JP2513139B2 - 信号処理プロセッサ - Google Patents

信号処理プロセッサ

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JP2513139B2 JP5203693A JP20369393A JP2513139B2 JP 2513139 B2 JP2513139 B2 JP 2513139B2 JP 5203693 A JP5203693 A JP 5203693A JP 20369393 A JP20369393 A JP 20369393A JP 2513139 B2 JP2513139 B2 JP 2513139B2
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号処理プロセッサに
関し、特に、固定小数点信号処理プロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】近時LSI関連技術の進歩にはめざまし
いものがあり、マイクロプロセッサ、特に信号処理プロ
セッサの高速化および高性能化は、音声圧縮技術の進歩
をもたらした。
【0003】高圧縮率の音声符号化処理を実現するため
には、信号処理プロセッサに対して高い演算処理能力と
高い演算精度とが同時に要求される。演算精度を高くす
るには、演算の入出力レジスタのビット幅が十分に大き
くなければならない。
【0004】一方、信号処理プロセッサの実行する音声
圧縮処理等は、一般的に、有効桁数が16ビットである
データ同士の乗算結果を累積加算する積和演算が中心と
なる。
【0005】図4を参照して、nビットデータの固定小
数点演算について説明する。図4に示すように、n=1
6(1ワード)とすると、乗算器の入力データはnビッ
ト、乗算器の出力データは2nビット、乗算器の出力を
累積するレジスタの幅は(2n+α)ビット程度の構成
が適切とされる。
【0006】αは、演算時のオーバーフロー、アンダー
フロー等の状態を保持するために設けられる積和演算制
御用の拡張ビットで、4ビットないし8ビット程度が一
般的に用いられる。
【0007】なお、図4において、nビットの乗算デー
タ、及び2nビットの乗算結果データの最上位ビット(M
SB)の符号Sは符号ビットを表わし、符号ビットと右隣
のビットとの間に小数点位置が定められ、符号ビットの
右隣ビットは1/2を表わす。
【0008】有効桁数はnビット程度であるので、得ら
れた演算結果のうちできるだけ有効なnビット部分をデ
ータメモリへ退避し、この有効なnビット部分を乗算器
の入力として使用するようにして演算精度を保ってい
る。
【0009】このような理由から、従来の一般的な信号
処理プロセッサは、図3に示すような構成となる。
【0010】図3において、演算回路31は、固定小数
点の積和演算、シフト演算、その他一般的な演算を行
い、メモリデータバス32はnビット幅のメモリアクセ
ス専用のバスであり、メインデータバス33はnビット
幅の主幹バスである。
【0011】汎用レジスタ34は、演算回路31の入力
あるいは出力を格納する(2n+α)ビット幅のレジス
タである。
【0012】選択回路35は、メモリデータバス32上
のデータまたはメインデータ33上のデータを汎用レジ
スタ34へ入力する場合には、nビット幅のデータから
(2n+α)ビット幅のデータに拡張し、汎用レジスタ
34のデータをメモリデータバス32またはメインデー
タバス33へ出力する場合には、(2n+α)ビット幅
のデータのうち上位nビットまたは下位nビットを選択
出力する。
【0013】データメモリ36は、汎用レジスタ34の
演算結果をメモリデータバス32を介して退避するnビ
ット幅のメモリである。
【0014】このような構成において、より少ない処理
量で高い演算精度を保つために、ブロックフローティン
グという処理が一般に用いられている。
【0015】ブロックフローティング処理とは、データ
メモリや乗算器の入力データのビット幅以上のビット精
度を持ち、例えば音声信号に代表されるように互いにダ
イナミックレンジが相関を持つ、まとまった数値データ
群に対し、共通のスケール値(以下「ブロックスケール
値」という)で正規化して、メモリに退避したりあるい
は乗算器の入力に使用する際における数値データの演算
精度を保つ処理をいう。
【0016】図5には、ブロックフローティング処理が
行なわれる固定小数点データの一例が示されている。同
図において、(2n+α)ビット幅のデータ群aの各デ
ータは、演算結果のデータであり、図示の如く、これら
は、互いにダイナミックレンジが相関を持つこと、より
具体的には、数値データの固定小数点表現が互いに相関
を有していることが分かる。
【0017】図5に示すデータにおいて、最も有効なn
ビットをメモリに退避または乗算器に入力するために
は、両側を破線で囲まれたデータ群bのnビット部分が
選択される。同図において、拡張ビットαに接する最上
位ビット(MSB)から“0”が11ビット連続し隣接する
破線のビット位置がデータ群aにおけるブロックスケー
ル値を示している(ブロックスケール値は11)。
【0018】図5のデータ群bの最上位ビット(MSB)は
データ群bの符号ビットとして割り付けられている。ま
たデータ群bの最上位ビット(MSB)と右隣のビットとの
間に小数点位置が定められることになる。
【0019】そして、前述したブロックスケール値で数
値データを正規化するとは、具体的には、図5に示すデ
ータ群aに対して、スケール値に基づき破線部で囲まれ
たデータ群bを選択処理することをいう。なお、図5に
おいて、上位nビット、下位nビットは、例えばn=1
6の場合ワード単位としてそれ自身を単位としてアクセ
ス可能であるが、データ群bのように上位nビット、下
位nビットの中間位置にあるようなnビットは直接的に
は取り出せず、ビットシフト演算等により抽出してアク
セスされる。
【0020】図3に示す従来の信号処理プロセッサにお
いて、m個の数値データ群に対し、上述のブロックフロ
ーティング処理を行う場合の処理の流れを以下に示す。
【0021】最初に、以下の処理(1)、(2)、(3)をm回
繰り返すことにより、対象となるm個のスケール値を求
める。
【0022】(1):演算回路31の演算結果である(2
n+α)ビット幅のデータを(2n+α)ビット幅の汎
用レジスタ34へ出力する。
【0023】(2):処理(1)のデータの最大値を求めるた
めの比較処理を行う。
【0024】(3):処理(1)において汎用レジスタ34に
保持される(2n+α)ビット幅のデータを、選択回路
35を介して(n×2)ビットの形の2ワードデータと
することにより、演算精度を維持したままnビット幅の
データメモリ36へ退避する。
【0025】この結果、データメモリ36に、(2n+
α)ビットのm個の数値データ群を(n×2)ビットの
形でm個退避する。
【0026】(4):処理(2)で求めた最大値から、m個の
数値データ群に対するブロックスケール値を算出する。
【0027】次に、以下の処理(5)、(6)、(7)をm回繰
り返すことにより、対象となるm個の(2n+α)ビッ
トデータを正規化し、演算精度を維持した状態で乗算器
に入力できるようにして、データメモリ36へ格納す
る。
【0028】(5):データメモリ36に(n×2)ビッ
トの形で退避したデータを、選択回路35を介して汎用
レジスタ34へ(2n+α)ビットデータの形にして読
み出す。
【0029】(6):処理(5)において汎用レジスタ34に
保持されるデータを処理(4)で求めたブロックスケール
値に応じて演算回路31でシフトする。
【0030】(7):処理(6)でシフトされたデータの上位
nビットを、処理(1)の(2n+α)ビットデータを正
規化したnビットデータとして、選択回路35を介して
選択し、nビット幅のデータメモリ36に書き込む。
【0031】このようにして、(1)の演算結果の(2n
+α)ビット数値データ群を、nビットに正規化し、デ
ータメモリ36にm個保持する。
【0032】以上の処理によって、演算結果である(2
n+α)ビットデータをnビットの入力データとして乗
算に用いる場合は、処理(5)、(6)、(7)で正規化したn
ビットのデータを用いることによって、演算精度を保つ
ことができる。
【0033】なお、処理(5)、(6)、(7)はそれぞれ信号
プロセッサの1命令に相当する。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】信号処理プロセッサの
リアルタイム処理能力は、プロセッサの動作周波数(イ
ンストラクションサイクルタイム)に依存し、その動作
周波数はLSI技術によって制限される。
【0035】ところで、最近注目を集めている圧縮率の
非常に高い音声符号化方式は、高い演算処理能力と高い
演算精度とを同時に要求するため、音声を高能率圧縮符
号化するために信号処理プロセッサに課せられる演算処
理量は膨大となる。
【0036】しかも、今後、要求される圧縮率は益々高
まる傾向にあり、これに伴い演算処理量が増加の一途を
たどることは必至であり、信号処理プロセッサのリアル
タイム処理能力は動作周波数と演算処理量の関係で負荷
限界に漸近しつつある。
【0037】このような負荷限界を回避するには、従来
の技術においてプログラムで実現している処理のうち、
汎用的で使用頻度が高く、またハードウェア化が可能な
処理部分、例えば前記ブロックフローティング処理等を
ハードウェアに置き換えることにより演算処理量を削減
して、信号処理プロセッサの負荷を軽減する必要があ
る。
【0038】したがって、前記問題点を解消し、本発明
の目的は、ブロックフローティング処理をハードウェア
化することにより信号処理プロセッサの負荷を軽減し
て、より膨大な演算処理量のリアルタイム処理を実現で
きる高性能信号処理プロセッサを提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明者は、信号処理プ
ロセッサに課せられた前述の問題点を解決すべく鋭意研
究した結果、ハードウェア化が可能な汎用処理をハード
ウェアに置き換えて信号処理プロセッサにおける処理ス
テップを削減し負荷を軽減するために、前述のブロック
フローティング処理をハードウェアで最適に実行する構
成とした本発明の信号処理プロセッサを完成するに至っ
た。
【0040】すなわち、本発明は、nをデータのビット
幅、αを所定の拡張ビット幅とし、nビット幅のデータ
の固定小数点積和演算、及びシフト演算等を含む所定の
演算を行なう(2n+α)ビット幅の演算手段と、前記
演算手段の入出力データを一時的に保持する(2n+
α)ビット幅の第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段
で保持するデータの一部であるnビット幅のデータを複
数退避する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に保
持されたnビット幅のデータを(2n+α)ビット幅に
拡張して前記第1の記憶手段に出力すると共に、前記第
1の記憶手段が保持する(2n+α)ビット幅のデータ
から予め選択可能な部分が定められた連続するnビット
を選択し前記第2の記憶手段にnビット幅で出力する第
1の選択手段と、を有する固定小数点信号処理プロセッ
サにおいて、前記第1の記憶手段が保持する(2n+
α)ビット幅のデータを複数退避する第3の記憶手段
と、前記第3の記憶手段が保持する(2n+α)ビット
幅のデータにおいて連続したnビットの先頭位置を指示
する第2の選択手段と、前記第3の記憶手段が保持する
(2n+α)ビット幅のデータから、前記第2の選択手
段が指示する先頭位置から連続したnビットを選択し前
記第1の選択手段に出力する第3の選択手段と、を有す
ることを特徴とする信号処理プロセッサを提供する。
【0041】また、本発明は、第2の視点において、前
記第3の記憶手段が、退避した(2n+α)ビットのデ
ータ群の最大の正規化値を検出する検出手段と、前記検
出手段の出力データを保持する第4の記憶手段とを備え
る固定小数点信号処理プロセッサを提供する。
【0042】本発明の信号処理プロセッサにおけるブロ
ックフローティング処理のハードウェア化について以下
に説明する。
【0043】信号処理プロセッサがプログラムで行う演
算処理は、アルゴリズムを実現するための処理と、ブロ
ックフローティング処理に代表されるような演算精度を
保つための処理とに大別される。ブロックフローティン
グ処理は、以下の理由からハードウェア化に向いた処理
であるといえる。
【0044】1.音声圧縮技術一般に用いられる処理で
あり、アルゴリズムに依存しない、汎用的な処理であ
る。
【0045】2.日本のディジタル方式自動車電話シス
テムの音声符号化方式であるVSELP(Vector Sum E
xcited Linear Prediction)の場合、1フレームあたり
約2Kワードのデータをブロックフローティング処理で
扱う必要がある。
【0046】3.データの選択と転送のみで実現できる
ため、簡易な回路構成でハードウェア化が実現可能であ
る。
【0047】
【実施例】
【実施例1】図面を参照して、本発明の実施例を以下に
説明する。
【0048】図1は、本発明の信号処理プロセッサの一
実施例の構成を示すブロック図である。同図に示すよう
に、本実施例は演算回路31、nビット幅のメモリデー
タバス32及びメインデータバス33、演算回路31の
入力あるいは出力を格納する(2n+α)ビット幅の汎
用レジスタ34、及びnビット幅のデータメモリ36
は、前述の従来例と同一の構成から成る。
【0049】図1において図3で説明した従来例と同じ
機能を有する構成要素には、同じ番号が付されている。
【0050】データメモリ11は、汎用レジスタ34に
出力される演算結果をそのまま退避できる(2n+α)
ビット幅のメモリである。
【0051】選択回路12は、(2n+α)ビット幅の
データメモリ11から、任意のビット位置から連続する
nビットを選択してメモリデータバス32へ出力する。
【0052】レジスタ13は、選択回路12で選択する
nビットの先頭位置、すなわちブロックスケール値を指
定する。
【0053】選択回路14は、メモリデータバス32上
のデータまたはメインデータ33上のデータを汎用レジ
スタ34へ入力する場合は、nビット幅のデータを(2
n+α)ビットデータに拡張を行なう。
【0054】また、選択回路14は、汎用レジスタ34
のデータをnビット幅のメモリデータバス32またはメ
インデータバス33へ出力する場合には、(2n+α)
ビット幅のデータから、上位nビット、下位nビット
(例えば1ワード)単位にアクセスされる等予め選択可
能な部分が定められた連続するnビットを取り出して出
力し、汎用レジスタ34のデータを(2n+α)ビット
幅のデータメモリ11へ出力する場合にはそのままのビ
ット幅で転送する。
【0055】本実施例の信号処理プロセッサで、m個の
数値データ群に対し、従来の技術で述べたブロックフロ
ーティング処理を行う場合の処理の流れを以下に示す。
【0056】最初に、以下の処理(8)、(9)、(10)をm回
繰り返すことにより、対象となるm個のデータのスケー
ル値を求める。
【0057】(8):演算回路31の演算結果の(2n+
α)ビットデータを汎用レジスタ34へ出力する。
【0058】(9):処理(8)におけるデータの最大値を求
めるための比較処理を行う。
【0059】(10):処理(9)の(2n+α)ビット幅の
データを、選択回路14を介してそのままデータメモリ
11へ退避する。
【0060】この結果、データメモリ11に、(2n+
α)ビットの数値データ群がそのままm個退避される。
【0061】(11):処理(9)で求めた最大値から、m個
の数値データ群のブロックスケール値を算出しレジスタ
13に格納する。
【0062】以上の処理により、演算結果である(2n
+α)ビットデータをnビットの入力データとして乗算
を行う場合、(2n+α)ビット幅のデータメモリ11
から、レジスタ13のブロックスケール値に応じて選択
回路12を介してnビット選択し、正規化されたnビッ
トのデータとしてこれを用いることにより、演算精度を
保つことができる。
【0063】本実施例の処理(8)、(9)、(10)、(11)は、
従来の技術の処理(1)、(2)、(3)、(4)に相当しており、
このため本実施例では、従来例のブロックフローティン
グ処理で必要とされた処理(5)、(6)、(7)を削除するこ
とができる。
【0064】
【実施例2】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図2は本発明の信号処理プロセッサの第2の実施
例の構成を示すブロック図である。同図において、前記
実施例1(図1参照)、及び従来例(図3参照)と同一
の機能を有する構成要素には同一の番号が付されてい
る。また、前記実施例1等と同一の構成の説明は省略す
る。
【0065】図2において、シフト量検出回路21は、
データメモリ11に入力される(2n+α)ビット幅の
データの正規化ビット数(スケール値)を検出し、その
最大値を求めるための比較処理を行う。
【0066】レジスタ22は、シフト量検出回路21に
より検出されたシフト量の最大値(ブロックスケール
値)を保持する。
【0067】本実施例の信号処理プロセッサにおいて、
m個の数値データ群に対し、ブロックフローティング処
理を行う場合の処理の流れを以下に示す。
【0068】最初に、以下の処理(12)、(13)をm回繰り
返すことにより、対象となるm個のデータのブロックス
ケール値を求める。
【0069】(12):演算回路31の演算結果の(2n+
α)ビットデータを汎用レジスタ34へ出力する。
【0070】(13):(1)のデータを、選択回路35を介
してそのままデータメモリ11へ退避する。
【0071】この結果、データメモリ11に、(2n+
α)ビットの数値データ群をそのままm個退避する。ま
た、レジスタ22に、m個の数値データ群のブロックス
ケール値を退避してある。
【0072】(14):レジスタ22に退避したブロックス
ケール値をレジスタ13に転送する。
【0073】以上の処理により、演算結果である(2n
+α)ビットデータをnビットの入力データとして乗算
を用いる場合、(2n+α)ビットデータメモリ11か
ら、レジスタ13のブロックスケール値に応じて選択回
路12を介してnビット選択し、正規化したnビットの
データとしてこれを用いることにより、演算精度を保つ
ことができる。
【0074】本実施例の処理(12)、(13)、(14)は、前記
第1の実施例の処理(8)、(10)、(11)に相当するので、
本実施例では、第1の実施例よりさらに処理(9)を削除
することができる。
【0075】なお、処理(9)は、信号処理プロセッサの
3命令に相当する。
【0076】
【実施例の効果】以上、本実施例においては、互いにダ
イナミックレンジが相関を持つような数値データ群の演
算結果を演算精度を維持した状態でメモリに退避してお
くことができ、演算の入力値としてこのデータを使用す
る場合には、選択回路を介して、正規化したnビットデ
ータとして使用することができる。
【0077】第1の実施例では、従来の信号処理プロセ
ッサにおいて演算結果の各データについて実施された以
下の一連の処理を削減できる。
【0078】1.データメモリに一時的に保持しておい
た(2n+α)ビットデータを汎用レジスタに読み出す
処理。 2.ブロックスケール値に応じて正規化する処理。 3.正規化されたnビットのデータをデータメモリに書
き込む処理。
【0079】この結果、前記第1の実施例においては、
m個のデータからなる数値データ群に対しブロックフロ
ーティング処理を行う場合、従来の信号処理プロセッサ
の処理と比較して、(3×m)ステップの処理を削減で
き、1フレームあたり約2Kワードのデータをブロック
フローティング処理するVSELP(Vector Sum Excit
ed Linear Prediction)では、1秒間に300Kステッ
プの削減を達成している。
【0080】また、第2の実施例では、ブロックスケー
ル値の算出をハードウェア化することにより、第1の実
施例よりもさらに(3×m)ステップ削減することがで
き、VSELPでは、1秒間に600Kステップの削減
を達成するに至っている。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、数値デ
ータ群、好ましくは互いにダイナミックレンジが相関を
有するようなデータ群、の演算結果を演算精度を維持し
た状態でそのままメモリに退避しておくことができ、ま
た演算回路への入力値としてこのデータを使用する場合
には、選択回路を介して、正規化したnビットデータと
して使用することができる。
【0082】そして、本発明は、従来のブロックフロー
ティング処理において演算結果の各データについて実施
されていた上記1から3の一連の処理を削減することに
より高能率音声符号化における信号処理プロセッサのス
テップ数を大幅に削減しており、信号処理プロセッサの
演算精度を高く維持しながら且つ演算処理能力を向上さ
せるという特段の効果を有し、音声の高能率圧縮符号化
のリアルタイム処理に最適な信号処理プロセッサを実現
したものである。
【0083】一例として、本発明においては、m個のデ
ータからなる数値データ群に対しブロックフローティン
グ処理を行う場合、従来例と比較して(3×m)ステッ
プの処理を削減でき、1フレームあたり約2Kワードの
データをブロックフローティング処理するVSELPで
は、1秒間に300Kステップを削減することができ
る。
【0084】また、本発明は、第2の視点において、ブ
ロックスケール値の算出をハードウェア化することによ
り、第1の視点と比較して更に(3×m)ステップ削減
することができ、VSELPでは1秒間に600Kステ
ップを削減し、処理性能を特段に向上しリアルタイム処
理に更に適した信号処理プロセッサを実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号処理プロセッサの実施例1の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の信号処理プロセッサの実施例2の構成
を示すブロック図である。
【図3】従来の信号処理プロセッサの一例の構成を示す
ブロック図である。
【図4】固定小数点信号処理プロセッサの乗算器の説明
図である。
【図5】ブロックフローティング処理を行う固定小数点
データを示す図である。
【符号の説明】
11 (2n+α)ビット幅のデータメモリ 12 選択回路 13 レジスタ 14 選択回路 21 シフト量検出回路 22 レジスタ 31 演算回路 32 nビット幅のメモリデータバス 33 nビット幅のメインデータバス 34 (2n+α)ビット幅の汎用レジスタ 35 選択回路 36 nビット幅のデータメモリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】nをデータのビット幅、αを所定の拡張ビ
    ット幅とし、nビット幅のデータの固定小数点積和演
    算、及びシフト演算等を含む所定の演算を行なう(2n
    +α)ビット幅の演算手段と、 前記演算手段の入出力データを一時的に保持する(2n
    +α)ビット幅の第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段で保持するデータの一部であるnビ
    ット幅のデータを複数退避する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に保持されたnビット幅のデータを
    (2n+α)ビット幅に拡張して前記第1の記憶手段に
    出力すると共に、前記第1の記憶手段が保持する(2n
    +α)ビット幅のデータから予め選択可能な部分が定め
    られた連続するnビットを選択し前記第2の記憶手段に
    nビット幅で出力する第1の選択手段と、 を有する固定小数点信号処理プロセッサにおいて、 前記第1の記憶手段が保持する(2n+α)ビット幅の
    データを複数退避する第3の記憶手段と、 前記第3の記憶手段が保持する(2n+α)ビット幅の
    データにおいて連続したnビットの先頭位置を指示する
    第2の選択手段と、 前記第3の記憶手段が保持する(2n+α)ビット幅の
    データから、前記第2の選択手段が指示する先頭位置か
    ら連続したnビットを選択し前記第1の選択手段に出力
    する第3の選択手段と、 を有することを特徴とする固定小数点信号処理プロセッ
    サ。
  2. 【請求項2】前記第3の記憶手段が、退避した(2n+
    α)ビット幅のデータ群の最大の正規化値を検出する検
    出手段と、前記検出手段の出力データを保持する第4の
    記憶手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の
    固定小数点信号処理プロセッサ。
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