JPH0629690A - 電磁波ノイズ及び静電気放電防止遮蔽板 - Google Patents
電磁波ノイズ及び静電気放電防止遮蔽板Info
- Publication number
- JPH0629690A JPH0629690A JP18487292A JP18487292A JPH0629690A JP H0629690 A JPH0629690 A JP H0629690A JP 18487292 A JP18487292 A JP 18487292A JP 18487292 A JP18487292 A JP 18487292A JP H0629690 A JPH0629690 A JP H0629690A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic noise
- plate
- holes
- static discharge
- shielding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】筺体の放熱性を低下させず筺体内部に実装され
ている電子部品から放射される電磁波ノイズを遮蔽し且
つ静電気放電を防止する。 【構成】複数の放熱穴2を持つ金属板1と、金属板1の
放熱穴2より径の小さな複数の穴を持つ絶縁板3とを合
併させ、電磁波ノイズは金属板1で遮蔽し、静電気放電
は絶縁板3で防止する。
ている電子部品から放射される電磁波ノイズを遮蔽し且
つ静電気放電を防止する。 【構成】複数の放熱穴2を持つ金属板1と、金属板1の
放熱穴2より径の小さな複数の穴を持つ絶縁板3とを合
併させ、電磁波ノイズは金属板1で遮蔽し、静電気放電
は絶縁板3で防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器から発生される
電磁波ノイズ防止と静電気対策に関するもので、特に通
信装置筺体に用いる遮蔽板に関する。
電磁波ノイズ防止と静電気対策に関するもので、特に通
信装置筺体に用いる遮蔽板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁波ノイズ防止及び静電気放電
防止対策としては、ノイズ発生源と成る電子機器を金属
板にて囲い、金属板をアース接地させる方法が一般的で
ある。又、静電気が電子機器に対して侵入し、悪影響を
及ぼさない様にするには、電子機器を絶縁体で覆い、外
部、特に人体から放電しない様にするのが一般的であ
る。尚、上述した絶縁体の内側に導電性の良い物質を設
け、アース接地を行うことにより、更に静電気放電防止
対策は強化される。
防止対策としては、ノイズ発生源と成る電子機器を金属
板にて囲い、金属板をアース接地させる方法が一般的で
ある。又、静電気が電子機器に対して侵入し、悪影響を
及ぼさない様にするには、電子機器を絶縁体で覆い、外
部、特に人体から放電しない様にするのが一般的であ
る。尚、上述した絶縁体の内側に導電性の良い物質を設
け、アース接地を行うことにより、更に静電気放電防止
対策は強化される。
【0003】以下、図3に従来の具体例を上げて説明す
る。すなわち、通信装置を収容する筺体9が、サイドプ
レート10、フロントカバー11、トッププレート1
2、ボトムプレート13、カバー14およびリヤカバー
15から構成されていて、全て金属にて作られている。
又、上述の部品は互いに電気的に導通が有る様に接続さ
れ、筺体アース16を通してアース接地されている。筺
体9に収容されているプリント基板17には多数の電子
部品18が実装され、電磁波ノイズの発生源と成ってい
る。電磁波ノイズを筺体外部に漏らさない様にするには
筺体9を密閉にするのが理想であるが、実際には電子部
品18から発生する熱を逃がす為、トッププレート12
とボトムプレート13に放熱穴19が明けられている。
電磁波ノイズは放熱穴19を通って筺体外部に漏れるの
であるが、一般的に電磁波ノイズの波長の1/10以下
の穴径であれば、漏れが防げることが知られている。例
えば、1GHzの周波数成分を持つ装置であれば、約3
0mm以下の穴径と成る。よって、トッププレート12
とボトムプレート13の放熱穴19の穴径は、最大の放
熱効果を得られる様に、装置の発生するノイズの最大周
波数の波長の1/10程度の穴径と成る。このように、
一般的な穴径は10mm〜30mm程度と成る故、防
塵、防虫、その他の金属片等の侵入防止効果が無く、別
途にカバー14として金網が貼付けられている。金網が
用いられるのは、板金に小さな穴を明けた場合の開口率
は最大でも40%以下であるが、金網の場合は60%程
度の開口率が得られる為である。尚、筺体の外部を絶縁
し静電気放電を防止するには、筺体表面に塩化ビニール
等の絶縁被膜をコーティングするか、既にコーティング
済みの材料を金網以外に使用することが出来る。
る。すなわち、通信装置を収容する筺体9が、サイドプ
レート10、フロントカバー11、トッププレート1
2、ボトムプレート13、カバー14およびリヤカバー
15から構成されていて、全て金属にて作られている。
又、上述の部品は互いに電気的に導通が有る様に接続さ
れ、筺体アース16を通してアース接地されている。筺
体9に収容されているプリント基板17には多数の電子
部品18が実装され、電磁波ノイズの発生源と成ってい
る。電磁波ノイズを筺体外部に漏らさない様にするには
筺体9を密閉にするのが理想であるが、実際には電子部
品18から発生する熱を逃がす為、トッププレート12
とボトムプレート13に放熱穴19が明けられている。
電磁波ノイズは放熱穴19を通って筺体外部に漏れるの
であるが、一般的に電磁波ノイズの波長の1/10以下
の穴径であれば、漏れが防げることが知られている。例
えば、1GHzの周波数成分を持つ装置であれば、約3
0mm以下の穴径と成る。よって、トッププレート12
とボトムプレート13の放熱穴19の穴径は、最大の放
熱効果を得られる様に、装置の発生するノイズの最大周
波数の波長の1/10程度の穴径と成る。このように、
一般的な穴径は10mm〜30mm程度と成る故、防
塵、防虫、その他の金属片等の侵入防止効果が無く、別
途にカバー14として金網が貼付けられている。金網が
用いられるのは、板金に小さな穴を明けた場合の開口率
は最大でも40%以下であるが、金網の場合は60%程
度の開口率が得られる為である。尚、筺体の外部を絶縁
し静電気放電を防止するには、筺体表面に塩化ビニール
等の絶縁被膜をコーティングするか、既にコーティング
済みの材料を金網以外に使用することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
通信装置筺体では、電磁波ノイズ防止用として金属筺体
及び金網を用い、一方、静電気放電防止用としてこの金
属筺体に絶縁被膜をコーティングしたり、コーティング
済みの材料を用いるため、かなりの費用がかかり、筺体
価格を上昇させる。又、金網部をコーティングすると開
口率の低下も生じ、筺体の放熱効果も低下させる欠点を
持っている。
通信装置筺体では、電磁波ノイズ防止用として金属筺体
及び金網を用い、一方、静電気放電防止用としてこの金
属筺体に絶縁被膜をコーティングしたり、コーティング
済みの材料を用いるため、かなりの費用がかかり、筺体
価格を上昇させる。又、金網部をコーティングすると開
口率の低下も生じ、筺体の放熱効果も低下させる欠点を
持っている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁波ノイズ及
び静電気放電防止遮蔽板は、複数の第1の穴を持つ金属
板と、前記第1の穴より径の小さな第2の穴を複数持つ
絶縁板とを組合わせてなっており、また前記第1の穴は
発生する電磁波ノイズの周波数成分の最大周波数の波長
のおよそ1/10の穴径となっている。
び静電気放電防止遮蔽板は、複数の第1の穴を持つ金属
板と、前記第1の穴より径の小さな第2の穴を複数持つ
絶縁板とを組合わせてなっており、また前記第1の穴は
発生する電磁波ノイズの周波数成分の最大周波数の波長
のおよそ1/10の穴径となっている。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の遮蔽板の一実施例を示す斜視図、図
2は本実施例の通信装置筺体への使用状態を示す斜視図
である。
る。図1は本発明の遮蔽板の一実施例を示す斜視図、図
2は本実施例の通信装置筺体への使用状態を示す斜視図
である。
【0007】本実施例の遮蔽板において、金属板1の表
面には電磁波ノイズ防止用の放熱穴2が明けられ、さら
に静電気放電防止用として絶縁体で作られた細かな網目
の付いた絶縁板3が取付けられている。放熱穴2大きさ
は、装置の発生する電磁波ノイズの最大周波数の波長の
1/10程度の穴径となっている。また絶縁板3の網目
の穴径は、放熱穴2の穴径に比べてべて充分に小さいも
のとする。
面には電磁波ノイズ防止用の放熱穴2が明けられ、さら
に静電気放電防止用として絶縁体で作られた細かな網目
の付いた絶縁板3が取付けられている。放熱穴2大きさ
は、装置の発生する電磁波ノイズの最大周波数の波長の
1/10程度の穴径となっている。また絶縁板3の網目
の穴径は、放熱穴2の穴径に比べてべて充分に小さいも
のとする。
【0008】図2に示す使用例において、通信装置筺体
4のトップフレーム5とボトムフレーム6に電磁波ノイ
ズが漏れない最大限の穴径の放熱穴7が明けられ、その
表面には絶縁板3に相当するプラスチェックメッシュカ
バー8が取付けられている。プラスチックメッシュカバ
ー8のメッシュ部は成型性が良いプラスチックを用いる
ことで金網に比べて細かく、且つ開口率を70%までに
することが容易であり、形も自由にすることが出来る。
このことから、トップフレーム5やボトムフレーム6に
組み込む構造も弾性を利用した嵌め込み方式を採用する
ことができ、またトップフレーム5やボトムフレーム6
との間隔を大きくとることで、プラスチックメッシュカ
バー8に人体等帯電物が触れた場合の空中放電も防止す
ることが出来る。更にプラスチックメッシュカバー8は
防塵,防虫等に効果があるとともに、外観形状のデザイ
ンの自由度も大幅に向上させることも可能である。
4のトップフレーム5とボトムフレーム6に電磁波ノイ
ズが漏れない最大限の穴径の放熱穴7が明けられ、その
表面には絶縁板3に相当するプラスチェックメッシュカ
バー8が取付けられている。プラスチックメッシュカバ
ー8のメッシュ部は成型性が良いプラスチックを用いる
ことで金網に比べて細かく、且つ開口率を70%までに
することが容易であり、形も自由にすることが出来る。
このことから、トップフレーム5やボトムフレーム6に
組み込む構造も弾性を利用した嵌め込み方式を採用する
ことができ、またトップフレーム5やボトムフレーム6
との間隔を大きくとることで、プラスチックメッシュカ
バー8に人体等帯電物が触れた場合の空中放電も防止す
ることが出来る。更にプラスチックメッシュカバー8は
防塵,防虫等に効果があるとともに、外観形状のデザイ
ンの自由度も大幅に向上させることも可能である。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、絶縁体の
メッシュと、電磁波ノイズのみを考慮した穴径を持つ金
属板とを組み合せることにより、放熱性及び電磁波ノイ
ズ遮蔽効果が高く、且つ静電気放電性の低い筺体を容易
に製造出来る効果がある。
メッシュと、電磁波ノイズのみを考慮した穴径を持つ金
属板とを組み合せることにより、放熱性及び電磁波ノイ
ズ遮蔽効果が高く、且つ静電気放電性の低い筺体を容易
に製造出来る効果がある。
【図1】本発明の遮蔽板の一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例の通信装置筺体への使用状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】従来の通信装置筺体の一例の斜視図である。
1 金属板 2 放熱穴 3 絶縁板 4 通信装置筺体 5 トップフレーム 6 ボトムフレーム 7 放熱穴 8 プラスチックメッシュカバー 9 筺体 10 サイドプレート 11 フロントカバー 12 トッププレート 13 ボトムプレート 14 カバー 15 リヤカバー 16 筺体アース 17 プリント基板 18 電子部品 19 放熱穴
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の第1の穴を持つ金属板と、前記第
1の穴より径の小さな第2の穴を複数持つ絶縁板とを組
合わせてなることを特徴とする電磁波ノイズ及び静電気
放電防止遮蔽板。 - 【請求項2】 前記第1の穴は発生する電磁波ノイズの
周波数成分の最大周波数の波長のおよそ1/10の穴径
となっていることを特徴とする請求項1記載の電磁波ノ
イズ及び静電気放電防止遮蔽板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18487292A JPH0629690A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 電磁波ノイズ及び静電気放電防止遮蔽板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18487292A JPH0629690A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 電磁波ノイズ及び静電気放電防止遮蔽板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629690A true JPH0629690A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16160792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18487292A Pending JPH0629690A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 電磁波ノイズ及び静電気放電防止遮蔽板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629690A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09283965A (ja) * | 1996-04-10 | 1997-10-31 | Nec Corp | キャビネット用扉構造 |
US5805251A (en) * | 1995-03-31 | 1998-09-08 | Seiko Epson Corporation | Noise-shield sheet and liquid crystal display device using the same |
JP2004130137A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Koninkl Philips Electronics Nv | Rfi保護された超音波プローブ |
CN102635240A (zh) * | 2012-04-18 | 2012-08-15 | 浙江省建工集团有限责任公司 | 室内防静电屏蔽网系统的施工方法 |
CN108495447A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-09-04 | 扬州市玄裕电子有限公司 | 一种用于车灯电路的柔性线路板 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62105499A (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-15 | 三菱電線工業株式会社 | 電子機器 |
-
1992
- 1992-07-13 JP JP18487292A patent/JPH0629690A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62105499A (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-15 | 三菱電線工業株式会社 | 電子機器 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5805251A (en) * | 1995-03-31 | 1998-09-08 | Seiko Epson Corporation | Noise-shield sheet and liquid crystal display device using the same |
US5990989A (en) * | 1995-03-31 | 1999-11-23 | Seiko Epson Corporation | Noise-shield sheet and liquid crystal display device using the same |
JPH09283965A (ja) * | 1996-04-10 | 1997-10-31 | Nec Corp | キャビネット用扉構造 |
JP2004130137A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Koninkl Philips Electronics Nv | Rfi保護された超音波プローブ |
CN102635240A (zh) * | 2012-04-18 | 2012-08-15 | 浙江省建工集团有限责任公司 | 室内防静电屏蔽网系统的施工方法 |
CN108495447A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-09-04 | 扬州市玄裕电子有限公司 | 一种用于车灯电路的柔性线路板 |
CN108495447B (zh) * | 2018-05-18 | 2024-05-07 | 江苏云创智能科技有限公司 | 一种用于车灯电路的柔性线路板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0843512A2 (en) | High frequency emi shield with air flow for electronic device enclosure | |
US6813159B2 (en) | Display device equipped with plasma display panel | |
US20090086420A1 (en) | Rugged conductive housing structure for portable computing device display | |
KR100669696B1 (ko) | 플라즈마 표시장치 | |
US20050276027A1 (en) | Electronic device for shielding EMI | |
EP0480025B1 (en) | Integrated emi filter and thermal heat sink | |
CA2401938A1 (en) | Apparatus and method for shielding a device | |
JP3351393B2 (ja) | Emiシールドフィルタ及びemiシールドフィルタを有する表示装置 | |
JP2006173609A (ja) | 電磁妨害を低減する為の電子システム及び電子システムの構成方法 | |
US5841227A (en) | Radiation shield with opaque and transparent portion | |
EP0342971B1 (en) | Electric device | |
JPH0629690A (ja) | 電磁波ノイズ及び静電気放電防止遮蔽板 | |
US20090251390A1 (en) | Plasma display device | |
US5365285A (en) | CRT display device with a grounded rimband so as to suppress an electro-magnetic emission | |
JP2002006756A (ja) | 表示装置 | |
US20060055295A1 (en) | Plasma Display panel device | |
JPH08204377A (ja) | 遮蔽体 | |
JP2007214443A (ja) | 筐体および電子機器 | |
US5793494A (en) | CRT display device | |
US6072119A (en) | Wall-mounted filter arrangement for blocking high-frequency electromagnetic radiation | |
JPH08330682A (ja) | 半導体部品実装型フレキシブルプリント基板 | |
JP3953362B2 (ja) | ケーブルを備えた電気機器 | |
JPH04134900A (ja) | 表示装置 | |
JP5320801B2 (ja) | 電子機器及びそのノイズ遮蔽方法 | |
JPH10163665A (ja) | 不要輻射を抑制する電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971224 |