JP2517225B2 - 多孔性無機物質成形板の製法 - Google Patents

多孔性無機物質成形板の製法

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JP2517225B2
JP2517225B2 JP61052306A JP5230686A JP2517225B2 JP 2517225 B2 JP2517225 B2 JP 2517225B2 JP 61052306 A JP61052306 A JP 61052306A JP 5230686 A JP5230686 A JP 5230686A JP 2517225 B2 JP2517225 B2 JP 2517225B2
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正支 渡辺
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住友化学工業株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、不燃性建材、消音材、保温材、耐火物等に
用いられる多孔性無機物質成形板の製法に関する。
〈従来の技術〉 従来より、多孔性無機物質成形板を製造する方法とし
ては、 ひる石、パーライト等の骨格自身が多孔性である軽質
物質を利用する方法、 化学系または金属系の発泡剤を混合する方法、 発泡スチロール等の可燃物質を原料中に混合する方
法、 昇温物質を混合する方法 などがよく知られている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしこれらの方法は、用いることのできる無機物質
骨材に制限を受けるほか、製造時における気孔や泡の安
定化が困難で、安定した製品を短時間に効率よく製造す
ることができないとか、あるいは製品中に可燃物を含む
ため、不燃材として用いることができないといった問題
点を有する。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は、前述した従来技術の欠点を解決すべく鋭
意検討した結果、高吸水性樹脂を用い、これをある程度
吸水させて無機物質骨材に配合した後、この無機物質骨
材を成型し、次いで乾燥または焼成することにより、無
機物質骨材の種類に制限を受けることがなく、短時間で
かつ極めて容易に、所望の気孔を有し、さらに強度もす
ぐれた多孔性無機物質成形板が製造できることを見出
し、本発明を完成するに到った。
本発明で用いる無機物質骨材とは、従来から多孔性無
機物質成形板の製造に使用されているものであれば特に
制限がなく、例えば、セメント類、焼結アルミナ、珪そ
う土、軽質シャモット、パーライト、シラスバルーン、
ケイ酸カルシウム、岩綿、石綿、ガラス繊維セラミック
スファイバー、ロックウールなどがあげられる。これら
は、それぞれ単独で、または2種以上組み合わせて用い
ることができる。
なお、無機物質骨材の形状は、粉状または粒状である
ことが好ましいが、その他の形状(例えば繊維状)であ
ってもよい。
また、本発明において使用する高吸水性樹脂として
は、例えば、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体
ケン化物、架橋構造を有するポリアクリル酸(塩)、イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体変性物の架橋体の
塩、デンプン−アクリル酸共重合体の塩などがあげられ
る。
なかでも、気孔のコントロールおよび作業性の面から
は、球状の高吸水性樹脂を用いるのが好ましく、またそ
の平均粒径は30μ〜500μの範囲にあることが好まし
い。特に、懸濁重合法で製造された酢酸ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体ケン化物および、W/O型懸濁重合
法で製造された架橋構造を有するポリアクリル酸(塩)
は、骨材に対する混合性がよく、均一な製品を効率よく
製造することができるので、好ましく用いられる。これ
ら高吸水性樹脂は、自重の20〜1000倍の範囲の吸水能力
を持つものが使用でき、さらには自重の50倍以上の吸水
能力を持つものがより好ましい。
本発明では、このような高吸水性樹脂をあらかじめ吸
水させて用いる。骨材中での離水による気孔の不揃いを
防ぐためには、高吸水性樹脂の最大吸水量に対して1/2
以下の吸水量で吸水させ、骨材に配合するのが好まし
い。また、高吸水性樹脂の重量を基準にすれば、その最
大吸水能力によっても差があるが、20〜100重量倍程度
の水を吸水させた状態で骨材に配合するのが好ましい。
高吸水性樹脂の使用量は、骨材中での吸水量、高吸水
性樹脂粒子の大きさ、使用目的などによって異なるが、
得られる多孔性無機物質成形板の強度の面からは、無機
物質骨材100重量部に対して0.1〜20重量部の範囲が好ま
しく、さらには0.5〜10重量部の範囲がより好ましい。
高吸水性樹脂の使用量が0.1重量部未満であると、効果
が十分に発現されない。また20重量部を超えると、硬化
性が低下し、構造体としての成型性が低下するだけでな
く、さらに強度が低下し、また熱収縮も大きくなるな
ど、物性の低下が著しくなるので、好ましくない。
本発明による多孔性無機物質成形板の製造は、骨材に
あらかじめ吸水させた高吸水性樹脂を混合し、常法によ
り成型し、次いで乾燥または焼成することによって行な
われる。ここでの乾燥または焼成は150℃以上の温度で
行なうが、これより低い温度、例えば100℃以下で一時
的な乾燥を行なった後、さらに150℃以上で乾燥または
焼成することもできる。乾燥または焼成の際の好ましい
温度は、150〜200℃の範囲である。
〈発明の効果〉 本発明においては、高吸水性樹脂をあらかじめ水で吸
水させたものを骨材に混合して使用するため、従来法に
比べ、気孔が安定するだけでなく、気孔率のコントロー
ルも容易である。また、従来は例えば、デンプン類、リ
グニンスルホン酸塩、ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、アクリル系水性エマルジョンバイ
ンダー、尿素、メラミン等の熱硬化性樹脂系バインダ
ー、シリカゲル、アルミナゾル、ポリリン酸あるいは水
硬化性アルミナセメントなどの結合剤が使用されていた
が、本発明で用いる高吸水性樹脂は結合剤としての機能
も有するため、従来使用されている結合剤は必ずしも用
いなくてもよい。
そして、気孔の安定化や気孔率のコントロールが容易
な結果、好ましい断熱効果および強度が発現でき、釘を
打ったり、鋸で切ったりといった作業も可能であるか
ら、例えば建材として好適な成形板を容易に得ることが
できる。また、本発明により製造された多孔性無機物質
成形板は、建材のほか、消音材、保温材、耐火物などに
も利用できる。
〈実施例〉 次に、実施例をあげて本発明を説明するが、これらの
実施例は単なる例示的なものであって、本発明はこれら
に限定されるものではない。
実施例1 高吸水性樹脂(酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重合
体ケン化物、住友化学工業製、スミカゲル S-50、球
状、平均粒径200μ、吸水量500g/g)5重量部に、水200
重量部を加えて、吸水させた高吸水性樹脂を得た。これ
を、早強ポルトランドセメント100重量部およびハイア
ルミナセメント20重量部からなる骨材組成物と混合し
た。そして成型用木型に流し込み、硬化させたのち脱型
し、さらに170℃で10時間乾燥させて製品とした。
このようにして得られた多孔性無機物質成形板の物性
を測定し、結果を表−1に示した。
実施例2 高吸水性樹脂として、スミカゲル S-50の代わりに、
架橋構造を有するポリアクリル酸ナトリウム(住友化学
工業製、スミカゲル N-100SH、球状、平均粒径180μ、
吸水量400g/g)を用いた以外は、実施例1と同様に行な
った。
こうして得られた多孔性無機物質成形板の物性を測定
し、結果を表−1に示した。
実施例3 高吸水性樹脂として、スミカゲル S-50の代わりに、
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体変性物の架橋体
の塩(クラレイソプレンケミカル社製、KIゲル 201K、
顆粒状、吸水量200g/g)を用いた以外は、実施例1と同
様に行なった。
こうして得られた多孔性無機物質成形板の物性を測定
し、結果を表−1に示した。
実施例4 実施例1で用いた高吸水性樹脂(スミカゲル S-50)
3重量部に水300重量部を加えて、高吸水性樹脂を吸水
させた。この吸水させた高吸水性樹脂を、早強ポルトラ
ンドセメント60重量部、軽質シャモット40重量部、焼成
珪そう土20重量部、シラスバルーン10重量部、石綿5重
量部およびハイアルミナセメント30重量部からなる骨材
組成物と混合した。そして成型用木型に流し込み、硬化
させたのち脱型し、さらに160℃で10時間乾燥させて製
品とした。
このようにして得られた多孔性無機物質成形板の物性
を測定し、結果を表−1に示した。
比較例1 高吸水性樹脂の代わりに、無水硫酸ナトリウム10重量
部および金属硅素粉5重量部を用いた以外は、実施例1
と同様に行なった。
こうして得られた多孔性無機物質成形板の物性を測定
し、結果を表−1に示した。
(注)本発明による方法ではすべて、気孔の大きさがほ
ぼ一定であったが、比較例では気孔が不揃いであった。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高吸水性樹脂を最大吸水量の1/2以下の吸
    水量で吸水させ、その吸水した高吸水性樹脂を無機物質
    骨材に配合した後、当該無機物質骨材を成型し、次いで
    150℃以上の温度で乾燥または焼成することを特徴とす
    る多孔性無機物質成形板の製法。
  2. 【請求項2】高吸水性樹脂が球状で平均粒径30〜500μ
    の範囲にある特許請求の範囲第1項記載の多孔性無機物
    質成形板の製法。
  3. 【請求項3】高吸水性樹脂が酢酸ビニル−アクリル酸エ
    ステル共重合体ケン化物または架橋構造を有するポリア
    クリル酸(塩)を主成分とし、かつ自重の50重量倍以上
    の水を吸収することができるものである特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の多孔性無機物質成形板の製
    法。
JP61052306A 1986-03-10 1986-03-10 多孔性無機物質成形板の製法 Expired - Lifetime JP2517225B2 (ja)

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