JP2515867B2 - 板材熱間圧延設備の制御装置及び制御方法 - Google Patents

板材熱間圧延設備の制御装置及び制御方法

Info

Publication number
JP2515867B2
JP2515867B2 JP63251809A JP25180988A JP2515867B2 JP 2515867 B2 JP2515867 B2 JP 2515867B2 JP 63251809 A JP63251809 A JP 63251809A JP 25180988 A JP25180988 A JP 25180988A JP 2515867 B2 JP2515867 B2 JP 2515867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
speed
horizontal
rolling mill
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63251809A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01202306A (ja
Inventor
俊夫 満仲
智明 木村
満 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP63251809A priority Critical patent/JP2515867B2/ja
Publication of JPH01202306A publication Critical patent/JPH01202306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2515867B2 publication Critical patent/JP2515867B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は連続鋳造設備から供給される板材(被圧延
材)の板幅圧延を行うようにした板材熱間圧延設備の制
御装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、連続鋳造設備の技術的に進歩に伴い、連続鋳造
設備から送られてくる板材を仕上圧延機に直接供給して
連続圧延することの実用化への開発が行われている。こ
のような連続圧延にすると省力化が図られ、かつ板材の
製造能率を高めることが可能となる。
ところで、連続鋳造設備においてはタンデイシユと呼
ばれる溶鋼容器の大容量化が図られている。溶鋼容量が
大容量化されると、連続圧延している圧延中に板材の板
幅を変更することが要求される。板幅変更は連続鋳造設
備の種類によつてはある程度可能である。しかし多様な
板幅変更の要求に対しては、公知の連続鋳造設備によつ
ては迅速,高精度かつ容易に対応することは困難であ
る。
このようなことを解決するため、連続鋳造設備の出側
に垂直(竪形)圧延機を配置し、任意の板幅に圧延する
ことが提案されている。板幅変更は垂直圧延機のロール
間隔を変えることによつて容易に行える。このようなこ
とは例えば特開昭61-186106号に記載されている。な
お、特開昭61-186106号においては垂直圧延機を複数段
配置して板材の座屈の発生を防止している。また、特開
昭61-186106号においては垂直圧延機の出側に水平圧延
機を配置して、1対の垂直圧延機と水平圧延機を一つの
スタンド群としている。水平圧延機の機能については特
に説明されていないが、板厚の圧延を行うためのものと
考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、連続鋳造設備の出側において垂直圧延機で
板幅圧延を行う場合には、座屈発生防止の観点などから
板材に張力を付与する必要がある。一方、連続鋳造設備
から垂直圧延機までの間には圧延過程を含まないので被
圧延材の表面部分には、主として不純物から成る柱状晶
と呼ばれている脆弱な組織を形成される。したがつて、
垂直圧延機で板幅圧延する場合には被圧延材に対して必
要とする最小の微小張力をかけることが望まれる。
本発明の目的は、連続鋳造設備から送られてくる板材
の形状不良となることなく高品質の板材を得ることので
きる板材熱間圧延設備の制御装置を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は被圧延材が形状不良になることな
く、その上被圧延材の圧延中に板幅の設定変更を行つて
も張力変動を防止できる板材熱間圧延設備の制御装置を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、連続鋳造設備から送られてくる板状被圧
延材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の入側
に配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂直圧
延機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロール
と、第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロール
のロール速度を制御する第1のロール速度制御手段と、
板幅目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を制御
するロール開度制御手段と、前記第1の水平ロールと前
記第2の水平ロールとの間における前記被圧延材の張力
を検出する張力検出手段と、該張力検出手段で検出した
張力実際値と張力設定値の偏差に応じて前記第1、第2
の水平ロール間における前記被圧延材に所定張力を付与
するための前記第2の水平ロールのロール速度を第2の
速度指令信号として演算する張力制御手段とを備えた熱
間圧延設備であって、前記板幅目標値を入力し、その大
きさに応じた速度影響係数に基づき速度補正量を出力す
る速度補正手段と、前記第2の速度指令信号と前記速度
補正量に基づき前記第2の水平ロールのロール速度を制
御する第2の速度制御手段とを具備したことにより達成
することができる。
また上記目的は予め設定された板幅目標値に基づいて
板状被圧延材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延
機の入側に配置され、与えられる第1の速度指令信号に
基づきロール速度が制御される第1の水平ロールと、該
垂直圧延機の出側に配置された第2の水平ロールとを備
え、前記第1の水平ロールと前記第2の水平ロールとの
間における前記被圧延材の張力を検出し、該検出した前
記被圧延材の張力の値と予め設定した張力の値との偏差
に応じて前記第1、第2の水平ロール間において前記被
圧延材に所定張力を付与するための前記第2の水平ロー
ルのロール速度を求めて制御する板材熱間圧延設備の制
御方法であって、前記予め設定した板幅目標値の大きさ
に応じた速度影響係数に基づき速度補正量を求め、前記
求めた第2の水平ロールのロール速度と前記求めた速度
補正量に基づき前記第2の水平ロールのロール速度を制
御することにより達成することができる。
また上記目的は、連続鋳造設備から送られてくる板状
被圧延材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の
入側に配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂
直圧延機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロー
ルと、第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロー
ルのロール速度を制御する第1のロール速度制御手段
と、板幅目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を
制御するロール開度制御手段とを備えた熱間圧延設備で
あって、前記第1の水平ロールのロール速度及び前記第
2の水平ロールのロール速度から該第1、2の水平ロー
ル間における前記被圧延材の張力を検出する張力検出手
段と、該張力検出手段から検出された該第1、2の水平
ロール間における前記被圧延材の張力と予め設定された
該第1、2の水平ロール間における前記被圧延材の張力
と前記入力された板幅目標値に基づいて前記第2の水平
ロールのロール速度を制御する第2の速度制御手段とを
具備することにより達成することができる。
また、上記目的は連続鋳造設備から送られてくる板状
被圧延材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の
入側に配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂
直圧延機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロー
ルと、第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロー
ルのロール速度を制御する第1のロール速度制御手段
と、板幅目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を
制御するロール開度制御手段とを備えた熱間圧延設備で
あって、前記入力された前記板幅目標値と前記垂直圧延
機の入側の板幅として入力された板幅設定値及び前記第
1の速度指令信号に基づいて前記第1、第2の水平ロー
ル間に所定張力を付与するための前記第2の水平ロール
のロール速度を制御する第2のロール速度制御手段を具
備することにより達成することができる。
また上記目的は、連続鋳造設備から送られてくる板状
被圧延材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の
入側に配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂
直圧延機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロー
ルと、第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロー
ルのロール速度を制御する第1のロール速度制御手段
と、板幅目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を
制御するロール開度制御手段と、前記第2の水平ロール
のロール速度を制御する第2のロール速度制御手段とを
備えた熱間圧延設備であって、前記板幅目標値を入力
し、その大きさに応じた速度影響係数に基づき速度補正
量を出力する速度補正手段と、前記第1の速度指令信号
と予め設定した張力の変化率と前記速度補正量に基づき
前記第2の水平ロールのロール速度を制御する第2の速
度制御手段とを具備することにより達成することができ
る。
〔作用〕
本発明では垂直圧延機の入側及び出側に備えた第1、
第2の水平ロール間の張力と垂直圧延機の板幅目標から
第2の水平ロールのロール速度を制御することで垂直ロ
ールの入側及び出側に配置した水平ロール間における被
圧延材の張力を一定にする。
また本発明では垂直圧延機の入側に配置した第1の水
平ロールのロール速度を制御する第1の速度指令信号と
垂直圧延機の入側及び出側の板幅により垂直圧延機の出
側に配置した第2の水平ロールのロール速度を制御する
ことで垂直ロールの入側及び出側に配置した水平ロール
間における被圧延材の張力を一定にする。
また、本発明では垂直圧延機の入側に配置した第1の
水平ロールのロール速度を制御する第1の速度指令信号
と予め設定した張力の変化率及び垂直圧延機の目標板幅
により垂直圧延機の出側に配置した第2の水平ロールの
ロール速度を制御することで垂直ロールの入側及び出側
に配置した水平ロール間における被圧延材の張力を一定
にする。
このように、垂直圧延機の入側及び出側に配置された
水平ロール間における被圧延材の張力を一定にすること
ができるので被圧延材の座屈を防止することを可能にす
る。
〔実施例〕
第1図に本発明の一実施例を示す。
第1図において、溶鋼11がタンデイシユ12からプラグ
13を介して連続鋳造機10に導かれる。連続鋳造機(以
下、連鋳機という)10は溶鋼11を凝固させ板材1を形成
する。連鋳機としては固定鋳型方式,キヤタピラ方式,
ベルト方式のものがあり、ベルト方式にも単ベルト方
式,傾斜ベルト方式,垂直双ベルト方式があるが、本実
施例では垂直ベルト方式を示す。連鋳機10は電動機14に
より一定速度で駆動される。連鋳機10で形成された板材
1はガイドロール群5を介して板幅圧延を行う垂直圧延
機3と一対の水平圧延機2及び4へ供給される。水平圧
延機2,4は電動機15,17によつてそれぞれ駆動される。垂
直圧延機3に機械的に直結されている駆動電動機16はロ
ール開度調整を行うものであり、垂直圧延機3のロール
を回転駆動させる駆動電動機は図示を省略している。垂
直圧延機3で板幅圧延された板材1は3スタンド7A,7B,
7Cの仕上圧延機7に導かれる。各仕上圧延機7A,7B,7Cは
それぞれ電動機19,20,21により駆動される。
速度制御装置22は速度指令装置23から与えられる速度
指令信号Vpに基づき電動機14を制御して連鋳機10のベル
トを駆動する。速度指令信号Vpは連鋳機10における溶鋼
11の凝固速度に基づいて決定され、通常一定速度であ
る。速度演算装置25は速度指令信号Vpと速度差補正装置
24から与えられる補正係数k1とにより水平圧延機2の駆
動用電動機15の速度指令信号V1を出力する。速度制御装
置26は速度指令信号V1に基づき電動機15を制御し水平圧
延機2を駆動する。垂直圧延機3および水平圧延機2,4
で構成される板幅制御装置と連鋳機1との張力を零にす
るには補正係数k1をk1=1.0にすればよく、微小張力を
与えるにはk1=1.1〜1.2にすればよい。補正係数k1をk1
=1.0にすると水平圧延機2のロール速度は速度指令信
号Vpつまり板材1の連鋳機10からの送出速度(板材1の
ライン速度)に一致しているので、この部分で張力が発
生しない。
次に、ロール開度制御装置28は板幅設定装置29で設定
する板幅目標値bsを入力し、電動機16を制御して垂直圧
延機3のロール開度を変化させる。垂直圧延機3のロー
ル開度は開度検出装置18で検出されロール開度制御装置
28に帰還される。したがつて、ロール開度制御装置28は
板幅目標値bsが変更されたとき、あるいはロール開度実
際値(板幅実際値)が板幅目標値bsと一致しないときに
ロール開度を調整する。垂直圧延機3はこのようにして
板幅(ロール開度)を設定され、図示しない駆動電動機
によつてロールを回転駆動され幅圧延を実行する。
一方、水平圧延機4のロール速度は次のようにして制
御される、速度演算装置25で求めた水平圧延機2のロー
ル速度V1は係数装置27を介して速度演算装置31に入力さ
れる。速度演算装置31には板幅設定装置29からの板幅目
標値bsと入側板幅設定装置30からの入側板幅設定値Bs
入力される。設定値Bsは連鋳機10で決まる固定値である
垂直圧延機3の入側と出側に配置される水平圧延機2,4
は板幅圧延の際に張力を付与するためのものであり、圧
下修正しないものである。垂直圧延機3の入側の速度を
V、板厚をH、板幅をBとし、出側のそれをv,h,bとす
ると、垂直圧延機3の入側と出側においてマスフロー保
存則により次式が成立する。
B・H・V=b・h・v …(1) 従つて、水平圧延機2,4で厚み加工をしないのでH=
hが成立し、垂直圧延機3の出側速度vは(1)式より
次式のように求めることができる。
v=B・V/b …(2) 速度演算装置25の出力する速度指令信号V1は(2)式
の入側速度Vに相当し、板幅目標値bsは出側板幅bに相
当し、また入側板幅設定値Bsは入側板幅Bに相当する。
速度演算装置31は(2)式に基づいて出側速度vを求め
るが、本発明においては速度指令信号V1に係数装置27で
係数k2(但しk2>1)を掛算して速度演算装置31に入力
している。このため、速度演算装置31の出力する速度指
令信号v1は(2)式で求める出側速度vより係数k2に応
じた分だけ大きくなる。係数k2は垂直圧延機3で板幅圧
延される板材1に0.2〜0.5kg/mm2の微小張力がかかるよ
うな値に選定される。速度制御装置32は速度指令信号v1
に応じて電動機17を制御するので水平圧延機4のロール
が速度v1で駆動される。水平圧延機4のロール速度v1
水平圧延機2のロール速度V1より係数k2に応じて若干高
い値となる。この結果、垂直圧延機3で圧延される板材
1には微小張力がかけられることになる。このようにし
て被圧延材1に微小張力を付与することにより被圧延材
1に座屈などの形状不良を誘発することなく板幅制御を
行える。また、速度演算装置31は常時(2)式の演算を
行い速度指令信号v1を出力しているので、板幅圧延中に
板幅設定装置29で板幅目標値を変更しても張力変動が発
生するのを確実に防止できる。
なお、第1図の実施例においては板幅目標値bsを速度
演算装置31に入力しているが、開度検出装置18のロール
開度信号(板幅実際値)を速度演算装置31に与えるよう
にしてもよいことは容易に理解されることである。
このようにして板幅制御装置で板幅圧延された板材1
は3スタンドの仕上げ圧延機7に送られて板厚圧延が行
われる。仕上げ圧延機7の各スタンド7A,7B,7Cは次のよ
うにしてサクセツシブ速度制御が行われる。
速度設定装置34は仕上圧延機7のライン速度を設定す
るもので、係数装置33からの速度信号k3v1(k3は係数装
置33の係数)を入力してライン速度設定値を補正する。
速度指令装置35,36,37はライン速度設定値を入力し、各
スタンドの速度指令信号を出力する。速度指令装置35,3
6,37の速度指令信号は下流側になるに伴い大きくなるよ
うにする。これは被圧延材1に所定の張力を付与するた
めである。
以上のようにして板材1の板幅圧延を行うのである
が、垂直圧延機3の入側と出側に水平圧延機を配置し、
両水平圧延機のロール速度を制御することによつて被圧
延材1に所定張力を付与するようにしている。したがつ
て、被圧延材1に座屈を発生することなく板幅制御を良
好に行える。また、出側水平圧延機のロール速度は被圧
延材1の板幅(板幅目標値あるいは板幅実際値)を考慮
して決定しているので、圧延中に板幅目標値が設定変更
されても張力変動が発生するのを確実に防止できる。
第2図に本発明の他の実施例の要部を示す。第2図は
両水平圧延機の速度差から張力を演算により求め微小な
所定張力を付与するようにしたものである。
第2図において第1図と同一記号のものは相当物を示
す。水平圧延機2,4の駆動電動機15,17に速度検出用のパ
ルスを発生するパルス発生器41,42が機械的に連結され
ている。パルス発生器41,42の発生する速度パルスは張
力演算装置43に入力される。張力演算装置43は次式によ
り張力実際値T0を求める。
T0=∫(v1−V1)dt …(3) 張力演算装置43は例えば100ms毎に(3)式の演算を
行い張力実際値T0を求める。張力演算装置43がデイジタ
ル演算を行うものであれば、単位時間(例えば100ms)
当りの両速度パルスの差によつて張力実際値T0を求める
ことができる。張力設定装置44で設定する張力設定値Ts
と張力実際値T0を減算器45で図示の極性で比較し、その
偏差を張力制御装置46に入力する。張力制御装置46は補
償演算を行い張力偏差が零となるような速度指令信号v1
を出力し速度制御装置32に加える。張力制御装置46は張
力偏差が正のときには速度指令信号v1を大きくする。一
方、係数装置47は板幅設定装置29で設定する板幅目標値
bsを入力し、板幅目標値の変化に伴う速度補正量を示す
速度影響係数(∂v/∂b)を求める。速度影響係数は通
常試運転などのときに実測して求められる。速度影響係
数が大きくなると速度補正量を増加させ、水平圧延機4
のロール速度を大きくする。速度制御装置32は張力制御
装置v1から与えられる速度指令信号v1と係数装置47から
の速度補正量を加算し電動機17を制御し水平圧延機4の
ロール速度を制御する。その結果、水平圧延機2,4間の
板材1にかかる張力は張力設定装置44で設定する設定値
Tsに制御される。
このように第2図に示す実施例においても板幅圧延を
行う際に被圧延材に微小張力を付与することができる。
そして、圧延中に板幅目標値が設定変更されても板材1
の張力を設定値Tsにすることができ張力変動を防止でき
る。
第3図に本発明の他の実施例を示す。
第3図に示す実施例は板材1の張力を張力検出器49で
検出し張力設定装置44で設定する張力設定値Tsと比較す
るようにしたものである。他は第2図に示す実施例と同
一である。
第3図に示す実施例においても板材1に微小張力を付
与することができると共に板幅目標値bsを設定変更して
も張力が変動するのを防止できる。
第4図に本発明の他の実施例を示す。
第4図に示す実施例は入側水平圧延機2のロール速度
V1を入力して出側水平圧延機4のロール速度V1を演算に
より求めるようにしたものである。
水平圧延機2,4間の板材1に必要とする微小張力は板
材1の材質によつて定まる。したがつて、所定の張力を
付与するための水平圧延機4のロール速度v1は(3)式
より次式のように求めることができる。
(4)式のdT/dtは設定張力の微少時間における変化
率である。速度演算装置50は水平圧延機2の速度指令信
号V1を入力し(4)式の演算を行い速度指令信号v1を求
め速度制御装置32に与える。速度制御装置32には第2図
の実施例と同様に係数装置47から速度補正信号も与えら
れる。速度制御信号v1と速度補正信号を加算して水平圧
延機4のロール速度を制御する。水平圧延機4のロール
速度は(4)式を満足するように制御されるので、板材
1には予め定めた設定張力Tsを付与することができる。
このように、第4図に示す実施例においても板材1に
微小張力を付与することができると共に板幅目標値の設
定変更時の張力変動を防止できる。
以上説明したように、本発明によれば垂直圧延機の入
側と出側に配置した両水平圧延機のロール速度を制御す
ることにより被圧延材に所定張力を付与している。した
がつて、板幅圧延を行う際に被圧延材に対し形状不良を
誘発することなく良好な板幅圧延を行うことができる。
また、板幅圧延中に板幅目標値を設定変更しても張力変
動が発生するのを確実に防止できる。
なお、上述の実施例は垂直圧延機が1台の場合である
が、複数台の垂直圧延機で板幅圧延を行う場合でも各垂
直圧延機の入側と出側にそれぞれ水平圧延機を配置する
ことによつて同様に行えるのは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図〜第4
図はそれぞれ本発明の他の実施例の要部を示す構成図で
ある。 2,4……水平圧延機、3……垂直圧延機、7……仕上圧
延機、10……連続鋳造機。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造設備から送られてくる板状被圧延
    材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の入側に
    配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂直圧延
    機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロールと、
    第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロールのロ
    ール速度を制御する第1のロール速度制御手段と、板幅
    目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を制御する
    ロール開度制御手段と、前記第1の水平ロールと前記第
    2の水平ロールとの間における前記被圧延材の張力を検
    出する張力検出手段と、該張力検出手段で検出した張力
    実際値と張力設定値の偏差に応じて前記第1、第2の水
    平ロール間における前記被圧延材に所定張力を付与する
    ための前記第2の水平ロールのロール速度を第2の速度
    指令信号として演算する張力制御手段とを備えた熱間圧
    延設備であって、 前記板幅目標値を入力し、その大きさに応じた速度影響
    係数に基づき速度補正量を出力する速度補正手段と、前
    記第2の速度指令信号と前記速度補正量に基づき前記第
    2の水平ロールのロール速度を制御する第2の速度制御
    手段とを具備したことを特徴とする板材熱間圧延設備の
    制御装置。
  2. 【請求項2】予め設定された板幅目標値に基づいて板状
    被圧延材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の
    入側に配置され、与えられる第1の速度指令信号に基づ
    きロール速度が制御される第1の水平ロールと、該垂直
    圧延機の出側に配置された第2の水平ロールとを備え、 前記第1の水平ロールと前記第2の水平ロールとの間に
    おける前記被圧延材の張力を検出し、該検出した前記被
    圧延材の張力の値と予め設定した張力の値との偏差に応
    じて前記第1、第2の水平ロール間において前記被圧延
    材に所定張力を付与するための前記第2の水平ロールの
    ロール速度を求めて制御する板材熱間圧延設備の制御方
    法であって、 前記予め設定した板幅目標値の大きさに応じた速度影響
    係数に基づき速度補正量を求め、 前記求めた第2の水平ロールのロール速度と前記求めた
    速度補正量に基づき前記第2の水平ロールのロール速度
    を制御することを特徴とする板材熱間圧延設備の制御方
    法。
  3. 【請求項3】連続鋳造設備から送られてくる板状被圧延
    材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の入側に
    配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂直圧延
    機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロールと、
    第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロールのロ
    ール速度を制御する第1のロール速度制御手段と、板幅
    目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を制御する
    ロール開度制御手段とを備えた熱間圧延設備であって、 前記第1の水平ロールのロール速度及び前記第2の水平
    ロールのロール速度から該第1、2の水平ロール間にお
    ける前記被圧延材の張力を検出する張力検出手段と、該
    張力検出手段から検出された該第1、2の水平ロール間
    における前記被圧延材の張力と予め設定された該第1、
    2の水平ロール間における前記被圧延材の張力と前記入
    力された板幅目標値に基づいて前記第2の水平ロールの
    ロール速度を制御する第2の速度制御手段とを具備した
    ことを特徴とする板材熱間圧延設備の制御装置。
  4. 【請求項4】連続鋳造設備から送られてくる板状被圧延
    材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の入側に
    配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂直圧延
    機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロールと、
    第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロールのロ
    ール速度を制御する第1のロール速度制御手段と、板幅
    目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を制御する
    ロール開度制御手段とを備えた熱間圧延設備であって、 前記入力された前記板幅目標値と前記垂直圧延機の入側
    の板幅として入力された板幅設定値及び前記第1の速度
    指令信号に基づいて前記第1、第2の水平ロール間に所
    定張力を付与するための前記第2の水平ロールのロール
    速度を制御する第2のロール速度制御手段を具備したこ
    とを特徴とする板材熱間圧延設備の制御装置。
  5. 【請求項5】連続鋳造設備から送られてくる板状被圧延
    材の板幅圧延を行う垂直圧延機と該垂直圧延機の入側に
    配置された上下一対の第1の水平ロールと、該垂直圧延
    機の出側に配置された上下一対の第2の水平ロールと、
    第1の速度指令信号に基づき前記第1の水平ロールのロ
    ール速度を制御する第1のロール速度制御手段と、板幅
    目標値を入力し前記垂直圧延機のロール開度を制御する
    ロール開度制御手段と、前記第2の水平ロールのロール
    速度を制御する第2のロール速度制御手段とを備えた熱
    間圧延設備であって、 前記板幅目標値を入力し、その大きさに応じた速度影響
    係数に基づき速度補正量を出力する速度補正手段と、前
    記第1の速度指令信号と予め設定した張力の変化率と前
    記速度補正量に基づき前記第2の水平ロールのロール速
    度を制御する第2の速度制御手段とを具備したことを特
    徴とする板材熱間圧延設備の制御装置。
JP63251809A 1987-10-09 1988-10-07 板材熱間圧延設備の制御装置及び制御方法 Expired - Lifetime JP2515867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63251809A JP2515867B2 (ja) 1987-10-09 1988-10-07 板材熱間圧延設備の制御装置及び制御方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25369787 1987-10-09
JP62-253697 1987-10-09
JP63251809A JP2515867B2 (ja) 1987-10-09 1988-10-07 板材熱間圧延設備の制御装置及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01202306A JPH01202306A (ja) 1989-08-15
JP2515867B2 true JP2515867B2 (ja) 1996-07-10

Family

ID=26540367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63251809A Expired - Lifetime JP2515867B2 (ja) 1987-10-09 1988-10-07 板材熱間圧延設備の制御装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2515867B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4539548B2 (ja) * 2005-12-08 2010-09-08 日本軽金属株式会社 アルミニウム合金スラブ連続鋳造圧延ラインの速度同調システムおよびそれを用いたアルミニウム合金連続鋳造圧延スラブの製造設備および製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5339239A (en) * 1976-09-22 1978-04-11 Hitachi Ltd Tension control device
JPS5935804A (ja) * 1982-08-23 1984-02-27 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ストリツプの板端部形状の制御方法
JPS59150609A (ja) * 1983-02-17 1984-08-28 Toshiba Corp 熱間圧延設備の板幅制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01202306A (ja) 1989-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950009138B1 (ko) 판재 열간 압연 설비의 제어장치
US6044895A (en) Continuous casting and rolling system including control system
KR20100009649A (ko) 강재 스트립 제조 방법
US20140096578A1 (en) Method and apparatus for preparing steel stock before hot rolling
CN106269871B (zh) 一种在CSP产线采用升速轧制工艺生产厚度≤2.0mm低强度带钢的方法
JP2006289436A (ja) 線材の圧延方法
JP2515867B2 (ja) 板材熱間圧延設備の制御装置及び制御方法
KR102131182B1 (ko) 스트립 형상으로 압연된 재료를 위한 폭 변경 시스템
CA2177831C (en) Continuous casting and rolling plant for steel strip, and a control system for such a plant
CA1147527A (en) Method for speed control of a continuous metal strip casting machine and rolling mill arrangement and system controlled according to this method
JPH0653285B2 (ja) 圧延機における製品張力の制御方法
US4388816A (en) Method and apparatus for rolling a length of metal bar or wire
JPH0262327B2 (ja)
EP0032766B1 (en) Method of rolling a length of metal bar or wire and apparatus for carrying out the method
JPS626749A (ja) 連続鋳造方法およびその連続鋳造設備
JPH11104722A (ja) 熱間圧延機の圧延速度制御方法
JPH08255003A (ja) 圧延機制御装置
JPH06134508A (ja) 圧延機における板形状操作量設定装置
JP2001334304A (ja) 熱間仕上圧延機の出側温度制御装置
JP2007209995A (ja) 制御方法及び制御装置
JPS629704A (ja) 熱間圧延方法
JPH04322855A (ja) 鋳片強圧下機能を有する連続鋳造装置
JP3438335B2 (ja) 圧延機の走間設定変更方法
JP2010082646A (ja) 厚板圧延方法、及び圧延装置
JPH0957317A (ja) タンデム圧延機の板厚制御方法及び装置