JP2516051B2 - 感光性印刷版 - Google Patents
感光性印刷版Info
- Publication number
- JP2516051B2 JP2516051B2 JP63162850A JP16285088A JP2516051B2 JP 2516051 B2 JP2516051 B2 JP 2516051B2 JP 63162850 A JP63162850 A JP 63162850A JP 16285088 A JP16285088 A JP 16285088A JP 2516051 B2 JP2516051 B2 JP 2516051B2
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- JP
- Japan
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- photosensitive
- printing plate
- ether
- layer
- resin
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光性印刷版に関するものである。更に詳し
くは、真空密着時間短縮のため感光層上に設けられたマ
ット層が、圧力やこすり等によって脱落しにくい感光性
印刷版に関するものである。
くは、真空密着時間短縮のため感光層上に設けられたマ
ット層が、圧力やこすり等によって脱落しにくい感光性
印刷版に関するものである。
従来感光性印刷版に原画を通して露光を与える場合、
感光性印刷版の感光層の表面に原画を完全に密着させる
ため、ゴムシートと圧着ガラスの間に感光性印刷版及
び、原画を重ねて配置し、ゴムシートと圧着ガラスとの
間を真空にして密着させる方法が用いられていた。
感光性印刷版の感光層の表面に原画を完全に密着させる
ため、ゴムシートと圧着ガラスの間に感光性印刷版及
び、原画を重ねて配置し、ゴムシートと圧着ガラスとの
間を真空にして密着させる方法が用いられていた。
この真空にして密着させる時間を短縮させる為に、例
えば特開昭51-96604号公報に記載されているような方法
により、感光層上に塗布部分と非塗布部分とからなる微
小パターンを設けた感光性印刷版が知られている。
えば特開昭51-96604号公報に記載されているような方法
により、感光層上に塗布部分と非塗布部分とからなる微
小パターンを設けた感光性印刷版が知られている。
しかしながら支持体の両面に感光層が設けられた両面
タイプの感光性印刷版の両方の感光層表面に、上記の如
き方法で微小パターンを設けようとすると、先ず一方の
面に微小パターンを塗布し、乾燥してから、他方の面に
微小パターンを塗布して乾燥しなければならず、装置的
にはかなり大がかりのものとなってしまう欠点があっ
た。しかも、上記の方法で設けられた微小パターンの塗
布部分は所望のサイズに裁断されるまでの工程で搬送用
ローラーで擦られる為に剥れたり、潰れたりすることが
しばしばあった。
タイプの感光性印刷版の両方の感光層表面に、上記の如
き方法で微小パターンを設けようとすると、先ず一方の
面に微小パターンを塗布し、乾燥してから、他方の面に
微小パターンを塗布して乾燥しなければならず、装置的
にはかなり大がかりのものとなってしまう欠点があっ
た。しかも、上記の方法で設けられた微小パターンの塗
布部分は所望のサイズに裁断されるまでの工程で搬送用
ローラーで擦られる為に剥れたり、潰れたりすることが
しばしばあった。
特開昭51-98505号公報には、真空密着性を改善するた
めの塗布層がフィルム原画を汚すことを解決するため、
離型性を有するワックス状又は微粉末樹脂を低沸点有機
溶媒に分散してエアースプレーで塗布する方法が示され
ている。しかしながら、この塗布層は感光性印刷版の表
面への接着力が弱い為に脱落し易く、やはり前記のよう
な問題点があった。しかも全面的に有機溶剤を使用する
ことは製造時の安全上好ましくない。更に、特開昭55-1
2974号公報には固体粉末をパウダリングして熱によって
感光性印刷版の上に固着する方法が開示されているが、
両面タイプの感光性印刷版の場合は熱融着後、冷却され
るまでにローラ搬送されるとき、片面側のマット層がつ
ぶれてしまうという問題があり、一方ローラを使用しな
いで搬送することは、取扱上困難である。また粉末を作
るために、樹脂を粉砕分級しなければならずコスト高と
なる欠点もあった。
めの塗布層がフィルム原画を汚すことを解決するため、
離型性を有するワックス状又は微粉末樹脂を低沸点有機
溶媒に分散してエアースプレーで塗布する方法が示され
ている。しかしながら、この塗布層は感光性印刷版の表
面への接着力が弱い為に脱落し易く、やはり前記のよう
な問題点があった。しかも全面的に有機溶剤を使用する
ことは製造時の安全上好ましくない。更に、特開昭55-1
2974号公報には固体粉末をパウダリングして熱によって
感光性印刷版の上に固着する方法が開示されているが、
両面タイプの感光性印刷版の場合は熱融着後、冷却され
るまでにローラ搬送されるとき、片面側のマット層がつ
ぶれてしまうという問題があり、一方ローラを使用しな
いで搬送することは、取扱上困難である。また粉末を作
るために、樹脂を粉砕分級しなければならずコスト高と
なる欠点もあった。
そこで特開昭57-34558号公報には、支持体上に感光層
を有する感光性印刷版の表面に、樹脂を溶解または分散
させた水性液をスプレーし、乾燥してなる感光性印刷版
が提案されている。この方法によれば、確かに簡易な製
造設備で両面タイプの感光性印刷版にもマット層を設け
ることができ、かつ塗布されたマット層は圧力やこすり
に対して強くなっているが、支持体をコイルのままウェ
ッブの状態で感光層、マット層を塗布し巻き取った場
合、巻き取りの張力のため特にコイルの巻き芯近くでマ
ット層がその上に巻かれている支持体の裏面へ転写して
しまったり、所定のサイズに裁断したプレートを合紙を
重ねず1000枚程度重ねて荷くずれしないよう上から圧力
をかけてユーザーに供給しようとした場合にやはりマッ
ト層がその上に重ねられているプレートの支持体の裏面
へ転写してしまったりするという欠点があった。
を有する感光性印刷版の表面に、樹脂を溶解または分散
させた水性液をスプレーし、乾燥してなる感光性印刷版
が提案されている。この方法によれば、確かに簡易な製
造設備で両面タイプの感光性印刷版にもマット層を設け
ることができ、かつ塗布されたマット層は圧力やこすり
に対して強くなっているが、支持体をコイルのままウェ
ッブの状態で感光層、マット層を塗布し巻き取った場
合、巻き取りの張力のため特にコイルの巻き芯近くでマ
ット層がその上に巻かれている支持体の裏面へ転写して
しまったり、所定のサイズに裁断したプレートを合紙を
重ねず1000枚程度重ねて荷くずれしないよう上から圧力
をかけてユーザーに供給しようとした場合にやはりマッ
ト層がその上に重ねられているプレートの支持体の裏面
へ転写してしまったりするという欠点があった。
更に、特開昭59-219751号公報では、感光層との付着
力を高めるために、マット液に沸点130℃以上の溶剤を
5重量%以上含有させる方法が提案されているが、この
ように多量の高沸点溶剤を含有させると、高沸点溶剤が
完全に乾燥せずマット層内に残留するため、マット層が
可塑化されて柔らかくなるので、圧力に対してつぶれ易
くなり真空密着時間が長くなる。また、多量の溶剤を含
有した水性液にすると、マット液の引火点が低くなり、
製造設備のコストが上がるという問題も生じる。
力を高めるために、マット液に沸点130℃以上の溶剤を
5重量%以上含有させる方法が提案されているが、この
ように多量の高沸点溶剤を含有させると、高沸点溶剤が
完全に乾燥せずマット層内に残留するため、マット層が
可塑化されて柔らかくなるので、圧力に対してつぶれ易
くなり真空密着時間が長くなる。また、多量の溶剤を含
有した水性液にすると、マット液の引火点が低くなり、
製造設備のコストが上がるという問題も生じる。
本発明の目的は、圧力やこすりに対して抵抗性があ
り、真空密着時間が短い感光性印刷版を提供することで
ある。本発明の他の目的は、安全な方法で、かつ簡単な
製造装置で製造することが可能な、真空密着時間の短い
感光性印刷版を提供することである。
り、真空密着時間が短い感光性印刷版を提供することで
ある。本発明の他の目的は、安全な方法で、かつ簡単な
製造装置で製造することが可能な、真空密着時間の短い
感光性印刷版を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明者は種々検討の結果、スプレーされる水性マッ
ト液に特定の有機溶剤を少量添加することにより、上記
目的が達成されることを見出し本発明を完成するに至っ
た。すなわち本発明は、支持体上に感光層を有する感光
性印刷版の表面に、樹脂を溶解または分散させた水性液
をスプレーし、乾燥してなる感光性印刷版において、該
水性液が該感光層を溶解、もしくは膨潤可能な有機溶剤
を含有し、かつその含有量が5重量%未満であることを
特徴とする感光性印刷版である。
ト液に特定の有機溶剤を少量添加することにより、上記
目的が達成されることを見出し本発明を完成するに至っ
た。すなわち本発明は、支持体上に感光層を有する感光
性印刷版の表面に、樹脂を溶解または分散させた水性液
をスプレーし、乾燥してなる感光性印刷版において、該
水性液が該感光層を溶解、もしくは膨潤可能な有機溶剤
を含有し、かつその含有量が5重量%未満であることを
特徴とする感光性印刷版である。
上記水性液に溶解または分散される樹脂としては、特
開昭57-34558号公報に記載されているようなアクリル樹
脂、特開昭57-58152号公報に記載されているようなアク
リル樹脂、特開昭58-182636号公報に記載されているよ
うなスルホン酸基を有するモノマー単位を少なくとも1
種含む共重合等が好ましいが、この他にもポリビニルア
ルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン等の
ビニル系ポリマーを用いることもできる。
開昭57-34558号公報に記載されているようなアクリル樹
脂、特開昭57-58152号公報に記載されているようなアク
リル樹脂、特開昭58-182636号公報に記載されているよ
うなスルホン酸基を有するモノマー単位を少なくとも1
種含む共重合等が好ましいが、この他にもポリビニルア
ルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン等の
ビニル系ポリマーを用いることもできる。
上述したごとき樹脂は5重量%未満、好ましくは0.01
〜5%未満、より好ましくは0.05〜5%未満、特に好ま
しくは0.1〜5%未満の有機溶剤を含んだ水性液として
塗布液とされる。該塗布液の性状は樹脂の種類と有機溶
剤の組み合わせにより種々に変化するので特定し得ない
が、水溶液、水性分散液、水性懸濁液、水性乳化液など
あらゆる形態の水性液をとりうる。この塗布液中には、
前記の樹脂のほかに、特公昭55-30619号公報に記載され
ているような感光性印刷版の感光層の活性光線領域に光
学的吸収をもつ光吸収剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、
あるいはジアゾ化合物、エチレン系不飽和化合物;さら
に二酸化珪素、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、ガラス、アルミナ、合成樹脂など各種の微粉末;た
とえばりん酸、亜りん酸、蓚酸などのごときpH調節剤;
たとえば硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネ
シウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどのごとき
塗布後の共重合物の析出を促進するための中性塩、など
種々の目的のための添加剤を適宜、又適量を加えること
ができる。
〜5%未満、より好ましくは0.05〜5%未満、特に好ま
しくは0.1〜5%未満の有機溶剤を含んだ水性液として
塗布液とされる。該塗布液の性状は樹脂の種類と有機溶
剤の組み合わせにより種々に変化するので特定し得ない
が、水溶液、水性分散液、水性懸濁液、水性乳化液など
あらゆる形態の水性液をとりうる。この塗布液中には、
前記の樹脂のほかに、特公昭55-30619号公報に記載され
ているような感光性印刷版の感光層の活性光線領域に光
学的吸収をもつ光吸収剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、
あるいはジアゾ化合物、エチレン系不飽和化合物;さら
に二酸化珪素、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、ガラス、アルミナ、合成樹脂など各種の微粉末;た
とえばりん酸、亜りん酸、蓚酸などのごときpH調節剤;
たとえば硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネ
シウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどのごとき
塗布後の共重合物の析出を促進するための中性塩、など
種々の目的のための添加剤を適宜、又適量を加えること
ができる。
上記水性液に5重量%未満、好ましくは0.01〜5%未
満、より好ましくは0.05〜5%未満、特に好ましくは0.
1〜5%未満含有させる有機溶剤は、マット層を設ける
感光層を溶解もしくは膨潤可能なものならば特に制限は
ない。感光層を溶解もしくは膨潤可能か否かは、該感光
層上に有機溶剤を約0.5ml滴下し、1分間室温にで静置
して、これを水洗、乾燥した後に該感光層上を肉眼で観
察することにより、染料の色ぬけや感光層皮膜のはく離
等の外観上の変化の有無によって容易に判定できる。こ
のような有機溶剤としては一般的に言えば、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
イソ−プロピルアルコール、第二ブチルアルコール、ア
セトン、メチルエチルケトン、ベンゼン、シクロヘキサ
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソ−プロピル、ギ
酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸イソブチル、プロピオン
酸メチル、プロピオン酸エチル、クロロホルム、四塩化
炭素、メチレンジクロライド、エチレンジクロライド、
1,1,1−トリクロロエタン、イソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、エチレングリ
コールジメチルエーテル、n−ブチルアルコール、イソ
−ブチルアルコール、メチルn−プロピルケトン、メチ
ルn−ブチルケトン、メチルイソ−ブチルケトン、ジエ
チルケトン、トルエン、m−シキレン、p−キシレン、
酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソ−ブチ
ル、酢酸第二ブチル、ギ酸n−ブチル、ギ酸アミル、酪
酸メチル、酪酸エチル、モノクロルベンゼン、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、メチ
ル−n−アミルケトン、メチルn−ヘキシルケトン、エ
チルn−ブチルケトン、ジn−プロピルケトン、ジイソ
−ブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノ
ン、メチルシクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、
アセトニルアセトン、o−キシレン、酢酸n−アミル、
酢酸イソ−アミル、酢酸メチルイソ−アミル、酢酸メト
キシブチル、酢酸第二ヘキシル、酢酸2−エチルブチ
ル、酢酸シクロヘキシル、アセト酢酸メチル、アセト酢
酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸n−ブチル、
酪酸イソアミル、n−ブチルエーテル、2−エトキシテ
トラヒドロピラン、エチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、エチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、エチレングリモールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールモノイソ−ブチルエーテル、エチレング
リコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテルアセテート、エチレングリコールイソアミ
ルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリ
コールジアセテート、メトキシメトキシエタノール、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレ
ングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコール
メチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチ
ルエーテル、ヘキシレングリコール、3−メトキシ−3
−メトキシブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、γ−バレ
ロラクトン、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレング
リコール酪酸モノエステル、エチレングリコールプロピ
オン酸ジエステル、エチレングリコール酪酸ジエステ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノイゾブチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレング
リコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
アセテート、ジエチレングリコールジアセテート、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメ
チルエーテル、トリグリコールジクロリド、1−ブトキ
シエトキシプロパノール、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル
エーテルなどを挙げることができるが、適用する感光層
の種類に応じて適宜選択すればよい。また、これらはそ
の合計量が5重量%以上とならない範囲であれば2種以
上を併用することもできる。
満、より好ましくは0.05〜5%未満、特に好ましくは0.
1〜5%未満含有させる有機溶剤は、マット層を設ける
感光層を溶解もしくは膨潤可能なものならば特に制限は
ない。感光層を溶解もしくは膨潤可能か否かは、該感光
層上に有機溶剤を約0.5ml滴下し、1分間室温にで静置
して、これを水洗、乾燥した後に該感光層上を肉眼で観
察することにより、染料の色ぬけや感光層皮膜のはく離
等の外観上の変化の有無によって容易に判定できる。こ
のような有機溶剤としては一般的に言えば、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
イソ−プロピルアルコール、第二ブチルアルコール、ア
セトン、メチルエチルケトン、ベンゼン、シクロヘキサ
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソ−プロピル、ギ
酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸イソブチル、プロピオン
酸メチル、プロピオン酸エチル、クロロホルム、四塩化
炭素、メチレンジクロライド、エチレンジクロライド、
1,1,1−トリクロロエタン、イソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、エチレングリ
コールジメチルエーテル、n−ブチルアルコール、イソ
−ブチルアルコール、メチルn−プロピルケトン、メチ
ルn−ブチルケトン、メチルイソ−ブチルケトン、ジエ
チルケトン、トルエン、m−シキレン、p−キシレン、
酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソ−ブチ
ル、酢酸第二ブチル、ギ酸n−ブチル、ギ酸アミル、酪
酸メチル、酪酸エチル、モノクロルベンゼン、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、メチ
ル−n−アミルケトン、メチルn−ヘキシルケトン、エ
チルn−ブチルケトン、ジn−プロピルケトン、ジイソ
−ブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノ
ン、メチルシクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、
アセトニルアセトン、o−キシレン、酢酸n−アミル、
酢酸イソ−アミル、酢酸メチルイソ−アミル、酢酸メト
キシブチル、酢酸第二ヘキシル、酢酸2−エチルブチ
ル、酢酸シクロヘキシル、アセト酢酸メチル、アセト酢
酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸n−ブチル、
酪酸イソアミル、n−ブチルエーテル、2−エトキシテ
トラヒドロピラン、エチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、エチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、エチレングリモールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールモノイソ−ブチルエーテル、エチレング
リコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテルアセテート、エチレングリコールイソアミ
ルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリ
コールジアセテート、メトキシメトキシエタノール、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレ
ングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコール
メチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチ
ルエーテル、ヘキシレングリコール、3−メトキシ−3
−メトキシブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、γ−バレ
ロラクトン、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレング
リコール酪酸モノエステル、エチレングリコールプロピ
オン酸ジエステル、エチレングリコール酪酸ジエステ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノイゾブチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレング
リコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
アセテート、ジエチレングリコールジアセテート、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメ
チルエーテル、トリグリコールジクロリド、1−ブトキ
シエトキシプロパノール、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル
エーテルなどを挙げることができるが、適用する感光層
の種類に応じて適宜選択すればよい。また、これらはそ
の合計量が5重量%以上とならない範囲であれば2種以
上を併用することもできる。
本水性液の製造方法としては、先に樹脂溶液を調製し
た後に有機溶剤を添加しても、またそれらを同時に混合
してもよい。
た後に有機溶剤を添加しても、またそれらを同時に混合
してもよい。
感光層の表面へスプレーされる樹脂の水性液における
濃度は5〜30重量%の範囲が好ましい。
濃度は5〜30重量%の範囲が好ましい。
このような樹脂の水性液を感光層の表面へスプレーす
るには、エアースプレー法、エアーレススプレー法、静
電エアースプレー法、静電霧化静電塗装法などの公知の
方法を採用することができる。
るには、エアースプレー法、エアーレススプレー法、静
電エアースプレー法、静電霧化静電塗装法などの公知の
方法を採用することができる。
感光層の表面へスプレーされた樹脂の水性液は次いで
乾燥される。乾燥は通常室温〜約100℃で3〜60秒間行
なうが、例えば温風を吹きつける方法などにより行なう
こともできる。
乾燥される。乾燥は通常室温〜約100℃で3〜60秒間行
なうが、例えば温風を吹きつける方法などにより行なう
こともできる。
このようにして感光層の表面に付着される樹脂は、乾
燥後に高さが1〜20μ、大きさ(幅)が20〜200μ、量
は1〜1000個/mm2、好ましくは5〜500個/mm2の範囲で
あり、0.01〜0.5g/m2、好ましくは0.02〜0.4g/m2、最も
好ましくは0.04〜0.3g/m2の範囲である。
燥後に高さが1〜20μ、大きさ(幅)が20〜200μ、量
は1〜1000個/mm2、好ましくは5〜500個/mm2の範囲で
あり、0.01〜0.5g/m2、好ましくは0.02〜0.4g/m2、最も
好ましくは0.04〜0.3g/m2の範囲である。
この様な範囲にすることにより真空密着時間が短縮で
き、かつ、こすりや圧力に対しても安定となるのであ
る。
き、かつ、こすりや圧力に対しても安定となるのであ
る。
上記のようにして樹脂が付着される対象物である感光
性印刷版は、基本的には、支持体上に感光層が設けられ
たものであり、特に平版印刷版の作成に使用される感光
性平版印刷版の場合に、本発明による効果が著しく発揮
される。このような感光性平版印刷版の支持体は種々の
ものが知られており、その詳細は英国特許公開第203030
9A号明細書に記されている。また、感光層としても、ジ
アゾ樹脂からなるもの、o−キノンジアジド化合物から
なるもの、感光性アジド化合物からなるもの、光重合性
組成物よりなるもの、感光性樹脂よりなるものなどがあ
る。これらの詳細についても、上記の公開明細書に詳細
に説明されている。
性印刷版は、基本的には、支持体上に感光層が設けられ
たものであり、特に平版印刷版の作成に使用される感光
性平版印刷版の場合に、本発明による効果が著しく発揮
される。このような感光性平版印刷版の支持体は種々の
ものが知られており、その詳細は英国特許公開第203030
9A号明細書に記されている。また、感光層としても、ジ
アゾ樹脂からなるもの、o−キノンジアジド化合物から
なるもの、感光性アジド化合物からなるもの、光重合性
組成物よりなるもの、感光性樹脂よりなるものなどがあ
る。これらの詳細についても、上記の公開明細書に詳細
に説明されている。
また、感光層がジアゾ樹脂と高分子バインダーを含有
する場合感光性ジアゾ樹脂は、芳香族ジアゾニウム塩と
活性カルボニル基含有化合物、例えばホルムアルデヒド
との縮合物で代表されるジアゾ樹脂である。特に、有機
溶媒可溶性ジアゾ樹脂が好適に用いられる。
する場合感光性ジアゾ樹脂は、芳香族ジアゾニウム塩と
活性カルボニル基含有化合物、例えばホルムアルデヒド
との縮合物で代表されるジアゾ樹脂である。特に、有機
溶媒可溶性ジアゾ樹脂が好適に用いられる。
上記ジアゾ樹脂としては、例えば、p−ジアゾジフェ
ニルアミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒド
との縮合物とヘキサフルオロ燐酸塩またはテトラフルオ
ロ硼酸塩との反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹
脂無機塩や、特公昭47-1167号公報に記載されているよ
うな前記縮合物とスルホン酸塩類、例えばP−トルエン
スルホン酸またはその塩、プロピルナフタレンスルホン
酸またはその塩、ブチルナフタレンスルホン酸またはそ
の塩、ドデシルベンゼンスルホン酸またはその塩、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホ
ン酸またはその塩、ジオクチルナフタレンスルホン酸ま
たはその塩、あるいはこれらの混合物との反応生成物で
ある有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂有機塩が挙げられる。
ニルアミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒド
との縮合物とヘキサフルオロ燐酸塩またはテトラフルオ
ロ硼酸塩との反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹
脂無機塩や、特公昭47-1167号公報に記載されているよ
うな前記縮合物とスルホン酸塩類、例えばP−トルエン
スルホン酸またはその塩、プロピルナフタレンスルホン
酸またはその塩、ブチルナフタレンスルホン酸またはそ
の塩、ドデシルベンゼンスルホン酸またはその塩、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホ
ン酸またはその塩、ジオクチルナフタレンスルホン酸ま
たはその塩、あるいはこれらの混合物との反応生成物で
ある有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂有機塩が挙げられる。
また特開昭58-27141号公報に示されているような3−
メトキシ−4−ジアゾ−ジフェニルアミンを4,4′−ビ
ス−メトキシ−メチル−ジフェニルエーテルで縮合させ
メシチレンスルホン酸塩としたものなども適当である。
メトキシ−4−ジアゾ−ジフェニルアミンを4,4′−ビ
ス−メトキシ−メチル−ジフェニルエーテルで縮合させ
メシチレンスルホン酸塩としたものなども適当である。
この場合高分子バインダーとしてはアルカミ水溶液系
現像液に溶解または膨潤することができかつ前記の感光
性ジアゾ樹脂によって光硬化するものが好ましい。
現像液に溶解または膨潤することができかつ前記の感光
性ジアゾ樹脂によって光硬化するものが好ましい。
特に好適な有機高分子バインダーとしてはアクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸またはマレイン酸を必須
成分として含む共重合体、例えば特公昭52−7364号公報
に記載されている様な2−ヒドロキシエチルアクリレー
トまたは2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、アク
リロニトリルまたはメタクリロニトリル、アクリル酸ま
たはメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能な
モノマーとの多元共重合体、特開昭53-120903号公報に
記載されている様な末端がヒドロキシ基であり、かつジ
カルボン酸エステル残基を含む基でエステル化されたア
クリル酸またはメタクリル酸、アクリル酸、またはメタ
クリル酸および必要に応じて他の共重合可能なモノマー
との多元共重合体、特公昭57-43890号公報に記載されて
いる様な芳香族性水酸基を末端に有する単量体(例えば
N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミドな
ど)、アクリル酸またはメタクリル酸および必要に応じ
て他の共重合可能なモノマーとの多元共重合体、特開昭
56-4144号公報に記載されている様なアルキルアクリレ
ート、アクリロニトリルまたはメタクリロニトリル及び
不飽和カルボン酸よりなる多元共重合体、特開昭61-267
042号、同61-128123号、同62-58242号に記載されている
ような変性ポリビニルアセタール樹脂、特開昭62-12345
2号、同62-123453号、特願昭62-121666号に記載されて
いるようなポリウレタン樹脂などを挙げることができ
る。
酸、メタクリル酸、クロトン酸またはマレイン酸を必須
成分として含む共重合体、例えば特公昭52−7364号公報
に記載されている様な2−ヒドロキシエチルアクリレー
トまたは2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、アク
リロニトリルまたはメタクリロニトリル、アクリル酸ま
たはメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能な
モノマーとの多元共重合体、特開昭53-120903号公報に
記載されている様な末端がヒドロキシ基であり、かつジ
カルボン酸エステル残基を含む基でエステル化されたア
クリル酸またはメタクリル酸、アクリル酸、またはメタ
クリル酸および必要に応じて他の共重合可能なモノマー
との多元共重合体、特公昭57-43890号公報に記載されて
いる様な芳香族性水酸基を末端に有する単量体(例えば
N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミドな
ど)、アクリル酸またはメタクリル酸および必要に応じ
て他の共重合可能なモノマーとの多元共重合体、特開昭
56-4144号公報に記載されている様なアルキルアクリレ
ート、アクリロニトリルまたはメタクリロニトリル及び
不飽和カルボン酸よりなる多元共重合体、特開昭61-267
042号、同61-128123号、同62-58242号に記載されている
ような変性ポリビニルアセタール樹脂、特開昭62-12345
2号、同62-123453号、特願昭62-121666号に記載されて
いるようなポリウレタン樹脂などを挙げることができ
る。
またこの他酸性ポリビニルアルコール誘導体や酸性セ
ルロース誘導体も有用である。またポリビニルアセター
ルをアルカリ可溶化した英国特許第1370316号記載の高
分子化合物も有用である。
ルロース誘導体も有用である。またポリビニルアセター
ルをアルカリ可溶化した英国特許第1370316号記載の高
分子化合物も有用である。
感光層の厚さは片面の乾燥重量で一般に0.1〜7g/m2、
好ましくは0.5〜3g/m2である。
好ましくは0.5〜3g/m2である。
本発明の構成を採用することにより、圧力やこすりに
対して抵抗性があり、真空密着時間が短かい感光性印刷
版を得ることができる。また製造工程においても、安全
で簡易な装置で塗布を行うことができる。
対して抵抗性があり、真空密着時間が短かい感光性印刷
版を得ることができる。また製造工程においても、安全
で簡易な装置で塗布を行うことができる。
以下本発明の実施例を具体的に示すが本発明はこれら
に限定されるものではない。
に限定されるものではない。
実施例1、2及び比較例1〜4 厚さ0.3mmのアルミニウム板(JIS A1050材)をナイロ
ンブラシと400メッシュのパミストンの水性懸濁液を用
いてその表面を砂目立てした後よく水で洗浄した。かれ
を10%水酸化ナトリウム水溶液に70℃で60秒間浸漬して
エッチングした後、流水で水洗し、20%硝酸で中和洗浄
後、特開昭53-67507号公報記載の電気化学的粗面化法、
即ちVA=12.7V、VC=9.1Vの正弦波交番波形電流を用
い、1%硝酸水溶液中で160クーロン/dm2の陽極時電気
量で電解粗面化処理を行った。ひきつづき30%の硫酸水
溶液中に浸漬し55℃で2分間デスマットした後7%硫酸
水溶液中で厚さが2.0g/m2になるように陽極酸化処理を
行った。その後70℃のケイ酸ナトリウムの3%水溶液に
1分間浸漬処理し、水洗乾燥した。以上のようにして得
られたアルミニウム板に次に示す感光液をホイラーで塗
布し、80℃で2分間乾燥した。塗布重量は1.5g/m2であ
った。
ンブラシと400メッシュのパミストンの水性懸濁液を用
いてその表面を砂目立てした後よく水で洗浄した。かれ
を10%水酸化ナトリウム水溶液に70℃で60秒間浸漬して
エッチングした後、流水で水洗し、20%硝酸で中和洗浄
後、特開昭53-67507号公報記載の電気化学的粗面化法、
即ちVA=12.7V、VC=9.1Vの正弦波交番波形電流を用
い、1%硝酸水溶液中で160クーロン/dm2の陽極時電気
量で電解粗面化処理を行った。ひきつづき30%の硫酸水
溶液中に浸漬し55℃で2分間デスマットした後7%硫酸
水溶液中で厚さが2.0g/m2になるように陽極酸化処理を
行った。その後70℃のケイ酸ナトリウムの3%水溶液に
1分間浸漬処理し、水洗乾燥した。以上のようにして得
られたアルミニウム板に次に示す感光液をホイラーで塗
布し、80℃で2分間乾燥した。塗布重量は1.5g/m2であ
った。
感光液 4−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドの縮合
物の4−(n−ドデシル)ベンゼンスルホン酸塩 1.0 g ポリマー(a) 5.0 g リンゴ酸 0.05g FC-430(米国3M社製フッ素系界面活性剤) 0.05g 油溶性染料(ビクトリアピュアーブルーBOH) 0.1 g 1−メトキシ−2−プロパノール 60 g メタノール 20 g メチルエチルケトン 20 g ただしポリマー(a)は、特開昭62-123453号の合成
例9と同様にして合成したカルボキシル基及びヒドロキ
シル基を有するポリウレタン樹脂である。
物の4−(n−ドデシル)ベンゼンスルホン酸塩 1.0 g ポリマー(a) 5.0 g リンゴ酸 0.05g FC-430(米国3M社製フッ素系界面活性剤) 0.05g 油溶性染料(ビクトリアピュアーブルーBOH) 0.1 g 1−メトキシ−2−プロパノール 60 g メタノール 20 g メチルエチルケトン 20 g ただしポリマー(a)は、特開昭62-123453号の合成
例9と同様にして合成したカルボキシル基及びヒドロキ
シル基を有するポリウレタン樹脂である。
次に、室温において、容器に純粋75.8g、1−メトキ
シ−2−プロパノール4g、ポリマー(b)20g、タート
ラジン0.2gをこの順に加え、1時間撹拌して水性マット
液Aを得た。
シ−2−プロパノール4g、ポリマー(b)20g、タート
ラジン0.2gをこの順に加え、1時間撹拌して水性マット
液Aを得た。
同様にして、第1表に示すマット液Bを調製した。さ
らに比較用のマット液として、第1表に示すマット液C
〜Eを同様に調製した。ここでポリマー(b)は、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリ
ウム/エチルアクリレート/メチルアクリレート=15/3
0/55モル%の共重合体である。
らに比較用のマット液として、第1表に示すマット液C
〜Eを同様に調製した。ここでポリマー(b)は、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリ
ウム/エチルアクリレート/メチルアクリレート=15/3
0/55モル%の共重合体である。
尚、いずれのマット液もその性状は溶液であった。
先に得られた感光性平版印刷版の表面に上記水性マッ
ト液A:Bを固形分濃度20重量%にして、静電タイプのエ
アースプレーで塗布し、60℃で5秒間乾燥してそれぞれ
実施例1及び2とした。同様にマット液C〜Eを用い
て、比較例1〜3を作製した。
ト液A:Bを固形分濃度20重量%にして、静電タイプのエ
アースプレーで塗布し、60℃で5秒間乾燥してそれぞれ
実施例1及び2とした。同様にマット液C〜Eを用い
て、比較例1〜3を作製した。
マット層の塗布量はいずれも0.15g/m2、50〜100個/mm
2の液滴の数があり、乾燥後のマット層の高さは2〜6
μ、巾は20〜150μであった。またマット層を設けない
感光性平版印刷版を比較例4とした。
2の液滴の数があり、乾燥後のマット層の高さは2〜6
μ、巾は20〜150μであった。またマット層を設けない
感光性平版印刷版を比較例4とした。
なお、1−メトキシ−2−プロパノール及びジエチレ
ングリコールモノメチルエーテルを上述の感光層上に約
0.5ml滴下し、室温で1分間放置後水洗し、乾燥するこ
とによって、感光層の溶解が肉眼でも観察されたのに対
し、エチレングリコールを用いて同様のテストを行って
も、肉眼ではまったく感光層に変化がみられなかった。
ングリコールモノメチルエーテルを上述の感光層上に約
0.5ml滴下し、室温で1分間放置後水洗し、乾燥するこ
とによって、感光層の溶解が肉眼でも観察されたのに対
し、エチレングリコールを用いて同様のテストを行って
も、肉眼ではまったく感光層に変化がみられなかった。
これらの感光性平版印刷版の真空密着時間を、プレー
トサイズ1003×800mm、フィルムサイズ550×650mmの条
件で富士写真フィルム(株)社製PSライトにて測定した
結果を〔表1〕に示す。またこれらの感光性平版印刷版
を合紙なしで1000枚積み重ね、更に上に200kgのおもり
をのせて室内に30分間放置した後、一番下のプレートの
マット層のうちの何重量%が、すぐ上のプレートの支持
体裏面に転写したかを重量により測定した結果を第1表
に示す。
トサイズ1003×800mm、フィルムサイズ550×650mmの条
件で富士写真フィルム(株)社製PSライトにて測定した
結果を〔表1〕に示す。またこれらの感光性平版印刷版
を合紙なしで1000枚積み重ね、更に上に200kgのおもり
をのせて室内に30分間放置した後、一番下のプレートの
マット層のうちの何重量%が、すぐ上のプレートの支持
体裏面に転写したかを重量により測定した結果を第1表
に示す。
第1表から比較例4のマット層のないものは真空密着
に長時間かかることがわかる。また、比較例3では高沸
点溶剤(ジエチレングリコールモノメチルエーテル 沸
点194℃)を多量にマット液に添加(20重量%)しマッ
ト層が柔かくなるため圧力によってつぶれ易くなり、真
空密着時間がA〜Dのマット液を塗布したものに比べて
長くなっている。感光層を溶解、膨潤するような有機溶
剤を添加していない比較例1、2ではマットの転写率が
高いのに比べ、本発明のマット液A、Bを塗布した感光
性平版印刷版は、真空密着時間、マット転写率共に優れ
ていることがわかる。
に長時間かかることがわかる。また、比較例3では高沸
点溶剤(ジエチレングリコールモノメチルエーテル 沸
点194℃)を多量にマット液に添加(20重量%)しマッ
ト層が柔かくなるため圧力によってつぶれ易くなり、真
空密着時間がA〜Dのマット液を塗布したものに比べて
長くなっている。感光層を溶解、膨潤するような有機溶
剤を添加していない比較例1、2ではマットの転写率が
高いのに比べ、本発明のマット液A、Bを塗布した感光
性平版印刷版は、真空密着時間、マット転写率共に優れ
ていることがわかる。
実施例3〜5 実施例1におけるポリマー(b)のかわりにポリマー
(c)を用いた以外は実施例1と同様にして感光性平版
印刷版を作成した。ただしポリマー(c)は特開昭61-1
28123号合成例4と同様に合成した変性ポリビニルブチ
ラール樹脂である。この感光性平版印刷版に第2表の組
成の水性マット液を実施例1と同様に静電エアースプレ
ーによって塗布し、乾燥した。
(c)を用いた以外は実施例1と同様にして感光性平版
印刷版を作成した。ただしポリマー(c)は特開昭61-1
28123号合成例4と同様に合成した変性ポリビニルブチ
ラール樹脂である。この感光性平版印刷版に第2表の組
成の水性マット液を実施例1と同様に静電エアースプレ
ーによって塗布し、乾燥した。
1−メトキシ−2−プロパノール、ジメチルホルムア
ミド、エチレングリコールジエチルエーテルを実施例1
と同様にしてテストしたところ、いずれも明らかに感光
層を溶解することが観察された。
ミド、エチレングリコールジエチルエーテルを実施例1
と同様にしてテストしたところ、いずれも明らかに感光
層を溶解することが観察された。
これらの感光性平版印刷版の支持体裏面へのマットの
転写率を実施例1と同様に測定したところ、いずれも1
重量%以下で、マットの脱落がきわめて少なかった。ま
た製版、印刷においても何ら問題なく、良好な結果を与
えた。
転写率を実施例1と同様に測定したところ、いずれも1
重量%以下で、マットの脱落がきわめて少なかった。ま
た製版、印刷においても何ら問題なく、良好な結果を与
えた。
実施例6〜9及び比較例5 厚さ0.24mmのアルミニウム版(JIS A1050材)の両面
を、実施例1と同様にして処理した。ただし、ケイ酸ナ
トリウムの処理は行なわなかった。この支持体に次に示
す感光液を片側ずつ順次塗布乾燥し、両面タイプの感光
性平版印刷版を作成した。感光層の乾燥塗布重量は、片
面1.8g/m2であった。
を、実施例1と同様にして処理した。ただし、ケイ酸ナ
トリウムの処理は行なわなかった。この支持体に次に示
す感光液を片側ずつ順次塗布乾燥し、両面タイプの感光
性平版印刷版を作成した。感光層の乾燥塗布重量は、片
面1.8g/m2であった。
ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリ
ドとピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化合物・
・・0.9g クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂 ・・・2.0g t−ブチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂・・・0.
05g ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸クロラ
イド ・・・0.03g “オイルブルー#603" ・・・0.02g メチルエチルケトン ・・・8g 2−メトキシエチルアセテート ・・・15g この感光性平版印刷版の両面に第3表の組成のマット
液I〜Lを静電エアースプレー塗布し、60℃で5秒間乾
燥して実施例6〜9とした。同様に有機溶媒を含まない
マット液Mを用いて比較例5を作製した。
ドとピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化合物・
・・0.9g クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂 ・・・2.0g t−ブチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂・・・0.
05g ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸クロラ
イド ・・・0.03g “オイルブルー#603" ・・・0.02g メチルエチルケトン ・・・8g 2−メトキシエチルアセテート ・・・15g この感光性平版印刷版の両面に第3表の組成のマット
液I〜Lを静電エアースプレー塗布し、60℃で5秒間乾
燥して実施例6〜9とした。同様に有機溶媒を含まない
マット液Mを用いて比較例5を作製した。
メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、ジ
メチルスルホキシド、フェニルセロソルブは、実施例1
と同様のテスト結果、上記感光層を容易に溶解すること
が観察された。
メチルスルホキシド、フェニルセロソルブは、実施例1
と同様のテスト結果、上記感光層を容易に溶解すること
が観察された。
これらの試料を搬送ロールとくり返し接触させた時の
搬送ロールの汚れを第3表に示す。
搬送ロールの汚れを第3表に示す。
以上の実施例により、本発明の感光性印刷版は、その
マット層がきわめて強固に感光層に付着しているため、
圧力やこすりで脱落することがなく、また安全で簡単な
設備での製造が可能で、きわめて優れたものであること
がわかる。
マット層がきわめて強固に感光層に付着しているため、
圧力やこすりで脱落することがなく、また安全で簡単な
設備での製造が可能で、きわめて優れたものであること
がわかる。
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に感光層を有する感光性印刷版の
表面に、樹脂を溶解または分散させた水性液をスプレー
し、乾燥してなる感光性印刷版において、該水性液が該
感光層を溶解、もしくは膨潤可能な有機溶剤を含有し、
かつその含有量が0.01重量%以上〜5重量%未満である
ことを特徴とする感光性印刷版。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63162850A JP2516051B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 感光性印刷版 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63162850A JP2516051B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 感光性印刷版 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0212251A JPH0212251A (ja) | 1990-01-17 |
JP2516051B2 true JP2516051B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=15762431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63162850A Expired - Fee Related JP2516051B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | 感光性印刷版 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516051B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009528179A (ja) * | 2006-03-01 | 2009-08-06 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版の製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5734558A (en) * | 1980-08-11 | 1982-02-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | Photosensitive printing plate |
JPS59219751A (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 記録材料のマツト化方法 |
DE3433247A1 (de) * | 1984-09-11 | 1986-03-20 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Strahlungsempfindliches aufzeichnungsmaterial und verfahren zu seiner herstellung |
-
1988
- 1988-06-30 JP JP63162850A patent/JP2516051B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0212251A (ja) | 1990-01-17 |
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