JP3285287B2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP3285287B2
JP3285287B2 JP30149894A JP30149894A JP3285287B2 JP 3285287 B2 JP3285287 B2 JP 3285287B2 JP 30149894 A JP30149894 A JP 30149894A JP 30149894 A JP30149894 A JP 30149894A JP 3285287 B2 JP3285287 B2 JP 3285287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば各種内燃機関
の回転部等に用いられる密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からエンジンの回転部に用いる密封
装置としては、一般的にオイルシールが使用されていた
が、エンジンの傾斜等に伴い、エンジンオイルがリップ
を広げるように作用し、オイル漏れが発生するおそれが
あった。
【0003】そこで、従来から、シールリップに直接オ
イルがかからぬように、図2(a)に示すように、第1シ
ール部材としてのオイルシール101の密封対象流体側
に、第2シール部材としての油よけシール102を取り
付ける方法が提案されている。
【0004】油よけシール102には、オイルシール1
01の主シールリップ103の潤滑を図るために、密封
対象流体としての油を、油よけシール102とオイルシ
ール101間の空間104に導入するための連通孔10
5が設けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の方法では、オイルシール101と油よけシール10
2を、それぞれ組み付ける必要があり、組み付け工程が
2回必要になるという欠点があった。
【0006】そこで、組み付けが一回で済むように、図
2(b)に示すように、油よけシール102を従来タイプ
のオイルシール101の内側に組み付ける方法が提案さ
れている。
【0007】しかし、このような方法では、油よけシー
ル102のスペースに制限が生じるので、油よけシール
102に連通孔105として大きな穴が開けられず、主
シールリップ103への油の供給が十分できない。その
ため、潤滑切れを起こして摺動発熱が大きくなるという
問題があった。
【0008】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、組み付けを一回ででき、しかも第2シール部材に形
成する連通孔を十分大きくとって主シールリップの潤滑
切れを防止し得る密封装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、回転軸外周に摺動自在に密封接
触する主シールリップを備えた第1シール部材と、該第
1シール部材の密封対象流体側に配置された第2シール
部材と、を備えた密封装置において、前記第2シール部
材は、ハウジング内周に嵌着される外筒部と、該外筒部
の密封対象流体側端縁から半径方向内方に向かって延び
る内向きフランジ部と、内向きフランジ部の内径端に設
けられ回転軸外周に摺動自在に密封接触するシールリッ
プと、外筒部の密封対象流体側端縁の外周に設けられた
段部と、該段部に一体的に設けられるゴム状弾性体製の
外周シール部と、前記内向きフランジ部に設けられ密封
対象流体側と第1及び第2シール部材間の空間を連通す
る連通孔と、前記外筒部の大気側端縁から半径方向外方
に向かって延びてハウジングの端面に係合する外向きフ
ランジ部と、を具備し、前記第1シール部材は、前記第
2シール部材の外筒部内周に嵌着したことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明にあっては、第1シール部材の主シール
リップに対し、主シールリップを押し広げるように作用
する密封対象流体がこないようにするために、密封対象
流体側に第2シール部材を設置している。密封対象流体
は、第2シール部材によって遮断され、第1シール部材
に直接作用しないので、主シールリップが開くことはな
い。
【0011】また、軸回転時の摺動発熱を抑えるため
に、潤滑油は必要である。このため、第2シール部材に
は、密封対象流体側と第1シール部材と第2シール部材
間の空間を連通する連通孔が必要である。この連通孔よ
り油等の密封対象流体が入ることにより、主シールリッ
プの潤滑が保持され、また、上記第2シール部材のシー
ルリップを通過したスラッジやシールリップの摩耗粉等
が、密封対象流体の循環に伴い連通孔から排出される。
【0012】この第2シール部材の金属環の内側にオイ
ルシールを装着する構成とすることにより、スペースが
確保され、金属環に十分大きな連通孔をあけることがで
きる。
【0013】第2シール部材の外筒部は第1シール部材
を保持し、さらに密封対象流体側に延びているために全
長が長くなり、ハウジングの軸孔内に挿入しづらくなる
が、挿入方向先端側に段部を設けて細くなっているの
で、スムーズに挿入できる。そして、段部に設けたゴム
状弾性体によって嵌合部が確実にシールされる。
【0014】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0015】図1は本発明の一実施例に係る密封装置を
示している。図中、1は密封装置全体を示すもので、こ
の密封装置は、主シールリップ11を備えた第1シール
部材10と、第1シール部材10の密封対象流体側Oに
配置された第2シール部材20と、から構成されてい
る。
【0016】第2シール部材20は、金属環21と、金
属環21の内径に一体的に設けられ回転軸3に摺動自在
に密封接触するゴム状弾性体製のシールリップ22と、
を備えている。
【0017】金属環21は、概略、ハウジング2内周に
嵌着される外筒部211と、この外筒部211の密封対
象流体側端縁から半径方向内方に向かって延びる内向き
フランジ部212と、から構成されている。外筒部21
1の大気側端縁には、半径方向外方に向かって張り出す
外向きフランジ部213が設けられ、ハウジング2の端
面2bに係合するようになっている。また、外筒部21
1の密封対象流体側端縁には、一段小径に縮径された段
部214が設けられている。
【0018】この段部214は、外筒部211のハウジ
ング2の軸孔2aとの嵌合面から、軸方向密封対象流体
側に向かって徐々に縮径されるテーパ部214aと、嵌
合面と平行に延びる直線部214bと、から構成され、
直線部214bと内向きフランジ部212との角部21
4cはR形状となっている。
【0019】そして、段部214には、ゴム状弾性体製
の外周シール部23が設けられ、ハウジング2の軸孔2
a内周との嵌合部をシールしている。外周シール部23
は軸方向に延びる環状のリップ形状で、段部214のテ
ーパ部214a,直線部214b及びアール形状の角部
214cにかけて接合されており、外周がハウジング2
内周に流体密に接触する。さらに、この外周シール部2
3の密封対象流体側先端は、外筒部211の端部よりも
所定寸法だけ軸方向密封対象流体側Oに突出している。
【0020】内向きフランジ部212には、密封対象流
体側Oと第1及び第2シール部材10,20間の空間3
0を連通する連通孔24が設けられている。この連通孔
24は外筒部21との角部214cの付近から内向きフ
ランジ212の中央付近までの大きさの穴径で、外周シ
ール部23の突出部23aが連通孔24の開口縁に位置
している。
【0021】内向きフランジ部212の内径端は、軸方
向に向けて突出する方向に若干傾斜しており、この傾斜
部212aに上記シールリップ22が接合されている。
このシールリップ22は、軸方向大気側Aに傾斜してい
るが、大気側Aでも密封対象流体側Oでもいずれでもよ
い。
【0022】第1シール部材10は、いわゆるばね付き
外周ゴム形のオイルシールで、密封対象流体側Oに開く
断面略コ字形の環状部材で、第2シール部材20の外筒
部211内周に嵌着される外周固定部12と、内周側の
主シールリップ11とを備えている。
【0023】外周固定部12は、ゴム状弾性体13と、
このゴム状弾性体13に埋設される金属環14と、から
構成されている。金属環14は、円筒部141と、円筒
部141の大気側端部から内向きに延びる内向きフラン
ジ部142と、から構成される断面L字形状で、円筒部
141が外周固定部12のゴム状弾性体13中に埋設さ
れ、内向きフランジ部142内端に主シールリップ11
の基端部が一体的に接合されている。主シールリップ1
1のリップ先端部11a外周にはばね部材15が装着さ
れて、緊迫力が高められている。
【0024】また、この主シールリップ11の基端部に
は、大気側に向かって延びるダストリップ16が設けら
れている。
【0025】本発明にあっては、第1シール部材10の
主シールリップ11に対し、密封対象流体が主シールリ
ップ11に直接作用しないようにするために、密封対象
流体側Oに第2シール部材20を設置している。密封対
象流体は、第2シール部材20によって遮断され、第1
シール部材10に直接作用しないので、油等の密封対象
流体によって主シールリップ11が開くことはない。
【0026】また、回転時の主シールリップ11摺動面
の摺動発熱を抑えるために、潤滑油は必要である。この
ため、第2シール部材20には、密封対象流体側Oと第
1,第2シール部材10,20間の空間30を連通する
連通孔24が必要である。この連通孔24より油等の密
封対象流体が入ることにより、主シールリップ11の潤
滑が保持され、また、第2シール部材20のシールリッ
プ22を通過したスラッジやシールリップ22の摩耗粉
等は、密封対象流体の循環に伴い連通孔24から排出さ
れる。
【0027】特に、本実施例では、連通孔24の周囲を
取り囲むように、外周シール部23の突出部23aが設
けられており、油等の密封対象流体が入りやすい。
【0028】このように、第2シール部材20の金属環
21の内側に第1シール部材10を装着する構成とする
ことにより、スペースが確保され、金属環21に十分大
きな連通孔24をあけることができる。
【0029】第2シール部材20の外筒部211は第1
シール部材10を保持し、さらに密封対象流体側Oに延
びているために全長が長くなり、ハウジング2の軸孔2
a内に挿入しづらくなるが、挿入方向先端側に段部21
4を設けて細くなっているので、スムーズに挿入でき
る。
【0030】そして、段部214に設けたゴム状弾性体
の外周シール部23によって嵌合部が確実にシールされ
る。
【0031】また、第2シール部材20の外筒部211
には段部214が設けられているので、第1シール部材
10を組み付ける際に、第2シール部材20に対する第
1シール部材10の軸方向位置が定まる。
【0032】さらに、密封装置1を抜き出す際には、フ
ランジ部213を引掛けて容易に取り外すことができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、第1シール部材と第2シール部材を一体化したの
で、組み付け作業を一回でできると共に、部品点数も削
減することができる。
【0034】しかも、密封対象流体側と第1,第2シー
ル部材間の空間を連通する連通孔を、第2シール部材の
金属環の内向きフランジ部に設けたので、連通孔を十分
大きくとることができ、主シールリップの潤滑を十分行
うことができる。
【0035】また、第2シール部材の外筒部は第1シー
ル部材を保持し、さらに密封対象流体側に延びているた
めに全長が長くなり、ハウジングの軸孔内に挿入しづら
くなるが、挿入方向先端側に段部を設けて細くなってい
るので、スムーズに挿入できる。そして、段部に設けた
外周シール部によって嵌合部が確実にシールすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る密封装置を示す
図である。
【図2】図2(a),(b)は従来の密封装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 密封装置 2 ハウジング 3 回転軸 10 第1シール部材 11 主シールリップ 11a リップ先端部 12 外周固定部 13 ゴム状弾性体 14 金属環 141 円筒部 142 内向きフランジ部 15 ばね部材 16 ダストリップ 20 第2シール部材 21 金属環 211 外筒部 212 内向きフランジ部 213 外向きフランジ部 214 段部 214a テーパ部 214b 直線部 214c 角部 22 シールリップ 23 外周シール部 23a 突出部 24 連通孔 O密封対象流体側 A大気側
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−116297(JP,A) 特開 平4−19475(JP,A) 実開 昭62−60766(JP,U) 実開 昭61−179458(JP,U) 実開 平6−1935(JP,U) 実開 平1−69972(JP,U) 実開 平3−28005(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/32 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸外周に摺動自在に密封接触する主シ
    ールリップを備えた第1シール部材と、該第1シール部
    材の密封対象流体側に配置された第2シール部材と、を
    備えた密封装置において、 前記第2シール部材は、ハウジング内周に嵌着される外
    筒部と、該外筒部の密封対象流体側端縁から半径方向内
    方に向かって延びる内向きフランジ部と、内向きフラン
    ジ部の内径端に設けられ回転軸外周に摺動自在に密封接
    触するシールリップと、外筒部の密封対象流体側端縁の
    外周に設けられた段部と、該段部に一体的に設けられる
    ゴム状弾性体製の外周シール部と、前記内向きフランジ
    部に設けられ密封対象流体側と第1及び第2シール部材
    間の空間を連通する連通孔と、前記外筒部の大気側端縁
    から半径方向外方に向かって延びてハウジングの端面に
    係合する外向きフランジ部と、を具備し、 前記第1シール部材は、前記第2シール部材の外筒部内
    周に嵌着したことを特徴とする密封装置。
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