JP2517035Y2 - 手持ち工具の安全装置 - Google Patents
手持ち工具の安全装置Info
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- JP2517035Y2 JP2517035Y2 JP1990116517U JP11651790U JP2517035Y2 JP 2517035 Y2 JP2517035 Y2 JP 2517035Y2 JP 1990116517 U JP1990116517 U JP 1990116517U JP 11651790 U JP11651790 U JP 11651790U JP 2517035 Y2 JP2517035 Y2 JP 2517035Y2
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- protrusion
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エアーグラインダやエアードリルなどのエ
アーモータ及びエアー往復動式のこぎり機のピストンな
ど、工具に内蔵された駆動部の起動/停止を、操作レバ
ーの操作によって行う形式のあらゆるエアー駆動式の手
持ち工具において、その駆動部の偶発的な起動を防止す
る安全装置に関する。
アーモータ及びエアー往復動式のこぎり機のピストンな
ど、工具に内蔵された駆動部の起動/停止を、操作レバ
ーの操作によって行う形式のあらゆるエアー駆動式の手
持ち工具において、その駆動部の偶発的な起動を防止す
る安全装置に関する。
手持ち工具の偶発的な起動を防止する安全装置は、例
えば米国特許第4016684号に開示されている。この装置
は操作バルブの弁軸を操作レバーで押し下げることによ
ってエアーの給気路を開けエアーモータを起動させる形
式のエアー工具に適用された例であって、ケーシングに
枢支された操作レバーに対して、ケーシングの外周に当
接するストッパを設けて、このストッパには当接する方
向に捩りコイルスプリングを設け、ストッパ操作片を起
立させたときに、前記ストッパがケーシングに突張るよ
うに当接して、操作レバーの操作を阻止することができ
るように構成されている。従って、工具を起動させると
きには操作レバーを握りながら、前記操作片を他方の手
で押し倒してストッパを操作レバーに引き寄せる操作が
必要になる。
えば米国特許第4016684号に開示されている。この装置
は操作バルブの弁軸を操作レバーで押し下げることによ
ってエアーの給気路を開けエアーモータを起動させる形
式のエアー工具に適用された例であって、ケーシングに
枢支された操作レバーに対して、ケーシングの外周に当
接するストッパを設けて、このストッパには当接する方
向に捩りコイルスプリングを設け、ストッパ操作片を起
立させたときに、前記ストッパがケーシングに突張るよ
うに当接して、操作レバーの操作を阻止することができ
るように構成されている。従って、工具を起動させると
きには操作レバーを握りながら、前記操作片を他方の手
で押し倒してストッパを操作レバーに引き寄せる操作が
必要になる。
このように、1例として示した前記安全装置は、操作
レバー先端部のストッパがケーシングに突っ張るように
当接して操作レバーの回動を抑止しているため、操作レ
バーを操作するに先立って工具を起動させる際にストッ
パを操作レバーに引き寄せなければならないが、このと
き、ストッパの先端でケーシングの表面が摩擦され、傷
がつき易い。また、ストッパで操作レバーをロックした
状態においては、ストッパの操作片が操作レバーの側方
に比較的大きく突出するため、作業中に周囲の物と接触
し易く、破損の虞があり、さらには、操作レバーを握り
ながら操作片を他方の手で操作しなければならないため
に、ロックを解除する際の操作性が悪いという欠点があ
った。
レバー先端部のストッパがケーシングに突っ張るように
当接して操作レバーの回動を抑止しているため、操作レ
バーを操作するに先立って工具を起動させる際にストッ
パを操作レバーに引き寄せなければならないが、このと
き、ストッパの先端でケーシングの表面が摩擦され、傷
がつき易い。また、ストッパで操作レバーをロックした
状態においては、ストッパの操作片が操作レバーの側方
に比較的大きく突出するため、作業中に周囲の物と接触
し易く、破損の虞があり、さらには、操作レバーを握り
ながら操作片を他方の手で操作しなければならないため
に、ロックを解除する際の操作性が悪いという欠点があ
った。
本考案は上記問題点を解決することを目的とし、手持
ち工具の安全装置において、ストッパによってケーシン
グの表面を摩耗することがなく、しかも、ストッパの破
損を一切防止し、また、ロック状態を解除するときの操
作性を向上させることのできる安全装置を提供しようと
するものである。
ち工具の安全装置において、ストッパによってケーシン
グの表面を摩耗することがなく、しかも、ストッパの破
損を一切防止し、また、ロック状態を解除するときの操
作性を向上させることのできる安全装置を提供しようと
するものである。
上記課題を解決するための手段として、本考案の手持
ち工具の安全装置は、研切削具など工具主体を前部に具
えたケーシングの外側に、エアー供給路開閉用操作レバ
ーをその一端部を中心に回動可能に設け、同操作レバー
を前記ケーシングと共に握って当該操作レバーを弾発力
に抗して回動変位させることにより、前記工具主体を起
動させる手持ち工具において、前記操作レバーの自由端
部寄りに、前記ケーシングの内部に対して進退動可能な
突片を一体に設け、また、前記ケーシング内部にはこの
突片の進退動方向とは交差する方向に変位して当該突片
に弾発的に係脱可能なストッパを、前記突片に対する係
止状態でその一端がケーシング外に突出するように付勢
させて設け、前記ストッパは側面に第1の切欠き部を有
し、当該切欠き部は、前記突片が前記第1の切欠き部を
挿通してストッパと交差する方向へ変位するのを許容す
ると共に、ストッパがその弾発付勢方向へ進出移動する
のを抑止し、前記突片はストッパの弾発付勢方向に凹陥
した第2の切欠き部を有し、当該第2の切欠き部が第1
の切欠き部に係合する状態をもって、ストッパがその弾
発付勢方向へ進出移動して同ストッパの前記一端がケー
シング外に突出し、且つ前記ストッパが突片を係止する
構造を採用し、所期の目的を達成するものである。
ち工具の安全装置は、研切削具など工具主体を前部に具
えたケーシングの外側に、エアー供給路開閉用操作レバ
ーをその一端部を中心に回動可能に設け、同操作レバー
を前記ケーシングと共に握って当該操作レバーを弾発力
に抗して回動変位させることにより、前記工具主体を起
動させる手持ち工具において、前記操作レバーの自由端
部寄りに、前記ケーシングの内部に対して進退動可能な
突片を一体に設け、また、前記ケーシング内部にはこの
突片の進退動方向とは交差する方向に変位して当該突片
に弾発的に係脱可能なストッパを、前記突片に対する係
止状態でその一端がケーシング外に突出するように付勢
させて設け、前記ストッパは側面に第1の切欠き部を有
し、当該切欠き部は、前記突片が前記第1の切欠き部を
挿通してストッパと交差する方向へ変位するのを許容す
ると共に、ストッパがその弾発付勢方向へ進出移動する
のを抑止し、前記突片はストッパの弾発付勢方向に凹陥
した第2の切欠き部を有し、当該第2の切欠き部が第1
の切欠き部に係合する状態をもって、ストッパがその弾
発付勢方向へ進出移動して同ストッパの前記一端がケー
シング外に突出し、且つ前記ストッパが突片を係止する
構造を採用し、所期の目的を達成するものである。
本考案の手持ち工具の安全装置は、弾発されたストッ
パが押圧されていない状態では、ストッパの係合部が操
作レバーの突片に形成した係合部を係止して、操作レバ
ーの回動を抑止する。また、この状態において、ストッ
パを押圧すると、ストッパの係合部が突片の係合部から
離脱するので、その後は操作レバーを自由に操作するこ
とができる。駆動を停止するときに、操作レバーの把握
力を緩めると操作レバーとストッパに対する押圧力は同
時に弾発的に解除されるので、弾発力によって操作レバ
ーは拡開方向に、ストッパは突出方向に夫々移動し、操
作レバーは自動的にロック状態になる。
パが押圧されていない状態では、ストッパの係合部が操
作レバーの突片に形成した係合部を係止して、操作レバ
ーの回動を抑止する。また、この状態において、ストッ
パを押圧すると、ストッパの係合部が突片の係合部から
離脱するので、その後は操作レバーを自由に操作するこ
とができる。駆動を停止するときに、操作レバーの把握
力を緩めると操作レバーとストッパに対する押圧力は同
時に弾発的に解除されるので、弾発力によって操作レバ
ーは拡開方向に、ストッパは突出方向に夫々移動し、操
作レバーは自動的にロック状態になる。
図面は本考案をベルト式研削工具に実施した1例を示
したもので、1は工具主体であり、エアーモータ3を駆
動部としている。このベルト式研削工具は周知のよう
に、ケーシング5の前部には、アームホルダ7を突設さ
せ、同ホルダ7の軸方向に設けた穴9に、圧縮コイルス
プリング11で弾発したテンションバー13を挿入し、テン
ションバー13の先端部には、アイドルプーリ15を軸支す
ると共に、エアモータ3のモータ軸17にドライブプーリ
19を固定して、双方のプーリ15,19に無端研削ベルト20
を張設した構造で、エアーモータ3を駆動することによ
り、緊張状態の無端研削ベルト20が回転して被研削面を
研削することができるものである。
したもので、1は工具主体であり、エアーモータ3を駆
動部としている。このベルト式研削工具は周知のよう
に、ケーシング5の前部には、アームホルダ7を突設さ
せ、同ホルダ7の軸方向に設けた穴9に、圧縮コイルス
プリング11で弾発したテンションバー13を挿入し、テン
ションバー13の先端部には、アイドルプーリ15を軸支す
ると共に、エアモータ3のモータ軸17にドライブプーリ
19を固定して、双方のプーリ15,19に無端研削ベルト20
を張設した構造で、エアーモータ3を駆動することによ
り、緊張状態の無端研削ベルト20が回転して被研削面を
研削することができるものである。
前記エアーモータ3は、ケーシング5のモータハウジ
ング5Aに固定したステータ21を有し、同ステータ21の内
部には、このステータ21に対して偏心したロータ23を回
転自在に備え、ロータ23の外面には、遠心方向に弾発さ
れてステータ21の内周面に接触する複数枚のブレード25
を有し、ステータ21とロータ23の間の空間は隣接するブ
レード25,25によって複数の空間に隔絶されている。ス
テータ21には給気環状路27と排気環状路29を設け、前者
27は給気ポートを介して、また、後者29は排気ポートを
介して、夫々異なる位置でステータ21の内周部に連通し
ており、給気ポートから圧縮空気が送り込まれるとロー
タ23が回転する。
ング5Aに固定したステータ21を有し、同ステータ21の内
部には、このステータ21に対して偏心したロータ23を回
転自在に備え、ロータ23の外面には、遠心方向に弾発さ
れてステータ21の内周面に接触する複数枚のブレード25
を有し、ステータ21とロータ23の間の空間は隣接するブ
レード25,25によって複数の空間に隔絶されている。ス
テータ21には給気環状路27と排気環状路29を設け、前者
27は給気ポートを介して、また、後者29は排気ポートを
介して、夫々異なる位置でステータ21の内周部に連通し
ており、給気ポートから圧縮空気が送り込まれるとロー
タ23が回転する。
ケーシング5には前記給気環状路27に連通する給気路
31と排気環状路29に連通する排気路33がケーシング5の
開口側に向って、途中までケーシング5と一体に成型さ
れ、さらにケーシング5の開口側には、途中まで設けら
れた前記給気路31及び排気路33の端部開口が臨む筒状部
35が形成されている。この筒状部35にはエアー導入路37
を有するバルブハウジング39を挿入して要所で両者の隙
間を封止すると共に、そのエアー導入路37から挿入した
取り付けねじ41を、エアー導入路の奥壁に螺合してバル
ブハウジング39をケーシング5に固定し、同ねじ41の手
前側のエアー導入路37に操作バルブ43を形成している。
エアー導入路37と操作バルブ43を通った圧縮空気を前記
給気路31に導く給気導通路45は、バルブハウジング39に
一体成型された管路により構成され、前記排気路33から
の排気をケーシング5の外部に導く排気導通路47は、同
バルブハウジング39のエアー導入路37の周囲の環状部に
形成されている。
31と排気環状路29に連通する排気路33がケーシング5の
開口側に向って、途中までケーシング5と一体に成型さ
れ、さらにケーシング5の開口側には、途中まで設けら
れた前記給気路31及び排気路33の端部開口が臨む筒状部
35が形成されている。この筒状部35にはエアー導入路37
を有するバルブハウジング39を挿入して要所で両者の隙
間を封止すると共に、そのエアー導入路37から挿入した
取り付けねじ41を、エアー導入路の奥壁に螺合してバル
ブハウジング39をケーシング5に固定し、同ねじ41の手
前側のエアー導入路37に操作バルブ43を形成している。
エアー導入路37と操作バルブ43を通った圧縮空気を前記
給気路31に導く給気導通路45は、バルブハウジング39に
一体成型された管路により構成され、前記排気路33から
の排気をケーシング5の外部に導く排気導通路47は、同
バルブハウジング39のエアー導入路37の周囲の環状部に
形成されている。
前記操作バルブ43はエアー導入路37と給気導通路45を
連通させる弁孔51に弁軸53を嵌入すると共に、その弁軸
53にOリングをもつ弁体55を嵌着し、弁軸53上に、圧縮
コイルスプリング57を設けて、弁体55が弁孔51を閉鎖す
る方向に付勢する。弁軸53はケーシング5の筒状部35の
周壁を貫通して外部に突出しており、操作レバー59の裏
面に当接している。
連通させる弁孔51に弁軸53を嵌入すると共に、その弁軸
53にOリングをもつ弁体55を嵌着し、弁軸53上に、圧縮
コイルスプリング57を設けて、弁体55が弁孔51を閉鎖す
る方向に付勢する。弁軸53はケーシング5の筒状部35の
周壁を貫通して外部に突出しており、操作レバー59の裏
面に当接している。
ケーシング5の前部には、操作レバー59の自由端部に
向けて、下向きに開口する孔71を形成し、操作レバー59
の自由端部には、ケーシング5の前記孔71の奥部に向っ
て延びる突片73を設ける。孔71の近接した位置にはこの
突片73と交差する向きに、ピン状のストッパ75を挿入す
る。このストッパ75は圧縮コイルスプリング77で弾発さ
れ、一端部がケーシング5の外部に突出していて、ケー
シング5を握った手の親指で押すことができるようにな
っている。突片73の先端側には突片係合部の一例とし
て、切欠き部81が形成され、また、ストッパ75の途中に
は係合部の一例として、前記切欠き部81に係合可能な切
欠き部79が半月状に形成されている。従って、ストッパ
75を圧縮コイルスプリング77の弾発力に抗して押し込む
と、第3図(A),(B)に示したように、切欠き部79
の内側面79Aが、突片73の外周面に当接し、このとき、
突片73は切欠き部79の中を、自由に移動して、操作レバ
ー59の回動を許容する。ストッパ75を押圧せずに、操作
レバー59を自由状態にすると、第4図(A),(B)に
示すように、穴71から突出方向に移動してくる突片73の
切欠き部81がストッパ75の切欠き部79を係止して、操作
レバー59の回動を抑止し、操作バルブ43を閉鎖状態にロ
ックするようになっている。
向けて、下向きに開口する孔71を形成し、操作レバー59
の自由端部には、ケーシング5の前記孔71の奥部に向っ
て延びる突片73を設ける。孔71の近接した位置にはこの
突片73と交差する向きに、ピン状のストッパ75を挿入す
る。このストッパ75は圧縮コイルスプリング77で弾発さ
れ、一端部がケーシング5の外部に突出していて、ケー
シング5を握った手の親指で押すことができるようにな
っている。突片73の先端側には突片係合部の一例とし
て、切欠き部81が形成され、また、ストッパ75の途中に
は係合部の一例として、前記切欠き部81に係合可能な切
欠き部79が半月状に形成されている。従って、ストッパ
75を圧縮コイルスプリング77の弾発力に抗して押し込む
と、第3図(A),(B)に示したように、切欠き部79
の内側面79Aが、突片73の外周面に当接し、このとき、
突片73は切欠き部79の中を、自由に移動して、操作レバ
ー59の回動を許容する。ストッパ75を押圧せずに、操作
レバー59を自由状態にすると、第4図(A),(B)に
示すように、穴71から突出方向に移動してくる突片73の
切欠き部81がストッパ75の切欠き部79を係止して、操作
レバー59の回動を抑止し、操作バルブ43を閉鎖状態にロ
ックするようになっている。
次に実施例の作用を説明する。
エアー導入路37にエアーの配管を接続し、操作レバー
59を握り、その手の親指でストッパ75を強く押し込む
と、第3図(A)のようにストッパの切欠き部79の内側
面79Aが突片73の外周面に当接する。その突片73は切欠
き部81の中を自由に移動可能であり、操作レバー59の回
動を許容する。この状態で操作レバー59を操作すると、
弁軸53が押圧され、弁孔51から弁座55が離脱して、圧縮
空気が給気路31からエアーモータ3に供給され、同モー
タ3が駆動される。
59を握り、その手の親指でストッパ75を強く押し込む
と、第3図(A)のようにストッパの切欠き部79の内側
面79Aが突片73の外周面に当接する。その突片73は切欠
き部81の中を自由に移動可能であり、操作レバー59の回
動を許容する。この状態で操作レバー59を操作すると、
弁軸53が押圧され、弁孔51から弁座55が離脱して、圧縮
空気が給気路31からエアーモータ3に供給され、同モー
タ3が駆動される。
次に、操作レバー59を握る力を緩めると、操作レバー
59は操作バルブ43に設けた圧縮コイルスプリング57の作
用で第1図に示す状態に復帰するので、同レバー59に設
けた突片73は突出状態になり、このとき、圧縮コイルス
プリング77で押圧されているストッパ75は、第4図
(A)のように、その切り欠き部79の内周面が突片73の
切り欠き部81に当接して嵌まり込むまで押し上げられ、
同ストッパ75の先端部はケーシング5の外部に突出状態
に保たれる。このようにストッパ75が突出している状態
では、操作レバー59は圧縮コイルスプリング57の作用に
抗して押し込むことができないので、以後、ストッパ75
を人為的に押圧しない限り、工具を起動させることがで
きなくなる。
59は操作バルブ43に設けた圧縮コイルスプリング57の作
用で第1図に示す状態に復帰するので、同レバー59に設
けた突片73は突出状態になり、このとき、圧縮コイルス
プリング77で押圧されているストッパ75は、第4図
(A)のように、その切り欠き部79の内周面が突片73の
切り欠き部81に当接して嵌まり込むまで押し上げられ、
同ストッパ75の先端部はケーシング5の外部に突出状態
に保たれる。このようにストッパ75が突出している状態
では、操作レバー59は圧縮コイルスプリング57の作用に
抗して押し込むことができないので、以後、ストッパ75
を人為的に押圧しない限り、工具を起動させることがで
きなくなる。
以上、本考案を実施例に基いて詳細に説明したが、本
考案はその要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可
能である。例えば、突片とストッパとの係合手段は、実
施例のような溝や切欠きでなくても、例えばストッパの
先端部に形成した二股フォークと、突片の外周面に形成
した環状溝によっても構成することもできる。また、操
作レバーとストッパとの間に作用させる弾発力は、操作
バルブに設けた圧縮コイルスプリングだけによらなくて
も、例えば操作レバーの枢支部分に設けることが可能な
捩りコイルスプリングの力を借りてもよい。
考案はその要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可
能である。例えば、突片とストッパとの係合手段は、実
施例のような溝や切欠きでなくても、例えばストッパの
先端部に形成した二股フォークと、突片の外周面に形成
した環状溝によっても構成することもできる。また、操
作レバーとストッパとの間に作用させる弾発力は、操作
バルブに設けた圧縮コイルスプリングだけによらなくて
も、例えば操作レバーの枢支部分に設けることが可能な
捩りコイルスプリングの力を借りてもよい。
本考案の手持ち工具の安全装置は、ケーシングの外部
に弾発的に突出するストッパで操作レバーを弾発的に係
止して、同操作レバーをロックする構造であるから、係
止時にストッパがケーシングの外面部に突出することが
なく、従って、ストッパによるケーシングの摩擦現象は
起らない。しかも、ケーシング外方へ現われる部分は作
業中は没入状態におかれるので、工具の使用中にストッ
パが作業に影響することがなく、また、安全装置が破損
する事態も発生しない。更に、ストッパは操作レバーを
握った手の指で、そのまま押圧することができ、操作レ
バーを握る手を緩めればストッパはロック状態に戻るの
で、操作レバーの操作性がよく、起動時にその都度スト
ッパを解除する作業も全く苦にならないという効果があ
る。
に弾発的に突出するストッパで操作レバーを弾発的に係
止して、同操作レバーをロックする構造であるから、係
止時にストッパがケーシングの外面部に突出することが
なく、従って、ストッパによるケーシングの摩擦現象は
起らない。しかも、ケーシング外方へ現われる部分は作
業中は没入状態におかれるので、工具の使用中にストッ
パが作業に影響することがなく、また、安全装置が破損
する事態も発生しない。更に、ストッパは操作レバーを
握った手の指で、そのまま押圧することができ、操作レ
バーを握る手を緩めればストッパはロック状態に戻るの
で、操作レバーの操作性がよく、起動時にその都度スト
ッパを解除する作業も全く苦にならないという効果があ
る。
さらに、回動可能な操作レバーの突片は弾発力を受け
て直線動可能にされたストッパと交差的に配置され、操
作レバーは、ストッパに形成された第1の切欠き部に、
突片に形成された第2の切欠き部が係合した状態をもっ
て、その回動操作が抑止されるから、操作レバーを確実
に係止することができる。
て直線動可能にされたストッパと交差的に配置され、操
作レバーは、ストッパに形成された第1の切欠き部に、
突片に形成された第2の切欠き部が係合した状態をもっ
て、その回動操作が抑止されるから、操作レバーを確実
に係止することができる。
図面は本考案をベルト式研削工具に実施した例を示した
もので、第1図はケーシングの軸心に沿って切断した部
分縦断面図、第2図はストッパの近傍をエアーモータや
テンションバーと共に軸心に沿って切断した部分平断面
図、第3図(A)は操作レバーのロック解除状態を示す
突片及びストッパの部分縦断面図,第3図(B)は同じ
く部分平断面図、第4図(A)は操作レバーのロック状
態を示す同じく突片及びストッパの部分縦断面図,第4
図(B)は同じく部分平断面図である。 1……ベルト式研削工具、5……ケーシング、53……弁
軸、47……圧縮コイルスプリング、59……操作レバー、
73……突片、75……ストッパ、77……圧縮コイルスプリ
ング、79……ストッパの切欠き部、81……突片の切欠き
部。
もので、第1図はケーシングの軸心に沿って切断した部
分縦断面図、第2図はストッパの近傍をエアーモータや
テンションバーと共に軸心に沿って切断した部分平断面
図、第3図(A)は操作レバーのロック解除状態を示す
突片及びストッパの部分縦断面図,第3図(B)は同じ
く部分平断面図、第4図(A)は操作レバーのロック状
態を示す同じく突片及びストッパの部分縦断面図,第4
図(B)は同じく部分平断面図である。 1……ベルト式研削工具、5……ケーシング、53……弁
軸、47……圧縮コイルスプリング、59……操作レバー、
73……突片、75……ストッパ、77……圧縮コイルスプリ
ング、79……ストッパの切欠き部、81……突片の切欠き
部。
Claims (1)
- 【請求項1】研切削具など工具主体を前部に備えたケー
シグの外側に、エアー供給路開閉用操作レバーをその一
端部を中心に回動可能に設け、同操作レバーを前記ケー
シングと共に握って当該操作レバーを弾発力に抗して回
動変位させることにより、前記工具主体を起動させる手
持ち工具において、 前記操作レバーの自由端部寄りに、前記ケーシングの内
部に対して進退動可能な突片を一体に設け、また、前記
ケーシング内部にはこの突片の進退動方向とは交差する
方向に変位して当該突片に弾発的に係脱可能なストッパ
を、前記突片に対する係止状態でその一端がケーシング
外に突出するように付勢させて設け、 前記ストッパは側面に第1の切欠き部を有し、当該切欠
き部は、前記突片が前記第1の切欠き部を挿通してスト
ッパと交差する方向へ変位するのを許容すると共に、ス
トッパがその弾発付勢方向へ進出移動するのを抑止し、
前記突片はストッパの弾発付勢方向に凹陥した第2の切
欠き部を有し、当該第2の切欠き部が第1の切欠き部に
係合する状態をもって、前記ストッパがその弾発付勢方
向へ進出移動して同ストッパの前記一端がケーシング外
に突出し、且つ前記ストッパが突片を係止するものであ
る手持ち工具の安全装置。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990116517U JP2517035Y2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 手持ち工具の安全装置 |
US07/774,871 US5235784A (en) | 1990-11-06 | 1991-10-11 | Handy air tool |
GB9122072A GB2251398B (en) | 1990-11-06 | 1991-10-17 | Air tool |
KR2019910017791U KR950003858Y1 (ko) | 1990-11-06 | 1991-10-24 | 손 에어 연삭기 |
ITMI912937A IT1251720B (it) | 1990-11-06 | 1991-11-05 | Utensile manuale, particolarmente per molare, azionato pneumaticamente |
SE9103252A SE504599C2 (sv) | 1990-11-06 | 1991-11-05 | Handhållet tryckluftsverktyg |
FR9113638A FR2668731B1 (fr) | 1990-11-06 | 1991-11-05 | Outil pneumatique manuel, notamment sous forme d'une meuleuse. |
DE19914136524 DE4136524C2 (de) | 1990-11-06 | 1991-11-06 | Druckluftwerkzeug |
DE4143431A DE4143431C2 (de) | 1990-11-06 | 1991-11-06 | Sicherheitsvorrichtung für ein druckluftbetriebenes Handgerät |
DE4143432A DE4143432C2 (de) | 1990-11-06 | 1991-11-06 | Druckluftbetriebenes Handschleifgerät |
SE9500402A SE504600C2 (sv) | 1990-11-06 | 1995-02-06 | Låsmekanism för handhållet tryckluftsverktyg |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990116517U JP2517035Y2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 手持ち工具の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0473453U JPH0473453U (ja) | 1992-06-26 |
JP2517035Y2 true JP2517035Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=31864351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990116517U Expired - Lifetime JP2517035Y2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 手持ち工具の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2517035Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5698035B2 (ja) * | 2011-03-02 | 2015-04-08 | リョービ株式会社 | 電動工具 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5725822U (ja) * | 1980-07-21 | 1982-02-10 | ||
JPS60186182U (ja) * | 1984-05-18 | 1985-12-10 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 電動工具 |
-
1990
- 1990-11-06 JP JP1990116517U patent/JP2517035Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0473453U (ja) | 1992-06-26 |
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JPH0531341Y2 (ja) |
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