JP2516022C - - Google Patents

Info

Publication number
JP2516022C
JP2516022C JP2516022C JP 2516022 C JP2516022 C JP 2516022C JP 2516022 C JP2516022 C JP 2516022C
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
impedance value
replenisher
developer
replenishment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
Other languages
English (en)
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Publication date

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感光性平版印刷版(以下PS版と略記することもある)の現像処理方
法に関するものであり、更に詳しくは、現像処理中の現像液の活性度を現像補充
液を補充することにより一定に保つ方法に関するものである。 (従来の技術) 従来、感光性平版印刷版を多数枚現像することによる現像液の劣化を、補充液
を補充することにより回復させることは公知の技術である。 例えば、特開昭56−115039号公報に記載されたごとく、炭酸ガス疲労
回復のための経時補充、および感光性印刷版の処理疲労回復のための処理補充に
より長期のランニング現像を可能にした技術、特開昭58−95349号公報に
記載されたごとく、自動現像機の現像ゾーンの途中の位置にセンサーを設け、該
センサーによって検出された溶出度合が所定のレベルに低下した時、補充装置が
自動的に作動し、一定量の現像補充液が 現像液に添加される技術、特開昭61−61164号に記載されているごとく現
像液の電導度を測定し、電導率の設定レベルが現像処理量により上昇し設定値以
下になったら補充装置が作動し、現像補充液が補充される技術等が挙げられる。 しかしながら、特開昭56−115039号公報の技術においては、PS版の
巾や画像面積が変ってもプレートの長さが一定であれば同一量の現像補充液が補
充されることになる。また時間経時による補充も時間当り一定量の現像補充液が
補充される。しかし、自動現像機中に仕込む現像液量や空気中の炭酸ガス濃度に
よって最適の補充量は変化してしまう。この様に感光性プレートの巾、画像面積
、自動現像機に仕込む現像液量、空気中の炭酸ガス濃度によって補充量をその都
度変化させなければ正確な補償は達成しえない欠点を有していた。 これらの不都合を改良しようとした特開昭58−95349号公報に開示され
ている技術では、高安定、高品質の版が得られるものの、センサー の設定位置をPS版非画像部に一致させる必要があり、オートフィーダー等の自
動現像機周辺機器の組込みが困難であるという欠点がある。又、特開昭61−6
1164号公報に開示されている技術では、自動現像機のタンク容量、仕込量、
補充液補充量、CO2濃度、水蒸発により電導度の上昇カーブを現像補充液の補充
回数で決めることが出来ず安定した補充が達成されなかった。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、前記従来技術の欠点を改良することである。即ち、自動現像
機を用いて感光性平版印刷版を多数枚現像するとき、現像液の活性度を常に新液
の状態に保つ現像液補充方法を提供することであり、また、感光性平版印刷版の
種類、経時等に差があっても安定した現像結果が得られる現像液補充方法を提供
することである。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らはこれらの諸欠点を改良すべく鋭意研究を重ねた結果、自動現像装
置の現像液の交流インピーダンス値に着目した補充を行なうことに より、液の活性度を常に新液の状態に保ち、その結果、PS版の巾、画像面積、
炭酸ガス濃度、タンク容量、仕込量、補充液補充量及び自動現像機への周辺機器
の組み込み等の差によらない安定した現像補充液補充方法の開発に成功したもの
である。 すなわち本発明の目的は、自動現像装置を用い画像露光された多数枚の感光性
平版印刷板を電解質を含有する水溶液からなる現像液で現像する方法において、
該自動現像装置中の現像液の交流インピーダンス値を測定し、この測定値と現像
液の現像補充液置換率とから補正インピーダンス値を求め、この補正インピーダ
ンス値が所定の値に達したとき現像補充液を補充することにより達成される。 本発明において、現像液の交流インピーダンス値の測定方法としては交流イン
ピーダンス計、交流ブリッジ計あるいは、その他のインピーダンス計などの公知
の手段を用いることができる。 又、該測定装置の測定電流値や発振周波数等は、 現像液の組成等により最適条件は異なるが電流値は装置的にも又水溶性の現像液
の電気分解を防ぐ為にもある程度低い事が好ましく、数百mAから数μA が好まし
い。 又、周波数は、現像液中の静電容量成分との関係から、数百Hz〜数百KHzのも
のが好ましい。 電解質を含む現像液のインピーダンス値は、水溶液の温度に依存し、液温が上
るとその値は低下する。従って、より好ましくは、温度センサーおよび温度保償
回路を付した測定器でインピーダンス値を測定するのが望ましい。 交流インピーダンス計、交流ブリッジ計あるいは、その他のインピーダンス計
のセンサー設置位置は、測定時に現像液に浸漬され、現像液の交流インピーダン
ス値が測定できる場所であれば良く、例えば自動現像機の現像液循環系、特に現
像タンク中もしくは、循環パイプ中が好ましい位置である。 又検出部としては電極に白金、ステンレス等を用いた公知のセルを使用するこ
とが出来る。 一般に、現像液のインピーダンス値はPS版の 処理による処理疲労及び時間経時による炭酸ガス疲労により上昇するが、現像ラ
ンニングにおいては現像補充液の補充による現像液活性度の回復の繰り返しによ
り現像液のpHは一定に保たれるものの、一般に使用される現像補充液のインピー
ダンス値が低いため補充された現像補充液の、初期(仕込み)現像液に対する置
換率が上昇するに従って現像液のインピーダンス値は下がる傾向にあり、最終的
には現像補充液に完全に置きかわった時のインピーダンス値に到達する。本発明
の特徴は、測定されたインピーダンス値と、現像補充液置換率とを、あらかじめ
求めておいた演算式に代入して補正インピーダンス値を求め、この補正インピー
ダンス値が一定の値に達したとき現像補充液の補充を行なうようにしたことにあ
る。 すなわち、現像補充液の補充量により、あらかじめ求めておいた演算式に従が
って、測定したインピーダンス値を補正し、現像液の疲労によりこの補正インピ
ーダンス値が所定の値に達した時、補充が始まる仕組みである。この演算式は実
験的 に求めることができる。 すなわち、同一露光量でグレースケールを焼きつけたPS版を多数枚処理した
ときに、常に同一ベタ段数もしくはクリアー段数となるように補充液を補充して
いったばあいの補充液置換率と、交流インピーダンス値の関係をプロットすれば
よい。例えば現像液に珪酸ソーダあるいは珪酸カリの水溶液を用いたポジ現像液
の場合、その演算式は次のとおりである。 Xn ;現像補充液置換率 Y=補正インピーダンス値 X=測定されたインピーダンス値 a=現像補充液置換率とインピーダンス値の傾き(b−c) b=初期のインピーダンス値 c=最終のインピーダンス値(現像タンクに仕込まれた現像液が補充液で完全に
置換されたときのインピーダンス値) A;初期現像液量 B;1回の補充量 n;補充回数 なお、現像液の種類:雰囲気の変化(CO2濃度、水蒸発等)により変数b,c
は自動的又は手動的に変化することが好ましい。 本発明に使用される自動現像装置はPS版を搬送する方式のもので現像ゾーン
については通常の水平搬送型で現像液スプレー、ブラシ等を設けたものが用いら
れるが、特に、デップ現像ゾーンを有するものが好ましい。さらに必要に応じて
水洗ゾーン(ため水循環を含む)、リンスゾーン、不感脂化ゾーン及び乾燥ゾー
ンを有することが出来る。現像補充液補充装置としては、補充液タンクとタイマ
ーを組み込んだ送液ポンプまたは現像する版、現像液、現像補充液に対応した種
々のプロ グラムを組み込んだ、マイコンとD/A変換機等から成り立っているものが好ま
しい。 本発明に用いる感光性印刷版は光照射によって溶解性が変化する感光層をアル
ミニウム板、亜鉛板、鉄板、クロムメッキした鉄板、紙板、プラスチック板等の
基板上に0.05〜5g/m2塗設したものである。感光層としては、オルトナフ
トキノンジアジド化合物、ジアゾニウム塩化合物、アジド化合物、光重合性化合
物、光架橋性化合物等、そして必要に応じてアルカリ可溶性バインダーを含む感
光層が好ましく適用される。 特に本発明の補充方法に最適の感光性プレートはアルミニウム板上にオルトキ
ノンジアジド化合物からなる感光層を有するポジ型感光性平版印刷板である。 本発明に用いる現像液としては感光性プレートの感光層を容易に溶出又は除去
せしめるもので、たとえばオルトキノンジアジド化合物からなる感光層の場合に
は、特開昭54−62004号、特開昭55−22759号、特開昭55− 115
045 号、特開昭57−54938号各公報に記載されている様な、珪酸ソーダあるい
は珪酸カリの水溶液が用いられる。この場合の補充する現像補充液は特開昭50
−144502号、特開昭54−62004号、特開昭55−22759号各公
報に示される様に元の現像液よりアルカリ度の高い強い現像液を使用するのが好
ましい。補充量は補充する現像補充液の強さによって一定ではないが、管理の容
易さから1回の補充量は現像液の仕込量20l当り5mlから5lの範囲が適当で
ある。もっとも管理のよい補充量は現像液の仕込量20l当り20mlから2lの
範囲である。 感光層の光のあたったところが硬化するネガ型ジアゾニウム化合物の場合には
感光層に用いるバインダーによって現像液の組成は大巾に変ってくる。たとえば
バインダーがアルカリ可溶性樹脂の場合には、特開昭50−21601号、特開
昭53−44202号、特開昭57−192951号公報等に記載されているよ
うに現像液の主成分はアルカリ剤になる。このアルカリ剤は、感光性 プレートを処理するにつれ消費され、現像液の活性度は低下する。この様な場合
現像補充液としてアルカリ剤を添加することによって現像液の活性度を回復させ
ることが出来る。この他のアジド系感光層、光架橋型感光性樹脂系感光層および
光重合系感光層からなる感光性プレートをそれぞれの現像液で処理する場合、処
理することによって消費される現像液中の成分を補充によって補い現像液の活性
度を回復させる。いずれの場合でも本発明では、自動現像機中の現像液の交流イ
ンピーダンス値を測定し、該測定インピーダンス値と現像液の現像補充液置換率
とを、あらかじめ求めておいた演算式に代入して補正インピーダンス値を計算し
、現像液が劣化してこの補正インピーダンス値が所定の管理値に達した時、現像
補充液を補充する。好ましくは、作業性の点より、現像補充原液と水を別個に補
充する方式が好ましい。 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明がこれらにより限
定されるものではない。 実施例1. 米国特許第 3,635,709号明細書の実施例1.に記載されているアセトンとピロガ
ロールの縮重合により得られるポリヒドロキシフェニルのナフトキノン−1,2
−ジアジド−5−スルホン酸エステル1重量部、ノボラック型フェノールホルム
アルデヒド樹脂2重量部とクリスタルバイオレット 0.02重量部を20重量
部のエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、10重量部のエチレン
グリコールモノメチルエーテル、10重量部のメチルエチルケトンに溶解して感
光液を調製した。厚さ0.3mmの砂目立されたアルミニウム板を硫酸中で陽極酸
化し、約2.4g/m2の酸化皮膜をつくり、よく洗浄した後乾燥し、その上に上
記感光液を塗布乾燥し約2.5g/m2の感光層を有する感光板を得た。 このポジ型感光性プレートを透明陽画フィルムを通して1mの距離から3kWの
メタルハライドランプを用いて60秒間露光した。第1図に示す現像ゾーンを有
する自動現像機を用いて露光したプ レートを現像した。現像タンク11には珪酸カリウム(SiO2/K2O =1.24)3
.0重量%水溶液からなる現像液を16l仕込んだ。補充液タンク17の現像補
充液は補充タンク16の水により、上記現像液よりもインピーダンス値が低い珪
酸カリウム(SiO2/K2O =1.24)6.5重量%水溶液となるようにポンプ12
、13の吐出量を調整した。現像タンク11の現像液をポンプ10によってスプ
レー管8よりスプレー循環する循環系に検出センサー14をセットし、ここで測
定された交流インピーダンス値Xをコントローラ15により下記の演算式に代入
して補正インピーダンス値Yを求め、この補正インピーダンス値Yが最終のイン
ピーダンス値cよりも0.5Ω・cm以上高くなった時(即ち、15.5Ω・cm以上
となった時)現像補充液と水がポンプ12、13により全体で500cc補充され
るようにした。 b=21 Ω・cm c=15 Ω・cm a=21−15=6 以上のようにして1003mm×800mmのプレートを約1ヶ月間処理した。2
000枚処理後も安定な網点再現性を有する印刷版が得られた。 比較例1. 実施例1と同じ装置にて、交流インピーダンス値の補正のみを行わず、すなわ
ち、特開昭59−131930号公報に記載されているように、補充液の追加指
令を出すインピーダンス値を初期のインピーダンス値bに固定したほかは、同様
の処理を行なった。1003mm×800mmのプレートを100枚処理したが、網
点再現性が悪く、汚れの発生する印刷物しか得られなかった。 実施例2. 実施例1で使用した現像液を珪酸カリウム(SiO2/K2O =0.9)3.0重量%
水溶液からなる現像液に、現像補充液を上記現像液よりもインピーダンス値の低
い珪酸カリウム(SiO2/K2O = 0.4)3.6重量%水溶液に置き換えて、初期のインピーダンス値bを17Ω・
cmに、最終のインピーダンス値cを14Ω・cmに変更して、1003mm×800
mmのプレートを約1ヶ月間処理した。2500枚処理後も安定な網点再現性を有
する印刷版が得られた。 (発明の効果) 自動現像機を用いて感光性平版印刷版を多数枚現像するとき、現像液の活性度
の維持状態が従来方法と比較して改善され、また、自動現像機への周辺機器の組
み込み等の制約がなくなった。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の方法に用いられる自動現像装置の1例を示す概略断面図で
ある。 1、3、4、5、6……搬送ロール 2、7……ガイドロール 8、9……スプレー 10、21……循環ポンプ 14……現像液インピーダンス値検出センサー 15……インピーダンスコントローラー 12、13……補充ポンプ 16……水 17……現像補充液 11……現像液 23……浮ぶた A……現像ゾーン B……リンスゾーン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 画像露光された多数枚の感光性平版印刷版を、電解質を含有する水溶液で現像
    し、該現像液よりも交流インピーダンスが低い現像補充液を補充する感光性平版
    印刷版の自動現像装置の現像補充液補充方法であって、該現像液の交流インピー
    ダンスを測定し、この測定されたインピーダンス値を、下記式(I)で計算した現
    像補充液置換率と下記式(II)に基づいて補正して、補正インピーダンス値を求め
    、この補正インピーダンス値が所定の値に達した時、前記現像補充液を補充する
    方法: xn=(xn-1・A+B)/(A+B) (I) Y=X−(−aXn+b−c) (II) n:補充回数 Xn:補充n回目における現像補充液置換率 Xn-1補充n−1回目における現像補充液置換率 Y:補正インピーダンス値 X:測定されたインピーダンス値 a:(b−c):現像補充液置換率とインピーダンス値の傾き b:初期のインピーダンス値 c:最終のインピーダンス値(置換率100 %の時のインピーダンス値) A:初期現像液量 B:1回の補充量。

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2516022B2 (ja) 感光性平版印刷版自動現像装置の現像補充液補充方法
US4537496A (en) Method of replenishing a developer for photosensitive plate
JPS59131930A (ja) 放射線感光部材の処理法
JPS6161164A (ja) 感光性平版印刷版自動現像装置の現像補充液補充方法
JP2729797B2 (ja) 感光性平版印刷版の現像方法
JP2516022C (ja)
JPS6339895B2 (ja)
JPH063542B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS60156063A (ja) 感光性平版印刷版の現像方法および自動現像装置
JPH08123041A (ja) 感光材料の処理方法及び装置
JP3351079B2 (ja) 感光性平版印刷版用自動現像機
JP2532275B2 (ja) 感光性平版印刷版自動現像機の現像補充液補充方法
JPS5949541A (ja) 感光性印刷版の現像法
JPS6161166A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPH022570A (ja) 感光性平版印刷版現像処理装置
JPH0675192B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPH02118577A (ja) 感光性平版印刷版の現像処理方法
JPS60196753A (ja) 現像方法
JPS6161165A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JP2000267296A (ja) 感光性樹脂組成物を有する材料の現像処理方法及び現像処理装置
JPS61294444A (ja) 自動現像機の現像補充液補充装置
JPS61123846A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS6177854A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JP3628369B2 (ja) 電子写真平版印刷版の処理方法及び溶出装置
JPS61162050A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法