JP2513668B2 - バ−ナ装置 - Google Patents

バ−ナ装置

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JP2513668B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はバーナ装置に係り、特に石炭スラリ燃料の排
ガス中NOXを低減するのに好適なバーナ装置に関するも
のである。
〔発明の背景〕
CWN(高濃度石炭・水スラリ)は流体化した燃料であ
り、従来の油燃料と同様にアトマイザを用いて噴霧燃焼
させるが、微粉炭と比較した場合の問題点として着火・
保炎性の悪さが知られている。着火に関しては、噴霧の
速度が大きく水の蒸発が遅れるためであり、微粉炭と比
較してもかなり着火距離が長くなる。このように保炎性
が悪く火炎がリフトした状態では、高温で安定な還元ゾ
ーンを形成しにくくNOXを抑制するのが難しい。したが
つて、CWMの燃焼において、燃焼効率を低減することな
く排ガス中のNOX濃度を下げるには、CWM燃焼に好適なバ
ーナを開発する必要がある。
第6図並びに第7図は、実用機ボイラにおいてYジエ
ツト式と通称される中間混合式二流体アトマイザの構造
図である。なお、図中の1はアトマイザチツプ、2は燃
料、3は蒸気などの微粒化媒体、4は燃料供給管、5は
混合噴出孔である。複数の混合噴出孔を2グループに分
けて開口しており、分割火炎をつくることにより低NOX
燃焼を達成しようとした従来方式である。これは、C重
油等に対してはある程度効果があるが、上記したように
CWMに対する効果は小さい。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、特に含有N分の多い石炭等から製造
する流体化燃料の燃焼において、灰中未燃分を増大させ
ることなく排ガス中の窒素酸化物を低減するバーナ装置
を提供することである。
〔発明の概要〕
要するに本発明は、同一バーナにおいて複数のアトマ
イザを近接して設置し、その間から予混合燃焼用の空気
を吹き込み、火炎中心が安定な高温還元域になるよう
に、アトマイザの隣接部の噴出孔を他よりも長くしまし
た噴出孔を小さくし噴霧液滴の小さな噴霧流を作るよう
にしたものである。
〔実施例〕
本実施例は、同一バーナにおいて、2個のアトマイザ
を組合せて利用するケースである。第1図及び第2図
は、本発明になるバーナの構成を示し、第1図は、バー
ナを火炉側から見た図であり、第2図はアトマイザの構
造を示す軸方向断面図である。
2本のバーナガン16,17は(第3図参照)火炉側先端
には、Yジエツト式アトマイザとしてよく知られる中間
混合式二流体アトマイザチツプ9,10が装着され、その間
には矩型断面の1次空気ノズル6が開口している。この
1次空気量の全燃焼用空気量に対する割合は小さい。各
アトマイザ9ないし10には、複数の燃料噴出孔11,12が
開口しているが、近接する側の噴出孔12とそれらの反対
側の噴出孔11は、その形状を異にしている。第2図に示
すように、近接する側の噴出孔12では、噴出孔11よりも
噴出孔径を小さくし、また気液合流部から下流への距離
を増加させ、さらに気液合流角θをθよりも小さく
して微流化の促進を図つている。本実施例では、孔径の
大きな噴出孔11からの全噴出燃料と噴出孔12からのそれ
との比をおおむね1:2としている。これらの2つのアト
マイザ9及び11と1次空気ノズル6の外側には、円形の
スタビライザ7が設けられており、保炎用の2次空気8
が供給される。スタビライザ7からは、旋回して2次空
気8が噴出する。この2次空気量も、全燃焼用空気量に
対する割合は小さい。なお図中の13,14は燃料供給孔で
ある。
第3図は、本実施例に係るバーナに燃焼現象を模式的
にあらわしたものである。両アトマイザ9及び10の近接
側に開口する噴出孔11及び12より噴出される微細な噴霧
流は、1次空気ノズル6から供給される1次空気15(全
燃焼用空気量に占める量的割合は小さい)と混合し、バ
ーナ近傍に予混合低空気比火炎を形成する。この1次空
気15は重要であり、供給しない場合及び供給量が多い場
合には安定な低空気比火炎とならず、NOXは低減するも
のの未燃分が急増してしまう。この火炎は、さらにスタ
ビライザ7を通して供給される旋回2次空気8により保
炎される。
一方、両アトマイザ9及び10の外側に開口する噴出孔
11ないし12から噴出された噴霧流は、外周火炎(高空気
比火炎)21となるが、バーナの最外周より供給される3
次空気18によつて(I)の如く強く旋回し、再循環流
(II)をつくり出す。このように、バーナ近傍に低空気
比ないし高空気比炎が分割してつくり出されることによ
り高効率低NOX燃焼が達成される。なお図中の19はバー
ナスロート、20は予混合火炎(低空気比炎)である。
第4図ないし第5図は、燃焼実験結果を示す特性図
で、第4図は、燃焼用全空気量と1次空気15との比に対
するNOX濃度を示すものである。実線で示す本発明のも
のは1次空気量比の増加とともにNOX濃度は、ゆるやか
に増大するが、点線で示す従来のものと比べるとかなり
低減する。
第5図には、1次空気量比に対する灰中未燃分の変化
を示す。1次空気量が少ないと低空気比域で火炎が形成
されず、さらに多すぎると火炎がリストし安定な低空気
比火炎とならないことから灰中未燃分が多くなつてしま
うことがわかる。従つて、本発明において所定の高効率
低NOX燃焼を達成するためには、この結果を踏えて1次
空気量の配分を行う必要がある。
本発明になる低NOXバーナは、実施例で説明したCOMに
とどまらず、他の殆んど全てのボイラ用液体(流体化)
燃料に対しても有効である。
特に、石油系燃料の中でも含有N分の多い劣質残渣油
(アスフアルト)や原油スラツジもしくはPWM(オイル
コークス・水スラリ),さらに含有N分の高い石炭をス
ラリ化したCOM(石炭・重油スラリ)やCMM(石炭・メタ
ノールスラリ)などに対しても、低空気比火炎と高空気
比火炎を分割し、さらに低空気比火炎を安定な高温予混
合火炎とすることで、燃焼効率を低減することなく燃焼
排ガス中のNOXを低減することができる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば、比較的簡単で
かつ経済的な方法で、石炭スラリ燃料あるいは含有N分
の多い他の液体(流体化)燃料に対し、燃焼効率を低減
させることなく低NOX燃焼が可能になる。よつて、環境
保全に対して大きな貢献をする。
本発明は、事業用の大型火力発電ボイラのみならず、
バーナ本数の少ない産業用中型ボイラあるいは単一バー
ナのパツケージボイラに対してとりわけ有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第2図は、本発明の実施例に係るバーナ装
置の正面図ならびにアトマイザの断面図、第3図は、そ
のバーナの燃焼現象を模式的にあらわした説明図、第4
図及び第5図は、実際の燃焼実験を示す特性図、第6図
は従来のアトマイザの正面図、第7図は第6図A−A線
上の断面図である。 6……1次空気ノズル、9,10……アトマイザ、11,12…
…燃料噴出孔、13,14……燃料供給孔。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を噴霧する複数の噴出孔を火炎側に開
    口したアトマイザを複数近接して配置し、アトマイザの
    間に燃焼用空気の一部を噴出せしめるノズルを設けたこ
    とを特徴とするバーナ装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項記載において、
    前記アトマイザに設けられる噴出孔の径が、前記燃焼用
    空気ノズルと近接している側の噴出孔は小径で、燃焼用
    空気ノズルから離れている側の噴出孔は大径であること
    を特徴とするバーナ装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第(1)項または第(2)
    項記載において、前記アトマイザに設けられる噴出孔の
    気液合流部から開口までの距離が、前記燃焼用空気ノズ
    ルと近接している側の噴出孔では長く、燃焼用空気ノズ
    ルと離れている側の噴出孔では短くなつていることを特
    徴とするバーナ装置。
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