JP2517372B2 - ジアゾ感熱記録材料 - Google Patents

ジアゾ感熱記録材料

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JP2517372B2 JP63302045A JP30204588A JP2517372B2 JP 2517372 B2 JP2517372 B2 JP 2517372B2 JP 63302045 A JP63302045 A JP 63302045A JP 30204588 A JP30204588 A JP 30204588A JP 2517372 B2 JP2517372 B2 JP 2517372B2
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/52Compositions containing diazo compounds as photosensitive substances

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感熱記録材料に関するものであり、更に詳し
くは記録画像の保存性が改良されたジアゾ感熱記録材料
に関するものである。
(従来技術) 感熱記録方法に用いられる記録材料として通常ロイコ
発色型感熱記録材料が用いられている。この感熱記録材
料は、感熱記録層中に分散されたロイコ染料と酸性物質
とのいずれか一方が熱エネルギーにより溶融して発色反
応を起すことを利用して、記録材料上に画像が形成され
るものである。
この記録材料は記録画像の定着性が低いため、記録後
の苛酷な取り扱いや加熱等により予期しない所に発色し
て、記録画像を汚してしまう欠点を持つている。
このような欠点のない感熱記録材料として、近年ジア
ゾ発色型感熱記録材料の研究が活発に行なわれている。
たとえば特開昭57-123086号公報、画像電子学会誌、1
1、290(1982)等には、ジアゾ化合物、カツプリング成
分および塩基性成分(熱によつて塩基性となる物質も含
む)からなる発色成分を含有する記録層を有する記録材
料について記載されており、この記録材料によれば、加
熱により記録材料上に画像を形成した後、該記録材料に
光照射を行なつて未反応のジアゾ化合物を分解して発色
を停止(定着)することができるものである。
しかし、ジアゾ化合物を利用する記録材料にいても、
記録前の保存段階でプレカツプリング(発色反応)が徐
々に進み、不本意な着色(カブリ)が発生しがちであつ
た。
この着色(カブリ)を解消するために、種々の改良が
なされている。たとえば発色に関与する成分のいずれか
一種を不連続粒子(固体分散)の形で存在させること、
あるいは発色に関与する成分のいずれかを別層として分
離(特開昭57-123086号公報)して設けることなどが行
なわれている。このことにより成分間の接触を防いでプ
レカツプリングの進行を防止しようとするものである。
しかし、いずれにおいても保存性(いわゆる生保存性)
は良好に改善されるものの重要な性能の一つである熱応
答性(熱に対する融解性)が低下する傾向にある。
さらに、生保存性と熱応答性の両性能を同時に向上さ
せる技術として非極性ワツクス状物質(特開昭57-44141
号公報、特開昭57-142636号公報)あるいは疎水性高分
子物質(特開昭57-192944号公報)を用いていずれか一
方の発色成分をカプセル化して他の成分と隔離すること
が知られている。
これらカプセル化方法はワツクス状物質あるいは高分
子物質を適当な溶媒で溶解し、この溶液中に発色成分等
を溶解するかあるいは分散させてカプセルを形成せしめ
るものであつて、芯物質のまわりを殻で覆つた通常のカ
プセルの概念とは異なつたものである。そのために発色
成分を溶解してカプセルを形成した場合は、発色成分が
必ずしもカプセルの芯物質とならずにカプセル化物質と
均一に混合し、カプセルの壁界面でプレカツプリングが
徐々に進行して生保存性が保てず、また発色成分を分散
してカプセルを形成した場合は、カプセルの壁が熱融解
しないと発色反応を生じないので熱応答性の低下を招く
などの問題があつた。更にカプセルを形成した後ワツク
ス状物質あるいは高分子物質を溶解するのに用いた溶媒
を除去しなければならないという製造上の問題もあり充
分満足されるものではなかつた。
そこで、これらの問題点を解決するための方法として
発色反応に関与する成分のうち少なくとも一種を芯物質
に含有し、この芯物質の周囲に重合によつて壁を形成し
てマイクロカプセル化する方法(特開昭59-190886号公
報、特開昭60-6493号公報)なども提案されている。
ところで従来用いられているジアゾ感熱記録材料は明
るい部屋に放置されたり、日光に長時間さらされると画
像部のアゾ色素が分解、退色する結果、記録が読みにく
くなる欠点があつた。
この欠点を改良する目的で紫外線吸収剤、退色防止剤
を記録部に添加する方法が検討されているが必ずしも十
分な効果が得られないのが現状であつた。
長期に保存する目的、長時間屋外で仕様する目的、記
録画像を原稿にして多数の複写を行なう目的などのため
に画像部の耐光性の改良が望まれていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は記録画像の保存性、特に耐光性が向上したジ
アゾ感熱記録材料を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ジアゾ化合物、カツプリング成分および結
合剤からなる感熱記録層を支持体上に有する感熱記録材
料において、該感熱記録層中に下記一般式(I)で表わ
されるジアゾ化合物を含むことを特徴とするジアゾ感熱
記録材料に係るものである。
1〜R4は、水素原子または無置換のアルキルオキシ
基を表わし、R1〜R4は同じでも異なつていてもよい。
-は酸アニオンを表わす。
本発明者はジアゾ感熱記録材料について鋭意研究した
結果、上記一般式で表わされるジアゾ化合物を用いるこ
とにより、形成された記録画像の光による退色が少ない
ことを見出し、本発明に到達したものである。
本発明の感熱記録材料は、基本的に支持体とこの上に
設けられた感熱記録層とからなる構成を有する。
感熱記録層は、たとえば、以下に述べるような方法に
より支持体上に形成することができる。
感熱記録層は、前記一般式(I)で表わされるマイク
ロカプセルに内包されているジアゾ化合物およびカツプ
リング成分が結合剤により分散状態で含有されてなる層
である。
上記一般式(I)で表わされるジアゾ化合物は融点30
℃ないし250℃のものが好ましいが、ハンドリングなど
の点から50℃ないし200℃の範囲のものがより好まし
い。
またこれらのジアゾ化合物は感熱記録層中に0.02〜3g
/m2の範囲で用いることが好ましいが、発色濃度などの
点から0.1〜2g/m2の範囲で用いられることがより好まし
い。
以下に具体例を示すが本発明がこれらの化合物に限定
されないことは言うまでもない。
1) 1,4−ビス(2,5−ジブチルオキシ−4−ジアゾフ
エニル)ピペラジン ヘキサフルオロホスフエート 2) 1,4−ビス(2,5−ジオクチルオキシ−4−ジアゾ
フエニル)ピペラジン ヘキサフルオロホスフエート 3) 1,4−ビス(3−ブチルオキシ−4−ジアゾフエ
ニル)ピペラジン ヘキサフルオロホスフエート 4) 1,4−ビス{3−(2−エチルヘキシルオキシ)
−4−ジアゾフエニル}ピペラジンヘキサフルオロホス
フエート 5) 1−(2,5−ジブチルオキシ−4−ジアゾフエニ
ル)−4−(2,5−ジオクチルオキシ−4−ジアゾフエ
ニル)ピペラジンヘキサフルオロホスフエート 上記本発明に係るジアゾ化合物は単独で用いてもよい
し、あるいは2種以上併用することもできる。
さらに色相調節などの目的に応じて本発明に係るジア
ゾ化合物と既知のジアゾ化合物を併用することもでき
る。
本発明に用いられるカツプリング成分としては、塩基
性雰囲気で上記ジアゾ化合物とカツプリング反応を生じ
発色するものであり、目的とする色相に応じて選択する
ことができる。これらの具体例としては、たとえばレゾ
ルシン、フロログルシン、2,3−ヒドロキシナフタレン
6−スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフ
タレンスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナ
フタレンスルホン酸アニリド、2−ヒドロキシ−3−ナ
フタレンスルホン酸モルホリノアミド、2−ヒドロキシ
−3−ナフタレンスルホン酸モルホリノプロピルアミ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフタレンスルホン酸2−エ
チルヘキシルオキシプロピルアミド、2−ヒドロキシ−
3−ナフタレンスルホン酸2−エチルヘキシルアミド、
1−ヒドロキシ−8−アセチルアミノナフタレン−3,6
−ジスルホン酸ナトリウム、1−ヒドロキシ−8−アセ
チルアミノナフタレン−3,6−ジスルホン酸ジアニリ
ド、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モルホリノプロピ
ルアミド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒド
ロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−6−ナフタレ
ンスルホン酸アニリド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ
酸モルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナ
フトエ酸アニリド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−
2′−メチルアニリド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ
酸エタノールアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸
オクチルアミド、2−ヒドロキシナフトエ酸モルホリノ
エチルアミド、2−ヒドロキシナフトエ酸ピペリジノプ
ロピルアミド、2−ヒドロキシナフトエ酸ピペリジノエ
チルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N−ド
デシル−オキシ−プロピルアミド、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸テトラデシルアミド、6−メトキシ−2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリド、6−エトキシ−
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリド、6−メトキ
シ−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピ
ルアミド、6−メトキシ−2−ヒドロキシ−3−ナフト
エ酸2−ヒドロキシエチルアミド、アセトアニリド、ア
セトアニリド、ベンゾイルアセトアニリド、1−フエニ
ル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−(2′,4′,6′
−トリクロロフエニル)−3−ベンズアミド−5−ピラ
ゾロン、1−(2′,4′,6′−トリクロロフエニル)−
3−アニリノ−5−ピラゾロン、1−フエニル−3−フ
エニルアセトアミド−5−ピラゾロン等を挙げることが
できる。
これらのカツプリング成分は、単独で用いてもよい
し、また2種以上併用して用いることもできる。これら
のカツプリング成分は通常0.05〜5g/m2の範囲で使用さ
れる。
本発明に使用される塩基性雰囲気を形成するための塩
基性物質としては、一般に有機塩基性物質または加熱に
よりアルカリを発生する物質の中から任意に選ぶことが
できる。これらの具体例としては、たとえば、酢酸アン
モニウム、トリシクロヘキシルアミン、トリベンジルア
ミン、オクタデシルベンジルアミン、ステアリルアミ
ン、2−ベンジルイミダゾール、4−フエニルイミダゾ
ール、2−フエニル−4−メチル−イミダゾール、2−
ウンデシル−イミダゾリン、2,4,5−トリフリル−2−
イミダゾリン、1,2−ジフエニル−4,4−ジメチル−2−
イミダゾリン、2−フエニル−2−イミダゾリン、1,2,
3−トリフエニルグアニジン、1,2−ジトリルグアニジ
ン、1,2−ジシクロヘキシルグアニジン、1,2,3−トリシ
クロヘキシルグアニジン、グアニジントリクロロ酢酸
塩、N,N′−ジベンジルピペラジン、4,4′−ジチオモル
ホリン、モルホリニウムトリクロロ酢酸塩、2−アミノ
−ベンゾチアゾール、2−ベンゾイルヒドラジノ−ベン
ゾチアゾールなどを挙げることができる。これらの化合
物は単独で用いてもよいしあるいは目的に応じて二種以
上併用して用いることもできる。
感熱記録層に用いられる結合剤の例としては、ポリビ
ニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、アラビヤ
ゴム、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、カゼイン、ス
チレン・ブタジエンラテツクス、アクリロニトリル・ブ
タジエンラテツクス、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸
エステルおよびエチレン・酢酸ビニル共重合体を挙げる
ことができ、これらの化合物は各種エマルジヨンの形態
で使用される。
結合剤の使用量は、固形分0.5〜5g/m2の範囲である。
感熱記録層は、ジアゾ化合物、カツプリング成分、塩
基性物質および結合剤を適当な溶媒とともにアトライタ
ー、サンドミル等を用いて混合分散して塗布液を調製し
たのち、この塗布液を支持体上にバー塗布、ブレード塗
布、エアナイフ塗布、グラビヤ塗布、ロールコーテイン
グ塗布、スプレー塗布、デイツプ塗布等の塗布法により
塗布、乾燥することにより形成することができる。
また、本発明のジアゾ化合物はマイクロカプセル化し
て用いる。
マイクロカプセルの形成方法は、既に公知な方法を用
いて実施することができる。以下簡単に記載する。
まず上記のジアゾ化合物を適当な有機溶媒に溶解もし
くは分散したのち、この溶液または分散液(油性液体)
を水性媒体中に乳化分散する。
有機溶媒としては、リン酸エステル、フタル酸エステ
ル、カルボン酸エステル、脂肪酸アミド、アルキル化ビ
フエニル、アルキル化ターフエニル、塩素化パラフイ
ン、アルキル化ナフタレン、炭酸エステル、ジアリール
エタンなどが用いられる。
次に、乳化分散した油滴の周囲に高分子物質からなる
壁を形成する。高分子物質を形成するためのリアクタン
トは油性液体および/または水性媒体中に添加される。
カプセル壁を形成する高分子物質は常温では不透過性
であり、加熱時に透過性となることが必要であり、特に
ガラス転移温度が60〜200℃のものが好ましい。それら
の例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリアミ
ド、ポリエステル、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、メラ
ミン樹脂、ポリスチレン、スチレン・メタクリレート共
重合体、スチレン・アクリレート共重合体およびこれら
の混合系を挙げることができる。
マイクロカプセル形成法としては、界面重合法および
内部重合法が適している。
カプセル形成方法の詳細およびリアクタントの具体例
については、米国特許第3,726,804号および第3,796,669
号の各明細書に記載されている。たとえば、ポリウレア
ポリウレタンをカプセル壁材として用いる場合には、ポ
リイソシアネートおよびそれと反応してカプセル壁を形
成する第二物質(たとえば、ポリオール、ポリアミン)
を水平媒体又はカプセル化すべき油性液体中に混合し、
水中でこれらを乳化分散し、次に加温することにより、
油滴界面で高分子形成反応が発生してマイクロカプセル
壁が形成される。尚、油性液体中に低沸点の溶解力の強
い補助溶媒を添加してもよい。上記第二物質の添加を省
略した場合でもポリウレアが生成する。
さらにマイクロカプセルを形成する際に、保護コロイ
ドとして水溶性高分子化合物を用いることができる。水
溶性高分子化合物としては、水溶性のアニオン性高分子
化合物、ノニオン性高分子化合物および両性高分子化合
物が挙げられる。
これらの水溶性高分子化合物は、0.01〜10重量%の水
溶液として用いられる。
感熱記録層を形成する場合の結合剤溶液中には、さら
に熱記録濃度を向上させるための物質を添加することが
できる。具体的には、融点50〜150℃の範囲、好ましく
は90℃〜130℃の温度範囲であり、ジアゾ化合物、カツ
プリング成分あるいは塩基性物質と相溶性のよい化合物
から選ばれる。たとえば脂肪酸アミド、ケトン化合物、
エーテル化合物、尿素化合物、エステルなどが挙げられ
る。これらの化合物は通常1〜10μmの粒子に分散し
て、固形分0.2〜7g/m2の量で使用される。
また、熱ヘツドに対するステイツキング防止および筆
記性を改良する目的で、カオリン、タルク、シリカ、硫
酸バリウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化
亜鉛、炭酸カルシウム等の顔料;およびスチレンビー
ズ、尿素・メラミン樹脂等の微粉末を添加することがで
きる。また同様に、ステイツキング防止のために金属石
鹸類を使用することもできる。これらの添加剤の添加量
は通常、0.2〜7g/m2の範囲である。
なお、上記添加剤の他に安定剤として、クエン酸、酒
石酸、シユウ酸、ホウ酸、リン酸などを加えることもで
きる。
記録層は通常、固形分2.5〜25g/m2の範囲で設けられ
る。
本発明に用いられる支持体は、上質紙、合成紙、合成
樹脂フイルムなど感熱記録材料の支持体として公知の材
料から目的に応じて任意に選ぶことができる。たとえば
紙支持体としては、アルキルケテンダイマー等の中性サ
イズ剤によりサイジングされた熱抽出pH6〜9の中性紙
(特開昭55-14281号公報記載)が経時保存性の点で好ま
しい。その他のものとしては、特開昭57-116687号公
報、特開昭58-136492号公報、特開昭58-69091号公報、
特開昭58-65695号公報および特開昭59-35985号公報など
に記載されている紙などを用いることができる。
以下に、本発明の合成例、実施例および比較例を記載
する。ただし、これらの各例は本発明を制限するもので
はない。なお、以下の各例において「部」は特に記載の
ない限り「重量部」を意味する。
(合成例) 1,4−ビス(2,5−ジブチルオキシ−4−ジアゾフエニ
ル)ピペラジン ヘキサフルオロホスフエートの合成 (1) 4−ピペラジノ−2,5−ジブチルオキシニトロ
ベンゼンの合成 2,5−ジブチルオキシ−4−クロルニトロベンゼン45
部、無水ピペラジン43部、無水炭酸カリウム28部とN,N
−ジメチルアセトアミド50部を三つ口フラスコに入れ、
蒸気浴上90〜95℃で8時間反応させた。
終了後、反応液に水を加えて無機物を溶解し、析出し
た固型分を取し、精製して4−ピペラジノ−2,5−ジ
ブチルオキシニトロベンゼン45部を得た。(融点69〜71
℃) (2) 1,4−ビス(2,5−ジブチルオキシ−4−ニトロ
フエニル)ピペラジンの合成 4−ピペラジノ−2,5−ジブチルオキシニトロベンゼ
ン49部、2,5−ジブチルオキシ−4−クロルニトロベン
ゼン45部、無水炭酸カリウム28部とN,N−ジメチルアセ
トアミド50部を三ツ口フラスコに入れ油浴上180〜200℃
で10時間反応させた。終了後反応液を水に加えて析出し
た固型分を取した。固型分にアセトンを加えて可溶分
を除き、1,4−ビス(2,5−ジブチルオキシ−4−ニトロ
フエニル)ピペラジン53部を得た。(融点153〜154℃) (3) 1,4−ビス(2,5−ジブチルオキシ−4−ジアゾ
フエニル)ピペラジン ヘキサフルオロホスフエートの
合成 還元鉄28部、塩化アンモニウム3部、水15部およびイ
ソプロピルアルコール70部を三ツ口フラスコに入れ、還
流させた。この中に1,4−ビス(2,5−ジブチルオキシ−
4−ニトロ−フエニル)ピペラジン24.6部を少しずつ加
えた。還流を3時間続けた。反応中に還元されたジアミ
ン化合物が析出し、粘調な状態になるのでメタノール50
部を加えてほぐしたのちジアミン化合物と還元鉄の過剰
分を合せて取した。得られた固体をN,N−ジメチルホ
ルムアミドにとかし還元鉄を別した。液に水を加え
てジアミン化合物を沈でんさせ取した。N,N−ジメチ
ルホルムアミド−アセトンから再結晶して1,4−ビス
(2,5−ジブチルオキシ−4−アミノフエニル)ピペラ
ジン15.7部を得た。(融点166〜168℃) このジアミン化合物15.3部をメタノール100部、水50
部、濃塩酸35部の中に加えた。さらにヘキサフルオロリ
ン酸カリウム10.5部を加えたのち、全体を−10℃まで冷
却した。
これに亜硝酸ナトリウム3.8部の水溶液を内温が10°
を超えない速さで加えた。加えたのち、攪拌を1時間続
け析出した結晶を取した。アセトン−酢酸エチルから
再結晶して黄色粉末6.3部を得た。(融点137〜9℃) (実施例) 実施例1. (i) 1,4−ビス(2,5−ジブチルオキシ−4−ジアゾ
フエニル)ピペラジン ヘキサフルオロホスフエート3.
5部、トリクレジルホスフエート6部、酢酸エチル5
部、トリメチロールプロパントリメタクリレート10部、
およびトリメチロールプロパンとキシリレンジイソシア
ネートの反応物(タケネートD−110N、武田薬品工業
(株)製)18部を混合、溶解して芯物質溶液を調製し
た。
この溶液をポリビニルアルコール水溶液(8重量%溶
液)65部に加え、20℃で乳化分散させ平均粒子径2μm
の乳化液を得た。この乳化液を60℃で2時間反応させて
マイクロカプセル液を得た。
(ii) トリフエニルグアニジン56部をポリビニルアル
コール水溶液(6重量%溶液)130部に加えてダイノミ
ル(ブイリーア・バコフエン・アーゲー社製)を用いて
分散し、平均粒子径3μmの塩基性物質分散液を調製し
た。
(iii) 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリド56
部をポリビニルアルコール水溶液(4重量%溶液)138
部に加えてダイノミル(ブイリーア・バコフエン・アー
ゲー社製)を用いて分散し、平均粒子径3μmのカツプ
リング成分分散液を調製した。
(iv) マイクロカプセル液10部、塩基性物質分散液5
部、カツプリング成分分散液6.7部および炭酸カルシウ
ム分散液(40重量%液)15部を混合し、塗布液とした。
(v) この塗布液を平滑な上質紙(50部/m2)の表面
に塗布し、40℃の温度で30分間乾燥して乾燥重量が10部
/m2の感熱記録層をもつ感熱記録シートを作製した。
実施例2. ジアゾ化合物として1,4−ビス{3−(2−エチルヘ
キシルオキシ)−4−ジアゾフエニル}ピペラジンヘキ
サフルオロホスフェート(融点170〜174°分解)を用い
たほかは実施例1と同様にして感熱記録シートを製造し
た。
比較例1. ジアゾ化合物として2,5−ジブチルオキシ−4−モル
ホリノ−ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロホスフ
エートを用いたほかは実施例1と同様にして感熱記録シ
ートを製造した。
比較例2. ジアゾ化合物として2−オクチルオキシ−4−モルホ
リノ−ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロホスフエ
ート(融点115〜116℃)を用いたほかは実施例1と同様
にして感熱記録シートを製造した。
次に得られた感熱記録シートを熱板で発色させた。い
ずれも青色の鮮明な画像を得た。
得られた画像試料をフエードメーターで16時間光照射
した。着色濃度の変化をマクベス反射濃度計(マクベス
(株)製)で測定した。結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように本発明に係るジアゾ化合物
を用いて得られる記録画像が光退色しにくいことは明ら
かである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロカプセルに内包されているジアゾ
    化合物、カップリング成分および結合剤を含む感熱記録
    層を支持体上に有する感熱記録材料において、該感熱記
    録層中に下記一般式(I)で表わされるジアゾ化合物を
    含むことを特徴とするジアゾ感熱記録材料。 1〜R4は水素原子または無置換のアルキルオキシ基を
    表わし、R1〜R4は同一でも異なっていてもよい。X-
    は酸アニオンを表わす。
JP63302045A 1988-11-29 1988-11-29 ジアゾ感熱記録材料 Expired - Fee Related JP2517372B2 (ja)

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