JP2512276Y2 - クロ―ラ式走行装置の操向機構 - Google Patents
クロ―ラ式走行装置の操向機構Info
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- JP2512276Y2 JP2512276Y2 JP4265990U JP4265990U JP2512276Y2 JP 2512276 Y2 JP2512276 Y2 JP 2512276Y2 JP 4265990 U JP4265990 U JP 4265990U JP 4265990 U JP4265990 U JP 4265990U JP 2512276 Y2 JP2512276 Y2 JP 2512276Y2
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- case
- crawler type
- hydraulic motor
- traveling device
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Description
【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はクローラ式走行装置における操向旋回機構に
関する。
関する。
(ロ) 従来技術 従来のクローラ式走行装置の操向機構においては、左
右の駆動スプロケット軸11L・11Rを、左右のサイドクラ
ッチ機構により動力切断し、さらに急旋回をしたい場合
には、左右のサイドブレーキ機構により制動を掛ける構
成とされていたのである。
右の駆動スプロケット軸11L・11Rを、左右のサイドクラ
ッチ機構により動力切断し、さらに急旋回をしたい場合
には、左右のサイドブレーキ機構により制動を掛ける構
成とされていたのである。
(ハ) 考案が解決すべき課題 しかし従来のサイドクラッチ機構とサイドブレーキ機
構による旋回装置においては、クラッチを切るタイミン
グと、ブレーキの掛かるタイミングも、メカニカル的に
滑らかにすることが出来ず、操向操作の都度、ガクガク
するので操向フィーリングが悪かったのである。
構による旋回装置においては、クラッチを切るタイミン
グと、ブレーキの掛かるタイミングも、メカニカル的に
滑らかにすることが出来ず、操向操作の都度、ガクガク
するので操向フィーリングが悪かったのである。
また、サイドクラッチとサイドブレーキ機構による旋
回機構の場合には、芯地旋回が出来ないという不具合い
があったのである。
回機構の場合には、芯地旋回が出来ないという不具合い
があったのである。
また操向スピードが速くても遅くても、操向旋回の状
態は殆ど同じであり、スピードによって操向フィーリン
グを変更するということが出来なかったのである。
態は殆ど同じであり、スピードによって操向フィーリン
グを変更するということが出来なかったのである。
本考案はこのような従来の不具合いを解消したもので
ある。
ある。
(ニ) 課題を解決する手段 本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該
課題を解決する手段を説明する。
課題を解決する手段を説明する。
左右の駆動スプロケット軸11L・11Rの内端が、ミッシ
ョンケース内で対向した部分に左右のデフベベルギア17
L・17Rを固設し、該デフベベルギア17L・17Rにデフピニ
オンギア15・18を噛合した構成において、一方のデフピ
ニオンギア15を、デフギアケース2に固設した油圧モー
ターMにより駆動し、デフギアケース2を、ミッション
ケースの上段の駆動機構により駆動すべき構成したもの
である。
ョンケース内で対向した部分に左右のデフベベルギア17
L・17Rを固設し、該デフベベルギア17L・17Rにデフピニ
オンギア15・18を噛合した構成において、一方のデフピ
ニオンギア15を、デフギアケース2に固設した油圧モー
ターMにより駆動し、デフギアケース2を、ミッション
ケースの上段の駆動機構により駆動すべき構成したもの
である。
(ホ) 実施例 本考案の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
第1図はコンバインに本考案のクローラ式走行装置の
操向機構を付設した状態の側面図、第2図はミッション
ケース6L・6Rの後面断面図である。
操向機構を付設した状態の側面図、第2図はミッション
ケース6L・6Rの後面断面図である。
コンバインは、クローラ式走行装置9の前面に引き起
こしリール等により構成した引き起こし装置Aを配置
し、次にミッションケース6を配置し、該ミッションケ
ース6の上方にキャビンCを配置している。
こしリール等により構成した引き起こし装置Aを配置
し、次にミッションケース6を配置し、該ミッションケ
ース6の上方にキャビンCを配置している。
その後部には脱穀装置Bを配置し、その上方に穀粒貯
留タンクTを配置している。
留タンクTを配置している。
本考案はクローラ式走行装置9の操向機構でありなが
ら、クラッチレバーやブレーキレバーによる操向操作を
するのではなくて、丸ハンドル7による操向操作を可能
としているのである。
ら、クラッチレバーやブレーキレバーによる操向操作を
するのではなくて、丸ハンドル7による操向操作を可能
としているのである。
そして該丸ハンドル7をキャビンCの内部に配置して
いる。
いる。
次に第2図のミッションケース6L・6Rの後面断面図に
おいて、要部の詳細を説明する。
おいて、要部の詳細を説明する。
ミッションケース6L・6Rの上部にエンジンE等の駆動
機構が配置されており、入力軸33が駆動される。該入力
軸33がミッションケース6L・6Rの側方に突出した部分に
HST式変速装置を構成する油圧ポンプPが配置されてい
る。該油圧ポンプPの斜板回動軸8を、前述の丸ハンド
ル7により回転し、油圧ポンプPからの圧油の吐出方向
と、吐出量を調節可能としているのである。
機構が配置されており、入力軸33が駆動される。該入力
軸33がミッションケース6L・6Rの側方に突出した部分に
HST式変速装置を構成する油圧ポンプPが配置されてい
る。該油圧ポンプPの斜板回動軸8を、前述の丸ハンド
ル7により回転し、油圧ポンプPからの圧油の吐出方向
と、吐出量を調節可能としているのである。
また入力軸33の上に固設ギア27・28を配置しており、
該固設ギア27・28に次段の摺動ギア29・30が噛合して、
2段の変速が行われる。
該固設ギア27・28に次段の摺動ギア29・30が噛合して、
2段の変速が行われる。
更に下段に油圧クラッチ式変速軸34が配置されてお
り、該油圧クラッチ式変速軸34の上の遊嵌ギア23・24が
上段のギア26・25により駆動されている。
り、該油圧クラッチ式変速軸34の上の遊嵌ギア23・24が
上段のギア26・25により駆動されている。
そして高低の油圧クラッチ装置21・22の選択結合によ
り高低の副変速が得られ、該回転によりデフギアケース
2の大径ギア13を駆動する。
り高低の副変速が得られ、該回転によりデフギアケース
2の大径ギア13を駆動する。
該大径ギア13の回転がデフギアケース2に伝達され、
デフギアケース2自体は、ミッションケース6L・6Rか
ら、ケース内部に突出されたスイベルジョイント軸5の
上に遊嵌されているので、上段の変速後の回転数で回転
する。
デフギアケース2自体は、ミッションケース6L・6Rか
ら、ケース内部に突出されたスイベルジョイント軸5の
上に遊嵌されているので、上段の変速後の回転数で回転
する。
そして該デフギアケース2が「C」形に構成されてお
り、該「C」形の両端に油圧モーターMと軸受装置20が
配置されている。
り、該「C」形の両端に油圧モーターMと軸受装置20が
配置されている。
そして油圧モーターMからはピニオン軸3が突出され
て、デフピニオンギア15を固設しており、軸受装置20か
ら突出されたピニオン軸4には、デフピニオンギア18が
固設されている。
て、デフピニオンギア15を固設しており、軸受装置20か
ら突出されたピニオン軸4には、デフピニオンギア18が
固設されている。
そして該デフピニオンギア15・18は、左右の駆動スプ
ロケット軸11L・11Rの、対向する内端部に固設されたデ
フベベルギア17L・17Rと常時噛合している。
ロケット軸11L・11Rの、対向する内端部に固設されたデ
フベベルギア17L・17Rと常時噛合している。
左右の駆動スプロケット軸11L・11Rの両端には、クロ
ーラ式走行装置9L・9Rを駆動する駆動スプロケット1L・
1Rが固設されている。
ーラ式走行装置9L・9Rを駆動する駆動スプロケット1L・
1Rが固設されている。
また油圧モーターMに圧油を送油する高圧回路aと低
圧回路bと戻り油回路cが、デフギアケース2の内部に
穿設されており、上部の油圧ポンプPから吐出される圧
油が、ミッションケース6Lの内部の穿設油路を経てスイ
ベルジョイント軸5に送油され、該スイベルジョイント
軸5の上の受け継ぎ油路から、デフギアケース2の油路
a・b・cを経て、油圧モーターMに連結される。
圧回路bと戻り油回路cが、デフギアケース2の内部に
穿設されており、上部の油圧ポンプPから吐出される圧
油が、ミッションケース6Lの内部の穿設油路を経てスイ
ベルジョイント軸5に送油され、該スイベルジョイント
軸5の上の受け継ぎ油路から、デフギアケース2の油路
a・b・cを経て、油圧モーターMに連結される。
(ヘ) 考案の作用 本考案の構成は以上の如くであり、次に考案の作用を
説明する。
説明する。
油圧モーターMが正転も逆転もしない停止状態の場合
には、デフピニオンギア15・18が回転しないので、上段
の変速後の回転により、デフギアケース2が回転し、そ
のまま回転が左右の駆動スプロケット1L・1Rに伝達され
て、直進回転が得られるのである。
には、デフピニオンギア15・18が回転しないので、上段
の変速後の回転により、デフギアケース2が回転し、そ
のまま回転が左右の駆動スプロケット1L・1Rに伝達され
て、直進回転が得られるのである。
次に、直進状態において、油圧モーターMが正転また
は逆転されると、該油圧モーターMの回転の分だけ駆動
スプロケット1L・1Rの一方は増速回転を与えられ、他方
は減速回転を与えられるので、徐々に減速回転側に減速
回転されるのである。
は逆転されると、該油圧モーターMの回転の分だけ駆動
スプロケット1L・1Rの一方は増速回転を与えられ、他方
は減速回転を与えられるので、徐々に減速回転側に減速
回転されるのである。
該操向旋回に際しては、油圧モーターMの回転は0か
らリニアに回転数を増大することが出来るので、旋回半
径もリニアに変化することが可能なのである。
らリニアに回転数を増大することが出来るので、旋回半
径もリニアに変化することが可能なのである。
またデフギアケース2の回転を停止して、油圧モータ
ーMのみを回転した場合には、一方の駆動スプロケット
1Lは前方へ回転し、他方の駆動スプロケット1Rは、同じ
回転数で逆転することとなり、芯地旋回の状態が得られ
るのである。
ーMのみを回転した場合には、一方の駆動スプロケット
1Lは前方へ回転し、他方の駆動スプロケット1Rは、同じ
回転数で逆転することとなり、芯地旋回の状態が得られ
るのである。
該油圧モーターMの回転方向を正逆に変更することに
より、芯地旋回の方向を変更することが出来るのであ
る。
より、芯地旋回の方向を変更することが出来るのであ
る。
(ト) 考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を
奏するものである。
奏するものである。
第1に、油圧モーターMの回転数は丸ハンドル7の操
向回動角によりリニアに変化させられるので、滑らかな
旋回フィーリングを得ることが出来るのである。
向回動角によりリニアに変化させられるので、滑らかな
旋回フィーリングを得ることが出来るのである。
第2に、常時噛合ギアをロックした状態で、油圧モー
ターMを回転させることにより、左右どちらの方向から
でも、芯地旋回を行うことも出来るのである。
ターMを回転させることにより、左右どちらの方向から
でも、芯地旋回を行うことも出来るのである。
また芯地旋回の速度も、丸ハンドル7の回動角により
自由に変更することが出来るのである。
自由に変更することが出来るのである。
第3に、油圧モーターMの回転速度は、走行速度に関
係なく変化させられるので、回転速度を一定とすると、
走行速度が遅い場合には急な旋回となり、走行速度が速
いと緩やかな旋回となるのである。
係なく変化させられるので、回転速度を一定とすると、
走行速度が遅い場合には急な旋回となり、走行速度が速
いと緩やかな旋回となるのである。
第1図はコンバインに本考案のクローラ式走行装置の操
向機構を付設した状態の側面図、第2図はミッションケ
ース6L・6Rの後面断面図である。 E……エンジン P……油圧ポンプ M……油圧モーター 1L,1R……駆動スプロケット 2……デフギアケース 15,18……デフピニオンギア
向機構を付設した状態の側面図、第2図はミッションケ
ース6L・6Rの後面断面図である。 E……エンジン P……油圧ポンプ M……油圧モーター 1L,1R……駆動スプロケット 2……デフギアケース 15,18……デフピニオンギア
Claims (1)
- 【請求項1】左右の駆動スプロケット軸11L・11Rの内端
が、ミッションケース内で対向した部分に左右のデフベ
ベルギア17L・17Rを固設し、該デフベベルギア17L・17R
にデフピニオンギア15・18を噛合した構成において、一
方のデフピニオンギア15を、デフギアケース2に固設し
た油圧モーターMにより駆動し、デフギアケース2を、
ミッションケースの上段の駆動機構により駆動すべく構
成したことを特徴とするクローラ式走行装置の操向機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265990U JP2512276Y2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | クロ―ラ式走行装置の操向機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265990U JP2512276Y2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | クロ―ラ式走行装置の操向機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH041077U JPH041077U (ja) | 1992-01-07 |
JP2512276Y2 true JP2512276Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=12642142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4265990U Expired - Lifetime JP2512276Y2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | クロ―ラ式走行装置の操向機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512276Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998010972A1 (fr) * | 1996-09-13 | 1998-03-19 | Yanmar Agricultural Equipment Co., Ltd. | Machine agricole a deplacement hydraulique |
JP4805654B2 (ja) * | 2005-10-26 | 2011-11-02 | ヤンマー株式会社 | クローラ型トラクタ |
JP4805653B2 (ja) * | 2005-10-26 | 2011-11-02 | ヤンマー株式会社 | クローラ型トラクタ |
JP4627483B2 (ja) * | 2005-10-26 | 2011-02-09 | ヤンマー株式会社 | クローラ型トラクタ |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP4265990U patent/JP2512276Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH041077U (ja) | 1992-01-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |