JP2515738B2 - 陰極線管を用いた表示装置 - Google Patents
陰極線管を用いた表示装置Info
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- JP2515738B2 JP2515738B2 JP61110808A JP11080886A JP2515738B2 JP 2515738 B2 JP2515738 B2 JP 2515738B2 JP 61110808 A JP61110808 A JP 61110808A JP 11080886 A JP11080886 A JP 11080886A JP 2515738 B2 JP2515738 B2 JP 2515738B2
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- Japan
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- rim band
- cathode ray
- ray tube
- tube
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表示装置の構造に係り、特にEMI（Electro−
Magnetic Intererence）低減に好適なアース構造を備え
た陰極線管取付け構造に関するものである。
Magnetic Intererence）低減に好適なアース構造を備え
た陰極線管取付け構造に関するものである。
支持金具を熔接などで固定されたリムバンドで、陰極
線関を匡体にねじで固定することは公知である。しか
し、この支持金具と筐体は各板面同士がねじで締結され
数十MHz以上のEMI低減用アースとしての電気的接続につ
いては配慮されていなかつた。なお、この種の構造とし
て関連するものには例えば実公昭60−36943,同35953号
公報等が挙げられる。
線関を匡体にねじで固定することは公知である。しか
し、この支持金具と筐体は各板面同士がねじで締結され
数十MHz以上のEMI低減用アースとしての電気的接続につ
いては配慮されていなかつた。なお、この種の構造とし
て関連するものには例えば実公昭60−36943,同35953号
公報等が挙げられる。
上記従来技術は、支持金具と筐体表面の凹凸によりね
じ締結部当り３点のごくわずかな接触面しか得られずか
つ各表面酸化物の除去を接触面で十分に実施できずリム
バンドのEMI低減用アースについて配慮されておらず、
高精細CRTモニタなどの数十MHz以上の周波数帯域で使用
される表示装置ではこのリムバンドが外部への電磁放射
アンテナとなり表示装置周辺の機器へのノイズ源となる
問題があつた。
じ締結部当り３点のごくわずかな接触面しか得られずか
つ各表面酸化物の除去を接触面で十分に実施できずリム
バンドのEMI低減用アースについて配慮されておらず、
高精細CRTモニタなどの数十MHz以上の周波数帯域で使用
される表示装置ではこのリムバンドが外部への電磁放射
アンテナとなり表示装置周辺の機器へのノイズ源となる
問題があつた。
本発明の目的は、陰極線管を用いた表示装置からその
周辺機器への電磁放射を低減するため、特に陰極線管の
リムバンドからのEMI低減に好適なアースを備えた陰極
線管と筐体の取付け構造を提供することにある。
周辺機器への電磁放射を低減するため、特に陰極線管の
リムバンドからのEMI低減に好適なアースを備えた陰極
線管と筐体の取付け構造を提供することにある。
上記目的は、陰極線管のリムバンドを表示装置全体の
アースである筐体との間に、導電性ばね，菊型ワツシヤ
等の多点接触あるいは面接触可能かつリムバンドと筐体
表面の酸化膜を破り得る導電物を介在させることによ
り、達成される。
アースである筐体との間に、導電性ばね，菊型ワツシヤ
等の多点接触あるいは面接触可能かつリムバンドと筐体
表面の酸化膜を破り得る導電物を介在させることによ
り、達成される。
表面がリムバンドと筐体表面の酸化膜を破るに十分な
固さを持つ導電性樹脂、多数の導電性ばね，菊型ワツシ
ヤ等は、リムバンドと筐体表面の酸化物を破つて両者を
結合し、かつ、その接触面積を大巾に拡大する。これに
より、リムバンド内に存在し表皮効果を有する数十MHz
以上の高周波電流（＝ノイズ）を装置全体のアースであ
る筐体に安定して落とすことができるので、リムバンド
から外部に放射されるノイズを低減することが出来る。
固さを持つ導電性樹脂、多数の導電性ばね，菊型ワツシ
ヤ等は、リムバンドと筐体表面の酸化物を破つて両者を
結合し、かつ、その接触面積を大巾に拡大する。これに
より、リムバンド内に存在し表皮効果を有する数十MHz
以上の高周波電流（＝ノイズ）を装置全体のアースであ
る筐体に安定して落とすことができるので、リムバンド
から外部に放射されるノイズを低減することが出来る。
以下、本発明の一実施例を第３図，第４図，第５図，
第６図により説明する。チユーブ１は支持金具12を熔接
したリムバンド３を介し脇金具８にねじで締結されてい
る。この脇金具８は同じく本表示装置全体のアースであ
るシヤーシ９にねじで締結されている。このねじによる
締結はいずれも金属板同士を直接重ねて実施している。
チユーブ１の下部のリムバンド３はシヤーシ９に固定さ
れた導電金網10を介してシヤーシ９と接続されている。
この導電金網10は弾力性のある樹脂チユーブ11に巻かれ
ており、常時リムバンド３とシヤーシ９とに面全体が圧
着し、かつ各表面の酸化膜を破り高周波電流に対しても
十分安定した接続を保つている。
第６図により説明する。チユーブ１は支持金具12を熔接
したリムバンド３を介し脇金具８にねじで締結されてい
る。この脇金具８は同じく本表示装置全体のアースであ
るシヤーシ９にねじで締結されている。このねじによる
締結はいずれも金属板同士を直接重ねて実施している。
チユーブ１の下部のリムバンド３はシヤーシ９に固定さ
れた導電金網10を介してシヤーシ９と接続されている。
この導電金網10は弾力性のある樹脂チユーブ11に巻かれ
ており、常時リムバンド３とシヤーシ９とに面全体が圧
着し、かつ各表面の酸化膜を破り高周波電流に対しても
十分安定した接続を保つている。
さて、高精細CRTモニタ等の表示装置の電磁放射ノイ
ズ源は通常映像信号回路であり、その周波数０の自然
数倍で共振現象を起こし強力な電磁放射ノイズが発生す
ることは既知である。また、電磁放射アンテナは、その
長さＬが波長λに対しＬ＝ｎ×λ/4（ｎ＝自然数）で有
効に動作することが知られている。すなわち、本表示装
置においては、その映像信号周波数０（Hz）、光速Ｃ
（m/s）、各金属部分の長さＬ（ｍ）、任意の自然数を
ｎとすると、Ｌ＝0.25nc/０で電磁放射ノイズが発生
する。
ズ源は通常映像信号回路であり、その周波数０の自然
数倍で共振現象を起こし強力な電磁放射ノイズが発生す
ることは既知である。また、電磁放射アンテナは、その
長さＬが波長λに対しＬ＝ｎ×λ/4（ｎ＝自然数）で有
効に動作することが知られている。すなわち、本表示装
置においては、その映像信号周波数０（Hz）、光速Ｃ
（m/s）、各金属部分の長さＬ（ｍ）、任意の自然数を
ｎとすると、Ｌ＝0.25nc/０で電磁放射ノイズが発生
する。
導電金網10,樹脂チユーブ11のない本装置では、80MHz
〜220MHzにおいて数箇所ノイズ放射のピークがあり、こ
れがFCC等の電磁波障害防止規制に適合しなかつた。本
装置において、周囲へのノイズ源となつている箇所を調
査すると第６図の通りであつた。この内、裏パネル14,
ワイヤー15,側面板16に対しノイズ対策を実施したとこ
ろ80MHz〜110MHzでのノイズを低減できたが、220MHzで
のノイズは以前として規制上限値以上であつた。すなわ
ち、220MHzでのノイズはリムバンド３から発生してお
り、このノイズ低減を実施する必要があつた。このノイ
ズ発生の理由は、映像信号周波数０＝45MHz,リムバン
ド３の長さＬ＝1.2mの間にＬ 0.25nc/０＝1.36（ｎ
＝４）の関係が成立し、これによりリムバンド３に約22
0MHzの定在波が存在した為である。
〜220MHzにおいて数箇所ノイズ放射のピークがあり、こ
れがFCC等の電磁波障害防止規制に適合しなかつた。本
装置において、周囲へのノイズ源となつている箇所を調
査すると第６図の通りであつた。この内、裏パネル14,
ワイヤー15,側面板16に対しノイズ対策を実施したとこ
ろ80MHz〜110MHzでのノイズを低減できたが、220MHzで
のノイズは以前として規制上限値以上であつた。すなわ
ち、220MHzでのノイズはリムバンド３から発生してお
り、このノイズ低減を実施する必要があつた。このノイ
ズ発生の理由は、映像信号周波数０＝45MHz,リムバン
ド３の長さＬ＝1.2mの間にＬ 0.25nc/０＝1.36（ｎ
＝４）の関係が成立し、これによりリムバンド３に約22
0MHzの定在波が存在した為である。
本実施例によれば、導電金網10がリムバンド３とシヤ
ーシ９の酸化膜を破りリムバンド３とシヤーシ９は安定
した電気的接続が得られる。これにより、リムバンド２
に存在する不要な高周波信号を、導電金網10を介し本装
置のアースであるシヤーシ９におとす（＝定在波をカツ
トする）ことができ、220MHzでの電磁放射ノイズを第５
図に示すように約10dB低減することができた。また、本
実施例特有の効果としては、導電金網10の弾力性のある
樹脂チユーブ11に巻いてあるため、チユーブ１をリムバ
ンド３を介して脇金具８に固定する際の衝撃，振動を柔
らげチユーブ１の破損を防止し、組立が容易となること
が揚げられる。
ーシ９の酸化膜を破りリムバンド３とシヤーシ９は安定
した電気的接続が得られる。これにより、リムバンド２
に存在する不要な高周波信号を、導電金網10を介し本装
置のアースであるシヤーシ９におとす（＝定在波をカツ
トする）ことができ、220MHzでの電磁放射ノイズを第５
図に示すように約10dB低減することができた。また、本
実施例特有の効果としては、導電金網10の弾力性のある
樹脂チユーブ11に巻いてあるため、チユーブ１をリムバ
ンド３を介して脇金具８に固定する際の衝撃，振動を柔
らげチユーブ１の破損を防止し、組立が容易となること
が揚げられる。
本発明によれば、陰極線管を用いた表示装置における
電磁放射ノイズ源の一つであるリムバンドが数10MHz以
上の周波数帯においても装置全体のアースである筐体に
安定した電気的接続を得ることができるので、リムバン
ド上の不要な高周波信号をアースし、リムバンドからの
電磁放射ノイズを低減する効果がある
電磁放射ノイズ源の一つであるリムバンドが数10MHz以
上の周波数帯においても装置全体のアースである筐体に
安定した電気的接続を得ることができるので、リムバン
ド上の不要な高周波信号をアースし、リムバンドからの
電磁放射ノイズを低減する効果がある
第１図は本発明の陰極線管取付け構造の実施例の電気的
原理説明図、第２図は第１図の陰極線管斜視図、第３図
は第１図の装置の表示装置の全体斜視図、第４図は第３
図の要部断面図、第５図は第３図の表示装置の電磁放射
ノイズ測定説明図、第６図は第５図の表示装置の電磁放
射ノイズ発生源の模式図である。 １……チユーブ、３……リムバンド、５……高周波信号
アース、７……高圧用アース。
原理説明図、第２図は第１図の陰極線管斜視図、第３図
は第１図の装置の表示装置の全体斜視図、第４図は第３
図の要部断面図、第５図は第３図の表示装置の電磁放射
ノイズ測定説明図、第６図は第５図の表示装置の電磁放
射ノイズ発生源の模式図である。 １……チユーブ、３……リムバンド、５……高周波信号
アース、７……高圧用アース。
Claims (1)
- 【請求項１】陰極線管のチューブと、 該チューブを保持し支持金具を有するリムバンドと、 表示装置のアースである金属性の筐体と、 前記リムバンドと前記筐体との間に配設されかつ弾性体
に巻いた導電金網とを少なくとも有し、 前記支持金具は固定具により前記筐体に接続され、かつ
前記弾性体の弾性力より前記導電金網を介して前記リム
バンドと前記筐体とを電気的に接続することを特徴とす
る陰極線管を用いた表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61110808A JP2515738B2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 | 陰極線管を用いた表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61110808A JP2515738B2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 | 陰極線管を用いた表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62267790A JPS62267790A (ja) | 1987-11-20 |
| JP2515738B2 true JP2515738B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=14545181
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61110808A Expired - Lifetime JP2515738B2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 | 陰極線管を用いた表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2515738B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000007169A1 (fr) * | 1998-07-27 | 2000-02-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Ecran cathodique |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60218692A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-01 | 三菱電機株式会社 | デイスプレイ装置 |
-
1986
- 1986-05-16 JP JP61110808A patent/JP2515738B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62267790A (ja) | 1987-11-20 |
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