JP2513963B2 - 制御ユニットの引き出し構造 - Google Patents

制御ユニットの引き出し構造

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JP2513963B2
JP2513963B2 JP4049531A JP4953192A JP2513963B2 JP 2513963 B2 JP2513963 B2 JP 2513963B2 JP 4049531 A JP4049531 A JP 4049531A JP 4953192 A JP4953192 A JP 4953192A JP 2513963 B2 JP2513963 B2 JP 2513963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器を多数収納す
るための制御盤に係り、特に、上記電子機器が実装され
た制御ユニットを引き出し可能に制御盤内に取り付ける
ための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来例である特開平2−230
800に示されたものと同様なものの斜視図、図15は
図9のレールの係合を示す要部断面図である。図におい
て、制御盤内に収納される制御ユニット32の底部の左
右には、互いに直角をなす三つの壁33a、33b、3
3cからなるコ字型断面を有する第1レール33が、奥
行き方向に沿ってねじ止め等によって固定されている。
この第1レール33はコ字型断面の開放面が互いに対面
するように内側を向けて取り付けられている。長手方向
に延びたその垂直壁33aの前端は直角に折り曲げられ
て、前壁33dを形成している。この前壁33dには上
下一対の穴36が設けられている。
【0003】一方、棚板35の上の左右には、前記第1
レール33に対応する位置に、互いに直角を成す三つの
壁34a、34b、34cからなるコ字型断面を有する
第2のレール34が、奥行き方向に沿ってねじ止めなど
によって固定されている。この第2のレール34は、そ
の水平壁34bを棚板35に当接させて設置されてい
る。該第2レール34の内側に位置するほうの垂直壁3
4cの前後両端部は、コ字型断面の前後端を閉鎖するよ
うに直角に折りまげられて、前後壁34d、34eを形
成し、これにねじ穴37が螺設されている。
【0004】制御ユニット32を収納する際には、制御
ユニット32の第1のレール33の後端を、図15に示
す第2レール34の隙間x、yに挿入し、案内されなが
ら第1のレール33の前壁33dが第2レール34の前
壁34dに接触するまで押し込む。そこで、穴36を通
り、ねじ穴37に螺合するねじ38によって締めつけ固
定する。この状態で、第1のレール33の後端は第2レ
ール34の後壁34eより後方に飛び出ており、制御ユ
ニット32は前後、左右、上下の動きを規制されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記制御ユニット32
を保守、点検のために取り出す場合には、まず、接続さ
れている外部配線(図示せず)を外してからねじ38を
緩めて外し、第2レールに沿って引き出すことができ
る。ところで、制御ユニット32の内部に取り付けられ
た可変抵抗器などを調整する場合には、外部配線を接続
したまま途中まで引き出した状態で、上記調整作業をし
たい事が多々ある。しかし、上記従来のものは引き出し
途中では制御ユニット32の第1のレール33の後端は
第2レール34の後壁34eから外れてしまうので、制
御ユニット32の重心が第2レール34の前端より出る
と前屈みに脱落してしまう。また、それより奥の位置で
も調整作業中不用意に力を掛けると脱落の危険がある。
また、プリント基板が制御ユニットの奥行き方向に備え
られた場合は、引き出し状態においてもプリント基板の
実装面が目視しずらく点検、調整作業はさらに困難であ
る。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、プリント基板が奥行き方向に備
えられた制御ユニットを引き出し途中でガイドレールに
保持でき、安全で、容易に点検、調整作業ができる制御
ユニットの引き出し構造を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る制御ユ
ニットの引き出し構造は、制御盤内の横部材上に、コ字
型又はZ字型断面を有する左右一対のガイドレールが奥
行き方向に配設され、上記各ガイドレールの上部水平壁
の先端は一部切り欠かれ、垂直壁又は下部水平壁の前端
は直角に折り曲げて、ねじ穴が螺設された前壁が形成さ
れ、一方、上記左右一対のガイドレールに跨ってスライ
ドされる制御ユニットのケースの底板は、それぞれ下方
に折り曲げられた左右側面壁、前面壁、後面壁を有し、
上記底板後面壁の左右にはガイドレールの上部水面壁の
内側に延びる係合突起が形成され、上記前面壁にはガイ
ドレール前壁のねじ穴に対応する位置に取り付け穴が穿
設され、制御ユニットのケースは底板後面壁の係合突起
をガイドレールの上部水平壁先端の切り欠部から該上部
水平壁の内側に挿入されると共に、底板左右側面壁内面
がガイドレール垂直壁に案内されて押し込まれ、底板前
面壁がガイドレール前壁に当接されてねじ部材で固定す
るようにしたものである。
【0008】第2の発明に係る他の制御ユニットの引き
出し構造は、制御盤内の上下の横部材内側に、U字型断
面を有する上下一対のガイドレールが奥行き方向に配設
され、上記各ガイドレールの水平壁の前端は直角に折り
曲げられて、ねじ穴が螺設された前壁が形成され、一
方、上記ガイドレールに沿ってスライドされる制御ユニ
ットケースは、上記ガイドレールの外周に位置するU字
型断面を有するユニットレールを上下に備え、ケース前
面壁にはレール前壁のねじ穴に対応する位置に取り付け
穴が穿設され、ケース後面には上記ガイドレールを受け
入れるための切り欠き部が形成され、該切り欠き部から
上下のガイドレールの間に挿入されると共に、ユニット
レール両側面壁内面がガイドレール両側面壁に案内され
て押し込まれ、ケース前面壁がガイドレール前壁に当接
されてねじ部材で固定するようにしたものである。
【0009】第3の発明に係る制御ユニットの引き出し
構造は、第1、第2の発明のものにおいて、ガイドレー
ル前壁の後方に位置するケース底板水平壁の下面又は下
部ユニットレール水平壁の下面にストッパ用突起を設け
たものである。
【0010】第4の発明に係る制御ユニットの引き出し
構造は、制御盤内に引き出し可能に配置された底板の上
面に配設された略矩形枠体、上記略矩形枠体の奥行き方
向の側面にプリント基板などが取り付けられ、上記略矩
形枠体の前後端には各々水平脚が形成され、上記前端の
水平脚は上記底板に着脱可能にねじ止め固定され、上記
後端の水平脚は上記底板の左右の穴内に嵌合された左右
一対のスペーサ部分を挟んで底板に固定され、少なくと
も上記左右の穴の片方は円弧状の溝穴に形成されてお
り、上記略矩形枠体は底板とともに引き出され、後端の
水平脚の一方の固定部を支点とし、反対側の固定部が上
記円弧状の溝穴に沿って案内されることにより、底板上
面で回動できるようにしたものである。
【0011】第5の発明に係る制御ユニットの引き出し
構造は、制御盤内に引き出し可能に配設された底板の上
面に配設された略矩形枠体、上記略矩形枠体の奥行き方
向の側面にプリント基板などが取り付けられ、上記略矩
形枠体の前後端には各々水平脚が形成され、上記前端の
水平脚は上記底板に着脱可能にねじ止め固定され、上記
後端の水平脚の中央部は底板の穴内に嵌合されたスペー
サ部分を挟んで固定され、かつ、後端の水平脚の左右に
形成された差し込み突起が、底面上面の垂直部に穿設さ
れた位置決め穴に嵌合して位置決めされ、上記底板の穴
は前方に伸びる直線状の溝穴に形成されており、上記略
矩形枠体は底板とともに引き出され、後端の水平脚の固
定部が上記直線状の溝穴に沿って案内されることによ
り、単独に底板上面を摺動して前方に引き出しでき、さ
らに上記後端の水平脚の固定部を支点として底板上面で
回動できるようにしたものである。
【0012】
【作用】この発明においては、制御ユニットのケースは
底板後面壁の係合突起をガイドレールの上部水平壁先端
の切り欠部から該上部水平壁の内側に挿入すると共に、
底板左右側面壁内面がガイドレール垂直壁に案内されて
押し込まれ、底板前面壁がガイドレール前壁に当接され
てねじ部材で固定され、引き出し途中においては底板後
面壁の係合突起がガイドレールの上部水平壁に当接して
制御ユニットの脱落が阻止される。また、ケース上下に
ユニットレールが配設された制御ユニットは、後面壁の
切り欠き部内に上下のガイドレールを受け入れて挿入さ
れると共に、ユニットレール両側面壁内面がガイドレー
ル両側面壁に案内されて押し込まれ、ケース前面壁がガ
イドレール前壁に当接されてねじ部材で固定され、引き
出し途中においては上部ユニットレール後端が上部ガイ
ドレールに当接して制御ユニットの脱落が阻止される。
また、ストッパ用突起がガイドレール前壁に当接するこ
とにより制御ユニットの引き出しは停止される。
【0013】また、この発明においては、引き出し形の
制御ユニットの底板上面に配設され、プリント基板を奥
行き方向の側面に備えた略矩形枠体は、前端のねじ止め
固定を外して後端左右の固定部のいずれかを支点として
回動でき、その回動角度は反対側の固定部が案内される
底板の円弧状の溝穴で規制される。また、前後方向の直
線状に溝穴に嵌合する後端の固定部を備えた略矩形枠体
は、前端のねじ止め固定を外して上記溝穴を案内として
前方に引き出しされ、上記溝穴端を支点として任意の角
度に回動される。
【0014】
【実施例】実施例1.図1はこの発明による制御ユニッ
トの引き出し構造の実施例1の平面図、図2は同正面図
である。図において、1は制御ユニット、2は上記制御
ユニット1のケースの一部を構成する底板である。3は
左右対称のガイドレールで、制御盤内に配設された柵板
4の上面に奥行き方向に沿って、ねじ止めまたは溶接に
よって固定されている。ガイドレール3は上部水平壁3
A、垂直壁3B、上記上部水平壁3Aより幅の広い下部
水平壁3Cからなる略コ字型断面を有し、下部水平壁3
Cの前端は直角に折り曲げられて、前壁3Dが形成され
ている。また、上部水平壁3Aの前方は一部切り取られ
切り欠き部3Eが形成されている。左右のガイドレール
3はそれぞれの上部水平壁3A、3Aが内向き合うよう
に取り付けられている。また、ガイドレール3はそれぞ
れの下部水平壁3Cを図とは反対側に折り曲げて、略Z
字型断面に構成してもよい。この場合、前壁3Dは垂直
壁3Bの前端を折り曲げて形成される。
【0015】底板2は制御ユニット1の底面となる水平
壁2Aを有する。この水平壁2Aの左右端全長は下側に
折り曲げられ、ガイドレール3、3を跨ぐように側面壁
2B、2Bが形成されている。水平壁2Aの前端全長も
下側に折り曲げられ、前面壁2Cが形成されている。ま
た、水平壁2Aの後端も下側に折り曲げられ、後面壁2
Dが形成されている。後面壁2Dは左右ガイドレールの
上部水平壁3Aの間に位置し、その両端に各ガイドレー
ル3の上部水平壁3Aおよび垂直壁3Bの内側に延びる
係合突起2Eが形成されている。制御ユニット1の最終
装置位置では、上記前面壁2Cは固定ねじ5を介してガ
イドレールの前壁3Dにねじ止め固定される。そして係
合突起2Eと上部水平壁3A及び垂直壁3Bとの間には
スライドできる間隙のみが設けられており、このために
制御ユニット1の後部は左右上下の動きが規制されてい
る。6は底板水平壁2Aの両側後方に螺設されたストッ
パねじであり、各ストッパねじ6は各ガイドレール3の
下部水平壁3Cの上部に位置している。
【0016】次ぎに上記実施例1の動作を図3、図4を
参照しながら説明する。図3は図1のA−A線に相当す
る引き出し途中の断面図、図4は図3に相当する着脱時
の断面図である。
【0017】固定ねじ5を取り外し、制御ユニット1を
ガイドレール3に沿って引き出すと図3に示すように、
ストッパねじ6が前壁3Dに当たる。そこで手を離すと
制御ユニット1は垂直壁3Bの先端の角を支点として自
重で前に傾くが、係合突起2Eが上部水平壁3Aに当た
って僅かに傾いた状態で保持される。ストッパねじ6は
後方に設けられているため、制御ユニット1の大部分は
ガイドレール3より前方に飛び出した位置で安定に保持
されている。このため、隣接する他の電気機器などに邪
魔される事なく容易に制御ユニット1の内部に取り付け
られた可変抵抗器などの調整や点検ができる。また、外
部配線(図示せず)を長く配線処理して置くことによっ
て、該外部配線を接続したままで上記調整、点検作業が
できる。このように制御ユニット1をガイドレール3か
ら取り出さずに、しかもガイドレール3から制御ユニッ
ト1の重心が外れても脱落の危険が無く安全に、制御ユ
ニット1内部の電気部品の調整、点検ができるので、特
に出荷試験の能率を大幅に向上できる。
【0018】制御ユニット1をガイドレール3から取り
外すには、図4に示すようにストッパねじ6が前壁3に
当たった位置で、制御ユニット1の前方を持ち上げてス
トッパねじ6と前壁3Dとの係止状態を外してさらに引
き出すと係合突起2Eが前壁3Dに当たる。この位置で
は、今まで上部水平壁3Aの内側に位置した係合突起2
Eが切り欠き部3E部分に位置するので、制御ユニット
1後方を持ち上げれば制御ユニット1をガイドレール3
から取り外すことができる。制御ユニット1をガイドレ
ール3に装着する場合は、前述した操作と逆に行えば良
い。上記制御ユニットの着脱操作において、図3の引き
出し途中位置で、制御ユニットの挿引操作と持ち上げ操
作(制御ユニットの下面に手を入れその重量を支える)
とを入れ替えることができるので、特に重量の大きい制
御ユニットの着脱操作が安全にできる。
【0019】実施例2.なお、上記実施例1は比較的幅
が大きく、高さが低い形状の制御ユニットに適用される
が、幅が小さく、高さが高い形状の制御ユニットに好適
な実施例を図5〜図8について説明する。図5はこの発
明による制御ユニットの引き出し構造の実施例2の側面
図、図6は同正面図、図7は同引き出し途中の側面図、
図8は同着脱時の側面図である。図において、11は制
御ユニット、12は上記制御ユニット11のケースで、
前面壁12A、側面壁12B、後面壁12Cを有してお
り、図示して無いが通常、前面壁12Aには外部配線用
のコネクタが、側面壁12B内側にはプリント基板等が
取り付けられている。13はケース12の上下に配設さ
れたユニットレールである。ユニットレール13は水平
壁13A、左右の側面壁13Bを有するU字型断面に構
成され、水平壁13A側が互いに内側を向くように配置
され、前後をそれぞれケース前面壁12A、後面壁12
Bに溶接されている。後面壁12Cの上下には上記ユニ
ットレール13の断面に一致する切り欠き部12Dが設
けられている。14、15は上部及び下部ガイドレール
で、それぞれ前後の横枠16、17にねじ止めなどによ
って固定されている。上部ガイドレール14はユニット
レール13内に相対して嵌合できるU字型断面に構成さ
れ、水平壁14A、左右の側面壁14Bを有する。上記
水平壁14Aの先端は折り曲げられて側面壁14Bの高
さより低い前壁14Cが形成され、側面壁14Bの前方
には前壁14Cの高さに一致するように切り欠き部14
Dが設けられている。下部ガイドレール15も同様に水
平壁15A、左右の側面壁15Bを有したU字型断面に
構成され、水平壁15Aの先端は折り曲げられて側面壁
15Bの高さと同じ高さの前壁15Cが形成されてい
る。図5に示す制御ユニット11の最終装置位置では、
ケースの前面壁12Aは固定ねじ18を介して上下のガ
イドレールの前壁14C、15Cにねじ止め固定され、
ケース11後方はユニットレール13とガイドレール1
4、15との嵌合によって上下左右の動きが規制されて
いる。
【0020】下部のユニットレール13の水平壁13A
の後方にはストッパねじ19が螺設してあるので、固定
ねじ18を外し制御ユニット11を引き出せば、上記ス
トッパねじ19が下部ガイドレールの前壁15Cに当た
り停止される。そして制御ユニット11は自重で前傾
し、上部ユニットレール13と上部ガイドレール14が
当たり図7に示す引き出し途中位置で保持される。この
引き出し途中位置でケース側面壁12B部分に取り付け
られた電気部品の調整、点検ができる。
【0021】制御ユニット11をガイドレール14、1
5から取り外すには、切り欠き部14D部分の大きい間
隙を利用し、制御ユニット11の前方を持ち上げてスト
ッパねじ19と前壁15Cとの係止状態を外してさらに
引き出すことができる。また制御ユニット11をガイド
レール14、15に装着する場合は、前述した操作と逆
に行えば良い。
【0022】上記実施例1、2とも制御ユニットの引き
出し途中の停止のためのストッパ用突起としてねじ部材
19を使用しているが、所定の突起高さを有する金具等
を溶接しても良い。また、底板2あるいはユニットレー
ル13にバーリング加工を施して所定高さの突起を形成
しても良い。また、制御ユニット内部の調整、点検をガ
イドレール上で行う必要がないときは上記ストッパ用突
起は設けなくてもよい。また、実施例1において、ガイ
ドレール3の内側に延びる係合突起2Eはケース底板2
と一体に形成しているが、底板2の上に配設される背面
板と一体に形成してもよい。
【0023】実施例3.図9はこの発明による制御ユニ
ットの引き出し構造の実施例3の平面図、図2は図1の
B−B線断面図である。図において、1〜6は図1、図
2のものと同一、または相当するものであるので必要な
部分のみ補足説明する。41は底板2の前方に配設され
た前面板で、底板水平壁2Aにねじ部材5を介して固定
される水平脚41A、その前後端を折り曲げ形成された
取っ手41Cと垂直脚41Bからなる。42は底板2の
後方に配設された後面板で、水平壁42A、垂直壁42
Bからなる。上記水平脚42Aの左右裏面には段付ナッ
ト43、43がねじ部材7を介して固定されている。上
記段付ナット43は底板2の板厚よりわずかに高いスペ
ーサ部43Aを有しており、底板2に穿設された円弧状
の溝穴2F、2F内に嵌合されている。これによって、
後面板42は底板2に対して回動及び摺動自在に保持さ
れている。44は奥行き方向に配設される左右一対の側
面板で、各々前後端に形成されたフランジ44A、44
Aを使用して前後面板の垂直脚41B、42Bの両側に
固着されている。また、側面板44の上下端には補強の
ためのフランジ44B、44Bが形成されている。以上
のようにして前後面板41、42及び左右側面板44、
44は略矩形枠体40を構成しており、底板2の水平壁
2A面に配設されている。45、46は各々側面板4
4、44に絶縁スペーサ48を介して取り付けられたプ
リント基板である。47は左右側面板の正面側フランジ
44A、44Aに取り付けられた付加的なプリント基板
である。また、49は複数個の直流電源で、略矩形枠体
40の内側に配置され、プリント基板45の反対側に取
り付けられている。略矩形枠体40の内側には同様にプ
リント基板45、46、47に必要な電気部品を取り付
けることができ、電気回路的にまとまった制御ユニット
1を構成することができる。
【0024】次に上記実施例3の動作を図11を参照し
ながら説明する。図11は図9に相当する引き出し状態
の部分平面図である。図において、底板2は実施例1で
説明したように引き出され、ガイドレール3の先端に保
持された状態である。この状態で隣接する他の電気機器
などに邪魔される事なくプリント基板45、46への接
近ができるが、プリント基板45、46の奥行き寸法が
大きいものや、調整、点検すべき電子部品が奥のほうに
配置されているときは、上記作業は容易ではなくなる。
そのような場合には、前面板41の固定ねじ5を外し、
取っ手41Cを利用してプリント基板などが組み付けら
れた略矩形枠体40を横方向に回動させる。円弧状の溝
穴2F、2Fは制御ユニット1の完全な組み立て状態に
おける段付ナット43の位置を中心として左右対象に穿
設されているので、略矩形枠体40は互いに反対側の段
付ナット43を支点として左右いずれにも回動できる。
その最大回動角度は図11のθで示されるように溝穴2
Fの円弧長さで規制され、その円弧長さは柔軟性を有し
て設計できる。上記回動操作によって、プリント基板4
5、46の実装面に対する目視性、接近性が改善され、
調整、点検及び外部配線(図示せず)の接続作業が容易
にできるようになる。
【0025】図9、図10の制御ユニット1をガイドレ
ール3から取り外す、またはガイドレール3に装着する
操作は、プリント基板などが組み付けられた略矩形枠体
40を固定した状態で、実施例1において説明したこと
と全く同様に行うことができる。
【0026】実施例4.図12はこの発明による制御ユ
ニットの引き出し構造の実施例4の平面図、図13は同
引き出し状態の部分平面図である。図において、2Gは
直線状の溝穴で、底板水平壁2Aの後方において奥行き
方向に穿設される。8は底板後面壁2Dに固着された支
持板で、底板水平壁2Aより上に垂直に飛び出してお
り、その部分の左右に位置決め穴8A、8Aが穿設され
ている。52は底板2の後方に配設された後面板で、水
平壁52A、垂直壁52Bを有する。上記後面板52は
前面板41、左右側面板44、44とともに略矩形体4
0を構成している。上記水平脚52Aの中央部には段付
ナット43がねじ部材7を介して固定されている。上記
段付ナット43は底板2の板厚よりわずかに高いスペー
サ部43Aを有しており、上記直線状の溝穴2Gに嵌合
されている。これによって、後面板52は底板2に対し
て回動及び摺動自在に保持されている。また、後面板の
水平脚52Aの左右端には差し込み突起52C、52C
が折り曲げ形成され、完全な組み立て状態において、上
記支持板8の位置決め穴8A内に嵌合されている。これ
によって、輸送時の振動などにおける略矩形体40の横
ぶれに対して抵抗力が与えられる。以上のほかは実施例
3のものと同一であるので、説明は省略する。
【0027】実施例4の制御ユニット1は図12におい
て、底板前面壁2Cの固定ねじ5を外し、実施例1で説
明したように引き出され、ガイドレール3の先端に保持
される。この状態で隣接する他の電気機器などに邪魔さ
れる事はないが、制御ユニット1が制御盤筐体の奥のほ
うに収納されている場合は筐体の側壁(図示せず)など
が邪魔になり、プリント基板45、46への接近が容易
ではなくなる。さらにプリント基板45、46の奥行き
寸法が大きいものや、調整、点検すべき電子部品が奥の
ほうへ配置されているときは、上記作業はいっそう容易
ではなくなる。そのような場合には、前面板41の固定
ねじ5を外し、取っ手41Cを利用して略矩形枠体40
のみを前方に引き出せば、段付きナット43が溝穴2G
の前端に当たり停止される。さらに溝穴2Gの前端を支
点として左右いずれか必要な方向に回動させる。上記引
き出し、回動操作によって、プリント基板45、46の
実装面に対する目視性、接近性が大幅に改善され、調
整、点検及び外部配線(図示せず)の接続作業が容易に
できるようになる。略矩形枠体40のみの最大引き出し
寸方は図13のLで示され、その長さは柔軟性を有して
設計でき、一般的な延長レールと同様の効果が得られ
る。また、実施例4の制御ユニット1のガイドレール3
への着脱作業は実施例3のものと同様に行えばよい。
【0028】実施例5.上記実施例3、4においては4
個の部材を組合せて略矩形枠体40を構成しているが、
左右の側面板のみでも構成でき、また、プリント基板が
奥行き方向に一枚のみ配設される場合は、一個の側面板
を略コ字方に形成して実質上略矩形枠体を構成するなど
の変更を加えることができる。また、実施例3、4にお
ける段付ナット43は水平脚42Aに螺合される段付ボ
ルトに変更でき、また、スペーサ部43Aを独立した座
金に変更しても良い。また、実施例3においては底板の
水平壁2Aの円弧状の溝穴2Fは左右対称に設けている
が、必要回動方向が片側のみでよいときは左右いずれか
のみに設ければよい。
【0029】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ガイド
レールに沿って挿脱される制御ユニットケースに、該ガ
イドレールとの係合により引き出し途中で停止保持でき
る手段を設けたので、制御ユニット内部の調整、点検が
引き出し途中で容易にでき、出荷試験や据え付け調整の
効率を高めることができる。またこの発明によればスト
ッパ用突起を設けたので、制御ユニット引き出し途中の
停止保持が更に確実なものとなる。
【0030】また、この発明によれば、ガイドレールに
沿って挿脱される制御ユニットのプリント基板が取り付
けられた部分のみを左右に回動でき、さらに、上記部分
のみを単独に引き出し、回動できるので、調整、点検及
び外部配線の接続作業が容易にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による制御ユニットの引き出し構造の
実施例1の平面図である。
【図2】この発明による制御ユニットの引き出し構造の
実施例1の正面図である。
【図3】図1のA−A線に相当する引き出し途中の断面
図である。
【図4】図3に相当する着脱時の断面図である。
【図5】この発明による制御ユニットの引き出し構造の
実施例2の側面図である。
【図6】この発明による制御ユニットの引き出し構造の
実施例2の正面図である。
【図7】図5に相当する引き出し途中の側面図である。
【図8】図5に相当する着脱時の側面図である。
【図9】この発明による制御ユニットの引き出し構造の
実施例3の平面図である。
【図10】図9のB−B線断面図である。
【図11】図9に相当する引き出し状態の部分平面図で
ある。
【図12】この発明による制御ユニットの引き出し構造
の実施例4の平面図である。
【図13】図12に相当する引き出し状態の部分平面図
である。
【図14】従来の制御ユニットの引き出し構造の斜視図
である。
【図15】図14のレールの係合を示す用部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 制御ユニット 2 底板 2C 前面壁 2D 後面壁 2E 係合突起 3 ガイドレール 3A 上部水平壁 3D 前壁 3E 切り欠き部 5 固定ねじ 6 ストッパねじ 11 制御ユニット 12 ケース 13 ユニットレール 14 ガイドレール 14D 切り欠き部 15 ガイドレール 15C 前壁 2F 円弧状の溝穴 2G 直線状の溝穴 8 支持板 8A 位置決め穴 40 略矩形体 41 前面板 42 後面板 43 段付きナット 44 側面板 45 プリント基板 46 プリント基板 52 後面板

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御盤内の横部材上に、コ字型又はZ字
    型断面を有する左右一対のガイドレールが奥行き方向に
    配設され、上記各ガイドレールの上部水平壁の先端は一
    部切り欠かれ、垂直壁又は下部水平壁の前端は直角に折
    り曲げて、ねじ穴が螺設された前壁が形成され、一方、
    上記左右一対のガイドレールに跨ってスライドされる制
    御ユニットのケースの底板は、それぞれ下方に折り曲げ
    られた左右側面壁、前面壁、後面壁を有し、上記底板後
    面壁の左右にはガイドレールの上部水面壁の内側に延び
    る係合突起が形成され、上記前面壁にはガイドレール前
    壁のねじ穴に対応する位置に取り付け穴が穿設され、制
    御ユニットのケースは底板後面壁の係合突起をガイドレ
    ールの上部水平壁先端の切り欠部から該上部水平壁の内
    側に挿入されると共に、底板左右側面壁内面がガイドレ
    ール垂直壁に案内されて押し込まれ、底板前面壁がガイ
    ドレール前壁に当接されてねじ部材で固定するようにし
    たことを特徴とする制御ユニットの引き出し構造。
  2. 【請求項2】 制御盤内の上下の横部材内側に、U字型
    断面を有する上下一対のガイドレールが奥行き方向に配
    設され、上記各ガイドレールの水平壁の前端は直角に折
    り曲げられて、ねじ穴が螺設された前壁が形成され、一
    方、上記ガイドレールに沿ってスライドされる制御ユニ
    ットケースは、上記ガイドレールの外周に位置するU字
    型断面を有するユニットレールを上下に備え、ケース前
    面壁にはレール前壁のねじ穴に対応する位置に取り付け
    穴が穿設され、ケース後面には上記ガイドレールを受け
    入れるための切り欠き部が形成され、該切り欠き部から
    上下のガイドレールの間に挿入されると共に、ユニット
    レール両側面壁内面がガイドレール両側面壁に案内され
    て押し込まれ、ケース前面壁がガイドレール前壁に当接
    されてねじ部材で固定するようにしたことを特徴とする
    制御ユニットの引き出し構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の制御ユニットの
    引き出し構造において、制御ユニットのケースの底板水
    平壁又は下部ユニットレールの水平壁の後方下面にスト
    ッパ用突起が形成され、上記制御ユニットの引き出し途
    中に上記ストッパ用突起がガイドレール前壁に当接して
    該制御ユニットの引き出しが停止されると共に該制御ユ
    ニットはガイドレール内に保持され、該制御ユニットを
    持ち上げて上記ストッパ用突起とガイドレール前壁との
    係止状態を離脱させ引き出しできるようにしたことを特
    徴とする制御ユニットの引き出し構造。
  4. 【請求項4】 制御盤内に引き出し可能に配設された底
    板の上面に配設された略矩形枠体、上記略矩形枠体の奥
    行き方向の側面にプリント基板などが取り付けられ、上
    記略矩形枠体の前後端には各々水平脚が形成され、上記
    前端の水平脚は上記底板に着脱可能にねじ止め固定さ
    れ、上記後端の水平脚は上記底板の左右の穴内に嵌合さ
    れた左右一対のスペーサ部分を挟んで底板に固定され、
    少なくとも上記左右の穴の片方は円弧上の溝穴に形成さ
    れており、上記略矩形枠体は底板とともに引き出され、
    後端の水平脚の一方の固定部を支点とし、反対側の固定
    部が上記円弧状の溝穴に沿って案内されることにより、
    底板上面で回動できるようにしたことを特徴とする制御
    ユニットの引き出し構造。
  5. 【請求項5】 制御盤内に引き出し可能に配設された底
    板の上面に配設された略矩形枠体、上記略矩形枠体の奥
    行き方向の側面にプリント基板などが取り付けられ、上
    記略矩形枠体の前後端には各々水平脚が形成され、上記
    前端の水平脚は上記底板に着脱可能にねじ止め固定さ
    れ、上記後端の水平脚の中央部は底板の穴内に嵌合され
    たスペーサ部分を挟んで固定され、かつ、後端の水平脚
    の左右に形成された差し込み突起が、底板上面の垂直部
    に穿設された位置決め穴に嵌合して位置決めされ、上記
    底板の穴は前方に伸びる直線状の溝穴に形成されてお
    り、上記略矩形枠体は底板とともに引き出され、後端の
    水平脚の固定部が上記直線状の溝穴に沿って案内される
    ことにより、単独に底板上面を摺動して前方に引き出し
    でき、さらに上記後端の水平脚の固定部を支点として底
    板上面で回動できるようにしたことを特徴とする制御ユ
    ニットの引き出し構造。
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