JP2515654B2 - 合板の製造方法 - Google Patents
合板の製造方法Info
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- JP2515654B2 JP2515654B2 JP3348850A JP34885091A JP2515654B2 JP 2515654 B2 JP2515654 B2 JP 2515654B2 JP 3348850 A JP3348850 A JP 3348850A JP 34885091 A JP34885091 A JP 34885091A JP 2515654 B2 JP2515654 B2 JP 2515654B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の変性ポリビニル
アルコールの水溶液を用いて単板同士を積層圧締するこ
とにより合板を製造する方法に関するものである。
アルコールの水溶液を用いて単板同士を積層圧締するこ
とにより合板を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアルコール(以下、PVAと
略する)系接着剤を木工用などの繊維系材料を対象とし
た接着目的に使用する場合、不良品回収等を容易にする
ため、接着剤に水分散性、水溶解性を付与する目的でス
ルホン酸基を導入したPVAを用いることが試みられて
いる。
略する)系接着剤を木工用などの繊維系材料を対象とし
た接着目的に使用する場合、不良品回収等を容易にする
ため、接着剤に水分散性、水溶解性を付与する目的でス
ルホン酸基を導入したPVAを用いることが試みられて
いる。
【0003】従来、かかるスルホン酸基の導入には、
(メタ)アリルスルホン酸(ナトリウム)と酢酸ビニル
とを共重合し、得られる共重合体をケン化することが行
われている。
(メタ)アリルスルホン酸(ナトリウム)と酢酸ビニル
とを共重合し、得られる共重合体をケン化することが行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アリル
スルホン酸類による変性によっては高重合度の樹脂が得
られないため、かかる変性PVAの水溶液を接着剤とし
て用いて合板製造用に使用した場合、接着強さが不足し
てしまうという欠点を有する。
スルホン酸類による変性によっては高重合度の樹脂が得
られないため、かかる変性PVAの水溶液を接着剤とし
て用いて合板製造用に使用した場合、接着強さが不足し
てしまうという欠点を有する。
【0005】本発明は、このような背景下において、水
分散性、水溶解性が確保され、かつ接着強度が顕著に向
上した合板を製造する方法を提供することを目的とする
ものである。
分散性、水溶解性が確保され、かつ接着強度が顕著に向
上した合板を製造する方法を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の合板の製造方法
は、式(1) で示されるN−スルホアルキル(メタ)アク
リルアミドを酢酸ビニルと共重合し、ついでケン化して
得られるスルホン酸基含有0.1〜20モル%、平均ケ
ン化度10〜99.9モル%、20℃における4重量%
水溶液の粘度が5センチポイズ以上のスルホン酸基含有
変性ポリビニルアルコールの水溶液を用い、該水溶液を
単板に塗布して単板同士を積層圧締することを特徴とす
るものである。
は、式(1) で示されるN−スルホアルキル(メタ)アク
リルアミドを酢酸ビニルと共重合し、ついでケン化して
得られるスルホン酸基含有0.1〜20モル%、平均ケ
ン化度10〜99.9モル%、20℃における4重量%
水溶液の粘度が5センチポイズ以上のスルホン酸基含有
変性ポリビニルアルコールの水溶液を用い、該水溶液を
単板に塗布して単板同士を積層圧締することを特徴とす
るものである。
【0007】
【化2】 (R1 ;水素又はメチル基、R2 ;アルキレン基、M;
水素又はアルカリ金属塩)
水素又はアルカリ金属塩)
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】本発明においては、前記した如く、N−ス
ルホアルキル(メタ)アクリルアミドと酢酸ビニルを共
重合し、ついでケン化して得られるスルホン酸基含有変
性PVAの水溶液を用いる。N−スルホアルキル(メ
タ)アクリルアミドにおけるアルキレン基(R2 )とし
てはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が挙げら
れ、これらは直鎖状、分岐状のいずれでも良いが、共重
合体のケン化時の安定性の点から分岐状のアルキレン基
の方が好ましい。又Mは水素又はアルカリ金属である
が、遊離のスルホン酸(Mが水素)では共重合時に酢酸
ビニルを分解させる恐れがあるので、通常はナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属が望ましい。かかるアク
リルアミドの中では、本発明の目的には式(2) で示され
るN−スルホイソブチレンアクリルアミド・ナトリウム
塩が特に好適である。
ルホアルキル(メタ)アクリルアミドと酢酸ビニルを共
重合し、ついでケン化して得られるスルホン酸基含有変
性PVAの水溶液を用いる。N−スルホアルキル(メ
タ)アクリルアミドにおけるアルキレン基(R2 )とし
てはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が挙げら
れ、これらは直鎖状、分岐状のいずれでも良いが、共重
合体のケン化時の安定性の点から分岐状のアルキレン基
の方が好ましい。又Mは水素又はアルカリ金属である
が、遊離のスルホン酸(Mが水素)では共重合時に酢酸
ビニルを分解させる恐れがあるので、通常はナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属が望ましい。かかるアク
リルアミドの中では、本発明の目的には式(2) で示され
るN−スルホイソブチレンアクリルアミド・ナトリウム
塩が特に好適である。
【0010】
【化3】
【0011】上記の変性PVAを製造するにあたって
は、まずアルコール溶媒中でN−スルホアルキル(メ
タ)アクリルアミドと酢酸ビニルとを共重合する。この
際、変性PVAの粘度が5センチポイズ以上となるよう
に、アルコールの使用量は酢酸ビニルの重量に対して5
0%以下に規定する必要がある。尚、粘度は4重量%の
水溶液を温度20℃でB型回転粘度計を用いて測定す
る。
は、まずアルコール溶媒中でN−スルホアルキル(メ
タ)アクリルアミドと酢酸ビニルとを共重合する。この
際、変性PVAの粘度が5センチポイズ以上となるよう
に、アルコールの使用量は酢酸ビニルの重量に対して5
0%以下に規定する必要がある。尚、粘度は4重量%の
水溶液を温度20℃でB型回転粘度計を用いて測定す
る。
【0012】アルコールとしては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール等の低級アルコールが普通用いられ
る。これらのアルコール類は少量の水を含んでいても差
し支えない。重合時の単量体の仕込み方法としては特に
制限はなく、一括仕込み、分割仕込み、連続仕込み等任
意の方法が採用されるが、N−スルホアルキル(メタ)
アクリルアミド、酢酸ビニルの共重合比の点から、まず
酢酸ビニルをアルコール溶媒中に溶解し、これに上記
(メタ)アクリルアミドを滴下しながら重合するのが組
成均一な共重合体が得られ易いので有利である。共重合
にあたって触媒としては、アゾビスイソブチロニトリ
ル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル等の公知のラジカル重合触媒が用いられる。重合温
度は通常50℃〜沸点程度が望ましい。
ール、プロパノール等の低級アルコールが普通用いられ
る。これらのアルコール類は少量の水を含んでいても差
し支えない。重合時の単量体の仕込み方法としては特に
制限はなく、一括仕込み、分割仕込み、連続仕込み等任
意の方法が採用されるが、N−スルホアルキル(メタ)
アクリルアミド、酢酸ビニルの共重合比の点から、まず
酢酸ビニルをアルコール溶媒中に溶解し、これに上記
(メタ)アクリルアミドを滴下しながら重合するのが組
成均一な共重合体が得られ易いので有利である。共重合
にあたって触媒としては、アゾビスイソブチロニトリ
ル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル等の公知のラジカル重合触媒が用いられる。重合温
度は通常50℃〜沸点程度が望ましい。
【0013】又、かかる重合を行うにあたっては、上記
2成分以外に、かかる単量体と共重合可能な他の不飽和
単量体、例えば、スチレン、アルキルビニルエーテル、
(メタ)アクリルアミド、エチレン、プロピレン、α−
ヘキセン、α−オクテン等のオレフィン、(メタ)アク
リル酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマール
酸、イタコン酸等の不飽和酸あるいはそれらのアルキル
エステルやアルカリ塩類を10モル%以下程度存在させ
ることも可能である。かくして重合を行った共重合体は
常法に従ってケン化される。
2成分以外に、かかる単量体と共重合可能な他の不飽和
単量体、例えば、スチレン、アルキルビニルエーテル、
(メタ)アクリルアミド、エチレン、プロピレン、α−
ヘキセン、α−オクテン等のオレフィン、(メタ)アク
リル酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマール
酸、イタコン酸等の不飽和酸あるいはそれらのアルキル
エステルやアルカリ塩類を10モル%以下程度存在させ
ることも可能である。かくして重合を行った共重合体は
常法に従ってケン化される。
【0014】ケン化にあたっては、該共重合体をアルコ
ール又は含水アルコールに溶解し酸又はアルカリでケン
化が行われる。アルコールとしてはメタノール、エタノ
ール、プロパノール等が挙げられるが、メタノールが好
適に使用される。アルコール中の共重合体の濃度は通常
20〜70重量%の範囲から選ばれる。ケン化触媒とし
ては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウム
メチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラー
ト等のアルカリ金属の水酸化物や、アルコラートの如き
アルカリ触媒、あるいは、硫酸、塩酸等の酸触媒が用い
られる。かかる触媒の使用量は通常酢酸ビニルに対して
0.1〜5.0モル%が適当である。ケン化反応時の温
度は特に制限はないが、普通10〜50℃、好ましくは
20〜40℃の範囲から選ばれる。ケン化反応は0.1
〜5時間にわたって行われる。
ール又は含水アルコールに溶解し酸又はアルカリでケン
化が行われる。アルコールとしてはメタノール、エタノ
ール、プロパノール等が挙げられるが、メタノールが好
適に使用される。アルコール中の共重合体の濃度は通常
20〜70重量%の範囲から選ばれる。ケン化触媒とし
ては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウム
メチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラー
ト等のアルカリ金属の水酸化物や、アルコラートの如き
アルカリ触媒、あるいは、硫酸、塩酸等の酸触媒が用い
られる。かかる触媒の使用量は通常酢酸ビニルに対して
0.1〜5.0モル%が適当である。ケン化反応時の温
度は特に制限はないが、普通10〜50℃、好ましくは
20〜40℃の範囲から選ばれる。ケン化反応は0.1
〜5時間にわたって行われる。
【0015】上記により得られた変性PVAは、スルホ
ン酸基含有量が0.1〜20モル%、平均ケン化度10
〜99.9モル%、20℃における4重量%水溶液の粘
度が5センチポイズ以上、特に望ましくは10センチポ
イズ以上である高重合度スルホン酸基含有変性PVAで
ある。スルホン酸基含有量が0.1モル%未満では水分
散性、水溶解性に欠け、20モル%を越える場合は変性
PVAが低重合度となって目的とする変性PVAには適
応し難く、更に接着力も低下してしまう。又、20℃に
おける4重量%水溶液の粘度が5センチポイズ未満であ
る場合は、本発明の如き効果が全く得られない。
ン酸基含有量が0.1〜20モル%、平均ケン化度10
〜99.9モル%、20℃における4重量%水溶液の粘
度が5センチポイズ以上、特に望ましくは10センチポ
イズ以上である高重合度スルホン酸基含有変性PVAで
ある。スルホン酸基含有量が0.1モル%未満では水分
散性、水溶解性に欠け、20モル%を越える場合は変性
PVAが低重合度となって目的とする変性PVAには適
応し難く、更に接着力も低下してしまう。又、20℃に
おける4重量%水溶液の粘度が5センチポイズ未満であ
る場合は、本発明の如き効果が全く得られない。
【0016】このようにして得られた変性PVAは通常
5〜30重量%の水溶液として用いられ、該水溶液を細
巾の単板(ツキ板等を含む)の接着面に0.2〜0.5
g/cm2 程度塗布し、常温で1.0〜2.0kg/cm2程度
の接着圧を加えることにより、単板を貼り合わせる。
5〜30重量%の水溶液として用いられ、該水溶液を細
巾の単板(ツキ板等を含む)の接着面に0.2〜0.5
g/cm2 程度塗布し、常温で1.0〜2.0kg/cm2程度
の接着圧を加えることにより、単板を貼り合わせる。
【0017】尚、上記変性PVAの水溶液には、必要に
応じて可塑剤、充填剤、着色剤、粘着防止剤、ポリビニ
ルアルコール系樹脂以外の天然又は合成高分子、ゲル化
剤、界面活性剤、発泡剤、防錆剤などの添加剤を適量含
有させても良い。
応じて可塑剤、充填剤、着色剤、粘着防止剤、ポリビニ
ルアルコール系樹脂以外の天然又は合成高分子、ゲル化
剤、界面活性剤、発泡剤、防錆剤などの添加剤を適量含
有させても良い。
【0018】
【作用】本発明の方法に従い単板の積層圧締を行うと、
スルホン酸基含有変性PVAが高重合度である上に水溶
性が大きいので、従来のアリルスルホン酸変性PVAを
用いた場合に比し接着力が顕著に向上し、かつ水分散
性、水溶解性も優れている。
スルホン酸基含有変性PVAが高重合度である上に水溶
性が大きいので、従来のアリルスルホン酸変性PVAを
用いた場合に比し接着力が顕著に向上し、かつ水分散
性、水溶解性も優れている。
【0019】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて更に詳
述する。尚、「部」及び「%」とあるのは、特にことわ
りのない限り重量基準である。
述する。尚、「部」及び「%」とあるのは、特にことわ
りのない限り重量基準である。
【0020】実施例1スルホン酸基含有変性PVAの製造 還流冷却器、滴下漏斗、温度計、撹拌器を備えた重合缶
に酢酸ビニル834部、メタノール158部を仕込み、
攪拌しながら温度を上昇させ、60℃においてアゾビス
イソブチロニトリル0.30部をメタノール50部に溶
解した溶液を投入して重合を開始させた。重合開始時点
より、N−スルホイソブチレンアクリルアミドナトリウ
ム塩46部を溶解した23%メタノール溶液196部を
滴下しながら、重合を継続した。5時間後、重合率が6
0%になった時点で重合を停止した。得られた共重合溶
液を常法に従って精製し、N−スルホイソブチレンアク
リルアミドナトリウム塩−酢酸ビニル共重合体を得た。
に酢酸ビニル834部、メタノール158部を仕込み、
攪拌しながら温度を上昇させ、60℃においてアゾビス
イソブチロニトリル0.30部をメタノール50部に溶
解した溶液を投入して重合を開始させた。重合開始時点
より、N−スルホイソブチレンアクリルアミドナトリウ
ム塩46部を溶解した23%メタノール溶液196部を
滴下しながら、重合を継続した。5時間後、重合率が6
0%になった時点で重合を停止した。得られた共重合溶
液を常法に従って精製し、N−スルホイソブチレンアク
リルアミドナトリウム塩−酢酸ビニル共重合体を得た。
【0021】該共重合体の30%メタノール溶液を調製
し、ニーダー中、40℃で酢酸ビニル基に対して20ミ
リモルの水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加して
ケン化反応を行った。生成した変性PVAを濾別、洗浄
後、乾燥して、目的物を得た。得られたスルホン酸基含
有変性PVAの特性値は次の通りであった。
し、ニーダー中、40℃で酢酸ビニル基に対して20ミ
リモルの水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加して
ケン化反応を行った。生成した変性PVAを濾別、洗浄
後、乾燥して、目的物を得た。得られたスルホン酸基含
有変性PVAの特性値は次の通りであった。
【0022】スルホン酸基含有量:3.0モル%、 平均ケン化度:94.9モル%、 20℃における4%水溶液粘度:30.5センチポイズ IR(cm-1) 1660及び1540(第2アミド基) 1040及び 630(スルホン酸基) NMR(δppm ) 1.7(−CH3 に帰属される)
【0023】以上より、アミド結合は共重合体のケン化
により切断されず、スルホン酸基の存在が確認される。
により切断されず、スルホン酸基の存在が確認される。
【0024】かかるN−スルホイソブチレンアクリルア
ミドナトリウム塩変性PVAの10%水溶液を用いて単
板同士の接着積層を行い、その性能を評価した。
ミドナトリウム塩変性PVAの10%水溶液を用いて単
板同士の接着積層を行い、その性能を評価した。
【0025】実施例2〜5 実施例1に準じて製造したN−スルホイソブチレンアク
リルアミドナトリウム塩変性PVAの水溶液を用いて単
板同士の積層圧締を行い、同様に性能を評価した。
リルアミドナトリウム塩変性PVAの水溶液を用いて単
板同士の積層圧締を行い、同様に性能を評価した。
【0026】対照例 表1に示される如きアリルスルホン酸ナトリウム変性P
VAの水溶液を用いて実施例1と同様に単板同士の積層
圧締を行い、性能を評価した。
VAの水溶液を用いて実施例1と同様に単板同士の積層
圧締を行い、性能を評価した。
【0027】〈結果〉 上記実施例1〜5および対照例の結果をまとめて表1に
示す。尚、各特性値の測定は下記のようにして行った。
示す。尚、各特性値の測定は下記のようにして行った。
【0028】4%水溶液粘度 B型回転粘度計を用いて20℃における4%水溶液の粘
度を測定した。単位はセンチポイズである。
度を測定した。単位はセンチポイズである。
【0029】接着力 カバ材テストピースに10%水溶液を塗布し、締付金具
を用いて1.5kg/cm2 の接着圧を加え、4日間常温放
置後、オートグラフにて20℃、65%RHの条件で測
定した。
を用いて1.5kg/cm2 の接着圧を加え、4日間常温放
置後、オートグラフにて20℃、65%RHの条件で測
定した。
【0030】
【表1】 変性PVA 接着力 変性量 ケン化度 4%水溶液 (kg/cm2) (モル%)(モル%)粘度 (cps) 実施例1 3.0 94.9 30.5 20.2 実施例2 5.0 35.7 24.3 17.8 実施例3 5.0 98.1 27.5 19.2 実施例4 1.0 88.2 35.4 22.4 実施例5 1.0 97.6 32.8 21.8 対照例 3.0 95.0 2.0 1.8 (注)対照例は、アリルスルホン酸ナトリウム変性。
【0031】
【効果】作用の項で述べたように、本発明の方法に従い
単板の積層圧締を行うと、スルホン酸基含有変性PVA
が高重合度である上に水溶性が大きいので、従来のアリ
ルスルホン酸変性PVAを用いた場合に比し接着力が顕
著に向上し、かつ水分散性、水溶解性も優れている。よ
って本発明の方法は工業的に非常に有利である。
単板の積層圧締を行うと、スルホン酸基含有変性PVA
が高重合度である上に水溶性が大きいので、従来のアリ
ルスルホン酸変性PVAを用いた場合に比し接着力が顕
著に向上し、かつ水分散性、水溶解性も優れている。よ
って本発明の方法は工業的に非常に有利である。
Claims (1)
- 【請求項1】式(1) で示されるN−スルホアルキル(メ
タ)アクリルアミドを酢酸ビニルと共重合し、ついでケ
ン化して得られるスルホン酸基含有0.1〜20モル
%、平均ケン化度10〜99.9モル%、20℃におけ
る4重量%水溶液の粘度が5センチポイズ以上のスルホ
ン酸基含有変性ポリビニルアルコールの水溶液を用い、
該水溶液を単板に塗布して単板同士を積層圧締すること
を特徴とする合板の製造方法。 【化1】 (R1 ;水素又はメチル基、R2 ;アルキレン基、M;
水素又はアルカリ金属塩)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348850A JP2515654B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 合板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3348850A JP2515654B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 合板の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63070176A Division JPS63270704A (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 高重合度スルホン酸基含有変性ポリビニルアルコール、その製造法及び用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05202344A JPH05202344A (ja) | 1993-08-10 |
JP2515654B2 true JP2515654B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=18399804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3348850A Expired - Lifetime JP2515654B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 合板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515654B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5124263B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2013-01-23 | Dic株式会社 | 木質積層材料及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH039123A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-01-17 | Mitsubishi Electric Corp | 磁性粒子式電磁連結装置 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP3348850A patent/JP2515654B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05202344A (ja) | 1993-08-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19941004 |