JP2511091B2 - 包装機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は接着剤を有している立方形のパック、特に
煙草の箱の為の、少なくとも１つの折り曲げタレット
と、乾燥ポケットに予め折り曲げられたパックを一時的
に受取る為の乾燥タレットとを備えている包装機械に関
する。

［従来技術］ パックを接着剤によって製造する、すなわち煙草の箱
を製造する時には、乾燥タレットが包装機械と共に使用
される。乾燥タレット内に可能な限り長い時間、箱を入
れておくことが重要であり、その結果、接着剤は十分に
固まり、箱の形状は安定化される。もう一方、煙草の箱
に使用される取分け高性能の組立て装置における生産の
流れを妨げないことを保証する必要がある。

［発明の目的］ この発明の目的は包装機械の接着剤を乾燥させる部分
を開発、改良し、箱は十分に長い時間乾燥タレットの乾
燥ポケットに収容されるにもかかわらず、数多くの箱の
供給を達成することである。

［発明の構成］ この目的の達成の為、この発明の包装機械では、乾燥
タレットが複数、特に２つの軸方向の両端が開口した乾
燥ポケットを有し、各乾燥ポケットは１つの箱を収容
し、径方向面又は径方向面に対し少しの角度を有する面
に互いに位置する。

この発明では乾燥ポケットは乾燥タレットの外周に近
接しているので、乾燥タレットの所定のサイズにより、
能力の最大利用が可能である。この発明においては、容
器は水平運搬コンベアによって押し込み位置まで運搬さ
れ、水平方向に向いた箱は互いに隣合う２つ１組の乾燥
ポケットに押込まれる。その押し込まれる位置の面は乾
燥ポケットの相対的位置によって、垂直面で回転する乾
燥タレットの中央の水平面の僅か下である。

箱は乾燥タレット内で角度が約270゜回転して運ば
れ、比較的長い時間乾燥ポケット内に位置する。タレッ
トの中央の水平面より上の押し出し位置の部分で、箱は
取出され、２つの乾燥ポケットな垂直面に軸合わせされ
る。

乾燥ポケットは軸方向の両端部が開口しているので、
箱を同一方向に押すことができ、取出すことができる。

更に、この発明に係る手段における順序では、箱は乾
燥ポケットに押込まれる時及び／又は乾燥ポケットから
取出される時、各箱の押される方向の端面である箱の上
部に封印や収入印紙を張る。この目的の為、封印や収入
印紙の支持部材は各々運搬コンベアと乾燥タレットとの
間又は乾燥タレットと搬出コンベアとの間に配置され
る。箱は支持部材内の口金オリフィスを通って押出さ
れ、封印や収入印紙は保護される。

この発明の他の特徴は乾燥タレットや付加部材の形状
に関連し、特に、箱の運搬や搬出に関する。

［実施例］ 図に示される装置は特に、柔らかいカップ型式の煙草
の箱である箱10の製造及び完成に関係する。このような
箱は主に紙やボール紙で作られた白紙で成形されてい
る。完全又は部分的に互いに重ねられたタブは接着剤に
よって互いに接着される。第３図に示された典型的な実
施例では、管状のタブ11と12は箱10の狭い垂直な側壁の
部分に互いに接着されている。

箱10の立方形形状の安定の為と接着の固定の為に、こ
れらは一時的に乾燥タレット13に収容される。乾燥タレ
ット13内では、箱10の形状が維持され、取分け、接着点
の部分が暖められた結果、乾燥される。

乾燥タレット13は包装機械の必須部分である。この
為、第１図には折り曲げタレット14が概略的に示されて
いる。これは箱を各々収容するポケットを備え、箱10の
移動中に白紙を折る折り部材を備えている。

この箱10は折り曲げタレット14から移動タレット15に
移動される。この移動タレット15は主水平面16の部分で
箱を引継ぐ。この目的の為に、移動タレット15は周囲に
沿って箱収容部17を備えている。箱収容部17はコンベア
の方向に向って前部の位置が開口している。移動タレッ
ト15の箱収容部17が回転しているので、箱10は箱収容部
17に自動的に入る。径方向に動作可能な側壁18は箱収容
部17の開口側で箱10を保持する為に収納位置から保持位
置へ延出している。移動タレット15のポケットのずれを
防止する為に、吸い上げ孔19によって箱10が保持されて
いる。

垂直面で回転している移動タレット15の下側面におい
て、吸い上げ孔19の口と側壁18の径方向の収縮力によ
り、箱10は運搬コンベア20が水平方向に移動することに
よって運搬される。箱10は運搬コンベア20によって乾燥
タレット13の供給位置21へ送られる。

この場合、運搬コンベア20は爪を有する形状のコンベ
アであり、その噛み合わせの為の爪23はエンドレスのコ
ンベアチェイン22に互いに一定の間隔で配置されてい
る。これらはコンベアチェイン22に次のような方法で配
置されている。

固定された側面のコンベアレール24に置かれる箱10は
爪23により後部から保持されている。爪23の間隔によっ
て、箱10は最初お互いに一定間隔で運搬される。しか
し、供給部21に面する部分で箱10はお互いに接し合う。

この目的の為、運搬コンベア20は特別の形状に形成さ
れ、それは取分け西独特許P1,299,239のコンベアの特徴
である。爪23はコンベアチェイン22に弾力によって回動
可能に付けられている。弾力はコンベアレール24上の箱
10の運搬に十分な強さである。しかし、箱10が列となっ
て増えた時、爪23に対する圧力の増加の結果として、爪
23が後ろ側に回転する。爪23は箱10の列の下を通るが、
それは弾性力によって爪23が開放され、通常位置、取分
けかみ合わせ位置に戻されるまでである。第３図に爪23
の動作が示され、かみ合わせ位置を外れた爪23は箱10の
下を移動している。

運搬コンベア20は箱10の上に上壁52を備え、この上壁
52は箱10を押える力を発生する。この場合、この上壁52
は下向きにはえたブラシ53を備えた細長いブラシ形状で
あり、このブラシ53は箱10に向い合って横たわって置か
れている。

乾燥タレット13は全周囲に乾燥したポケット25、26を
備えている。これら乾燥ポケット25、26は箱10を収容す
る。第３図に示されている２つの乾燥ポケット25、26は
各々乾燥タレット13の共通面で互いに隣あって配置され
ている。この２つの乾燥ポケット25、26は薄い隔壁27に
よって互いに分離されている。

箱10は上端壁28を押される方向に向ける為に、乾燥ポ
ケット25、26は乾燥タレット13に配置されている。同時
に、大きな前表面29は上部または下部に向いている。第
３図に示された実施例の接着剤が与えられた部分の細い
側壁18は乾燥ポケット25、26の高さ方向を向き、高さを
規定している。ここで示された箱10の相対的な位置は運
搬コンベア20上で供給部21の部分内に一致している。

ポケットの組の２つの乾燥ポケット25、26は互いに隣
あって配置され、これらは乾燥タレット13の径方向の面
に僅かの角度で向いている面に展開されている。この乾
燥ポケット25、26の各組は、互いにうろこ状に重なった
状態で乾燥タレット13の外周に沿って配置されているこ
とから、限られた直径を有する乾燥タレット13を有効に
利用することができる。乾燥ポケット25、26は外側エッ
ジに近接している。

上述の２つの乾燥ポケット25、26の相対的配置によっ
て、供給部21は主水平面16の僅か下に配置され、特に、
２つの各乾燥タレット25、26が各々隣あっている位置は
水平面に軸合わせされている。滑動部30により、互いに
隣う２つの箱10は同時に２つの乾燥ポケット25、26に押
込まれる。軸方向の乾燥ポケット25、26の寸法は箱10が
乾燥ポケット25、26から僅かに突出する、つまり乾燥タ
レット13の構造体の両側、特に、上端壁28の部分と反対
側の底部31の部分とから僅かに突出するように設けられ
ている。

２つの箱10が押込まれた後、乾燥タレットは回転さ
れ、特に反時計周りの方向に回転される。箱10は乾燥タ
レット25、26に入った状態で断続的に角度が略270゜回
転される。乾燥ポケット25、26は接着部の硬化を促進さ
せる為に加熱される。

上述の回転移動の後、箱10は押し出し部32の部分に入
る。これは乾燥ポケット25、26が垂直面に一致した部分
である。供給部21から押し出し部32への移動によって、
上記箱10は正確なサイズである乾燥ポケット25、26の形
状に固定される。この目的の為、部分円形状であるガイ
ド壁33、34は乾燥タレット13の両側の供給部21の外側と
押し出し部32の外側とに配置されている。箱10は上端壁
28と底部31とから僅かの距離を置いているガイド壁33、
34に沿って動く為に、これらガイド壁33、34は密着さ
れ、特に、ガイド壁に面する乾燥タレット13の側面から
僅かの距離で密着されている。寸法の不正確さはガイド
壁33、34によってなくなる。

押し出し部32の部分において、２つの箱10は乾燥ポケ
ット25、26の外側のイジェクタ35によって同時に移動さ
れると共に、横方向の移動の結果としてプラットホーム
（図示しない）から搬出コンベア36へ送られる。イジェ
クタ35の位置は互いに並んでいる乾燥ポケット25、26が
垂直面に一致する位置であると共に、プラットホーム
（図示しない）上である。この場合、搬出コンベア36は
コンベアベルト37、38と運搬ストランドとを有し、この
コンベアベルト37、38は箱10の移動経路の両側を動きつ
づけると共に、運搬ストランドは箱10をベルトの間で多
数積む為に箱10の列を受け取ると共に箱10を運ぶ。箱10
はスライド39によってコンベアベルト37、38の運搬スト
ランドの間の部分に押し込まれる。スライド39は水平方
向に前後に動作される。

箱10が乾燥ポケット25、26に押されて入れられること
と、乾燥ポケット25、26から押し出されることとは、上
端壁28の部分において封印40及び収入印紙41の張付けと
同時にできる。箱10は乾燥ポケット25、26に押し込ま
れ、前方向の上端壁28と同一方向に押し出される。上端
壁28の横方向に延びた封印40又は収入印紙41は押されて
入れられる時又は押されて出る時に張付けられる。

封印40は箱10が乾燥タレット13に入れられるとすぐに
張付けられる。この目的の為、２つの封印40の供給装置
は運搬コンベア20と乾燥タレット13の間のギャップ形状
の隙間に配置されている。この供給装置は２つ長方形口
金オリフィス43、44を有する口金ディスク42を備えてい
る。これらは長方形形状に作られ、箱10の断面にほぼ一
致して大きさである。各封印40は口金オリフィス43、44
の前で垂直位置が長いように中央に配置されている。箱
10は乾燥ポケット25、26に押し込まれた時、箱10は口金
オリフィス43、44を通過する。同時に口金オリフィスの
前部に位置する封印40は箱10に引掛かり、上端壁28と前
部壁又は後部壁との周りにＵ字形状で接触される。箱10
は封印40が正確に取り付けられて乾燥ポケット25、26に
入れられる。

封印40は適切なる方法により所定位置に連続して運ば
れる複数のリール55を有しているマガジン54から引出さ
れる。片側が粘着性を有する細長い形状の封印40は連続
ウェブ材から連続的に供給されている。

乾燥タレットの回転経路の部分には不完全製品押し出
し部45が形成されている。これは主水平面16の上に位置
し、互いに並んだ乾燥ポケット25、26が水平になる位置
である。分離された押し出しラム46、47はこの部分２つ
の乾燥タレット25、26に配置されている。これらは煙草
検査装置（図示しない）で制御され、この煙草検査装置
は適切な位置、特に折り曲げタレット14の部分で煙草を
収容する箱10、つまり煙草のグループを調べる。不完全
な箱10は不完全製品押し出し部45の部分で出され、乾燥
ポケットや他から分離される。

分離された不完全な箱が収入印紙41を有しているとコ
ストが高くなるので、収入印紙41の為の装置が箱10の運
搬される後部である不完全製品押出し部45の後部に配置
される。その結果、正しい製品の箱26だけが収入印紙を
有している。押し出し部32の部分に配置され、垂直面内
の乾燥タレット13と搬出コンベア36又は搬出コンベア36
に設けられたプラットホームの間に回転される口金ディ
スク48が設けられる。口金ディスク48は口金オリフィス
49、50の４つのペアを有し、この口金オリフィス49、50
は互いに隣り合う位置であると共に周囲に沿って分配配
置されている。特にこの場合、1/4回転の後に２つの口
金オリフィス49、50は垂直面内に互いに並んで配置され
ると共に箱10の移動経路に合され、箱10が乾燥ポケット
25、26から押し出される。２つの箱10は口金オリフィス
49、50を通って移動される。

口金オリフィス49、50に対して横方向に向き、箱10の
中央に貼られる収入印紙41は乾燥タレット13に面する側
の口金ディスク48に配置されている。箱10が押されて通
る移動の間、貼着物が付いた自由な面をする収入印紙41
は上端壁28と箱10の前側に近接する部分とに近付く。箱
10は搬出コンベア36に移動する前、収入印紙41が正確な
位置に張付けられる。

各動作サイクルの後、口金ディスク48は1/4回転以上
移動される。水平方向を向くと共に最上部に位置するこ
の口金オリフィス49、50は図示された位置内に収入印紙
41が供給される。収入印紙41は垂直なマガジン51から引
き出される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る乾燥タレットを有する包装機械
の部分の概略図、第２図は第１図の乾燥タレットの部分
を拡大した水平投影図、第３図は容器を運搬するコンベ
アを更に拡大した側面図である。 10……箱、11、12……タブ、13……乾燥タレット、14…
…折り曲げタレット、15……移動タレット、16……主水
平面、18……側壁、20……運搬コンベア、21……供給
部、22……コンベアチェイン、23……爪、24……コンベ
アレール、25、26……乾燥用ポケット、27……隔壁、28
……上端壁、30……滑動部、31……底部、32……押し出
し部、33、34……ガイド壁、35……イジェクタ、36……
搬出コンベア、37、38……コンベアベルト、40……封
印、41……収入印紙、42……口金ディスク、43、44……
口金オリフィス、45……不完全製品押し出し部、46、47
……押し出しラム、48……口金ディスク、49、50……口
金オリフィス、51……マガジン、55……リール。

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】折り曲げ終わったパック（10）を一時的に
   収容する乾燥ポケット（25、26）を具備する水平方向軸
   線を中心に回転可能な乾燥タレット（13）が折り曲げタ
   レット（14）の後段に配置され、 前記乾燥ポケット（25、26）は、軸方向において、対向
   側で開放されており、夫々パック（10）を収容し、 夫々２個の乾燥ポケット（25、26）は互いに隣接して同
   一の半径方向面、又は該半径方向面に対し少しの角度で
   傾いた面に配置され、 前記パック（10）は、前記乾燥タレット（13）の水平方
   向横、すなわち該乾燥タレット（13）の回転軸に対し直
   角の面に沿って延びている運搬コンベア（20）を介して
   運搬され、 前記運搬コンベア（20）によって搬送された前記パック
   （10）は対で軸方向に押し出され、前記乾燥タレット
   （13）の２つの並設された乾燥ポケット（25、26）に押
   し込まれ、 前記運搬コンベア（20）は前記乾燥タレット（13）と関
   連してある高さに配置されており、該高さでは、前記パ
   ック（10）を収容する前記乾燥ポケット（25、26）が水
   平方向の位置に設けられ、 前記乾燥ポケット（25、26）に押し込まれた前記パック
   （10）は、前記乾燥タレット（13）内で略270゜の移動
   経路に沿って運搬され、該乾燥ポケット（25、26）が垂
   直方向に整列された際に、押出し部（32）にて前記乾燥
   ポケット（25、26）からコンベアベルト（37）の方向に
   押し出され、 前記運搬コンベア（20）と前記乾燥タレット（13）との
   間には、各パック（10）の端壁（28）を横切って封印
   （40）を供給するための口金オリフィス（43,44）を有
   する口金ディスク（42）が具備されていることを特徴と
   する、接着剤が付けられた直方体形状のパック、特にタ
   バコパックのための包装機械。
2. 【請求項２】上記乾燥ポケット（25、26）は、径方向の
   パックの寸法に略同一の寸法とこの寸法よりも大きい軸
   方向の寸法とを有していることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項に記載の包装機械。
3. 【請求項３】上記パック（10）は、上記乾燥タレット
   （13）から両端が僅かに突出していることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項または第２項に記載の包装機械。
4. 【請求項４】上記パック（10）は、上記乾燥ポケット
   （25、26）に押し込まれ、更に同一方向に押し出される
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第３項のい
   ずれか１項に記載の包装機械。
5. 【請求項５】対に配置された多くの口金オリフィス（4
   9、50）を有する口金ディスク（48）が乾燥タレット（1
   3）と搬送コンベア（36）との間の押し出し部分（32）
   に配置され、パック（10）が乾燥ポケット（25、26）か
   ら押し出される時に、上記口金オリフィス（49、50）を
   通って移動され、各口金オリフィス（49、50）の前部に
   配置された収入印紙（41）は、Ｕ字形状態でパック（1
   0）の上端壁（28）に置かれることによりパック（10）
   へ装着されることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃
   至第４項のいずれか１項に記載の包装機械。
6. 【請求項６】上記口金ディスク（48）は、４対の口金オ
   リフィス（49、50）を有し、上記口金オリフィス（49、
   50）は、一対づつ分けられて配置され、口金ディスク
   （48）が1/4回転すると、押し出し位置（32）において
   乾燥ポケット（25、26）に一致する位置に連続して移動
   されることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第５
   項のいずれか１項に記載の包装機械。