JP6420024B2 - 破袋装置 - Google Patents
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Description
さらに本発明の破袋装置において、一対の前記回転ドラムのいずれかは、上下方向に移動可能に構成されていても良い。
さらに本発明の破袋装置において、前記投入口から投入された前記大型土嚢袋を、高い位置に配置された前記回転ドラムの上部周面に導くガイド板を設けても良い。
本実施の形態の破袋装置1は、土砂、砂利、採石、コンリートガラ等の収納物が収納された大型土嚢袋10を破袋させ、収納物を取り出すための装置であり、図1を参照すると、上方に投入口21が、下方に排出口22がそれぞれ形成されている筒状の筐体2と、筐体2の内部に配置された一対のロータリカッタ3a、3bとを備えている。一対のロータリカッタ3a、3bは、回転ドラム29と、回転ドラム29の外周面に突設された複数の突起部30とで構成されている。一対のロータリカッタ3a、3bは、回転ドラム29の外周面が間隔をおいて相対すると共に、互いの突起部30が干渉しない位置に、互いの回転軸が高低差を付けて平行に軸支されている。
破袋装置1への大型土嚢袋10の投入は、図6に示すように、トラック8が破袋装置1の投入口21に至る通路を形成することで、トラック8の荷台から直接行うことができる。従って、大型土嚢袋10をクレーンで吊り下げる作業等が必要ないため、大幅に作業量を軽減させることが可能になる。
この構成により、大型土嚢袋10を投入口21に投入するだけで、回転速度が速いロータリカッタ3bのティース33と、回転速度が遅いロータリカッタ3aのティース33とによって、人手を介することなく大型土嚢袋10を引き裂いて大量に効率良く破袋させることができる。従って、大型土嚢袋10の収納物と作業者との接触を最小限することができるため、仮に大型土嚢袋10の収納物が放射性物質で汚染されている場合でも、作業員の被爆量を最小限に留めることが可能になる。
また、突起部30(ティース33)によって大型土嚢袋10を引き裂くように破袋させるため、突起部30(ティース33)が収納物に直接接触する機会が減って摩耗を防止することができると共に、突起部30(ティース33)の先端部(刃先33d)が多少摩耗しても機能が低減することはなく、メンテナンス時間の削減が期待できる。
さらに、ロータリカッタ3a及びロータリカッタ3aは、相対する外周面が排出口22に向かう下流側に移動される方向にそれぞれ異なる回転駆動されているため、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3aとの間隙Wに収納物や大型土嚢袋10の残骸10aが停滞して閉塞されたりする虞がない。
この構成により、内容物が少なく想定している大きさよりも小さい大型土嚢袋10でも、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bと間隙Wをすり抜けてしまうことがなく、破袋させることができる。
この構成により、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙Wを調整することができる。従って、大型土嚢袋10の収容物の量が異なっていたり、大型土嚢袋10自体の大きさが異なっていたりして、大型土嚢袋10の見かけ上の大きさが変化する場合にも、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙Wを調整することで、大きさの変化に対応が可能になる。また、ロータリカッタ3bは上下方向に移動されるため、最外周(ティース33の先端)の軌跡の鉛直方向における重なりが、どのように間隙Wを調整しても維持される。従って、どの間隙Wに調整下しても、大型土嚢袋10がロータリカッタ3aとロータリカッタ3bと間隙Wをすり抜けてしまうことがない。
この構成により、大型土嚢袋10の自重によって、高い位置に配置されたロータリカッタ3aのティース33を食い込ませた後に、低い位置に配置されたロータリカッタ3bのティース33を食い込ませることができる。これにより、ロータリカッタ3a及びロータリカッタ3bのそれぞれのティース33が大型土嚢袋10に確実に食い込み、大型土嚢袋10の破袋を確実に行うことができる。
この構成により、ティース33はもともと岩石等を破砕するためのものであり、大型土嚢袋10の収納物が岩石等の硬度の高い物であっても損傷を受けることがない。
例えば、本実施の形態では、低い位置に配置されたロータリカッタ3bの回転速度をロータリカッタ3aよりも速く設定したが、ロータリカッタ3bの回転速度をロータリカッタ3aよりも速く設定しても良い。この場合には、回転速度がロータリカッタ3bに比べて速いロータリカッタ3aでは、刃先33dが回転方向を向くようにティース33を取り付け、回転速度がロータリカッタ3aに比べて遅いロータリカッタ3bでは、刃先33dが回転方向とは逆方向を向くようにティース33が取り付ける。
また、上述の実施の形態では、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとを同一構成とし、逆方向に回転させている。従って、ティース33のメンテナンスを共通化でき、メンテナンスにかかる手間を軽減させることができる構成になっている。これに対し、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとで異なる径にしたり、ブレード31のレイアウトやティース33の形状等を異なるようにしたりしても良い。
また、上述の実施の形態では、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとを平行に配置したが、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとを斜めに、すなわちロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙が軸方向で異なるように配置しても良い。この場合には、大型土嚢袋10に引き裂かれる力が軸方向にも作用し、より効果的に大型土嚢袋10を破袋させることが可能になる。
また、上述の実施の形態では、低い位置に配置されたロータリカッタ3bを上下方向に移動可能に構成したが、高い位置に配置されたロータリカッタ3aを上下方向に移動可能に構成しても良い。
さらに、上述の実施の形態では、回転ドラム29の外周面に突設された複数の突起部30として、地層の掘削に用いられるティース33を用いたが、鋼棒や厚めの鋼板を用いても一定の効果を得ることができる。例えば、鋼棒を突起部30として用いた場合には、鋼棒の端部が大型土嚢袋10に食い込む先端部として、周面が大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面としてそれぞれ機能することになる。また、鋼板を突起部30として用いた場合には、端辺が大型土嚢袋10に食い込む先端部として、1端面が大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面としてそれぞれ機能することになる。
2 筐体
3a、3b ロータリカッタ
4a、4b T型フレーム
5 操作部
6a、6b モータ
7 モータ制御部
8 トラック
10 大型土嚢袋
10a 残骸
21 投入口
22 排出口
23 ガイド板
29 回転ドラム
30 突起部
31 ブレード
32 ティースホルダ
32a 溝部
32b 貫通孔
33 ティース
33a 刃部
33b 基部
33c 凹部
33d 刃先
33e 当接面
41 掻き落とし板
Claims (3)
- 収納物としてバラ物が収納された大型土嚢袋を破袋させる破袋装置であって、
上方に投入口が、下方に排出口がそれぞれ形成されている筒状の筐体と、
回転ドラムと前記回転ドラムの外周面に突設された複数の突起部とを有し、間隔をおいて相対するように前記筐体の内部に配置され、相対する前記回転ドラムの外周面が前記排出口に向かう下流側に移動される方向にそれぞれ異なる回転速度で回転駆動される一対のロータリカッタとを具備し、
前記突起部は、前記大型土嚢袋に食い込む先端部と、刃が形成されていない平面や曲面からなる、前記大型土嚢袋に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面とが形成されたティースを有し、
回転速度が速い前記ロータリカッタでは、前記作用面が回転方向に対して鋭角になるように前記ティースが取り付けられ、回転速度が遅い前記ロータリカッタでは、作用面が回転方向に対して鈍角になるように前記ティースが取り付けられ、
前記ティースは、地層の掘削に用いられるティースであり、
前記ロータリカッタは、互いの回転軸が高低差を付けて軸支され、最外周の軌跡が鉛直方向で重なるように配置されていることを特徴とする破袋装置。 - 一対の前記回転ドラムのいずれかは、上下方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の破袋装置。
- 前記投入口から投入された前記大型土嚢袋を、高い位置に配置された前記回転ドラムの上部周面に導くガイド板を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の破袋装置。
Priority Applications (1)
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JP2013001635A JP6420024B2 (ja) | 2013-01-09 | 2013-01-09 | 破袋装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013001635A JP6420024B2 (ja) | 2013-01-09 | 2013-01-09 | 破袋装置 |
Publications (2)
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JP6420024B2 true JP6420024B2 (ja) | 2018-11-07 |
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ID=51411923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013001635A Active JP6420024B2 (ja) | 2013-01-09 | 2013-01-09 | 破袋装置 |
Country Status (1)
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- 2013-01-09 JP JP2013001635A patent/JP6420024B2/ja active Active
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