JP6420024B2 - 破袋装置 - Google Patents

破袋装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6420024B2
JP6420024B2 JP2013001635A JP2013001635A JP6420024B2 JP 6420024 B2 JP6420024 B2 JP 6420024B2 JP 2013001635 A JP2013001635 A JP 2013001635A JP 2013001635 A JP2013001635 A JP 2013001635A JP 6420024 B2 JP6420024 B2 JP 6420024B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary cutter
teeth
bag
large sandbag
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013001635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014133195A (ja
Inventor
裕二 山崎
裕二 山崎
康太 丈達
康太 丈達
真理緒 藤本
真理緒 藤本
宏明 上條
宏明 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2013001635A priority Critical patent/JP6420024B2/ja
Publication of JP2014133195A publication Critical patent/JP2014133195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6420024B2 publication Critical patent/JP6420024B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Description

本発明は、大型土嚢袋やフレキシブルコンテナバッグ等の袋を破き、土砂等の収納物を取り出す破袋装置に関する。
土砂、砂利、採石、コンリートガラ等の所謂バラ物の運搬に、大型土嚢袋やフレキシブルコンテナバッグ等の袋(以下、総称して大型土嚢袋と称す)が用いられている。一般に大型土嚢袋の収納量は、1〜数mであり、土砂、砂利、採石、コンリートガラ等の収納物が収納された状態では、人力で取り扱うことができない重量になる。従って、大型土嚢袋から収納物を取り出すためには、特許文献1の従来技術に記載されているように、一袋ずつクレーン等で吊り上げ、作業者がカッターナイフを用いて大型土嚢袋の底部を裂いて破袋させ、収納物を取り出していた。
特開2004−58042号公報
しかしながら、従来技術では、大型土嚢袋を吊り上げた後に、底部を裂いて収納物を取り出し、そして残った大型土嚢袋を取り外すという煩雑な作業を一袋ずつ行う必要があるため、大型土嚢袋を大量に効率良く破袋させることができない。さらに、大型土嚢袋の底部を裂いて収納物を取り出す際に、落下する収納物により作業者が災害に遭う危険性もある。特に収納物が放射性物質に汚染されている場合には、作業者の被ばくという問題も生じ、作業員の被爆量を増やす結果を招いてしまう。
なお、袋を破る破袋装置は、提案されているが(例えば、特許文献1)、小型の家庭用ゴミ袋を対象とするものであり、大型土嚢袋に対応することができない。仮に、特許文献1に示されている破袋装置を大型化したとしても、大型土嚢袋の収納物が土砂、砂利、採石、コンリートガラ等の高硬度の重量物である場合には、破袋する刃に収納物が噛み込んで装置が停止したり、刃自体が破損したりする。また、袋を切り裂いて破袋しているため、刃は鋭利であることが要求されるが、収納物が高硬度の重量物である場合には、刃がすぐに摩耗してしまい、短期間での刃の交換が求められ、メンテナンス作業時間が増大してしまう。特に、収納物が放射性物質で汚染されている場合には、メンテナンスを行う作業員の被爆量を増やす結果を招く。
本発明の目的は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大型土嚢袋を安全で且つ大量に効率良く破袋させることができる破袋装置を提供することにある。
本発明の破袋装置は、収納物としてバラ物が収納された大型土嚢袋を破袋させる破袋装置であって、上方に投入口が、下方に排出口がそれぞれ形成されている筒状の筐体と、回転ドラムと前記回転ドラムの外周面に突設された複数の突起部とを有し、間隔をおいて相対するように前記筐体の内部に配置され、相対する前記回転ドラムの外周面が前記排出口に向かう下流側に移動される方向にそれぞれ異なる回転速度で回転駆動される一対のロータリカッタとを具備し、前記突起部は、前記大型土嚢袋に食い込む先端部と、刃が形成されていない平面や曲面からなる、前記大型土嚢袋に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面とが形成されたティースを有し、回転速度が速い前記ロータリカッタでは、前記作用面が回転方向に対して鋭角になるように前記ティースが取り付けられ、回転速度が遅い前記ロータリカッタでは、作用面が回転方向に対して鈍角になるように前記ティースが取り付けられ、前記ティースは、地層の掘削に用いられるティースであり、前記ロータリカッタは、互いの回転軸が高低差を付けて軸支され、最外周の軌跡が鉛直方向で重なるように配置されていることを特徴とする。
さらに本発明の破袋装置において、一対の前記回転ドラムのいずれかは、上下方向に移動可能に構成されていても良い。
さらに本発明の破袋装置において、前記投入口から投入された前記大型土嚢袋を、高い位置に配置された前記回転ドラムの上部周面に導くガイド板を設けても良い
本発明によれば、大型土嚢袋を投入口するだけで、回転速度が速いロータリカッタと、回転速度が遅いロータリカッタとによって引き裂かれるため、大型土嚢袋を安全で且つ大量に効率良く破袋させ、収納物を取り出すことができるという効果を奏する。
本発明に係る破袋装置の実施の形態の構成を示す側断面図である。 図1に示すロータリカッタの構成を示す斜視図である。 図2に示すティース及びティースホルダの構成を示す平面図である。 図1に示すロータリカッタの上下方向の移動を説明する説明図である。 本発明に係る破袋装置の実施の形態の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る破袋装置の実施の形態への大型土嚢袋の投入例を示す説明図である。 本発明に係る破袋装置の実施の形態による大型土嚢袋の破袋の過程を説明する説明図である。 本発明に係る破袋装置の実施の形態による大型土嚢袋の破袋の過程を説明する説明図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態の破袋装置1は、土砂、砂利、採石、コンリートガラ等の収納物が収納された大型土嚢袋10を破袋させ、収納物を取り出すための装置であり、図1を参照すると、上方に投入口21が、下方に排出口22がそれぞれ形成されている筒状の筐体2と、筐体2の内部に配置された一対のロータリカッタ3a、3bとを備えている。一対のロータリカッタ3a、3bは、回転ドラム29と、回転ドラム29の外周面に突設された複数の突起部30とで構成されている。一対のロータリカッタ3a、3bは、回転ドラム29の外周面が間隔をおいて相対すると共に、互いの突起部30が干渉しない位置に、互いの回転軸が高低差を付けて平行に軸支されている。
突起部30は、ブレード31と、ティースホルダ32と、ティース33とで構成されている。ロータリカッタ3aの外周面には、図2に示すように、周方向に沿って多数のブレード31が放射状に突設されて複数列に整列固定されている。各ブレード31には、ティースホルダ32がそれぞれ固設されており、ティースホルダ32には、地層掘削用のティース33が脱着可能に挿入支持されている。なお、ロータリカッタ3bの外周面にも、ロータリカッタ3aと同様に、周方向に沿って多数のブレード31が放射状に突設されて複数列に整列固定され、各ブレード31には、ティースホルダ32がそれぞれ固設されており、ティースホルダ32には、地層掘削用のティース33が脱着可能に挿入支持されている。また、図2には、120°の間隔で配置された1列3枚のブレード31が、軸方向に取り付け角度を変えながら8列固定されている例が示されているが、ブレード31(ティース33)は外周面に満遍なく配置されていれば良く、ブレード31(ティース33)の個数やレイアウトは適宜設定することができる。
ティース33は、図3を参照すると、平板状の刃部33aと、刃部33aと一体に形成された平板状の取付け基部33bとを備えており、取付け基部33bには、半円状の凹部33cが切欠形成されている。刃部33aの先端には、刃先33dが刃部33の厚み方向に形成されている。刃部33aの先端に形成された刃先33dは、大型土嚢袋10に食い込む先端部として機能する。また、刃先33dから基部33bに向けて当接面33eが形成されている。当接面33eは、切り裂く機能のない、刃が形成されていない平面や曲面であり、大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面として機能する。また、ティースホルダ32は、ティース33の取付け基部33bの挿入が可能な溝部32aと、貫通孔32bとが設けられている。そして、ティース33は、取付け基部33bをティースホルダ32の溝部32a内に挿入して、凹部33cを挿通するノックピン6を貫通孔32b内に挿入することで固定される。
図1を参照すると、ロータリカッタ3aは、T型フレーム4aによって軸支され、T型フレーム4aを介して筐体2の内壁に取り付けられている。筐体2の内部には、投入口21から投入された大型土嚢袋10をロータリカッタ3aの外周上部に導くガイド板23が取り付けられており、ロータリカッタ3aは、図1に矢印Aで示すように、外周上部がロータリカッタ3bとの間隙Wに向かう方向に、図示しないモータによって回転駆動されている。従って、投入口21から投入され、ガイド板23に導かれてロータリカッタ3aの外周上部に到達した大型土嚢袋10には、大型土嚢袋10の自重によってティース33の刃先33dが食い込む。そして、大型土嚢袋10は、ロータリカッタ3aの回転に伴い、ロータリカッタ3bとの間隙Wに送り込まれる。
ロータリカッタ3bは、T型フレーム4bによって軸支され、ロータリカッタ3aよりも低い位置にT型フレーム4bを介して筐体2内部に取り付けられ、ロータリカッタ3aに対して斜め下方に間隔をおいて相対されている。また、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとは、最外周(ティース33の先端)の軌跡が鉛直方向で重なるように配置されている。すなわち、図1に矢印Bで示す垂直投影方向に対して隙間をなく配置されている。この構成により、ロータリカッタ3aの回転によって、ロータリカッタ3bとの間隙Wに送り込まれた大型土嚢袋10が、内容物が少なく想定している大きさよりも小さい場合でも、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bと間隙Wをすり抜けてしまうことがなく、ロータリカッタ3bの上部周面に到達する。これにより、大型土嚢袋10には、大型土嚢袋10の自重によって、ロータリカッタ3bのティース33の刃先33dが食い込むことになる。
ロータリカッタ3bは、図1に矢印Cで示すように、外周上部がロータリカッタ3aとの間隙Wに向かう方向に、図示しないモータによって回転駆動されている。これにより、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙Wでは、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの相対するいずれの外周面も、同方向の排出口22に向かう下流側に移動されることになる。
ロータリカッタ3bの回転速度は、ロータリカッタ3aの回転速度よりも速く設定されており、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙Wにおいて、それぞれの外周面に設けられたティース33の移動速度に速度差が生じる構成になっている。そして、回転速度がロータリカッタ3aに比べて速いロータリカッタ3bには、大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面として機能する当接面33eがロータリカッタ3bの回転方向とは反対方向に向けてティース33が取り付けられている。また、回転速度がロータリカッタ3aに比べて速いロータリカッタ3bでは、大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面として機能する当接面33eがロータリカッタ3bの回転方向に向けてティース33が取り付けられている。従って、ロータリカッタ3aのティース33とロータリカッタ3bのティース33とは、互いに刃先33dが食い込んだ状態で、互いの当接面33eが離れる方向に移動する。これにより、大型土嚢袋10には、互いの当接面33eから引き裂く方向に力が作用され、大型土嚢袋10が破袋されることになる。なお、回転速度がロータリカッタ3aに比べて速いロータリカッタ3bでは、当接面33eが回転方向に対して鋭角になるようにティース33が取り付けられ、回転速度がロータリカッタ3bに比べて遅いロータリカッタ3aでは、当接面33eが回転方向に対して鈍角になるようにティース33が取り付けられている。これにより、大型土嚢袋10に食い込んだロータリカッタ3aのティース33とロータリカッタ3bのティース33とは、回転に伴って抜けることがない。
ロータリカッタ3aを軸支するT型フレーム4aには、ロータリカッタ3aに整列固定されているブレード31間に進入して、破袋してまとわりついた大型土嚢袋10を掻き落とすくし歯状の掻き落とし板41が取り付けられている。同様に、ロータリカッタ3bを軸支するT型フレーム4bには、ロータリカッタ3bに整列固定されているブレード31間に進入して、破袋してまとわりついた大型土嚢袋10を掻き落とすくし歯状の掻き落とし板41が取り付けられている。
ロータリカッタ3bを軸支するT型フレーム4bは、上下方向に移動可能に構成され、ロータリカッタ3bとロータリカッタ3aとの間隙Wを調整することができるようになっている。すなわち、図1に示す状態から矢印Dで示す下方向にT型フレーム4bを移動させることで、図4に示すように、ロータリカッタ3bが下方向に移動され、ロータリカッタ3bとロータリカッタ3aとの間隙Wを広げることができる。また、図4に示す状態から矢印Eで示す下方向にT型フレーム4bを移動させることで、図1に示すように、ロータリカッタ3bが上方向に移動され、ロータリカッタ3bとロータリカッタ3aとの間隙Wを狭めることができる。この構成により、大型土嚢袋10の収容物の量が異なっていたり、大型土嚢袋10自体の大きさが異なっていたりして、大型土嚢袋10の見かけ上の大きさが変化する場合にも、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙Wを調整することで、大きさの変化に対応が可能になる。また、ロータリカッタ3bは上下方向に移動されるため、最外周(ティース33の先端)の軌跡の鉛直方向における重なりが、どのように間隙Wを調整しても維持される。従って、どの間隙Wに調整しても、大型土嚢袋10がロータリカッタ3aとロータリカッタ3bと間隙Wをすり抜けてしまうことがない。
破袋装置1は、図5を参照すると、回転速度差の設定と、回転速度の調整指示とを受け付ける操作部5と、ロータリカッタ3aを回転駆動するモータ6a及びロータリカッタ3bを回転駆動するモータ6bの回転速度を制御するモータ制御部7とを備えている。破袋装置1では、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとに回転速度差が発生していれば、大型土嚢袋10を引き裂いて破袋させることができる。また、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの回転速度差は、大型土嚢袋10の大きさや材質、また、収納物の種類に応じて適宜設定できると好適である。そこで、破袋装置1では、モータ制御部7において、操作部5によって設定された回転速度差を保ちつつ、操作部5からの調整指示に基づいてロータリカッタ3a及びロータリカッタ3bの回転速度を変更する構成になっている。なお、ロータリカッタ3aの回転速度差とロータリカッタ3bの回転速度とをそれぞれ同率して設定できるように構成しても良い。この場合には、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの回転速度差を算出して、表示手段等で操作者に報知するように構成すると良い。
次に、本実施の形態の破袋装置1の動作について図6及び図8を参照して詳細に説明する。
破袋装置1への大型土嚢袋10の投入は、図6に示すように、トラック8が破袋装置1の投入口21に至る通路を形成することで、トラック8の荷台から直接行うことができる。従って、大型土嚢袋10をクレーンで吊り下げる作業等が必要ないため、大幅に作業量を軽減させることが可能になる。
投入口21から投入された大型土嚢袋10は、ガイド板23によって導かれてロータリカッタ3aの外周上部に到達し、図7(a)に示すように、ロータリカッタ3aの外周上部に到達した大型土嚢袋10には、ティース33の刃先33dが食い込む。
次に、大型土嚢袋10は、ロータリカッタ3aの回転によって、ロータリカッタ3bとの間隙Wに送り込まれ、図7(b)に示すように、ロータリカッタ3bのティース33の刃先33dが食い込む。ここで、ロータリカッタ3bの回転速度は、ロータリカッタ3aの回転速度よりも速く設定され、ロータリカッタ3bでは、刃先33dから基部33bに向けて形成されている当接面33eが回転方向に対して鋭角になるようにティース33が取り付けられ、回転速度がロータリカッタ3bに比べて遅いロータリカッタ3aでは、刃先33dから基部33bに向けて形成されている当接面33eが回転方向に対して鈍角になるようにティース33が取り付けられている。従って、大型土嚢袋10には、図8(a)に示すように、食い込んだロータリカッタ3aのティース33とロータリカッタ3bのティース33とによって、引き裂かれる方向の力が作用する。そして、図8(b)に示すように、大型土嚢袋10は、破袋され、収納物が取り出され、排出口22から排出される。排出口22の下方には、収納物を搬送するベルトコンベア等を設置しておくことで、大型土嚢袋10を連続して破袋させることができる。なお、ロータリカッタ3aのティース33及びロータリカッタ3bのティース33に破袋してまとわりついた大型土嚢袋10の残骸10aは、回転方向下流側にそれぞれ設置されている掻き落とし板41によって掻き落とされる。
以上説明したように、本実施の形態は、収納物が収納された大型土嚢袋10を破袋させる破袋装置1であって、上方に投入口21が、下方に排出口22がそれぞれ形成されている筒状の筐体2と、外周面が間隔をおいて相対するように筐体2の内部に配置され、相対する外周面が排出口22に向かう下流側に移動される方向にそれぞれ異なる回転速度で回転駆動されるロータリカッタ3a及びロータリカッタ3bと、回転ドラム29の外周面に突設された複数の突起部30とを備え、突起部30には、大型土嚢袋10に食い込む先端部(刃先33d)と、大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面(当接面33e)とが形成されている。
この構成により、大型土嚢袋10を投入口21に投入するだけで、回転速度が速いロータリカッタ3bのティース33と、回転速度が遅いロータリカッタ3aのティース33とによって、人手を介することなく大型土嚢袋10を引き裂いて大量に効率良く破袋させることができる。従って、大型土嚢袋10の収納物と作業者との接触を最小限することができるため、仮に大型土嚢袋10の収納物が放射性物質で汚染されている場合でも、作業員の被爆量を最小限に留めることが可能になる。
また、突起部30(ティース33)によって大型土嚢袋10を引き裂くように破袋させるため、突起部30(ティース33)が収納物に直接接触する機会が減って摩耗を防止することができると共に、突起部30(ティース33)の先端部(刃先33d)が多少摩耗しても機能が低減することはなく、メンテナンス時間の削減が期待できる。
さらに、ロータリカッタ3a及びロータリカッタ3aは、相対する外周面が排出口22に向かう下流側に移動される方向にそれぞれ異なる回転駆動されているため、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3aとの間隙Wに収納物や大型土嚢袋10の残骸10aが停滞して閉塞されたりする虞がない。
さらに、本実施の形態によれば、ロータリカッタ3a及びロータリカッタ3bは、互いの回転軸が高低差を付けて軸支され、最外周の軌跡が鉛直方向で重なるように配置されている。
この構成により、内容物が少なく想定している大きさよりも小さい大型土嚢袋10でも、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bと間隙Wをすり抜けてしまうことがなく、破袋させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、ロータリカッタ3bは、上下方向に移動可能に構成されている。
この構成により、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙Wを調整することができる。従って、大型土嚢袋10の収容物の量が異なっていたり、大型土嚢袋10自体の大きさが異なっていたりして、大型土嚢袋10の見かけ上の大きさが変化する場合にも、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙Wを調整することで、大きさの変化に対応が可能になる。また、ロータリカッタ3bは上下方向に移動されるため、最外周(ティース33の先端)の軌跡の鉛直方向における重なりが、どのように間隙Wを調整しても維持される。従って、どの間隙Wに調整下しても、大型土嚢袋10がロータリカッタ3aとロータリカッタ3bと間隙Wをすり抜けてしまうことがない。
さらに、本実施の形態によれば、投入口21から投入された大型土嚢袋10を、高い位置に配置されたロータリカッタ3aの上部周面に導くガイド板23が設けられている。
この構成により、大型土嚢袋10の自重によって、高い位置に配置されたロータリカッタ3aのティース33を食い込ませた後に、低い位置に配置されたロータリカッタ3bのティース33を食い込ませることができる。これにより、ロータリカッタ3a及びロータリカッタ3bのそれぞれのティース33が大型土嚢袋10に確実に食い込み、大型土嚢袋10の破袋を確実に行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、ロータリカッタ3a及びロータリカッタ3bのそれぞれのティース33は、地層の掘削に用いられるティースで構成されている。
この構成により、ティース33はもともと岩石等を破砕するためのものであり、大型土嚢袋10の収納物が岩石等の硬度の高い物であっても損傷を受けることがない。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、本実施の形態では、低い位置に配置されたロータリカッタ3bの回転速度をロータリカッタ3aよりも速く設定したが、ロータリカッタ3bの回転速度をロータリカッタ3aよりも速く設定しても良い。この場合には、回転速度がロータリカッタ3bに比べて速いロータリカッタ3aでは、刃先33dが回転方向を向くようにティース33を取り付け、回転速度がロータリカッタ3aに比べて遅いロータリカッタ3bでは、刃先33dが回転方向とは逆方向を向くようにティース33が取り付ける。
また、上述の実施の形態では、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとを同一構成とし、逆方向に回転させている。従って、ティース33のメンテナンスを共通化でき、メンテナンスにかかる手間を軽減させることができる構成になっている。これに対し、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとで異なる径にしたり、ブレード31のレイアウトやティース33の形状等を異なるようにしたりしても良い。
また、上述の実施の形態では、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとを平行に配置したが、ロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとを斜めに、すなわちロータリカッタ3aとロータリカッタ3bとの間隙が軸方向で異なるように配置しても良い。この場合には、大型土嚢袋10に引き裂かれる力が軸方向にも作用し、より効果的に大型土嚢袋10を破袋させることが可能になる。
また、上述の実施の形態では、低い位置に配置されたロータリカッタ3bを上下方向に移動可能に構成したが、高い位置に配置されたロータリカッタ3aを上下方向に移動可能に構成しても良い。
さらに、上述の実施の形態では、回転ドラム29の外周面に突設された複数の突起部30として、地層の掘削に用いられるティース33を用いたが、鋼棒や厚めの鋼板を用いても一定の効果を得ることができる。例えば、鋼棒を突起部30として用いた場合には、鋼棒の端部が大型土嚢袋10に食い込む先端部として、周面が大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面としてそれぞれ機能することになる。また、鋼板を突起部30として用いた場合には、端辺が大型土嚢袋10に食い込む先端部として、1端面が大型土嚢袋10に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面としてそれぞれ機能することになる。
1 破袋装置
2 筐体
3a、3b ロータリカッタ
4a、4b T型フレーム
5 操作部
6a、6b モータ
7 モータ制御部
8 トラック
10 大型土嚢袋
10a 残骸
21 投入口
22 排出口
23 ガイド板
29 回転ドラム
30 突起部
31 ブレード
32 ティースホルダ
32a 溝部
32b 貫通孔
33 ティース
33a 刃部
33b 基部
33c 凹部
33d 刃先
33e 当接面
41 掻き落とし板

Claims (3)

  1. 収納物としてバラ物が収納された大型土嚢袋を破袋させる破袋装置であって、
    上方に投入口が、下方に排出口がそれぞれ形成されている筒状の筐体と、
    回転ドラムと前記回転ドラムの外周面に突設された複数の突起部とを有し、間隔をおいて相対するように前記筐体の内部に配置され、相対する前記回転ドラムの外周面が前記排出口に向かう下流側に移動される方向にそれぞれ異なる回転速度で回転駆動される一対のロータリカッタとを具備し、
    前記突起部は、前記大型土嚢袋に食い込む先端部と、刃が形成されていない平面や曲面からなる、前記大型土嚢袋に対して引き裂く方向に力を作用させる作用面とが形成されたティースを有し
    回転速度が速い前記ロータリカッタでは、前記作用面が回転方向に対して鋭角になるように前記ティースが取り付けられ、回転速度が遅い前記ロータリカッタでは、作用面が回転方向に対して鈍角になるように前記ティースが取り付けられ、
    前記ティースは、地層の掘削に用いられるティースであり、
    前記ロータリカッタは、互いの回転軸が高低差を付けて軸支され、最外周の軌跡が鉛直方向で重なるように配置されていることを特徴とする破袋装置。
  2. 一対の前記回転ドラムのいずれかは、上下方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の破袋装置。
  3. 前記投入口から投入された前記大型土嚢袋を、高い位置に配置された前記回転ドラムの上部周面に導くガイド板を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の破袋装置。
JP2013001635A 2013-01-09 2013-01-09 破袋装置 Active JP6420024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013001635A JP6420024B2 (ja) 2013-01-09 2013-01-09 破袋装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013001635A JP6420024B2 (ja) 2013-01-09 2013-01-09 破袋装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014133195A JP2014133195A (ja) 2014-07-24
JP6420024B2 true JP6420024B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=51411923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013001635A Active JP6420024B2 (ja) 2013-01-09 2013-01-09 破袋装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6420024B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101658520B1 (ko) * 2015-02-13 2016-09-22 (주) 다원산업 재활용 수거 봉지 파봉장치
CN112960744B (zh) * 2021-02-03 2022-11-22 重庆电力高等专科学校 渗滤液防堵自动除渣系统

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03109657U (ja) * 1990-02-27 1991-11-11
JP2515133Y2 (ja) * 1991-11-22 1996-10-30 株式会社クボタ 軟質物兼用粗破砕機
JPH0611849U (ja) * 1992-07-09 1994-02-15 新明和工業株式会社 破袋機
JP3009865B2 (ja) * 1996-06-13 2000-02-14 株式会社有本鉄工所 破集袋機
JPH11292045A (ja) * 1998-04-01 1999-10-26 Niigata Eng Co Ltd 破袋装置
JP3176357B2 (ja) * 1999-09-07 2001-06-18 株式会社御池鐵工所 破袋機
JP4886803B2 (ja) * 2009-03-09 2012-02-29 メタウォーター株式会社 廃棄物処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014133195A (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1525057B1 (en) Two-shaft industrial shredder
US10099224B2 (en) Material reducing device
EP3589412B1 (en) A control method of a treatment plant of elements to be recycled or disposed and a treatment plant of elements to be recycled or disposed
JP2010240539A (ja) 破砕装置
JP6420024B2 (ja) 破袋装置
JP2014177862A (ja) 重機で動作するふるいスクリーンバケット
TR201808670T4 (tr) Heterojen malzemeler içeren konteynerlerin açılmasına yönelik cihaz ve proses.
JP5918890B1 (ja) 金属切粉破断搬送装置
US11832623B2 (en) Separating machine with feeding wheel
JP2012050957A (ja) 切削加工における切り屑破砕方法
JP6355975B2 (ja) 切断処理装置及び切断処理方法
JP2014223606A (ja) 破袋・除袋機
ITPD20110309A1 (it) Benna per la vagliatura e la frantumazione di materiale inerte
JP6180899B2 (ja) 破砕機
EP2391549A1 (en) Apparatus and method for cutting of packaged bales
JP3748840B2 (ja) ロールクラッシャーの排出補助装置
JP4308046B2 (ja) 破袋装置
JP5777173B2 (ja) ドラム缶収容物の詰め替え方法および装置
JP5967833B2 (ja) 2軸式破袋装置
JP3291533B2 (ja) 切断処理装置
KR20200138953A (ko) 잔해물 걸림이 없는 파봉장치
JP4894280B2 (ja) スクレーパ装置
ES2702297T3 (es) Dispositivo de reducción de material
EP4266892A1 (en) Separating machine with feeding wheel
CN209866226U (zh) 用于对废钢进行破碎的装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171031

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171117

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20180112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6420024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150