JP2512532B2 - 4,4´−ジニトロスチルベン−2,2´−ジスルホン酸の製造方法 - Google Patents

4,4´−ジニトロスチルベン−2,2´−ジスルホン酸の製造方法

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JP2512532B2 JP63152103A JP15210388A JP2512532B2 JP 2512532 B2 JP2512532 B2 JP 2512532B2 JP 63152103 A JP63152103 A JP 63152103A JP 15210388 A JP15210388 A JP 15210388A JP 2512532 B2 JP2512532 B2 JP 2512532B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスル
ホン酸の新規な製造方法に関する。
4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸
(以下、単にDNSとも記載する)およびその塩の工業的
製造方法は一般に公知となっている。古い前世紀末に開
発された方法によれば、その製造は水性アルカリ性条件
下で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸(以下、単に
p−NTSAともいう)の2モルを酸化縮合することによっ
て実施される。酸化剤としては触媒の存在の酸素(空
気)または次亜鉛素酸ナトリウムの使用が記載されてい
る。下記文献に記載された、例えば、エー・ヂー・グリ
ーン(A.G.Green)およびエー・アール・ウォール(A.
R.Wahl)の論文参照:ヘーミッシェ ベリヒテ(Chemis
che Berichte)30,3097−3101(1897); 同 31,1079(1898); ドイツ国特許第106961号明細書897); ヘーミッシェス ツェントラルブラット(Chemisches Z
entralblatt)1900 I,1085; ドイツ国特許第113514号明細書; ヘーミッシェス ツェントラルブラット1900 II,703. これら公知方法は、しかしながら、最近技術的に改良
されてきたにもかかわらず、4,4′−ジニトロスチルベ
ン−2,2′−ジスルホン酸およびその塩の収率が比較的
低く、60乃至75%ていどにすぎない(たとえばドイツ国
特許出願公開第2258530号参照)。
最近の25年間にこの縮合反応の収率を上げるべく物理
化学的方法、数学的方法、分析的方法さらにはコンピュ
ータモデルを使用した各種の試みがなされてきた。しか
しながら格別の好結果は得られていない。これについて
は,例えば、下記の文献を参照されたい:C.A.(ケミカ
ルアブストラクツ)85,113377h(1975); C.A.85,192288z,192289a,192290n(1976); C.A.86,16029c(1977); シミー アナリティク(Chimie Analytique)50,251−2
54(1968); シミー エタンダストリ(Chimie et Industrie),Geni
e Chimique 101,1439−1447(1969)。
特に最近10年間の研究は実際上すべて大きな生態学的
問題の解決に向けられている。たとえば、収率を最適化
しながら生物学的に分解不能な母液の問題を解決するこ
とを目的としている。
東独特許第240200号の発明では、4−ニトロトルエン
−2−スルホン酸の水性空気酸化を2つの異る温度かつ
2つの異なるアルカリ濃度で2段階に分けて実施するこ
とが提案されている。この場合、第1段階では一部分が
4,4′−ジニトロジベンジル−2,2′−ジスルホン酸が沈
殿する。4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホ
ン酸の収率は理論値の82乃至85%と記載されているが、
しかし得られる製品の品質については記載がない。
西独特許出願公開第3409171号からは4−ニトロトル
エン−2−スルホン酸の水性空気酸化を場合によっては
触媒を添加してリチウムイオンとヒドロキシルイオンの
存在で実施する方法が公知である。4,4′−ジニトロス
チルベン−2,2′−ジスルホン酸の収率は論理値の約80
乃至90%と記載されている。この方法の欠点は4,4′−
ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸の単離の前
にリチウムを炭酸リチウムとして分離するための付加的
工程が必要であることである。しかもこの付加工程での
炭酸リチウムの回収率はわずか75乃至83%ていどにすぎ
ない。さらに、回収された炭酸リチウムは工程に再使用
する前にまず水酸化リチウムに変換されねばならない。
さらに、西独特許出願公開第3519552号には4−ニト
ロトルエン−2−スルホン酸の水性空気酸化による4,
4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸塩の製
造方法が開示されている。この方法の特徴は反応の間、
4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸が生
成される反応混合物中にカリウムイオン、カルシウムイ
オンおよび/またはマグネシウムイオンを添加すること
である。反応の各時点で添加されるべきカリウムイオ
ン、カルシウムイオンおよび/またはマグネシウムイオ
ンの量はその時に反応混合物に存在する4,4′−ジニト
ロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸の量を基準にして1
0乃至150モル%である。そしてこれにより沈殿した4,
4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸の塩を
単離するのである。この方法の欠点は仕上操作が困難で
ありそして大量の塩基、大量のカリウム塩、カルシム
塩、マグネシウム塩が必要であることである。
さらに欧州特許出願第26154号には有機溶剤中で4−
ニトロトルエン−2−スルホン酸を空気酸化して4,4′
−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸およびそ
の塩を製造する方法が記載されている。この方法による
と操作の仕方にもよるが、理論値の96%までの収率が達
成可能であるといわれている。この方法の欠点は操作が
非プロトン二極性溶剤中で実施されるため、その溶剤の
回収が高価につきそして公知のごとく損失なしには実施
し得ないことである。
しかしてここに本発明によって、4−ニトロトルエン
−2−スルホン酸の酸化を水の存在下または非存在下に
液体無水アンモニア、そのアルキル誘導体および/また
はこれらの相互の混合物中で実施すれば上記欠点を伴う
ことなく高収率で4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−
ジスルホン酸(DNS)およびその塩が製造できることが
見い出された。すなわち、本発明は4−ニトロトルエン
−2−スルホン酸またはその塩の酸化剤による酸化によ
って式 (式中、Mは水素、アルカリ金属陽イオンまたはアンモ
ニウム陽イオンを意味する)の4,4′−ジニトロスチル
ベン−2,2′−ジスルホン酸およびその塩を製造する方
法を発明の対象とし、そして本発明の方法の特徴は酸化
を強塩基の存在および場合によっては触媒の存在下、水
の存在下または非存在下に液体無水アンモニア、そのア
ルキル誘導体および/またはそれら相互の混合物中で実
施することにある。
出発物質として使用される4−ニトロトルエン−2−
スルホン酸(p−NTSA)またはそのアルカリ金属塩およ
びアンモニウム塩は化学工業の分野で公知の化合物であ
り、4−ニトロトルエンのスルホン化によってきわめて
容易に製造することができる。この出発物質は遊離酸の
形でも、また公知の塩の形でも使用することができる。
塩としては、乾燥形状でも使用できるが、水分1乃至50
%,好ましくは1乃至25%の湿潤濾過ケーキの形状で使
用するのが好ましい。また、合成溶液または懸濁液のご
とき単離前の生成物の形態、水性濃縮物の形、含水油あ
るいは乾燥粉末の形態で使用することもできる。
本発明の方法において水の存在下または非存在下に反
応溶剤として使用される液体無水アンモニア、そのアル
キル誘導体および/またはそれら相互の混合物とは、特
に、つぎのような溶剤または溶剤組合せを意味するもの
と理解されたい: a)無水液体アンモニア、 b)アンモニアのアルキル誘導体の無水液体、 c)上記a)とb)とからなる混合物、 d)アンモニアと水、 e)アンモニアのアルキル誘導体と水、 f)アンモニアとアンモニアのアルキル誘導体と水。
好ましいのはd)の組合せである。
出発物質として使用される4−ニトロトルエン−2−
スルホン酸も、中間生成物として生成される4,4′−ジ
ニトロジベンジル−2,2′−ジスルホン酸も、反応生成
物4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸
も、本方法の反応媒質である上記した溶剤または溶剤組
合せa)乃至f)のいずれの中においても、特に組合せ
d)中において水中または非プロトン二極性溶剤中より
もはるかによく溶解する。このため、現在非常に薄く稀
釈されて行なわれている反応が工業的にはるかに濃厚に
実施することができる。たとえば、4−ニトロトルエン
−2−スルホン酸の1部に対して上記した溶剤または溶
剤組合せa)乃至f)のいずれかの1部、好ましくは1
乃至10部、特に好ましくは3乃至6部をもって反応を実
施することが可能となる。これは技術的面からも経済的
面からも大きな利益がある。さらにアンモニアは安価で
あり大規模生産により入手可能である。その沸点は低く
(760トールで−33.35℃)そして本発明による方法の反
応条件下で非常に安定であるので、実際上定量的に回収
可能であり、したがって本製造プロセスに再び戻すこと
が可能である。
アンモニアのアルキル誘導体としては下記式の第一、
第二および第三アミンが考慮される。
式中、nは特に1乃至6の数である。
これらアミンは単一アミン(たとえばジメチルアミ
ン)でも混合アミン(たとえばエチルジメチルアミン)
でもありうる。特に好ましいものはジメチルアミン、ト
リメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、とりわけメチルアミンである。
本発明の方法に反応溶剤として使用される溶剤組合せ
d)乃至f)は各対応する組合せの全量を基準にしてア
ンモニアおよび/またはアンモニアのアルキル誘導体を
好ましくは50乃至99%,特に60乃至80%含有する。この
場合、水とアンモニアとの比は各種の仕方で調整するこ
とができる。たとえば、水、アンモニア含量が例えば1
乃至30%の水性アンモニア溶液、水性4−ニトロトルエ
ン−2−スルホン酸またはその塩または液体アンモニア
をまず装填しそして次ぎに不足分のアンモニア、水、水
に溶解した塩基、アンモニア水またはアンモニアのアル
キル誘導体を添加することによって調整することができ
る。
強塩基としては、特に、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属たとえばリチウム、ナトリウム、カリウム、マ
グネシウムまたはカルシウムならびにこれらの強塩基性
化合物、たとえば、水酸化物、アミド、アルコラートさ
らにはまた強塩基性イオン交換体が考慮される。
アルコラート類としては炭素数が1乃至8、好ましく
は1乃至4の直鎖状、分枝状または環式の脂肪族アルコ
ール、たとえば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール
から誘導されたアルコラートが実質的に使用される。こ
れらのアルコラートは好ましくは対応するアルコール性
溶液の形で使用される。
ナトリウム化合物またはカリウム化合物が好ましく、
特にその水酸化物およびアルコラートが実用上重要であ
る。
使用される塩基の種類および量によっては塩基をプロ
トン溶剤に溶解して使用するのが有利である。プロトン
溶剤としては水または1乃至8個の炭素原子を有する環
式低級脂肪アルコールが好ましく使用される。特にメタ
ノールおよび/または水の使用が好ましい。
塩基は酸化実施の際に予め反応器に装填しておき、こ
れにp−NTSAを供給添加するようにしてもよいし、また
p−NTSAと同時的に、ただし別々の供給装置を介して供
給してもよいし、あるいはまた予め装填しておいたp−
NTSAに添加供給するようにしてもよい。
塩基の使用量は広い範囲から選択することができる。
触媒が存在する場合は、塩基の量は触媒量でよい。なぜ
ならば、その塩基は反応進行中再生されるからである。
ただし、好ましくは、p−NTSAに対して触媒量から当量
までの範囲内の量、特に0.25乃至0.5モルの量で塩基を
使用する。酸化を触媒なしで実施する場合はp−NTSAに
対して少なくとも当量の塩基を使用する。塩基の最適使
用量は予備実験によって容易に決定することができる。
触媒としては重金属化合物の塩、酸化物または水酸化
物および/または重金属の有機金属化合物などが考慮さ
れる。例示すれば下記金属の塩、酸化物または水酸化物
である:Co,Mn,Cr,Ce,Fe,Ni,Cu,Ru,Pd,PtまたはIr[これ
ら金属触媒については、たとえば、Academic Press社、
ニューヨークおよびロンドン1974年出版の金属錯塩によ
る均質触媒反応(Homogenous Catalysis by Metal Comp
lxes)Vol.I, Chapter 2:Activation of molecular oxygenの79頁を参
照されたい]。
ただし、触媒として特に重要なものはマンガンの塩、
酸化物または水酸化物および/またはマンガン有機化合
物たとえば硫酸マンガンおよび/または酢酸マンガンで
ある。
無機または有機の臭素化合物および/またはヨウ素化
合物、たとえば、Nal,KI,KBrおよび臭化アンモニウムも
有利に使用しうる。
さらに、付加的に相転移触媒またはクラウンエーテルを
使用することもできる。特に使用される強塩基が液体ア
ンモニアに充分な溶解性を有していない場合にはこの触
媒の使用が考慮される。
相転移触媒の例としてつぎのものが示される: 塩化アンモニウム、 臭化アンモニウム、 メチルアミン塩酸塩、 シクロヘキシルアミン塩酸塩、 アニリン塩酸塩、 ジメチルアミン塩酸塩、 ジ−イソブチルアミン塩酸塩、 トリエチルアミ塩酸塩、 トリエチルアミン臭酸塩、 トリ−n−オクチルアミン塩酸塩、 ベンジル−ジメチルアミン塩酸塩、 テトラメチルアンモニウム塩化物、臭化物またはヨウ化
物、 テトラエチルアンモニウム塩化物、臭化物またはヨウ化
物、 テトラ−n−プロピルアンモニウム塩化物、臭化物また
はヨウ化物、 テトラ−n−ブチルアンモニウム塩化物、臭化物または
ヨウ化物、 トリメチル−ヘキサデシルアンモニウム塩化物、 ベンジルジメチル−ヘキサデシルアンモニウム塩化物、 ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウム塩化物、 ベンジル−トリメチルアンモニウム塩化物、 ベンジル−トリエチルアンモニウム塩化物、 ベンジルトリ−n−ブチルアンモニウム塩化物、 n−ブチル−トリ−n−プロピルアンモニウム臭化物、 オクタデシルトリメチルアンモニウム臭化物、 フェニルトリメチルアンモニウム臭化物または塩化物、 ヘキサデシルピリジニウム臭化物または塩化物。
クラウン(Crown)エーテルの例としては次ぎのもの
が示される: 15−クラウン−5、 18−クラウン−6、 ジベンゾ−18−クラウン−6、 ジシクロヘキシル−18−クラウン−6,5,6,14,15−ジベ
ンゾ−7、13−ジアザ−1、4−ジオキサシクロペンタ
デカ−5、14−ジエン。
触媒の使用量は広い範囲から選択することができる。
多くの場合、触媒は痕跡量で存在すれば充分である。一
般的にいえば好ましい触媒の使用量は4−ニトロトルエ
ン−2−スルホン酸またはその塩に対して約0.1乃至15
重量%である。
反応温度は通常重要ではなく、−33℃から+50℃まで
の範囲であり得る。好ましくは−15℃乃至30℃、特に好
ましくは0℃乃至25℃である。反応を−33℃で実施した
場合には、反応は大気圧で実施される。しかし、それよ
り高い温度で反応を実施する場合には液体アンモニア、
アンモニアのアルキル誘導体またはアンモニアおよび/
またはアンモニアのアルキル誘導体と水との混合物の各
蒸気圧において実施する必要がある。これらの蒸気圧は
下記の文献から公知である: Encyclopedia of Chemical Technology,第3版、2巻、
474頁; Ullmanns Encyklopaedie der technischen Chemie,195
3,第2巻、524頁。
酸化剤としては純酸素または純酸素と不活性ガスたと
えば窒素との混合物あるいは空気が考慮される。酸化剤
はこの場合p−NTSAに対して過剰に使用する。一般的に
はp−NTSAに対して約300%まで、好ましくは50乃至100
%過剰に使用する。実際上有利な実施態様は純酸素を閉
回路内で使用して使用された酸素を継続的に置換するも
のである。
好ましい実施態様においては湿潤濾過ケーキの形状の
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸またはその塩の1
部が触媒量のマンガン(II)塩たとえば硫酸マンガンお
よび/または酢酸マンガンと共に0.5乃至3部の水性ア
ンモニア溶液または水の中に懸濁され、そして全反応混
合物中のアンモニア分が60乃至80%となるように1乃至
5部の液体アンモニアが加えられ、酸化剤として酸素な
らびに塩基としての水酸化ナトリウムの存在下、加圧し
ながら0乃至25℃の温度で反応が行なわれる。仕上操作
は公知方法で実施する。
本発明の方法によればほぼ定量的収率かつ高純度で4,
4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸および
その塩が得られる。着色副生成物は生じない。
本発明の方法のいま1つの利点は本方法によって製造
されたDNSが付加的精製を行なうことなく、かつまた液
体アンモニアを使用した場合には仕上げ処理なしで、直
接的に染料および蛍光増白剤製造のための重要な中間生
成物である(4−アミノ−4′−ニトロ)−スチルベン
−2,2′−ジスルホン酸および4,4′−ジアミノスチルベ
ン−2,2′−ジスルホン酸に還元することができること
である。この還元はそれ自体公知の方法で触媒の存在で
水素を使用して実施される。
以下、本発明を説明するための実施例を記載する。本
発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例中の部およびパーセントは重量ベースであ
る。
実施例1 冷却/加熱ジャケット、圧力計、導入ガス撹拌器、温
度計、滴下ロート、ガス導入浸漬管、2つの一方向弁、
酸素の導入と導出のための2つのローターメータおよび
バーストディスク(10バール(ber))を具備した1
容量のBUECHI−ガラスオートクレーブの中に大気圧そし
て−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
ナトリウム塩(活性分98.6%)97.0g,酢酸マンガン(I
I)四水和物4.5gおよび液体アンモニア360gを装填す
る。この装填量はp−NTSAナトリウム塩1部に対してア
ンモニア3.8部の割合に相当する。このオートクレーブ
を閉鎖して内部温度を−33.3℃から+5℃まで上げる。
この際内圧は4バールに上昇する。得られた澄んだ溶液
に10/時の酸素流を撹拌速度600乃至700rpmで導入す
る。更に、30%ナトリウムメチラートメタノール溶液2
1.6gを5乃至7℃の内部温度で20分間かけて添加する。
この反応混合物を酸素を導入(10/時)しながら5℃
でさらに1時間40分撹拌をつづける。
仕上げ操作のためオートクレーブの内圧をアンモニア
の部分蒸発により4バールから大気圧まで下げる。この
際内部温度は+5℃から−27℃まで低下する。ついで大
気圧の反応混合物に塩化アンモニウム6.5gを加えそして
400mlのメタノールで徐々に稀釈する。この時に反応生
成物が晶出する。酸素流を止め、得られた懸濁物をゆっ
くりと+30℃まで加熱してアンモニアを放出させる。撹
拌器を停止しそしてオートクレーブの内容物を排出す
る。
この反応混合物を乾燥体まで真空濃縮し、2の水に
入れ、200mlの2規定水酸化ナトリウムでアルカリ性に
調整し、200mlの2規定塩酸で中和する。触媒を濾過除
去し、得られた淡黄色溶液を乾燥体まで真空濃縮する。
残留物を300mlの水に入れ、これから反応生成物を塩化
ナトリウム34gの添加によって沈殿させ、その沈殿を吸
引濾過し、7.5%塩化ナトリウム溶液100mlで洗いそして
重量一定となるまで110℃で真空乾燥する。
しかして活性分94.0%(紫外分光光度計により測
定)、融点300℃以上の淡黄色結晶質粉末の形状を呈す
る4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二
ナトリウム塩95.0gを得る。液体クロマトグラフィー(L
C)分析によって測定された4,4′−ジニトロスチルベン
−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値
の93.6%である。
実施例2 実施例1に記載したガラスオートクレーブに大気圧か
つ−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
ナトリウム塩(活性分98.6%)97.0g,硫酸マンガン(I
I)一水和物3.1gおよび液体アンモニア360gを装填す
る。この装填量はp−NTSAナトリウム塩1部に対してア
ンモニア3.8部の割合に相当する。このオートクレーブ
を閉鎖して内部温度を−33.3℃から+15℃まで上げる。
この際内圧は6バールに上昇する。
得られた澄明溶液に10/時の酸素流を撹拌速度600
乃至700rpmで導入する。更に、30%ナトリウムメチラー
トメタノール溶液11gを15℃の内部温度で25分間かけて
添加する。この反応混合物を酸素を導入(10/時)し
ながら15℃でさらに1時間35分撹拌をつづける。
仕上げ操作を実施例1と同様に実施する。ただし、今
回は反応混合物に4.5gの塩化アンモニウムを加える。
しかして活性分91.7%(紫外線光光度計により測
定)、融点300℃以上の淡黄色結晶質粉末の形状を呈す
る4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二
ナトリウム塩96.2gを得る。4,4′−ジニトロスチルベン
−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は論理値
の93.0%である。
p−NTSAナトリウム塩塩1部に対してアンモニア2.5
部の割合として反応を実施した場合にも同様な結果が得
られた。
実施例3 冷却/加熱ジャケット、圧力計、導入ガス撹拌器、温
度計、滴下ロート、液面上ガス導入管、2つの一方向
弁、酸素の導入と導出のための2つのローターメータお
よびバーストディスク(10バール)を具備した1容量
のBUECHI−ガラスオートクレーブの中に大気圧そして−
40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸ナト
リウム塩(活性分98.6%)97.0g,硝酸マンガン(II)四
水和物4.6gおよび液体アンモニア375gを装填する。この
装填量はp−NTSAナトリウム塩1部に対してアンモニア
3.9部の割合に相当する。このオートクレーブを閉鎖し
て内部温度を−33.3℃から+15℃まで上げる。この際内
圧は6バールに上昇する。
得られた澄んだ溶液の液面上に13/時の酸素流を撹
拌速度600乃至700rpmで導入する。更に、メタノール24g
中水酸化ナトリウム4.8gの溶液を15℃の内部温度で30分
間かけて添加する。この反応混合物を酸素を導入(13
/時)しながら15℃でさらに1時間撹拌をつづける。
仕上げ操作を実施例1と同様に実施する。しかして活
性分89.1%(紫外分光光度計により測定)、融点300℃
以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジニトロ
スチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩97.2g
を得る。4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホ
ン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の91.3%である。
実施例4 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧か
つ−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
のナトリウム塩(活性分98.6%)97.0%,酢酸マンガン
(II)四水和物4.5gおよび液体アンモニア360gを装填す
る。オートクレーブを閉鎖して内部温度を−33.3℃から
+15℃まで上げる。この際内圧は6バールまで上昇す
る。
得られた澄んだ溶液の液面上に13/時酸素流を撹拌
速度600乃至700rpmで導入する。更に、50%水酸化ナト
リウム水溶液19.2gを15℃の内部温度で15分間かけて添
加する。この反応混合物はアンモニア97.5%対水2.5%
の割合でアンモニア/水混合物を含有している(これは
p−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物3.9部の割
合に相当する。)この反応混合物を酸素を導入(13/
時)しながら15℃でさらに1時間15分撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。
しかして活性分93.5%(紫外分光光度計により測
定)、融点300℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する
4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナ
トリウム塩95.0gが得られる。この4,4′−ジニトロスチ
ルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は
理論値の93.8%である。LC分析によって測定された4,
4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナト
リウム塩の収率は理論値の92.8%である。
実施例5 実施例1に記載したガラスオートクレーブに大気圧か
つ−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
ナトリウム塩(活性分98.6%)97.0g,酢酸マンガン(I
I)四水和物4.5gおよび液体アンモニア360gを装填す
る。オートクレーブを閉鎖して内部温度を−33.3℃から
+15℃まで上げる。この際内圧は6バールに上昇する。
得られた澄明溶液に13/時の酸素流を撹拌速度600
乃至700rpmで導入する。更に、30%水酸化ナトリウム水
溶液16gを15乃至17℃の内部温度で15分間かけて添加す
る。この反応混合物はアンモニア97%対水3%の割合で
アンモニア/水混合物を含有している(これはp−NTSA
ナトリウム塩1部に対し溶剤混合物3.9部の割合に相当
する)。この反応混合物を酸素を導入(13/時)しな
がら15℃でさらに45分間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。し
かして活性分92.2%(紫外分光光度計により測定)、融
点300℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジ
ニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム
塩97.0gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−
2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の9
4.3%である。LC分析によって測定された4,4′−ジニト
ロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の
収率は理論値の95.0%である。
実施例6 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧か
つ−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
のナトリウム塩(活性分98.6%)97.0g,硫酸マンガン
(II)一水和物3.1gおよび液体アンモニア360gを装填す
る。オートクレーブを閉鎖して内部温度を−33.3℃から
+15℃まで上げる。この際内圧は6バールまで上昇す
る。
得られた澄んだ溶液の液面上に13/時の酸素流を撹
拌速度600乃至700rpmで導入する。更に、15%水酸化ナ
トリウム水溶液32gを15乃至17℃の内部温度で15分間か
けて添加する。この反応混合物はアンモニア93%対水7
%の割合でアンモニア/水混合物を含有している(これ
はp−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物4.1部の
割合に相当する)。この反応混合物を酸素を導入(13
/時)しながら15℃でさらに45分間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。し
かして活性分96.1%(紫外分光光度計により測定)、融
点300℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジ
ニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム
塩94.4gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−
2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の9
5.6%である。LC分析によって測定された4,4′−ジニト
ロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の
収率は理論値の96.4%である。
実施例7 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧か
つ−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
のナトリウム塩(活性分98.6%)97.0g,硝酸マンガン
(II)四水和物4.6gおよび液体アンモニア360gを装填す
る。オートクレーブを閉鎖して内部温度を−33.3℃から
+15℃まで上げる。この際内圧は6バールまで上昇す
る。
得られた澄んだ溶液の液面上に13/時の酸素流を撹
拌速度600乃至700rpmで導入する。更に、7.5%水酸化ナ
トリウム水溶液64gを15乃至20℃の内部温度で15分間か
けて添加する。この反応混合物はアンモニア86%対水14
%の割合でアンモニア/水混合物を含有している(これ
はp−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物4.4部の
割合に相当する)。この反応混合物を酸素を導入(13
/時)しながら15℃でさらに45分間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。し
かして活性分96.9%(紫外分光光度計により測定)、融
点300℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジ
ニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム
塩93.4gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−
2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の9
6.9%である。LC分析によって測定された4,4′−ジニト
ロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の
収率は理論値の94.7%である。
実施例8 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧で
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸ナトリウム塩(活
性分98.6%)77.6g,酢酸マンガン(II)四水和物1.6gお
よび25%アンモニア水溶液66gを装填する。オートクレ
ーブを閉鎖して内部温度を15℃として液体アンモニア24
2gを添加する。内圧は4.4バールまで上昇する。
得られた澄んだ溶液の液面上に10/時の酸素流を撹
拌速度600乃至700rpmで導入する。更に、30%水酸化ナ
トリウム水溶液42.7gを15乃至17℃の内部温度で20分間
かけて添加する。この反応混合物はアンモニア76.5%対
水23.5%の割合でアンモニア/水混合物を含有している
(p−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物4.4部の
割合に相当)。この反応混合物を酸素を導入(10/
時)しながら15℃でさらに1時間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。た
だし今回は反応混合物に塩化アンモニウム17gを加えそ
してメタノールの代りに100mlの水で稀釈する。しかし
て活性分96.7%(紫外分光光度計により測定)、融点30
0℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジニト
ロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩75.
4gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′
−ジスルホン酸二ニトリウム塩の収率は理論値の96.0%
である。LC分析によって測定された仕上操作前の反応混
合物の4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン
酸二ナトリウム塩の収率は理論値の96.5%である。
実施例9 実施例1に記載したガラスオートクレーブに大気圧か
つ−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
のナトリウム塩(活性分98.6%)97.0g,水94.4g,酢酸マ
ンガン(II)四水和物4.5gおよび液体アンモニア266gを
装填する。オートクレーブを閉鎖して内部温度を−33.3
℃から+13℃まで上げる。この際内圧は3.3バールまで
上昇する。
得られた澄んだ溶液中に10/時の酸素流を撹拌速度
600乃至700rpmで導入する。更に、30%水酸化ナトリウ
ム水溶液16.0gを13乃至15℃の内部温度において15分間
かけて添加する。この反応混合物アンモニア71.5%と水
28.5%からなるアンモニア/水混合物を含有している
(これはp−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物3.
9部の割合に相当する)。この反応混合物を酸素を導入
(10/時)しながら15℃でさらに1時間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。た
だし、今回は400mlのメタノールの代りに300mlの水を使
用する。
しかして活性分91.6%(紫外分光光度計により測
定)、融点300℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する
4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナ
トリウム塩96.3gが得られた。これの4,4′−ジニトロス
チルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率
は理論値の93.0%である。LC分析によって測定された4,
4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナト
リウム塩の収率は理論値の92.8%であった。
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸ナトリウム塩9
7.0gの代りに濾過ケーキの形態のこの化合物(活性分:8
3.1%,水分:15.7%)115.1gおよびこれに対応する水7
6.3gを使用した場合にも、上記と同様な結果が得られ
た。
実施例10 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧で
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸ナトリウム塩(活
性分98.6%)97.0g,酢酸マンガン(II)四水和物2gおよ
び25%アンモニア水溶液195gを装填する。オートクレー
ブを閉鎖して内部温度を15℃として液体アンモニア210g
を添加する。この際,内圧は2.6バールに上昇する。
得られた澄明溶剤の液面上に10/時の酸素流を撹拌
速度600乃至700rpmで導入する。更に、30%水酸化ナト
リウム水溶液26.7gを10乃至15℃の内部温度で20分間で
添加する。得られた反応混合物はアンモニア61%:水39
%の割合でアンモニア/水混合物を含有している(これ
はp−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物4.4部の
割合に相当する)。この反応混合物を酸素を導入(10
/時)しながら15℃でさらに2時間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。た
だし、今回は反応混合物に塩化アンモニウム11gを加え
そしてメタノールの代りに水100mlで稀釈する。しかし
て活性分92.4%(紫外分光光度計により測定)、融点30
0℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジニト
ロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩95.
4gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′
−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の92.9%
である。仕上操作前の反応混合物のLC分析によって測定
された4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン
酸二ナトリウム塩の収率は理論値の95.7%である。
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸ナトリウム塩9
7.0gの代りに湿潤濾過ケーキの形態のこの化合物(活性
分:83.1%,水分:15.7%)115.1gを使用しそして相応的
に25%アンモニア水溶液171gと液体アンモニア216gを使
用した場合にも同じ結果が得られた。
実施例11 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧で
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸のナトリウム塩
(活性分98.6%)77.6g,酢酸マンガン(II)四水和物1.
6gおよび25%アンモニア水溶液202gを装填する。オート
クレーブを閉鎖して内部温度20℃で液体アンモニア210g
を添加する。この際内圧は4バールまで上昇する。
得られた澄んだ溶液の液面上に10/時の酸素流を撹
拌速度600乃至700rpmで導入する。更に、30%水酸化ナ
トリウム水溶液21.3gを18乃至20℃の内部温度で20分間
かけて添加する。この反応混合物はアンモニア61%と水
39%の割合のアンモニア/水混合物を含有している(こ
れはp−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物5.6部
の割合に相当する)。この反応混合物を酸素を導入(10
/時)しながら20℃でさらに2時間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。た
だし今回は、反応混合物に塩化アンモニウム9gを加えそ
してメタノールの代りに100mlの水で稀釈する。しかし
て、活性分94.8%(紫外分光光度計により測定)、融点
300℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジニ
トロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩7
6.8gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−2,
2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の95.
9%である。仕上げ前の混合物のLC分析によって測定さ
れた4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸
二ナトリウム塩の収率は理論値の96.5%である。
反応をp−NTSAナトリウム塩1部に対して溶剤混合物
を8部の割合で使用して実施した場合にも同様な結果が
得られた。
実施例12 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧で
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸のナトリウム塩
(活性分98.6%)77.6g,酢酸マンガン(II)四水和物1.
6gおよび25%アンモニア水溶液148gを装填する。オート
クレーブを閉鎖して内部温度15℃で液体アンモニア172g
を添加する。この際内圧は3.5バールに上昇する。
得られた澄んだ溶液の液面上に10/時の酸素流を撹
拌速度600乃至700rpmで導入する。更に、30%水酸化ナ
トリウム水溶液32gを10乃至15℃の内部温度で20分間か
けて添加する。この反応混合物はアンモニア61%と水39
%からなるアンモニア/水混合物を含有している(これ
はp−NTSAナトリウム1塩部に対し溶剤混合物4.5部の
割合に相当する)。この反応混合物を酸素を導入(10
/時)しながら15℃でさらに2時間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。た
だし今回は、反応混合物に塩化アンモニウム12.8gを加
えそしてメタノールの代りに100mlの水で稀釈する。し
かして、活性分93.4%(紫外分光光度計により測定)、
融点300℃以上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−
ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウ
ム塩78.2gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン
−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値
の96.2%である。仕上げ前の混合物のLC分析によって測
定された4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホ
ン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の97.3%である。
実施例13 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧で
4−ニトロトルエン−2−スルホン酸(活性分73.4%、
水分18.2%,硫酸分8.4%)97.7gと酢酸マンガン(II)
四水和物1.6gとを装填する。オートクレーブを閉鎖して
内部温度20乃至24℃で液体アンモニア257gを35分間で添
加する。この際内圧は5.6バールまで上昇する。この反
応混合物に10乃至15℃の内部温度で15分間かけて30%水
酸化ナトリウム水溶液64.8g加える。
得られた澄んだ溶液の液面上に10/時の酸素流を撹
拌速度600乃至700rpmで導入する。更に、30%水酸化ナ
トリウム水溶液21.3gを15乃至20℃の内部温度で20分間
かけて添加する。この反応混合物はアンモニア77%と水
23%からなるアンモニア/水混合物を含有している(こ
れはp−NTSAナトリウム塩1部に対し溶剤混合物4.7部
の割合に相当する)。この反応混合物を酸素を導入(10
/時)しながら15℃でさらに2時間撹拌する。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。た
だし今回は、反応混合物に塩化アンモニウム8.6gを加え
そしてメタノールの代りに100mlの水で稀釈する。しか
して、活性分96.8%(紫外分光光度計により測定)、融
点300℃以上の淡黄結晶粉末の形状を呈する4,4′−ジニ
トロスチルベン2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩76.
1gが得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′
−ジスルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の94.0%
である。仕上げ前の混合物のLC分析によって測定された
4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナ
トリウム塩の収率は理論値の94.5%である。
実施例14 実施例3に記載したガラスオートクレーブに大気圧か
つ−40℃の温度で4−ニトロトルエン−2−スルホン酸
のナトリウム塩(活性分98.6%)77.6g,酢酸マンガン
(II)四水和物3.2gおよび液体メチルアミン415gを装填
する。p−NTSAナトリウム1部に対して溶剤5.5部の割
合に相当する。
得られた澄んだ溶液の液面上に8/時の酸素流を撹
拌速度1800rpmで導入する。更に、30%メタノール性ナ
トリウムメチラート溶液28.8gを−10乃至−5℃の内部
温度で20分間かけて添加する。この反応混合物を酸素を
導入(8/時)しながら−10℃でさらに40分間撹拌す
る。
仕上げ操作を実施例1に記載したように実施する。た
だし今回は、反応混合物に塩化アンモニウム8.6gを加え
そしてメタノール200mlで稀釈する。しかして、活性分
が92.3%(紫外分光光度計により測定)、融点300℃以
上の淡黄結晶質粉末の形状を呈する4,4′−ジニトロス
チルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム塩61.5gが
得られる。この4,4′−ジニトロスチルベン−2,2′−ジ
スルホン酸二ナトリウム塩の収率は理論値の74.8%であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/053 B01J 27/053 27/08 27/08 27/24 27/24 31/02 102 31/02 102 31/04 31/04

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−ニトロトルエン−2−スルホン酸また
    はその塩を酸化剤によって酸化して式 (式中、Mは水素、アルカリ金属陽イオンまたはアンモ
    ニウム陽イオンを意味する)の4,4′−ジニトロスチル
    ベン−2,2′−ジスルホン酸を製造する方法において、
    酸化を強塩基の存在下、水の存在下または非存在下に液
    体無水アンモニア、そのアルキル誘導体および/または
    それら相互の混合物中で実施することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】酸化をアンモニアと水の混合物中で実施す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】塩基をプロトン溶剤に溶解して使用するこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】プロトン溶剤として低分子アルコールおよ
    び/または水を使用することを特徴とする請求項3記載
    の方法。
  5. 【請求項5】強塩基としてアルカリ金属化合物またはア
    ルカリ土類金属化合物を使用することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  6. 【請求項6】強塩基としてアルカリ金属またはアルカリ
    土類金属の水酸物またはアルコラートあるいはこれら化
    合物の混合物あるいはまた強塩基イオン交換体を使用す
    ることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】付加的に触媒を使用することを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】触媒として重金属化合物の塩、酸化物また
    は水酸物および/または重金属の有機金属化合物を使用
    することを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】触媒として相転移触媒またはクラウンエー
    テルを使用することを特徴とする請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】酸化を−33℃乃至+50℃の温度で実施す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】酸化を−15℃乃至+30℃の温度で実施す
    ることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】4−ニトロトルエン−2−スルホン酸の
    1部について水の存在下または非存在下に1乃至10部の
    アンモニア、そのアルキル誘導体またはそれら相互の混
    合物を使用することを特徴とする請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】4−ニトロトルエン−2−スルホン酸の
    1部について水の存在下または非存在下に3乃至6部の
    アンモニア、そのアルキル誘導体またはそれら相互の混
    合物を使用することを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】酸化剤として純酸素、純酸素と不活性ガ
    スとの混合物または空気を使用することを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】湿潤濾過ケーキの形態の4−ニトロトル
    エン−2−スルホン酸またはその塩の1部を触媒量のマ
    ンガン(II)塩と共に0.5乃至3部の水性アンモニア溶
    液または水に懸濁しそして1乃至5部の液体アンモニア
    を加えて全反応混合物のアンモニア含有濃度が60乃至80
    %となるようにし、つぎにこの混合物を酸化剤としての
    酸素および塩基としての水酸化ナトリウムの存在下、0
    乃至25℃の温度で加圧しながら反応させることを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】水と混合されたアンモニアまたはアンモ
    ニアのアルキル誘導体の該含有濃度が50乃至99%である
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】水と混合されたアンモニアまたはアンモ
    ニアのアルキル誘導体の該含有濃度が60乃至80%である
    ことを特徴とする請求項16記載の方法。
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