JP2514413Y2 - 水切部材を有する屋根下地材 - Google Patents

水切部材を有する屋根下地材

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JP2514413Y2
JP2514413Y2 JP1991085030U JP8503091U JP2514413Y2 JP 2514413 Y2 JP2514413 Y2 JP 2514413Y2 JP 1991085030 U JP1991085030 U JP 1991085030U JP 8503091 U JP8503091 U JP 8503091U JP 2514413 Y2 JP2514413 Y2 JP 2514413Y2
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下 信 司 鴨
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銅金株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は水切り部材を有する屋根
下地材に係り、特に、屋根の傾斜角度が谷状に異なる位
置や、屋根と壁などの取付角度が異なる位置での境界部
分に2次防水構造を容易に構成できる水切部材を有する
屋根下地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大型屋根に適合した屋根下地材の
構成としては、図15および図16で示すように、金属
製の薄板で凹凸を繰り返す波板状に形成し、剛性補強の
ため、前記薄板の下面側に野地板7aを設けた構成の屋
根下地材20が使用されている。この屋根下地材20
は、図18および図17で示すように、屋根部分の傾斜
角度が変わる位置では、屋根下地材20の上に屋根板9
を設置すると共に、その屋根下地材20と屋根板9の間
に雨水の排水路としての排水用樋8を設ける構成として
いる。
【0003】しかし、前記下地材を屋根の傾斜角度が異
なる位置に沿って配置した場合、次のような問題があっ
た。屋根の傾斜角度が異なる位置では、隣合う位置に設
置した屋根板9、9間に、排水用樋8を設ける構成とし
ているが、屋根板9と、排水用樋8の接続位置から雨水
が浸入し、排水能力が充分でなく、水漏れを生じた場合
対応することができなかった。また、屋根と壁などの屋
根板の傾斜角度と異なる部位では、その部位での雨水の
浸入を防ぐことが難しく、適切な防水構造が望まれてい
た。
【0004】この考案は、上記の問題点に鑑みて創案さ
れたものであり、屋根の傾斜角度が異なる位置に2次防
水構造を容易に構築できると共に、屋根と壁などの位置
の防水を確実に行うことができる水切部材を有する屋根
下地材を提供することを目的とする。
【0005】この考案は前記目的を達成するため、屋根
側の傾斜角度が変わる位置に配置される金属製の波板か
ら構成される下地材であって、前記下地材は、その屋根
下地材の傾斜角度の変わる端部側に取り付けた可撓性を
有するシート状の水切部材を備え、前記水切部材は前記
波板の上面に固着される基部と、前記下地材の端部から
庇状に張り出した水切り部とからなる水切部材を有する
屋根下地材として構成した。
【0006】また、前記基部の一方の端部は、前記波板
の山と谷に沿って起伏を繰り返しながらその波板を横断
する方向に延びており、他方の端部は、前記波板の谷を
跨越して波板を横断する方向に延びており、前記基部と
波板の間に形成されるくさび状の空所にバックアップ材
が充填されれる構成としても良い。
【0007】そして、前記下地材の取付下面となる位置
で、その一端に前記水切部材の基部を設け、その水切部
材の水切り部を庇状に張り出した構成としても良く。さ
らに、前記下地材の側端部側に、前記水切部材の基部を
設け、その水切部材の水切り部を庇状に張り出した構成
としても構わない。
【0008】
【作用】上記構成としているので本考案は、屋根側の傾
斜角度が変わる位置に配置される位置に、下地材を載置
すると、その下地材は、可撓性を有するシート状の水切
部材を庇状に張り出して備えているため、その庇状に張
り出した水切部材が傾斜角度の変わる位置の他方の下地
材側に接続でき、その庇状に張り出した水切部材が排水
通路を構成できる。
【0009】また、水切部材を下地材の上面側に取り付
ける場合、前記水切部材の基部の外方部を下地材である
波板の山と谷に沿って起伏を繰り返しながらその波板を
横断する位置に接続すると共に、前記基部の内方部を、
前記波板の谷を跨越して波板を横断する位置に接続し、
前記基部と波板で囲繞されて形成されるくさび状の空所
にバックアップ材を充填しているため、下地材の上側に
設けた屋根板側から雨水が下地材側に浸入して来ても、
その雨水は、下地材の上面を通って水切部材の外方部お
よび内方部を通って水切部材の水切り部に流れだし、水
切り部に沿って外部に排出される。
【0010】さらに、下地材の下面側あるいは側面側に
水切部材を設けることで、屋根の位置に対応して適切な
水処理が可能となる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、第1の実施例の水切部材を有する屋根下地
材の側断面図、図2は、図1のII-II 線における断面
図、図3は、図1のIII-III 線における断面図、図4は
水切部材を有する屋根下地材の一部切り欠いた平面図、
図5は要部を示す水切部材を有する屋根下地材の斜視図
図6は屋根の傾斜角度が変わる位置に水切部材を有する
屋根下地材を設けた状態を示す断面図である。
【0012】図1ないし図5で示すように、水切部材を
有する屋根下地材1は、屋根の傾斜角度が変わる位置に
設けられ、所定間隔で凹凸を繰り返す金属製の波板3か
ら構成された下地材2aと、この下地材2aの一端に設
けた可撓性を有するシート状の水切部材4とから構成さ
れている。前記水切部材4は、前記下地材2aの一端部
に所定幅で接続する基部と、前記下地材2aの一端側か
ら庇状に突出する水切り部4bとから構成されている。
【0013】そして、図4および図5で示すように、前
記下地材2aの基部4aは、その外方部4dを、その下
地材2aの凹凸形状の山3aと谷3bとに沿わせて前記
下地材2aに接続すると共に、基部4aの内方部4eを
前記谷3bを跨越して山3aの位置に接続している。そ
して、前記水切り部4bは下地材2aの一端側から庇状
に突出しており、可撓性のシートで形成されているため
に、その他端部4cに接続する側の形状にあわせて設け
ることができる構成としている。前記構成の水切部材4
は、防水性を有する不織紙にプーロンアスファルトを塗
布したものを用いると都合がよい。
【0014】図1ないし図3および図5で示すように、
前記水切部材4の基部4aと、下地材2aの谷3bとで
囲繞される空間には、くさび状の空所が形成され、この
空所に凝固性のバックアップ部材5を充填する構成とす
ると都合がよい。
【0015】上記構成の水切部材を有する屋根下地材1
を使用する場合は、図6で示すように、屋根の傾斜角度
が変わる位置に用いられる。すなわち、図18で示すよ
うに、一定の傾斜角度で屋根が設けられている位置で
は、下地材2aだけの構成で足り、水切部材4が無いも
のを使用している。
【0016】そして、図18で示す屋根の傾斜角度が異
なる位置に水切部材を有する屋根下地材1を使用してい
る。図6では介在部材7を設けた後に、下地材2aを設
置し、傾斜角度が異なる位置まで作業したら水切部材を
有する屋根下地材1を取り付ける。
【0017】図6の場合は、はじめに左側の水切部材の
屋根下地材1を設置し、水切部材4の水切り部4bおよ
び他端部4cを庇状に突出させた状態とする。そして、
他方の下地材2bをその水切部材4の他端部4c上に載
置して、水切部材4を固定することで、水切り部4bを
形成する。その後、下地材2a上に屋根板を取り付ける
と共に、水切部材の上側に排水用樋8などを設ける構成
とすることで屋根を構成している。
【0018】そのため、排水用樋8から雨水が漏れた場
合であっても、水切部材4の水切り部4bが雨水を受け
止め排出することができる。また、設置作業が容易にな
る。
【0019】つぎに、図7および図8で示すように、こ
の考案の第2の実施例について説明する。なお、上記し
た部材と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
図7で示すように、下地材2aは、その上部側に緩衝材
6を設けている。この緩衝材6は、水切部材4の基部4
aの上部側を覆うように設けられている。この緩衝材6
を設ける目的は金属製の屋根板を使用したときに、下地
材2a、2bとのメタルタッチを避けるためである。
【0020】また、図8で示すように、水切部材4の水
切り部4bの位置まで緩衝材6aを覆うように設ける構
成としても構わない。水切り部4bを覆う位置まで緩衝
材6aを設けることにより、水切部材4の設置位置の機
械的な保護が図ることが可能となる。
【0021】さらに、図9および図10で示すように、
この考案の第3の実施例について説明する。なお、上記
した部材と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略す
る。図9および図10で示すように、下地材2aの下端
でその一端側に水切部材4を設ける構成としている。こ
のとき、水切部材4の基部4aは、波板3の山3aに接
続され、谷3bを跨越するように取り付けられている。
そして、前記下地材2aの下端側には介在部材7を設け
る構成としている。
【0022】したがって、水切部材4の基部4aは、下
地材2aと介在部材7とで挟持される構成となる。な
お、下地材2aの上面側には緩衝材6を設ける構成とし
ても良い。また、水切部材4の他端部4cは、設置の
際、他方の下地材2b(図6参照)の下端側に設ける構
成とする。
【0023】つぎに、図11ないし図14で示すよう
に、この考案の第4の実施例について説明する。なお、
上記した部材と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略
する。図11で示すように、金属製の凹凸を有する波板
3から構成された下地材2cは、その側端側に水切部材
4を設けた構成としている。この水切部材の基部4fを
下地材2cの山3aの位置(波板の側端部3c)に取り
付け、水切り部4gをその下地材2cの側端から庇状に
突出した構成としている。
【0024】そして、図12および図13で示すよう
に、建物10の屋根10bと側壁10aとの境界部11
に設置する構成としている。図14で示すように、水切
り部4gを上方に折り曲げて立ち上げ、側壁10aに締
結材12で隙間の生じないように充分に密着固定してい
る。なお、緩衝材6を下地材2cの上面に設ける構成と
すると都合がよい。
【0025】
【考案の効果】本考案は、屋根の傾斜角度や、屋根と側
壁の間の位置に、水切部材を下地材の一端側に設けた構
成の屋根下地材を使用することで、設置作業が容易で、
その位置での防水構造が2重になり、雨漏りを確実に防
止することが可能となる。また、下地材と水切部材の接
続位置にバックアップ部材を充填することで、水切部材
の設置強度が向上すると共に、屋根板側から浸入してき
た雨水を水切り部側に適切に排出すことができる。
【0026】さらに、下地材の上面側だけでなく、下地
材の下面側や、側面側に水切部材を設ける構成とするこ
とで、屋根の傾斜角度が変わる位置や、屋根と側壁の間
の位置などその設置位置に対応した防水構造が形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例である水切部材を有す
る屋根下地材の要部を示す切断端面図である。
【図2】図1のII-II 線における端面図である。
【図3】図1のIII-III 線における端面図である。
【図4】この考案の水切部材を有する屋根下地材の一部
を切り欠いた平面図である。
【図5】この考案の水切部材を有する屋根下地材の要部
を示す一部を切り欠いた斜視図である。
【図6】この考案の水切部材を有する屋根下地材を使用
した状態の要部の断面図である。
【図7】この考案の第2の実施例を示す要部の断面図で
ある。
【図8】この考案の第2の実施例を示す要部の断面図で
ある。
【図9】この考案の第3の実施例を示す要部の断面図で
ある。
【図10】図9のX−X線における端面図である。
【図11】この考案の第4の実施例を示す一部を切り欠
いた水切部材を有する屋根下地材の斜視図である。
【図12】この考案の水切部材を有する屋根下地材を適
用する位置を示す建物の正面図である。
【図13】図12のXIII方向矢視の側面図である。
【図14】図13のXIV-XIV における断面図である。
【図15】従来の屋根下地材の側断面図である。
【図16】図15のXVI-XVI 線における断面図である。
【図17】従来の屋根下地材の側断面図である。
【図18】従来の屋根下地材の設置位置を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 水切部材を有する屋根下地材 2a,2b,2c 下地材 3 波板 3a (波板の)山 3b (波板の)谷 4 水切部材 4a 基部 4b 水切り部 4c 他端部 4d 外方部 4e 内方部 5 バックアップ部材 6 緩衝材 6a 緩衝材 7 介在部材

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根側の傾斜角度が変わる位置に配置され
    る金属製の波板から構成される下地材であって、前記下
    地材は、傾斜角度の変わる端部側に取り付けた可撓性を
    有するシート状の水切部材を備え、前記水切部材は前記
    波板の上面側に固着される基部と、前記下地材の端部か
    ら庇状に張り出した水切り部とを有していることを特徴
    とする水切部材を有する屋根下地材。
  2. 【請求項2】前記基部は、その外方部を、前記波板の山
    と谷に沿って起伏を繰り返しながらその波板を横断する
    方向に延びると共に、その内方部は、前記波板の谷を跨
    越して波板を横断する方向に延びており、前記基部と波
    板で囲繞されて形成されるくさび状の空所にバックアッ
    プ材を充填する請求項1に記載の水切部材を有する屋根
    下地材。
  3. 【請求項3】前記下地材は、その下地材の下面に配置さ
    れた部材およびその下地材の下面との間に挟持される位
    置で、その下地材の一端に前記水切部材の基部を取り付
    け、その水切部材の水切り部を前記下地材の一端から庇
    状に張り出した請求項1に記載の水切部材を有する屋根
    下地材。
  4. 【請求項4】前記下地材の側端部側に、前記水切部材の
    基部を設け、その水切部材の水切り部を庇状に張り出し
    た請求項1に記載の水切部材を有する屋根下地材。
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