JPH0733152B2 - 浮体係留装置 - Google Patents
浮体係留装置Info
- Publication number
- JPH0733152B2 JPH0733152B2 JP61101493A JP10149386A JPH0733152B2 JP H0733152 B2 JPH0733152 B2 JP H0733152B2 JP 61101493 A JP61101493 A JP 61101493A JP 10149386 A JP10149386 A JP 10149386A JP H0733152 B2 JPH0733152 B2 JP H0733152B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mooring
- buoy
- floating body
- water
- rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 貯水池などの水質を常時観測するブイ等の浮体を、大き
な水位差に追従し、振れ回りなく係留し、かつ、浮体よ
り基地局まで導設する取水ホース、電源ケーブル、セン
サケーブルを長期間にわたりからみ、切断等の事故なく
導設することができる浮体係留装置に関する。
な水位差に追従し、振れ回りなく係留し、かつ、浮体よ
り基地局まで導設する取水ホース、電源ケーブル、セン
サケーブルを長期間にわたりからみ、切断等の事故なく
導設することができる浮体係留装置に関する。
(2)従来の技術 従来観測ブイ等の係留は第6図aに示すように3本の係
留索による3点係留が行われ、ブイ中央より電源ケーブ
ル、センサケーブル、取水ホースを垂下して水底に至
り、さらに水底を這わせて地上の基地局迄導設してい
た。
留索による3点係留が行われ、ブイ中央より電源ケーブ
ル、センサケーブル、取水ホースを垂下して水底に至
り、さらに水底を這わせて地上の基地局迄導設してい
た。
(3)発明が解決しようとする問題点 しかし、この方法では、水位差が大きい貯水池とか、干
満差が大きい海域では、第6図bに示すように係留索が
たるんでブイが振れ回り、導設電線がからみ切断すると
いう欠点があった。
満差が大きい海域では、第6図bに示すように係留索が
たるんでブイが振れ回り、導設電線がからみ切断すると
いう欠点があった。
(4)問題点を解決するための手段 この発明は、2地点の水底の沈錘に設けた係留環、ある
いは水深が比較的深い所では水底より適宜な深さまで立
設した支持部材の頂部に設けた係留環に2本の係留杆の
それぞれの1端を係止し、他端を浮体に係止して平面V
字状に浮体を係留する装置である。以下図面に従って発
明の内容を詳述する。
いは水深が比較的深い所では水底より適宜な深さまで立
設した支持部材の頂部に設けた係留環に2本の係留杆の
それぞれの1端を係止し、他端を浮体に係止して平面V
字状に浮体を係留する装置である。以下図面に従って発
明の内容を詳述する。
第1図は本発明の浮体係留装置を示す平面図で、第2図
はその側面図である。(2)は浮体のブイで、係留杆
(1)の下端(1′)は水底に沈設された沈錘(3)の
係留環(3′)に係止され、上端(1″)は浮体側面の
両側に設けた係止片(2′)に揺動自在に係止されてい
る。第2図中Aは低水位線で、この状態を実線で示し、
Bは高水位線で、この状態を1点鎖線で示す。図中
(4)は浮体(2)より係留杆(1)に沿って水底に至
り基地局まで導設された電源ケーブル、センサーケーブ
ルあるいは取水ホース等の電線、ホース類である。
はその側面図である。(2)は浮体のブイで、係留杆
(1)の下端(1′)は水底に沈設された沈錘(3)の
係留環(3′)に係止され、上端(1″)は浮体側面の
両側に設けた係止片(2′)に揺動自在に係止されてい
る。第2図中Aは低水位線で、この状態を実線で示し、
Bは高水位線で、この状態を1点鎖線で示す。図中
(4)は浮体(2)より係留杆(1)に沿って水底に至
り基地局まで導設された電源ケーブル、センサーケーブ
ルあるいは取水ホース等の電線、ホース類である。
ブイ(2)の支持片(2′)の取付位置は、ブイの両側
面で両位置の中心が浮心の鉛直線上にあるようにすれ
ば、ブイは係留杆(1)の重量が支持片(2′)にかか
っても傾かない。また支持片(2′)の取付位置の高さ
をブイの水流抵抗の中心位置高さに一致させておけば、
ブイは水流抵抗により傾くことはない。ブイは通常のブ
イでよいが、本実施例では浮体(2)下面に十字状抵抗
板兼重錘(2″)を設け、支持片(2′)の上方と下方
の水流抵抗のバランスをとり、水流、波浪でも傾かない
ようにする。また係留杆(1)はパイプの両端を盲板で
ふさぎ、その上にアイプレートを取付けたもので、係留
杆全体の比重を1とすると、ブイの支持片(2′)に掛
る力は殆ど0となる。
面で両位置の中心が浮心の鉛直線上にあるようにすれ
ば、ブイは係留杆(1)の重量が支持片(2′)にかか
っても傾かない。また支持片(2′)の取付位置の高さ
をブイの水流抵抗の中心位置高さに一致させておけば、
ブイは水流抵抗により傾くことはない。ブイは通常のブ
イでよいが、本実施例では浮体(2)下面に十字状抵抗
板兼重錘(2″)を設け、支持片(2′)の上方と下方
の水流抵抗のバランスをとり、水流、波浪でも傾かない
ようにする。また係留杆(1)はパイプの両端を盲板で
ふさぎ、その上にアイプレートを取付けたもので、係留
杆全体の比重を1とすると、ブイの支持片(2′)に掛
る力は殆ど0となる。
(5)作用 本発明は以上のように構成したため、高水位の時も低水
位のときも2本の係留杆により平面V字状に浮体を支持
され、浮体は定位置を保ったまま水位に追従する。また
波浪、水流による浮体の動揺は殆どない。したがって浮
体より係留杆(1)、沈錘(3)に沿わして水底に導設
した電線、パイプ類は、もつれ、極端な折れ曲りによる
破損はない。
位のときも2本の係留杆により平面V字状に浮体を支持
され、浮体は定位置を保ったまま水位に追従する。また
波浪、水流による浮体の動揺は殆どない。したがって浮
体より係留杆(1)、沈錘(3)に沿わして水底に導設
した電線、パイプ類は、もつれ、極端な折れ曲りによる
破損はない。
(6)実施例 以上は比較的浅い水域に使用する浮体係留装置である
が、第3図に、少し深い水域での浮体係留装置の側面図
を示す。図中(3″)は沈錘(3)上に立設した支柱
で、その上端に係留環(3′)を設けたもので、係留環
(3′)に係留杆(1)の下端(1′)を係止するこ
と、および2本の係留杆(1)によりブイ(2)を支持
することは前記の実施例と全く同じで、その作用も同様
である。第4図は、さらに深い水域あるいは波浪のある
水域で本発明を実施した浮体係留装置で、第3図の支柱
(3″)の代りに、下端を沈錘(3)に連結した柱体
(3″)に水中フロート(3)を設け、その上端に係
留環(3′)を取付け、水中フロート(3)の浮力に
より水中に直立させた係留環(3′)の支持体を用いた
装置である。
が、第3図に、少し深い水域での浮体係留装置の側面図
を示す。図中(3″)は沈錘(3)上に立設した支柱
で、その上端に係留環(3′)を設けたもので、係留環
(3′)に係留杆(1)の下端(1′)を係止するこ
と、および2本の係留杆(1)によりブイ(2)を支持
することは前記の実施例と全く同じで、その作用も同様
である。第4図は、さらに深い水域あるいは波浪のある
水域で本発明を実施した浮体係留装置で、第3図の支柱
(3″)の代りに、下端を沈錘(3)に連結した柱体
(3″)に水中フロート(3)を設け、その上端に係
留環(3′)を取付け、水中フロート(3)の浮力に
より水中に直立させた係留環(3′)の支持体を用いた
装置である。
この装置は、波浪域で使用する場合、波浪による衝撃力
を柱体(3)の傾斜により緩和されるので、波浪域で
の使用に適している。
を柱体(3)の傾斜により緩和されるので、波浪域で
の使用に適している。
第5図aおよびbは、係留杆(1)の途中にショックア
ブソーバを設けたものおよび係留杆(1)の上端、下端
の連結部を示す側面図と平面図の詳細図である。ショッ
クアブソーバは本例ではゴム等の弾性体の中にバネを仕
込んだものを示す。
ブソーバを設けたものおよび係留杆(1)の上端、下端
の連結部を示す側面図と平面図の詳細図である。ショッ
クアブソーバは本例ではゴム等の弾性体の中にバネを仕
込んだものを示す。
(7)発明の効果 以上のように構成したため (a)大きな水位変化にもブイが追従でき、ブイの振れ
回りがない。
回りがない。
(b)ブイが流れに傾かない。係留点がブイの側面にあ
り、支持片(2′)の上下の水流抵抗がバランスするの
で傾かない。また波浪による動揺も少い。
り、支持片(2′)の上下の水流抵抗がバランスするの
で傾かない。また波浪による動揺も少い。
(c)波浪域でも使用できる。上記理由で波浪に強い
が、特に第4図に示したタイプは波浪域での使用に適す
る。
が、特に第4図に示したタイプは波浪域での使用に適す
る。
(d)係留索にケーブル、ホース類を沿わすことができ
る。係留索がパイプの杆状であるため伸縮せず、折れ曲
りがなく、沿わしたケーブル類が破損することがない。
る。係留索がパイプの杆状であるため伸縮せず、折れ曲
りがなく、沿わしたケーブル類が破損することがない。
(e)ごく浅水域でも設置できる。ブイの直下に沈錘が
ないため、ブイの底部に沈錘が接触してブイが破損する
ことがなく、ごく浅水域でも設置できる。
ないため、ブイの底部に沈錘が接触してブイが破損する
ことがなく、ごく浅水域でも設置できる。
(f)係留索(係留杆)の水中重量が小さく、殆ど0に
近いため、ブイの浮力が小さくて良く、ブイを小型化で
きる。
近いため、ブイの浮力が小さくて良く、ブイを小型化で
きる。
(g)係留索にチェーンを使わず、パイプを使うので、
安価である。また3点係留式(第6図)に比べ設置工事
が容易である。
安価である。また3点係留式(第6図)に比べ設置工事
が容易である。
以上のようなすぐれた効果があり次のブイの係留に適し
た係留装置である。
た係留装置である。
(a)湖沼用水質観測ブイ、水位変動が大きく、ケーブ
ル類、ホース類の導設が必要である。
ル類、ホース類の導設が必要である。
(b)河川用航路ブイ、流れが強い河川でも大きなブイ
を用いることなく、振れ回りが殆どなく、傾斜が小さい
ブイを設置できる。
を用いることなく、振れ回りが殆どなく、傾斜が小さい
ブイを設置できる。
(c)海象観測ブイ、パイプ部が多く、水温計等のセン
サーを固定しやすく、ブイ直下に流向流速計(第3図の
(5))が取付できる。
サーを固定しやすく、ブイ直下に流向流速計(第3図の
(5))が取付できる。
その他、ごく浅海用ブイ、給餌ブイ等の係留に適してい
る。
る。
第1図は本発明の浮体係留装置の平面図、第2図はその
側面図、第3図は本発明の別の実施例を示す側面図、第
4図はさらに別の実施例の側面図、第5図aおよびbは
ショックアブソーバを係留杆の途中に設けた場合および
係留杆の上端、下端の係止部の詳細を示す側面図および
平面図、第6図aは従来例の3点係留した浮体、第6図
bはその低水位となった場合の状態を示した図である。 (1)……係留杆、(2)……浮体、(3)……沈錘、
(4)……電線、ホース類
側面図、第3図は本発明の別の実施例を示す側面図、第
4図はさらに別の実施例の側面図、第5図aおよびbは
ショックアブソーバを係留杆の途中に設けた場合および
係留杆の上端、下端の係止部の詳細を示す側面図および
平面図、第6図aは従来例の3点係留した浮体、第6図
bはその低水位となった場合の状態を示した図である。 (1)……係留杆、(2)……浮体、(3)……沈錘、
(4)……電線、ホース類
Claims (1)
- 【請求項1】2地点の水底の各沈錘に、または垂直な柱
体を介して前記各沈錘の直上方の水中に設けた係留環
に、それぞれ1端を係止し他端を浮体に係止した2本の
係留杆により、平面V字状に浮体を係留し、浮体−係留
杆−沈錘に、または浮体−係留杆−垂直な柱体−沈錘
に、添わしてケーブル・ホース類を導設するようにした
ことを特徴とする浮体係留装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61101493A JPH0733152B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 浮体係留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61101493A JPH0733152B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 浮体係留装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62258883A JPS62258883A (ja) | 1987-11-11 |
JPH0733152B2 true JPH0733152B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=14302191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61101493A Expired - Lifetime JPH0733152B2 (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 浮体係留装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733152B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015054566A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 三井造船株式会社 | 浮体の係留装置 |
JP6440597B2 (ja) * | 2015-08-11 | 2018-12-19 | 公立大学法人大阪府立大学 | 傾斜スパーブイ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2420475A1 (fr) * | 1978-03-24 | 1979-10-19 | Emh | Systeme d'amarrage d'un corps flottant tel qu'un navire |
JPS5626597A (en) * | 1979-08-09 | 1981-03-14 | Mitsubishi Electric Corp | Distributor for sludge |
-
1986
- 1986-04-30 JP JP61101493A patent/JPH0733152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62258883A (ja) | 1987-11-11 |
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