JP2516360Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2516360Y2 JP40100890U JP40100890U JP2516360Y2 JP 2516360 Y2 JP2516360 Y2 JP 2516360Y2 JP 40100890 U JP40100890 U JP 40100890U JP 40100890 U JP40100890 U JP 40100890U JP 2516360 Y2 JP2516360 Y2 JP 2516360Y2
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寅秀 高橋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ヒータユニットの配風
室に分配室(以下、ディストリビュータという。)を設
け、かつエバポレータ下流の冷風を直接ベントダクトに
導くフレッシュベントモードを有する自動車用空気調和
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車用空気調和装置にあって
は、ヒータユニット内の空気を切替機構を備えたディス
トリビュータにまず流下させ、このディストリビュータ
から車室内の所定位置のそれぞれに空気を吹出すように
した自動車用空気調和装置が開発されている。この自動
車用空気調和装置は、モータにより駆動されるファン
と、内気導入口と外気導入口とを選択的に開閉するイン
テークドアとが内蔵されたインテークユニットと、この
インテークユニットからの空気を冷却するエバポレータ
が内蔵されたクーラユニットと、ディストリビュータを
有するヒータユニットとがシリーズに連結されている。
このヒータユニット1には、図3に示すようにヒータコ
ア3が迂回路4を形成するように内設されている。ヒー
タコア3の上流側には、ヒータコア3を通過する空気量
と迂回路4を通過する空気量との比率を調節するための
ミックスドア5が回動自在に設けられており、車室内に
設けられたテンプレバー(不図示)を操作することによ
りミックスドア5の開度が決定される。またヒータユニ
ット1の上流側端部に開設された空気流入口2は図示し
ないクーラユニットに連結され、一方、ヒータコア3の
下流側にはミックス室6が形成され、ヒータコア3を通
過した暖風と迂回路4を通過した冷風とを混合する。そ
して、混合された空気は、ヒータユニットの下流側端部
に設けられた空気流出口7を通って、ディストリビュー
タ8に流下するようになっている。このディストリビュ
ータ8は、略箱形状のケーシングであって、空気流出口
7に接続される開口部がケーシングの一側壁に形成され
ている。また、ディストリビュータ8内の空気を取出す
ために、ケーシングの上部には、ベント吹出口9とデフ
吹出口10とが形成され、下部にはフット吹出口が形成
されている(図示せず)。更に、ベント吹出口9、デフ
吹出口10およびフット吹出口には、ベントドア、デフ
ドアおよびフットドアが開閉自在に取付けられ、車室内
のモードレバー(何れも不図示)を操作することにより
ディストリビュータ8から車室内への配風制御が行われ
るようになっている。そして、ベント吹出口9には車室
内のインストルメントパネルに配設されたベントダクト
11が接続されており、図3,4の例で説明すれば、ベ
ント吹出口9には、センタベント吹出口9a と左右のサ
イドベント吹出口9b,c があって、各吹出口9a,b,c に
はセンタベントダクト12と左右のサイドベントダクト
13a,b とが接続されている。センタベントダクト12
の下流は、左右に分岐されており、各ダクト12a,b か
ら車室内の車幅方向中央に空気を吹出すためにセンタベ
ントグリル14a,b が設けられている。一方、左右のサ
イドベントダクト13a,b の下流には、車幅方向両端に
位置するサイドベントグリル15a,b が設けられてお
り、車室内側方に向けて空気を吹出すようになってい
る。ところが、このディストリビュータを備えたヒータ
ユニットでは、ディストリビュータから吹き出される空
気は構造上どの吹出口ともほぼ同一の温度になってしま
うという欠点を有していたため、クーラユニット下流の
冷風を直接ベントダクトに導く冷風バイパスダクトを前
述したヒータユニットに形成し、ベント吹出口からの空
気とフット吹出口からの空気に温度差を設け、これによ
り快適なバイレベルモード(頭寒足熱)の空調を実現さ
せるようした自動車用空気調和装置が開発されている。
この自動車用空気調和装置は、図3に符号「17」で示
すように、ヒータユニット1の空気流入口2の近傍に、
クーラユニットからの冷風の一部を取出す冷風取出口が
形成されており、該冷風取出口17にはベントダクト1
1に合流する冷風バイパスダクト16が接続されてい
る。更に該ダクト16を開閉するために、バイパスドア
が冷風取出口17に開閉自在に設けられており、車室内
のフレッシュエアベントレバー(不図示)を操作するこ
とにより冷風取出口17を開閉するが、この冷風取出口
17から流入した空気は、冷風バイパスダクト16の下
流側端部に設けられた冷風吹出口18を通って、ベント
ダクト11に流下する。またベントダクト11には、図
4に示すように、冷風流出口18に接続される冷風通路
19が形成されており、冷風流出口18から流下した冷
風はこの冷風通路19を介してセンタベントダクト12
に流入するようになっている。なお、バイパスドアは、
手動によって開閉自在に構成されている。そして、室内
を暖房するホットモード(フットモード、デフ/フット
モードおよびデフモードの総称)の空調を行っている場
合、乗員の頭部にモヤモヤ感が生じたときには、手動に
よりバイパスドアを開くと、クーラユニットからの冷風
は冷風取出口17→冷風バイパスダクト16→冷風吹出
口18→冷風通路19→センタベントダクト12を通っ
て左右のセンタベントダクト12a,b に流下した後に、
各センタベントグリル14a,b から乗員の上半身に向け
て吹出され、乗員が感じたモヤモヤ感は解消されること
になる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
トリビュータに冷風バイパスが形成されたヒータユニッ
トを備えた従来の自動車用空気調和装置にあっては、図
4に示すように、冷風吹出口18がセンタベントダクト
12の左側にのみ位置するため空調性能上の不都合を生
じる虞れがある。すなわち、車室内を冷房するクールモ
ード(ベントモード、バイレベルモードを総称する)の
空調を行っている場合、冷風吹出口18から流下した冷
風が、センタベント吹出口9a から吹き出された温調空
気と殆ど混合することなくセンタベントダクト12の側
壁に沿って流れ、多量に運転席側センタベントダクト1
2a に流れ込み、助手席側センタベントダクト12b に
導かれる空気と温度差が大きくなる虞れがある。したが
って、従来のベントダクト11は、センタベントダクト
12内の冷風通路19の下流側端部の近傍に、該冷風吹
出口18から流出した冷風を一旦ベント吹出口9a 側に
偏向させる偏向リブ20を形成していた。ところが、こ
のような偏向リブ20を設けることにより左右のセンタ
ベントグリル14a,b から吹き出される空気の温度差は
小さくなるが、ホットモード時には図4にその冷風の流
れの状態を示したように、冷風吹出口18から流下する
空気は偏向リブ20に導かれて運転席側センタベントダ
クト12a に流れる傾向が強く、助手席側センタベント
ダクト12b に流れ難くなるという欠点があった。ま
た、この問題点を解消するために、同図に二点鎖線で示
すように偏向リブ20をセンタベントダクト12の分岐
部分近傍まで伸延させると、該ダクト12内の通気抵抗
が増大するばかりでなく、クールモード時の混合性も低
下してしまうことになる。
【0004】本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、ホットモード時には車両の左右に
おいてほぼ均等量の冷風を供給し得ると共に、クールモ
ード時においては混合性が良好な調和空気を供給するこ
とができる自動車用空気調和装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、クーラユニットからの空気を加熱するヒー
タユニットに当該ヒータユニットからの空気が流下する
ディストリビュータを接続し、このディストリビュータ
に少なくともベント吹出口を形成すると共に、このベン
ト吹出口から流下した空気を室内に導くためのベントダ
クトを前記ディストリビュータに取り付け、このベント
ダクトの下流を分岐させて室内の左右に前記空気をそれ
ぞれ案内し、一方、前記クーラユニットからの空気の一
部あるいは前記ヒータユニットで未加熱の空気の一部を
前記ベントダクトに導く冷風バイパスダクトを設けてな
る自動車用空気調和装置において、前記ベントダクト内
の前記ベント吹出口の上流側に近接して、前記冷風バイ
パスダクトを流下した冷風を前記ベントダクトの伸延方
向と幅方向とに分流する偏向リブを設けたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】このように構成した本考案の自動車用空気調和
装置にあっては、ホットモードにおいて乗員の上半身に
冷風を供給したい場合、冷風バイパスダクトを介してデ
ィストリビュータの上部に導かれた冷風は、冷風吹出口
からベントダクト内に流出するが、この冷風は偏向リブ
に衝突して当該ダクトの伸延方向と幅方向とに分流され
た後、ベントダクトの左右の側壁に沿って流下する。こ
れにより、室内の左右のベントグリルから乗員の上半身
に対してほぼ均等量の冷風が吹出される。一方、クール
モードにおいて乗員の上半身に温調空気と冷風とを混合
した調和空気を供給したい場合には、冷風吹出口からベ
ントダクト内に導かれた冷風は、偏向リブによって分流
されベントダクトの左右の側壁に沿って流下するので、
当該ダクト内の左右においてベント吹出口から吹き出し
た温調空気と好適に衝突する。したがって、温調空気と
冷風との混合性が高められ、室内の左右のベントグリル
から乗員の上半身に対して混合性の良好な調和空気が吹
出される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1および図2は本考案の一実施例に係
るベントダクトを示す横断面図であって、図1はホット
モードであってバイパスドアを開放した場合、図2はク
ールモードであってバイパスドアを開放した場合をそれ
ぞれ示している。なお、第3,4図に示した部材と共通
する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略す
る。
【0008】本実施例に係る自動車用空気調和装置は、
図3に示す従来と同様に、ヒータユニット1のユニット
ケースに、クーラユニットからの冷風が通過する空気流
入口2と、前記冷風の一部を取り出す冷風取出口17
と、ミックス室6内の空気をディストリビュータ5に流
下させる空気流出口7とが形成されている。この空気流
出口7に接続されるディストリビュータ8は、その上部
に、ベント吹出口9、デフ吹出口10が形成され、下部
にはフット吹出口が形成されている(不図示)。なお、
本実施例のベント吹出口9にあっては、センタベント吹
出口9a と左右のサイドベント吹出口9b,c とが別々に
形成されているが、ある一つの吹出口を共用するように
しても良い。
【0009】また、ディストリビュータ8の上部には冷
風吹出口18が開設されており、この冷風吹出口18と
冷風取出口17とは、ディストリビュータ8の上流側側
壁(図3において左側壁)に区画形成された冷風バイパ
スダクト16を介して連通されている。さらに、冷風バ
イパスダクト16にはバイパスドアが開閉自在に設けら
れている(不図示)。前記ベント吹出口9に接続される
ベントダクト11のうちセンタベントダクト12は、図
1に示すように、センタベント吹出口9a に接続されて
おり、また冷風通路19を介して冷風吹出口18に連通
されている。このセンタベントダクト12は、同図中下
方に伸延するように形成され、また、下流は左右に分岐
されて運転席側センタベントダクト12a と助手席側セ
ンタベントダクト12b とが形成されている。これによ
り、センタベントダクト12に流下した空気は、運転席
側およびセンタベントダクト12a,b を通って、各セン
タベントグリル14a,b から車室内中央に吹出されるよ
うになっている。
【0010】本実施例のセンタベントダクト12内に
は、センタベント吹出口9a の上流側であって、かつ、
冷風通路19の下流側端部に近接した位置に偏向リブ2
1を形成している。この偏向リブ21は、全体的に断面
L字状であり、ほぼ同一形状の2つのリブ片21a,b を
有している。一方のリブ片21a は、センタベントダク
ト12の一側壁に沿って該ダクト12の幅方向に伸延す
るように配置され、他方のリブ片21b は、センタベン
トダクトの左側壁に沿って該ダクト12の長手方向に伸
延するように配置されている。すなわち、一方のリブ片
21a は、センタベントダクト12の右側壁に冷風の一
部を衝突させる幅方向偏向リブ片を構成すると共に、他
方のリブ片21b は、残りの冷風を右側壁に衝突させる
長手方向偏向リブ片を構成している。また、偏向リブ2
1は、ベントダクト11に一体成形され、容易に製造す
ることができるようになっている。
【0011】このような幅方向偏向リブ片21a と長手
方向偏向リブ片21b との配置関係は、冷風吹出口18
からの冷風とセンタベント吹出口9a からの調和空気と
が混合する場合、その混合性がセンタベントダクト12
の左右方向においてほぼ満足し得る範囲内において、ク
ールモードの場合に左右ほぼ均等量の冷風がベントダク
ト12内を流下するように構成することが好ましく、し
たがって、本実施例のように形状に限定されることな
く、例えば断面V字状のリブであっても良く、また各リ
ブ片の表面を弧状等に湾曲させることもできる。要する
に、本考案の偏向リブ21は、図1の実施例にて説明す
れば、冷風通路19を流下した冷風が衝突してその風向
きを変更させる働きをするものであり、当該偏向された
冷風が、センタベント吹出口9a を介してベントダクト
12の左右側壁に沿って流下し、左右のセンタベントダ
クト12a,b に均等に分岐するような好適な位置や形状
に形成されていれば良い。したがって、本考案は、本実
施例に示すような位置や形状に限定されることなく、ベ
ントダクトの形状等の特質によって種々選択することが
可能である。
【0012】一方、センタベントダクト12の左右に位
置するサイドベントダクト13a,bは、同図中、左右に
伸延するように形成されており、上流はサイドベント吹
出口9b,c に接続され、一方、下流は左右のサイドベン
トグリル15a,b が設けられている。前記デフ吹出口1
0には、図示しないデフダクトが取り付けられ、デフ吹
出口10からの空気をウィンドの内面に向けて吹き出す
ことにより、ウィンドの曇りが除去される。前記フット
吹出口からは、直接あるいはフットダクトを介して、暖
風等が乗員の足元にむけて吹出されるようになってい
る。そして、前記各ベント吹出口9、デフ吹出口10お
よびフット吹出口に開閉自在に取付けたベントドア、デ
フドアおよびフットドア(何れも図示せず)を選択的に
開閉することにより、デイストリビュータからの配風制
御が行われる。なお、ベントドアは、センタベント吹出
口9a とサイドベント吹出口9b,c とを一緒にあるいは
別々に開閉するように形成しても良いが、ホットモード
あるいはクールモードの何れのモードにおいてもサイド
ベント吹出口から調和空気を吹出し得るように構成する
ことが好ましい。また、前述したバイパスドアは、手動
あるいは自動何れの制御でも良い。
【0013】次に、本実施例の作用を説明する。インテ
ークユニットから取入れた空気をヒータユニットにて所
望の温度に調和しホットモードにて室内に供給する場
合、ベントドアはベント吹出口9を閉塞する位置に回動
すると共にフットドアはフット吹出口を開放する位置に
回動する。このとき、ミックス室6の調和空気は空気流
出口7を介してディストリビュータ8内に流下しフット
吹出口に至るが、乗員が手動操作などによりバイパスド
アを開くと、クーラユニットからの冷風が冷風バイパス
ダクト16を通過して冷風吹出口18から冷風通路19
に流れ込み、該通路19に沿ってセンタベントダクト1
2内に流下し、更にこの冷風は図1にその流れ状態を示
したように、偏向リブ21によってその風向きが偏向さ
れ、冷風の一部は幅方向偏向リブ片21a に沿って流れ
該ダクト12の右側壁に衝突した後、該側壁に沿って当
該ダクト12の伸延方向、つまり、下方に向かって流
れ、一方、残りの冷風は長手方向偏向リブ片21b に沿
って流れセンタベントダクト12内の左側壁に衝突した
後、該側壁に沿って流下する。そして、この冷風は、運
転席側センタベントダクト12と助手席側センタベント
ダクト12とに均等に分岐し、したがって、車室内のセ
ンタベントグリル14a と助手席側センタベントグリル
14b からは、左右均一量の冷風が乗員に供給されるこ
とになる。なお、このとき、センタベントダクト12の
右側壁に衝突した一部の冷風のうち極少量は左側壁に向
かって跳ね返るが、このリターン風は流れ難い傾向にあ
る左側壁へ沿って流れる残りの冷風に合流し、より均等
量の冷風がセンタベントダクト12の左右を流れるよう
にしている。また、各サイドべント吹出口9a,b からは
温調空気の一部が流出し、サイドベントダクト13a,b
を介して各サイドベントグリル15a,b から車室内側方
に向けて吹出される(同図において白抜き矢印)。
【0014】一方、インテークユニットから取入れた空
気をクーラユニットにて冷却した後にヒータユニットに
て所望の温度に調和しクーラモードにて室内に供給する
場合には、ベントドアはベント吹出口9を開放する位置
に回動すると共にフットドアはフット吹出口を閉塞する
位置に回動する。このとき、ミックス室6の調和空気は
空気流出口7を介してディストリビュータ8内に流下し
ベント吹出口9に至るが、乗員が手動操作などによりバ
イパスドアを開くと、図2に黒塗り矢印でその流れ状態
を示すように、クーラユニットからの冷風は、冷風バイ
パスダクト16→冷風吹出口18→冷風通路19を通っ
てセンタベントダクト12内に流下した後、偏向リブ2
1によって分岐され、センタベントダクト12の左右を
下方に向かって流れることになる。そして、この冷風
は、センタベントダクト12のセンタベント吹出口9a
の下流、つまり、該ダクト12の分岐部分近傍におい
て、センタベント吹出口9a から流出した温調空気の一
部(同図において白抜き矢印)と好適に衝突して混合す
る。これにより、車室内の運転席側および助手席側セン
タベントグリル14a,b からは混合性の良好な調和空気
が乗員に供給されることになる。なお、このとき、残り
の温調空気は、サイドベント吹出口9b,c から流出し、
サイドベントダクト13a,b からサイドベントグリル15
a,b に至り、車室内側方に向けて吹出される(同図にお
いて白抜き矢印)。
【0015】したがって、本実施例の自動車用空気調和
装置によれば、ホットモード時のベントダクト内の空気
の流通抵抗を増加することなく、ベントモード時の混合
性が向上する。しかも、従来のようにベントダクト内に
長尺な偏向リブを設ける必要もない。なお、本実施例に
あっては、冷風バイパスダクトをセンタベントダクトに
のみ接続した自動車用空気調和装置について説明した
が、本考案はこれに何等限定されることはなく、要する
に、ベントダクトに冷風バイパスを接続する自動車用空
気調和装置であれば良く、例えば、サイドベントダクト
にのみあるいは両方、また両ダクトの上流に形成した共
通のベントダクトに冷風バイパスダクトを接続するもの
であっても良い。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように本考案の自動車用空気
調和装置によれば、ホットモード時には車両の左右にお
いてほぼ均等量の冷風を供給し得ると共に、クールモー
ド時においては混合性が良好な調和空気を供給すること
ができる。したがって、ホットモート時の配風性能を損
なうことなく、クールモード時の混合性の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本考案の一実施例に係るベントダクトを示す
横断面図であって、ホットモード時のバイパスドアを開
放した場合を示している。
【図2】は同実施例の横断面図であって、クールモード
時のバイパスドアを開放した場合を示している。
【図3】は従来の自動車用空気調和装置のヒータユニッ
トの平面図である。
【図4】は従来のベントダクトの横断面図である。
【符号の説明】
1…ヒータユニット、 8…ディストリビ
ュータ、9…ベント吹出口、 9a …セン
タベント吹出口、9b,c …サイドベント吹出口、
11…ベントダクト、12…センタベントダクト、
13…サイドベントダクト、16…冷風バイパスダク
ト、 21…偏向リブ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クーラユニットからの空気を加熱するヒー
    タユニット(1) に当該ヒータユニット(1) からの空気が
    流下するディストリビュータ(8) を接続し、このディス
    トリビュータ(8) に少なくともベント吹出口(9) を形成
    すると共に、このベント吹出口(9) から流下した空気を
    室内に導くためのベントダクト(11)を前記ディストリビ
    ュータ(8) に取り付け、このベントダクト(11)の下流を
    分岐させて室内の左右に前記空気をそれぞれ案内し、一
    方、前記クーラユニットからの空気の一部あるいは前記
    ヒータユニット(1) で未加熱の空気の一部を前記ベント
    ダクト(11)に導く冷風バイパスダクト(16)を設けてなる
    自動車用空気調和装置において、前記ベントダクト(11)
    内の前記ベント吹出口(9) の上流側に近接して、前記冷
    風バイパスダクト(16)を流下した冷風を前記ベントダク
    ト(11)の伸延方向と幅方向とに分流する偏向リブ(21)を
    設けたことを特徴とする自動車用空気調和装置。
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