JP2514080B2 - カセットアダプタ - Google Patents

カセットアダプタ

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JP2514080B2 JP30139388A JP30139388A JP2514080B2 JP 2514080 B2 JP2514080 B2 JP 2514080B2 JP 30139388 A JP30139388 A JP 30139388A JP 30139388 A JP30139388 A JP 30139388A JP 2514080 B2 JP2514080 B2 JP 2514080B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、VTR(ビデオテープレコーダ)等の記録媒
体である磁気テープが巻装された独立したテープリール
(供給リール)が着脱されるカセットアダプタに関す
る。
(従来の技術) 一般に、VTRの記録媒体である磁気テープは、一対の
テープリール(供給リールと巻取りリール)間に巻回さ
れた状態でテープカセット内に収納されており、磁気テ
ープをこのテープカセットに収納したままの状態でVTR
に装着し得るように構成することによって磁気テープの
保護及び取り扱いの便が図られている。
ところが、民生用として一般的に使用されているテー
プカセットを保管する場合には広い保管スペースが必要
であり、また持ち運び等も大変であった。
そこで、従来から、磁気テープが巻装された独立した
供給リールをテープカセット本体(カセットアダプタ)
に対して着脱自在とし、必要に応じて所定のテープリー
ルを上記テープカセット本体に装着して使用するように
構成して保管スペースの大幅な縮小化と取り扱いの一層
の容易性を図ったものが提案されている。
このようなテープカセットは、第22図に示すように磁
気テープTが巻装された供給リール1と、前面が前蓋7
にて常時閉成され、その外部形状が通常のテープカセッ
トと同形状に形成されるとともに巻取りリール2を収納
するカセットアダプタ3とから構成されており、上記供
給リール1はリールケース4に収納された状態でこのカ
セットアダプタ3の下面(図中上面)に形成された開口
部を介してテープリール装着部3aに装着されるようにな
っている。
そして、このようなテープカセットにおいては、上記
供給リール1をカセットアダプタ3に装着した後に、前
蓋7を手指等で開成状態に保持しつつ、この供給リール
1に巻回された磁気テープTの端部を引き出してカセッ
トアダプタ3の底面に形成されたテープパス形成用のス
リット5やテープガイド6及び巻取りリール2のフラン
ジ8に形成されたスリット9を介してこの巻取りリール
2のリールハブ10に導き、さらにこの磁気テープTの端
部に取り付けられた係止ピン11を巻取りリール2の係合
孔12に係合させて通常のテープカセットと同様な所定の
テープパスを形成するようになっている。
また、上記リールケース4の底面(図中上面)は、こ
のリールケース4がカセットアダプタ3に装着されてロ
ック部材13にてロックされた時にカセットアダプタ3の
底面と略面一となり、このカセットアダプタ3の外部形
状の一部を形成して通常のテープカセットと同様な使用
を可能としている。
なお、このようなカセットアダプタは特開昭62-18467
7号公報等に詳細に説明されている。
(発明が解決すべき課題) 上述のような従来のカセットアダプタ3においては、
所定のテープパスを形成するために、上記前蓋7を手指
等で開成状態に保持しつつ、上記磁気テープTをカセッ
トアダプタ3の底面に形成された細いスリット5やテー
プガイド6を通したり、磁気テープTの端部に取り付け
られた上記係止ピン11を巻取りリール2の係合孔12に係
合させる必要があり、所定のテープパスを形成させる上
で大変面倒であった。
さらに、上記カセットアダプタ3に形成された巻取り
側のスリット5と巻取りリール2に形成されたスリット
9とを一致させないと磁気テープTを巻取りリール2の
リールハブ10に導くことができず、この点からも磁気テ
ープTを巻回させる作業は極めて面倒であった。
また、一般的にテープカセット内のテープリールの高
さ位置はVTR内での磁気テープTの安定したテープ走行
を得るために極めて重要な要素であるが、上述のような
従来のものにおいては、リールケース4やカセットアダ
プタ3の装着部3aの加工精度等のバラツキ等によってカ
セットアダプタ3内での上記供給リール1の高さ位置が
変動してしまう虞があった。
そして、仮に、リールケース4の底面がカセットアダ
プタ3の底面よりも突出するほど大きく変動してしまっ
たりすると、VTR内での安定したテープ走行が得られな
くなるのみならず、このカセットアダプタ3をVTRに装
着する際にVTRの挿入口やリールケース4の突出した個
所を破損してしまう虞があった。
また、上記リールケース4はカセットアダプタ3に装
着された後にロック部材13でロックされるようになって
いるが、上記装着部3aの開口部がカセットアダプタ3の
底面に形成されていることから使用中に上記リールケー
ス4が装着部3aから不用意に離脱してしまう虞があっ
た。
ところで、一般のテープカセットにおいては、上記供
給リール及び巻取りリールの回転をロックするリールロ
ック機構が設けられており、テープカセット内に収納さ
れた磁気テープが弛むことによりVTR内のローディング
部材と磁気テープとが不用意に接触することを防止して
この磁気テープに損傷を与えないになされている。
ところが、上述のようなカセットアダプタ3において
は、上記供給リール1から引き出された磁気テープTを
巻取りリール2に導いて所定のテープパスを形成させる
ために、上記巻取りリール2を手指等で回転させてカセ
ットアダプタ3に形成されたスリット5と巻取りリール
2に形成されたスリット9とを一致させなければならな
い。
このため、上述のようなリールロック機構を設けて巻
取りリール2の回転をロックしてしまうと、上記各スリ
ット5,9を一致させることができなくなってしまい、磁
気テープTを上記カセットアダプタ3のスリット5を介
して巻取りリール2のスリット9に導くことが事実上不
可能となってしまう。
よって、上述のような従来のカセットアダプタ3には
そのようなリールロック機構を設けることができなかっ
た。
(課題を解決するための手段) 本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、上
述の従来のカセットアダプタにおける欠点を解決し得る
新規なカセットアダプタを提供することを目的とする。
そして、本発明はこの目的を達成するために、 ヒンジにて開閉自在に連結された上ハーフと下ハーフ
とから成り、磁気テープが巻回された供給リールがこれ
ら上ハーフと下ハーフとを開成した状態で着脱されると
ともに、巻取りリールを予め収納しているカセットアダ
プタであって、 上記上ハーフに回動自在に取り付けられ、上ハーフと
下ハーフとを閉成した時にカセットアダプタの前面を覆
う前蓋と、 上記上ハーフと下ハーフとを開成した時に外部に臨
み、装着された上記供給リールから引き出された磁気テ
ープをカセットアダプタの前面を介して上記巻取りリー
ルにガイドすることによってカセットアダプタ内にて所
定のテープパスを形成するテープガイド機構と、 上記下ハーフに設けられ、上記上ハーフと下ハーフと
を閉成した時に、装着された供給リール及び巻取りリー
ルの回転をロックするとともに、上記上ハーフと下ハー
フとを開成した時にはこのロック状態を解除するように
構成されたリールロック機構とを備えたことを特徴とす
るカセットアダプタを提供するものである。
(実施例) 以下、本発明に係るカセットアダプタの好適な一実施
例を第1図ないし第21図を用いて詳細に説明する。
本実施例に係るカセットアダプタ20は、第1図に示す
ように各後端縁がヒンジ21にて連結された上ハーフ22と
下ハーフ23とから大略構成されており、これら上ハーフ
22と下ハーフ23とを第2図及び第3図に示すように閉成
することによって通常のテープカセットの外観形状と同
じ形状及び寸法になる。
また、このカセットアダプタ20には以下に詳説するよ
うな独立した供給リール30が装着されるとともに、この
カセットアダプタ20内部には第4図に示すように新規な
リールロック機構24、テープガイド機構25,26、蓋回避
機構27が設けられている。
以下、供給リール及び各機構を追って説明する。
[供給リール] この供給リール30は、第5図及び第6図に示すように
磁気テープTが巻装される有蓋のリールハブ31と、この
リールハブ31の軸方向両端に取り付けられた円盤状の上
フランジ32及び下フランジ33から構成され、上記下フラ
ンジ33の外周縁には後述するリールロック部材82のロッ
ク爪81が係合する係合段部34が全周に亘って形成されて
いる。
また、上記上フランジ32の外周縁には後述するテープ
ストッパ40を固定するための切欠き部35が全周に亘って
形成されている。
なお、この上フランジ32は、例えば透明な合成樹脂材
料にて形成されており、カセットアダプタ20に装着され
た際に、装された磁気テープTを上記上ハーフ22に形成
された窓59を介して視認することができるようになって
いる。
また、上記リールハブ31の上端面には上記上ハーフ22
内に取り付けられたリーフスプリング62によって押圧さ
れるリールトップ36が形成され、下端には第6図に示す
ようにVTRのリールディスク(回転駆動軸)挿入用の軸
嵌合穴37が形成されている。
そして、この軸嵌合穴37内には、上記リールディスク
の係合爪と係合する複数の突条38が軸方向に形成されて
いる。
また、上記磁気テープTの先端に取り付けられたリー
ダテープRTの先端側にはテープストッパ40が固定されて
おり、このテープストッパ40は保管時(不使用時)に上
記上フランジ32の外周縁に形成された切欠き部35に係合
して磁気テープTの先端をこの供給リール30に固定する
ようになっている。
すなわち、上記テープストッパ40は第5図ないし第7
図に示すように、テープ押え部41とT字状の固定部42と
から構成されており、上記テープ押え部41は上フランジ
32と下フランジ33との距離と略同じ高さ寸法に形成され
てこれら各フランジ間に介在される。
また、上記固定部42は上記テープ押え部41と一体的に
形成されており、そのネック部分42aを上記上フランジ3
2の肉厚と略等しいか、若干小さな寸法に形成すること
によって、このネック部分42aを上記上フランジ32の切
欠き部35に嵌合させた時に、このネック部分42aの上端
に連続する係合部分42bの下面と上記テープ押え部41の
上面とが上記上フランジ32の外周縁を挾持するるように
なっている。
ここで、この係合部分42bの下面には、上記ネック部
分42aを挟んで係合用の突起部43,44が形成されている。
また、上記上フランジ32の上面には、第5図ないし第
7図に示すように外周縁に沿って係合溝32aが形成され
ており、上記ネック部分42aを切欠き部35に嵌合させた
時に、上記係合部分42bの各突起部43,44がこの係合溝32
aに係合するようになっている。
これにより、このテープストッパ40は上記上フランジ
32の外周に対してクリックロックされて、磁気テープT
の先端をこの供給リール30に確実に固定することができ
る。
なお、本実施例においては、上記切欠き部35を上フラ
ンジ32の全周に亘って形成してあるため、磁気テープT
の長さが変動してもこれに対応することができる。
また、上述のようなテープストッパ40を上フランジ32
に固定した際に、このテープストッパ40のテープ押え部
41の内周面によって磁気テープTの外周面を押える。
そこで、本実施例においては、このテープストッパ40
のテープ押え部41の内周面が、巻装された磁気テープT
の外周の曲率と略等しくなるように形成されている(第
20図参照)。
これにより、このテープストッパ40を上フランジ32に
固定した時に、磁気テープTの表面を局部的に押圧して
傷付けたり変形させることを防止することができる。
また、このテープストッパ40は上述のように磁気テー
プTの先端側を上フランジ32に固定するとともに、後述
する巻取りリール70にこの磁気テープTの先端側を固定
する際のクランパとしても機能する。
そこで、このテープストッパ40の上記テープ押え部41
の外側面は、後述する巻取りリール70のリールハブの外
周面の曲率と等しく形成されており、このテープストッ
パ40を上記巻取りリール70に固定した際に、この巻取り
リール70のリールハブ71の外周面に段差が生じることが
なく、巻き取られた磁気テープTに不用意な傷を付ける
ことを防止することができる。
また、上記磁気テープTのテープストッパ40の先端は
タグテープTTとなっており、このタグテープTTには磁気
テープTの巻装による曲率と反対方向、すなわち外向き
の巻き癖が付けられている。
これにより、上記テープストッパ40を供給リール30に
固定した時にこのタグテープTTが常に外側に飛び出てい
るため、テープストッパ40を上フランジ32から離脱させ
る際にこのタグテープTTを把持し易い。
なお、上記テープストッパ40の固定部42をT字状に形
成して、テープ押え部41と固定部42の係合部分42bとを
1本のネック部分42aにて連結したが、第8図に示すよ
うにこのネック部分42aを2本形成して上フランジ32の
2カ所の切欠き部35に同時に係合させるようにしてもよ
く、この場合にはテープストッパ40の上フランジ32に対
する取付け状態がより確実になるとともに、テープスト
ッパ40自体の強度も向上するために耐久性を向上させる
ことができる。
また、上記上フランジ32の外周縁に形成される切欠き
部35を、この上フランジ32の全周に設けずに一部分だけ
に設けてもよい。
[カセットアダプタ概略] 次に、上述のような供給リール30が装着されるカセッ
トアダプタ20の詳細な構成を説明する。
まず、上記上ハーフ22の前端には、第1図ないし第4
図に示すように前蓋50がピン51にて枢支されており、こ
の前蓋50はVTRに挿入された際に開成されてカセットア
ダプタ20内にて所定のテープパスを形成した磁気テープ
TをVTR内部に臨ませる。
なお、この前蓋50は、第4図に示すスプリング52にて
閉成方向に常時付勢されている。
また、上記下ハーフ23の前端には、上記前蓋50を閉成
状態にロックするロック部材53及びカセットアダプタ20
をVTRに挿入した際に、このロック部材53に連動してロ
ック状態を解除するロック解除部材54が設けられてい
る。
なお、上記前蓋50は上ハーフ22を開成した際に上ハー
フ22から離脱しないように取り付けられている。
また、上記上ハーフ22の側壁前端側には先端に係止爪
55が設けられた係止片56が一体的に形成されており、こ
の係止片56の両側にはスリット57が形成されて第1図に
おける紙面と直交する方向に弾性変位し得るようになっ
ている。
そして、この係止片56と対応する下ハーフ23の側壁所
定位置には、上記係止爪55を係止するための係合孔58が
形成されている。
このようなカセットアダプタ20においては、上記上ハ
ーフ22を上記下ハーフ23に対して閉成すると、第2図及
び第3図に示すように、上ハーフ22と下ハーフ23とが上
記係止爪55と係合孔58との相対係合によって確実にロッ
クされる。
また、上記上ハーフ22及び下ハーフ23の外観形状及び
寸法は、通常のテープカセットにおける上ハーフ及び下
ハーフと等しく形成されており、これら上ハーフ22と下
ハーフ23とを閉成することにより、第2図及び第3図に
示すように通常のテープカセットの外観形状と同形状
で、かつ同寸法のカセットアダプタ20が形成される。
なお、第2図中、59はテープ確認用の窓であり、第3
図中、60はVTRに装着した際にVTRのリールディスク(回
転駆動軸)が嵌合される開口部、61は同じくVTRのロー
ディング部材が挿入される開口部である。
また、第3図中、63はVTR内でのカセットアダプタ20
の高さ及び位置を規制する基準穴、64,65は誤挿入防止
用の溝である。
さらに、第3図中、66はこのカセットアダプタ20をVT
Rに装着した際に、このVTRの操作杆85が突入する挿入孔
である。
一方、上記上ハーフ22及び下ハーフ23の内側には、第
4図に示すように上述のような供給リール30が装着され
る供給リール装着部67と、以下に説明するような巻取り
リール70が予め装着されている巻取りリール装着部69と
が形成されており、上記供給リール装着部67は装着され
る供給リール30の略全周を囲むような円形の隔壁68にて
画されている。
[巻取りリール] 上記巻取りリール70は、第9図に示すように、有蓋の
リールハブ71と、このリールハブ71の下端に取り付けら
れる円盤状の下フランジ72及び上記リールハブ71の上端
に取り付けられる上フランジ73から構成されている。
なお、上記下フランジ72の外周縁には、上記供給リー
ル30の下フランジ33と同様に係合段部78が形成されてい
る。
また、上記リールハブ71も上記供給リール30と略同様
な形状に形成されているが、その外周面には軸方向に連
なる取付け部74が形成されており、この取付け部74に上
記テープストッパ40を嵌合係止し得るようになってい
る。
これに対して、本実施例における上記上フランジ73
は、図示のように上記リールハブ71の上面に当接する円
盤部分73aと、この円盤部分73aから放射状に延設される
3枚のフランジ片73bから形成されており、これらフラ
ンジ片73bの間に上記切欠き部75が形成されている。
これにより、上記リールハブ71の取付け部74にテープ
ストッパ40を固定する際に上記フランジ片73bとフラン
ジ片73bの間に手指が入るため、上フランジ73に妨げら
れることなく、しかもテープストッパ40の係合部分42b
を上フランジ73の周縁に沿って滑らせてネック部分42a
を切欠き部75に嵌合させるだけで、このテープストッパ
40をリールハブ71の取付け部74に容易に取り付けること
ができる。
また、この取付け部74に連なる上フランジ73の円盤部
分73aの外周部には形成された上記切欠き部75が形成さ
れ、さらにこの切欠き部75を挾んで、上記テープストッ
パ40の突起部43,44に相対係合する係合凹部76,77が形成
されており、この切欠き部75に上記テープストッパ40の
ネック部分42aを係合させると同時に上記各係合凹部76,
77に突起部43,44が係合することによって磁気テープT
の先端のリーダテープRTを上記リールハブ71の外周に固
定することができる。
そして、上述のように磁気テープTを固定した状態で
この巻取りリール70を第9図中反時計回り方向に回転さ
せて磁気テープTを巻き取る際に、上記磁気テープTの
先端のタグテープTTに外向きの巻き癖が付けられている
ため、必ず第10図に示すようにこの巻き癖を強める方向
に折り曲げられ、タグテープTTを上記リールハブ71に密
着させることができる。
また、第11図に示した如く、上記リールハブ71の上面
に配置されたリールトップ71aは、例えば、人工サファ
イヤやステンレス、あるいは人工ルビー等の比較的硬質
な材料にて形成し、繰り返し使用されるこの種のカセッ
トアダプタ20におけるリーフスプリング62に対するリー
ルトップ71aの耐摩耗性の向上を図るようにしても良
い。
[リールロック機構] このカセットアダプタ20には、不使用時であって上記
上ハーフ22と下ハーフ23とが閉成されている時にのみ上
記供給リール30及び巻取りリール70の回転をロックし、
上記上ハーフ22と下ハーフ23とを開成した時にはこのロ
ック状態が解除されるリールロック機構24が設けられて
いる。
このリールロック機構24は、第12図に示すように上記
下ハーフ23に各々配置された各種機能部品及び上記上ハ
ーフ22に形成されたロック解除片80とから構成されてい
る。
上記下ハーフ23に配置された各機能部品としては、上
記各リール30,70の下フランジ33,72の係合段部34,78に
各々係合するロック爪81が一端に形成されるとともに中
途部が軸89に枢支された一対のロックレバー82と、一端
側(自由端側)がこれらロックレバー82の突起83に連結
されてこれらロックレバー82のロック爪81を上記各係合
段部34,78に各々係合させる方向(矢印A方向)に付勢
する第1のスプリング84と、VTRに装着された際にVTRの
操作杆85に連動して軸86を中心として回動することによ
り上記各ロックレバー82の他端を押圧して上記各ロック
爪81を各下フランジ33,72の係合段部34,78から各々離間
させる一対のレリーズレバー87及びこれらレリーズレバ
ー87をロックを解除する方向(矢印B方向)に付勢する
第2のスプリング88があり、上記上ハーフ22と下ハーフ
23とを閉成した時に上記第2のスプリング88の押圧部88
aに上記ロック解除片80が当接して反矢印B方向に弾性
変位させるようになっている。
また、上記ロックレバー82及び第1のスプリング84を
軸支する軸89の上端側には固定部材90が取り付けられて
おり、上ハーフ22を開成した時にこれらロックレバー82
及び第1のスプリング84が不用意に外れないようになっ
ている。
このようなリールロック機構24は、上記上ハーフ22と
下ハーフ23が閉成している時においては第13図(A)に
示すように、上ハーフ22に設けられた上記ロック解除片
80によって上記第2のスプリング88が反矢印B方向に変
位されている。
これにより、上記レリーズレバー87はロックレバー82
の他端側から退避し、このロックレバー82は上記第1の
スプリング84にて矢印A方向に変位してこのロックレバ
ー82のロック爪81が上記各下フランジ33,72の係合段部3
4,78に各々係合して各リール30,70をロックする。
また、この状態でこのカセットアダプタ20をVTRに装
着すると、第13図(A)中二点鎖線にて示すようにVTR
の上記操作杆85が上記レリーズレバー87を押圧して上記
第1のスプリング84に抗してこのレリーズレバー87を矢
印B方向に変位させ、これによって上記ロックレバー82
のロック爪81が上記各下フランジ33,78の係合段部34,78
から離間してロック状態が解除される。
これに対して、上記供給リール30の着脱に際し、上記
上ハーフ22が開成して上記ロック解除片80が上記第2の
スプリング88の押圧部88aから退避している時には、第1
3図(B)に示すように上記レリーズレバー87が上記第
2のスプリング88によって矢印B方向に変位する。
ここで、上記第2のスプリング88の弾性力は第1のス
プリング84の弾性力よりも強力に設定されている。
よって、上記第2のスプリング88は上記第1のスプリ
ング84の弾性力に抗して上記ロックレバー82を反矢印A
方向に変位させ、これにより上記ロックレバー82のロッ
ク爪81による各リール30,70のロック状態を解除する。
このように、本実施例におけるリールロック機構24に
よれば、上記供給リール30の着脱に際して上ハーフ22と
下ハーフ23を開成すると上記供給リール30及び巻取りリ
ール70のロック状態を解除する。
これにより、上記供給リール30の着脱及び巻取りリー
ル70への上記テープストッパ40の着脱をスムーズに行な
うことができる。
また、そのようなリールロック機構24のロック動作及
びロック解除動作は、上記レリーズレバー87を付勢する
スプリング88、及び上記上ハーフ23に設けられ、上ハー
フ22の開閉に連動して上記スプリング88を弾性変位させ
る操作片80によって構成される簡単な機構によって実現
することができる。
[テープガイド機構] テープガイド機構は、磁気テープTを上記供給リール
30からカセットアダプタ20の前面を介して上記巻取りリ
ール70に導いて、弛みなく所定のテープパスを形成させ
るものであり、このカセットアダプタ20の前面両側に配
設されている。
まず、供給リール30側のテープガイド機構25は、第14
図ないし第16図(A)(B)に示すように、上記下ハー
フ23に植設されたガイドポール90と、このガイドポール
90よりもカセットアダプタ20の幅方向外側(第14図中左
側)に位置するとともにこのガイドポール90と所定距離
をもって離間した円筒状のテープガイド91と、上記ガイ
ドポール90とで磁気テープTを挾持するテープパッド92
と、このテープパッド92を支持するパッド支持体93と、
このパッド支持体93を上記テープパッド92がガイドポー
ル90から離間する方向(矢印C方向)に付勢するスプリ
ング94及び上記上ハーフ22に形成されて上記上ハーフ22
を閉成した際に上記パッド支持体93を回転変位させて上
記テープパッド92を上記ガイドポール90に圧接させる操
作片95とから構成されている。
上記パッド支持体93は、その基端側の軸受け部93aが
上記テープガイド91と同軸のシャフト96に対して回動自
在に取り付けられており、先端に可撓性を有するフィル
ム97を介して上記テープパッド92が取り付けられてい
る。
また、このパッド支持体93の中途部には上記スプリン
グ94の先端(自由端)が係合しており、このスプリング
94は上述のように上記パット支持体93を図中矢印C方向
に付勢している。
ここで、上記テープガイド91は、第14図に示すよう
に、上記パッド支持体93の軸受け部93aの外周を覆うよ
うに形成されており、パッド支持体93の本体はこのテー
プガイド91の一側に形成されたスリット91aを介して延
在している。
そして、このパッド支持体93はこのテープガイド91の
スリットによってその回動範囲が規制されている。
さらに、このパッド支持体93の外側壁には上辺から下
方に連なる傾斜面93bが形成されており、上記上ハーフ2
2を閉成した時に、この傾斜面93bに上記操作片95の先端
が摺接するようになっている。
また、このパッド支持体93の内側壁93cは第16図
(A)に示すように、図中二点鎖線にて示す上記磁気テ
ープTのテープパスPと斜交するように形成されてお
り、後述するようにこの内側壁93cにて上記磁気テープ
Tの先端のタグテープTTをテープガイド91の方向に導く
ようになっている。
このようなテープガイド機構25においては、上記上ハ
ーフ22が閉成している時には、第15図(A)に示すよう
に上記パッド支持体93が上ハーフ22の操作片95に押され
て回転変位されているため、このパッド支持体93の先端
に取り付けられたテープパッド92が上記ガイドポール90
に圧接される。
これにより、磁気テープTはガイドポール90とテープ
パッド92とで挾持されて、カセットアダプタ20の前面に
引き出された磁気テープTが不用意に弛まないようにな
っている。
これに対して、上記上ハーフ22が開成している時には
第16図(B)に示すように、上記上ハーフ22の操作片95
が上記パッド支持体93の傾斜面93bから退避しているた
め、このパッド支持体93が上記スプリング94によって矢
印C方向に回動変位して上記テープパッド92とガイドポ
ール90とが所定距離をもって離間する。
これにより、上記供給リール30から引き出した磁気テ
ープTを上記ガイドポール90とテープパッド92との間を
極めて容易に通すことができる。
また、上記テープパッド92の先端は、第17図に示すよ
うに、上記供給リール装着部67を形成する隔壁68に形成
された開口部68aを介してこの隔壁68の内側に若干突出
しており、この隔壁68は上記ガイドポール90近傍まで形
成されているとともに、その内側面が上記開口部68a以
外は面一の連続した滑らかな面にて形成されている。
さらに、上記供給リール30に巻装された磁気テープT
の先端のタグテープは、先に述べたように外側に巻き癖
が付けられている。
よって、上記テープストッパ40を上記上フランジ32に
取り付けられた状態、あるいは取り外した状態で供給リ
ール30を上記供給リール装着部67に載置した後、この供
給リール30を手指等で図中時計回り方向に回転させる
と、このタグテープTTの先端が上記隔壁68の内側面を滑
って上記開口部68aまで進み、ここで第17図(A)に示
すように上記タグテープTTの先端が上記テープパッド92
の先端のみにて引掛けられてこのテープパッド92とガイ
ドポール90との間に自動的に導かれる。
さらに、この状態で供給リール30を回転させ続ける
と、第17図(B)に示すように上記タグテープTTの先端
は上記パッド支持体93の内側壁93cにてガイドされて上
記テープガイド91を介してカセットアダプタ20の外側に
繰り出される。
そして、このように繰り出された上記タグテープTTを
把持して引くと、第16図(C)に示すように上記巻取り
リール70側に引き出すことができる。
なお、上フランジ32にテープストッパ40が取り付けら
れている場合には、この引出し力によって上フランジ32
から外れる。
このように、本実施例におけるこのテープガイド機構
25によれば、上記供給リール30を回転させるだけで磁気
テープTが上記ガイドポール90とテープパッド92との間
及びテープガイド91を通過する所定のテープパスを形成
することができ、磁気テープTをカセットアダプタ20に
装着する作業が極めて容易になる。
また、本実施例においては、上記パッド支持体93の軸
受け部93aを、デッドスペースである上記テープガイド9
1の取付けスペースを利用して配置するようにしたた
め、このパッド支持体93を取り付けるための専用のスペ
ースが不要となる。
よって、本実施例によれば、微小な機能部品から構成
されるテープガイド機構25におけるスペースファクタの
向上を図ることができ、これによって上記テープストッ
パ40を楽に通過させることができるような広い空間を確
保することができる。
一方、巻取りリール70側のテープガイド機構26は、第
18図(A)(B)及び第19図(A)(B)に示すように
上記下ハーフ23に植設されたテープガイド100と、この
テープガイド100と接離するガイドローラ101と、扇子状
の支持台102にこのガイドローラ101を回転自在に支持す
るシャフト103が植設されるとともに他のシャフト104に
て回動自在に軸支されたローラ支持体105と、このロー
ラ支持体105を矢印D方向に付勢して上記ガイドローラ1
01をテープガイド100から離間させるスプリング106と、
上記ローラ支持体105と一体的に形成された起立片107及
び上記上ハーフ22に形成されてこの上ハーフ22を閉成し
た時に上記起立片107と当接して上記ローラ支持体105を
反矢印D方向に回動変位させる操作片108とから構成さ
れている。
なお、上記起立片107の外側壁には、第18図に示すよ
うに上辺から下方に連なる傾斜面107aが形成されてお
り、上記上ハーフ22を閉成する際にこの傾斜面107aに上
記操作片108の先端の傾斜面108aが摺接して上記ローラ
支持体105を反矢印D方向に回動変位させるようになっ
ている。
また、上記支持台102はローラ支持体105と一体的に形
成され、この支持台102は、上記下ハーフ23に形成され
た扇子状の溝23a内に位置しており、この溝23aによって
上記ローラ支持体105の回動範囲が規制されている。
すなわち、このロ−ラ支持体105は、上記ガイドロー
ラ101が第19図(A)に示すようにテープガイド100から
比較的広い所定距離だけ離間した位置と、同図(B)に
示すように近接した位置との範囲内でその回動範囲が規
制される。
なお、上記スプリング106及びローラ支持体105は固定
部材109によって上記シャフト104から抜け落ちないよう
にされている。
上述のようなテープガイド機構26においては、上記上
ハーフ22が開成されている場合にはこの上ハーフ22に形
成された上記操作片108が上記起立片107から退避してい
るため、第19図(A)に示すように上記スプリング106
によって矢印D方向に付勢されて上記ガイドローラ101
がテープガイド100から離間している。
よって、このガイドローラ101とテープガイド100との
間に形成されている比較的広い隙間を介して、上記供給
リール30から引き出された磁気テープTをこれらガイド
ローラ101とテープガイド100との間に容易に通すことが
できる。
また、上記上ハーフ22が閉成している時には、上記操
作片108が上記起立片107と当接して上記ローラ支持体10
5を反矢印D方向に回動させているため、第19図(B)
に示すように上記ガイドローラ101がテープガイド100に
近接して磁気テープTの弛みをとるとともに所定のテー
プパスを形成する。
ここで、この状態でのガイドローラ101とテープガイ
ド100との距離は、第20図に示すように上記テープスト
ッパ40の肉厚よりも小さくなるように設定されている。
よって、仮に、リワインド等の際に上記テープストッ
パ40が巻取りリール70から離脱してしまったとしても上
記ガイドローラ101とテープガイド100との間を通過する
ことがなく、離脱したテープストッパ40がVTR内の磁気
ヘッド等を破損するような事故を確実に防止することが
できる。
また、上記上ハーフ22が閉成している時には上記操作
片108の側片108bが起立片107の側壁に当接してこの起立
片107の矢印D方向への変位を規制しているため、上述
のように巻取りリール70から離脱したテープストッパ40
がガイドローラ101とテープガイド100との間に激しく衝
突してもここを通過してしまうことがなく、この点から
も上述のような事故の発生を確実に防止することができ
る。
このように、本実施例におけるテープガイド機構26は
巻取りリール70から離脱したテープストッパ40がカセッ
トアダプタの前面に抜け出ることを防止する抜け防止手
段として機能し、このテープガイド機構26を構成するテ
ープガイド100とガイドローラ101とを利用して、巻取り
リール70から離脱した上記テープストッパ40がVTR内に
引き出される事故の発生を未然に防止することができ
る。
なお、上ハーフ22と下ハーフ23とを閉成したカセット
アダプタ20からテープストッパ40が引き出されないよう
する他の独立した機構により、上述のような事故の発生
を防止するようにしてもよいことは当然である。
[前蓋回避機構] 前蓋回避機構27は、第21図に示すように上記前蓋50の
側壁内面に形成されたカム面110及びこの前蓋50の側壁
内面に対向する下ハーフ23の側壁外面の上方に突出形成
された突起111から構成されており、上記上ハーフ22の
開閉動作に伴い上記突起111とカム面110とを摺接させる
ことによって前蓋50を若干開成するものである。
すなわち、上記カム面110は第21図(A)に示すよう
にその下方側が若干脹むように湾曲形成され、上ハーフ
22を閉成する際に上記突起111によってこのカム面110が
押されて第21図(B)に示すように前蓋50を開成させ
る。
これにより、上記供給リール30と巻取りリール70との
間に巻回した磁気テープTが、カセットアダプタ20の前
面にて多少弛んでいる状態で上ハーフ22を閉成しても、
上記前蓋50の前面下端によって磁気テープTの側面を引
掛けることがない。
また、上記突起111は下ハーフ23の側壁上方に形成さ
れ、上記カム面110は上方が凹むように形成されている
ため、第21図(C)に示すように上ハーフ22を下ハーフ
23に閉成した後は上記突起111がカム面110から完全に離
間する。
これにより、このような前蓋回避機構27によって前蓋
50の通常の開成動作が妨げられることがないようになっ
ている。
なお、本実施例においては、上記前蓋50の前面下端面
に内側から外側に向けて傾斜した傾斜面112が形成され
ており、磁気テープTが多少引掛かってもスリップして
すぐに外れるようになっている。
このように、本実施例におけるカセットアダプタ20に
よれば、上述のような前蓋回避機構27を設けることによ
り上ハーフ22を閉成する際の磁気テープTの損傷を未然
に防止することができる。
[カセットアダプタへの供給リールの装着作業] 次に、上述のような構成のカセットアダプタ20への供
給リール30の装着作業を説明する。
まず、上述のような上ハーフ22と下ハーフ23とが閉成
されているカセットアダプタ20を、上記上ハーフ22に形
成された係止片56を撓めつつこの係止片56の先端に設け
られた係止爪55と上記下ハーフ23に形成された係合孔58
との係合状態を解除して上ハーフ22を開成する。
この状態では、上記リールロック機構24におけるロッ
クレバー82のロック爪81がロック位置、すなわち供給リ
ール30と巻取りリール70の各下フランジ33,72の外周に
各々形成された係合段部34,78と係合してこれらリール3
0,70の回転をロックする位置から退避している。
また、下ハーフ23の所定位置に供給リール装着部67を
形成する隔壁68の上記開口部68aから供給リール30側の
上記テープガイド機構25におけるテープパッド92が内側
に若干突出するとともに、上記上ハーフ22に形成された
各操作片95,108が上記供給リール30側のテープガイド機
構におけるパット支持体93の傾斜面93a及び上記巻取り
リール70側のテープガイド機構26における起立片107の
傾斜面107aから各々退避することによって、上記供給リ
ール30側のテープガイド機構25におけるテープパッド92
がガイドポール90から離間しているとともに、上記巻取
りリール70側のテープガイド機構におけるガイドローラ
101がテープガイド100から離間している。
そして、この状態で上記供給リール30の上フランジ32
に上記テープストッパ40を取り付けた状態あるいは取り
外して磁気テープTの先端のタグテープTTを自由な状態
にした後、この供給リール30を下ハーフ23に形成された
上記供給リール装着部67に載置する。
ここで、上記リールロック機構24におけるロックレバ
ー82のロック爪81が上述のようなロック位置から退避し
ているために、上記供給リール30を供給リール装着部67
に容易に載置収納することができる。
次に、載置され供給リール30を手指等によってテープ
繰り出し方向に静かに回転させる。
これにより、上記タグテープTTの先端は上記供給リー
ル装着部67を形成する隔壁68の内面を滑りながら上記開
口部68aまで進み、この開口部68aから突出する上記テー
プパッド92に引掛かる。
そして、そのまま供給リール30を静かに回転させてゆ
くと、上記ガイドポール90とテープガイドとが比較的広
い所定距離をもって離間しているために上記タグテープ
TTの先端が上記テープパッド92及びパッド支持体93の内
側壁93cにガイドされてガイドポール90とテープパッド9
2との間、及びテープガイド91を介してカセットアダプ
タ20の前面に繰り出される。
その後、前面に繰り出されたタグテープTTを把持して
巻取りリール70側のテープガイド機構26まで引き出し、
このテープガイド機構26におけるテープガイド100とガ
イドローラ101との間を通して巻取りリール70まで導
く。
ここで、上ハーフ22を開成している時には、このテー
プガイド機構26における上記テープガイド100とガイド
ローラ101とは比較的広い距離をもって離間しているた
め、これらテープガイド100とガイドローラ101との間に
磁気テープTを容易に通すことができる。
そして、このタグテープTTに取り付けられた上記テー
プストッパ40のテープ押え部41を上記巻取りリール70の
取付け部74に嵌め込むとともに、このテープストッパ40
のネック部分42aを上にフランジ73の外周縁に形成され
た切欠き部75に係合させることによってタグテープTTを
巻取りリール70のリールハブ71に固定する。
これにより、上記供給リール30から引き出された磁気
テープTは、上記各テープガイド機構25,26を介してこ
の供給リール30と巻取りリール70との間に巻回される。
ここで、上記リールロック機構24におけるロックレバ
ー82のロック爪81は上記巻取りリール70から退避してい
るためこの巻取りリール70を自由に回転させることがで
き、これにより巻取りリール70へのテープストッパ40の
固定作業を極めて容易に行なうことができる。
また、本実施例においては、上記巻取りリール70の上
フランジ73をフランジ片73bにて形成してあるためにリ
ールハブ71の取付け部74等が上フランジ73に遮られず、
この点からも上記テープストッパ40を巻取りリール70に
容易に固定することができる。
また、上記テープストッパ40のネック部分42aが係合
する切欠き部75は、巻取りリール70の上フランジ73の外
周にのみ形成されているため、ネック部分42aをテープ
ストッパ40の上下に形成して上下フランジ72,73に同時
に係合させる場合に比してこのテープストッパ40を巻取
りリールに固定する作業を極めて容易にすることができ
る。
その後、上記巻取りリール70を回転させて磁気テープ
を巻取り、カセットアダプタ20の前面に位置する磁気テ
ープTの弛みをとってから上記上ハーフ22を閉成する。
ここで、本実施例におけるカセットアダプタ20は上述
のような前蓋回避機構27を備えているため、多少磁気テ
ープTが弛んで前面に飛び出していてもこの磁気テープ
Tを前蓋50前面が引掛けることがなく、この磁気テープ
Tに不用意な損傷を与えることがない。
そして、上述のように前蓋50を閉成することにより、
上記リールロック機構24におけるロックレバー82のロッ
ク爪81が各リール30,70に係合してこれらリール30,70を
ロックし、さらに、上記供給リール30側のテープガイド
機構25におけるガイドポール90に磁気テープTを介して
テープパッド92が圧接されるとともに、巻取りリール70
側のテープガイド機構26におけるガイドローラ101がテ
ープガイド100に近接し、これによってカセットアダプ
タ20内における磁気テープTの弛みがとられるとともに
所定のテープパスが形成される。
(発明の効果) 上述の説明から明らかなように、本発明によれば、磁
気テープをガイドして所定のテープパスを形成させるテ
ープガイド機構を上ハーフと下ハーフとを開成した時に
外部に臨むように構成したため、この状態で磁気テープ
をテープガイド機構に巻装してテープパスを形成させる
テープ巻装作業を行なうことができる。
このため、本発明によれば、従来のように上ハーフや
下ハーフにテープ引き出し用のスリット等を設ける必要
がなく、それらスリットに磁気テープを通す必要がなく
なるために磁気テープを極めて容易に巻装することがで
きる。
また、上記上ハーフに前蓋が取り付けられているた
め、磁気テープを巻装する作業の際にこの前蓋を開成状
態に保持する必要がなく、この点からもテープ巻装作業
を容易にすることができる。
さらに、上記供給リールは上ハーフと下ハーフ内に完
全に収納されるため、従来のようにカセットアダプタの
表面から供給リールのリールケースの一部が突出した
り、カセットアダプタから供給リールが不用意に抜け落
ちるといった不都合を確実に防止することができる。
また、本発明におけるリールロック機構は、上記上ハ
ーフと下ハーフとを閉成している時には上記各リールの
回転をロックし、各ハーフを開成した時にはロック状態
を解除するため、供給リールを装着する際にこの供給リ
ール及び巻取りリールを自由に回転させることができ、
この点からもテープ巻装作業を容易にすることができ
る。
さらに、上述のように、本発明におけるリールロック
機構は、上記上ハーフと下ハーフとを閉成している時に
は上記各リールの回転をロックするため、通常のテープ
カセットと同様に磁気テープの不用意な弛みを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカセットアダプタ及び供給リール
の全体構成を示す側面図、第2図は同じくカセットアダ
プタを上ハーフ側から見た斜視図、第3図は同じくカセ
ットアダプタを下ハーフ側からみた斜視図、第4図は上
ハーフと下ハーフとを開成した状態を示す平面図、第5
図は供給リールの斜視図、第6図は第5図におけるVI-V
I断面図、第7図は供給リールの要部拡大斜視図、第8
図はテープストッパの他の実施例を示す要部拡大斜視
図、第9図は巻取りリールを示す一部切欠き斜視図、第
10図は同じく巻取りリールを示す要部斜視図、第11図は
同じく巻取りリールの他の実施例を示す側断面図、第12
図はリールロック機構を示す斜視図、第13図(A)
(B)はリールロック機構の動作状態を示す要部側面
図、第14図及び第15図は供給リール側のテープガイド機
構を各々示す斜視図、第16図(A)(B)はリールロッ
ク機構の動作状態を各々示す平面図、第17図(A)〜
(C)は磁気テープのガイド動作を各々示す平面図、第
18図(A)(B)は巻取りリール側のテープガイド機構
を各々示す斜視図、第19図(A)(B)は同じくテープ
ガイドと機構の動作状態を各々示す斜視図、第20図は巻
取りリール側のテープガイド機構とテープストッパとの
関係を示す平面図、第21図(A)〜(C)は前蓋回避機
構を各々示す側面図、第22図は従来例を示す斜視図であ
る。 20……カセットアダプタ、21……ヒンジ部、22……上ハ
ーフ、23……下ハーフ、24……リールロック機構、25,2
6……テープガイド機構、27……前蓋回避機構、30……
供給リール、40……テープストッパ、50……前蓋、70…
…巻取りリール、92……テープパッド(ガイド片)、10
0……テープガイド、101……ガイドローラ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒンジにて開閉自在に連結された上ハーフ
    と下ハーフとから成り、磁気テープが巻回された供給リ
    ールがこれら上ハーフと下ハーフとを開成した状態で着
    脱されるとともに、巻取りリールを予め収納しているカ
    セットアダプタであって、 上記上ハーフに回動自在に取り付けられ、上ハーフと下
    ハーフとを閉成した時にカセットアダプタの前面を覆う
    前蓋と、 上記上ハーフと下ハーフとを開成した時に外部に臨み、
    装着された上記供給リールから引き出された磁気テープ
    をカセットアダプタの前面を介して上記巻取りリールに
    ガイドすることによってカセットアダプタ内にて所定の
    テープパスを形成するテープガイド機構と、 上記下ハーフに設けられ、上記上ハーフと下ハーフとを
    閉成した時に、装着された供給リール及び巻取りリール
    の回転をロックするとともに、上記上ハーフと下ハーフ
    とを開成した時にはこのロック状態を解除するように構
    成されたリールロック機構とを備えたことを特徴とする
    カセットアダプタ。
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