JP2511325Y2 - オイルシ―ル装置 - Google Patents

オイルシ―ル装置

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JP2511325Y2
JP2511325Y2 JP1990015734U JP1573490U JP2511325Y2 JP 2511325 Y2 JP2511325 Y2 JP 2511325Y2 JP 1990015734 U JP1990015734 U JP 1990015734U JP 1573490 U JP1573490 U JP 1573490U JP 2511325 Y2 JP2511325 Y2 JP 2511325Y2
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JP
Japan
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oil seal
slinger
oil
outer ring
crankshaft
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勝 高橋
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば内燃エンジンのクランクシャフト端
部に取付けられて好適なオイルシール装置に関する。
(従来の技術) クランクシャフトのプーリ取付け近傍端部には、クラ
ンクケース内部を潤滑しているオイルが外部に漏れるの
を防ぐためのオイルシール装置が設けられている。従来
のオイルシール装置の構造と作用を、その断面図である
第3図及び第4図に基づいて説明する。
オイルシール装置は、オイルシール15と、スリンガ17
及びオイルシール外環部材(これを単に「外環」とい
う)12とから構成され、鋼製の外環12は、その外周縁に
フランジ12aが形成され、このフランジ12aはクランクケ
ース13にボルト14で固定されている。そして、外環12の
内周縁部12bにはゴム製のオイルシール15が取付けられ
ている。また、クランクシャフト16の、クランクケース
13より外方に突出する突出端部16aには、クランクシャ
フト16と一体に回転する、断面略逆コ形状である環状の
スリンガ17が嵌装されている。
そして、スリンガ17の垂直壁17aにオイルシール15の
リップ部15aが摺接し、リップ部15aと一体に形成される
本体部15bが外環12を介して固定壁側のクランクケース1
3に取付けられている。従って、外環12、オイルシール1
5、これに摺接するスリンガ17、及びクランクシャフト1
6により、クランクケース13の内部が外部と遮断され、
潤滑オイルが封止されることになる。
ところで、オイルシール15と、これに対向するスリン
ガ17間に形成される空間Aに内部の潤滑オイルがしみ込
んだような場合、このオイルは、クランクシャフト16の
回転による遠心力で、前記リップ部15aとスリンガ垂直
壁17aとの摺接部において径方向外方にはね飛ばされて
ケース内部に戻され、外部への漏洩が防止される。
このようにしてはね飛ばされたオイルは、潤滑油とし
て再利用される。
(考案が解決しようとする課題) 従来の外環12は、リップ部15aとスリンガ垂直壁17aと
の摺接部外方の外周壁12cが、クランクシャフト16の軸
方向に平行するように形成されていた。従って、従来の
オイルシール装置には、次のような問題点がある。
前述のとおり、スリンガ17とオイルシール15間の空間
Aに入り込んだオイルは、クランクシャフト16の回転に
より、リップ部15aとスリンガ垂直壁17aとの摺接部にお
いて、遠心力によって外方にはね飛ばされるが、このよ
うにして飛ばされたオイルは、外環12の外周壁12cに衝
突し、再び矢印で示すようにはね返されて前記摺接部に
戻ってくる。
このような場合に、前記摺接部と前記外環12の表面と
の間隔を十分にとれば問題はないが、大型若しくは中型
エンジンの製造においては、構造上、それが困難な場合
がある。
従って、このように従来構造のオイルシール装置で
は、リップ部15aとスリンガ垂直壁17aとの摺接部におけ
るオイルのはね飛ばしが不完全となることがあり、これ
がオイル漏れを引き起こす要因ともなる。
そこで本考案は上記問題を解決し、オイル漏れ防止性
能の向上を図ったオイルシール装置を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案のオイルシール装
置は、回転軸に嵌合されこれと一体に回転するスリンガ
と、このスリンガの軸方向に略垂直な垂直壁に摺接する
リップ部を有するオイルシールと、前記スリンガ及びオ
イルシールを囲繞し、外周縁が固定壁に取付けられ、内
周縁に前記オイルシールの本体部が取付けられたオイル
シール外環部材とからなるオイルシール装置において、
前記オイルシール外環部材の、前記オイルシールとスリ
ンガの摺接部外方の外周壁を、回転軸の軸方向に対して
傾斜するように形成させた構成にしたことを特徴とする
ものである。
(作用) オイルシールのリップ部と、スリンガの垂直壁との摺
接部にまで移動してきたオイル、又はオイルシールとス
リンガ間に形成される空間に入り込んだオイルは、そこ
で回転軸と一体化したスリンガの回転による遠心力によ
ってはね飛ばされる。そして、ばね飛ばされたオイルは
前記摺接部外方のオイルシール外環部材の外周壁に衝突
し、はね返る。
本考案においては、オイルが衝突する前記外周壁が、
回転軸の軸方向に対して傾斜するように形成されている
ので、そこに衝突したオイルは前記摺接部には戻らず、
クランクケース内方にはね返る。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の一実施例について説明
する。
第1図は、本考案のオイルシール装置の断面図であ
る。本考案のオイルシール装置1は、オイルシール外環
部材2、オイルシール3及びスリンガ4から構成されて
いる。
オイルシール外環部材(以下単に「外環」という)2
は、外周縁に形成されたフランジ2aと、このフランジ2a
からクランクシャフト軸方向外方に、該軸に略平行に形
成された外周壁部2bと、この外周壁部2bからクランクシ
ャフト軸方向に略垂直に形成された内周縁部2cとからな
る。外環2は、フランジ2aで図示していないボルトによ
りクランクケース5に固定されている。そして、内周縁
部2cにはゴム製のオイルシール3が取付けられている。
この外環2は、オイルシール3とスリンガ4を囲繞する
ように、即ち、外周壁部2b、内周縁部2c及びクランクシ
ャフト16から画成される空間内部に、オイルシール3と
スリンガ4が位置するように形成されている。
オイルシール3は、ゴム製のリング状のもので、外環
2の内周縁部2cに取付けられている本体部3aと、それと
一体に形成されているリップ部3bとからなる。本体部3a
の内端には、クランクシャフト16に摺接する第2のリッ
プ部3cが形成されており、その内径は、クランクシャフ
ト16の外径よりもやや小径になるように形成されてい
る。そして、オイルシール3のリップ部3bは、スリンガ
4の垂直壁部4aと摺接している。
スリンガ4は、クランクシャフト径方向断面が略逆コ
形状の金属製リングであり、その内径は、クランクシャ
フト16の外径よりもやや小径になるように形成されてい
る。そして、スリンガ4は、クランクシャフトと一体に
回転するように、クランクシャフト16に圧入・固定され
ている。このスリンガ4の、前記リップ部3bと摺接する
垂直壁部4aは、クランクシャフトの軸方向に略垂直にな
るように形成されている。
さらに、本考案のオイルシール装置1においては、外
環2の、垂直壁部4aとリップ部3bとの摺接部外方に位置
する部分の外周壁部2bが、クランクシャフトの軸方向に
対して、クランクケース内側に向かって拡径するように
傾斜して形成されている。
次に、本考案のオイルシール装置1の作用を説明す
る。
スリンガ4近傍に流れ着いた潤滑オイル、又はスリン
ガ4とオイルシール3間の空間(図中のA)に入り込ん
だ潤滑オイルは、クランクシャフトの回転による遠心力
により、径方向外方にはね飛ばされる。そして、はね飛
ばされた潤滑オイルは、前記摺接部外方のオイルシール
外環部材2の外周壁部2bに衝突する。その時、この外周
壁部2bが、クランクケース5内側に向かって傾斜するよ
うに形成されているので、衝突した潤滑オイルはクラン
クケース5の内側方向へはね返ることとなる(第2図参
照)。その結果、潤滑オイルがクランクケース5の内部
から漏れることが防止され、はね飛ばされた潤滑オイル
はクランクケース5の内部に戻されて再利用される。
(考案の効果) 本考案のオイルシール装置においては、回転軸に嵌合
されこれと一体に回転するスリンガの垂直壁部と、オイ
ルシールのリップ部との摺接部外方の、オイルシール外
環部材の外周壁が、前記回転軸の軸方向に対して傾斜す
るように形成されている。
従って、本考案のオイルシール装置はこのような構造
から、クランクシャフトの遠心力により前記摺接部近傍
のオイルは、はね飛ばされて前記外周壁部に衝突する。
そして、この衝突したオイルは、傾斜する外周壁部によ
って、必ずクランクケース内側にはね返されることにな
り、エンジンのオイル漏れ防止性能を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のオイルシール装置の断面図、第2図は
第1図のオイルシール装置の拡大部分断面図、第3図は
従来のオイルシール装置とその近傍の断面図、第4図は
第3図のオイルシール装置の拡大部分断面図である。 1…オイルシール装置、2…オイルシール外環部材、2a
…フランジ、2b…外周壁部、2c…内周縁部、3…オイル
シール、3a…本体部、3b…リップ部、3c…第2のリップ
部、4…スリンガ、4a…垂直壁部、5…クランクケー
ス、16…クランクシャフト。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に嵌合されこれと一体に回転するス
    リンガと、このスリンガの軸方向に略垂直な垂直壁に摺
    接するリップ部を有するオイルシールと、前記スリンガ
    及びオイルシールを囲繞し、外周縁が固定壁に取付けら
    れ、内周縁に前記オイルシールの本体部が取付けられた
    オイルシール外環部材とからなるオイルシール装置にお
    いて、前記オイルシール外環部材の、前記オイルシール
    とスリンガの摺接部外方の外周壁を、回転軸の軸方向に
    対して傾斜するように形成させたことを特徴とするオイ
    ルシール装置。
JP1990015734U 1990-02-20 1990-02-20 オイルシ―ル装置 Expired - Lifetime JP2511325Y2 (ja)

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JPH03107570U JPH03107570U (ja) 1991-11-06
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