JP2515004B2 - 搬送用台車 - Google Patents

搬送用台車

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JP2515004B2
JP2515004B2 JP63254317A JP25431788A JP2515004B2 JP 2515004 B2 JP2515004 B2 JP 2515004B2 JP 63254317 A JP63254317 A JP 63254317A JP 25431788 A JP25431788 A JP 25431788A JP 2515004 B2 JP2515004 B2 JP 2515004B2
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昭雄 木村
慎二 川辺
雅夫 笠木
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Daifuku Co Ltd
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Daifuku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえば自動車の製造工場において車体を
支持し搬送するのに使用される搬送用台車に関するもの
である。
従来の技術 通常、搬送用台車は、本体の下部前後にそれぞれ左右
一対の車輪を有し、別個に配設したチエンなどの駆動装
置によって一定経路上を走行するとともに、本体に設け
た支持部を介して車体を支持している。そして、一定経
路中の自動作業部を走行中において、支持した車体に対
して自動作業装置により所期の作業を行ったり、また手
動作業部を走行中において車体に対して作業者が所期の
作業を行っている。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来の形式によると、作業者の車体に対
する手動作業は、搬送用台車の走行に合せて床上を歩行
しなければならないことから容易に行えず、特に車体の
上部は床面から上位であることから正確な手動作業を容
易に行えない。これに対しては、搬送用台車の本体幅を
車体幅よりも大きくし、そして車体幅よりも側外方に突
出する本体部分の上に作業者が乗り移って所期の手動作
業を行うことが考えられるが、これによると大きい車体
幅によって、一定経路の全長に亘って経路スペースを大
にしなければならず使用面積が不経済であり、また自動
作業装置の車体に対する接近動作などを迅速かつ正確に
行えないことになる。
本発明の目的とするところは、被搬送物に対する作業
に応じて本体側の幅の変更を容易に行える搬送用台車を
提供する点にある。
課題を解決するための手段 このような目的を達成するために本発明における搬送
用台車は、車輪を有する本体と、この本体の側部に本体
幅方向に移動自在に設けた可動枠と、前記本体上に設け
た被搬送支持部と、前記可動枠の移動位置を固定するロ
ック装置とから構成し、前記可動枠の本体幅方向の移動
を、可動枠を本体幅内に退入させた縮幅位置と、可動枠
の一部を本体幅から突出させた拡幅位置との間で行うべ
く構成している。
作用 かかる本発明の構成によると、ロック装置を解除した
のち、可動枠を本体に対して本体幅方向に移動させるこ
とで、本体側の幅を任意に変更し得、その後にロック装
置をロック動させることで、可動枠の移動位置の固定を
行える。したがって手動作業部においては、可動枠の一
部を本体幅から突出動させることによって、その突出部
に作業者が乗り移って所期の手動作業を行える。また自
動作業部においては、可動枠を本体幅内に退入動させる
ことによって、自動化装置を被搬送物に充分に接近した
位置で作動させ得る。
実施例 以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
1は平枠状の本体で、その前後の下部にそれぞれ左右
一対の車輪2を取付けており、床上に架台3を介して配
設した左右一対のレール4に車輪2を介して載せること
で一定経路5上で走行自在となる。この本体1の走行
は、一定経路5に沿ってチエンなどの駆動装置6を配設
し、この駆動装置6から所定ピッチ置きで上方へ連設し
た伝動突起7を、本体1から垂設した受働突起8に係合
させることで行える。また本体1上には、被搬送物の一
例である車体9の支持を行う複数の支持部10が設けられ
る。前記本体1の両側部には左可動枠11Aと右可動枠11B
とが本体幅方向に移動自在に設けられる。すなわち本体
1の両側上面には、それぞれ本体幅方向(左右方向)の
ガイド材12A,12Bが前後に複数設けられ、これらガイド
材12A,12Bに支持案内されて本体幅方向に移動自在な被
ガイド材13A,13Bが前記可動枠11A,11Bの下面側に取付け
られる。これらガイド材12A,12Bと被ガイド材13A,13B
は、たとえばLMガイドなどであって、その一部(第4図
においてほぼ3分の1)を本体幅から側外方に突出させ
た可動枠11A,11Bに荷重をかけても外れることのない構
造にしてある。そして本体1と両可動枠11A,11Bとの間
には、これら可動枠11A,11Bの移動位置を固定するロッ
ク装置14A,14Bが設けられる。すなわち本体1の前後で
両側には上下方向の筒体15が取付けられ、この筒体15を
上下方向に昇降のみ自在に貫通するストッパピン16は、
ばね17により上方へ突出するように付勢してある。そし
て両可動枠11A,11Bの下面からは内方へ取付け部材18A,1
8Bが連設され、この取付け部材18A,18Bには、外側位置
に退入時係合孔19が、中間位置に突出時係合孔20がそれ
ぞれ形成されている。また取付け部材18A,18Bの内側位
置からはブラケット21A,21Bが垂設され、このブラケッ
ト21A,21Bの下端には、両可動枠11A,11Bを左右移動させ
るためのカムローラ22A,22B,23A,23Bが縦軸心の周りに
回転自在に取付けられている。前記ストッパピン16の下
端には、ばね17に抗してストッパピン16を下降させるた
めの操作ローラ24A,24B,25A,25Bが横軸心の周りに回転
自在に取付けられている。
前記一定経路5中の所定場所には、ロック装置14A,14
Bのロック解除装置30と両可動枠11A,11Bの移動を行うカ
ム装置とが設けられる。すなわちロック解除装置30は、
両レール4間において、架台3側に支持部材31を介して
配設した4本の操作レール32A,32B,33A,33Bからなり、
これら操作レール32A,32B,33A,33Bに操作ローラ24A,24
B,25A,25Bが係合して下方に案内されることにより、ば
ね17に抗してストッパピン16を下降させるように構成し
てある。ここで搬送方向の下流側に設けた左右一対の操
作レール32A,32Bと、本体1の前部に設けた左右一対の
操作ローラ24A,24Bとの操作位置は上位操作レベルH1
なり、また上流側に設けた左右一対の操作レール33A,33
Bと、本体1の後部に設けた左右一対の操作ローラ25A,2
5Bとの作用位置は下位操作レベルh1となるように設定し
てある。前記カム装置は、第1図〜第5図で示す突出用
カム装置40と、第6図で示す退入用カム装置50とからな
る。前記突出用カム装置40は前記カムローラ22A,22B,23
A,23Bを嵌合案内するカムレールであって、搬送方向の
下流側に設けた左右一対の内側カムレール41A,41Bと、
これら内側カムレール41A,41Bの下流端から下手外方へ
連続する傾斜カムレール42A,42Bと、これら傾斜カムレ
ール42A,42Bの下流端に連続する外側カムレール43A,43B
と、上流側に設けた左右一対の内側カムレール44A,44B
と、これら内側カムレール44A,44Bの下流端から下手外
方へ連続する傾斜カムレール45A,45Bと、これら傾斜カ
ムレール45A,45Bの下流端に連続する外側カムレール46
A,46Bとからなる。ここで下流側のカムレール41A,41B,4
2A,42B,43A,43Bと本体1の前部に設けた左右一対のカム
ローラ22A,22Bとの作用位置は上位作用レベルH2とな
り、また上流側のカムレール44A,44B,45A,45B,46A,46B
と本体1の後部に設けた左右一対のカムローラ23A,23B
との作用位置は下位作用レベルh2となるように設定して
ある。前記退入用カム装置50も前記カムローラ22A,22B,
23A,23Bを嵌合案内するカムレールであって、搬送方向
の下流側に設けた左右一対の外側カムレール51A,51B
と、これら外側カムレール51A,51Bの下流端から下手内
方へ連続する傾斜カムレール52A,52Bと、これら傾斜カ
ムレール52A,52Bの下流端に連続する内側カムレール53
A,53Bと、上流側に設けた左右一対の外側カムレール54
A,54Bと、これら外側カムレール54A,54Bの下流端から下
手内方へ連続する傾斜カムレール55A,55Bと、これら傾
斜カムレール55A,55Bの下流端に連続する内側カムレー
ル56A,56Bとからなる。ここで下流側のカムレール51A,5
1B,52A,52B,53A,53Bと本体1の前部に設けた左右一対の
カムローラ22A,22Bとの作用位置は上位作用レベルとな
り、また上流側のカムレール54A,54B,55A,55B,56A,56B
と本体1の後部に設けた左右一対のカムローラ23A,23B
との作用位置は下位作用レベルとなるように設定してあ
る。
次に上記実施例における作用を説明する。
たとえば搬送用台車を、その可動枠11A,11Bを本体1
内に退入させて本体幅L1内に位置させ、そして退入時係
合孔19にストッパピン16を係合させてロックした状態と
する。このような搬送用台車は、駆動装置6の伝動突起
7を受動突起8に係合させることで一定経路5上を走行
し、所期の搬送を行う。そして本体幅L1に納めた状態
で、自動化装置により車体9に対する自動作業を行うの
であるが、このとき自動化装置は本体1の側端面近く
に、すなわち車体9に充分に接近させて設置し得る。自
動作業は、搬送用台車を自動化装置に対向し停止させた
状態で、あるいは自動化装置を搬送用台車と同期走行さ
せながら行われる。自動作業部を出た搬送用台車は拡幅
操作部に入る。すなわち走行中にまず、第5図の仮想線
Aで示すように、各カムローラ22A,22B,23A,23Bが内側
カムレール41A,41B,44A,44Bに対向するとともに、各操
作ローラ24A,24B,25A,25Bが操作レール32A,32B,33A,33B
に対向する。次いで仮想線Bで示すように、各操作ロー
ラ24A,24B,25A,25Bが操作レール32A,32B,33A,33Bに係合
して押下げられることで、第4図実線に示すようにばね
17に抗してストッパピン16が下降し、退入時係合孔19か
ら抜出されてロックが解除される。この状態でカムロー
ラ22A,22B,23A,23Bが傾斜カムレール42A,42B,45A,45Bに
案内されて外側へと移動し、この移動力によって両可動
枠11A,11Bの一部が、ガイド材12A,12Bと被ガイド材13A,
13Bとのガイド作用を受けながら、本体1に対して側外
方へと突出動する。そして第5図実線で示すようにカム
ローラ22A,22B,23A,23Bが外側カムレール43A,43B,46A,4
6Bに入ることで、全体幅L2は、本体幅L1の両側に突出幅
L3を加えた拡幅状態になる。カムローラ22A,22B,23A,23
Bが外側カムレール43A,43B,46A,46Bに案内されている間
に操作レール32A,32B,33A,33Bに対して操作ローラ24A,2
4B,25A,25Bが外れ、これによりストッパピン16がばね17
力で上昇して突出時係合孔20内に突入し、以って拡幅状
態でロックされる。この状態で搬送用台車は手動作業部
を走行され、作業者は必要に応じて可動枠11A,11B上に
乗り、車体9に対して手動作業を行う。この手動作業部
を出た搬送用台車は第6図に示す縮幅操作部に入る。す
なわち走行中にまず、各カムローラ22A,22B,23A,23Bが
外側カムレール51A,51B,54A,54Bに対向するとともに、
各操作ローラ24A,24B,25A,25Bが操作レール32A,32B,33
A,33Bに対向する。次いで各操作ローラ24A,24B,25A,25B
が操作レール32A,32B,33A,33Bに係合して押下げられる
ことで、第4図実線に示すようにばね17に抗してストッ
パピン16が下降し、退入時係合孔19から抜出されてロッ
クが解除される。この状態でカムローラ22A,22B,23A,23
Bが傾斜カムレール52A,52B,55A,55Bに案内されて内側へ
と移動し、この移動力によって両可動枠11A,11Bが、ガ
イド材12A,12Bと被ガイド材13A,13Bとのガイド作用を受
けながら、本体1に対して内方へと退入動する。そして
カムローラ22A,22B,23A,23Bが内側カムレール53A,53B,5
6A,56Bに入ることで、全体幅L2から両側に突出幅L3を減
じた車体幅L1に縮幅した状態になる。カムローラ22A,22
B,23A,23Bが内側カムレール53A,53B,56A,56Bに案内され
ている間に操作レール32A,32B,33A,33Bに対して操作ロ
ーラ24A,24B,25A,25Bが外れ、これによりストッパピン1
6がばね17力で上昇して突出時係合孔20内に突入し、以
って縮幅状態でロックされる。
上記実施例では本体1の両側に可動枠11A,11Bを設け
ているが、これはいずれか一方のみであってもよい。
発明の効果 上記構成の本発明によると、ロック装置を解除したの
ち、可動枠を本体に対して本体幅方向に移動させること
で、本体側の幅を任意に変更することができ、その後に
ロック装置をロック動させることで、可動枠の移動位置
の固定を行うことができる。したがって手動作業部にお
いては、可動枠の一部を本体幅から突出動させることに
よって、その突出部に作業者が乗り移って所期の手動作
業を容易に正確に行うことができる。また自動作業部に
おいては、可動枠を本体幅内に退入動させることによっ
て、自動化装置を被搬送物に充分に接近した位置で作動
させることができて、自動作業装置の接近作動などを迅
速にかつ正確に行うことができるとともに、経路スペー
スを小さくできて使用面積の経済化をはかることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は側面図、第2
図は正面図、第3図は平面図、第4図は要部の一部切欠
き正面図、第5図は拡幅作業部の平面図、第6図は縮幅
作業部の平面図である。 1……本体、2……車輪、5……一定経路、9……車体
(被搬送物)、10……支持部、11A……左可動枠、11B…
…右可動枠、14A,14B……ロック装置、16……ストッパ
ピン、17……ばね、19……退入時係合孔、20……突出時
係合孔、22A,22B,23A,23B……カムローラ、24A,24B,25
A,25B……操作ローラ、30……ロック解除装置、32A,32
B,33A,33B……操作レール、40……突出用カム装置、41
A,41B……内側カムレール、42A,42B……傾斜カムレー
ル、43A,43B……外側カムレール、44A,44B……内側カム
レール、45A,45B……傾斜カムレール、46A,46B……外側
カムレール、50……退入用カム装置、51A,51B……外側
カムレール、52A,52B……傾斜カムレール、53A,53B……
内側カムレール、54A,54B……外側カムレール、55A,55B
……傾斜カムレール、56A,56B……内側カムレール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠木 雅夫 東京都港区芝2丁目14番5号 株式会社 ダイフク東京本社内 (56)参考文献 特開 昭56−95846(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪を有する本体と、この本体の側部に本
    体幅方向に移動自在に設けた可動枠と、前記本体上に設
    けた被搬送物支持部と、前記可動枠の移動位置を固定す
    るロック装置とから構成し、前記可動枠の本体幅方向の
    移動を、可動枠を本体幅内に退入させた縮幅位置と、可
    動枠の一部を本体幅から突出させた拡幅位置との間で行
    うべく構成したことを特徴とする搬送用台車。
JP63254317A 1988-10-07 1988-10-07 搬送用台車 Expired - Fee Related JP2515004B2 (ja)

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