JP2516742B2 - 汚濁水域の浄化方法 - Google Patents

汚濁水域の浄化方法

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JP2516742B2
JP2516742B2 JP61091317A JP9131786A JP2516742B2 JP 2516742 B2 JP2516742 B2 JP 2516742B2 JP 61091317 A JP61091317 A JP 61091317A JP 9131786 A JP9131786 A JP 9131786A JP 2516742 B2 JP2516742 B2 JP 2516742B2
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、汚濁水域の浄化方法に係わり、海、湖沼等
における汚濁水域の汚濁物質を各水深に設けた凝集剤に
より凝集沈降分離する方法に関する。
従来の技術 海、湖沼、ダム、河川、池のような水域はいろいろな
原因で汚染することがある。例えば港湾では赤潮が発生
し、湖沼、ダム、河川、池等においてはアオコが発生す
ることがある。また、このような赤潮やアオコの発生が
なくても、例えば浚渫工事等により泥等の微細粒子によ
り水域が汚濁したり、タンカーの事故により脂が海面に
流出することもある。このように水域が赤潮、アオコ、
粘土、シルト、コロイド等により汚濁することは、魚貝
類の生息にとって好ましくない。特に海等に作られる魚
を養殖するための生簧にその外側の海で発生した赤潮が
流入すると魚は死に易くなるので、この赤潮が発生した
とき生簀に対する応急処置をどのようにするかは重要な
問題である。
このような場合には、赤潮を生簀に到る前で阻止でき
れば好ましいが、赤潮はプランクトンの死骸が浮いたも
のであるので、この赤潮の中に船が入って行ってもプラ
ンクトンの死骸は水とともに流れてしまい捕捉すること
が困難である。そこで、従来は生簀を船で引っ張って赤
潮の発生していない沖の方に緊急避難することが行なわ
れている。しかしながら、このように生簀を移動するの
は面倒であるだけでなく、時間もかかり極めて不能率な
作業となる。
このような事情はアオコにより水域が汚濁する場合、
粘土、シルト、コロイド等の微小粒子で水域が汚濁する
場合にも同様に当てはまり、その改善が望まれていた。
発明が解決しようとする問題点 以上のように、赤潮、アオコ等により汚濁した水域を
臨機応変に簡単に浄化できる適当な方法がなくその開発
が望まれていた。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明は、汚濁水域の
各水深を網羅するネットに凝集剤を含み水でこの凝集剤
が溶出可能の凝集剤充填体を水平方向及び垂直方向に間
隔をおいて取り付け、汚濁水をこの凝集剤充填体を取り
付けたネットを通過させ、汚濁物質を上記溶出した凝集
剤により凝集させることを特徴とする汚濁水域の浄化方
法を提供するものである。
本発明において、凝集剤とは水中の汚濁物質を凝集さ
せるものであるが、これには固形で水中で溶解しフロッ
クを作るものが好ましい。例えば固形調合形凝集剤が好
ましい。この固形調合形凝集剤というのは、一般に言わ
れる凝集機構、すなわち汚濁粒子の表面電荷を下げ、
電気二重層を壊し、架橋,吸着を行い、イオンの
中和を行うことのできる凝集剤であり、上記、、
の機能を有効に発揮する無機系凝集剤の性質と、上記
、の機能を有効に発揮する有機系凝集剤の性質を併
せ持つものである。
本発明の凝集剤充填体とは、この凝集剤を透水性の例
えばネット袋、濾過布等に充填したものが例示され、こ
れらは水中で凝集剤を溶出させるものである。このよう
な凝集剤充填体はネットにその水平方向、垂直方向に間
隔を置いて取り付けられて使用される。これは、例えば
赤潮は海の表面だけでなくある程度の水深まで発生して
いるので、これを全て網羅するためである。このような
凝集剤充填体は汚濁水がこのネットを通過するときに溶
出した凝集剤により汚濁物質を凝集し、この凝集汚濁粒
子は通常は沈降される。この場合、ネットを静止してお
いて汚濁水を流す場合、逆に静水にネットを移動させて
凝集剤と汚濁物質を接触させるいずれの方法も用いられ
る。
作用 ネットの適宜位置から凝集剤が溶出できるようにする
と、汚濁水域の各水深の汚濁物質を余すことなく凝集沈
降させることができる。
実施例 次に本発明の一実施例を図面に基いて説明する。図
中、1はネットで、このネット1には、上端に浮き体
2、2・・・が取り付けられているとともに、その下端
に重錘として鎖3が取り付けられている。また、このネ
ット1には凝集剤充填体4、4・・・が例えば水平方
向、垂直方向それぞれ約1mおきに取り付けられている。
この凝集剤充填体は、アルミニューム系凝集剤、ポリア
クリルアミド等高分子凝集剤、アルカリ剤等の従来使用
されている凝集剤単独あるいはその混合物が使用され、
これらの凝集剤は例えば直径10mmの白色棒状ペレットに
成形し、ネット袋に1袋当たり1Kg充填したものが例示
される。これは商品名ソリッドエースNCCとして市販さ
れている。
このように凝集剤充填体を取り付けたネット1を海に
垂直にセットし、その上端の両端を船5、5で例えば赤
潮に向かって引っ張って行くと、ネット1はその下端に
鎖3が付いているのであおられることなく水深の各位置
を網羅するように移動し、この際ネット1の各位置の凝
集剤充填体から凝集剤が溶出してこれが例えば水酸化ア
ルミニュームとポリアクリルアミド等からなるフロック
になり、汚濁物質はこれに吸着されて沈降する。この際
汚濁の程度が大きいときは、上記のネット1を往復さ
せ、これを繰り返して汚濁物質を除去することができ
る。これは凝集剤充填体の凝集剤がなくなるまで行なう
ことができる。
なお、凝集剤にはセルローズ繊維を混合し、凝集効果
を高めることもできる。
また、図示省略したが、上記ネット1の下端に長さ方
向に沿って間隔をおいて多数の吹き出し孔を有する管を
設け、これにコンプレッサーで空気を送り、この空気を
吹き出し孔から吹き出し、凝集充填体から溶出する凝集
剤を攪拌して汚濁物質との接触効率を高めるようにして
も良い。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、凝集剤充填体
をネットに取り付け、汚濁水をこのネットに通すように
したので、汚濁水域の各水深位置で赤潮、アオコ、粘
土、その他の汚濁粒子は凝集剤充填体から溶出される凝
集剤により凝集されて沈降分離される。これにより汚濁
物質は水域の表面だけでなく、水中からも除去され、浄
化を徹底させることができる。また、このように浄化で
きるので、例えば赤潮が発生したときは臨機応変に例え
ば船で凝集剤充填体を取り付けたネットを汚濁水域で引
き摺ることにより赤潮が生簀に侵入することを事前に防
止できる。このようにして広域、大水深下の水中汚濁物
質を短時間で処理することができると、養殖業者の赤潮
に対する処置が生簀のセット状態を変えることなく迅速
に行なわれるので、作業上の多大のメリットを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例の方法に用いられる装置の使用状
態の説明図である。 図中、1はネット、2、2・・は浮き体、3は重錘とし
ての鎖、4、4・・は凝集剤充填体である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汚濁水域の各水深を網羅するネットに凝集
    剤を含み水でこの凝集剤が溶出可能の凝集剤充填体を水
    平方向及び垂直方向に間隔をおいて取り付け、汚濁水を
    この凝集剤充填体を取り付けたネットを通過させ、汚濁
    物質を上記溶出した凝集剤により凝集させることを特徴
    とする汚濁水域の浄化方法。
JP61091317A 1986-04-22 1986-04-22 汚濁水域の浄化方法 Expired - Lifetime JP2516742B2 (ja)

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JP4516468B2 (ja) * 2005-03-30 2010-08-04 前澤工業株式会社 フロキュレータ
JP5292546B2 (ja) * 2009-05-26 2013-09-18 日本ソリッド株式会社 汚濁水の処理方法
JP6516120B2 (ja) * 2014-05-02 2019-05-22 日本ソリッド株式会社 浚渫・土捨て工法

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