JP2515133Y2 - 軟質物兼用粗破砕機 - Google Patents

軟質物兼用粗破砕機

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JP2515133Y2
JP2515133Y2 JP9610091U JP9610091U JP2515133Y2 JP 2515133 Y2 JP2515133 Y2 JP 2515133Y2 JP 9610091 U JP9610091 U JP 9610091U JP 9610091 U JP9610091 U JP 9610091U JP 2515133 Y2 JP2515133 Y2 JP 2515133Y2
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JP
Japan
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shaft
crushing
soft
ripper
crushing chamber
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JP9610091U
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JPH0544237U (ja
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賢昭 谷
隆夫 日下部
石根 青木
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はスプリング入りマット
レスやじゅうたんなどの柔軟なものと、廃家電製品、机
その他の家具などの比較的に硬い粗大ごみが混在するご
みを処理する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃家電製品、机、家具などの粗大廃棄物
の粗破砕機として図6、図7に示すものがある。この図
において、1は周囲を側壁2により囲んだ破砕室であ
り、その前側、すなわち図6の右側壁2の上部に傾斜状
の投入口4を設け、また、破砕室1の下端前部には斜向
きの傾斜壁5を設けてその下方を排出口6とする。
【0003】7は破砕室1の下部前寄りに設けた第1
軸、8は破砕室1の上部中央の第2軸であって、いずれ
も大径中空状のもので、この各軸の両端は小径となって
側壁2に設けた軸受けにより支承されている。
【0004】また、各軸7、8の一端は軸受を貫通して
突出し、図示省略してあるモータ、減速機などの駆動機
構により図6の矢印方向に駆動して、例えば第1軸7と
第2軸8を1:3〜6程度の回転差で回転させる。
【0005】各軸7、8の外周にはそれぞれ複数のリッ
パホイル10を固定するが、このリッパホイル10の外
周には多数の破砕刃11が設けてある。
【0006】上記の破砕刃11はナイフエッジ12を有
するが、各リッパホイル10に設けた破砕刃11のエッ
ジ12は、ホイル10の上方において、投入口4側へ向
くように設けられている。
【0007】また、各ホイル10は図7のようにその外
周が相手ホイル10の外周間に入り込むように配置して
ある。14は破砕室1の後部上方に設けた支持軸で、こ
の支持軸14は調整板15の上端に回動自在に嵌合され
ており、同調整板15が支持軸14を中心に前後に揺動
できる。
【0008】16は破砕機の後部外側の下部に固定した
支持台で、その上部に固定した軸受17に油圧シリンダ
18をピン19により揺動自在に取付ける。
【0009】上記油圧シリンダ18の前端から突出した
ピストンロッド20は、側壁2の開口を貫通せしめ、そ
の先端をピン21により前記調整板15に連結してピス
トンロッド20の進退で調整板15が揺動する構造とす
る。
【0010】この従来例では机その他の家具などの処理
物を投入口4へ投入するとこの処理物は、図6の矢印方
向に回転している第1軸7と第2軸8のリッパホイル1
0間に噛み込まれる。
【0011】上記の第1と第2のリッパホイル10の破
砕刃11のナイフエッジ12は何れも同じ方向に向いて
いるが、処理物は回転の速い第2軸8のリッパホイル1
0の破砕刃11に引っ張られて第1軸7と第2軸8の間
に噛み込まれ、第2軸8の破砕刃11で引っ張られる処
理物がこれより遅い周速の第1軸7の破砕刃11に引っ
かけられて引き裂かれ、排出口6へ排出される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来例では廃家
電製品や机その他の家具のような木製や鋼板製のものは
引裂かれて破砕されるが、スプリング入りマットレスや
じゅうたんなどの柔軟なものは第2軸に巻き付いてしま
い、うまく引裂かれないという問題がある。
【0013】この考案の課題は上記のような木製や鋼板
製の粗大ごみを破砕できると共に、柔軟なごみでも効率
よく破砕できる破砕機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの考案は前側上部寄りに被処理物の投入口を有
し、下部に排出口を有する破砕室内に、破砕刃を外周に
それぞれ有する第1軸と第2軸とを、第2軸が上部中
央、第1軸が下部投入口寄りとなるように配置し、上記
両軸をそれぞれ別個に正転および逆転させ、第2軸を第
より速く回転させる駆動手段を設け、さらに第1軸
と第2軸を接近離反自在とする駆動手段を設けた軟質物
兼用粗破砕機。
【0015】
【作用】この考案は、上記の構成であり、廃家電製品、
机などの家具のような粗大ごみの破砕の場合は調整板と
第1軸および第2軸の間隙を通常の間隙に設定した後、
この粗大ごみを投入口から破砕室内に投入すると、第1
軸と第2軸の破砕刃間に噛み込まれ、回転速度が異なる
両破砕刃によりこの粗大ごみが引き裂かれる。こうして
引き裂かれた粗大ごみは排出口から排出される。
【0016】また、スプリング入りマットレスやじゅう
たんなどの軟質ごみの場合は、最初は上記の粗大ごみの
場合と同じ配置および回転方向と回転数で破砕を行う。
この状態で一定時間運転すると、軟質ごみが第2軸に巻
きつく。この状態になったとき、第1軸を第2軸に接近
させ、第1軸を逆回転させて第2軸と同方向に回転させ
ると、第2軸に巻きついている軟質ごみが引き裂かれ
る。
【0017】上記の運転を一定時間続けたのち、第1
軸、第2軸の両方を逆転させると各軸の破砕刃にからみ
ついている軟質ごみが外れて排出口へ落下していく。
【0018】
【実施例】図1ないし図4に示す実施例において、25
は周囲を側壁26により囲んだ破砕室であり、その前
側、すなわち図1、図4の右側壁26の上部に傾斜状の
投入口27を設け、また、破砕室25の下端前部には斜
向きの傾斜壁29を設けてその下方を排出口30とす
る。
【0019】31は破砕室25の下部前寄りに設けた第
1軸、32は破砕室1の上部中央の第2軸であって、何
れも大径中空状のもので、この各軸の両端は小径となっ
て側壁26に設けた軸受33、34により支承されてい
る。
【0020】各軸受33は図1、図2のように破砕室2
5の左右の側壁26の外側に設けたガイド台36上に進
退自在に取付けたもので、上記第1軸31は左右の側壁
26に設けた窓35を貫通している。また、両軸受34
は左右の側壁26の外側の各ブラケット37に固定して
あるから不動である。
【0021】また、上記各ガイド台36の前方の軸受4
0には油圧シリンダ41をそれぞれピン42により取付
け、その各ピストンロッド43をピン44により前記各
軸受33に連結してロッド43の進退により各軸受33
を進退させるようにする。
【0022】また、各軸31、32の一端部にはそれぞ
れ油圧モータ45、46を設けて各軸31、32を正逆
転自在で回転数も変更し得るようにする。各軸31、3
2の外周にはそれぞれ複数のリッパホイル50を固定す
るが、このリッパホイル50の外周には図4のように多
数の破砕刃51が設けてある。
【0023】上記の破砕刃51はナイフエッジ52を有
するが、各リッパホイル50に設けた破砕刃51のエッ
ジ52は、各ホイル50の上方において、投入口27側
へ向くように設けられている。
【0024】また、各ホイル50は図3のようにその外
周が相手ホイル50の外周間に入り込むように配置して
ある。54は破砕室25の後部上方に設けた支持軸で、
この支持軸54は調整板55の上端に回動自在に嵌合さ
れており、同調整板55が支持軸54を中心に前後に揺
動できる。
【0025】56は破砕機の後部外側の下部に固定した
支持台で、その上部に固定した軸受57に油圧シリンダ
59をピン58により揺動自在に取付ける。上記油圧シ
リンダ59の前端から突出したピストンロッド60は、
側壁26の開口を貫通せしめ、その先端をピン61によ
り前記調整板55に連結してピストンロッド60の進退
で調整板55が揺動する構造とする。
【0026】なお、上記各油圧シリンダ41、59や油
圧モータ45、46などをタイマー作動の電磁切換弁な
どを用いた制御回路により、自動的または操作員による
電磁弁操作などによって後記するようなプログラムに沿
った順序で第1軸31、第2軸32の間隔や回転方向を
制御するものである。
【0027】つぎに、この実施例の作用を説明すれば、
机、その他の家具などの通常の粗大ごみの場合、軸3
1、32間を図4、図5のIの通常の隙間にしてこの粗
大ごみを投入口27へ投入すると同粗大ごみは、図4、
図5のIの矢印方向に回転している第1軸31と第2軸
32のリッパホイル50間に噛み込まれる。
【0028】上記の第1と第2のリッパホイル50の破
砕刃51のナイフエッジ52は何れも同じ方向に向いて
いるが、粗大ごみは回転の速い第2軸32のリッパホイ
ル50の破砕刃51に引っ張られて第1軸31と第2軸
32の間に噛み込まれ、第2軸32の破砕刃51で引っ
張られるがこれより遅い周速の第1軸31の破砕刃51
に引っかけられて引き裂かれ、破砕されて排出口30か
ら排出される。
【0029】また、スプリング入りマットレスやじゅう
たんなどの軟質ごみの場合は、最初は上記の粗大ごみの
場合と同じ回転方向と回転数で第1軸31と第2軸32
を回し破砕を行う。この状態で一定時間運転すると、軟
質ごみが第2軸32に巻きつく。この状態になったと
き、図5のIIのように第1軸31を第2軸32に接近さ
せ、第1軸31を逆回転させて第2軸32と同方向に回
転させると、第2軸32に巻きついている軟質ごみが引
き裂かれる。
【0030】上記の運転を一定時間続けたのち、図5の
III のように第1軸31、第2軸32の両方を逆転させ
ると各軸31、32の破砕刃51にからみついている軟
質ごみが外れて排出口30へ落下していく。
【0031】
【効果】この考案は上記のように、リッパホイルを有す
る第1軸と第2軸をそれぞれ独自に正転および逆転させ
る駆動手段を設け、さらに第1軸と第2軸とを接近離反
自在とする駆動手段を設けたことによりスプリング入り
マットレスやじゅうたんなどの軟質ごみが第2軸に巻き
ついたとき、第2軸と第1軸を接近させ第1軸を逆転さ
せると第2軸に巻きついた軟質ごみが引き裂かれ、つい
で第1軸を元に戻し第2軸を逆転させると各軸の破砕刃
にからみついていた軟質ごみが除去されて排出口へ排出
されるので一台の破砕機で通常の粗大ごみの破砕は勿
論、軟質ごみもきわめて効率よく破砕できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の正面図
【図2】同上の平面図
【図3】図1のA−A断面図
【図4】同じく縦断正面図
【図5】リッパホイルの作用説明図
【図6】従来例の縦断正面図
【図7】同上の縦断側面図
【符号の説明】
25 破砕室 27 投入口 30 排出口 31 第1軸 32 第2軸 41 油圧シリンダ 45 油圧モータ 46 油圧モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−109657(JP,U) 実開 昭51−155040(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側上部寄りに被処理物の投入口を有
    し、下部に排出口を有する破砕室内に、破砕刃を外周に
    それぞれ有する第1軸と第2軸とを、第2軸が上部中
    央、第1軸が下部投入口寄りとなるように配置し、上記
    両軸をそれぞれ別個に正転および逆転させ、第2軸を第
    より速く回転させる駆動手段を設け、さらに第1軸
    と第2軸を接近離反自在とする駆動手段を設けた軟質物
    兼用粗破砕機。
JP9610091U 1991-11-22 1991-11-22 軟質物兼用粗破砕機 Expired - Lifetime JP2515133Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9610091U JP2515133Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 軟質物兼用粗破砕機

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JP9610091U JP2515133Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 軟質物兼用粗破砕機

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Publication Number Publication Date
JPH0544237U JPH0544237U (ja) 1993-06-15
JP2515133Y2 true JP2515133Y2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=14155974

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JP9610091U Expired - Lifetime JP2515133Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 軟質物兼用粗破砕機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6420024B2 (ja) * 2013-01-09 2018-11-07 株式会社大林組 破袋装置

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JPH0544237U (ja) 1993-06-15

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