JP2553584Y2 - 折曲げブーム式のコンクリートポンプ車 - Google Patents

折曲げブーム式のコンクリートポンプ車

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JP2553584Y2
JP2553584Y2 JP7581791U JP7581791U JP2553584Y2 JP 2553584 Y2 JP2553584 Y2 JP 2553584Y2 JP 7581791 U JP7581791 U JP 7581791U JP 7581791 U JP7581791 U JP 7581791U JP 2553584 Y2 JP2553584 Y2 JP 2553584Y2
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steel pipe
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pipe
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克彦 堺
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Tadano Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】折曲げブーム式のコンクリートポ
ンプ車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2および図3に基いて説明する。折曲
げブーム式のコンクリートポンプ車は、車両1のフレー
ム2にコンクリートポンプと旋回自在な旋回台3を備
え、折曲げ自在な折曲げブーム4を起伏自在に旋回台3
に接続して設けている。一方のブームの先端部に他方の
ブームの基端部を関節手段5を介して折曲げ自在に接続
した折曲げブーム4に、前記関節手段5を経由して沿設
した配管6を通じて、折曲げブーム4の基端側から先端
側へ生コンクリートを送るようにしている。
【0003】下段側の関節手段5aは、一方のブーム4
aの先端部の左右位置に当該ブーム4aの先端側へ延出
して設けられた支軸挿通穴を有する左右一対の外側ブラ
ケット7、他方のブーム4bの基端部に当該ブーム4b
の基端側へ延出して設けられた支軸挿通穴を有する内側
ブラケット8、および、その外端にフランジ10を備えた
中空支軸9からなり、前記左右一対の外側ブラケット7
間に前記内側ブラケット8を位置させて外側ブラケット
7と内側ブラケット8の各支軸挿通穴を重合した状態で
中空支軸9を左右一対の外側ブラケット7の外側から嵌
入している。外側ブラケット7にはねじ穴が、フランジ
10には穴が、後述する固定フランジ12とともにねじ止め
するよう設けられている。上段側の関節手段5bは、一
方のブームとしてブーム4bを他方のブームとしてブー
ム4cを適用する以外、関節手段5aと同様に構成され
ている。
【0004】前記配管6における前記関節手段5の経由
部分は、その基端部近傍の外周に固定フランジ12を有す
る鋼管11であって、両端は継手の引っかかり代のため段
付形状にしており、前記中空支軸9に貫通させた上でね
じ止め用の穴を設けた前記固定フランジ12を対応する中
空支軸9のフランジ10とともに外側ブラケット7の一方
の外面にねじ止め固定して構成している。つまり鋼管11
の支持は、片持ちの構造になっている。左右一対の外側
ブラケット7の一方の外側ブラケット7より突出した鋼
管11の端末は、継手によって一方のブーム4a側に沿設
した配管6aに接続し、他方の外側ブラケット7より突
出した鋼管11の端末は、回転継手によって他方のブーム
4b側に沿設した配管6bに接続している。
【0005】このように構成した折曲げブーム式のコン
クリートポンプ車は、コンクリートミキサ車等から受入
れた生コンクリートをフレーム2上のコンクリートポン
プによって配管6に送り込む。配管6は、旋回台3を経
由し、ブーム4aに沿設した配管6a、関節手段5aを
経由する鋼管11、ブーム4bに沿設した配管6b、関節
手段5bを経由する鋼管11、ブーム4cに沿設した配管
6cと接続され連通しているので、生コンクリートはコ
ンクリートポンプから折曲げブーム4の先端に圧送され
る。折曲げブーム4の先端にはホースが接続され適宜コ
ンクリートの打設場所まで延長されて、生コンクリート
が打設場所まで移送される。
【0006】折曲げブーム式のコンクリートポンプ車
は、コンクリートミキサ車等から受入れた生コンクリー
トを、動力で容易に垂直あるいは水平距離の離れたコン
クリートの打設場所まで移送できるので、非常に便利で
ありコンクリートの打設に欠かせないものとなってい
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】コンクリートポンプ
は、構造上脈動を発生し、また生コンクリートは、比重
が大きくかつばらつきがあるものである。このため、配
管6は、コンクリートポンプの運転中に常時振動してい
る。鋼管11の支持部は、片持ちの構造になっているうえ
振動を繰返し受けるため、支持部の耐久性が小さく、短
期間に交換しなければならないという問題点があった。
本考案は、この問題点を解決できる耐久性のすぐれた鋼
管11の支持部を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】折曲げブーム式のコンク
リートポンプ車であって、一方のブームの端部に他方の
ブームの端部を関節手段を介して折曲げ自在に接続した
折曲げブームに、前記関節手段を経由して沿設した配管
を通じて、折曲げブームの基端側から先端側へ生コンク
リートを送るようにしてなり、前記関節手段を、一方の
ブームの端部の左右位置に当該ブームの端側へ延出して
設けられた支軸挿通穴を有する左右一対の外側ブラケッ
ト、他方のブームの端部に当該ブームの端側へ延出して
設けられた支軸挿通穴を有する内側ブラケット、およ
び、その外端にフランジを備えた中空支軸であって、前
記左右一対の外側ブラケット間に前記内側ブラケットを
位置させて外側ブラケットと内側ブラケットの各支軸挿
通穴を重合した状態で左右一対の外側ブラケットの外側
から嵌入された少なくとも一個の中空支軸、とで以て構
成したものにおいて、前記配管における前記関節手段の
経由部分を、その基端部近傍の外周に固定フランジを有
する鋼管であって、前記中空支軸に貫通させた上で前記
固定フランジを対応する中空支軸のフランジとともに外
側ブラケットの一方の外面にねじ止め固定して構成し、
かつこの鋼管の他端部に外嵌めしたリング状金具を外側
ブラケットの他方の外面にねじ止め固定したのである。
【0009】
【作用】コンクリートミキサ車等から受入れコンクリー
トポンプによって配管6に送り込まれた生コンクリート
は、旋回台3を経由し、接続され連通している配管6を
通り折曲げブーム4の先端に圧送される。
【0010】配管6の中間に位置し関節手段5を経由す
る鋼管が生コンクリートの圧送に伴い振動するが、従来
の鋼管11の支持部が一端側での片持ちの構造になってい
るのに対し本考案においては鋼管を他端側でも支持する
構造になっているので、従来のものに比べ、鋼管の支持
部の振動が小さく抑えられている。
【0011】鋼管の交換をする場合には、鋼管の両端末
の継手を外し配管6をずらした後、左右の外側ブラケッ
ト7のねじ止めを緩めて外しリング状金具を鋼管から抜
くと、鋼管を中空支軸9から抜出して取外せる。
【0012】
【実施例】図1および図2に基いて説明する。従来の技
術として図2および図3に用い説明した符号1〜10、1
2、4a、4b、4c、5a、5b、6a、6b、6
c、Aは、同義であるので説明を省き以下の説明に用い
る。
【0013】13は、鋼管であり、14は、リング状金具で
ある。鋼管13は、両端は継手の引っかかり代のため段付
形状となっており、リング状金具14が外嵌めされる位置
の外径は、中空支軸9の内径より小さく両端の段付形状
部の外径以上にしている。リング状金具14は、鋼管13の
他端部に外嵌めし外側ブラケット7の他方の外面にねじ
止め出来るよう穴を設けている。
【0014】折曲げブーム4に、関節手段5を経由して
沿設した配管6を通じて、折曲げブーム4の基端側から
先端側へ生コンクリートを送るようにした構成、およ
び、関節手段5の構成は、従来の技術として先に説明し
た通りであるので説明を省略する。
【0015】前記配管6における前記関節手段5の経由
部分は、その基端部近傍の外周に固定フランジ12を有す
る鋼管13であって、前記中空支軸9に貫通させた上でね
じ止め用の穴を設けた前記固定フランジ12を対応する中
空支軸9のフランジ10とともに外側ブラケット7の一方
の外面にねじ止め固定し,鋼管13の他端部に外嵌めした
リング状金具14を外側ブラケット7の他方の外面にねじ
止め固定して構成している。つまり鋼管13の支持は、一
端固定他端支持の構造になっている。鋼管13の外側ブラ
ケット7の一方の外面側の端末は、継手によって一方の
ブーム4a側に沿設した配管6aに接続し、鋼管13の外
側ブラケット7の他方の外面側の端末は、回転継手によ
って他方のブーム4b側に沿設した配管6bに接続して
いる。
【0016】このように構成した折曲げブーム式のコン
クリートポンプ車は、コンクリートミキサ車等から受入
れコンクリートポンプによって配管6に送り込まれた生
コンクリートを、旋回台3を経由し、接続され連通して
いる配管6を通り折曲げブーム4の先端に圧送する。
【0017】配管6の中間に位置し関節手段5を経由す
る鋼管13が生コンクリートの圧送に伴い振動するが、従
来の鋼管11の支持部が固定フランジ12による一端側での
片持ちの構造になっているのに対し、これに加えて鋼管
13を他端側でも外嵌めしたリング状金具14によって支持
する構造になっているので、従来のものに比べ、鋼管13
の支持部の振動は、小さく抑えられる。
【0018】鋼管13の交換をする場合には、鋼管13の両
端末の継手を外し配管6をずらした後、左右の外側ブラ
ケット7のねじ止めを緩めて外しリング状金具14を鋼管
13から抜くと、鋼管13を中空支軸9から抜出して取外せ
る。鋼管13のリング状金具14が外嵌めされる位置の外径
は、中空支軸9の内径より小さくかつ両端の段付形状部
の外径以上にしているので、リング状金具14を支障がな
く抜差しできる。鋼管13を取付けるには、取外す場合と
逆手順にすればよい。
【0019】なお、リング状金具14を半割りとして構成
した場合には、鋼管13のリング状金具14が外嵌めされる
位置の外径を、両端の段付形状部の外径以上にしなくて
もよい。
【0020】また、中空支軸9を左右に分割された二個
のものとして示したが、一個のものとして外側ブラケッ
ト7の外側の一側から嵌入してもよい。
【0021】さらに、関節手段5における外側ブラケッ
ト7と内側ブラケット8は、一方のブーム4aの先端部
に当該ブーム4aの先端側へ延出して設けられた支軸挿
通穴を有する内側ブラケット8、他方のブーム4bの基
端部の左右位置に当該ブーム4bの基端側へ延出して設
けられた支軸挿通穴を有する左右一対の外側ブラケット
7としてもよい。
【0022】
【考案の効果】簡単なリング状金具を追加するだけの簡
単な支持構造で、関節手段を経由する鋼管の振動を抑え
ることによって、鋼管の支持部の耐久性を飛躍的に高め
ることができるので、たいへん効果のあるものである。
また鋼管の交換をする場合にも簡単にできるので、非常
につごうのよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のコンクリートポンプ車における関節手
段の鋼管支持構造を示すA矢視断面図である。
【図2】折曲げブーム式のコンクリートポンプ車の説明
図である。
【図3】従来のコンクリートポンプ車における関節手段
の鋼管支持構造を示すA矢視断面図である。
【符号の説明】
4 折曲げブーム 5 関節手段 6 配管 7 外側ブラケット 8 内側ブラケット 9 中空支軸 10 フランジ 12 固定フランジ 13 鋼管 14 リング状金具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のブームの端部に他方のブームの端
    部を関節手段を介して折曲げ自在に接続した折曲げブー
    ムに、前記関節手段を経由して沿設した配管を通じて、
    折曲げブームの基端側から先端側へ生コンクリートを送
    るようにしてなる折曲げブーム式のコンクリートポンプ
    車であって、 前記関節手段を、一方のブームの端部の左右位置に当該
    ブームの端側へ延出して設けられた支軸挿通穴を有する
    左右一対の外側ブラケット、他方のブームの端部に当該
    ブームの端側へ延出して設けられた支軸挿通穴を有する
    内側ブラケット、および、その外端にフランジを備えた
    中空支軸であって、前記左右一対の外側ブラケット間に
    前記内側ブラケットを位置させて外側ブラケットと内側
    ブラケットの各支軸挿通穴を重合した状態で左右一対の
    外側ブラケットの外側から嵌入された少なくとも一個の
    中空支軸、とで以て構成したものにおいて、 前記配管における前記関節手段の経由部分を、その基端
    部近傍の外周に固定フランジを有する鋼管であって、前
    記中空支軸に貫通させた上で前記固定フランジを対応す
    る中空支軸のフランジとともに外側ブラケットの一方の
    外面にねじ止め固定して構成し、かつこの鋼管の他端部
    に外嵌めしたリング状金具を外側ブラケットの他方の外
    面にねじ止め固定したことを特徴とする折曲げブーム式
    のコンクリートポンプ車。
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DE102012215469A1 (de) * 2012-08-31 2014-03-06 Putzmeister Engineering Gmbh Betonverteilermast
CN113152899B (zh) * 2021-04-07 2023-03-28 新疆蓬隆建设工程有限公司 一种自动架设溜槽的管道基座浇筑小车

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