JP2515498B2 - 液晶素子の駆動法 - Google Patents
液晶素子の駆動法Info
- Publication number
- JP2515498B2 JP2515498B2 JP61105615A JP10561586A JP2515498B2 JP 2515498 B2 JP2515498 B2 JP 2515498B2 JP 61105615 A JP61105615 A JP 61105615A JP 10561586 A JP10561586 A JP 10561586A JP 2515498 B2 JP2515498 B2 JP 2515498B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- pixels
- pixel
- electrodes
- contrast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液晶素子の駆動法に関し、とくに表示内容が
多種類にわたる液晶素子の駆動法に関する。
多種類にわたる液晶素子の駆動法に関する。
[従来の技術] 従来、時計、電卓、ワードプロセッサなどの表示装置
は、液晶素子が多く用いられている。これらの表示装置
は、単に例えば時刻を表示するのみならず、日付、曜日
等も合わせて表示する機能も持ち、表示内容が多種にわ
たるのが普通である。電卓では数字を表示するだけでな
く、メモリ保持状態を示したり、三角関数を使う際の度
とラジアンの区別を示したりする。このように主たる表
示内容以外に補助的な表示内容を同時に表示する場合に
は、主表示内容と補助表示内容のコントラスト比が違っ
ているほうが見やすいことは明らかである。
は、液晶素子が多く用いられている。これらの表示装置
は、単に例えば時刻を表示するのみならず、日付、曜日
等も合わせて表示する機能も持ち、表示内容が多種にわ
たるのが普通である。電卓では数字を表示するだけでな
く、メモリ保持状態を示したり、三角関数を使う際の度
とラジアンの区別を示したりする。このように主たる表
示内容以外に補助的な表示内容を同時に表示する場合に
は、主表示内容と補助表示内容のコントラスト比が違っ
ているほうが見やすいことは明らかである。
しかし、従来の液晶表示装置では同じ表示パネル内の
異なる画素間のコントラスト比を違えることは容易でな
かった。その理由は、特定の画素のコントラストを他の
画素より高くするには、印加電圧を変えるか、もしくは
その画素の特性、即ちセル厚、配向状態などを変えるか
する必要があり、ともに駆動方法や製造方法が困難にな
るためである。
異なる画素間のコントラスト比を違えることは容易でな
かった。その理由は、特定の画素のコントラストを他の
画素より高くするには、印加電圧を変えるか、もしくは
その画素の特性、即ちセル厚、配向状態などを変えるか
する必要があり、ともに駆動方法や製造方法が困難にな
るためである。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は表示内容が多種類にわたる液晶表示装置にお
いて、表示画面の表示種類の違う領域の画素ごとにコン
トラストを変える簡単な表示方法を提供することを目的
とするものである。
いて、表示画面の表示種類の違う領域の画素ごとにコン
トラストを変える簡単な表示方法を提供することを目的
とするものである。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、相対向する一対の電極と、該電
極間に配置した双安定配向状態のカイラルスメクチック
液晶とを有する画素を2次元状に複数配列して表示画面
を構成した液晶素子の駆動法において、表示駆動を動作
に先立って、前記表示画面を構成する画素のうち、所定
領域における画素の各々一対の電極間に増大されたコン
トラストを生じさせる双安定配向状態に変化させる交流
電圧を印加し、前記所定領域以外の領域における画素の
各々一対の電極間を短絡することを特徴とする液晶素子
の駆動法である。
極間に配置した双安定配向状態のカイラルスメクチック
液晶とを有する画素を2次元状に複数配列して表示画面
を構成した液晶素子の駆動法において、表示駆動を動作
に先立って、前記表示画面を構成する画素のうち、所定
領域における画素の各々一対の電極間に増大されたコン
トラストを生じさせる双安定配向状態に変化させる交流
電圧を印加し、前記所定領域以外の領域における画素の
各々一対の電極間を短絡することを特徴とする液晶素子
の駆動法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の方法により表示された液晶表示装置
の1例を示す説明図である。同第1図において、本発明
の液晶素子の駆動法は2枚の基板間に強誘電性液晶を挟
持してなる液晶表示装置1において、表示画面2の数字
を表わしている特定の画素A3にのみあらかじめ一定値以
上の交流電圧を印加することによって強誘電性液晶の配
向状態を変えコントラスト比を高くする処理を施し、該
画素A3のコントラスト比を他の画素B4より高くすること
により表示画面の表示内容を明瞭にする方法である。
の1例を示す説明図である。同第1図において、本発明
の液晶素子の駆動法は2枚の基板間に強誘電性液晶を挟
持してなる液晶表示装置1において、表示画面2の数字
を表わしている特定の画素A3にのみあらかじめ一定値以
上の交流電圧を印加することによって強誘電性液晶の配
向状態を変えコントラスト比を高くする処理を施し、該
画素A3のコントラスト比を他の画素B4より高くすること
により表示画面の表示内容を明瞭にする方法である。
尚、前記交流電圧印加前(定常状態)の表示画面におけ
る全画素(画素A,B及びC)は、同一のコントラストを
生じさせる。
る全画素(画素A,B及びC)は、同一のコントラストを
生じさせる。
コントラスト比を高くするために、特定の画素に印加
する交流電圧はコントラスト比の大きさにより異なる
が、通常振幅±100V以下、好ましくは±4V〜±60Vが望
ましい。また、周波数は特に限定する必要はないが、通
常10kHz以下、好ましくは10〜1kHzの範囲が望ましい。
する交流電圧はコントラスト比の大きさにより異なる
が、通常振幅±100V以下、好ましくは±4V〜±60Vが望
ましい。また、周波数は特に限定する必要はないが、通
常10kHz以下、好ましくは10〜1kHzの範囲が望ましい。
本発明における液晶表示装置に使用される液晶は強誘
電性液晶が好ましい。強誘電性液晶としては、加えられ
る電界に応じて第一の光学的安定状態と第二の光学的安
定状態とのいずれかを取る、すなわち電界に対する双安
定状態を有する物質、特にこのような性質を有する液晶
が用いられる。双安定性を有する強誘電性液晶として
は、強誘電性を有するカイラルスメクティック液晶が最
も好ましく、そのうちカイラルスメクティックC相(Sm
C*)、又H相(SmH*)の液晶が適している。
電性液晶が好ましい。強誘電性液晶としては、加えられ
る電界に応じて第一の光学的安定状態と第二の光学的安
定状態とのいずれかを取る、すなわち電界に対する双安
定状態を有する物質、特にこのような性質を有する液晶
が用いられる。双安定性を有する強誘電性液晶として
は、強誘電性を有するカイラルスメクティック液晶が最
も好ましく、そのうちカイラルスメクティックC相(Sm
C*)、又H相(SmH*)の液晶が適している。
本発明において、表示画面のコントラスト比を高める
特定の画素領域は任意の位置に選定することができ、ま
た印加する交流電圧の振幅の高さを変えることにより複
数のコントラスト比を有する表示画面を得ることができ
る。
特定の画素領域は任意の位置に選定することができ、ま
た印加する交流電圧の振幅の高さを変えることにより複
数のコントラスト比を有する表示画面を得ることができ
る。
第2図は本発明の他の例を示す液晶表示装置としてパ
ーソナルコンピュータの表示装置に応用したものであ
る。キーボード操作のメニューが表示画面の最上部に表
われるようになっており、その部分のみコントラスト比
が高くなっている。また画面最下部に日付、時刻、使用
者を表示する欄があり、この部分は最上部のメニュー表
示部よりは低いが、他の部分よりは高いコントラスト比
を持っている。
ーソナルコンピュータの表示装置に応用したものであ
る。キーボード操作のメニューが表示画面の最上部に表
われるようになっており、その部分のみコントラスト比
が高くなっている。また画面最下部に日付、時刻、使用
者を表示する欄があり、この部分は最上部のメニュー表
示部よりは低いが、他の部分よりは高いコントラスト比
を持っている。
このように中間的なコントラストの画素C5をつくるに
は、前述の交流印加時に印加する交流電圧の振幅を中間
的な値に設定してやればよい。例えば、最大コントラス
ト画素Aには振幅±20V、中間コントラスト画素C5には
振幅±15Vの交流電圧を印加すればよい。
は、前述の交流印加時に印加する交流電圧の振幅を中間
的な値に設定してやればよい。例えば、最大コントラス
ト画素Aには振幅±20V、中間コントラスト画素C5には
振幅±15Vの交流電圧を印加すればよい。
さらに、コントラスト比を変えるべき特定の画素領域
を変更することも可能である。例えば、交流電圧を印加
して、コントラスト比を変えた領域は、パネル温度を高
め、再び元の温度に戻すことによって元の状態に戻すこ
とができる。この後に、再び所望の領域に交流電圧を印
加することができる。
を変更することも可能である。例えば、交流電圧を印加
して、コントラスト比を変えた領域は、パネル温度を高
め、再び元の温度に戻すことによって元の状態に戻すこ
とができる。この後に、再び所望の領域に交流電圧を印
加することができる。
[作用] 本発明は液晶表示装置の表示画面の特定の領域の画素
に交流電圧を印加することにより、該画素領域を構成す
る強誘電性液晶の配向を他の部分より安定な状態に変
え、コントラスト比を高くすることができるものと推定
される。
に交流電圧を印加することにより、該画素領域を構成す
る強誘電性液晶の配向を他の部分より安定な状態に変
え、コントラスト比を高くすることができるものと推定
される。
[実施例] 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明す
る。
る。
実施例1 第1図に示す電卓の液晶表示装置を下記の方法により
得た。
得た。
まず、セルギャップが約1μmの液晶セルに強誘導性
液晶を注入封止した。配向膜はPVAを、液晶材料はチッ
ソ(株)製のCS1011を用いた。配向処理方向はラビング
法を用いた。このセルを、90℃から徐冷し、室温にまで
下げてコントラストを観測したところ約5:1であった。
次に数字をあらわす画素にのみ振幅±20V、周波数500Hz
の交流電圧を1分間印加した。このとき他の画素の両基
板電極は短絡しておいた。その後再びコントラストを観
測したところ、交流を印加した画素だけコントラストが
20:1に向上し、他の画素のコントラストは5:1のままで
あった。このときの表示状態は第1図に示すとおりであ
る。
液晶を注入封止した。配向膜はPVAを、液晶材料はチッ
ソ(株)製のCS1011を用いた。配向処理方向はラビング
法を用いた。このセルを、90℃から徐冷し、室温にまで
下げてコントラストを観測したところ約5:1であった。
次に数字をあらわす画素にのみ振幅±20V、周波数500Hz
の交流電圧を1分間印加した。このとき他の画素の両基
板電極は短絡しておいた。その後再びコントラストを観
測したところ、交流を印加した画素だけコントラストが
20:1に向上し、他の画素のコントラストは5:1のままで
あった。このときの表示状態は第1図に示すとおりであ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は液晶表示装置の表示画
面の特定の領域の画素のコントラスト比を変えることに
より、表示内容を見やすくすることができる。また、コ
ントラスト比を変える方法は単に該当画素に一定時間交
流電圧を印加するだけであり、表示時の駆動電圧を変え
たり、セル製造時に特別の配向処理をしたりすることが
ないので極めて簡単である。
面の特定の領域の画素のコントラスト比を変えることに
より、表示内容を見やすくすることができる。また、コ
ントラスト比を変える方法は単に該当画素に一定時間交
流電圧を印加するだけであり、表示時の駆動電圧を変え
たり、セル製造時に特別の配向処理をしたりすることが
ないので極めて簡単である。
第1図は本発明の方法により表示された液晶表示装置の
1例を示す説明図および第2図は液晶表示装置の他の例
を示す説明図である。 1…液晶表示装置、2…表示画面 3…画素A、4…画素B 5…画素C
1例を示す説明図および第2図は液晶表示装置の他の例
を示す説明図である。 1…液晶表示装置、2…表示画面 3…画素A、4…画素B 5…画素C
Claims (1)
- 【請求項1】相対向する一対の電極と、該電極間に配置
した双安定配向状態のカイラルスメクチック液晶とを有
する画素を2次元状に複数配列して表示画面を構成した
液晶素子の駆動法において、表示駆動動作に先立って、
前記表示画面を構成する画素のうち、所定領域における
画素の各々一対の電極間に増大されたコントラストを生
じさせる双安定配向状態に変化させる交流電圧を印加
し、前記所定領域以外の領域における画素の各々一対の
電極間を短絡することを特徴とする液晶素子の駆動法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61105615A JP2515498B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | 液晶素子の駆動法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61105615A JP2515498B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | 液晶素子の駆動法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62262093A JPS62262093A (ja) | 1987-11-14 |
JP2515498B2 true JP2515498B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=14412404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61105615A Expired - Fee Related JP2515498B2 (ja) | 1986-05-07 | 1986-05-07 | 液晶素子の駆動法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515498B2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-07 JP JP61105615A patent/JP2515498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62262093A (ja) | 1987-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002533768A5 (ja) | ||
JPH05265016A (ja) | 液晶装置 | |
CN111208676B (zh) | 液晶显示面板及液晶显示装置 | |
JPH0534673B2 (ja) | ||
JPS6115127A (ja) | 液晶双安定記憶装置 | |
JP2001117072A (ja) | アクティブマトリクス型液晶表示装置 | |
US4536059A (en) | Liquid crystal display device with ridges | |
TWI231873B (en) | Liquid crystal display | |
JP2630663B2 (ja) | 電気光学装置 | |
US7257007B2 (en) | Spacers for cells having spaced opposed substrates | |
US5748268A (en) | Quasi-tiled active matrix display | |
JP2515498B2 (ja) | 液晶素子の駆動法 | |
JP2004537752A (ja) | 表示装置 | |
JPH052209B2 (ja) | ||
KR100777690B1 (ko) | 액정 표시 장치 | |
JPS62138834A (ja) | アクテイブマトリクス型液晶表示装置 | |
JP2002156642A (ja) | 液晶表示装置とその製造方法及び液晶表示方法 | |
JPS5981621A (ja) | 液晶表示装置 | |
GB1506331A (en) | Liquid crystal display devices | |
KR100679520B1 (ko) | 액정표시장치 및 그 제조방법 | |
JPH0921997A (ja) | 液晶表示装置 | |
JPH01267619A (ja) | 液晶表示素子の駆動方法 | |
JPH0448366B2 (ja) | ||
JP2001083519A (ja) | 液晶表示装置 | |
JPS58100174A (ja) | 液晶表示装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |