JP5777173B2 - ドラム缶収容物の詰め替え方法および装置 - Google Patents

ドラム缶収容物の詰め替え方法および装置 Download PDF

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本発明は、ドラム缶収容物の詰め替え方法および装置に関する。
産業廃棄物等の有害物質を、セメント、アスファルト、またはプラスチック等の固化材と混合してドラム缶内に固体として収容し、保管することが従来より行われている。
このような固体を収容したドラム缶は、セメントを使用する場合における構成材料の比重差により発生する未水和の余剰水(ブリージング水)の影響により、腐食が発生することがあり、このような場合には、収容物をドラム缶から取り出して、新しいドラム缶に詰め替える必要がある。
ドラム缶内の収容物を取り出す従来の方法および装置としては、次のようなものがある。
(1) ドラム缶を傾斜させ、収容物を落下させるもの。
(2) ドラム缶に吸引ノズルを挿入して、収容物を抜き出すもの(例えば特許文献1参照)。
(3) ドラム缶の天蓋を開封し、圧力を掛けて収容物を押し出すもの(例えば特許文献2〜4参照)。
(4) 膨張剤を用いて、収容物を粉砕させるもの。
特開平7−96996号公報 特開2000−142988号公報 特開平6−277895号公報 特開2004−90993号公報
上記(1)および(2)のものは、収容物が固体であるものには適用できず、上記(3)のものは、ドラム缶の輪帯内に収容物が充填されて固化したものについては、圧力を掛けても、収容物を押し出すことはできず、さらに、上記(4)のものでは、粉砕された収容物をまとめた際の全体の体積が増え、元のドラム缶と同一の容積のドラム缶には再充填させることができず、再充填するドラム缶の数を増加させるか、または容積の大きいドラム缶を使用しなければならない。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、輪帯内に収容物が充填されて固化している場合においても、収容物をドラム缶から迅速に取り出して、新たなドラム缶に簡単に詰め替えることができるとともに、再充填しようとする収容物の全体の体積の増加を抑制することができ、しかも粉塵の発生等を最小限に抑えることができ、さらに、大型の高価な装置を必要としないようにしたドラム缶収容物の詰め替え方法および装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 外周面に輪帯を有するドラム缶内に収容され、かつ外周面に、前記ドラム缶の輪帯内に充填された環状突条が形成されている固体の収容物を、前記ドラム缶から取り出して、新ドラム缶に詰め替えるドラム缶収容物の詰め替え方法において、前記ドラム缶を、内部に収容した収容物を取り出せる程度に切断し、切断した前記ドラム缶から取り出した前記収容物を、その軸線回りに回転させつつ、前記収容物の外周面における環状突条に、ビシャンを振動させつつ押し当てることにより、環状突条を削り取った後、前記収容物を新ドラム缶内に挿入し、前記ビシャンは、収容物の軸線と直交する軸線回りに自由回転可能、かつ該軸線方向に振動可能として支持し、前記ビシャンを振動させつつ収容物の外周面における環状突条に押し当てた際に、ビシャンが環状突条またはその削り残し部分に片当たりすることにより、ビシャンが自由回転するようにする。
このような方法によると、輪帯内に収容物が充填されて固化している場合においても、収容物をドラム缶から迅速に取り出すことができるとともに、ドラム缶から取り出した収容物の環状突条を削り取るだけで、収容物を新ドラム缶内に円滑かつ迅速に挿入することができ、しかも、収容物の環状突条を削り取るだけであるので、新ドラム缶に再充填しようとする収容物の全体の体積の増加を抑制することができる。
すなわち、再充填するドラム缶の本数の増加や、容積の大きいドラム缶の使用はドラム缶収容領域を拡大しなければならなくなるので、詰め替え後のドラム缶の容量を大きくしないことが望まれており、本発明によると、その要望を充足することができ、有意義である。
また、粉塵の発生等を最小限に抑えることができるので、作業員の健康維持と作業環境の向上を図ることができる。
さらに、大型の高価な装置を用いる必要がない。
ドラム缶から取り出した収容物を、その軸線回りに回転させつつ、前記収容物の外周面における環状突条に、ビシャンを振動させつつ押し当てることにより、環状突条を削り取るので、環状突条をビシャンにより削り取った際に発生する削り屑は、チップ状をなしており、環状突条を回転砥石等により研削する場合と比較して、粉塵の発生を著しく低減することができる。
ビシャンを、収容物の軸線と直交する軸線回りに自由回転可能、かつ該軸線方向に振動可能として支持し、前記ビシャンを振動させつつ収容物の外周面における環状突条に押し当てた際に、ビシャンが環状突条またはその削り残し部分に片当たりすることにより、ビシャンが自由回転するようにするので、収容物の外周面における環状突条を、削り残しがないように、迅速に、効率よく削り取ることができる。
(2) 上記(1)項において、収容物の外周面を、環状突条とともに浅く削り取り、スリム化した上で、前記収容物を新ドラム缶内に挿入する。
このような方法によると、収容物の新ドラム缶への再充填を、さらに円滑かつ迅速に行うことができる。
(3) 上記(1)または(2)項において、環状突条を削り取った削り屑を、新ドラム缶の内周面または新ドラム缶に装着される天蓋の裏面と、その中に収容した収容物との間に形成される空隙に充填する。
このような方法によると、有害物質が含まれていることのある削り屑の処分に悩まされることがない。
(4) 上記(3)項において、削り屑を、固化材と混練して、空隙に充填する。
このような方法によると、再充填後の固化体の強度が保たれる。
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、ドラム缶の外周面を、たがねにより、円周方向と軸線方向とに切断した後、外周面の切断片を放射状に開いて、内部の収容物を取り出す。
このような方法によると、粉塵等を発生させることなく、ドラム缶を開いて、その中の収容物を、ドラム缶の輪帯に妨げられることなく、簡単に取り出すことができる。
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかに記載のドラム缶収容物の詰め替え方法の実施に直接使用する装置において、ドラム缶から取り出した収容物を、その軸線回りに回転させつつ支持する1対の支持ローラと、前記支持ローラの少なくとも一方を回転させる回転手段と、本体に対して軸線方向に往復振動させるようにしたハンマー軸が、前記1対の支持ローラ上に支持された収容物の軸線と直交する軸線方向を向くようにして支持されたハンマー装置と、前記ハンマー装置の本体に、前記ハンマー軸の軸線回りに自由回転可能、かつ前記ハンマー軸とともにその軸線方向に移動可能として装着され、前記収容物の環状突条をビシャン刃をもって叩くことにより削り取るようにしたビシャンとを備えるものとする。
このような装置によると、収容物の外周面における環状突条を、削り残しが生じることなく、迅速に、効率よく削り取ることができるとともに、装置全体の構造を簡素化することができる。
すなわち、回転不能としたビシャンをもって、収容物の外周面における環状突条をビシャン加工すると、どうしても削り残しが収容物の外周面に筋状に残るが、ビシャンを、支持軸回りに自由回転しうるようにして、収容物の外周面における環状突条をビシャン加工すると、ビシャン刃の一部が環状突条や削り残し部に片当たりすることにより、ビシャンが支持軸回りに自由に回転し、それによって削り残しが生じることなく、均一に環状突条を削り取ることができる。
(7) 上記(6)項において、ハンマー装置を、1対の支持ローラ上に支持された収容物の外周面に沿って、収容物の軸線方向に相対的に移動させる送り手段を設ける。
このような構成によると、環状突条はもとより、収容物の外周面をも均一に削り取ることができる。
(8) 上記(6)または(7)項において、ビシャンの刃面に対して直交するビシャン軸の外周に環状溝を設け、前記ビシャン軸を、ハンマー装置の本体に設けた筒状ホルダ内に、ハンマー軸の軸線回りに回転可能、かつその軸線方向に摺動可能として嵌合し、前記筒状ホルダに、中間部が前記ビシャン軸の環状溝の一部を接線方向に挿通することにより、前記ビシャン軸を筒状ホルダから抜け止めするようにした抜け止めピンを設け、前記環状溝の長さを、前記ビシャン軸の軸線方向の振動を許容しうるように定める。
このような構成によると、固定式の既存のビシャンのビシャン軸に環状溝を設け、かつ筒状ホルダに抜け止めピンを設けるだけで、ビシャンを自由回転できるようにすることができ、専用のビシャンを特別に製造しなくても、既存のビシャンに、わずかの加工を施すだけで、専用のビシャンを安価に形成することができる。
しかも、ビシャンの往復振動を妨げることなく、ビシャンが支持軸から脱落するのを確実に防止することができる。
本発明によると、輪帯内に収容物が充填されて固化している場合においても、収容物をドラム缶から迅速に取り出して、新たなドラム缶に簡単に詰め替えることができるとともに、再充填しようとする収容物の全体の体積の増加を抑制することができ、しかも粉塵の発生等を最小限に抑えることができ、さらに、大型の高価な装置を必要としないようにしたドラム缶収容物の詰め替え方法および装置を提供することができる。
本発明のドラム缶収容物の詰め替え方法の第1の行程の実施状況を示す一部破断正面図である。 第1の行程に使用するたがねの一例を示す斜視図である。 本発明の方法の第2の行程の実施状況と、その方法の実施に直接使用する装置とを示す側面図である。 図3のIV−IV線に沿う縦断正面図である。 図3のV−V線に沿う拡大横断平面図である。 ハンマー装置の下部とビシャンとの分解斜視図である。
以下、本発明のドラム缶収容物の詰め替え方法の一実施要領を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の方法の一実施要領における第1の行程の実施状況を示す正面図、図2は、その第1の行程において使用するたがねの一例の斜視図である。
図1に示すように、第1の行程においては、受皿1内に設けたパンタグラフ式の昇降テーブル2上に、ターンテーブル3を配設し、このターンテーブル3上に、収容物4を詰め替えようとするドラム缶5を、縦置きとして載置する。
ドラム缶5は、上下2段の輪帯6aを有する円筒形の胴板6の下端部に、円形の地板8を配設して、その外周を巻締縁9をもって固着し、かつ胴板6の上端部に、上蓋として円形の天蓋7を配設して、その外周と胴体6とを、バンド等(図示略)をもって固定したものよりなっている。
収容物4は、産業廃棄物等の有害物質を、セメント、アスファルト、またはプラスチック等の固化材と混合してドラム缶5内に収容し、固化したもので、外周面には、ドラム缶5の輪帯6a内に充填されて固化した環状突条4aが形成されている。
このドラム缶5から収容物4を取り出すには、まずドラム缶5の胴板6の上部の外周に、複数の作業孔10をドリル(図示略)等をもって穿設した後、各作業孔10に、図2に示すように、先端に円弧状に反り上がる二股状のガイド片11a、11aの間から、切刃11bが前方に向かって突出するようにした、たがねの一種であるパネルカッターチゼル(以下、単にチゼルという)11の切刃11bを挿入して、胴板6と収容物4との間に差し込み、チゼル11に接続したエアハンマーまたは電動ハンマー(図示略)により、チゼル11に振動を与えつつ、胴板6に、各作業孔10から胴板6の軸線方向と平行に下方に向かう複数の切断線12と、円周方向の切断線13とを入れる。
次いで、図1に2点鎖線で示すように、ドラム缶5における切断線13より上方の部分を、上方に剥がし、次いで胴板6における互いに隣接する1対の切断線12、12の間に形成された複数の切断片6bを放射状に開いて、内部の収容物4をドラム缶5から取り出し、次の第2の行程に送る。
この収容物4をドラム缶5から取り出す際、胴板6の輪帯6aは、図1に2点鎖線で示すように、放射状に開いているので、輪帯6aによって収容物4の取り出しが妨げられることはない。
図3は、本発明の方法の一実施要領における第2の行程の実施状況と、その方法の実施に直接使用する装置とを示す側面図、図4は、図3のIV−IV線に沿う縦断正面図である。
第2の行程においては、ドラム缶5から取り出した収容物4の、主として環状突条4aを、ビシャン加工装置14により削り取る。
ビシャン加工装置14は、図3および図4に示すように、ベース15上に立設した前後1対の軸受板16、16をもって枢支され、ドラム缶5から取り出した収容物4を、その軸線回りに回転させつつ支持する、前後方向を向く左右1対の支持ローラ17、17と、ベース15上に設けられ、かつ歯車伝動機構(またはベルト伝動機構)18を介して、少なくとも一方の支持ローラ17を回転させる、回転手段である電動モータ19と、支持ローラ17、17上に支持された収容物4を囲むように、ベース15上に立設した4本の支柱20の上端部同士を連結する左右方向を向く前後1対の横杆21、21に前後の端部が固着された、前後方向を向く左右1対のガイドロッド22、22と、前後方向に移動可能として両ガイドロッド22、22に装架されたスライダ23と、本体24に対してハンマー軸25(図5および図6参照)が、軸線方向に往復振動させるようになっており、かつハンマー軸25が、両支持ローラ17、17上に支持された収容物4の軸線と直交する軸線方向、すなわちこの実施形態においては真下を向くようにしてスライダ23に支持されたハンマー装置26と、ハンマー装置26の本体24に、ハンマー軸25の軸線回りに自由回転可能、かつハンマー軸25とともにその軸線方向に移動可能として装着され、収容物4の環状突条4aをビシャン刃27aをもって叩くことにより削り取るようにしたビシャン27と、スライダ23を、両支持ローラ17、17上に支持された収容物4の外周面に沿って、収容物4の軸線方向、すなわちこの実施形態においては前後方向に相対的に移動させる送り手段28とを備えている。
送り手段28は、前後の横杆21、21の左右方向のほぼ中央に回転自在に枢支され、かつスライダ23の上部に設けたねじ孔29に螺合する前後方向を向くねじ杆30と、前方の横杆21の前面に設けられ、かつ歯車伝動機構31を介して、ねじ杆30を正逆回転させることにより、ねじ杆30にねじ孔29が螺合しているスライダ23を、両ガイドロッド22、22に沿って前後方向に移動させるようにした電動モータ32とを備えている。
ハンマー装置26は、公知のエアハンマーとしてあるが、電動ハンマーとすることもある。
ハンマー装置26における本体24の下端部には、ハンマー軸25と同心をなす倒立截頭円錐形をなす筒状ホルダ24aが設けられている。
ビシャン27は、図6に示すように、倒立四角錘をなす多数のビシャン刃27aが整然と配列された方形の刃面27bに対して、筒状をなすビシャン軸27cが、倒立T字状をなして直交するようにして連設されたものよりなっている。
ビシャン軸27cの上部の外周面には、環状溝27dが設けられている。
ビシャン27は、ビシャン軸27cをハンマー装置26における筒状ホルダ24a内に、ハンマー軸25が内嵌するようにして、またそのハンマー軸25の軸線回りに回転可能、かつその軸線方向に摺動可能として嵌合し、さらに、筒状ホルダ24aに、互いに平行をなす1対の抜け止めピン33、33を、それらの中間部がビシャン軸27cの環状溝27dの一部を接線方向に挿通するようにして設けることにより、筒状ホルダ24aに抜け止めされて装着されている。
環状溝27dの上下方向の長さは、ハンマー軸25の上下振動によって、ビシャン刃27aをもって収容物4の外周面を叩く際のビシャン27の上下方向の振動を許容しうるように定められている。すなわち、環状溝27dの上下方向の長さは、ハンマー軸25の上下振動のストロークと抜け止めピン33の直径との和より大としてある。
抜け止めピン33は、図5に示すように、先端部のみに雄ねじ部33aを設けたボルトにより形成し、その雄ねじ部33aを、筒状ホルダ24aの外周部に弦方向を向くようにして設けた嵌合孔34の先端部に連設した雌ねじ孔34aに螺合させ、抜け止めピン33におけるビシャン軸27cの環状溝27dを挿通する部分に、雄ねじ部33aが形成されないようにしてある。
これによって、ビシャン軸27cにおける環状溝27dの上下の端面が、抜け止めピン33に当接したときに、雄ねじ部33aのねじ山が圧壊されて、抜け止めピン33が嵌合孔34から脱離不能となるのを防止することができる。
なお、抜け止めピン33における雄ねじ部33aと、それに螺合する雌ねじ孔34aとを、ボルトの頭部33b寄りに設け、それから先の部分を小径のピンおよびそれが嵌合される嵌合孔として、そのピンの部分が環状溝27dを接線方向に挿通するようにしてもよい(図示略)。
ビシャン加工装置14は、さらに、左右の支持ローラ17、17の下方におけるベース15上に載置した削り屑用の受皿35と、その上方の両側に配設され、ビシャン加工時に側方に飛散する削り屑を受皿35に導く飛散防止板36と、1対の支持ローラ17、17上に支持された収容物4の全体を覆う飛散防止カバー37とを備えている。
飛散防止カバー37は、上部四隅が、吊り紐38をもって支柱20の上部に吊支された蚊帳状のものとしてあり、上面中央に設けた前後方向を向く自閉性のスリット39(図4参照)を、ビシャン軸27cが挿通するようにしてある。
自閉性のスリット39とは、ビシャン軸27cが挿通する部分のみが開き、他は自らの弾性で閉じるようにしたものであり、ビシャン軸27cが前後方向に移動するのに伴って、開口部もそれに伴って移動し、他部は常に閉じるようになっている。
飛散防止カバー37におけるスリット39近傍の下面が、ビシャン27における刃面27bの裏面側に当接し、ビシャン27の振動によって、飛散防止カバー37も振動させられることにより、飛散防止カバー37の内面に付着した削り屑や粉塵がふるい落とされるようになっている。
飛散防止カバー37における前面および後面の中央部にも、自閉性の縦方向のスリット(図示略)が設けられている。
第2の行程においては、左右1対の支持ローラ17、17上に収容物4を水平に載置して、電動モータ19を作動させると、収容物4は、その軸線回りに回転させられる。
その状態で、ビシャン27の刃面27bの高さを、収容物4の外周面(環状突条4a以外の部分)に当接するかまたは近接する高さに調節した後(その高さ調節手段については図示および説明を省略してある)、ハンマー装置26を作動させるとともに、電動モータ32を作動させ、スライダ23を後方に向かって定速で移動させる。
ビシャン27の刃面27bが収容物4の外周面における最初の環状突条4aに当接するまでは、特に変化はないが、刃面27bの一部が環状突条4aに当接すると、環状突条4aの一部がビシャン刃27aにより叩かれて、チップ状に砕かれるとともに、そのときの環状突条4aに当接したビシャン刃27aがビシャン軸27cの中心の進行方向(後方)から左右方向に離れている場合は、ビシャン27にビシャン軸27c回りの回転偶力が発生し、それによってビシャン27は自由回転させられる。
その後においても、ビシャン27が環状突条4aまたはその削り残し部分に片当たりすることにより、回転偶力が発生し、ビシャン27が不規則に自由回転させられる。
上記の回転偶力は、ビシャン27が収容物4の外周面を叩く度に変動し、その都度ビシャン27は、回転偶力の大きさと方向に応じて不規則に回転させられる。
ビシャン27が最初の環状突条4aに当接する位置まで送られると、それ以後電動モータ32の負荷が増大するので、そのことを検知して、電動モータ32の作動を予め定めておいた時間だけ停止させるか、または送り速度を大幅に減速させるのが好ましい。
その停止しているか、または著しく減速されている間に、収容物4の外周面における環状突条4aが確実に除去されるようにしておき、上記の予め定めておいた時間が経過した後、電動モータ32を、上記の初期の作動と同様に作動させる。
ビシャン27が第2の環状突条4aに当接する位置まで送られると、上記の最初の環状突条4aに当接したときと同様に作動させ、第2の環状突条4aも確実に除去し、その後ビシャン27が収容物4の後端を通過した後、送り用の電動モータ32および収容物4回転用の電動モータ19、並びにハンマー装置26の作動を停止する。
その後の適宜の時期に、電動モータ32を逆転させて、スライダ23を元位置に復帰させる。
上記の第2の行程においては、収容物4の環状突条4aのみをビシャン27によって削り取るようにしてあるが、図3に示すビシャン27の刃面27bの高さを、環状突条4aのみをビシャン27によって削り取る際の高さより若干低くし、ビシャン27が、環状突条4aだけでなく、収容物4の外周面全体を、例えば0〜5ミリ程度の厚さまで削り取ることもある。
このようにすると、収容物4の外周面全体をスリム化し、次の第3の行程における新ドラム缶41への挿入作業を楽に行うことができる。
また、この第2の行程においては、ねじ杆30および電動モータ32等よりなる送り手段28により、スライダ23を自動的に送るようにしてあるが、ねじ杆30および電動モータ32等を省略し、スライダ23を手作業で前後方向に送るようにしてもよい。
その場合には、収容物4の環状突条4aの削り具合を、目視により確認しつつ、スライダ23の送り量を調整することができる利点がある。
次に、本発明の方法の第3の行程について説明する。
第3の行程においては、図3に示すように、左右1対の支持ローラ17、17の後方に配設した架台40上に、天蓋(図示略)を外した新ドラム缶41を、前方に水平に倒した状態で載置し、左右の支持ローラ17、17の前方に配設した油圧シリンダ42より後方に延出するピストンロッド43の後端に設けたプッシャ44により、第2の行程における作業が終了した収容物4を、左右の支持ローラ17、17に沿わせて後方に押動し、新ドラム缶41内に挿入させる。
その後、新ドラム缶41を垂直に起こして、新ドラム缶41の内周面または新ドラム缶41に装着される天蓋(図示略)の裏面と、その中に収容した収容物4との間に形成される空隙に、受皿35に溜まった削り屑を充填する。こうすることによって、有害物質が含まれていることのある削り屑の処分に悩まされることがない。
このとき、削り屑を、モルタル等の固化材と混練して、空隙に充填してもよい。
そうすることによって、再充填後の固化体の強度が保たれるとともに、削り屑が新ドラム缶内において遊動したり、振動したりするのを防止することができる。
その後、新ドラム缶41上に天蓋を載置して、その周縁をバンド等をもって締着して密閉することにより、ドラム缶収容物の詰め替え作業が完了する。
上記のような方法によると、輪帯6a内に収容物4が充填されて固化している場合においても、収容物4をドラム缶5から迅速に取り出すことができるとともに、ドラム缶5から取り出した収容物4の環状突条4aを削り取るだけで、収容物4を新ドラム缶41内に円滑かつ迅速に挿入することができ、しかも、収容物4の環状突条4aを削り取るだけであるので、新ドラム缶41に再充填しようとする収容物4の全体の体積の増加を抑制することができるとともに、粉塵の発生等を最小限に抑えることができる。
また、大型の高価な装置を用いる必要がない。
再充填するドラム缶の本数の増加や、容積の大きいドラム缶の使用はドラム缶収容領域を拡大しなければならなくなるので、詰め替え後のドラム缶の容量を大きくしないことが望まれており、上記の詰め替え方法によると、その要望を充足することができ、有意義である。
ドラム缶5から取り出した収容物4を、その軸線回りに回転させつつ、収容物4の外周面における環状突条4aに、ビシャン27を振動させつつ押し当てることにより、環状突条4aを削り取るようにしているので、環状突条4aをビシャン27により削り取った際に発生する削り屑は、チップ状をなしており、環状突条4aを回転砥石等により研削する場合と比較して、粉塵の発生を著しく低減することができる。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、例えば、次のような変形した態様での実施が可能である。
(1) 第1の行程において、ドラム缶5の胴板6を、チゼル11に振動を与えつつ、螺旋状に切断し、切断した部分を外側方に開いて、収容物4を取り出す。
チゼル11によるドラム缶5の切断要領は、どのようものでもよく、要は、内部に収容した収容物4を取り出せる程度に、ドラム缶5を切断すればよい。
(2) 切断したドラム缶5から取り出した収容物4の外周面に形成されている環状突条4aを、回転砥石により研削して、削り取る。
この場合、粉塵が発生するので、ビシャン加工により環状突条4aを削り取る方が好ましい。
(3) 架台40を、ビシャン加工装置14から完全に切り離し、ビシャン加工装置14において、ビシャン加工が終了した収容物4を、搬送手段(図示略)により架台40の手前まで運んで、架台40に載置した新ドラム缶41に挿入したり、開口が上方を向くように支持した新ドラム缶41に、収容物4を垂直として上方より挿入する。
(4) チゼル11に代えて、他の種類のたがねを使用する。
(5) 送り手段28に代えて、ハンマー装置26を、数値制御可能のロボットアーム式のマニュピレーター、もしくはバランサーロボットにより支持して移動させるか、その他の支持手段により支持して作業する。
1 受皿
2 昇降テーブル
3 ターンテーブル
4 収容物
4a環状突条
5 ドラム缶
6 胴板
6a輪帯
6b切断片
7 天蓋
8 地板
9 巻締縁
10 作業孔
11 パネルカッターチゼル(たがね)
11aガイド片
11b切刃
12、13 切断線
14 ビシャン加工装置
15 ベース
16 軸受板
17 支持ローラ
18 歯車伝動機構
19 電動モータ(回転手段)
20 支柱
21 横杆
22 ガイドロッド
23 スライダ
24 本体
24a筒状ホルダ
25 ハンマー軸
26 ハンマー装置
27 ビシャン
27aビシャン刃
27b刃面
27cビシャン軸
27d環状溝
28 送り手段
29 ねじ孔
30 ねじ杆
31 歯車伝動機構
32 電動モータ
33 抜け止めピン
33a雄ねじ部
33b頭部
34 嵌合孔
34a雌ねじ孔
35 受皿
36 飛散防止板
37 飛散防止カバー
38 吊り紐
39 スリット
40 架台
41 新ドラム缶
42 油圧シリンダ
43 ピストンロッド
44 プッシャ

Claims (8)

  1. 外周面に輪帯を有するドラム缶内に収容され、かつ外周面に、前記ドラム缶の輪帯内に充填された環状突条が形成されている固体の収容物を、前記ドラム缶から取り出して、新ドラム缶に詰め替えるドラム缶収容物の詰め替え方法において、
    前記ドラム缶を、内部に収容した収容物を取り出せる程度に切断し、切断した前記ドラム缶から取り出した前記収容物を、その軸線回りに回転させつつ、前記収容物の外周面における環状突条に、ビシャンを振動させつつ押し当てることにより、環状突条を削り取った後、前記収容物を新ドラム缶内に挿入し、前記ビシャンは、収容物の軸線と直交する軸線回りに自由回転可能、かつ該軸線方向に振動可能として支持し、前記ビシャンを振動させつつ収容物の外周面における環状突条に押し当てた際に、ビシャンが環状突条またはその削り残し部分に片当たりすることにより、ビシャンが自由回転するようにしたことを特徴とするドラム缶収容物の詰め替え方法。
  2. 収容物の外周面を、環状突条とともに浅く削り取り、スリム化した上で、前記収容物を新ドラム缶内に挿入することを特徴とする請求項1記載のドラム缶収容物の詰め替え方法。
  3. 環状突条を削り取った削り屑を、新ドラム缶の内周面または新ドラム缶に装着される天蓋の裏面と、その中に収容した収容物との間に形成される空隙に充填することを特徴とする請求項1または2記載のドラム缶収容物の詰め替え方法。
  4. 削り屑を、固化材と混練して、空隙に充填することを特徴とする請求項3記載のドラム缶収容物の詰め替え方法。
  5. ドラム缶の外周面を、たがねにより、円周方向と軸線方向とに切断した後、外周面の切断片を放射状に開いて、内部の収容物を取り出すことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のドラム缶収容物の詰め替え方法。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のドラム缶収容物の詰め替え方法の実施に直接使用する装置であって、
    ドラム缶から取り出した収容物を、その軸線回りに回転させつつ支持する1対の支持ローラと、
    前記支持ローラの少なくとも一方を回転させる回転手段と、
    本体に対して軸線方向に往復振動させるようにしたハンマー軸が、前記1対の支持ローラ上に支持された収容物の軸線と直交する軸線方向を向くようにして支持されたハンマー装置と、
    前記ハンマー装置の本体に、前記ハンマー軸の軸線回りに自由回転可能、かつ前記ハンマー軸とともにその軸線方向に移動可能として装着され、前記収容物の環状突条をビシャン刃をもって叩くことにより削り取るようにしたビシャン
    とを備えることを特徴とするドラム缶収容物の詰め替え装置。
  7. ハンマー装置を、1対の支持ローラ上に支持された収容物の外周面に沿って、収容物の軸線方向に相対的に移動させる送り手段を設けたことを特徴とする請求項記載のドラム缶収容物の詰め替え装置。
  8. ビシャンの刃面に対して直交するビシャン軸の外周に環状溝を設け、前記ビシャン軸を、ハンマー装置の本体に設けた筒状ホルダ内に、ハンマー軸の軸線回りに回転可能、かつその軸線方向に摺動可能として嵌合し、前記筒状ホルダに、中間部が前記ビシャン軸の環状溝の一部を接線方向に挿通することにより、前記ビシャン軸を筒状ホルダから抜け止めするようにした抜け止めピンを設け、前記環状溝の長さを、前記ビシャン軸の軸線方向の振動を許容しうるように定めたことを特徴とする請求項または記載のドラム缶収容物の詰め替え装置。
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