JP2514909Y2 - 車両用燃料タンクの旋回槽装置 - Google Patents

車両用燃料タンクの旋回槽装置

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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車などの車両用燃料タンクの旋回槽装
置に関するものである。
[従来の技術] 自動車の燃料タンクなどでは、自動車が旋回走行した
りする際に、燃料タンク内の燃料が遠心作用等で一方側
に片寄っても、吸い込みパイプによる燃料の吸い込みが
確保できるようにするため、サブタンクとしての旋回槽
が燃料タンク内に設けられている。これは例えば実開昭
56−138718号公報などで見ることができる。
この旋回槽は、燃料タンク内と旋回槽内とが常にパイ
プ状の燃料導入通路で連結された状態になっている。
そして、この燃料導入通路は、燃料導入通路に対応し
て槽本体の下側に設けられた溝部と、下側より溝部内に
挿入されて溝部の開口面を閉じるチャンバープレートと
で、パイプ状に形成されている。
[考案が解決しようとする課題] 上述したように、従来の旋回槽装置における旋回槽の
燃料導入通路は、旋回槽本体の下側に設けられた溝部内
に下側よりチャンバープレートを圧入させて閉じ、この
後から超音波溶着などで固定してパイプ状に形成してい
る。
したがって、燃料導入通路を形成するにも、溝部内に
チャンバープレートを圧入させた状態で超音波溶着させ
るので、作業性が悪くコスト高になっている問題点があ
った。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的は組立作業性に優れた車両用燃料タンクの旋回
槽装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、本考案の要部である、燃料タンク内に配
設されるとともに、内部に燃料を貯える空間および前記
空間内に前記燃料タンク内の燃料を導くパイプ状の燃料
導入通路を有する旋回槽本体と、前記旋回槽本体内の前
記燃料を吸い込みパイプを介して前記燃料タンク外へ排
出する手段とを備えた車両用燃料タンクの旋回槽装置に
おいて、前記旋回槽本体は、上下に分割された第1の槽
半体および第2の槽半体で形成されるとともに、前記一
方の槽半体に設けられた係合部を、他方の槽半体に設け
られた被係合部に係合することにより一体に組み付けら
れることにより、達成される。
また、上記目的は、本考案の他の要部である、燃料タ
ンク内に配設されるとともに、内部に燃料を貯える空間
および前記空間内に前記燃料タンク内の燃料を導くパイ
プ状の燃料導入通路を有する旋回槽本体と、前記旋回槽
本体に取り付けられて、前記旋回槽本体内の前記燃料を
吸い込んで前記燃料タンク外へ排出するための吸い込み
パイプを保持するポンプブラケットとを備えた車両用燃
料タンクの旋回槽装置であって、前記旋回槽本体には、
それぞれ離れた箇所に設けられたガイド部と、前記ガイ
ド部とほぼ同じ傾斜角をなしている挿入部とを有する一
方、 前記ポンプブラケットには、前記ガイド部に対応する
被ガイド部および前記挿入部に対応する被挿入部がそれ
ぞれ設けられており、前記ガイド部に前記被ガイド部を
嵌合し、かつ前記挿入部に前記被挿入部を嵌合した状態
で、前記旋回槽本体に対し前記ポンプブラケットが摺動
されて所定の傾斜角に位置決め配置されることにより、
達成される。
[作用] この構成では、一方の槽半体の係合部と他方の槽半体
の被係合部とを対応させて、第1の槽半体と第2の槽半
体とを互いに当接させると、係合部と被係合部とが互い
に係合され、この係合によって一体化された旋回槽本体
が簡単に形成される。このように、旋回槽本体は、2分
割する構成であると、前記燃料導入通路を槽半体に一体
に形成することが容易に可能となる。
また、他の構成では、旋回槽本体に対しポンプブラケ
ットが2箇所で位置決めされて定角度で組み付け配置さ
れる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。
第1図乃至第5図は、本考案に係る旋回槽装置の一実
施例を示す全体図である。
図において、この旋回槽装置1は、大きくは旋回槽本
体2とポンプブラケット3とで構成されている。
さらに詳述すると、旋回槽本体2は、例えばガラス繊
維樹脂,ポリアセタールなどの成形体で、第1の槽半体
4と第2の槽半体5とで構成されている。
また、第1の槽半体4は、底壁4aと、この底壁4aより
一体に立設された左右両側壁4b,4cと後側壁4dおよび前
側壁4eをそれぞれ連続的に有してなる外壁6とを設け、
上面側が開口された平たい箱状に形成されている。この
うち、前側壁4eは下側へ進むに従って傾斜しているとと
もに、側壁4bの中間の部分104bは後側より前側に進むに
従って内側へ折り曲げられ、この内側への折り曲げによ
って中間部分104bよりも前側の側壁部分204bと側壁4cと
の間の距離寸法が後側の側壁部分304bよりも小さくなる
ように形成されている。
さらに、第1の槽半体4には、側壁4b,後壁4d,側壁4c
とにそれぞれ対向した状態で連続する内壁7が設けれ、
この内壁7と外壁6との間に上面が開口した溝部8が作
られた状態になっている。また、側壁4cと対向する側に
おいて、内壁7の一端7aは前側壁4eの手前側で途切れて
少しだけ内側へ直角に折り曲げられていて、この一端7a
の部分で溝部8が内壁7で囲まれた部分よりも内側に開
放された状態になっている。一方、側壁4bと対向する側
は、内壁7が前側壁4eの内面に連接されて閉じられ、か
つ溝部8の底壁8aに燃料タンク(不図示)内の燃料を取
り入れるための開口9が形成されている(第2図,第4
図,第5図,第9図参照)。さらに、溝部8の底壁8aに
おいて、側壁4bの中間部分104bを基準にして、これより
も前側の溝部分108aは、前側壁4e側に進むに従って下側
へ傾斜する傾斜面として作られている。これに対して、
前側壁4eの外面側で、かつ溝部8と対応している部分に
は、後述するリターンガソリンパイプ200(第5図,第
9図参照)が取り付けられるガイド溝部10が形成されて
いる。また、このガイド溝部10の底壁の一部には、溝部
8内へ貫通した係合孔100が設けられている。加えて、
外壁6の上部には、係合部となるところの小突起11が、
周回方向に点在して複数設けられているとともに、上下
方向に延びる係合溝111aを形成してなる一対のガイド突
起111,111が前壁部分204bと側壁4cの前側部分にそれぞ
れ形成されている。さらに、底壁4aの前後略中間部分10
4cは、後側に進むに従って緩やかに傾斜する傾斜面とし
て形成されていて(第3図,第11図参照)、この傾斜面
によって後述するところのフィルタ52に対する摩擦力を
少なくしてフィルタ52の摩耗を少なくしている。
なお、上記リターンガソリンパイプ200の先端部分に
は樹脂製のジョイントパイプ200aが設けられている。こ
のジョイントパイプ200aは、ガイド溝部10に対応して形
成されており、先端部分が第9図に示すように開口9内
に挿入配置できるようになっている。また、ジョイント
パイプ200aの中間部分には、ガイド溝部10内の係合孔10
0と対応して、錨状に形成された係合片201が一体に形成
されている。そして、このジョイントパイプ200aは、先
端部分を開口9内に挿入した状態で係合孔100に係止片2
01を対応させてガイド溝部10内に向かってジョイントパ
イプ200aを強く押すと、係止片201の先端錨状部201aが
内側に弾性変形されながら係合孔100内に挿入され、さ
らに先端錨状部201aが係合孔100を通過し終わると自己
復帰されて内側で係合し、この係合で抜き止めされて第
1の槽半体4に取り付けできるようになっている。
これに対して、第2の槽半体5は、第1の槽半体4の
上面の外形形状に対応して形成されている。また、この
第2の槽半体5の下面側には、第10図に第1の槽半体4
と第2の槽半体5とが組み合わさった状態での概略構成
を示すように、外壁6と内壁7とにまたがって溝部8を
閉じることができるようにしてリッド部13が一体に設け
られている。このリッド部13の周面側には、被係合部と
なるところの係合孔22aを有した係合片22が、第1の槽
半体4の小突起11に対応した状態で、下側に向かって一
体に突設されている。加えて、第1の槽半体4の係合溝
111aに対応した位置には、下側に向かって係合突起122
が一体に設けられている。また、第2の槽半体5にはリ
ッド部13より立ち上がった状態で側壁部6a,6b,6c,6dが
形成されているとともに、この第2の槽半体5の後側部
分に天壁6eが設けられており、他の部分は開口された状
態になっている。さらに、側壁部6a,6cの内面側には、
ガイド部を構成していて、前から後側へ進む従って上側
より下側に向かって傾斜した状態のガイド壁14がそれぞ
れ設けられ、このガイド壁14の下側先端部分にはストッ
パー14aが形成されている。これに対して、側壁部6a,6c
の外面側には、係止部15が一体に設けられている。この
係止部15には、ガイド壁14の傾きと対応した状態で形成
された凹溝部状の切欠部15aが設けられている。
また、前側壁部6dには、この前側壁部6dの内側に位置
して、2つの下側ガイド片側16と2つの上側ガイド片部
17がそれぞれ一体に形成されている。このうち、2つの
下側ガイド片部16,16は互いに平行に設けられ、上面は
ガイド壁14と対応して傾斜した状態になっている。これ
に対して、2つの上側ガイド片部17は、下側ガイド片部
16の左右両側に位置して設けられており、上面は内側へ
折り曲げられて上部ストッパー片17aとして形成されて
いる。加えて、この各上部ストッパー片17aもガイド壁1
4と対応して傾斜した状態になっている。なお、各上部
ストッパー片17aの上面には、上方に向かって突出され
た誤組付け防止手段となるリブ17dがそれぞれ設けられ
ている。また、各上部ストッパー片17aの内面と下側ガ
イド片部16の上端との間には挿入部である隙間X(第7
図参照)が形成され、かつ上部ストッパー片17aの前側
には各々外側に傾斜して開いたガイド翼部17bが設けら
れている。
さらに、第2の槽半体5の前側部分には、第1の槽半
体4における内壁7の一端7aと対応している上部に面部
19が形成されている。一方、リッド部13の後側には、パ
イプ状部20が一体に設けられているとともに、このパイ
プ状部20に上下に貫通した貫通穴21が形成されている。
なお、この上側ガイド片部17と下側ガイド片部16は、断
面略T字形に形成されていて、成形後に成形型を上下2
つに分割すると簡単に型抜きできるようになっている。
そして、この第1の槽半体4と第2の槽半体5とを組
み合わせて一体化する場合は、係合溝111aに係合突起12
2を対応させるとともに小突起11に係合片22を対応させ
て、まず第1の槽半体4上に第2の槽半体5を配置す
る。
次いで、第1の槽半体4に対して第2の槽半体5を押
し付けて行くと、係合溝111a内に係合突起122が圧入さ
れて行くとともに、係合片22が弾性変形によって外側へ
開いた状態で傾斜状をした小突起11上を滑りながら移動
する。そして、係合片22の係合孔22aが小突起11に対応
すると、小突起11が係合孔22a内に落ち込むようにし
て、係合片22の自己弾性復帰力によって係合片22と小突
起11とが係合されて抜け止めされ、これにより一体化さ
れた旋回槽本体2が形成される。
このようにして形成された旋回槽本体2は、溝部8の
上面が第2の槽半体5で閉じられ、この溝部8内がパイ
プ状の燃料導入通路24として形成されるとともに、内壁
7と第2の槽半体2とで囲まれた旋回槽本体2内にサブ
タンクとなる空間部25が形成される(第10図参照)。そ
して、不図示の燃料タンク内の燃料は、リターンガソリ
ンパイプ200を介してエンジン側から戻されてくる燃料
と共に開口9より燃料導入通路24(溝部8)内に流入さ
れる。さらに、この流入された燃料は燃料導入通路24内
を通って内壁7の一端7aと前側壁4eの内面との間の開口
26より空間部25内に流れ込んで貯えられる。また、この
とき燃料タンク内の燃料を一緒に巻き込んで旋回槽本体
2内の燃料の温度を下げ、ペーパーロックを防止するよ
うにしている。また、開口26を通って空間部25内に流入
されるときには、開口26が設けられた上面に天面部19が
設けられているので、開口26より勢い良く流入された燃
料61は第12図に示すように天面1部9にぶつかって空間
部25内に戻されるようになる。
さらに、リッド部13には、貫通穴21を有したパイプ状
部20が設けられているので、旋回槽本体2の後側が持ち
上げられた状態になったときに、この貫通穴21を通して
燃料導入通路24内に空気が流入され、既に燃料導入通路
24内に流入されている燃料が、この空気流入によって左
右両側に分かれて流れるようになっている。
次に、ポンプブラケット3は、旋回槽本体2と同様
に、例えばガラス繊維強化樹脂,ポリアセタールなどの
成形体で、中央縦方向で分割された第1のブラケット半
体31と第2のブラケット半体32とで内部が空洞状になっ
た略筒状に形成されている。また、この第1のブラケッ
ト半体31と第2のブラケット半体32は、互いに係合連結
し合う部分を除き、略左右対称形に形成されている。
そこで、まず第1のブラケット半体31と第2のブラケ
ット半体32との間で異なる点について説明すると、第1
のブラケット半体31の上側における分割面には、第2の
ブラケット半体32側に向かって延出された一対の係止片
33,33がそれぞれ前後方向に離されて設けられており、
この各係止片33の先端には係止爪33aが設けられている
(第8図参照)。これに対して下側における分割面に
は、第2のブラケット半体32側に向かって延出されたカ
ギ状片34,34が形成されており、この各カギ状片34の先
端34aが第8図に示すように下側に折り曲げられた状態
になっている。一方、第2のブラケット半体32の上側に
おける分割面の近傍には、係止片33に対応して係合孔35
が設けられている。また、これと反対の第2のブラケッ
ト半体32の下側における分割面には、係合孔36aを有し
た係合部36がカギ状片34にそれぞれ対応して下側に突出
された状態で設けられている。そして、この第1のブラ
ケット半体31と第2のブラケット半体32とを一体に組み
立てる場合は、第8図に模式的に示すように、まず係合
孔36aよりカギ状片34を差し込む。次いで、この差し込
んだ反対側において先端34aを係合部36に係止すると共
に、係合孔35に係止片33を差し込み、この係止爪33aを
係合孔36aの孔縁に係止させると一体化することができ
る。
次に、第1のブラケット半体31と第2のブラケット半
体32とで左右対称形に形成されている部分に付いては、
第1のブラケット半体31を代表して説明する。したがっ
て、この第1ブラケット半体31に付して説明する符号と
同じ符号を付して示す第2のブラケット半体32上の部材
は、第1のブラケット半体31に設けられたものと同じも
のを示しているものである。
まず、断面半円状に形成された第1のブラケット31の
前後端には、鍔状の壁部37,38が設けられている。この
うち、一方の壁部37の中間部分は前側へ平行に折り曲げ
られていて、この部分でガイド壁14を摺動可能に受け入
れるための被ガイド部であるガイド溝部39が形成されて
いる。加えて、後端側には、この後端開口部分の一部を
閉じる後面部40が一体に設けられている。一方、前端側
にも、この前端開口部分の一部を閉じる前面部41が形成
されている。また、周面には矩形状に切り取られた切欠
穴42,43が設けられているとともに、複数の貫通小孔44
(第7図参照)が点在して形成され、この貫通小孔44に
クッションラバー45の一部45aが内側より挿入して取り
付けられている。さらに、第1のブラケット半体31にお
ける前端側の周面には、挿入半片46aが一体に設けら
れ、第2のブラケット半体32側の挿入半片46aと共に被
挿入部である挿入片46を形成するようになっている。
また、該挿入半片46aに隣接して、各ブラケット半体3
1,32の周面にはロック片50が設けられている。このロッ
ク片50は、外側へ湾曲した弾性弓状片部50aと、この弾
性弓状片部50aが略中間部分に固定されたロック板50bで
なり、ロック板50bの先端には旋回槽本体2の係止部15
と係合可能な係止爪50cが形成されている。
そして、これら第1のブラケット半体31と第2のブラ
ケット半体32とで形成されるポンプブラケット3は、こ
の第1のブラケット半体31と第2のブラケット半体32と
を組み付けて一体化する前に、各貫通小孔44にクッショ
ンラバー45をそれぞれ取り付け、その後係合部36とカギ
状片34との係合、並びに係止片33と係合孔35との係合が
上述したようにしてなされて、筒状に組み立てられる。
また、このポンプブラケット3には、前側から不図示
の燃料ポンプの吸い込みパイプ51が挿入され、このポン
プブラケット3の後側より突出したこの燃料ポンプのパ
イプ51の先端に網状のフィルタ52が取り付けられる。さ
らに、この状態で、ガイド部であるガイド壁14を被ガイ
ド部であるガイド溝部39に対応させると共に、挿入部で
ある挿入片46を下側ガイド片部16と上側ガイド片部17と
の間にあって被挿入部である隙間Xに対応させて、これ
らをそれぞれ摺動しつつ挿入させて行く。すると、途中
でロック片50と係止部15とがぶつかる。また、さらに挿
入させて行くと、ロック板50bの先端係止爪50cが弾性変
形しながら係止部15の切欠部15aを乗り越え、その後、
自己復帰しロック板50bの先端係止爪50cが係止部15に係
合される。同時に、ポンプブラケット3の鍔状壁部37が
ガイド壁14のストッパー14aにぶっかってそれ以上の挿
入が阻止され、旋回槽本体2にポンプブラケット3がセ
ットされる。
加えて、この状態では、挿入片46(46a,46a)が下側
ガイド片部16と上部ストッパー片部17aとの間に形成さ
れた隙間Xに挿入され脱落が阻止された状態となる。ま
た、ポンプブラケット3を旋回槽本体2に取り付けたと
きに、挿入片46が下側ガイド部16と上部ストッパー片部
17aとの間に挿入されずに、上部ストッパー片部17aの上
側に外れて配置された場合は、途中で挿入片46の前端が
リブ17dにぶつかってそれ以上の挿入が阻止され、これ
によって挿入片46の部分が正しく挿入されていないこと
を作業者に知らしめることができ、誤組付を確実になく
すことができる。
一方、旋回槽本体2よりポンプブラケット3を取り外
す場合は、左右両側のロック片50の前端側をそれぞれ内
側へ押すと、弓状片部50aとロック板50bとの間で弾性変
形し、ロック板50bの後端側が外側へ回動して先端係止
爪50cと係止部15との間の係合が外れる。また、この係
合を外した状態でポンプブラケット3の全体を前側へ引
くと、旋回槽本体2の全体を取り外すことができる。
したがって、この実施例の装置では、第1の槽半体4
の係合部となる小突起11と第2の槽半体5の被係合部と
なる係合片22,および第1の槽半体4の係合溝111aと第
2の槽半体5の係合突起122とをそれぞれ対応させて押
し付けて互いに当接させると、係合溝111a内に係合突起
122が圧入されるとともに小突起11が係合片22の係合孔2
2aに係合され、この係合で一体化された旋回槽半体2が
簡単に形成できる。これにより作業性が向上し、コスト
を下げることができる。
また、小突起11と係合片22との係合に加えて、係合溝
111aに圧入された係合突起122によって前後左右方向の
移動が規制されるので、外部から強い振動を受けたよう
な場合でも第1の槽半体4と第2の槽半体5との間が壊
れて分離することもなくなり、強度性の高い装置が得ら
れる。
なお、本考案は、上記実施例により説明したが、勿論
この実施例の構造に限定されるものではなく、色々と設
計の変更を施しても良いものである。例えば、上記実施
例では第1の槽半体4と第2の槽半体5とを一体かして
おくのに、小突起11と係合片22との係合と、係合溝111a
と係合突起122との圧入係合の両方を用いた構造を開示
したが、いずれか一方の係合を用いれば2つの係合を同
時に設けなくても良いものである。また、第1の槽半体
4側に設けられる係合部としての小突起11と第2の槽半
体5側に設けられる被係合部としての係合片22はそれぞ
れ反対側、すなわち小突起11を第2の槽半体5側に設け
るとともに係合片22を第1の槽半体4側に設けても良い
ものである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る車両用燃料タンク
の旋回槽装置によれば、一方の槽半体の係合部と他方の
槽半体の被係合部とを対応させて、第1の槽半体と第2
の槽半体とを互いに当接させると、係合部と被係合部と
が互いに係合され、この係合によって一体化された旋回
槽本体が簡単に形成できるので、組立作業の向上が期待
できる。そして、このように旋回槽本体を2分割するこ
とにより、前記槽半体に燃料導入通路を一体に形成する
ことも容易に行えるのである。
また、本考案に係る他の構成では、旋回槽本体に対し
ポンプブラケットが2箇所で位置決めされて、定角度で
組み付け配置される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る車両用燃料タンクの旋
回槽装置の上面図、第2図は第1図に示した同上装置の
底面図、第3図は第1図に示した同上装置の側面図、第
4図は第1図に示した同上装置の正面図、第5図は第1
図に示した同上装置の要部分解斜視図、第6図は第1図
に示した同上装置の旋回槽本体単体を示した上面図、第
7図は第1図に示した同上装置の要部を模式的に示した
断面図、第8図は第1図に示した同上装置のポンプブラ
ケットの要部を模式的に示した断面図、第9図は第6図
のA−A線に沿う概略拡大断面図、第10図は第6図のB
−B線に沿う概略断面図、第11図は第6図のC−C線に
沿う概略拡大断面図、第12図は第6図のD−D線に沿う
概略拡大断面図、第13図は第3図のE−E線に沿う概略
拡大断面図である。 1…旋回槽装置 2…旋回槽本体 3…ポンプブラケット 4…第1の槽半体 5…第2の槽半体 11…小突起(係合部) 14…ガイド壁(ガイド部) 16…下側ガイド片部 17…上側ガイド片部 17d…リブ(誤組付け防止手段) 22…係合片(被係合部) 24…燃料導入通路 39…ガイド溝部(被ガイド部) 46…挿入片(被挿入部) 51…燃料ポンプの吸い込みパイプ X…隙間(挿入部)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンク内に配設されるとともに、内部
    に燃料を貯える空間および前記空間内に前記燃料タンク
    内の燃料を導くパイプ状の燃料導入通路を有する旋回槽
    本体と、前記旋回槽本体内の前記燃料を吸い込みパイプ
    を介して前記燃料タンク外へ排出する手段とを備えた車
    両用燃料タンクの旋回槽装置において、 前記旋回槽本体は、上下に分割された第1の槽半体およ
    び第2の槽半体で形成されるとともに、前記一方の槽半
    体に設けられた係合部を、他方の槽半体に設けられた被
    係合部に係合することにより一体に組み付けられること
    を特徴とする車両用燃料タンクの旋回槽装置。
  2. 【請求項2】燃料タンク内に配設されるとともに、内部
    に燃料を貯える空間および前記空間内に前記燃料タンク
    内の燃料を導くパイプ状の燃料導入通路を有する旋回槽
    本体と、前記旋回槽本体に取り付けられて、前記旋回槽
    本体内の前記燃料を吸い込んで前記燃料タンク外へ排出
    するための吸い込みパイプを保持するポンプブラケット
    とを備えた車両用燃料タンクの旋回槽装置であって、 前記旋回槽本体には、それぞれ離れた箇所に設けられた
    ガイド部と、前記ガイド部とほぼ同じ傾斜角をなしてい
    る挿入部とを有する一方、 前記ポンプブラケットには、前記ガイド部に対応する被
    ガイド部および前記挿入部に対応する被挿入部がそれぞ
    れ設けられており、 前記ガイド部に前記被ガイド部を嵌合し、かつ前記挿入
    部に前記被挿入部を嵌合した状態で、前記旋回槽本体に
    対し前記ポンプブラケットが摺動されて所定の傾斜角に
    位置決め配置されることを特徴とする車両用燃料タンク
    の旋回槽装置。
  3. 【請求項3】前記挿入部が前記旋回槽本体の前側壁部に
    一体に設けられた誤組付け防止手段を有し、前記ガイド
    部と前記被ガイド部とを嵌合し、かつ前記挿入部と前記
    被挿入部とが非嵌合状態のときに、前記旋回槽本体に対
    し前記ポンプブラケットの摺動が前記誤組付け防止手段
    により阻止されるようにした請求項(2)に記載の車両
    用燃料タンクの旋回槽装置。
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