JPS6351912B2

JPS6351912B2 -

Info

Publication number: JPS6351912B2
Application number: JP57160651A
Authority: JP
Inventors: Toshinobu Takeya
Original assignee: Matsuda KK
Current assignee: Matsuda KK
Priority date: 1982-09-14
Filing date: 1982-09-14
Publication date: 1988-10-17
Also published as: JPS5950875A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、車両を組み立てる車両組立ラインに
おいて移送コンベアで移送される車両に対して別
の艤送ラインで艤装されたドアを供給するように
したドア供給装置の改良に関するものである。

一般に、例えば自動車等の車両組立ラインにお
いては、車室内艤装部品の車両への取付けを容易
化する等の理由から、ドアを車両が流れるメイン
の組立ラインとは別のサブラインで艤装し、車両
の艤装工程終期に該サブラインからドアをメイン
ラインに供給して該メインラインの車両移送コン
ベア上の車両に取り付けるようにした車両組立シ
ステムが採用されている。

そして、このようにドアをメインラインの車両
移送コンベア上の車両に取り付ける際の方法とし
ては、従来、上記車両移送コンベアを一定ストロ
ークずつ間欠移動するタクト運転コンベアとし、
該コンベアが停止している間に、サブラインから
のドアを載置した台車を停止状態の車両に横付け
してドアを車両に取り付ける方法が提案されてい
る（特開昭53−8884号公報参照）。

しかしながら、この従来の方法では、タクト運
転コンベアが停止している間にドアを車両に取り
付けるためにドアの取付作業能力に自ずと限度が
あり、高い量産性をあまり期待できないものであ
つた。

そこで、本発明は、車両組立ライン（メインラ
イン）の車両移送コンベアを上記従来の如きタク
ト運転コンベアではなくて連続運転コンベアと
し、該連続運転コンベア上の車両に対してドア
を、作業者による台車運搬ロスを少なくして容易
にかつ迅速に供給できるようにしたドア供給装置
を提供して、ドアの車両への取付けを高タクトで
もつて行うことができるようにし、よつて車両組
立てにおける量産性を向上せんとすることを目的
とするものである。

この目的の達成のため、本発明の構成は、車両
を定速で常時移動させる車両移送コンベアと、該
車両移送コンベアの各側方に車両移送方向に沿つ
て形成したフロントドア取付作業領域およびリヤ
ドア取付作業領域にそれぞれフロントドアおよび
リヤドアを搬入するドア搬入コンベアとが設けら
れ、上記各ドア取付作業領域には複数のドア取付
台車と、上記ドア搬入コンベアからドアを受け取
つて上記ドア取付台車に積み込むドア移載装置
と、台車案内装置とが配設されており、上記台車
案内装置は、空状態のドア取付台車を、車両移送
コンベアに沿つてドア移載装置より車両移送コン
ベア下流側の台車回収位置からドア移載装置によ
るドア積込み位置まで車両移送方向と反対方向に
移動させる台車送り機構と、該台車送り機構によ
るドア取付台車の移動を案内するガイドレール部
とを備え、また上記ドア取付台車は、走行用のフ
リーローラと、上記ガイドレール部に案内される
ガイドローラと、ドアを縦姿勢で保持するドア受
治具と、車両の一部に係合して台車を車両に同期
して移動させる係合部材とを備えている構成とす
ることにより、連続運転する車両移送コンベアの
側方でフロントドア用およびリヤドア用の各ドア
取付台車を車両移送方向と逆の方向に移動させて
その間に各台車にドアを自動的に移載し、このド
ア積載状態の各台車を車両と一体的に移動させて
その間に上記載置したドアを車体に取り付けるよ
うにしたものである。

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。

第１図および第２図において、１は自動車の車
両組立ラインを構成する車両移送コンベアであつ
て、該車両移送コンベア１は一定速度で連続運転
するダブルスラツトコンベアよりなり、上面に載
置した車両W₁を第１図で右側から左側へ向う方
向に定速度でもつて常時移動させるものである。

上記車両移送コンベア１の各側方（第１図では
右側方しか図示せず）には車両移送方向に沿つて
前側（第１図右側）にリヤドアW₂を車両W₁に取
り付けるためのリヤドア取付作業領域２が、また
後側（同左側）に２ドア仕様の車両のドアを含む
フロントドアW₃を車両W₁に取り付けるためのフ
ロントドア取付作業領域３がそれぞれ形成されて
いる。

また、上記車両移送コンベア１の上方両側に
は、第２図に示すように車両移送コンベア１と平
行に延びるフツクコンベアよりなるドア搬入コン
ベア４，４が配設されており、該各ドア搬入コン
ベア４により、サブラインで艤装されたリヤドア
W₂およびフロントドアW₃をそれぞれ後述のドア
移載装置６を介して上記リヤドア取付作業領域２
およびフロントドア取付作業領域３に搬入するよ
うに構成されている。

そして、上記各ドア取付作業領域２，３には、
各々、ドアW₂，W₃を取り付けて運搬する複数
（フロントドア取付作業領域３では４台、リヤド
ア取付作業領域２では３台）のドア取付台車５，
５，…と、該各ドア取付台車５にドアW₂，W₃を
移載するドア移載装置６と、上記各ドア取付台車
５を移動案内する台車案内装置９とが配設されて
いる。上記ドア移載装置６は、各ドア取付作業領
域２，３において車両移送コンベア１と反対側の
端部の所定位置に立設され上端が上記ドア搬入コ
ンベア４付近に延びるポール７と、駆動装置（図
示せず）により該ポール７に沿つて昇降移動する
ように設けられ、かつドアW₂，W₃を係止保持す
る保持機構８ａを有する昇降部８とを備え、昇降
部８の上昇端位置への移動時にその保持機構８ａ
で上記ドア搬入コンベア４からドアW₂，W₃を受
け取り、その受け取つたドアW₂，W₃を昇降部８
の下降端位置への移動時に後述するドア積込位置
Ｂで各ドア取付台車５に積み込むように作動する
ものである。

また、上記台車案内装置９は台車送り機構１０
とガイドレール部１１とを備えている。上記台車
送り機構１０は詳しくは図示していないが通常一
般に用いられる例えばねじ送り装置やシリンダ装
置等で構成され、上記各ドア取付台車５を係止し
て移動させるものである。すなわち、先ず、空状
態のドア取付台車５を、各ドア取付作業領域２，
３の車両移送コンベア１と反対側の部分において
車両移送コンベア１に沿つて、上記ドア移載装置
６より車両移送コンベア１下流側（第１図左側）
位置である台車回収位置Ａからドア移載装置６に
よつてドアW₂，W₃を積み込む位置であるドア積
込位置Ｂまで車両移送方向と反対方向（第１図左
側から右側に向う方向）に移動させる。次いで、
該ドア積込位置ＢでドアW₂，W₃が積み込まれた
台車５を、リヤドア取付作業領域２の台車送り機
構１０にあつては、ドア積込位置Ｂから該ドア積
込位置Ｂと車両移送コンベア１との中間に位置す
る台車送出位置Ｃまで、一方フロントドア取付作
業領域３の台車送り機構１０にあつては、ドア積
込位置Ｂから該ドア積込位置Ｂに対し台車回収位
置Ａと反対側の位置である台車待機位置Ｄを経て
該台車待機位置Ｄと車両移送コンベア１との中間
に位置する台車送出位置Ｃまで、それぞれ車両移
送コンベア１に向けて移動させるものである。

一方、上記ガイドレール部１１は各ドア取付作
業領域２，３のフロア面の所定位置に敷設された
断面コ字形状の溝形レール材よりなり、上記台車
送り機構１０によつてドア取付台車５が移動する
のを該台車５を一定姿勢に保ちながら案内するも
のである。そして、該ガイドレール部１１の両
端、すなわち上記台車回収位置Ａおよび台車送出
位置Ｃに対応する部分は車両移送コンベア１側に
向けて開放されており、各ドア取付作業領域２，
３のフロア面上に載置された各ドア取付台車５を
台車回収位置Ａにてガイドレール部１１に係合せ
しめて拘束すると、該拘束されたドア取付台車５
を台車送り機構１０により台車送出位置Ｃまで移
動させた後該台車送出位置Ｃにてガイドレール部
１１による拘束を解除して再びフロア面上に帰還
させるように構成されている。

さらに、上記各ドア取付台車５は、第３図ない
し第５図に拡大詳示するように、フレーム５ａ
と、該フレーム５ａの下面に取り付けられた回
転、変向自在な複数（例えば３個）のフリーロー
ラ５ｂ，５ｂ，…と、該各フリーローラ５ｂの位
置より若干高くなるようにかつ互いに所定の間隔
をあけてフレーム５ａの下面に取り付けられ、上
記ガイドレール部１１に係合案内される４個のガ
イドローラ５ｃ，５ｃ，…と、フレーム５ａに昇
降自在に支持され、下部に軸支せしめたドア受ロ
ーラ５ｄ，５ｄ，…上にドアW₂，W₃を縦姿勢で
保持するドア受治具５ｅと、該ドア受治具５ｅに
設けられ、車両W₁のサイドシル下端に当接可能
な当接部材１５と、フレーム５ａにおけるドア取
付時に車両側となる側部に一体的に突設され、車
両移送コンベア１上の車両W₁の一部（例えばフ
ロントドアW₃の取付けの場合はフロントタイヤ
ハウスの後端角部、リヤドアW₂の取付の場合は
センターピラー下部）に係合して台車５を車両
W₁と一体的に同期して移動させる第１係合部材
５ｆと、フレーム５ａにピン支持され、車両W₁
のサイドシル外面に係合する第２係合部材５ｇと
を備えている。

尚、第１図中、１１ａは台車案内装置９のガイ
ドレール部１１において該ガイドレール部１１に
係合案内されるドア取付台車５の各フリーローラ
５ｂが通過するコース部分に設けられた可動部
で、各フリーローラ５ｂが通過する際には該フリ
ーローラ５ｂとの干渉を回避すべくフロア内部に
没入してフロア面と同一高さとなる一方、フリー
ローラ５ｂ通過後はガイドレール機能を果すべく
フロア面から突出するものである。また、１２は
各ドア取付台車５の台車回収位置Ａ、ドア積込位
置Ｂおよび台車回収位置Ｄへの移動到達を検出し
て台車送り機構１０を作動停止させるリミツトス
イツチであり、さらに１６はドア取付台車５に設
けたドア受治具昇降用のシリンダである。

次に、上記実施例の作動について説明する。

車両移送コンベア１により移送されて来た車両
W₁に対して例えば右側のリヤドアW₂を取り付け
る場合、ドア搬入コンベア４によりリヤドアW₂
がリヤドア取付作業領域２に搬入されると、該領
域２のドア移載装置６が上昇してその上昇端位置
でリヤドアW₂をドア搬入コンベア４から受け取
り、その後下降して下降端位置に達する。この間
に台車回収位置Ａにある空状態のドア取付台車５
が台車案内装置９の台車送り機構１０によつてガ
イドレール部１１で案内されながら該台車回収位
置Ａからドア積込位置Ｂすなわち上記ドア移載装
置６に対応する位置へ移動する。そして、このド
ア積込位置Ｂへ移動した空状態の台車５に上記下
降端位置に達したドア移載装置６の昇降部８から
リヤドアW₂が縦姿勢で積み込まれる。

このようなリヤドアW₂の積込み後、ドア取付
台車５は、上記と同様に台車案内装置９の作動に
よつて上記ドア積込位置Ｂから台車送出位置Ｃへ
移送される。

この後、車両移送コンベア１上の車両W₁がリ
ヤドア取付作業領域２に入ると作業者が上記ドア
積載状態の台車５を上記台車送出位置Ｃから引き
出して（台車５のガイドローラ５ｃ，５ｃ，…と
台車案内装置９のガイドレール部１１との係合が
解除される）車両移送コンベア１に近づけ、該台
車５の第１係合部材５ｆをコンベア１上の車両
W₁の一部（センターピラー下部）に係合させる。
その後、ドア取付台車５を係合点回りにわずか回
動させて第２係合部材５ｇをサイドシルにも係合
させる（第３図参照）。このことによつてドア取
付台車５は車両W₁と一体的に同期して移動する
とともに、後のドア取付角度を一定に保つ。しか
る後にドア受治具５ｅを上昇動させて当接部材１
５を車両W₁のサイドシル下端に当接させ、その
後に作業者によつて台車５上のリヤドアW₂が車
両W₁に取り付けられる。

このようなリヤドアW₂の取付け後はドア受治
具５ｅを下降させ空状態になつたドア取付台車５
をその第１、第２係合部材５ｆ，５ｇと車両W₁
との係合を解除することによつて車両W₁から切
り離したのち上記台車回収位置Ａへ押し出し該台
車回収位置Ａにて台車案内装置９に拘束させる
（台車５のガイドローラ５ｃ，５ｃ，…を台車案
内装置９のガイドレール部１１に係合させる）。
以上によつて右側のリヤドアW₂の取付けが完了
し、以後はリヤドアW₂の一枚毎に上記と同様の
動作が繰り返される。また、この右側のリヤドア
W₂の取付けと同時に左側のリヤドアW₂の取付け
も上記と同様な操作でもつて行われる。

そして、このようなリヤドアW₂，W₂の取付作
業が終了すると車両W₁はリヤドア取付作業領域
２からフロントドア取付作業領域３に移送され、
該領域３で車両W₁にフロントドアW₃，W₃が取
付けられる。このフロントドア取付工程でも上記
リヤドア取付工程と同様な動作、すなわち各ドア
取付台車５にあつては、台車案内装置９により台
車回収位置Ａからドア積込位置Ｂへ移動して該ド
ア積込位置Ｂでドア移載装置６からフロントドア
W₃を積み込まれた後台車待機位置Ｄを経て台車
送出位置Ｃへ移動し、次いで作業者により該台車
送出位置Ｃから引き出されて車両W₁と一体的に
同期移動した後上記台車回収位置Ａに戻されると
いう動作、またドア移載装置６にあつてはドア搬
入コンベア４からフロントドアW₃を受け取つて
上記ドア積込位置Ｂにある各ドア取付台車５に積
み込むという動作が行われる。

尚、車両移送コンベア１上に２ドア仕様の車両
W₁が流れて来た場合には、リヤドア取付作業領
域２の各装置は作動休止し、フロントドア取付作
業領域３の各装置のみが作動して該フロントドア
取付作業領域３でドアの取付けが行われる。

したがつて、このように、連続運転する車両移
送コンベア１に対し複数のドア取付台車５，５，
…を、コンベア１から離れた部分でコンベア移送
方向と逆方向に移動させ、その間に各台車５にド
ア搬入コンベア４からのドアW₂，W₃を積み込
み、該ドア積載状態の台車５を車両移送コンベア
１上の車両W₁と係合して一体的に移動させる間
にドアW₂，W₃を車両W₁に取り付けるようにし
たので、連続移動する車両W₁を一時停止させる
ことなくその移動ペースに合せてドアW₂，W₃を
供給し車両W₁に取り付けることができ、よつて
高タクトでもつてドアW₂，W₃の取付けを行うこ
とができる。

また、各ドア取付台車５へのドアW₂，W₃の積
込みおよび台車５の案内移送が全て自動的に行わ
れるため、作業者は、各台車５の運搬操作につい
ては該台車５を台車送出位置Ｃから車両コンベア
１近くまで移動させ、またドア取付け後は空状態
の各台車５を台車回収位置Ａまで押し返すだけで
済み、作業者による台車運搬ロスを著しく低減す
ることができる。

尚、上記実施例では、ドアW₂，W₃を各ドア取
付作業領域２，３に搬入するドア搬入コンベア
４，４を車両移送コンベア１の上方両側に配設し
たが、設備スペースに余裕がある場合には車両移
送コンベア１の各側方、すなわち車両移送コンベ
ア１と略同じ高さ位置になるように配設してもよ
いのは勿論のことである。

以上説明したように、本発明によれば、車両組
立ラインで連続運転される車両移送コンベアに沿
つて、ドア艤装ラインに接続されたドア搬入コン
ベアからのフロントドアおよびリヤドアをそれぞ
れ移載供給する２つのドア移載装置を設け、該各
ドア移載装置の車両移送コンベア側に、ドア取付
用の複数の空状態の台車を車両移送方向とは逆の
方向に移動させる台車案内装置を設け、該台車案
内装置により各台車が移動する間に該各台車に上
記ドア移載装置からドアを積み込み、該ドア積載
状態の各台車が車両移送コンベア上の車両と係合
して同期移動する間に台車上のドアを車両に取り
付けるようにしたことにより、車両組立ラインに
おける作業者による台車運搬ロスを著しく低減
し、ドアの取付作業をスムーズにかつ高タクトで
もつて行うことができ、よつて車両組立てにおけ
る量産性の向上を図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
全体平面図、第２図は全体正面図、第３図はドア
取付台車の拡大平面図、第４図は同拡大正面図、
第５図は同拡大側面図である。１……車両移送コンベア、２……リヤドア取付
作業領域、３……フロントドア取付作業領域、４
……ドア搬入コンベア、５……ドア取付台車、５
ａ……フレーム、５ｂ……フリーローラ、５ｃ…
…ガイドローラ、５ｅ……ドア受治具、５ｆ……
第１係合部材、５ｇ……第２係合部材、６……ド
ア移載装置、９……台車案内装置、１０……台車
送り機構、１１……ガイドレール部、W₁……車
両、W₂……リヤドア、W₃……フロントドア、Ａ
……台車回収位置、Ｂ……ドア積込位置、Ｃ……
台車送出位置、Ｄ……台車待機位置。

Claims

【特許請求の範囲】

１車両を定速で常時移動させる車両移送コンベ
アと、該車両移送コンベアの各側方に車両移送方
向に沿つて形成したフロントドア取付作業領域お
よびリヤドア取付作業領域にそれぞれフロントド
アおよびリヤドアを搬入するドア搬入コンベアと
が設けられ、上記各ドア取付作業領域には各々複
数のドア取付台車と、上記ドア搬入コンベアから
ドアを受け取つて上記ドア取付台車に積み込むド
ア移載装置と、台車案内装置とが配設されてお
り、上記台車案内装置は、空状態のドア取付台車
を、車両移送コンベアに沿つて上記ドア移載装置
より車両移送コンベア下流側の台車回収位置から
ドア移載装置によるドア積込位置まで車両移送方
向と反対方向に移動させる台車送り機構と、該台
車送り機構によるドア取付台車の移動を案内する
ガイドレール部とを備え、また上記ドア取付台車
は、走行用のフリーローラと、上記ガイドレール
部に案内されるガイドローラと、ドアを縦姿勢で
保持するドア受治具と、車両の一部に係合して台
車を車両に同期して移動させる係合部材とを備え
ていることを特徴とする車両組立ラインにおける
ドア供給装置。