動
して上、下部タレット19、25を回転させて、所望の
パンチ13とダイ21とが加工位置に位置決めされると
共に、ワークWも固定テーブル9上で原点位置決めをさ
れた後、ワーク位置決め装置11のワーククランプに把
持されて、所望の打抜き部が上記パンチ13のダイ21
の間に挾まれるように位置決めされる。
【0019】そこで、ラム本体29が下降されてストラ
イカ27によりパンチ13が打撃されると、この打撃力
はワークW、ダイ21、下部タレット25、ディスクサ
ポート31、下部フレーム7で受け止められて、ワーク
Wには所望の打ち抜きが行われる。
【0020】前記ディスクサポート31は、打ち抜かれ
たワークWのカス(スクラップ)が下部タレット25底
面との間に挾まって傷つけ合ったり、またこのディスク
サポート31内に、カスが集積されないように上面や側
面の一部に適宜な空間が設けられているものである。
【0021】従って、図1に示すように、カス上り防止
の目的でディスクサポート31にバキュームに通じる吸
込孔33を設けて、バキューム装置に接続しても隙間だ
らけで十分な効果が上らない、そこでこの実施例では、
図3のような外観をしたディスクサポート組立35を設
けた。即ち、下部タレット25の下に打撃力をサポート
するために、ほぼ円周方向に内側と外側に設けられた2
個のサポート37のほかにほぼ法線方向に2本のシャッ
タ39がガイドブロック41により設けられていて、全
体として箱状になっている。
【0022】シャッタ39の詳細は、図1および図2に
示すように下部フレーム7上に支持されたガイドブロッ
ク41の上下方向に設けられた案内溝41aに上下動自
在に案内されたシャッタ39が設けられている。シャッ
タ39は、底面に複数の流体圧シリンダ(上下動装置)
43のピストンロッド45が取付けられて上下動される
ようになっている。なお、流体圧シリンダ43の本体部
分は、前記案内溝41aの底に設けられた格納孔41b
に格納されるようになっている。
【0023】上記2個のガイドブロック41に挾まれて
下部フレーム7上には、底板47が前記箱状のディスク
サポート組立35の底板のような形に設けられている。
そして上記底板47には、図示されないバキューム装置
に通じる前記吸込み孔33が設けられている。なお、ダ
イ21が装着された下部タレット25には貫通孔49が
形成されていると共に、前記ガイドブロック41の側面
には配管通し孔51が明けられていて、流体圧シリンダ
43はソレノイド弁53(図4参照)により操作される
ようになっている。
【0024】一方、図1において下部タレット25の円
周面にはロック溝55が設けられていて、打抜き加工時
に動かないようにショットピン57が突出してロックす
るようになっている。このショットピン57は、図示さ
れないシリンダとソレノイド弁59(図4参照)によっ
て操作される。そして図4のようなリレー回路によって
ソレノイド弁59とソレノイド弁53とは同時に操作さ
れて、ショットピン57の突出とシャッタ39の上昇と
が同調されるようになっている。
【0025】上記構成により、パンチ13及びダイ21
が打撃位置にある時は、図4におけるスイッチS1がN
C指令によって閉になるとリレーR1が励磁される。よ
ってスイッチR1−aが閉になるから、SOL−59と
SOL−53が同時に励磁される。よってショットピン
57が突出してロック溝55に係合すると共にシャッタ
39が流体圧シリンダ43により上昇して、下部タレッ
ト25の底面に接触する。するとダイ21の下にある貫
通孔49をサポート37と共に囲むように位置決めされ
る。このとき、吸込孔33がバキューム装置に接続され
ると、空気洩れを起す隙間が殆どないから、ディスクサ
ポート組立35内の真空度が高くなる。従ってカスに対
する吸引力が強くなって、カス上り現象を防止させるこ
とができる。
【0026】次にパンチ13とダイ21を選択するため
に、上部タレット19と下部タレット25とがタレット
駆動装置により回転される時、図4のリレー回路におい
てNC指令によりスイッチS1が開になるから、リレー
R1が非励磁となってスイッチR1−aが開になる。す
ると、SOL−59とSOL−53も同時に非励磁とな
るから、ショットピン57はロック溝55から離脱され
ると共に、シャッタ39の先端は下部タレット25の底
面から離れて十分な隙間を形成する。
【0027】従って下部タレット25が回転中は、この
下面とディスクサポート組立35上面との間にカスが挟
って、ロックしたり互に傷つけたりするようなことはな
い。
【0028】又上述のように、シャッタ39の上下動と
ショットピン57の突出離脱の操作は、リレー回路によ
り確実に同調されるので操作ミスの不都合は起らない。
【0029】なおこの考案は、前述の実施例に限定され
るものではなく、適宜な変更を行うことにより、それ以
外の態様でも実施しうるものである。
【0030】例えば、本実施例では複数のパンチ及びダ
イがそれぞれ装着されるホルダが上,下部のタレットで
あったが、上,下部のホルダが回転でなく単に移動する
ようなプレス機械であっても対応できる。
【0031】又、シャッタの上下動装置は、シリンダに
限らずモータ駆動のラックとピニオン機構や、送りねじ
機構でも対応できるものである。
【0032】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、ディスクサポート組立に設けられたシャッ
タには上下動装置があって、プレス時には、シャッタに
よりバキュームに通じる吸込孔を囲って下部ホルダの底
面が密閉されている。従ってカスは強力に吸い込まれて
カス上り防止効果が大きい。
【0033】又、下部ホルダの移動時には、シャッタは
下げられていて下部ホルダ底とは接触されていない。従
って、摩擦による磨耗や、カスが挾って傷つけられるよ
うなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5におけるI部の拡大断面図で、同時に本考
案によるディスクサポート周りの説明図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った断面図であ
る。
【図3】ディスクサポート組立の斜視図である。
【図4】本実施例のシャッタとショットピン操作のリレ
ー回路図である。
【図5】本考案の一実施例を説明するタレットパンチプ
レス全体を説明する左側面図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(プレス機械) 7 下部フレーム 13 パンチ 19 上部タレット(上部ホルダ) 21 ダイ 25 下部タレット(下部ホルダ) 33 吹込孔 35 ディスクサポート組立 39 シャッタ 43 流体圧シリンダ(上下動装置) 51 ショットピン W ワーク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部ホルダに装着された複数のパンチと
    下部ホルダに装着された複数のダイとから選択されたパ
    ンチとダイとを加工位置に移動して、パンチとダイとの
    協働によりワークにプレス加工を行うプレス機械であっ
    て、プレス加工されたカスが前記パンチの上昇にともな
    って前記ダイ上に上って来るのを防止するため、前記加
    工位置における前記下部ホルダの底面と、下部フレーム
    との間にバキュームに通じる吸込孔を設けたディスクサ
    ポートを設けると共に、このディスクサポートに先端が
    前記下部ホルダの底面に接し、かつ上下動自在な複数の
    シャッタを設け、これらのシャッタを上下動せしめる上
    下動装置を設けてなることを特徴とするカス上り防止装
    置を備えたプレス機械。
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