JP2515104B2 - プレス成形におけるシワの除去方法 - Google Patents

プレス成形におけるシワの除去方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプレス成形時に被加工物に発生するシワの除
去方法に係り、特別のビード部を形成して余り材を導入
して行なうシワの除去方法に関する。
〔従来の技術〕
板状材料をプレスにより絞り加工する場合には、絞り
型内に流入する材料の量を調整するため絞り型に材料端
部を係止する凹凸部を設けて、いわゆる絞りビードを形
成している。例えば第2図に示すような自動車のドアの
外板と内板との間に設けられる補強部材1を波形に絞り
成形する場合には、両端近傍にビード部2,3が形成され
ている。このような補強部材1を波形に絞り成形する場
合、第3図に示すように波形部1aの外周部1bをシワ押え
面として上型、下型で挾持して押圧成形する。このとき
波形部1aに平行な断面のうちA−A線で示す中間部の断
面は第4図に示す形状になり、B−B線で示す外側の断
面は第5図に示す形状となる。そして波形部1aの長手方
向の中央部のシワ押え面1bに対する凹み量は、波形部1a
の間でL、外側でMとするとL>Mとなる。すなわち波
形部1aと直角な断面C−Cは第6図に示すように波形部
1aの中間部は外側に対してL−Mだけ大きく凹む。また
波形部1aの長手方向の中央部の断面C−Cと長手方向端
部の断面D−Dとの間には大きな差がある。このためプ
レス加工途中において断面C−Cより断面D−Dに向っ
て材料の余りが発生し、第7図及び第8図に示すように
端末部に形成された絞りビード部2,3の近傍において、
被加工物である補強部材1のたるみが集中してシワ1cが
発生する。
なお第7図及び第8図における符号4は上型、符号5
は下型、符号6は絞りビード部2,3を形成するためのパ
ット部である。
前記シワ1cの発生を防止するために、従来は第9図に
示すように絞りビード部2,3の近傍にシワ発生防止用の
局部的なビード部1dを形成するようにし、このため上型
4に凸部4aを、また下型5のこの凸部4aに対向する位置
に凹部5aを形成していた。または第11図に示すように上
型4と下型5の間にフローティング型7を設けて、スプ
リング8により補強部材1を上型4に押圧するように付
勢していた。なおこの種の先行技術としては特開昭59−
47098号公報によって開示されたビード部を形成して絞
り成形部に材料を補給する提案が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記の従来のシワ発生防止手段のうち、
局部的なビード部1dを形成する方法によると、第10図に
示すようにビード部1dに多くの材料が流入し、しかもビ
ード部1dを形成するための上型4に形成された凸部4a及
び下型5に形成された凹部5aの曲率半径が小さいため、
ビード部1dに割れが発生するという問題があった。特に
補強部材1のように高張力鋼板が用いられている被加工
物の場合には、局部的な伸びに弱く割れが発生し易い。
また第11図に示すようにフローティング型7を用いる場
合には、このフローティング型7の両端部7a,7b近傍に
おいてシワが発生し、シワ発生個所が増えるという問題
があった。しかもスプリング8による付勢力では材料1
に対向させる荷重が確保できず、矢印Eの方向に下がっ
てしまいうまくいかないという問題もあった。なお特開
昭59−47098号公報によって開示された提案は、絞り成
形部に材料を補給するためのビード部形成手段に関する
発明であって、シワ除去については考慮されていなかっ
た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単
な型構造で被加工物に割れを発生させることなく製品の
断面形状の部分的な相違により発生する材料の余りを吸
収しシワを除去することのできるプレス成形におけるシ
ワの除去方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記の目的を達成するために、絞り成形時に
被加工物に発生するシワをビード部を形成して除去する
プレス成形におけるシワの除去方法において、上型はシ
ワ押えパット部に形成したビード形成部の内側近傍にお
いて該近傍の製品成形部における絞り型面と平行な平面
状に形成し、それに対向する下型には前記被加工物の絞
り成形によって発生する余り材を導入するための溝部を
形成して、プレス成形時に余り材を拘束せずに該溝部に
導入するプレス成形におけるシワの除去方法である。
〔作用〕
上記の方法によると、ビード部を形成するための上型
を絞り型面と平行な平面状に形成し、それに対向する下
型には溝部が形成されているから絞り成形時に発生する
余り材を徐々に下型に形成された溝部に拘束せずに導入
することによりビード部が形成され、シワの除去ができ
るとともに、このビード部に割れが発生することを防ぐ
ことができる。しかも型構造が簡単になり型製作費が低
減され、型製作後の改造も容易となる。
〔実施例〕
以下、本発明に係るプレス成形におけるシワの除去方
法の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図に本発明の一実施例を示す。図において第9図
に示す従来例と同一または同等部分には同一符号を付し
て示し、説明を省略する。本実施例の特徴はシワ発生防
止用のビード部1dを形成するための型構造にある。ビー
ド部1dを形成するための上型4の部分4bは、絞り型面と
平行な平面状に形成されており、この部分4bと対向する
下型5の部分には溝部5bが形成されている。
本実施例によれば、成形途中で発生した余り材は徐々
に自然に溝部5b内に導入されてビード部1dが形成され
る。このとき上型4のビード部1dを形成する部分4bが平
面状になっているため、ビード部1dは押圧されず曲率半
径が大きくなるため、ビード部1dに割れが発生すること
を防止でき、しかも余り材の吸収が溝部5bによって十分
にできるのでシワの除去が完全に行なうことができる。
また上型4の形状が簡単になるため型の製作費が低減さ
れ、型を製作した後の改造も容易に行なうことができ
る。
なお、上記実施例ではシングルアクションプレスを用
いた場合で説明したが、ダブルアクションプレスにおい
て利用してもシワの除去に有効である。
上述した実施例では自動車のドアの外板と内板との間
の補強部材を絞り成形する場合について説明したが、被
加工物はこの補強部材に限定されるものではなく、広く
各種形状の被加工物の絞り成形のシワ除去に応用して同
様の効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
上述したように本発明によれば、シワ押えパット部に
形成したビード形成部の内側近傍の製品成形部における
上型を絞り型面と平行な平面状に形成し、それに対向す
る下型には溝部が形成されているから、絞り加工時に発
生するシワを除去するためビード形成部の内側近傍を平
面状の上型と溝部が形成された下型との間に拘束なしに
挾持して形成するようにしたので、ビード部の曲率半径
を大きくでき、製品の断面形状の部分的な相違により発
生する余り材を製品成形部に形成された上記溝部にて吸
収して割れを発生させることなくシワを除去することが
できる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプレス成形におけるシワの除去方
法の一実施例を示す縦断面図、第2図は本実施例におい
て加工される被加工物を示す斜視図、第3図は第2図の
要部を示す拡大斜視図、第4図,第5図及び第6図は第
3図のそれぞれA−A線,B−B線及びC−C線断面図、
第7図及び第8図は第2図のD−D線,E−E線断面図で
それぞれ加工途中及び加工完了状態におけるシワの発生
状態を示すもの、第9図及び第10図は従来のシワの除去
方法によるそれぞれ加工途中及び加工完了状態を示す縦
断面図、第11図は同じく他の従来方法を示す縦断面図で
ある。 1……補強部材(被加工物)、 1c……シワ、1d……ビード部、 4……上型、4b……平面部、 5……下型、5b……溝部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞り成形時に被加工物に発生するシワをビ
    ード部を形成して除去するプレス成形におけるシワの除
    去方法において、上型はシワ押えパット部に形成したビ
    ード形成部の内側近傍において該近傍の製品成形部にお
    ける絞り型面と平行な平面状に形成し、それに対向する
    下型には前記被加工物の絞り成形によって発生する余り
    材を導入するための溝部を形成して、プレス成形時に余
    り材を拘束せずに該溝部に導入することを特徴とするプ
    レス成形におけるシワの除去方法。
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