JP2515248Y2 - ロータンクにおける接続管の支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本考案は、手洗吐水管付きロータ
ンクに内蔵したボールタップから延設した接続管を支持
する構造の改良に関する。 【０００２】 【従来の技術】図３及び図４に示す如く、ロータンク本
体１に内蔵したボールタップ３とロータンク蓋２に取付
けた手洗吐水管４は、ロータンク本体１側に配置した接
続管５で接続される。該接続管５は、銅等の金属素材で
成形され、その上流端５ａをボールタップ３へねじ込み
又はロウ付けで接合して不動状態に支持し、ボールタッ
プ３から所定位置へ立設してある。手洗吐水管４は、ロ
ータンク蓋２にナツト６で取付けられると共にその下端
４ａにゴム等のソケツト７が嵌着され、ロータンク蓋２
をロータンク本体１へ載置した際に、接続管５の下流端
５ｂがソケツト７に嵌入して接続管５に接続される。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】しかし、前記接続管５
は、その支持が上流端５ａのみを片持ちする構造のた
め、施工現場へ運搬するときの振動又は施工者の不慣れ
等により、折れ曲がったり支持部で折損することがあ
る。その結果、従来の支持構造では、折れ曲がった接続
管の修正等に多くの手間を必要としたり、折損箇所から
の漏水により手洗吐水管４から充分な手洗水が吐水しな
いことがある。更に、該接続管５をボールタップ３にね
じ込み又はロウ付け接合することは、ねじ加工又はロウ
付け作業に多くの手間を必要とし、コスト高となる。 【０００４】本考案は、上記問題点を解決するために、
折れ曲がり及び折損が無く、且つ極めて簡単にボールタ
ップへ接合できる接続管の支持構造の提供を目的とす
る。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本考案が採用した手段
は、ロータンク本体に内蔵したボールタップとロータン
ク蓋に取付けた手洗吐水管とを接続する接続管の支持構
造において、前記接続管を折曲げ自在な管で形成し、前
記接続管の手洗吐水管接合端寄りをホルダーで保持し、
ボールタップのタンク取付基部とロータンク本体の壁面
との間に該ホルダーの基部を挟着したことを特徴とする
ロータンクにおける接続管の支持構造である。 【０００６】 【作用】接続管は、一端がボールタップに接続され且つ
他端である手洗吐水管接合端寄りがホルダーで保持され
ているので、手洗吐水管との接合口が常に所定位置とな
る。接続管は、他端がホルダーで保持されているため、
ボールタップとの接続を従来の如き不動状態に行う必要
はない。ホルダーは、その基部が、ボールタップのタン
ク取付基部とロータンク本体の壁面との間に挟着されて
いるため、特別な取付け具を用いることなく確実に固定
される。 【０００７】 【実施例】以下、本考案に係るロータンクにおける接続
管の支持構造（以下「本案構造」という）を図面に示す
実施例に基づいて説明する。図１は本案構造の実施例を
示すものであつて、（Ａ）は接続管１５と手洗吐水管４
とを分離した状態の斜視図であり、（Ｂ）は接続管１５
とボールタップ１３との接続部の断面図である。図２は
本案構造の実施例を示す部分断面図である。 【０００８】接続管１５は、軟質合成樹脂又は軟質ゴム
等の素材からなる折曲げ自在な蛇腹管等からなり、両端
側に接合部１５ａ，１５ｂが形成されている。上流側の
接続部１５ａは、曲管状に形成され、ボールタップ１３
の接続部１３ａ（図１（Ｂ）参照）に着脱可能に嵌着し
てある。下流側の接続部１５ｂは、直管状に形成され、
ホルダー１８の保持部１８ｂに内嵌してある。この接続
部１５ｂには、抜止め用の環状膨出部１５ｃ（図２参
照）が形成されている。 【０００９】ホルダー１８は、合成樹脂又はステンレス
スチール等の素材から成形され、アーム部１８ａの一端
に上記保持部１８ｂが形成され、他端に基部１８ｃが形
成されている。保持部１８ｂは、前記接続管１５に外嵌
し易い横断面Ｃ字状となっている。基部１８ｃは、ドー
ナツ状又はＹ字状に形成され、ボールタップ１３の給水
管１３ｂが貫通し又は給水管１３ｂを跨ぐようにしてあ
る。 【００１０】ホルダー１８の基部１８ａは、ボールタッ
プ１３のタンク取付基部１３ｃとロータンク本体１の壁
面１ａとの間に挟着され、ナツト１９の緊締によりロー
タンク本体１へ強固に接合されている。 【００１１】ところで、手洗吐水管４は、ロータンク蓋
２の形状等により、下端４ａの位置が異なる。そのた
め、ホルダー１８は、接続管１５の下流側の接続部１５
ｂを所定位置に保持できるように、アーム部１８ａの長
さ及び傾き等が決定される。なお、ホルダー１８は、図
示は省略したが、保持部１８ｂの複数をアーム部１８ａ
の一端寄りに形成し、手洗吐水管４の下端４ａの各種位
置に対応できるようにすることも可能である。 【００１２】 【考案の効果】以上詳述の如く、本案構造は、ロータン
ク本体へ確実に接合されたホルダーで接続管の手洗吐水
管接合端寄りが保持されているので、次の如き実用的効
果を有する。 接続管が両端支持となるため、接続管とボールタッ
プとの接続が、ねじこみ又はロウ付け等を用いることな
く簡単にできる。 手洗吐水管と接合する接続管の接続口が所定位置に
あるため、施工現場において手洗吐水管と接続管との接
合がきわめて簡単にできる。 接続管が折曲げ自在な管で形成されているため、運
搬中の振動等で切断することは無い。

【図面の簡単な説明】 【図１】本案構造の実施例を示すものであつて、（Ａ）
は接続管と手洗吐水管とを分離した状態の斜視図であ
り、（Ｂ）は接続管とボールタップとの接続部の断面図
である。 【図２】本案構造の実施例を示す部分断面図である。 【図３】従来の構造を示すものであつて、接続管と手洗
吐水管とを分離した状態の斜視図である。 【図４】従来の構造を示すものであつて、接続管と手洗
吐水管とを接続した状態の斜視図である。 【符号の説明】 １…ロータンク本体 １３．．ボールタップ ２…
ロータンク蓋 ４…手洗吐水管 １５…接続管
１８…ホルダー １８ｃ…基部 １３ｃ…タンク取
付基部

Claims (1)

1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 【謂求項１】 ロータンク本体に内蔵したボールタップ
   とロータンク蓋に取付けた手洗吐水管とを接続する接続
   管の支持構造において、前記接続管を折曲げ自在な管で
   形成し、前記接続管の手洗吐水管接合端寄りをホルダー
   で保持し、ボールタップのタンク取付基部とロータンク
   本体の壁面との間に該ホルダーの基部を挟着したことを
   特徴とするロータンクにおける接続管の支持構造。