JP2511663B2 - コイルスプリングの製造方法 - Google Patents

コイルスプリングの製造方法

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JP2511663B2
JP2511663B2 JP62007303A JP730387A JP2511663B2 JP 2511663 B2 JP2511663 B2 JP 2511663B2 JP 62007303 A JP62007303 A JP 62007303A JP 730387 A JP730387 A JP 730387A JP 2511663 B2 JP2511663 B2 JP 2511663B2
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coil spring
wire
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nitriding
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好敏 萩原
敏夫 小曽根
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Honda Motor Co Ltd
Chuo Hatsujo KK
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Honda Motor Co Ltd
Chuo Hatsujo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/021Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant characterised by their composition, e.g. comprising materials providing for particular spring properties

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
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  • Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、疲れ寿命が高く、特に、高回転エンジン用
のバルブスプリングに適したコイルスプリングの製造方
法に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 近年、自動車及び自動2輪車用のエンジンは軽量で高
出力を得るために益々高速化されており、これに使用さ
れるバルブスプリングは、サージングを防止するために
固有振動数を高くすることが要求され、そのためには素
線径を小さくして軽量化を図る必要があるが、これは、
必然的に高応力化を招来するため、疲れ寿命のより高い
バルブスプリングが要求されている。
バルブスプリングの疲れ寿命を高める方法として、コ
イリング後に窒化処理を施すことが知られているが、従
来、窒化処理の行なわれていたJIS SWOSC−V(弁ばね
用シリコンクロム鋼オイルテンパー線)は、400℃を超
える温度にさらすと、引張り強さが急激に低下するた
め、窒化処理も420℃以下の温度で行なわざるを得なか
つた。しかし、窒化処理は、一般に、アンモニアを主成
分とする雰囲気中で行なわれ、アンモニアの分解と分解
した活性基の窒素の鋼中への拡散という2段階の過程を
経るが、いずれの過程も温度が高い程進行が速いのであ
つて、処理温度を上記のように低く抑えると、窒化処理
が十分に行なわれず、疲れ寿命を十分に高めることがで
きなかつた。
発明の目的 本発明は、引張り強さの急激な低下を招来することな
く、窒化処理の温度を高くすることにより窒化処理の効
果を高め、疲れ寿命の著しく高いコイルスプリングを提
供することを目的とする。
発明の構成及び作用、効果 本発明は、C:0.60〜0.70%,Si:1.30〜1.70%,Mn:0.40
〜0.70%,Cr:0.40〜0.70%,V:0.40〜0.60%,Mo:0.10〜
0.25%残り実質的にFeからなる線材にパテンテイング、
常温伸線加工及びオイルテンパーを順次に施した素線を
コイリングし、450℃以上520℃以下の温度で軟窒化、低
温浸炭窒化などの窒化処理を施す構成になり、線材の各
添加元素は、夫々、焼戻し軟化抵抗を向上させるのもの
であつて、各元素はその範囲の下限値以上であることに
よつて必要最低限の焼戻し軟化抵抗を備え、また、上限
値以下であることによつてこの線材のパテンテイング処
理が実質的に可能になるのであり、このような成分の線
材は、パテンテイング、常温伸線加工及びオイルテンパ
ーを問題なく行なうことができるとともに、コイリング
後に450℃以上の温度で窒化処理を施しても、材料内部
は軟化せず、十分な機械的強度を保持する。
また窒化処理の温度を450℃以上520℃以下としたの
は、450℃未満の温度では窒化処理においてアンモニア
の分解及び窒素の鋼中の拡散に十分な効果が得られず、
材料内部の硬さも高く、切欠き感受性が高いため、非金
属介在物などの影響を受けやすく、かえつて疲れ寿命を
低下させるためであり、520℃を超えると材料の強度が
低下し、内部硬さもビツカース500を下変り、疲れ寿命
と耐へたり性を劣化させるためである。
実施例 次に実施例について以下に説明する。
供試材は表1に示す通りで成分範囲としては、上限、
下限、ほぼその中間のものを溶解した。また従来の線材
と比較するためにSi−Cr鋼(SWOSC−V)も用意した。
線材はいずれもφ8mmの線材をパテンテイング処理
後、表面研削をし、さらに伸線によりφ4.0mmとし、最
後に焼入れ、焼戻し処理を施した。
こうして製造されたオイルテンパー処理上りの線材の
機械的性質を表2に示す。
コイルスプリングの製造は、表3の諸元の従いコイリ
ングし、その後、400℃での低温焼鈍を行い、端面研磨
の後、450℃、470℃、500℃、520℃、530℃で窒化処理
を施した。なお比較例としてのSWOSC−Vについては窒
化処理温度を420℃とした。
供試材の焼戻し軟化抵抗を得るために、各線のオイル
テンパー処理後の素線を400℃から600℃までそれぞれ1
時間の低温焼鈍を施し、硬さの変化を調べたのが第1図
である。
この結果によれば、500℃前後の温度で処理しても内
部硬さは十分、従来材のレベルを満足することがわか
る。
第2図にB材を500℃で2時間窒化処理した時の表面
写真を示すが、第3図にDで示す比較例SWOSC−Vの420
℃で処理した場合の硬さ分布と比較して、窒素の鋼中へ
の拡散が十分に進行していることがわかる。
また窒化層のX線回折パターンを調べたところ、第4
図に示すようにε相とσ′相が観察された。
本発明方法によつて製造したコイルスプリングA、
B、Cと比較例の耐久試験と熱間締め付けによる耐へた
り特性を調べた結果を第5、6図にそれぞれ示すが、疲
れ特性及び耐へたり特性のいずれにおいても、本発明方
法によつて製造したコイルズプリングの方が著しく著れ
ていることが明らかである。なお、試験に先立ち、シヨ
ツトピーニングを施し、セツチングを実施した後、試験
に供した。
また別の実施例として本発明によるコイルスプリング
を実際のエンジンにバルブスプリングとして搭載し、エ
ンジン上での耐久試験を実施した。この試験に用いたば
ねの諸元は表4に示す通りで、試験はエンジン回転数を
10000rpmから17000rpmまで1分間に3往復させながら行
なつた。結果は従来のSWOSC−Vが20時間以内に折損し
たのに対し、本発明によるバルブスプリングでは40時間
以上の耐久性を示した。
以上の結果から明らかになつたように、本発明は、従
来の窒化処理より高い温度で処理したから、窒化の効果
が著しく、同時に各種合金添加元素の二次硬化によると
思われる耐へたり特性の向上にも効を奏し、高回転・高
出力のエンジンに適合したバルブスプリングを提供する
ことができる。なお、本発明によるコイルスプリングは
エンジンのバルブスプリング以外にも使用できることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例と比較例のオイルテンパー後の
素線の焼戻し軟化抵抗を示すグラフ、第2図は本発明方
法によつて製造したコイルスプリングの窒化処理後の表
面組織写真、第3図は本発明と比較例のコイルスプリン
グの窒化処理後の表面硬さ分布を示すグラフ、第4図
は、本発明方法によつて製造したコイルスプリングの窒
化層のX線回折パターン、第5図は本発明方法によつて
製造したコイルスプリングと比較例の疲れ特性を示すグ
ラフ、第6図はその耐へたり特性のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 1/06 F16F 1/06 Z (56)参考文献 特開 昭58−27956(JP,A) 特開 昭61−30660(JP,A) 特公 昭49−30339(JP,B2) 特公 昭49−46462(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C:0.60〜0.70%,Si:1.30〜1.70%,Mn:0.40
    〜0.70%,Cr:0.40〜0.70%,V:0.40〜0.60%,Mo:0.10〜
    0.25%残り実質的にFeからなる線材にパテンテイング、
    常温伸線加工及びオイルテンパーを順次に施した素線を
    コイリングし、450℃以上520℃以下の温度で軟窒化、低
    温浸炭窒化などの窒化処理を施すことを特徴とするコイ
    ルスプリングの製造方法
JP62007303A 1987-01-14 1987-01-14 コイルスプリングの製造方法 Expired - Lifetime JP2511663B2 (ja)

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