JP2511374Y2 - ベルトコンベヤの水切り装置 - Google Patents

ベルトコンベヤの水切り装置

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JP2511374Y2
JP2511374Y2 JP3213091U JP3213091U JP2511374Y2 JP 2511374 Y2 JP2511374 Y2 JP 2511374Y2 JP 3213091 U JP3213091 U JP 3213091U JP 3213091 U JP3213091 U JP 3213091U JP 2511374 Y2 JP2511374 Y2 JP 2511374Y2
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治彦 続木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はベルトコンベヤの水切り
装置に関する。製鉄所や火力発電所などの構内には、鉱
石原料や石炭等を輸送するための地上コンベヤが長い距
離にわたって設置されている。この地上コンベヤによっ
て運ばれる鉱石原料等は粉体や粒塊状態であるので、輸
送時の落ちこぼれを防止するために樋状のベルトコンベ
ヤを使用している。ここにいう樋状のコンベヤとは、い
わゆるトラフ角付きベルトコンベヤや断面V字状で走行
するコンベヤをいう。
【0002】ところで、地上コンベヤは屋外に設置され
ているため、雨水などが逃げ路のないままコンベヤ上に
集溜される。コンベヤ上に雨水などが集溜したままでコ
ンベヤを運転すると、輸送物に水分が吸着され、後工程
の諸設備、たとえばヘッド・シュート、ホッパなどに極
めて悪い影響を与えることとなるため、溜水を排出する
ことが必要である。
【0003】
【従来の技術】従来の水切り装置としては、特公昭55-1
1970号公報や実公平2-25774 号公報に記載されたものが
ある。これらは、いずれも水切りのためのスクレーパを
ベルトコンベヤの上面に接触させて、溜水をコンベヤの
側方に排出するように構成したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
水切り装置では、水の重量によりコンベヤのベルトが下
方に撓むと、スクレーパとの間に隙間ができ、完全に水
が切れないという問題があった。また、上記問題点を解
消するために、ベルトコンベヤの下からローラなどでベ
ルトを押し上げスクレーパとベルトとの間の隙間を無く
することも検討されたが、そうすると水切り装置が複雑
となり、設置スペースが確保しにくいなど、種々の問題
点を惹起することになる。
【0005】本考案はかかる事情に鑑み、簡単な設備で
ありながら水切り効果の高い水切り装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ベルトを樋状
にして走行させるベルトコンベヤの水切り装置であっ
て、ベルトコンベヤに接触したり離間したりするように
ベルトコンベヤの上方に揺動自在に設けられたスクレー
パと、該スクレーパを格納位置と作業位置との間で揺動
させる揺動手段と、作業位置に設定されたスクレーパ
を、ベルトコンベヤの上下方向の動きに追随して、常時
ベルトコンベヤに接触させる方向に付勢する付勢手段
と、ベルトコンベヤに追随して動くスクレーパの揺動を
前記揺動手段を駆動することなく許容吸収するエスケー
プ機構とからなることを特徴とする。
【0007】本考案における揺動手段とは、スクレーパ
を格納位置と作業位置との間で動かしうるものであれば
どのようなものでもよく、たとえば、シリンダを用いた
ものや、可撓性部材とその可撓性部材を巻上げ巻下げす
る巻取装置からなるものが用いられる。また、付勢手段
とは、スクレーパの先端縁をベルトコンベヤに押し付け
うる手段であればどのようなものでもよく、たとえばス
クレーパ自体の自重や、スクレーパに載せられたウエイ
ト、スクレーパの先端縁を下方に引張ったり押し付けた
りするスプリングなどの種々の手段を含むものである。
さらに、エスケープ機構とは、ベルトコンベヤに追随し
て動くスクレーパの揺動を前記揺動手段を駆動すること
なく許容吸収しうるものであればどのようなものでもよ
く、たとえばシリンダの端部に設けられた中間リンク
や、シリンダとスクレーパとの間に設けられた圧縮バネ
などが該当し、さらに揺動手段が可撓性部材であれば、
その撓みによって実現されるものなどが含まれる。
【0008】
【作用】本考案の水切り装置をセットするときは、揺動
手段によりスクレーパを作業位置まで揺動させ、その先
端縁をベルトコンベヤに接触させる。このとき、エスケ
ープ機構が中間リンクであれば中間リンクを折れ曲ら
せ、可撓性部材であれば可撓性部材を弛ませておいてス
クレーパの先端縁がさらに下降する余地を与えておく。
水切り作業時に水が流れてくるとベルトコンベヤのベル
トが水の重みで下るが、スクレーパは付勢手段によりベ
ルトに追随して下降する。この結果、スクレーパの先端
縁とベルトコンベヤとの間には隙間が生じないので、効
果的に排水を行うことができる。そして、このスクレー
パの追随動作はエスケープ機構により許容吸収されるの
で、一々揺動手段を駆動制御する必要がない。
【0009】
【実施例】つぎに本考案の実施例を説明する。図9にお
いて、BCは製鉄所や火力発電所などで原料や石炭などを
運搬するために設けられている地上コンベヤであり、R
はヤードに積付けられた原料や石炭などを地上コンベヤ
BCに払出すリクレーマである。本実施例における水切り
装置Aは、たとえばリクレーマRの付帯設備として取付
けられるものである。
【0010】水切り装置Aの詳細を図1以下に基づき説
明する。地上コンベヤBCの経路近傍でリクレーマRの一
端には、フレーム1がピン2で垂直面内に揺動自在に連
結されている。フレーム1の先端部上面にはブラケット
3が設けられ、このブラケット3に中間リンク4の一端
が連結されている。一方、地上コンベヤBCの上方にある
リクレーマRの張出ビーム5にはシリンダ6の上端が連
結されており、該シリンダ6のロッド7は前記中間リン
ク4の他端に連結されている。この中間リンク4はシリ
ンダ6のロッド7に対し、またフレーム1のブラケット
3に対し、それぞれ回転自在に連結されており、地上コ
ンベヤBCのベルトが雨水などの重量で下方に下がる距離
よりも長いリンク長を有している。さらに、フレーム1
の上面にはウエイト8が載置されている。このウエイト
8はスクレーパ10を常時下方に付勢するための付勢手段
である。なお、前記シリンダ6としては、モートルシリ
ンダ、位置制御が可能な油圧・空圧シリンダ等がある。
【0011】フレーム1の先端部下面にはスクレーパ10
が取付けられている。スクレーパ10は図2〜3に示され
るように、支持板11、取付板12、ゴム板13および押え板
14からなり、平面視でV字状に構成されている。支持板
11はフレーム1の下面に固定されており、取付板12は支
持板11に対し傾斜角度を調整可能に取付けられている。
すなわち、取付角度θは地上コンベヤBC設置角度などに
応じて調整せられ、長孔15に通されたボルト16で固定さ
れている。ゴム板13は地上コンベヤBCの断面形状や大き
さに合せて裁断され、押え板14で取付板12に固定されて
いる。
【0012】上記のごときスクレーパ10が地上コンベヤ
BC上にセットされた状態が図4の正面図および図5の平
面図に示されている。なお、このセット状態は図1に示
されるように中間リンク4が横向きに折れ曲るまでシリ
ンダ6を伸長させ、前記中間リンク4の回動でスクレー
パ10の先端縁が下方に下る余地を与えておかなければな
らない。
【0013】さて、地上コンベヤBCが浅いV字状ないし
はトラフ状になって走行し、その中央部上面に雨水Wが
溜っていると、雨水Wは矢印wで示すようにスクレーパ
10の側面に沿って流れ、地上コンベヤBCの側方に排出さ
れる。
【0014】そして、叙上のごとき水切り作業中、図6
に示されるように雨水Wの重量で地上コンベヤBCのベル
トが下方へ下がると、ウエイト8の重量によって、スク
レーパ10の先端縁がベルトBCのたわみに追随して下がっ
ていく。その動きは中間リンク4が矢印aで示すように
回動することで許容され、シリンダ6を伸長させなくと
もよい。
【0015】上記のごとく、本実施例ではスクレーパ10
のゴム板13と地上コンベヤBCの上面との間には隙間が生
じないので、雨水Wを残すことなく排水することがで
き、このため、スクレーパの水切り効果が非常に高いも
のである。また、雨水などの重量によるベルトの撓みに
対してシリンダ6の動きを使わず、ウエイト8の付勢力
によってスクレーパ10が追随して動くので、高度な制御
動作を要せず、水切り装置を簡単かつコンパクトに構成
することができる。
【0016】つぎに、本考案の他の実施例を説明する。
上記実施例では地上コンベヤBCに対してスクレーパ10を
接触させたり離間させたりするのにシリンダ6で行な
い、また、スクレーパ10が地上コンベヤBCにセットされ
た状態において、スクレーパ10の先端縁が下方に下る余
地を与えるために中間リンク4を設けるようにしたが、
図7に示すようにフレーム1の先端部上面または支持板
11の先端部上面にブラケット3を設け、これに可撓性部
材(たとえば、ワイヤロープ、チェーン、合成繊維ロー
プなど)17を連結してスクレーパ10を吊下げ、前記可撓
性部材17を巻取装置19で巻上げ、巻下げするようにして
もよい。なお、18は可撓性部材17を案内するための転向
シーブである。
【0017】本実施例においてスクレーパ10を作業位置
にセットするばあいは、可撓性部材17を巻下げてスクレ
ーパ10の先端縁を地上コンベヤBCに接触させると共に、
さらに可撓性部材17を弛ませておいてスクレーパ10の先
端縁がさらに下降する余地を与えておく。雨水Wの排水
は前記実施例と同様に行われ、地上コンベヤBCの上下方
向の動きは可撓性部材17が撓むことで吸収される。つま
り、本実施例では可撓性部材17がエスケープ機構をも兼
ねている。
【0018】また、上記実施例では、ウエイト8により
スクレーパ10を下方に付勢したが、これを適宜の引張り
バネをスクレーパ10と地上コンベヤBCの下面の機枠との
間に配設しスクレーパ10を地上コンベヤBCに常に接触す
るように付勢してもよく、あるいは、圧縮バネをスクレ
ーパ10とリクレーマ本体との間に介在させて、スクレー
パ10を地上コンベヤBCに常に接触するように付勢しても
よい。
【0019】さらに、前記実施例の中間リンク4に代
え、図8に示すようにシリンダ6のロッド7先端とスク
レーパ10のフレーム1との間に圧縮バネ20を取付けても
よい。この圧縮バネ20は付勢手段およびエスケープ機構
を兼ねている。すなわち、圧縮バネ20の付勢力によりス
クレーパ10を常に下方に押し付け、地上コンベヤBCの下
方への撓みに追随させると共に、地上コンベヤBCが上方
に動いたときは圧縮バネ20が縮むことによって、地上コ
ンベヤBCの動きおよびスクレーパ10の揺動を許容してい
る。もちろん、この実施例において、付勢手段としての
ウエイトをさらに付加して用いてもよいものである。
【0020】
【考案の効果】本考案によれば、ベルトコンベヤ上の雨
水などを実用上完全に排水することができ、しかも簡単
でコンパクトな構造であるので、種々の地上コンベヤに
設備するのに適している。しかして、本考案によれば、
ベルトコンベヤ上の輸送原材料等に水分が付着吸収する
ことがないので、後工程での水分管理や設備汚損の防止
に効果が大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかわる水切り装置の側面
図である。
【図2】図1に示されたスクレーパ10の拡大部分平面図
である。
【図3】図1に示されたスクレーパ10の拡大側面図であ
る。
【図4】スクレーパ10の排水作用を示す正面図である。
【図5】スクレーパ10の排水作用を示す平面図である。
【図6】ベルトコンベヤBCが雨水の重量で下ったときの
水切り装置の動きを示す説明図である。
【図7】本考案の他の実施例かかわる水切り装置の側面
図である。
【図8】本考案のさらに他の実施例かかわる水切り装置
の側面図である。
【図9】本考案の水切り装置Aと地上コンベヤBCを示す
説明図である。
【符号の説明】
1 フレーム 4 中間リンク 6 シリンダ 10 スクレーパ 11 支持板 12 取付板 13 ゴム板 17 可撓性部材 20 圧縮バネ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトを樋状にして走行させるベルトコン
    ベヤの水切り装置であって、ベルトコンベヤに接触した
    り離間したりするようにベルトコンベヤの上方に揺動自
    在に設けられたスクレーパと、該スクレーパを格納位置
    と作業位置との間で揺動させる揺動手段と、作業位置に
    設定されたスクレーパを、ベルトコンベヤの上下方向の
    動きに追随して、常時ベルトコンベヤに接触させる方向
    に付勢する付勢手段と、ベルトコンベヤに追随して動く
    スクレーパの揺動を前記揺動手段を駆動することなく許
    容吸収するエスケープ機構とからなることを特徴とする
    ベルトコンベヤの水切り装置。
  2. 【請求項2】前記揺動手段がシリンダであり、前記エス
    ケープ機構がシリンダとスクレーパとの間に連結された
    中間リンクであることを特徴とする請求項1記載の水切
    り装置。
  3. 【請求項3】前記揺動手段がスクレーパを吊下げる可撓
    性部材と該可撓性部材を巻上げ巻下げする巻取装置から
    なり、前記エスケープ機構が可撓性部材の撓みで実現さ
    れることを特徴とする請求項1記載の水切り装置。
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