JP2514454B2 - スパ―ブイの減揺装置 - Google Patents

スパ―ブイの減揺装置

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JP2514454B2
JP2514454B2 JP12049190A JP12049190A JP2514454B2 JP 2514454 B2 JP2514454 B2 JP 2514454B2 JP 12049190 A JP12049190 A JP 12049190A JP 12049190 A JP12049190 A JP 12049190A JP 2514454 B2 JP2514454 B2 JP 2514454B2
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water
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buoy
sway
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裕司 麻生
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Zeni Lite Buoy Co Ltd
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Zeni Lite Buoy Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 比較的浅い水域で使用するスパーブイの減揺装置に関
する。
(ロ)従来の技術 柱体の途中に浮力体を設け、柱体の下端を係留具ある
いは係留機構により水底の沈錘に係留し浮力体を水中に
引き込み、水線が浮力体上方の柱体途中にくるように
し、浮力により水中に直立するようにした引き込み係留
式スパーブイは、離出距離が少く、動揺が少いため、航
路標識等に利用されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 スパーブイは、係留点を中心とする動揺の固有周期
が、水深が深い程大きく、水深が深い場合、例えば水深
20mで固有周期が13〜15秒、水深30mで約15〜20秒と大き
くなり、設計条件の波周期8秒〜12秒の共振域から外れ
るため動揺は小さい。しかし水深が浅くなるとスパーブ
イの固有周期が小さくなるため、共振域に入り、動揺が
大きくなる。これを防ぐには、スパーブイの動揺の回転
軸から離れた位置、即ち水面近くに抵抗板等を設け、動
揺抵抗を増し、減衰力を大きくすれば良い。第1図はス
パーブイで減衰力を変えた各場合の波周期と動揺角の関
係を示したカーブである。しかし、水面近くに抵抗板を
設け、抵抗力を大きくすることは、逆に水流や波浪によ
り傾き易いことになり、浅水域でのスパーブイの課題と
なっていた。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、水底に固定した構造物例えば沈錘に動揺自
在に軸支した抵抗板と、一端はスパーブイに、他端は抵
抗板に連結した連結杆又は連結索とよりなり、スパーブ
イの動揺を抵抗板に伝え、抵抗板の動揺抵抗によりスパ
ーブイの動揺を減ずるようにしたスパーブイの減揺装置
である。
第2図はその1例で柱体(1)が動揺でθ傾いた状
態を示したもので、柱体1の下端を沈錘(4)に01点で
動揺自在に係留し、柱体下部に設けた支持片(1′)の
支持点04に連結片(3)の一端を連結し、他端を沈錘
(4)に支持点02で軸支した抵抗板()の支持点03
連結している。第3図のようにa,b,c,d,およびΦ,Ψ,
Ψ′,Ψ″を設定すれば、 となり、例えば a=4,b=2,c=5,d=5の寸法比とした場合、 従って、上記表のθ/θ(増幅率)の数値から判
るようにこの場合、ブイの揺れ角度が抵抗板(2)では
約3倍に増幅される。
以上のように、抵抗板は水底近くにあり、かつ、スパ
ーブイの直立状態(第4図参照)で、抵抗板は水平に近
い位置となる。また、波による水の粒子運動は、第5図
のように水面近くは円に近い楕円運動で、水底に近づく
程偏平小径の楕円運動となる。さらに潮流等の水流は、
水底に近づくほど流速は遅くなっている。
(ホ)作用 以上のように構成したことにより、スパーブイの動揺
は、連結杆または連結索によりある増幅率で増幅して抵
抗板に伝えられる。抵抗板のある水底近くは、上述のよ
うに波による水の粒子運動は小さく、抵抗板の上下運動
は水をとらえやすく、動揺抵抗が大きく、減衰力大とな
る。また、水底近くでは水流も小さく、抵抗板による水
流抵抗は小さく、さらに水面から離れているため抵抗板
によるスパーブイの傾きの増加は殆どない。
結局減揺装置を付加しても潮流や波浪による傾きが小
さく、減揺効果の大きいスパーブイの減揺装置となる。
(ヘ)実施例 第6図は本発明の1例を実施したスパーブイで2点鎖
線は波浪等で傾いた状態を示し、抵抗板(2)は水平位
置を中心に02点を軸として上下に動揺する。動揺の増幅
率は第3図のa,b,c,dの各寸法を適宜にすることにより
適宜に決定できる。
第7図は第6図のA−A視図で、抵抗板()の配置
を示した平面図である。本例の抵抗板()は平面部
(2′)と杆部(2″)と軸支部(2)とよりなって
いる。本例では抵抗板()は01点を中心に4個のもの
を示したが、6個、8個と複数個配置してもよいことは
勿論である。
第8図は連結部材を索とした別の実施例で、(3′)
は連結索で、スパーブイの浮体(5)と抵抗板()を
連結している。この場合、左右の抵抗板1対が減揺装置
として働き、スパーブイが傾いて索が引張側に作動する
時抵抗板が動揺の減揺効果を示し、索が緩む側は緩んだ
だけ抵抗板が自重あるいはバネ等(図示は省略)の付勢
力で降下する。従って作動状態は第6図より半減するが
抵抗板の面積を増すとか、支点アームを充分にとること
により充分減揺効果を得ることができる。
(ト)発明の効果 このように、本発明のスパーブイの減揺装置は、波浪
による水粒子運動の少ない水底近く、また、潮流があっ
ても水流が少なくなる水底近く、さらにスパーブイの傾
斜の支持点となる沈錘の係留環近くに位置し、抵抗板の
動揺増幅率も増すことにより、抵抗板による減衰力が大
きく、抵抗板を設けたことによるスパーブイの傾斜増は
ほとんどなく、すぐれたスパーブイの減揺装置となり、
浅水域においても波周期と共振することがない、動揺の
少ないスパーブイの減揺装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はスパーブイの固有周期附近の減衰係数の大小に
よる共振状態を示す動揺角−波周期曲線図、第2図は本
発明の1実施例を示した、スパーブイがθ度傾いた状
態を示す説明図、第3図は第2図の状態における寸法、
角度の説明図、第4図はスパーブイの静止直立状態の説
明図、第5図は波浪による水粒子の軌道運動の説明図、
第6図は本発明を実施したスパーブイの概念図、第7図
は第6図のA−A視図、第8図は本発明の別の実施例を
示す概念図である。 1……柱体、……抵抗板、3……連結杆、3′……連
結索、4……沈錘。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱体の途中に浮力体を設け、柱体の下端を
    係留具により水底の沈錘に係留し浮力体を水中に引き込
    み、水線が浮力体上方の柱体途中にくるようにしたスパ
    ーブイにおいて、 水底の沈錘に動揺自在に軸支した抵抗板と、一端はスパ
    ーブイに、他端は抵抗板に連結した連結杆又は連結索と
    よりなり、抵抗板の動揺抵抗によりスパーブイの動揺を
    減ずるようにしたことを特徴とするスパーブイの減揺装
    置。
JP12049190A 1990-05-09 1990-05-09 スパ―ブイの減揺装置 Expired - Lifetime JP2514454B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2582018B2 (ja) * 1992-09-19 1997-02-19 株式会社ゼニライトブイ スパーブイの安定装置
KR100748242B1 (ko) * 2006-02-06 2007-08-09 삼성전기주식회사 Led 백라이트 모듈 구동회로

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