JP2514332B2 - シ−ト類の特殊エムボス加工法 - Google Patents

シ−ト類の特殊エムボス加工法

Info

Publication number
JP2514332B2
JP2514332B2 JP15575586A JP15575586A JP2514332B2 JP 2514332 B2 JP2514332 B2 JP 2514332B2 JP 15575586 A JP15575586 A JP 15575586A JP 15575586 A JP15575586 A JP 15575586A JP 2514332 B2 JP2514332 B2 JP 2514332B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
sheets
embossing
sheet
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15575586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6312800A (ja
Inventor
敬三 市原
章司 上野
誠三 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAISAN SHIKOSHA JUGEN
Original Assignee
DAISAN SHIKOSHA JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAISAN SHIKOSHA JUGEN filed Critical DAISAN SHIKOSHA JUGEN
Priority to JP15575586A priority Critical patent/JP2514332B2/ja
Publication of JPS6312800A publication Critical patent/JPS6312800A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2514332B2 publication Critical patent/JP2514332B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ 発明の目的 産業上の利用分野 本発明はシート類のエムボス加工法に関するものであ
る。
従来の技術 従来、シート類にエムボス加工をする場合、単にエム
ボスロールにて型押し加工をしているだけであった。
発明が解決しようとする問題点 従来の様に単にエムボス加工をしてシート類に凹凸模
様を施こしていたのでは、この彫刻ロールの保有数によ
ってその模様の種類が決定し、多くの模様が加工できる
ためには多種類の彫刻ロールを備蓄する必要があり、そ
のロール代金は高価であり、付帯設備のコストも高く、
現在要望されている多品種少量生産に対応しにくいとい
う問題点が存在した。
また、従来のエムボス加工は単に彫刻ロールの凹凸模
様通りに型押しするものであるため変化に乏しく、一つ
の模様内において光沢変化を持たせたり、模様や風合に
微妙な変化を与えることは不可能で、複合的な味のある
シート類をエムボス加工だけで製造することは困難とさ
れていたのである。
本発明はこれらの問題点を解決することを目的として
なされたもので、模様出しの種類が彫刻ロールの保有数
に限定されず、しかも複合的な味を持った多種多様の変
化を有するエムボス加工を行なうことができる、という
シート類の特殊エムボス加工法を提供しようとするもの
である。
ところで、本出願人は昭和60年4月3日に「金銀紙の
特殊エムボス加工法」なる発明を特許出願(特願昭60-0
71694号)したのである。この前出願は金銀紙を対象と
してそのエムボス加工法を開発したものであったが、そ
の後の研究の結果、金銀紙以外の紙類やフイルム、その
他のシートにおいても同様な手段によりエムボス加工が
できることを見い出し、本発明に達したものである。
したがって金銀紙については重複を避けるために本発
明から除外しているのである。
ロ 発明の構成及び作用 本発明の構成は、金銀紙を除く紙類、透明フイルム、
着色フイルム、その他各種シートから選ばれるシート類
を、エムボスロールにてエムボス加工するに際して、前
記エムボスロールにおける彫刻ロールと前記シート類と
の間に模様シートを介在させながら、線圧13トン以上の
高圧、温度100℃以上の高温、及び速度毎分10m以下の低
速、という条件下で加工することを特徴とするシート類
の特殊エムボス加工法、を要旨とするものである。
問題点を解決するための手段 シート類をエムボス加工する際に、同時に彫刻ロール
とこのシート類の間に各種の模様シートを介在させなが
ら型押し加工するという従来全く存在しなかったエムボ
ス加工法に想致し、鋭意研究を重ねた結果、その加工条
件を適切なものに限定してやれば、この複合エムボス加
工が可能であることを知り、シート類に従来技術では表
現できなかった微妙な味や変化を付与することができる
ことを見い出したのである。
第1図は本発明加工法を概略的に説明するための側面
略図である。
この図の様にエムボスロール(E)は、通常、彫刻ロ
ール(t)とペーパーロール(p)とからなっており、
紙材や各種シート類をこの彫刻ロール(t)とペーパー
ロール(p)の間に挟み込みながら回転し加熱加圧して
紙材やシート類に彫刻ロール(t)の有する凹凸模様を
型押しするというものである。
本発明は、この型押しされる材料としてシート類
(1)を用い、そのシート類(1)と彫刻ロール(t)
との間に模様シート(2)を介在させながら型押しす
る、というエムボス加工法である。
なお、この第1図は分かりやすくするために簡略的に
例示したもので、(g)はガイドロール、(m)は巻取
りロール、(k)は繰出しロール、を示している。
本発明において最も重要なことは彫刻ロール(t)と
ペーパーロール(p)の間にシート類(1)と模様シー
ト(2)とが同時に挟着され、この模様シート(2)が
シート類(1)と彫刻ロール(t)との間に介在してい
るということである。
本発明におけるシート類(1)とは、金銀紙を除く紙
類、透明又は着色フイルム、その外に塩ビシートや、合
成皮革の様なシート状のものがあげられるのである。
この紙類としては、例えば加工されていない原紙、加
工紙、貼合紙、コート紙、箔紙等の種々なるものがあげ
られ、その厚さも20g/m2の薄物から450g/m2の厚物まで
大抵のものは本発明のシート類(1)として供すること
ができるものである。
またフイルムとしては、CPPフイルム、ポリプロピレ
ンフイルム、ポリエステルフイルム、塩ビフイルム、ス
チレンフイルム等のフイルム全般があげられ、カラーコ
ートしたりパール加工した各種の着色フイルムも本発明
のシート類(1)としてエムボス加工できるものであ
る。
次に本発明における模様シート(2)には、これが有
孔状シートである場合と凹凸状シートである場合の二通
りが存在するのである。
まず、有孔状シートとしては、目の粗い織物や紙材が
あげられ、例えば寒冷紗やレースの様に織目の粗い布
地、雲竜紙と称される紙材や各種模様を抄き込んだ和紙
などが好適なものとして使用できるものである。
なお、単に織目の粗い平織物であるナイロンシャーや
ポリエステルシャー等も格子柄を有する有孔状の模様シ
ート(2)として使用できることは勿論である。
一方、凹凸状シートとしては、各種凹凸柄を有するフ
イルムや布地があげられ、例えば不織布も凹凸状シート
の1種として使用でき、またフイルムに粒子の粗い塗料
でチェック柄やストライプ柄の様な任意の柄模様にグラ
ビヤ印刷したものも凹凸状シートとして利用できるもの
である。
この様な模様シート(2)を彫刻ロール(t)とシー
ト類(1)との間に挟み込んでエムボス加工してやる
と、彫刻ロール(t)の凹凸模様と模様シート(2)の
模様が組合わされた複合的な柄模様のシート類が得ら
れ、しかもこの模様シート(2)の種類によってはその
複雑な柄模様にさらに光沢上の微妙な変化が具現し、単
なるエムボス加工では出すことの出来ない独特の味が付
加されるのである。
その理由は、従来の金属製の彫刻ロール(t)では硬
度が高く一定の硬さの表面で型押しするだけであった
が、本発明加工法ではその型押し硬度が模様シート
(2)の介在によって軟化され、この軟化の度合がその
模様シート(2)の模様に対応して強弱に変化し、さら
には直接金属面が当たる部分は従来通りの光沢を発する
など、非常に複合的な作用を付与するからである。
そして、彫刻ロール(t)の種類と模様シート(2)
の種類の組合せを種々変化させることにより、きわめて
多種類の模様を作り出すことができ、彫刻ロールの保有
数の数十倍の多品種生産が可能となるのである。
次に本発明におけるエムボス加工法の加工条件につい
て説明する。
まず加圧条件としてはその線圧が少なくとも13トン以
上であることが必要で13トン未満の線圧では温度条件な
どを上げても型押しが不鮮明になって複合的な柄模様を
得ることは困難となるのである。本発明者等の実験の結
果、この線圧として特に好ましい範囲は15〜18トン位で
あった。
このエムボス加工の加熱条件としては少なくとも100
℃以上の高温であることが要望され、100℃未満の温度
では型押しが不鮮明となって模様シート(2)を介在さ
せた効果はなくなるのである。この温度条件として最も
好ましい条件は介在させる模様シート(2)の種類によ
っても異なるが110〜130℃の範囲が望ましいものであ
る。
なお上記の加圧条件と加熱条件について、その上限は
特に限定する必要はなく、本発明の様に模様シート
(2)を介在させながら加熱加圧しその目的を達成させ
るためには上述した加熱と加圧の下限範囲が限定されて
来るのである。
また加熱と加圧の上限については機械的条件や加工さ
れる材料の条件等により当然にその限定範囲が存在する
ことは言うまでもなく、それは個々の場合によって異な
って来るのである。
本発明加工法における加工スピードは、毎分10m以下
の低速であることが要求され、毎分10mをこえる速度で
は加熱加圧の条件を上げても目的とする複合的な味が出
にくく本発明の目的が達成されにくいのである。この加
工スピードの好ましい範囲は毎分3〜7m位であり、3m未
満ではその加工能率が大幅に低下してしまうのである。
この様にして加圧、加熱、スピードの限定された条件
で、本発明加工を行なえば、目的とする非常にすぐれた
味のある変化に富んだシート類が得られる様になるので
ある。
実施例1 シート類としてルミナカラー群青色で目付が135g/m2
の紙材(新冨士製紙社製)を使用し、一方模様シートと
して30g/m2のレーヨン雲竜紙(三和製紙社製)で網目柄
を有するものを用い、両者を添わせながら大梨地の彫刻
柄を有する彫刻ロールを使用してエムボス加工を行なっ
た。
このエムボス条件として、線圧16トン、温度120℃、
及び速度毎分5mとして設定し実施したところ、網目柄と
大梨地の柄とが複合された味わい深いエムボス加工紙が
得られた。
このエムボス条件を線圧10トン、温度80℃にした場合
は同一速度でも全体が不鮮明なものとなり上記の様な味
は出せなかった。
実施例2 シート類としてLKカラーえんじ色で目付が180g/m2
紙材(新冨士製紙社製)を用い、一方、模様シートとし
て菊唐草柄を有する越前和紙を使用し、両者を添わせな
がら無地のエムボスロールを用いてエムボス加工を行な
った。
その加工条件としては線圧を16トン、温度130℃、速
度毎分7mと設定して実験したところ、抄き込み越前和紙
の持つ光沢部分とザラザラした部分がプレスされた様に
なり、非常にきれいな菊唐草模様が紙材の表面に写し出
された。
この条件を速度だけ20m/分に変えた場合は鮮明な凹凸
模様は得られなかった。
実施例3 シート類としてリバーシブルのスカイ色で目付135g/m
2の紙材(新冨士製紙社製)を使用し、一方模様シート
として30g/m2の亀甲柄のレーヨン雲竜紙(三和製紙社
製)を用い、両者を添わせながら大梨地柄の彫刻ロール
を使用してエムボス加工を行なった。
その加工条件は線圧13トン、温度130℃、速度毎分3m
として実施した。
その結果、柔らかいマット調の亀甲柄と大梨地柄の光
沢部が複合された非常に味の深いエムボス加工紙が得ら
れた。
この加工条件を線圧、温度を上記と同一にして速度を
12m/分に上げたところ、上記の様な味の深いエムボス加
工紙は得られなかった。
実施例4 シート類として厚み30μのポリエステルフイルムに表
面コート着色法で赤色に着色したカラーフイルムを用
い、一方模様シートとしてレーヨン製の2mm角の寒冷紗
を用い、両者を添わせながら微粒面彫刻ロールを使用し
てエムボス加工を行なった。
このエムボス加工の条件として、線圧18トン、温度11
0℃、速度毎分4mと設定したところ、寒冷紗の図柄が微
粒面に加味される複雑な変化のある凹凸模様が具現され
たカラーフイルムが得られた。
なお、この温度条件だけを85℃に下げて実験した場合
は不鮮明な凹凸模様しか得られなかった。
実施例5 シート類として当社製のモンブラン印紙クロス赤色原
紙で目付60g/m2のものに硝化綿コートを10g/m2の割合で
行ない耐熱性を付与した紙材を用い、一方模様シートと
してテイジンユニセル不織布を使用し、両者を添わせな
がら無地のエムボスロールを用いてエムボス加工を行な
った。
このエムボス加工の条件として、線圧16トン、温度12
0℃、及び速度毎分5mと設定して実施したところ、不織
布の柔らかい繊維質が紙の表面色を柔らかいマット調に
変化させ、不織布の様な凹凸柄を有する味わいの深いエ
ムボス加工紙が得られた。
この加工条件を線圧15トン、温度90℃、速度毎分10m
で行なった場合は上記の様な味わい深い加工紙は得られ
なかった。
ハ 発明の効果 以上、詳細に説明した様に本発明は、シート類にエム
ボス加工を行なう場合に、同時に模様シートを噛み合わ
して加熱加圧するというもので、保有している彫刻ロー
ルと各種模様シートの組合せにより種々なる複雑な凹凸
模様を具現させることができ、加工し得る種類が彫刻ロ
ールの保有数に限定されることはなく、多種多様の変化
に富んだ凹凸柄を得ることができるという非常にすぐれ
た効果を有するものである。
しかもこの凹凸模様は、従来の技術では表現できなか
った光沢の変化や風合い・柔らかさを模様内に具現して
おり、複合的なきわめて微妙な変化と味わいのあるシー
ト類とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明加工法を概略的に説明するための側面略
図である。 (E)……エムボスロール、(t)……彫刻ロール、
(p)……ペーパーロール、(g)……ガイドロール、
(m)……巻取りロール、(k)……繰出しロール、
(1)……シート類、(2)……模様シート

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金銀紙を除く紙類、透明フイルム、着色フ
    イルム、その他各種シートから選ばれるシート類を、エ
    ムボスロールにてエムボス加工するに際して、前記エム
    ボスロールにおける彫刻ロールと前記シート類との間に
    模様シートを介在させながら、線圧13トン以上の高圧、
    温度100℃以上の高温、及び速度毎分10m以下の低速、と
    いう条件下で加工することを特徴とするシート類の特殊
    エムボス加工法。
  2. 【請求項2】模様シートが、雲竜紙や寒冷紗の様な有孔
    状シートである特許請求の範囲第1項記載のシート類の
    特殊エムボス加工法。
  3. 【請求項3】模様シートが凹凸状シートである特許請求
    の範囲第1項記載のシート類の特殊エムボス加工法。
JP15575586A 1986-07-02 1986-07-02 シ−ト類の特殊エムボス加工法 Expired - Lifetime JP2514332B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15575586A JP2514332B2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02 シ−ト類の特殊エムボス加工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15575586A JP2514332B2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02 シ−ト類の特殊エムボス加工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6312800A JPS6312800A (ja) 1988-01-20
JP2514332B2 true JP2514332B2 (ja) 1996-07-10

Family

ID=15612703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15575586A Expired - Lifetime JP2514332B2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02 シ−ト類の特殊エムボス加工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2514332B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6312800A (ja) 1988-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0238398B2 (ja)
JP2514332B2 (ja) シ−ト類の特殊エムボス加工法
JPH0571720B2 (ja)
US20030227099A1 (en) Embossing rainbow and hologram images
JPH0210267B2 (ja)
JP3089781B2 (ja) エンボス化粧材およびその製造方法
KR200235277Y1 (ko) 입체문양 직물지의 제조장치
JPS5892588A (ja) シ−ト状物の谷染めエンボス方法及びその装置
US677459A (en) Ornamenting cardboard, &c.
JPH06238858A (ja) 装飾シート、衣料および装飾シートの製造法
JPS62231100A (ja) 艶消しエンボス模様箔紙の製造法
JP3827802B2 (ja) ホログラムを有するシートの製造方法
JPS592847A (ja) 木目様模様の加工方法
JPH0215268B2 (ja)
JPH0442106Y2 (ja)
JPH01233022A (ja) 型材貼付けエムボス加工法
JP2548601Y2 (ja) 鞄・袋物
JPH07304138A (ja) 装飾加工表面を有するシート材料及びその製造方法
US53921A (en) New articles of manufacture from hard rubber
JPS5976984A (ja) 植毛状の突起を有するシ−ト材料の製造方法
JPH0418199A (ja) 艶削し模様箔紙の製造法
JPH0585660B2 (ja)
JPS5823938A (ja) 立体柄模様の起毛状繊維製品とその製造方法
JPS62199896A (ja) 艶消しエンボス模様箔紙の製造法
JPH0770995A (ja) 艶消し模様箔紙の製造法