JP2513010Y2 - 芯地施回機構 - Google Patents

芯地施回機構

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JP2513010Y2
JP2513010Y2 JP5370190U JP5370190U JP2513010Y2 JP 2513010 Y2 JP2513010 Y2 JP 2513010Y2 JP 5370190 U JP5370190 U JP 5370190U JP 5370190 U JP5370190 U JP 5370190U JP 2513010 Y2 JP2513010 Y2 JP 2513010Y2
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章宏 目黒
利雄 水口
博史 渡辺
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、走行作業車においてその場旋回を可能とす
る芯地旋回機構に関する。
(ロ) 従来技術 従来からクローラ式走行装置における芯地旋回機構に
関する技術は公知とされているのである。
しかし、従来の芯地旋回機構は、左右の駆動機構に別
々に、HST式変速装置の油圧モータを具備させて、該油
圧モータを逆転することにより、芯地旋回機構を構成し
ていたのである。
また、芯地旋回用の油圧クラッチ機構を別に設けて、
該芯地旋回用油圧クラッチをONすることにより芯地旋回
可能に構成した技術も公知とされている。
しかし、該技術も操向軸よりも下段において芯地旋回
用油圧クラッチ機構を設けているので、回転数が低い位
置となりトルクが大きく、油圧クラッチ装置の容量も大
きいものを介装する必要があったのである。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は、操向軸よりも上段の軸の上に、芯地旋回用
の油圧クラッチを介装することにより、芯地旋回用油圧
クラッチを容量の小さな小型なものにより構成し、芯地
旋回機構を構成したものである。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該
課題を解決する手段を説明する。
操向クラッチ機構5l,5rと操向ブレーキ機構6l,6rを介
装した操向軸3の上段のカウンター軸1の上に、芯地旋
回用油圧クラッチ7l,7rと芯地旋回遊嵌ギヤ8l,8rを介装
し、該カウンター軸1と操向軸3の間に逆転ギア9l,9r
を介装し、操向軸3に遊嵌した遊嵌軸2l,2rの上に固設
した操向ギア20l,20rと常時噛合させ、操向レバーの操
作により、順に操向クラッチの離間・接合と、操向ブレ
ーキの制動・非制動と、芯地旋回用油圧クラッチ7l,7r
の離間・接合を行うべく構成し、芯地旋回用油圧クラッ
チ7l,7rが離間し、操向ブレーキの制動により遊嵌軸2l,
2rが停止した時点で、芯地旋回用油圧クラッチ7を接合
して逆転回転を開始すべく構成したものである。
(ホ) 実施例 本考案の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如
くであり、次の添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
第1図は本考案の芯地旋回機構を具備したミッション
ケースMのスケントル図、第2図は他の実施例を示すミ
ッションケースMの後面断面図である。
第1図において、本考案の芯地旋回機構の基本的な構
成を説明する。
エンジンからの駆動力がベルトを介して入力プーリー
32に伝達される。該入力プーリー32はエンジン入力軸10
に固設されており、該エンジン入力軸10がミッションケ
ースMの外部に突出した部分に、HST式変速装置の油圧
ポンプPが固設されている。
該油圧ポンプPから突出された圧油が、HST式変速装
置の駆動モーターMに送油されて、該駆動モーターMの
回転がHST出力軸26に伝達されている。
油圧ポンプPのポンプ斜板を傾動することにより、ポ
ンプの吐出方向と吐出量が変更されて、駆動モーターM
の正逆転と回転数の変速が行なわれる。
HST出力軸26の上のギア31が、クラッチ用油圧ポンプP
2を支持するポンプ軸25上の遊嵌ギア29と噛合してお
り、該遊嵌ギア29は変速軸4の上の固設ギア28と噛合し
ている。
また、クラッチ用油圧ポンプP2を支持するポンプ軸25
の上の駆動ギア30はエンジン入力軸10の上の固設ギア36
と噛合してエンジン回転に比例した回転を与えられてい
る。
変速軸4は作業機PTOの軸をも兼用しており、該変速
軸4の左端部がミッションケースMから吐出した部分に
PTOプーリー33が支持されている。
また、変速軸4の上には、副変速摺動ギア23,24,27が
変速カウンター軸1上の副変速固定ギア22,12,21と噛合
することにより、高中低の3段の副変速が行われてい
る。
本考案の要部は、該変速カウンター軸1の左右の位置
に、芯地旋回用油圧クラッチ7l,7rを介装し、該芯地旋
回用油圧クラッチ7l,7rの断接により回転・非回転とな
る芯地旋回遊嵌ギア8l,8rを遊嵌している。
更に、該芯地旋回遊嵌ギア8l,8rが常時噛合する逆転
ギア9l,9rが、変速カウンター軸1と操向軸3との間の
逆転軸上に枢支されている。
操向軸3はミッションケースMに対して固定された固
定軸であり、該操向軸3の周囲に遊嵌軸2l,2rが嵌挿さ
れており、該遊嵌軸2l,2rに操向クラッチ機構5l,5rと、
操向ブレーキ機構6l,6rが構成されている。
遊嵌軸2l,2rの上の操向ギア20l,20rが減速軸11l,11r
の上の固設ギア15l,15rと噛合し、減速軸11l,11rの外端
の固設ギア16l,16rがファイナル軸13l,13rの上の大径ギ
ア17l,17rと噛合している。
該ファイナル軸13l,13rの外端に駆動スプロケット18
l,18rが固定されている。
即ち、本考案は、操向クラッチ機構5l,5rと操向ブレ
ーキ機構6l,6rを介装した操向軸3の上段のカウンター
軸1の上に、芯地旋回用油圧クラッチ7l,7rと芯地旋回
遊嵌ギア8l,8rを介装し、該カウンター軸1と操向軸3
の間に逆転ギア9l,9rを介装し、操向軸3に遊嵌した遊
嵌軸2l,2rの上に固設した操向ギア20l,20rと常時噛合さ
せ、操向レバーの操作により順に操向クラッチの離間と
操向ブレーキ制動を行い、操向ブレーキ制動により遊嵌
軸2l,2rが停止した時点で、芯地旋回用油圧クラッチ7
を接合して逆転回転を開始すべくシーケンス制御したも
のである。
次に、第2図の実施例において説明する。
該実施例においては、油圧ポンプPと駆動モーターM
がHST式変速機構Hの内部に配置されており、エンジン
入力軸10はミッションケースMの逆の側からHST式変速
機構Hに嵌挿されている。
また、クラッチ用油圧ポンプP2がエンジン入力軸10が
HST式変速機構Hから突出した部分に固設されており、
ポンプ軸25に該当するものが無い。
また、副変速摺動ギア23,24は2枚であり、該副変速
摺動ギア22,12も2枚である。
そして、変速軸4の下方に、変速カウンター軸1が配
置されている点では同じであり、該変速カウンター軸1
の上に芯地旋回遊嵌ギア8l,8rと芯地旋回用油圧クラッ
チ7l,7rが配置されている。
そして、芯地旋回遊嵌ギア8l,8rが逆転ギア9l,9rと噛
合して、逆転ギア9l,9rが遊嵌軸2l,2rの上の操向ギア20
l,20rと常時噛合している。
操向軸3の上に遊嵌軸2l,2rが遊嵌されており、操向
クラッチ機構5l,5rと操向ブレーキ機構6l,6rが設けられ
ているが、該機構が、それぞれ別々の油圧クラッチ5a,6
aを具備するのではなくて、左右の操向油圧クラッチ35
l,35rのみにより、操向クラッチ機構5l,5rの離間・接合
と、操向ブレーキ機構6l,6rの接合・離間を行っている
点が相違している。
(ヘ) 考案の作用 本考案の構成は以上の如くであり、次の第1図の構成
に基づいて、考案の作用を説明する。
第1図の操向クラッチ機構5l,5rと操向ブレーキ機構6
l,6rは共に、独立した油圧クラッチ5a,6aを具備した油
圧式の操向クラッチ機構と操向ブレーキ機構に構成され
ている。
故に、外部に設けた操向油圧制御弁の操作により、ま
ず接合状態の操向クラッチ機構5l,5rを徐々に離間し、
次に離間状態の操向ブレーキ機構6l,6rを徐々に接合す
ることにより、操向クラッチを切って、操向ブレーキを
制動していくのである。
この操向クラッチ機構5l,5rの離間と、操向ブレーキ
機構6l,6rの接合の順序は、操向バルブによりシーケン
ス制御されており、両者が同時に噛合して、地獄噛合状
態になることは無いように構成している。
そして、本考案は、この操向クラッチ機構5l,5rの離
間と、操向ブレーキ機構6l,6rの接合の後で、操向ブレ
ーキが接合して遊嵌軸2l,2rの回転が停止した瞬間か
ら、芯地旋回用油圧クラッチ7l,7rを接合開始すべく、
芯地旋回操向バルブを制御しているのである。
そして、同時に操向ブレーキ機構6l,6rも離間状態と
して、制動状態を解除するのである。
勿論この時において、操向クラッチ機構5l,5rは離間
状態となっている必要がある。
故に、左右の一方の操向クラッチが切れて、次に操向
ブレーキの制動が開始されて、遊嵌軸2の一方が停止し
た後に、芯地旋回用油圧クラッチ7からの回転が芯地旋
回遊嵌ギア8と逆転ギア9を介して、フリーとなった遊
嵌軸2に伝達されているので、旋回内側の駆動スプロケ
ット18が停止するだけでなく、逆に回転を開始するので
ある。
芯地旋回が終了すると、芯地旋回用油圧クラッチ7が
まず離間して逆回転を停止し、次に操向ブレーキ機構6
により遊嵌軸2の回転を制動し、次に制動を解除し、操
向軸クラッチ機構5を接合していくという全く逆の経路
を辿るのである。
第2図の実施例において基本的には同じであり、操向
クラッチ機構5と操向ブレーキ機構6を操作するのが操
向油圧クラッチ35のみであるが、該操向油圧クラッチ35
を制御して、操向ブレーキの制動により遊嵌軸2が停止
した時点で、操向油圧クラッチ35を操向ブレーキ解除
で、操向クラッチもOFFの位置まで戻し、この位置で初
めて芯地旋回用油圧クラッチ7が接合されるように、シ
ーケンス制御回路が組まれているのである。
そして、芯地旋回後には、操向油圧クラッチ35が再度
操向ブレーキの制動位置まで伸長し、遊嵌軸2の逆回転
を完全に停止した後に、操向ブレーキを解除し、次の操
向クラッチ機構5を接合するのである。
(ト) 考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を
奏するものである。
第1に、従来の如く、操向軸3よりも下方の回転数が
減速後の軸の上に、芯地旋回用油圧クラッチ7l,7rを設
けた場合には、回転トルクが大きくなるので、芯地旋回
用油圧クラッチ7の容量も大きいものを用意する必要が
あるが、操向軸3よりも上段の軸である変速カウンター
軸1の上に芯地旋回用油圧クラッチ7を配置したことに
より、小型小容量の油圧クラッチにより芯地旋回機構を
構成することが可能となり、低コストの芯地旋回機構と
することが出来たものである。
第2に、操向クラッチ機構5l,5rと操向ブレーキ機構6
l,6rと芯地旋回用油圧クラッチ7l,7rの接合・離間のタ
イミングを、別に油圧的に、または、油圧制御弁のソレ
ノイド制御により電気的に行なって、操向クラッチによ
る操向動作に続いて、操向ブレーキを加えた旋回から、
更に芯地旋回を付加した急旋回と、段階的に行うことが
出来るので、操向レバーの操作は従来の傾動方式と変わ
らないので、オペレーターが芯地旋回が付加された為に
操向操作に戸惑うということが無くなったのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の芯地旋回機構を具備したミッションケ
ースMのスケントル図、第2図は他の実施例を示すミッ
ションケースMの後面断面図である。 1……変速カウンター軸 2……遊嵌軸 3……操向軸 4……変速軸 5l,5r……操向クラッチ機構 6l,6r……操向ブレーキ機構 7l,7r……芯地旋回用油圧クラッチ 8l,8r……芯地旋回遊嵌ギア 9l,9r……逆転ギア 10……エンジン入力軸 11l,11r……減速軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−166775(JP,A) 特開 平3−292268(JP,A) 特開 平2−310178(JP,A) 特公 昭62−16604(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操向クラッチ機構5l,5rと操向ブレーキ機
    構6l,6rを介装した操向軸3の上段のカウンター軸1の
    上に、芯地旋回用油圧クラッチ7l,7rと芯地旋回遊嵌ギ
    ア8l,8rを介装し、該カウンター軸1と操向軸3の間に
    逆転ギア9l,9rを介装し、操向軸3に遊嵌した遊嵌軸2l,
    2rの上に固設した操向ギア20l,20rと常時噛合させ、操
    向レバーの操作により、順に操向クラッチの離間・接合
    と、操向ブレーキの制動・非制動と、芯地旋回用油圧ク
    ラッチ7l,7rの離間・接合を行うべく構成し、芯地旋回
    用油圧クラッチ7l,7rが離間し、操向ブレーキの制動に
    より遊嵌軸2l,2rが停止した時点で、芯地旋回用油圧ク
    ラッチ7を接合して逆転回転を開始すべく構成したこと
    を特徴とする芯地旋回機構。
JP5370190U 1990-05-23 1990-05-23 芯地施回機構 Expired - Lifetime JP2513010Y2 (ja)

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